マインドマップ(Mind Map)は、トニー・ブザン氏が考案した脳を有効に利用して学習するための工夫が盛り込まれた図解表現手法による思考技術技法のこと。
表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを図の中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを繋げていくことで、発想を延ばしていくという特徴を備えた技法。
マインドマップは、学習目的だけではなく、自己分析、計画の立案、問題解決、記憶力と創造性の向上など、幅広い用途に使用できる思考技術として、大企業や教育機関から注目されています。
すでにビル・ゲイツ、アル・ゴアをはじめとするグローバルリーダーが活用し、IBM、ディズニー、BMW、ナイキなどの国際企業では、研修の場や会議等にも活用されています。
このマインドマップを活用し、営業脳を鍛え、営業力を向上させるという『脳力営業法』を説いている本を紹介します。
本書では、70種類の営業脳トレーニングが取り上げられています。
設問をチェックし、答えていくうちに、自然に脳が鍛えられ、営業力がアップするように構成されています。
本書の冒頭で著者のトニー・ブザン氏は、本書について以下のように述べています。
「本書では、理想的な営業マンに変わるためのツールとして、「営業マインド・マトリックス」、「五感営業法」、「営業記憶法」、「営業コンパス」などを紹介しているが、このすべての根幹となるのが、マインドマップ―大脳皮質のさまざまな機能や五感など、脳をできるだけ有効に利用して学習するための工夫が盛り込まれたツールである。
能力向上の要ともいえるマインドマップは少し練習すれば簡単に使えるようになり、学習、自己分析、計画、問題解決、ストレス軽減、記憶力と創造性の向上など、使い手の工夫次第で用途は無限に広がる。(略)
また本書は、70種類の営業脳トレーニングを用意し、読者の自己開発を助けるように構成されている。
このトレーニングには最新の脳研究を踏まえ、人と人、つまり脳のやりとりを軸に、心理学、コミュニケーション学、一般科学、運動選手のトレーニング方法、神経生理学、販売テクニックの分野の要素を盛り込んである。」
<<ポイント>>
マインドマップのトニー・ブザン氏による「脳力営業法」を説く本。
本書では、マインドマップや、そこから派生した脳の潜在能力を目覚めさせる様々なツールを紹介し、それらを営業の仕事の中でどのように活用するかを解説しています。
営業行為は、売る側の脳が買う側の脳に働きかけること。
本書では、営業マンに向けて「売る」ために脳をどう活用したらいいかを解説しています。
脳の最新研究を生かした新たな営業方法のための情報:「脳力営業法」(:ベテラン営業マンの極意とも近似)を本書では、伝授しています。
- 「顧客の詳細なプロフィールをマインドマップで記憶し、的確な提案をする」
- 「顧客の五感に訴えかけるセールストークで、購買意欲をかきたてる」
- 「顧客の脳の動きを読み取り、真のニーズをつかむ」
といったスキルの向上を説いています。
本書では、約70種類の営業脳トレーニングが取り上げられています。
そして設問に答えていくうちに、自然に脳が鍛えられ、営業力がアップするように工夫されています。
本書:「マインドマップ営業術」です。
本書は、著者:トニー・ブザン(TONY BUZAN)氏 およびリチャード・イズラエル(RICHARD ISRAEL)氏、の原著:「BRAIN SELL」について、ブザン教育協会 近田 美季子氏の監修、古賀 祥子氏及び田中 雅子氏の翻訳にて、2009年2月にアスペクトより発行されています。
本書は、2004年発行の「売れる脳トレ」を新書化した改題改訂版になります。
<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯には、以下のように書かれています。
売り上げを伸ばすための脳力開発法、勉強法を大公開!
- 脳の潜在能力を引き出す 「営業力マインド・マトリックス」
- 記憶力・発想力を高める 「マインドマップ}
- 相手のあらゆる感覚に訴えかける 「五感営業法」
- 顧客の潜在ニーズをつかむ 「営業コンパス」
- 記憶に残るセールストーク 「脳力プレゼン法」
- 目標を現実に変える 「目標コマーシャル」 ……etc.
脳細胞の新たな活用法を身につければあなたは必ず営業の達人へと成長していくはずだ
トニー・ブザン
本書は、4部で、序章も加えると13の章から構成されています。
本書は、序章の「1.自己診断」から始まり「70.復習」までの70の『営業脳トレーニング』が用意されています。
この『営業脳トレーニング』には、自己診断等を目的とした「はい」、「いいえ」で答えるチェックシートから分析シートのようなもの、コンディショニング、エクササイズ、ロールプレーイング、レビューなどのさまざまな内容のものを含んでいます。
本書の各部の概要を紹介します。
第1部では、「営業脳を鍛える!」
と題して、「脳をフルに活用させる方法」、「五感にアピールする営業」、「営業記憶法」といったことを通して脳の持てる力をフルに引き出し、顧客の最高の気分になってもらうための五感を使った営業テクニック、顧客の名前と顔を記憶するための「ブザン式営業マナー法」などのスキルが説かれています。
またここでは、脳の潜在能力を引き出すための営業マインド・マトリックスのツールの使い方がエクササイズと併せて解説されています。
第2部では、「情報を財産に変える」
と題して、情報の取り扱いのエキスパートになる方法、マインドマップによる脳の活性化、「身のこなし」の基本、コミュニケーション力の向上、集中力を高める呼吸法、思考のコントロールといった情報処理能力を高める手法とそれに関わるエクササイズが解説されています。
第3部では、「顧客獲得の極意」
と題して、顧客の話を映像に変え顧客の思考を読み取る「営業脳トレーニング」のテクニック、名探偵のごとく顧客が購入したいものをピタリと当てるための顧客への質問の仕方、顧客との会話を分析して顧客の思考を見定める「営業コンパス」(これは、営業マインド・マトリックスを発展させたもの)の活用方法など顧客獲得のためのスキルを習得するエクササイズが解説されています。
第4部では、「「売れる」営業マンになる」
と題して、頭の中で営業のリハーサルをするスキルと観察力を強化するテクニック、また目標必達の方法、記憶に残るセールストークをするための「脳力」プレゼン法のマスター法、さらに納得した顧客に注文を聞くという帰結に至る決め手となる言葉のテクニックなど「売れる」営業マンになるためのスキルの習得の方法が説かれています。
<<本書で何が学べるか?>>
本書では、マインドマップの提唱者のトニー・ブザン氏が営業マンに向けて開発した脳力開発法について説いています。
本書では、脳の潜在能力を引き出す方法、記憶力・発想力を高める手法、相手のあらゆる感覚に訴える方法、顧客の潜在ニーズをつかむ方法、記憶に残るセールストーク法など営業の達人に成長できるための70のトレーニングを説いています。
<<まとめ>>
本書は、営業関係者だけでなく、脳力UPで「稼ぐ力」を向上させたいビジネスパースンには、読んで頂きたい一冊です。
なお本書の目次は、以下の内容です。
序章 まずはセルフチェックから
第1部 営業脳を鍛える!
1章 脳を100%使って営業する
2章 営業は五感にアピールする
3章 顧客の名前がどんどん覚えられる!
第2部 情報を財産に変える
4章 情報が集まるところに顧客も集まる
5章 マインド・マップで脳がみるみる活性化する
6章 「身のこなし」は営業マンの武器
第3部 顧客獲得の極意
7章 顧客の思考を読みとる!
8章 営業マンは探偵である
9章 営業コンパスで針路を探る
第4部 「売れる」営業マンになる
10章 つねに目標を設定して行動する
11章 強力な印象を残す「脳力」プレゼン法
12章 モチベーションを維持するには
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