会社でも家庭でも自分のことわかってもらえていない。認めてもらえていない。大切に扱ってもらえていないと感じている人が多い。
それは、多くの場合、ちょっとした『言葉』や『行動』が原因であるとして、
-
「『自分の居場所』がほしい」
-
「自分のことを認めてほしい」
と感じているなら『言葉』や『行動』を変えること。
それだけで、あなたの人生は大きく変わるはず。
そして、「自分の居場所を作る」ための
多くの人が日頃やってしまう「自分の居場所がなくなる9つの行動」
と、
相手にわかっている、大切にしていることを伝える「自分の居場所を作る9つの行動」
を説いている本を紹介します。
本書は、ザ・リッツカールトンホテルでの筆者:森下 裕道 氏による好評のセミナーの内容をもとにまとめたものとのこと。
<<ポイント>>
自分の居場所を見つけ、人に認められるための18の行動を説いています。
本書では、両親の離婚により、幼少期に施設や親せきなどを転々とし、虐待も受けたこともある著者が実践してきた「認められる技術」を説いています。
このノウハウは、「仕事」「職場」「家庭」「面接」「転職・就職」「セールス・接客」「人間関係」といった仕事とプライベートのいろいろな場面で有効な技術になります。
本書:「自分の居場所の作り方」です。
「仕事とプライベートがうまくいく!
認められるための18の方法」との副題が付いています。
本書は、著者:森下 裕道氏にて、2009年8月にフォレスト出版より発行されています。
<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯には、以下のように書かれています。
私は、子供の頃、クリスマスが嫌いでした!
- 「自分のことをわかってほしい」
- 「もっとオレのがんばりを認めてほしい」
- 「ボクのことをちゃんと信頼してほしい」
- 「私のことを誰よりも大切にしてほしい」
今の世の中、『自分の居場所』を探している人は本当に多いです。
それは、『自分の居場所』がないと感じている人が多いからです。
私はクリスマスが大嫌いでした。両親が離婚し、親戚や施設に転々と預けられてきた私にはクリスマスの良い思い出などなかったのです!
まさに、私は、『自分の居場所』がなかった!
だから「『自分の居場所』の見つけ方」「人に認められる技術」には自信があります。
だって、生きていくために必要だったから。
今すぐ、誰でもできる方法なので、今すぐ実践して見てください。
本書は、2つのPART(「自分の居場所がなくなる9つの行動」と「自分の居場所を作る9つの行動」)に分かれています。
各ページの右上に折り線が付いていて、その行動を読者が実行したら、折り返してこの『自分の居場所を作る』行動の実践の状況がわかるように工夫されています。
本書で説いている行動の一端を紹介します。
PART1では、「自分の居場所がなくなる9つの行動」
と題して、『自分の居場所を作る』ために反しているような9つの行動(「1. 相手の話を途中でさえぎる、黙る」/「2. テレビを見ながら聞く。パソコンを見ながら聞く」/「3. すぐ否定的なことを言う」/「4. すぐに答えを言う」/「5. 自分だけがやっているように言う! 」/「6. 任せたクセに任せない!」/「7. 言葉、行動の裏を読む」/「8. 自慢話を嫌がる」/「9. ちょっとした約束を破る」)を取り上げて、反面教師的にそうしない心がけを説いています。
例えば、「9. ちょっとした約束を破る」では、以下のように説いています。
約束を守るのはあたり前のことだが、重要な約束や大きな契約毎はちゃんと守っても、ほんのささいな約束、ちょっとした約束は平気で破ったり、忘れてしまう人が多い。
ほんのささいな約束でも、それを破ると子供は自分のことが大切にされていないと感じる。
ほんの些細な約束でも、むしろほんの些細な約束だからこそ、守るのが大切になってくる。
誰だって、相手が小さな約束を守ってくれたり、覚えてくれていたりすると、「覚えていてくれたんだ!」と感動し、自分が大切にされていると感じるもの。
自分で口に出したことは現実化するパワーが生まれてくる。
PART2では、「自分の居場所を作る9つの行動」
と題して、『自分の居場所を作る』ための9つの行動(「1. 日頃から話をちゃんと聞く」/「2. ハッピーワードをかける」/「3. 共感する」/「4. 実力を認める、可能性にかける」/「5. 居場所感を作る」/「6. 相手のアドバイスを実行する」/「7. 相手のバックボーンを考える」/「8. 見返りを期待しないであたえる」/「9. 相手をハッピーにしたいと心から願う! 」)を取り上げて実践すべき行動を説いています。
例えば、「3. 共感する」では、以下のように説いています。
話を聞いてわかってあげるだけで、相手は自分のことを大切にされていると感じるもの。
以下の3つを意識して答えるようにすると夫婦関係はメチャクチャよくなるようになる。
- 「そうなんだ」と『共感』する
- 「それは大変だったね~」「それは頭に来るね~」などと『相手の気持ちを考えて返答』する。
- 最後に「ハッピーワード」(相手をハッピーにする言葉)をかけてあげる。
部下が失敗した場合、叱るよりも効果的にあなたについてこさせる方法は、『一緒になって悲しんだり。悔しがったりすること』
「ここまで上司が自分に期待してくれていた」、「上司が自分のこと以上に悲しんでくれた」という思いは、強いやる気に繋がる。そしてこの上司に絶大な信頼をおくようになる。
といった要領で、本書では、職場や家庭での具体的な場面の事例を交えながら分かり易く相手の気持ちや相手の立場を良く汲んで『自分の居場所を作る』18の行動を説いています。
また本書の最終章では、「自分自身の孤独感の癒やし方」として、本書の方法が実践できなかったりした場合には、後悔し、次回から気をつけるようにすればいいと説いて、とくに「自分の孤独感を癒す」には、自分の身近な人の孤独感を癒やしてあげればいい、また人の意見ではなく自分で判断し、行動すること、自分でしたことについては自分で責任を持つことが大切と説いています。
<<本書で何が学べるか?>>
本書では、『自分の居場所を作る』18の行動ということで、対人コミュニケーションスキルの基本とそれを向上させるための具体的な行動を説いています。
<<まとめ>>
対人関係で悩みがある人から自分のコミュニケーションスキルを向上させたい人まで、また「自分は認められていないのでは」と感じている人には、本書はお薦めの一冊です。
なお本書の目次は、以下の内容です。
PART1 自分の居場所がなくなる9つの行動
1. 相手の話を途中でさえぎる、黙る
2. テレビを見ながら聞く。パソコンを見ながら聞く
3. すぐ否定的なことを言う
4. すぐに答えを言う
5. 自分だけがやっているように言う!
6. 任せたクセに任せない!
7. 言葉、行動の裏を読む
8. 自慢話を嫌がる
9. ちょっとした約束を破る
PART2 自分の居場所を作る9つの行動
1. 日頃から話をちゃんと聞く
2. ハッピーワードをかける
3. 共感する
4. 実力を認める、可能性にかける
5. 居場所感を作る
6. 相手のアドバイスを実行する
7. 相手のバックボーンを考える
8. 見返りを期待しないであたえる
9. 相手をハッピーにしたいと心から願う!
最終章 自分自身の孤独感の癒やし方
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- 2009年08月21日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ
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