「TPIE」(タイス・プリンシプル・イン・エクセレンス)というのは、ルー・タイスと筆者:苫米地 英人 氏 が一緒に開発した自己実現プログラムの名称。
筆者の専門分野の「機能脳科学」と「認知心理学」の最新の研究成果に基づいて、
「だまされやすい」という脳の特徴を利用し
「未来の記憶」をつくり
「コンフォートゾーン」を高め
誰でも無理なく目標が達成できるという圧倒的な実績がある方法で、
- 仕事
- プライベート
- 夢・目標
- 投資
- お金
- 自信
- 人間関係
などの「変えたい」「悩んでいる」という問題があれば、
だれでもすぐに実践でき、
ストレスなく結果が出ることが見込める手法。
ちなみにコーチングという概念を40年前に提唱したルー・タイスのプログラムは、
- 「タイガー・ウッズが父から学んでいた」
- 「フォーチュン500社の62パーセントが採用」
- 「北京オリンピックで8個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプスを指導した」
…ほか、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察などに導入され、成果をあげてきている。
とのことで、本書は、『「TPIE」のオフィシャルブック』とのこと。
本書では、「理想の自分」をつくるための全21ユニットを公開しています。
<<ポイント>>
苫米地 英人氏による自己実現プログラムTPIEの公式解説書。
本書の「親が最大の洗脳者である」と題したプロローグで筆者は、以下のように語りかけています。
「コーヒーにしますか? 紅茶にしますか?」
と質問されたら、どう答えますか?
もし、あなたが「コーヒー」と答えたら、実はそれは親の物真似なのです。もちろん、「紅茶」と答えたあなたの判断も親の物真似なのです。
なぜかというと発達心理学のデータで成人が大人になってから無意識に下す判断のうちの8割9割が親の物真似だといわれているからです。つまり無意識での判断は親の刷り込みによる判断になっているというわけです。
つまり、あなたが下す判断や思考は、親の刷り込みによるものなのです。」
このように人は多くの場合、自分の意志ではなく他人の影響力の下に不十分な生き方をしている面があるとし、自己実現プログラムTPIEで「本当のあなたの人生を」つくりましょうと説いています。
本書:「まずは親を超えなさい!」です。
「最新の脳科学と認知心理学を基にした自己改革プログラムTPIE」との副題が付いています。
本書は、著者:苫米地 英人氏にて、2009年7月にフォレスト出版より発行されています。





<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯には、以下のように書かれています。
「タイガー・ウッズが父から学んでいた」「フォーチュン500社の62パーセントが採用」
「北京オリンピックで8個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプスを指導した」など全世界で40年間の実績を誇るルー・タイスのプログラムを最新の脳科学でバージョンアップさせた「理想の自分」をつくる全21ユニットを初公開!ついに公式ブックが上陸!
世界最高峰の自己実現プログラム
>>こんな人に読んでもらいたい<<
- 実現したい「目標」がある
- 自分を成長させて、「理想の自分」に近づきたい
- やりたいことがあったのに、「周りから反対」をされてやらなかったことがある
- 「面接」や「試験」などで、緊張のあまり簡単な答えを忘れてしまったことがある
- 今の「仕事」、今の「収入」に満足していない
- 「人間関係」「家族関係」「男女関係」「友人関係」に悩んだことがある
- 自分に「自信」が持てないことがある
…など、上記に一つでもあてはまるものがあるなら、本書はかならず「あなたの人生」にプラスになります。本書で紹介するTPIEは、「あなたの脳」が見る情報を変えてくれるので、間違いなく「新しい人生」がはじまります!
本書は、「親が最大の洗脳者である」と題したプロローグに続く、Unit1:「TPIEの世界へ」ではじまりUnit21:「さらなる夢に向かって」に至る21のユニットから構成されています。
断片的になるかと思いますが、本書で興味深く感じた箇所など紹介します。
上で紹介した無意識に下す判断のうちの8割9割が親の物真似ということですが、これは、脳の働きと関係し、私たちの脳は、自分にとって関係が無いと思っていることは、脳幹にあるRAS(網様体賦活系)のフィルターが遮断し、情報を情報として受け取らないということと関係し、自分に植え付けられた「コンフォート・ゾーン」から抜け出せなくなり、先入観や思考パターン、無意識の選択と行動から逃れられなくなるためである。またこれに関係し、スコトーマとは盲点のこと。
過去の強い感情をともなった出来事の記憶の情動記憶が人のハビット(習慣)やアティチュード(行動の性向)の原因になる。またブリーフも情動記憶により形成されている。(なおブリーフとは、体験的な記憶としての信念と自分が言葉として効いた情報を受け入れた結果としての信念の両方をあわせたもの。)
人に生まれつき備わったホメオスタシスの働きにより、現状と現状のゲシュタルトを維持するために、人は無意識のうちに、ブリーフ・システムに違反する新しい行動をすべて排除している。
ブリーフがその人のパフォーマンスを制約するので、コンフォート・ゾーンを変えない限り、この制約から逃れられない。
効果的なセルフ・トークをすれば、新しいセルフ・イメージがどんどん創られることになり、その結果、コンフォート・ゾーンが変わることになる。
セルフイメージというのは、1種の調整メカニズムで、コンフォート・ゾーンの境界を定義するもの。しかし、このコンフォート・ゾーンの存在が人の潜在能力を解き放つ足かせになっている。
マインドを変えコンフォート・ゾーンを拡げ、高めるための方法が、アファメーションとセルフ・トークのコントロール、そして心の中で描くビジュアライゼーションである。
アファメーションという技術でゴールの世界の臨場感を高め、ゴールの世界のゲシュタルトを顕在化できればゴールの世界が達成できると説いています。(なお、ゲシュタルトというのは、人間と精神の全体像を持ったまとまりのある構造で統合的な人格とのこと。)
言葉のイメージ喚起力を利用する最も有効な方法がアファメーション。自分でそれを書いて、毎日読むこと。短期的な視点から見れば、アファメーションは、望んでいる結果に直結した行動をとるためのツール。これを利用することで、無意識の判断、無意識の行動を変革し、先の将来的な視点からは、毎日のアファメーションの実践は、未来の自分のあるべき姿の、言語を使ったリハーサルという位置づけになる。
I×V=Rというのが、ルー・タイス・プリンシプルの方程式で、Iはイメージ、Vは臨場感、Rはリアリティー。これは、ゴールの世界のセルフ・イメージの臨場感が上がれば、それが現実になるということを意味している、そのためには、先ずはゴールの世界のセルフ・イメージをつくることが必要。
人間は、行動を制限されたり禁止されたりして不本意な行動をとるときは、決して高いパフォーマンスをあげることはできない。それは、「仕方ないから、~しなくては」というセルフ・トークが生まれるため、無意識がその状況に対して抵抗するためである。
子供のセルフ・エスティームを育てるには、毎日、以下の2つの質問をやさしく問いかけるとのこと。
- 「今日は、何かいいことあった?」
- 「明日、楽しみにしていることは何?」
高いセルフ・エスティーム(自尊心で自分のポジションに対する自己評価)と高いエフィカシー(自負心、自分の能力に対する自己評価)に裏付けられたあなたのハビットとアティチュード、そしてパフォーマンスは、周りの人たち、ひいては組織全体のセルフ・エスティームとエフィカシーを高める。それが組織全体としての生産性と業績向上の鍵になる。
ここで紹介した内容は、少しカタカナ文字が多い文章になっていますが、この自己実現プログラムの実践の方法は、具体的で分かり易いものになっています。
<<本書で何が学べるか?>>
本書では、自己実現プログラム「TPIE」を、全21ユニットによって体系的に解説しています。
この「TPIE」は、ルー・タイスのプログラムを苫米地 英人氏の専門分野の「機能脳科学」と「認知心理学」の最新の研究成果に基づいて、「だまされやすい」という脳の特徴を利用し、「未来の記憶」をつくり、「コンフォートゾーン」を高め誰でも無理なく目標が達成できるという方法のバージョンアップ版。
<<まとめ>>
「仕事」「プライベート」「目標達成」「年収アップ」「人間関係」「子育て」…といったことでパフォーマンスを向上させたいと思っている人は、是非、本書を読んでみて下さい。
なお本書の目次は、以下の内容です。
プロローグ 親が最大の洗脳者である!
Unit 1 TPIEの世界へ
Unit 2 スコトーマとRAS─リアリティを見えなくするもの
Unit 3 情動記憶があなたをつくる
Unit 4 人は過去に生きている
Unit 5 自分を過小評価していないか
Unit 6 セルフ・トークで自己イメージを高める
Unit 7 コンフォート・ゾーンは自己イメージが決める
Unit 8 他人の言動を選別する
Unit 9 ハイ・パフォーマンスの実現
Unit 10 エネルギーと創造性の源
Unit 11 現状を超えたゴール設定
Unit 12 公式 I×V=R イメージの再構築
Unit 13 映像で思考し、思考が実現する
Unit 14 最初にゴールがある
Unit 15 したいことをやりなさい
Unit 16 イエス・アイム・グッド
Unit 17 未来の記憶をつくる
Unit 18 新しい「自分らしさ」をつくる
Unit 19 さらに先のゴール
Unit 20 バランス
Unit 21 さらなる夢に向かって
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- 2009年07月24日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ | 脳科学
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