不適合であったり、クレーム発生事象事故といった問題が発生した時の原因の追及法として、特性要因図系統図故障モード影響解析FMEA ; Failure Mode and Effect Analysis)、故障の木解析FTA ; Fault Tree Analysis)といった方法と並んで『なぜなぜ分析』(または、『なぜなぜ問答』)がよく用いられます。


なぜなぜ5回法などが「シート」を用いたりして行われます。


再発防止のための真の原因に原因を突き止めるというためになぜ5回繰り返すのかは、筆者:小倉 仁志 氏(中小企業診断士で、会社を興し、「なぜなぜ分析」に関するセミナー・社内研修(年当たり100数十件)を実施するとともに、実際に発生したトラブルの原因追究を一緒に実施していきながら、内部の問題点を洗い出し、改善を一緒に実施していく、「なぜなぜ分析」を核とした、思考の変革による企業の体質改善の支援等を行っている。)もその理由を知らなかったとのことです。


本書の「まえがき」で筆者がどうして『なぜなぜ分析』のルールづくりに取り組むに至ったかについて以下のように述べています。


「改善に関する様々な書籍を読みあさりました。

しかし、どの本にも「『なぜ』を5回繰り返さなければならない。

そうすることで真の原因にたどり着ける」といった文が書かれているだけでどうやったら適切に「なぜ」を繰り返していけるのかについては、全くと言っていいほど書かれていませんでした。

 「これでは、しっかりとした原因追及ができないのは当然だ!」ということで、さっそく「なぜ」をうまく繰り返して対策に導くためのルールづくりに着手しました。」


このなぜなぜ分析も下手にすると問題の掘り下げでなく、同じ階層での類似語反復になっていたり、循環ループにはなったりしてうまくいかない懸念があります。


筆者は、この『なぜなぜ分析』のアプローチについて独自に体系化を進め、『なぜなぜ分析』のための「7つのルール、さらにそれを発展させた「10のルール」をまとめて公開されています。


ヒューマンエラー対策としての観点も加味され、分析前に実施すべき5つの項目も加えた2007年度版「なぜなぜ分析10則」という体系的なルールがまとめられ、すでに筆者の会社のホームページで公開されています。


2007年度版「なぜなぜ分析10則」を見直し充実させ、ヒューマンエラーに関する事例や製造現場以外での事例も交えて、ロジカルな原因追及の手法である『なぜなぜ分析』について分かり易く解説している本を紹介します。


<<ポイント>>


筆者が体系化した「なぜなぜ分析法」を有効に行う10法則等のノウハウの解説書。


本書では、問題の原因追究をロジカルで体系的に進めるために「なぜなぜ」を繰り返していくポイントを、以下の10の法則にまとめ、図とチャートでわかりやすく解説しています


  • 第1則 「事象」や「なぜ」は、ワンカット表現にする
  • 第2則 出だしの「なぜ1」は、発生部位・形態に着目し、発生原則をもとに表現する
  • 第3則 逆に読み返しても、順序よく論理がつながるように「なぜ」を展開する
  • 第4則 並列に挙げた「なぜ」がすべて発生しなかったら、前の「なぜ」は発生しないのかをチェックする
  • 第5則 分析のねらいを踏まえた「なぜ」を展開する
  • 第6則 誰もが同じイメージを共有できる「なぜ」を表現する
  • 第7則 形容詞を使う場合は、比較の対象を明確にする
  • 第8則 個人的な話(臨床心理面)には「なぜ」で踏み込まない
  • 第9則 再発防止を見出せるところまで「なぜ」を繰り返す
  • 第10則 現場・現物で「なぜ」を検証する

本書:「なぜなぜ分析10則」です。


真の論理力を鍛える」との副題が付いています。


本書は、著者:小倉 仁志 氏にて、2009年3月に日科技連出版社 より発行されています。


なぜなぜ分析10則―真の論理力を鍛える
日科技連出版社
発売日:2009-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:23146

<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、7章から構成されています。


本書では、全体を通して、とくに重要なポイントは枠囲み等で強調されるといった構成に加え、多数のイラスト、チャート、シートなどの図表を交え、具体的な事例が取り上げられ分かり易い解説となっています。


各章の概要をざっと紹介します。


第1章では、「どこでも、どんなときにでも、真の論理力が求められる時代になってきた
と題して、「そば屋に掲示されていた文章」と「職場の事象を記述した言い分」との2つの文章を紹介し、日常的に曖昧で論理的にも矛盾した文章が横行していることを指摘し、筋の通らない説明や考え方を職場から徹底的に排除し、論理的で的確な説明や検討が必要であるといった面への注意を喚起する内容となっています。


第2章では、「「なぜなぜ分析」で、真の論理力を鍛えて、職場の基盤を整えよう
と題して、「「なぜなぜ分析」とは「なぜ」を繰り返しながら、発生している事象の原因を論理的に追求していき、ねらいとするものを導く分析のことをいう」といった定義の確認にはじまり、「なぜなぜ分析」の意義、有効活用、効用といった点について概観しています。


第3章では、「「なぜなぜ分析」に入る前に確認すべき5つのポイント
と題して、「なぜなぜ分析」に入っていく前に、以下の5点を事前に確認しておくことが必要としてその5点のポイントについて詳解しています。


  1. 原因追及と対策を要する課題(テーマ)をしっかり抽出する
  2. モノゴトを見極めて、絞り込む
  3. 分析する事象の表現に気をつける
  4. 原因追及すべき対象をしっかり把握する
  5. 前提条件を確認する(要因から排除できるものを主にリストアップする)

第4章では、「「なぜなぜ分析10則」でねらいをはずさず、「なぜ」を展開しよう
と題して、筆者が独自に工夫して体系化した「なぜなぜ分析10則」の各法則について、どのようなことを意図した法則であるかを○×で対比しての幾つかの筆者が経験された具体的なエピソードの解説など交えて詳解しています。


この章が本書の中核になります。


当たり前のことながらこの10則のポイントを外してしまうと最初のボタンの掛け違いのようにピントがぼけた活動になってしまうと思われ、ロジカルシンキングで基本となるMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive):「各事柄間に重なりがなく、全体として漏れがない」状態のように)、ツボ・急所がしっかり押さえられていると実感する基本的な「なぜなぜ分析10則」となっています。


第5章では、「「なぜなぜ分析」の進め方と分析シート
と題して、「なぜなぜ分析」を進める手順と「なぜなぜ分析シート」について解説しています。


手順に関係して、第3章の事前確認しておく5つのポイント及び第4章の「なぜなぜ分析10則」との位置づけの関係の説明を交えて「なぜなぜ分析10則マップ」として体系化しています。


また模造紙と名詞サイズの付箋紙による分析シートを使った例の解説と『間違った品番のシールが貼られていた』との事例が掲載されています。


第6章では、「「なぜなぜ分析」の実践上の注意点
と題して、「なぜなぜ分析」のこれまでに解説を進めてきた原理・原則に基づく手順とは異なるもう一つの進め方のあるべき姿からのアプローチについて解説しています。


また「なぜなぜ分析」についてどこで、どのようなメンバーで分析をしたらよいかを解説しています。


第7章では、「「なぜなぜ分析」を活用し、職場の基盤を整えていく
と題して、「なぜなぜ分析」の活用についての筆者の考え方をまとめたています。


とくに職場において「なぜなぜ分析」で「論理力」の向上を目指すことと併せて、仕事に必要な「観察力」、「直感力」、「改善力」、「チーム力」を伸ばすことの重要性を強調して結んでいます。


 <<本書で何が学べるか?>>


本書の中核は、著者が「なぜ」を上手に繰り返して、対策に導くためのルールを作り、そのポイントを「なぜなぜ分析の10則」としてまとめたものになります


本書で、筆者が体系化した「なぜなぜ分析」を有効に行うこの10法則等のノウハウを学ぶことができます。


本書では、「なぜなぜ分析」を効果的に進め、的確に課題解決が行えるように、そして、しっかりとした思考で日々の仕事が行えるように、事例をまじえてわかりやすく「なぜなぜ分析」について説いています


真の論理力を鍛える」との副題が付いていますが、本書により、幅広い活用範囲を備えた原因追及のためのなぜなぜ分析のロジカルな手法を学ぶことができます。


このようななぜなぜ分析の手法は、仕事を進める上での基本でもあります。


<<まとめ>>


問題の原因追究のための「なぜなぜ分析」に関心がある人には、本書は、是非、読んでおきたい一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 どこでも、どんなときにでも、真の論理力が求められる時代になってきた
第2章「なぜなぜ分析」で、真の論理力を鍛えて、職場の基盤を整えよう
第3章「なぜなぜ分析」に入る前に確認すべき5つのポイント
第4章「なぜなぜ分析10則」でねらいをはずさず、「なぜ」を展開しよう
第5章「なぜなぜ分析」の進め方と分析シート
第6章「なぜなぜ分析」の実践上の注意点
第7章「なぜなぜ分析」を活用し、職場の基盤を整えていく






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