我が国は、「道しるべのない時代」を迎えている。
人生の中でもっとも多くの時間を費やす、「働く」ということに対する考え方、仕事に対する心構えも、…。
「なぜ働くのか」「何のために働くのか」---多くの人が働くことの意義や目的を見失っているようだ。
とし、
- 労働を嫌い、厭い、できるだけ回避しようとする
- 「一生懸命働く」「必死に仕事をする」ことを意味がないとか、格好悪いと冷笑する
- 株の取引などで「楽して儲けるスタイル」に憧れを抱く
- 社会へ出て働くことは、自分の人間性を剥奪されてしまう苦役でしかない
- 働くことを「必要悪」ととらえたり
といった人たちに「働くことの意義を理解し、一生懸命に働くことで、「幸福な人生」を送ることができることを伝えたい」と本書のプロローグ「幸福になる働き方」で筆者:稲盛 和夫 氏は述べ、本書では、「働く」ということに関する稲盛氏の考えと体験をお話しすることで、労働が人生にもたらす、素晴らしい可能性について述べたいと続けています。
「働く」ということは、試練を克服し、運命を好転させてくれる「万病に効く薬」であるとも説いています。
<<ポイント>>
稲盛和夫が「なぜ働くのか」「いかに働くのか」を説いている本。
- 混迷の時代における「最高の働き方」とは
- 人生において価値あるものを手に入れる法
- 平凡な人を非凡な人に変えるもの
- そして、成功に至るための実学
- 労働が人生にもたらす可能性
を説いています。
本書:「働き方」です。
「「なぜ働くのか」「いかに働くのか」」との副題が付いています。
本書は、著者:稲盛 和夫 氏にて、2009年4月に三笠書房 より発行されています。
正しい考え方を持つために
これで何冊目だろう,稲盛さんの著書を読んだのは...
働くことは何ぞや
がんばれこんな時代だから
会社をより良くして頂きたいです。<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯ならびに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。
人生において価値あるものを手に入れる法
「平凡な人」を「非凡な人」に変える
「働く」ということは-----
試練を克服し、運命を好転させてくれる、
まさに「万病に効く薬」今の自分の仕事に、もっと前向きに、
できれば無我夢中になるまで打ち込んでみてください。
そうすれば必ず、苦難や挫折を克服することができるばかりか、
想像もしなかったような新しい未来が開けてくるはずです。
本書を通じて素晴らしい人生を送っていただくことを心から祈ります。
稲盛 和夫
本書は、6章から構成されています。
各章のタイトルが以下のようにその章のテーマの問いに対する筆者の考え方・信念といった構成になっています。
すなわち「なぜ働くのか---「心を高める」ために働く」/「いかに仕事に取り組むか---仕事を好きになる」ように働く」/「誰にも負けない努力を重ねる---「高い目標」を掲げて働く」/「継続は力なり---今日一日を「一生懸命」に働く」/「いかにいい仕事をするか---「完璧主義」で働く」/「日々、創意工夫を重ねる---「創造的」に働くといった流れで構成されています。」
稲盛氏がこれまでに経験されたエピソードなどを振り返り紹介しながら、これまでの稲盛氏の『生き方』、『稲盛和夫の実学』といった著作でも説かれてきた「考え方×熱意×能力」が「人生・仕事の結果」といった稲盛氏の人生哲学、経営哲学が分かり易く説かれていきます。
禅僧のようにシンプルに本質を説き、また自分の孫に語りかけるな優しい口調で幸福になる「働き方」を語っていくという展開になっています。
印象深く感じた箇所を2,3 紹介します。
自分に与えられた仕事に愚直に、真面目に、地道に、誠実に取り組み続けることで、自然と欲望を抑えることができます、夢中になって仕事に打ち込むことにより、怒りを鎮め、愚痴を慎むこともできるのです。
また、そのように日々努めていくことで、自分の人間性も少しずつ向上させていくことができるのです。
(略i
今日、自分がやったことを素直に反省し、明日からやり直そうと心に誓う。
そんな反省のある毎日を送ってこそ、私たちは仕事において失敗を回避できるだけでなく、人生において心を高めていくことができるのです。
人生には、いろんな悩みがつきまといます。
しかし、たとえ生きてはいられないと思うような重大なことが起ころうとも、決していつまでも心を煩わせてはなりません。
感性的な心の悩みを払拭し、明るく前向きに新しい方向へ新しい行動を起こしていくのです。
これは人生を生きていく上でたいへん大事なことです。
人間は、失敗、間違いを繰り返しながら成長していくものです。
失敗していいのです。
失敗をしたら、反省をし、そして新しい行動へと移る---そのような人は、たとえどんな窮地に陥ろうとも、後に必ず成功を遂げていくことができるのです。
自分の人士を振り返り、すぐに頭に浮かぶのは、「日々の創意工夫こそが真の創造と成功を生む」という、あまりに平凡すぎるほどの教訓なのです。
たとえ、1日1日の努力と創意工夫はわずかなものであっても、それが一年、五年、十年と積み重なっていけば、その進歩は限りなく大きなものとなり、その結果として驚くほど創造的で豊かな成果を手にすることができるのです。
<<本書で何が学べるか?>>
今日、「働く」ことの意義や目的が曖昧になってしまっているが、本書では、稲盛和夫氏が「働く」ことをテーマについて、自身の体験談を交えながら、「なぜ働くのか」、「いかに働くのか」について説いています。
「働く」ということは、試練を克服し、運命を好転させてくれる「万病に効く薬」で、成功に至るための最高の働き方を追究し、人生において価値あるもの手に入れていく方法と説いています。
<<まとめ>>
この連休に自分の生き方を見つめ直したい人、管理職等の役職への登用、これから社会に出る人、就職活動中の人などの何らかの人生の節目にある人には、本書は、読んで頂きたい一冊です。
なお本書の主要目次は、以下の内容です。
プロローグ 幸福になる「働き方」
1章「心を高める」ために働く──なぜ働くのか
2章「仕事を好きになる」ように働く──いかに仕事に取り組むか
3章「高い目標」を掲げて働く──誰にも負けない努力を重ねる
4章 今日一日を「一生懸命」に働く──継続は力なり
5章「完璧主義」で働く──いかにいい仕事をするか
6章「創造的」に働く──日々、創意工夫を重ねる
エピローグ 「人生・仕事の結果」=「考え方×熱意×能力」
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