予想通りというか懸念されていた通り、日銀が企業の景況感などを探るため実施している四半期ごとに実施するアンケートの企業短期経済観測調査短観」の3月の厳しい数字がこの4月1日に発表されています。


これによると企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業がマイナス58と、1974年5月の調査開始以来、過去最悪の水準に落ち込んでいます


大企業の景況感は、輸出依存の高い製造業だけでなく、これまでのところ踏ん張ってきていた非製造業でも悪化が顕著となってきています


厳しい景気状況は、輸出関連産業からほぼすべての産業に波及しており、内外需問わず総崩れの状況になっています。


とくに業績不振が深まる自動車や電機各社では、退く社長とその座に留まり自らの手で業績回復を目指す社長とに二極化しています。


そんな中、自動車や電機各社は、4月1日に一斉に入社式を行っています。


幾つかの会社でのトップの挨拶がマスコミで紹介されています。


入社したばかりの新人も含め社内の人のモチベーションを高く維持し「人の強みを生かすこと」ができるかどうかのまさに『社長力』の真価が問われる局面になっています。


本日は、ビジネスマンのための「○○力」養成講座』の人気シリーズで知られる経営コンサルタントの小宮一慶 氏がシリーズ第5段として、『社長力』をテーマに経営の原理原則を説いている本を紹介します。


会社の社長だけでなく、周知を結集して、この危機を乗り越え、ピンチこそむしろチャンスとして逞しくサバイバルしていこうとするすべてのビジネスパーソンに必須のマネジメントスキルの基本が説かれています。


<<ポイント>>


経営・マネジメントの原理原則を説く本


筆者は、経営の原理原則とは、「お客さま第一」の徹底と「キャッシュフロー経営」だと説いています。


すなわち、お客様第一を徹底し、キャッシュフローを稼ぎ、それを将来のために人材や設備に投資し、さらに財務改善に使うことの鉄則が経営の原理原則であると説いています。


まさにこれこそ、経営の「不易流行」の不易のコアの部分で、バブルが崩壊しようが、金融危機を伴う景気後退であろうとどのような時代でも必要な経営の原点であると説いています。


また上記の鉄則に加え、ちょっとしたコツや起こしやすい勘違いなどがあるとして、経営の土台となる基本的事項も付加して解説しています。


本書:「どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座」です。


本書は、著者:小宮 一慶 氏にて、2009年3月にディスカヴァー・トゥエンティワン より「ディスカヴァー携書」の一冊として発行されています。


本書は、『なぜ、オンリーワンを目指してはいけないのか?』(2006年出版)のバージョンアップ版との位置づけで、本質は同じで、現下の情勢を考慮し、新たな項目を加え、既存項目も大幅に加筆修正したとのことです。


どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2009-03-15
発送時期:在庫あり。
ランキング:217
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 文句なしの一冊
おすすめ度5 社長の仕事とは・・・
おすすめ度5 忘れられた経営の基本

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


目標より目的
未来予測より現在過去分析
満足より感動
拡大志向だけより小さくなる能力
数字より信念
ROEよりROA
投資拡大より増し分
新規事業より人材育成
意識改革より小さな行動
インセンティブより誇りと自信
意味より意義
金儲けより正しい人生
順境より逆境

100年に1度のチャンス!?

苦しい時代こそ、経営の原理原則が問われる!
人としての原理原則が問われる!
すべてのビジネスパースンは
社長力」で差をつけろ!

いまほど、国には「政治」が、会社には「経営」が求められているときはない経営に、「原理原則」に立ち戻ることが求められているときはない。経営コンサルタントとして、多くの企業の経営に関わってきた著者の本領発揮のこの一冊は、一見すると、ごく初歩的な経営の基本が易しく書かれているように見える。しかし、少しでも経営に携わったことのある人なら、ここに書かれている基本の「徹底」的な実践こそが、自営業から大企業まで、あらゆる経営の基本であり、かつ最大の課題であることに気づくだろう。そして、正しい経営の神髄とは、よりよい人生の神髄と同じであることにも


本書は、経営の原理原則としての『社長力』について、章を構成する以下の5つの軸を切り口に解説しています。52の項に区分されています。


  1. 社長力1:ストラテジー力(12項)
  2. 社長力2:マーケティング力(8項)
  3. 社長力3:ヒューマンリソース・マネジメント力(10項)
  4. 社長力4:会計力(10項)
  5. 社長力5:人間力(12項)

イラストや図表が挿入され、また重要ポイントは枠囲みやゴシックで強調されるなど親しみやすい文章になっています。


また各章の終わりでは、各章のまとめの「チェックリスト」がハッチング入りでまとめられており、改めてその章をレビューできるようになっています。


ざっとした概要を紹介します。


社長力1:ストラテジー力
経営という仕事の認識を誤っているとうまくいくものもうまくいかない

では、経営とは何かといった点に焦点をあて解説しています。


筆者は、経営の本質は、以下の三つでは、ないかとしています。


  1. 企業の方向付け
  2. 資源の最適配分
  3. 人を動かす

この章の一端の内容を紹介するととくに方向付けについて「お客様のニーズと世の中全体の動きを的確にとらえること」が重要といった基本の重要性を強調しています。


また「未来予測」よりも「現在過去分析」/「目標」よりも「目的」/「新規事業」よりも「既存事業」/「売上高」よりも「シェア」/「下請け」よりも「自立」/「弱肉強食」よりも「優勝劣敗」/「オンリーワン」よりも「ナンバーワン」/「拡大志向」だけより「小さくなる能力」/「内部志向」よりも「外部志向」/「ES優先」よりも「CS優先」/「モティベーションアップ」よりも「働きがい」といった各セグメントについて経営の戦略面を説いています。


社長力2:マーケティング力
お客さまの心をつかむマーケティングの本質を理解する

では、マーケティング力についての本質論を説いています。


たとえば、冒頭では、お客さま第一の徹底について「ダメな会社は新規営業がうまい」とし、「既存のお客さまをより大切にすることがビジネスの根本であり、その方が結果的に儲かる」と(「新規顧客開拓」よりも「既存のお客さま」の項)と説いています。


社長力3:ヒューマンリソース・マネジメント力
何が人を動かすのかをほんとうに理解しているか?

では、例えば、「新規事業」よりも「人材育成」と説いています。


すなわち、「人を育てることが結局は、企業業績をよくすることであり、有為な人材を育てることが大きな社会貢献である」とまた「会社は幸せを与えるものでなければなりません。そして、働く人にも幸せを与えるものでなければなりません」と説いています。


更には、「社会や働く人に幸せを与えられる組織でなければ存在する意味はありません」とも結んでいます。


このあたりは、松下幸之助さんなど幾多の名経営者の経営哲学の世界とも一致しており、大いに共感を覚えます。


社長力4:会計力
会計・財務を経営的に考えているか?

では、会計・ファイナンスについての考え方を説いています。


そして、そもそも売上高とは何でしょうか?と提起し、「お客様との接点」と説いています。


会社の「社会での存在(プレゼンス)」そのものが売上高であり、お客様に喜んで頂いている大きさである」と説きます。


また利益について、「利益は、会社やそこで働く人、社会をよくするためのコスト」と主張します。


ここもまさに松下幸之助さんやドラッカーなどの考え方と一致した視点が説かれています。


また「どれだけ会計や財務の知識があったとしても、お客さまに喜んでもらえる商品やサービスを提供することができなれば、企業は生き残ることはできません。」と結んでいます。


社長力5:人間力
結局は、リーダーの人間力がものをいう


では、「「総花的」よりも「重点主義」」という話題で始まります。


たしかにスローガンが沢山あるような優先順序や重点化がしっかりとできていないような組織でうまくいっているような例は、私も見たことがありません。


ここでは、リーダーの心構えや身につけるべき人間性が大切でビジネスも人生も同じことではないかと説いています。


「総花的」よりも「重点主義」/「気合い」よりも「具体化」/「かっこつける」よりも「行動」/「話す」よりも「聞く」/「甘さ」よりも「厳しさ」/「社会勉強」よりも「読書」/「難しい理屈」よりも「素直に思う」/「肩書き」よりも「人望」/「順境」よりも「逆境」/「自分」よりも「会社」/「今」よりも「未来」/「金儲け」よりも「正しい人生」といったセグメントについて取り上げ説いています。


正しい経営の神髄とは、よりよい人生の神髄と同じであることを「お金を追うな、仕事を追え」と説いて結んでいます。


<<本書で何が学べるか?>>


社長力というタイトルですが、ビジネスパースンが何のために働くかの基本を説いています。


お客様第一を心の底から徹底し、お客様によい製品やサービスを提供することで喜んで頂くこと。
 
企業の価値は、このように社会に幸せを与え、働く人にも幸せを与えるものでなければなりません


売上は、社会へのお役立ちの尺度の一つ。


利益は、会社が社会に貢献した結果の報酬で、それは、会社やそこで働く人、社会をよくするためのコストとして活用されるべきもの


赤字は、会社が社会に貢献できていない証拠となる経営の罪悪。


原理原則が果たされれば経営も人生も必ず成功が見込める


<<まとめ>>


本書は、「社長力」とのタイトルですが、会社の社長だけでなく、周知を結集して、この危機を乗り越え、ピンチこそむしろチャンスとして逞しくサバイバルしていこうとするすべてのビジネスパーソンに働くことの意味や、自分の未来を見つめ直すために、この100年に一度のチャンスのときにこそ、読んで頂きたい一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
社長力1:ストラテジー力
(経営という仕事の認識を誤っているとうまくいくものもうまくいかない)
社長力2:マーケティング力
(お客さまの心をつかむマーケティングの本質を理解する)
社長力3:ヒューマンリソース・マネジメント力
(何が人を動かすのかをほんとうに理解しているか?)
社長力4:会計力
(会計・財務を経営的に考えているか?)
社長力5:人間力
(結局は、リーダーの人間力がものをいう)





にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


マイクロソフト パッケージ



「ISOの本棚」ページのトップへ!


RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク
Add a comment

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 

Google 翻訳
Categories
運営者情報
track word
Profile

discus05

旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo