環境経営」の実践を説く本書の「プロローグ」で筆者:立山裕二氏は、地球温暖化等の環境問題の現状に触れた上で、環境経営について以下のように述べています


「地球温暖化の原因が人間にあるならば、人間の集合体である企業にも責任があります。企業は企業活動の中で環境の保全や改善に努めなければなりません。

しかももうい一つの責任としての「ゴーイングコンサーン」、つまり「企業活動の継続」と両立させていかなければなりません。

その効果的な手段として「環境経営」の実践をお薦めします。

 環境経営とは、簡単に言えば「環境に配慮した経営を行うこと」です。一般的には、「企業のあらゆる活動に環境という視点を優先的に持ち込み、環境保全と経営の両立を図ること」と考えられています。

もちろんこれでいいのですが、私は次のように定義し、少し具体性を持たせています

環境経営とは、

  1. 地球上のあらゆる生態系および社会の持続性を確保するために、
  2. 循環の視点に立ち、
  3. 資源量・廃棄場所・自浄能力という地球の有限性を考慮し、
  4. 企業収益と環境保全とを両立させながら、
  5. 自社にとっての持続性を確保するために行う経営の諸活動である。』

<<ポイント>>


企業活動と地球環境とが持続可能になるための環境経営の実践を説く本。


本書では、一般にある環境経営の実践を阻んでいる「思い込み」を解消すべく論じ


また具体的実践事例を紹介しながら「環境経営を実践する方法」を説いています


環境経営は、決して難しいものではなく、企業規模の大小に関係なく、どこでも取り組むことができて、かつ利益を生み出す源泉になると説いています


本書:「利益を生みだす「環境経営」のすすめ」です。


本書は、著者:立山 裕二氏にて、2009年3月に総合法令出版より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯ならびに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


儲けかたのヒントと実例が満載!

顧客満足(Customer Satisfaction)から

従業員満足(Employee Satisfaction)、

そして地球満足(Gaia Satisfaction)へ

新時代の経営戦略がここにある

こんなにあった環境経営のメリット!

  • 経費の節減・利益の最大化
  • 新規事業創出・イノベーションの促進
  • 社会的信用力アップ
  • 従業員のモチベーションアップ…

お金を払って廃棄物を捨てているんですって?

それはお金になるんですよ!


本書は、8つの章で構成される第1部の「こんなにある環境経営に対する思いこみ」と4つの章で構成される第2部の「?サービサイジング?と?もったいない?を極める」との2部から構成されています。


本書の途中には、キーワードの解説や「コラム」欄が挿入され、『グリーンコンシューマー10原則』といったトピックスを取り上げて解説しています。


それでは、章を追って概要を簡単に紹介します。


第1部の『こんなにある環境経営に対する思いこみ』では、環境経営を実践する上でネックとなっていると思われるネガティブな思いこみについてそれを打破するとの観点から以下のような内容を取り上げています。


第1章では、「必要性はわかるけどね
と題して、「環境経営を知らないので使命感が湧かない」、「人材、資金が足らない」、「得意先等の締め付けがきつく環境経営までは手が回らない」、「環境経営に取り組んでも儲からない」といった事柄も考えているよりは、実践してみようと説いています。


第2章では、「わが社に環境ビジネスは向いていない
と題して、環境ビジネスの捉え方について、公害ビジネスといった思いこみがあるがそれでは大きなビジネスチャンスを逃すことになると環境ビジネスはどのような内容を含みその市場の可能性はどうかといった事項の概要を総括し解説しています。


第3章では、「地球に優しい商品では価格競争に勝てない
と題して、地球に優しい商品は割高になるため今の時代は、安価な商品でないと価格競争に勝てないとする思いこみがあるが、実際はどうかとし、地球に優しい「エコプロダクツ」で価格競争に勝つ方法について、「地球満足」経営の視点の経営戦略等を説いています。


第4章では、「環境対策に取り組むと企業が成り立たない
と題して、むしろこれは反対でこれからの時代は環境対策に取り組まないと企業が成り立たない時代であって、ゴミも廃棄物も資源であるといった幾つかの事例を挙げて環境経営に取り組むことで利益が上げられると環境経営のメリットを説いています


第5章では、「リサイクルしても意味がない
と題して、リサイクルにまつわる表題のような意見があるが、コミュニケーションの欠如の問題があるとした上で、自社で考えているリサイクルは、以下の3つのリサイクルのうちどれかを意思表示しておくことが必要と説いています。


  1. 再資源化(再生使用)
  2. 3R(減量・再利用・再資源化)
  3. 4R(断る、元を絶つ)

それぞれの考え方から、循環型社会における企業活動とリサイクル、「拡大生産者責任」など解説し、これからは、4Rに向かう可能性が高まると説いています。


第6章では、「環境ISOの認証を受けているので地球に優しい
と題して、ISO14001を取り上げ、ISO14001の取り組みは、「自主的な取り組み」であることと「情報の徹底公開と継続が命」と説いています。


継続的改善の意味、ISO14001に取り組むメリットとデメリットを考察し、ISO活用とISO14001の導入を成功させるための視点等を説いています。


第7章では、「想いが伝わらない
と題して、環境経営に取り組む企業の「環境を良くしようとする熱い想いが伝わらない」といったことに関係して、想いが伝える視点について考察しています。


とくにコミュニケーションの基本は、「傾聴」であるとし、説明に気持ちを入れること以上に聴くことを重視することが必要と説いています。


第8章では、「第1部のまとめ」
と題して、環境経営に関しての「企業連携」の有効性について事例を紹介して説いています。


第2部では、『?サービサイジング?と?もったいない?を極める』では、?サービサイジング?と?もったいない?をキーワードに環境経営に役立つノウハウや技を成功事例を交えて説いています。


第1章では、「サービサイジング
と題して、これまで製品として販売していたものをサービス化して提供することを「サービサイジングServicizing)」と呼び、特に環境面で優れた貢献を示すのものをグリーン・サービサイジングとよぶとのことで、ここでは、5つの会社の成功事例を紹介し解説しています。


第2章では、「サービサイジングは「もったいないの心」から!
と題して、「もったいないの心」の意味を再確認し、サービサイジングは、資源生産性を高めるビジネスとの観点に立って、資源生産性向上を実現する商品・サービスを「エコプロダクツ」とするとの視点から『エコデザイン』に望まれる条件、『エコマテリアル』に望まれる条件等の考え方など説いています。


第3章では、「サービサイジングの課題と留意点
と題して、これからのサービサイジングの課題と留意点等について展望しています。


とくにこれからのサービサイジングは、「機能を売る」に加えて、「安心」「安全」「健康」「癒やし」などを付加しながら進化するとし、第1章の事例を考察し、柔軟性、実践の重視、CSRの要素の組み込みなど考察すると共に人材育成の重要性等を強調しています。


第4章では、「日本の知恵を世界に発信する
と題して、「循環」「足るを知る」、「もったいない」などの日本人らしい智恵をこれからの環境経営に活かすことが必要とし、『創業者の想い』『職人個人が持つノウハウ』『見えない智恵の見える化』へのチャレンジ等が必要と説いています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、「顧客満足から、従業員満足、そして地球満足へ」との言葉に象徴されるようなこれからの時代の利益を生み出すための環境と経営を両立させる観点からの環境経営の実践の考え方を分かり易く説いています。


<<まとめ>>


本書は、持続可能な環境と企業活動との両立に関心があるビジネスパースンには、読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1部 こんなにある環境経営に対する思いこみ
第1章 「必要性はわかるけどね」
第2章「わが社に環境ビジネスは向いていない」
第3章「地球に優しい商品では価格競争に勝てない」
第4章「環境対策に取り組むと企業が成り立たない」
第5章「リサイクルしても意味がない」
第6章「環境ISOの認証を受けているので地球に優しい」
第7章「想いが伝わらない」
第8章 第1部のまとめ
第2部?サービサイジング?と?もったいない?を極める
第1章 サービサイジング
第2章 サービサイジングは「もったいないの心」から!
第3章 サービサイジングの課題と留意点
第4章 日本の知恵を世界に発信する






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