食品衛生7S』というのは、食品工場のための整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌・躾・清潔を基軸とした衛生管理手法で食品安全ネットワークが提唱しているもの。


一般に5S活動では、職場のマネジメントの基本として業務の効率の向上等をターゲットとするのに対して、


食品衛生7S』は、マネジメントのための基本の5Sを食品分野に発展させたもので、とくに「微生物レベルでの清潔」を目的に推進するもの。


ISO22000は、ハザード分析及び重要管理点(HACCP)の原則とコーデックス委員会による手順を統合(HACCPプランと前提条件プラグラム(PRP)を組み合わせた)した内容の要求事項を持っています。


食品工場として重要な管理対象は、食中毒などのリスクをもたらす微生物ハザードになります。


HACCP及びISO22000は、ともに微生物起因の食中毒を防止する有効な方法になります。


食品衛生7Sは、HACCPの一般的衛生管理プログラムやISO 22000における前提条件プログラム(PRP)と合致する活動になります


一般に一般的衛生管理プログラムや前提条件プログラム(PRP)に取り組もうとすると食品工場のインフラを改善するために多額の投資が必要ではないかとのイメージがあります


しかしながら本書では、必ずしもお金を掛けなくとも、現場の人の知恵を結集すれば、現場がみるみるよくなり、現場力を高め、食品の安心・安全を確保できると現場の実践事例に基づき、「食品衛生7S」の進め方を説いています


<<ポイント>>


食品衛生7S活動による食品工場の改善事例集


食品衛生7S活動により現場を改善した6社の事例を中心とした事例編、及び食品衛生7Sの概要と食品衛生7Sマネジメントシステムの構築・導入について解説している解説編を通して食品衛生7S活動の実践について解説しています。


本書:「現場がみるみる良くなる食品衛生7S活用事例集」です。


本書は、米虫 節夫 先生の編集ならびに著者:角野 久史 氏、衣川 いずみ氏にて、2009年2月に日科技連出版社より発行されています。


本書は、2008年2月の食品安全ネットワークの食品衛生7Sの実践発表会での発表内容をもとに編纂されたものとのこと。


現場がみるみる良くなる食品衛生7S活用事例集
日科技連出版社
米虫 節夫(編集)
発売日:2009-02
発送時期:通常5~6日以内に発送
ランキング:98260

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯及び表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


大がかりな設備・装置は不要!

お金をかけなくても改善はできます。

食品衛生7S」を活用して

現場を改善した6社の事例を掲載。

あなたの職場でもすぐ真似できる

改善のヒントが見つかります。

本書で紹介する事例会社は、初めから優秀だったというわけではありません。社長以下の努力によって、現場力が向上した事例から窺い知ることができます。

また食の安全・安心を確保するために必ずしもお金をかける必要はなく、人の知恵を結集し、現場力を高めることで、対処できることを示しています。

お金がなくても、やる気さえあれば実践できるのが「食品衛生7S」です。

写真つきで解説する改善例は、読者の方々の職場ですぐに役立つことでしょう。


本書は、第1部の解説編と第2部の事例編の2部から構成されています。


第1部の解説編は、2つの章からなります。


第1章では、「食品衛生7Sの概要
と題して、食品衛生7Sについて、そのルーツから一般的なマネジメントの基本となる5S活動との違い、ISO 22000:2005(「食品安全マネジメントシステム−フードチェーンのあらゆる組織に対する要求事項」)規格との関係などを概観しています。さらに食品衛生7Sの整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌・躾・清潔の各実践のポイントについて、写真を交え、また「京都府 食の安全・安心プロジェクト」が作成した『京都版HACCP』のマニュアルの一部の事例を紹介しながら解説しています。さらに食品衛生7Sの活動を維持・発展していくと得られる効果についてまとめています。


第2章では、「食品衛生7Sマネジメントシステムの構築
と題して、過去に5Sを取り組んだ経験がある食品工場でも経験したと思われる「全員参加の活動となりにくい」、「現場はやらされになり、自発活動にならない」、「活動のマンネリ化と継続しない」といったことに陥らないために7S活動を行うためのマネジメントシステムが必要と説き、以下の5点からの活動のポイントを解説しています。


  • トップの関与
  • 計画的な活動
  • 責任権限の明確化
  • 円滑な内部コミュニケーション
  • 7S活動支援のための経営資源の提供

次いで、効果的な7Sの進め方について時系列的なフローをベースに解説しています。


また第2部の事例編では、6社の活動事例について、会社毎に若干異なるが、概ね、会社の概要にはじまり、食品衛生7Sの取り組みの経緯と、食品衛生7Sの考え方、食品衛生7Sの進め方、具体的な改善事例の詳細、食品衛生7Sの成果やメリット、まとめといった内容で食品衛生7S活動事例が紹介されています。


とくに現場の写真が多数用いられていて、とくに改善事例については、改善前と改善後が対比して掲載されていて、食品工場がこれらの改善事例を自社に参考にする上で具体的で分かり易いものとなっています。


<<食品衛生7Sの関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『食品衛生7S』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、「食品衛生7S」を活用して現場を改善した6社の事例が掲載されています。


とくにお金をかけなくとも現場の衛生管理レベルを継続的に改善できる事例が写真と共に分かり易くまとめられてあって、本書から、食品工場の現場で参考となる改善のヒントが得られると思います


<<まとめ>>


食品工場の現場の管理者など関係者には、本書は、食品衛生7Sを基軸とした現場改善の手引きとして読んで頂きたい一冊です


なお本書の主要目次は、以下です。
第1部 解説編
第1章 食品衛生7Sの概要
第2章  食品衛生7Sマネジメントシステムの構築
第2部  事例編
事例1 丸漬滋賀工場における食品衛生7Sの取組み
事例2 鳥取県畜産農業協同組合における食品衛生7Sの取組み
事例3 泉食品における食品衛生7Sの取組み
事例4 オギハラ食品における食品衛生7Sの取組み
事例5 明宝特産物加工における食品衛生7Sの取組み
事例6 川喜における食品衛生7Sの取組み





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