「グローバル資本主義を生き延びるための思想と技術」と題した「まえがき」で筆者の橘 玲 氏は、本書のコンセプトは『自由に生きることは素晴らしい』という点とし、本書のテーマは、自分の人生を自分で選ぶための経済的な土台(インフラストラクチャー)を確かなものとし、人的資本の価値を最大化していくためにお金と世の中の関係を徹底して考えること」、「一人会社(=マイクロ法人)を含む法人の不思議を解明すること


いうこととした上で、本書について以下のように述べています。


「本書では、マイクロ法人をキーワードに、会計・税務・ファイナンスの基礎知識を分かりや浮く説明し、そこからどのような利益が生じるのかを具体的に示していく。それによって、労働基準法で守られ、雇用契約でがんじがらめに縛られたサラリーマンに比べ、複数の人格を使い分けられるフリーエージェントが決して不利な選択でないことが分かるだろう。

(略)

本書は、理論と実践、そして物語が口語に組み合わされている。記述はできるだけ具体的にし、現在すでに法人を所有しているがその活用法がわからない人や、フリーエージェントを目指すビジネスマン(ウーマン)諸氏にも参考になるだろう。物語では、私が法人(会社)やファイナンスに興味を持った逸話を集めてみた。もちろん、興味のある部分や必要な箇所だけを読んでいただいても構わない。

(略)

マイクロ法人をつくれば、ひとはビンボーになる、そしてそれが、お金持ちへの第一歩だ。そのうえ、”雇われない生き方”を選択すれば、クビになることもない

(略)

 もしあなたが一人の企業家としてこの理不尽な世界を生き抜いていこうと決めたならば、マイクロ法人の思想と技術がきっと役に立つにちがいない。」


<<ポイント>>


マイクロ法人化と“ファイナンス力”(=会計や税務・資金調達の技術)によって合法的にビンボーになる方法など自由に生きるための方法を説く本


橘 玲 氏は、以下のように説きます。


金回りがいいひと』の大半が、自営業者か中小企業経営者というのには、しかるべき理由がある。


個人と法人との立場を合法的に使い分けることで、税務上は存在しないはずのお金を自由に使える現金として手元に持つことができることになる


法人化すれば必ず成功するということではないが、成功した自営業者は、急速にゆたかになっていける


これは、これはべつに彼らが不正なことをしているからではなく、その秘密は“会計力”によって税金ゼロで利益を最大化し、合法的にビンボーになっていることにある


本書:「貧乏はお金持ち」です。


「雇われない生き方」で格差社会を逆転する」との副題が付いています。


本書は、著者:橘 玲 氏にて、2009年6月に講談社 より発行されています。


貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
講談社
発売日:2009-06-04
発送時期:在庫あり。
ランキング:71
おすすめ度:4.0
おすすめ度4 会社に左右されないって事かな
おすすめ度2 雑な作りの本
おすすめ度5 読み応え満点。制度の中の個人の自由を浮き彫りにした力作
おすすめ度5 この本を派遣村村長におくる
おすすめ度4 フリーランチにありつけ!

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯ならびに表紙カバーの折り返しには、以下のように書かれています。


会社に左右されない

「人生設計2.0」時代が

やってきた!!

税金ゼロで利益を最大化!社会的弱者が合法的に国家から搾取する方法

サラリーマンだけが知らない

不条理なニッポン国を

快適に生きる

ファイナンスの技術!!


本書では、「正社員になることが幸福だ」という風潮に本当かと問いかけ、もうひとつの (オルタナティブな)生き方、自由な生き方とその土台となるファイナンス力の観点から国家と法人と個人との関わり等を冷徹に追求することがテーマになっています。


これは、『マネーロンダリング』、『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』などの筆者の他の著作とも一貫したスタンスになっています。


本書は、5つの章と13の節から構成されています。


章の終わり等には、コラム欄が設けられ、「コラム1:会社を設立しよう」~「コラム6:担保と連帯保証」といった話題が取り上げられ解説されています。


ざっと章の概要を紹介します。


1では、「楽園を追われて」(―フリーエージェントとマイクロ法人の未来)
と題して、情報技術の急速な進化とグローバル市場の拡大により、日本や欧米の企業では、年功序列や終身雇用で高い人件費を負担することができなくなったことや格差社会といった状況となっている種々の社会現象を分析し、概観しています。


アメリカの後を追いかけるように我が国でも労働市場の流動化でフリーエージェントが誕生するという変化が起こりつつあることを示し、クリエイティブクラスが独立するという次の流れを推測しています。


2では、「もうひとつの人格」(―マイクロ法人という奇妙な生き物)
と題して、法人(会社)という存在について考察しています。


ダイエーの創業者の中内功氏とRJRナビスコのロス・ジョンソンの二人についての物語を紹介し、両者の会社への関わり方を紹介し、会社に対する考え方の違いを対比して、法人とはどのような存在なのかを語っています。


法人に与えられる位置づけ、株式会社等の法人の持つ「人格」や仕組みについて色々の観点から考察し、マイクロ法人を設立する具体的な方法・手順を解説しています。


3では、「スター・ウォーズ物語」(―自由に生きるための会計)
と題して、エンロンの破綻、AIGの破綻と金融商品のCDS(クレジット・デフォールト・スワップ)などの話題を取り上げ、資本主義をスター・ウォーズ物語のデススターと擬えて会計がどういうものかを解説しています。


また自由に生きるための会計について、個人の家計とマイクロ法人の会計とを損益を通算し連結決算して利益を最大化し同時に課税所得を最小化する方法の考え方を考察しています。


4では、「磯野家の節税」(―マイクロ法人と税金)
と題して、サザエさん一家でマスオさんが「サラリーマン法人フグタ」を設立したとして、サラリーマンからサラリーマン法人に移行することによりどのようなメリットが生じるのか、マイクロ法人フグタの収支構造をもとに税金を合法的な範囲内で圧縮できるというう考え方と方法について考察しています。


マイクロ法人でも企業の税務会計と同様にして、合法的な範囲内で納税額を圧縮し株主への還元を最大化できると説いています。


マイクロ法人と磯野家を連結しての節税法の幾つかの考え方について考察しています。


5では、「生き残るためのキャッシュフロー管理」(―マイクロ法人のファイナンス)
と題して、ファイナンス理論について解説しています。


ファイナンス理論では、会社を貯金箱ととらえ、機械の内部をどのように調整すれば、より少ない投資でより大きな成果が得られるかを考えるとし、良い貯金箱の条件は、以下の二つと説いています。


  1. より少ないコストで資金を調達する
  2. より高い利回りで資金を運用する

このファイナンスに関わる資金繰り資金調達キャッシュフロー力)について解説しています。


公的融資制度マイクロ法人を組み合わせることで無担保の超低金利融資が受けられることなど各種の話題を交えて説いています。


あとがきで筆者は、この本で書いたことについて「国家に依存するな。国家を道具として使え」とシンプルに言い切っています。


私たちは、国家のない世界を生きることはできないが、生き延びるためになすべきは、国家に依存するのでも権力を拒絶するのでもなく、国家の仕組みを観察し、理解し、道具として利用することだ


と補足しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、マイクロ法人化と“ファイナンス力”(=会計や税務・資金調達の技術)によって合法的にビンボーになる方法など自由に生きるための方法を説いています


どのように稼ぐかは本書の対象外ですが、『金回りがいいひと』が合法的にビンボーになっている実態を理解することで、お金を稼ぐクリエイティブなビジネスプランがあるならば、本書の方法は、会社に左右されない「人生設計2.0」時代の生き方の選択肢になると考えられます


<<まとめ>>


夏目漱石の草枕ではないが、とかく住みにくいと感じられる時代を逞しく生き延びていくためのマイクロ法人化ファイナンスの技術を通してのもうひとつの (オルタナティブな)生き方を本書では、問いかけています


これから起業を考えている人には、本書は参考になると思います


また将来の生活に不安を抱いている人にも逞しく生きのびていくためのヒントが得られると思います。


なお本書の目次は、以下の内容です。
まえがき
1 楽園を追われて
―フリーエージェントとマイクロ法人の未来
 1. この国にはなぜ希望がないのか?
 2. フリーエージェント化する世界
2 もうひとつの人格
―マイクロ法人という奇妙な生き物
 3. ふたつの運命
 4. 「ひと」と「もの」
 5. 株式会社という「人格」
 6. マイクロ法人をつくる
3 スター・ウォーズ物語
―自由に生きるための会計
 7. 資本主義とデススター
 8. 自由に生きるための会計
4 磯野家の節税
―マイクロ法人と税金
 9. マスオさん、人生最大の決断
 10. 節税と脱税のあいまいな境界
5 生き残るためのキャッシュフロー管理
―マイクロ法人のファイナンス
 11. フラワーチルドレンのファイナンス革命
 12. キャシュフロー計算書で資金繰りを理解する
 13. 奇跡のファイナンス
あとがき






にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


ブックオフオンライン連載中コミック一覧ページでカンタン検索


ブックオフオンライン


「ISOの本棚」ページのトップへ!


RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク
Add a comment

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 

Google 翻訳
Categories
運営者情報
track word
Profile

discus05

旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo