「汝自身を知れ」というのは、古代ギリシャのデルポイのアポロン神殿の入口に刻まれた古代ギリシアの有名な格言。
しかしなかなか『自分』を知ることは、難しいもの。
この『自分』という漢字ですが、
『自』という漢字のもとは、鼻の形に由来するようで確かに自分を指で示すときは鼻を指します。
また『分』は、刀でものを二つに分けるという意味。
安岡正篤氏は、この『自分』という言葉は、良い言葉だとして、
『自分』の『自』の方は、独自に存在する。
『自分』の『分』の方は、全体の部分である。
独自の存在と全体の部分ということで調和がとれていると。
そして、「自分を知り自分を尽くすこと」が肝心だが、
これほど難しいことはないと言い。
自分がどういう素質、能力を天賦されているかは、『命』であり、これを知ることを『知命』という、知ってこれを完全に発揮していくことを『立命』と言っています。
さて、本日、紹介する書籍のテーマは、
「自分が生まれ持った、数々の非凡な才能や 能力を、あなたは知っていますか?」というもの。
言い換えるとあなたは、自分の『命』を知っていますかというもの。
メンタルセラピストとして、現在までに8万人以上のセラピストカウンセリング・アドバイジングを実施し、
数々の社会問題事例の処理や、成功者の戦略コーディネートを行い、
また分析学を駆使し、政財界・芸能界・スポーツ界などの著名人と顧問契約を締結し、さらに過去に500社以上の事業展開のサポートを行っている著者:溝口 耕児 氏は、本書の「はじめに」で以下のように述べています。(こちらが溝口耕児氏のホームページ)
あなたは、ほかの誰にもない類いまれな能力を持っているというのに。
その能力を持ってすれば、かなわない望みなどないというのに。
適当なところで満足してしまっていいのでしょうか。
筆者のメンタルセラピーの分析方法を使えば、個人の能力がどこにあるか特定し、その力が最も生かされる道を導き出すことができるとのこと。
人間の才能は1兆3億通り存在するとのことですが、本書では、その分析方法の最も基本とする12パターンを解説しています。
<<ポイント>>
メンタルセラピストの溝口 耕児 氏 が説く成功の指針となる具体的な12の「LAMS型」分析による才能パターン。
政界・財界・スポーツ選手・芸能人など多くの人を成功に導いたメンタルセラピストの著者が8万人以上の人を分析した結果から導いた「LAMS型」分析法というのを公開しています。
有名人のLAMS型と照らし合わせることで自分がどういう能力傾向を備えているかを絞り込めるというもの。
本書:「あなたの仕事がうまくいく12の才能(ギフト) 」です。
「あなたの才能を生かす「LAMS型」分析」との副題が付いています。
本書は、著者:溝口 耕児 氏にて、2009年1月にフォレスト出版より発行されています。





<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯および表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。
政界・財界・スポーツ界・芸能界の著名人を指導。
8万人以上のデータを分析したノウハウを公開!
人間の才能は1兆3億通り存在する!
あなたが本来持っている才能は生かされているだろうか?
8万人以上を分析してきたメンタルセラピストが、
多くの成功者の行動結果から「成功の羅針盤」を公開。
本書では無数にある才能から、基本的な12分類を詳述する。
本書は、「今のままの自分でいいのか?」と題した「はじめに」であなたが本来持っている才能は生かされているだろうとの問いかけからはじまります。
タイトルとなっているギフト:「gift」は、「tarent」と同じで、生まれつき備わっている能力の意。
本書は、4章から構成されています。ざっと概要を紹介します。
先ず第1章、第2章では、
成功哲学だけでは、なかなか自分の目指す道は見えてこないと説き、心理学の能力分析のアプローチが紹介され、どういう人がどういう分野で才能を発揮しているかとの統計的傾向を集積した膨大なデータベースから、人の能力パターンを分析できるとしています。
さらに能力分析におけるプロファイリング手法について、訪米の際の心理学スクールでの経験談を交えて、概要が解説されます。
とくに延べ8万人以上の能力分析のデータベースをもとに筆者流に完成させた能力分析の手法が本書の「LAMS型」とのこと。
以降、詳細にこの「LAMS型」分析が第3章、第4章で解説されるという構成です。
ちなみにこの「LAMS型」分析とは、以下のようなものです。
あなたの能力というのは、あなたの能力はL1、L2、L3型、A1、A2、A3型、M1、M2、M3型、S1、S2、S3型の12通りのいずれかに当てはまるとするものです。「L型」(リーダーシップ属性)、「A型」(アナリスト属性)、「M型」(マーケティング属性)、「S型」(スペッシャリスト属性)、「1型」(総合職)、「2型」(内務職)、「3型」(個人職(専門職))との類型になります。
また各型の有名人には、次のような人がいるとしています。これ以外にも多数の有名人を掲載しています。
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L1型…タイガー・ウッズ
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L2型…石川遼
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L3型…堺屋太一
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A1型…オバマ大統領
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A2型…小泉純一郎
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A3型…孫正義
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M1型…長嶋茂雄
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M2型…中田英寿
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M3型…島田紳助
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S1型…茂木健一郎
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S2型…中村俊輔
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S3型…北野武
<<本書に関係する書籍>>
「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような同じ著者の【超意識】を扱った本がありますのでご参照下さい。
<<本書で何が学べるか>>
大手の企業が相次いで決算の数字を下方修正すると共にリストラなどが発表され、厳しい風が吹きつつあります。
赤字を出すという経営者の罪悪について、そのしわ寄せが経営者でなく、派遣社員等非正規社員、社員などの弱者に及ぶのは不条理なことです。
環境が厳しくなればますます、「自分を知り自分を尽くすこと」が重要になります。
ところが自分の姿というのはなかなか分からないもの。
血液型と性格を結びつけたり生年月日や干支と占いを結びつけたりといったことは、私も昔から好きなのですが、日本人の感性と合っているように思います。
そういった本は、実際によく売れます。
筆者は、「はじめに」の中で、予言者でもなければ、霊能者でもなく、あくまでもメンタルセラピストで、分析家と述べ、人にプログラムされた能力を引き出すのは統計的な分析手法により導き出されたものと強調しています。
筆者の心理学的な能力分析のプロファイリングの手法に基づく「LAMS型」分析は、12のパターンのマトリックスを通してなかなか分からない自分を有名人のLAMS型と照らし合わせることで自分がどういう能力傾向を備えているかを絞り込めるというもの。
こうやって自分を有名人のLAMS型に投影してみると分かりにくい自分の姿が見えやすいと思われます。
自分に備わっているかも知れない能力を開花させるには、本人の努力に加え、コーチの存在なども必要でしょうが。
適材適所といいますが、自分を知る:『知命』だけでなく自分を尽くすこと:『立命』が重要です。
他力本願ではなく、自力で今をどうするかしか先を拓く道が無いと言うことは変えようがないと思います。
<<まとめ>>
本書では、メンタルセラピストの溝口 耕児 氏 による成功の指針となる具体的な12の「LAMS型」分析が詳述されています。
有名人のLAMS型と照らし合わせることで自分がどういう能力傾向を備えているかを絞り込めるというもの。
本書を興味深く読んでいく中で、もしかしたら潜んでいた自分の能力に気づき、『知命』のきっかけがつかめるかも知れません。
なお本書の目次は、以下の内容です。
はじめに 今のままの自分でいいのか?
第1章 成功哲学の勉強だけでは30%しかうまくいかない
第2章 能力分析におけるプロファイリングとは
第3章 「LAMS型」分析で人生を好転させる
第4章 あなたの能力がわかる「12の才能」
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- 2009年02月06日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ
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