ユビキタス社会とか「情報社会への到来」が言われ出してからすでにかなりの時間が経過しています。


今日、情報を処理するコンピュータや、情報を伝えるインターネットは、不可欠な社会インフラとなり、情報化の進展と共に、大量の情報が生み出され、ストックされ、消費されるようになっています。


情報リテラシーは、自らの身を守り、社会の中で生きていくために必須のものとなってきています。


IT社会に必要な基本的な知識としての情報通信技術の現状と、それらを経営に活かす情報システム戦略、ビジネスモデルなどといった事柄について、具体的な事例を交えて解説している本を紹介します。


本書では、上記の内容に加えて、経営と情報セキュリティ、企業活動と情報通信技術のかかわりについて法律や制度の分析も加えて考察しています


<<ポイント>>


最新の情報通信技術についての解説とそれらの技術が経営にどのようなインパクトをもたらすかを考察している情報通信技術経営の入門書


本書の「まえがき」で情報化の進展に伴う問題及び本書の内容に関して以下のように述べています。


「情報化の進展は、社会的に大きな問題を引き起こしている。

 単純なプログラミングのミスによって、金融システムや交通システムが混乱するといった事態が発生している。

 また、電子メールを利用したコンピュータウイルスや迷惑メールの大量の送信、あるいは出会い系サイトを利用した犯罪や携帯電話を利用した振り込め詐欺といった犯罪が頻繁に発生している。

 社会人にとって、あふれる情報のなかから自分にとって有益な情報を選択して処理する能力は、自らを守るためにも、そして社会のなかで生きるためにも必ず身につける必要がある

(略)

 本書は、大学生および大学を卒業してからまだ日が浅い社会人を対象として、身につけるべき経営と情報に関する知識を中心にまとめている
 
しかしながら、情報社会に関する知識は、現代を生きるすべての人にとって今や必ず身につけなければならないものになっている。」


本書:「情報通信技術と経営」です。


情報社会へのパスポート」との副題が付いています。


本書は、久保田 正道 先生、本田 実 先生、 中田 典規 先生、亀山 浩文 先生、卜部 正夫 先生の共著にて、2009年4月に日科技連出版社より発行されています。


情報通信技術と経営―情報社会へのパスポート
日科技連出版社
発売日:2009-04
発送時期:在庫あり。
ランキング:347273

<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、6章から構成されています。


本書には、内容説明に関する図表も多数、挿入されていて教科書的に分かり易い構成となっています。


巻末には、関連する参考文献とwebサイトが紹介されています。


ざっと章を追って概要を紹介します。


第1章では、「情報社会の現状と今後の動向
と題して、情報通信機器の普及の状況の総括にはじまり、デジタルデバイド(Digital Divide:情報格差)の問題の状況、情報社会と景気変動など情報化の進展がもたらした影響を考察しています。


またインターネットが社会インフラとして重要性が増していること、ソフトウェアとハードウェア、通信技術の著しい進化の状況、我が国の政府のIT基本戦略:e-Japan戦略1、2、「IT新改革戦略 政策パッケージ」、~「デジタルジャパン」などの概要を紹介し、社会インフラとしての情報通信技術がどのような位置づけにあるか、さらには、通信と放送情報処理の融合との観点からの現在の企業の動向等について概観しています。


第2章では、「コンピュータおよび情報通信技術
と題して、入力装置、出力装置、制御装置、演算装置、記憶装置のコンピュータ構成技術にはじまり、次いでシステムの処理形態、システム構成、システムの利用形態、システムの性能評価、システムの信頼性、システムの経済性などのシステム構成技術について解説しています。


またコンピュータの種類、CPUの高速化に伴う新しいコンピューティング技法、各種の入出力装置等のハードウェアの概要について解説しています。


そして、ネットワークの種類、LANの構成要素、通信プロトコル、インターネット、クラウドコンピューティング、NGN(次世代ネットワーク)といったネットワーク技術の概要について解説しています。


またオペレーティングシステム(OS)にはじまり、アプリケーションソフト、ミドルウェア、オープンソースソフトといったソフトウェアの概要について解説しています。


さらにデータベースヒューマンインタフェースマルチメディア技術についてその主要な技術の概要について解説しています。


第3章では、「システム戦略およびSLCPにおける管理
と題して、企業の命運を左右する位置づけになってきている情報システム戦略について、経営戦略や事業戦略の一環として情報資源の三要素(データ資源、情報基盤、情報化リテラシ)を有機的に活性化していく高度情報化計画との観点から解説しています。


またソフトウェア開発のライフサイクルの共通フレームとして標準になっているSLCP(Software Life Cycle Process)について、SLCPの目的、SLCPの提案からの経緯、共通フレーム2007、基本構成、プロセス相関の概略等について解説しています。


さらに(システム化計画、要件定義、調達計画・実施)からなるシステム企画、(開発(基本計画、システム設計、プログラム設計、プログラミング、テスト)、運用・保守)、といった流れのシステム開発、標準化した共通フレームSLCPの下で行われるソフトウェア開発管理、PMBOK(Project Management Body Of Knowledge)などの国際的なプロジェクトマネジメント体系に基づくプロジェクトマネジメント、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)、ファシリティマネジメントなどのサービスマネジメントの概要、システム監査の仕組みの概要、さらには、情報システムの進化のトレンドといった内容を取り上げ解説しています。


第4章では、「ビジネスモデルと経営
と題して、インターネットの入り口のWebサイトであるポータルサイトの変遷、検索エンジンの進化ネットショッピングモールの歴史と動向SNSなどを概観し、インターネットのビジネスモデルがどのように変化しているか、そして、B2B、B2C、C2C、B2E、Web-EDI、ネットバンキング、ネットトレーディングといった電子商取引の現状、さらには、検索連動広告、コンテンツ連動広告、携帯電話マーケティング、SEMといったインターネットマーケティングに関わる主要なキーワードを取り上げ解説しています。


第5章では、「内部統制と情報セキュリティ
と題して、最初に、米国トレッドウェイ委員会組織委員会(COSO)の内部統制のフレームワーク、日本版内部統制、金融証券取引法における内部統制、金融証券取引法の内部統制におけるIT統制といった内部統制の概要について解説しています。


次いで、情報セキュリティについて、JISQ27002:2006等による「情報セキュリティ」、「機密性」、「完全性」、「可用性」の定義に解説にはじまり、情報セキュリティのリスクの三要素(情報資産、脅威、脆弱性)に関わる基本的なキーワードの解説、さらに情報セキュリティ管理と情報セキュリティ対策の概要、代表的な暗号技術、情報倫理等を取りあげ解説しています。


第6章では、「企業活動と経営戦略
と題して、情報社会における企業活動と経営戦略に関わる基本的な事項について企業活動と経営管理/業務分析と問題解決/法務/経営戦略/ビジネスインダストリ/代表的なシステムとソフトウェアパッケージ/企業に求められる社会的要件/情報化人材育成方針といった諸点について幅広く解説しています。


この章の主要なキーワードをあげて見ると例えば、損益計算書、貸借対照表、業務フロー、ブレーンストーミング、特性要因図、パレート図、散布図、管理図、在庫管理モデル、PERT/CPM、知的財産権、著作権、不正競争防止法、ソフトウェアライセンス、Pマーク、不正アクセス禁止法、労働基準法、労働者派遣法、下請法、PL法、BSC、PPM、サプライチェーンマネジメント、POSシステム、電子マネー、RFID、ITS、ロボット技術、情報家電、FA、CIM、CAD/CAM、FMS、JANコード、FSP、SFA、ERP、トレーサビリティシステム、ISO(9000、14000)、BCMS、ERMといった事項を取り上げて解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、今日の情報社会においてのパスポートといった位置づけで基本的な情報通信技術の現状と、それらを経営に活かす情報システム戦略、情報化時代のビジネスモデル、さらに経営と情報セキュリティ企業活動と情報通信技術など事項を具体的な事例を交えて解説しています


情報通信技術と経営に関わる基本的なキーワードが取り上げられ、体系的に要領よく解説されており索引欄も充実しているので基本用語ハンドブック的に活用することもできると思われます


<<まとめ>>


情報通信技術経営との関わりについての基本的な事項が学べる一冊です。


ぜひ読んで頂きたいと思います。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 情報社会の現状と今後の動向
1.1 情報社会の現状
1.2 社会インフラとしての情報通信技術
1.3 通信と放送、情報処理の融合
第2章 コンピュータおよび情報通信技術
2.1 コンピュータ構成技術
2.2 システム構成技術
2.3 ハードウェア
2.4 ネットワーク技術
2.5 ソフトウェア
2.6 データベース
2.7 ヒューマンインタフェース
2.8 マルチメディア技術
第3章 システム戦略およびSLCPにおける管理
3.1 情報システム戦略
3.2 SLCP(共通フレーム)
3.3 システム企画
3.4 システム開発
3.5 ソフトウェア開発管理
3.6 プロジェクトマネジメント
3.7 サービスマネジメント
3.8 システム監査
3.9 情報システムの進化
第4章 ビジネスモデルと経営
4.1 ポータルサイトの変遷
4.2 インターネットのビジネスモデル
4.3 電子商取引
4.4 インターネットマーケティング
第5章 内部統制と情報セキュリティ
5.1 内部統制とIT統制
5.2 情報セキュリティ
5.3 情報セキュリティ管理
5.4 情報セキュリティ対策
5.5 暗号技術
5.6 情報倫理
第6章 企業活動と経営戦略
6.1 企業活動と経営管理
6.2 業務分析と問題解決
6.3 法務
6.4 経営戦略
6.5 ビジネスインダストリ
6.6 代表的なシステムとソフトウェアパッケージ
6.7 企業に求められる社会的要件
6.8 情報化人材育成方針




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