現下の経済情勢について筆者は、「おわりに」で以下のように述べています。


深刻な不況が世界中で広がり、株式市場は大幅に下落し、円高が一気の進んだ。世界経済がいま深刻な状況にあることは間違いない。


しかし悲観も楽観もしていない。とし、コンドラチェフの50~60年周期の長期景気波動を引いて、元来、景気は循環するからと述べています。


強欲な投機と詐欺まがいの取引が支配する「金融経済」なるものは所詮、虚構にすぎず、その虚構が膨れあがり爆発したのが今回の金融危機の本質である。


国家でも企業でも価値創造に関心のない人間が権力を握ると、間違いなく崩壊する。


しかし流れは変わったとし、


「実体経済」、「価値創造」こそが経済活動の根幹であるという当たり前のことが、世界中で再認識された。まっとうなモノづくりや地道なサービス活動こそが、経済の主役である。


そうした活動を担っているのが「現場」で、現場の力こそが、価値創造の本丸で、競争力の柱と述べています。


これから厳しい時代を乗り越えて日本企業が再浮上するには、足もとの競争力である現場力を、経営トップと現場が一丸となって、今一度、鍛え直すことが必要と述べています。


15万部のベストセラーとなり、5年間、売れ続けているロングセラー『現場力を鍛える』の著者:遠藤 功 先生が、現場力を鍛え直し、世界不況を乗り切るための方策を伝授している本を紹介します。


<<ポイント>>


強い現場の実現のための具体的方策(現場力復権)の解説書


現場力」という言葉は、その重要性が浸透し、経営計画に「現場力強化」を目標に掲げる企業が相次いで登場したものの。


実際に、その多くは、「計画倒れ」「掛け声だけ」で終わってしまっているとのこと。


本書では、日本企業の現場力をあらためて検証し、「なぜ、現場力の重要性を知りながらも、実現することができないのか?」を考察し、その原因追求から見いだされた解決策となる「具体的な実践のための処方箋」、さらに今回の不況を現場力強化の奇貨として活かす方策を明示しています


以下のような観点が本書で考察されています。


  • 「10年続ける覚悟」がなければ、現場はかえって混乱するだけ
  • 現場力の「企業間格差」が広がっている
  • 「強い現場」には「当事者意識」が必要
  • 経営のウェイトは「戦略2」:「実行8」
  • 組織の「しつけ」を徹底させ、現場力を「組織のくせ」にまで高める
  • 現場力強化の「見える化」は、「手段」であって「目的」ではない

本書:「現場力復権」です。


現場力を「計画」で終わらせないために」との副題が付いています。


本書は、著者:遠藤 功 先生にて、2009年1月に東洋経済新報社より発行されています。


なお遠藤 功 先生の個人ホームページはこちらです


現場力復権―現場力を「計画」で終わらせないために
東洋経済新報社
発売日:2009-01-30
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:124

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯及び表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


15万部のベストセラー「現場力を鍛える」待望の続編

この世界不況を乗り切るのもやはり現場力だ!

「強い現場」は今こそ世界に誇れる「日本の宝」。実現に向けてさらに具体的な方法を説く

「見える化」の最新情報も満載

現場力、再び……

「現場力を鍛える」を出版して約5年、日本企業の現場力をあらためて検証し、現場力強化の動きが「計画倒れ」にならないように、そしてこの不況を現場力強化の奇貨(きか)として活かすにはどうすればよいのかを、本書では論考したい。


本書は、「再び、素朴な疑問」と題し、「現場力強化」を謳いながら、多くの企業はどうしてその取り組みが、一過性な運動で終わってしまうのだろう?」といった8項目の『現場力強化の取り組みが「上滑り」していませんか?』との趣旨の問いかけの「序章」に始まります。


本書は、6章から構成されています。


第1章では、現場力は、日本の宝と確認し、モノづくりの現場でなくサービス業も含めた現場力の強化の意味を概観し幾つかの現場力の事例を紹介しながら現場力を再確認していきます。


また第2章では、現場力強化の最前線の活動を事例を取り上げながら現場力の強化を考察していきます。


また第3章では、組織の躾けといった現場習慣について磨きあげ、変革していく活動を通じて企業文化が形成されるとの「組織の「くせ」づくり」を論じています。


第4章では、現場力を強化する重要な概念・仕組みの「見える化」をテーマにこれをしっかりと機能させるために「伝わる化」「つなぐ化」「粘る化」までの活動が必要と説き、実践例及び対談を交えて解説しています。


また第5章では、製造業の現場力強化のための3つのG(Group Management(グループ競争力としてのマネジメント)、Generation Shift(世代交代と現場力)、Grobalization(現場力のグローバル化))の観点から現場力を考察しています。ここには、「アナログの復権」とのユニークなコンセプトを掲げた組織トップとの対話が挿入されています。


さらに第6章では、現場力を経営学的側面からどのように位置づけるべきか経営理論の観点から考察しています。


「現場力を鍛える」でも取り上げた現場力で結果を出している企業に共通する5つのポイント。


  1. 「結果を出すのは自分たち」との強い自負・誇り・当事者意識が現場にある
  2. 現場が会社の戦略や方針を適正に理解・納得し、自分たちの役割を認識している
  3. 結果を出すために、組織の壁を越えて結束・協力し、智恵を出し合う
  4. 結果が出るまで努力を続け、決して諦めない
  5. 結果を出してもおごらず、新たな目標に向かってチャレンジし続ける

戦略とは、『捨てる』こと。
競争戦略が合理的であることの最も重要な要素は、自社の「身の丈」にあっているかどうか。(略)


「捨てるべき事業」が明確になれば自ずと「フォーカスすべき事業」は決まる。


捨てる決断は、痛みを伴うが、競争力のない事業をずるずると引きずる不合理な経営は、中長期的には「より大きな痛み」を経営にもたらす


戦略2割、実行8割
経営における戦略と実行のウェイトは「2:8」と感覚的に考えている。


合理的な戦略の策定に2割のエネルギーを使ったら、残りの8割は、全社一丸となって実行に時間とエネルギーを注ぎ、自分たちの現場力を高める努力に傾注すべき。


強い現場をつくり出すための要素」は、以下の3点。


  1. 現場の高い意識・やる気
  2. 現場に対する責任と権限の付与
  3. チームでの取り組み

当事者意識の高い現場が生まれることで、以下の3つのアウトプットが生まれる


  1. コストダウン、品質向上、CS向上などの成果
  2. 問題解決ができる人と智恵の蓄積
  3. 現場における自信と誇り

「見える化」から「伝わる化」「つなぐ化」へ


「見える化」が機能しない3つの理由とは、?


  1. 「見える化」が目的化してしまう
  2. 「悪い情報」や「兆候」が「見える化」されない
  3. 顧客志向が欠如

「見える化」→「伝わる化」→「つなぐ化」→「粘る化」のサイクルが必要。「見える化」はあくまでも、企業の問題解決力を高める目的の中でおこなわれるべき取り組み。


こうした取り組みは1~2年という時間軸ではなく、10年単位で取り組みべきこと。「始めたからには10年は続ける」とのコミットメント、覚悟が必要。そのためにも「粘る化」が必要である。


…等々、本書には、現場力を復権させ単なる「計画倒れ」に終わらず成果に結びつける実践的なノウハウが満載されています。


<<現場力に関する書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『現場力』に関する以下の本がありますのでご参照下さい。




<<本書で何が学べるか>>


本書では、この世界不況を乗り切るのも、やはり現場力であるとして、ともすると現場力が「掛け声」「計画倒れ」で終わりがちな組織に、現場力を機能させる処方箋やさらに具体的な実践方法を説いています


「強い現場」は今こそ世界に誇れる「日本の宝」とし、現場力を構築し、磨き上げていくための具体的な方法を説いています


また、「見える化」についての最新情報も満載しています。


<<まとめ>>


本書は、製造業だけでなくサービス業も含めた経営層(経営者、マネジャー)の方々に是非とも読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
序 章 再び、素朴な疑問
第1章 現場力再考
第2章 現場力強化の最前線
第3章 組織の「くせ」づくり
第4章 「見える化」はなぜ機能しないのか
第5章 現場力強化の論点
第6章 根源的組織能力としての現場力






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