原価計算、原価管理、原価見積、原価企画などに関するシステムの立案、構築、実施やVE・IEや品質工学などを通じて総合的コストダウンを展開し、企業の業績を改善するコンサルティング業務で活躍中の著者:小川 正樹 氏が『製造現場の品質改善』をテーマに品質改善の基礎知識から、品質改善活動の推進方法や活用法などを実例を交えて解説している本を紹介します。


本書の「はじめに」で筆者は、『品質』について以下のように述べています。


「品質は、企業が最優先しなければならないことのひとつである。

お客様の要求する品質のレベルは多様化し、満足するレベルは一律ではなくなっている。

このような状況でお客様の要求レベルを常に満たすには、製造現場での品質保証が欠かせない。

それには、生産要素である人、機械設備、材料などの特性をうまく活用し、ばらつきのない品質の作り込み方法を確立することである。

本書では、製造現場を中心にした品質の作り込みに向けた品質改善の基礎知識から品質改善の具体的な進め方や活かし方まで、わかりやすく実例を交えながら全7章で解説している。」


<<ポイント>>


製造品質改善についての実践的な解説書。


本書では、


  • モノづくりにおける製造バラツキの発生
  • 製品の出来映えに関わる要素、改善のポイント、管理のポイント
  • 品質改善を進めるための心構え、技術力、組織力
  • 現場の品質改善の6ステップでの推進方法
  • 品質改善に関わる必要な管理技術、品質コストとの関わり

といった事項を取り上げ説いています。


本書:「よくわかる「品質改善」の本」です。


本書は、著者:小川 正樹 氏にて、2009年8月に日刊工業新聞社より、同社の「ナットク現場改善シリーズ」の一冊として発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、7章から構成されています。


本書には、写真、イラスト、概念図、グラフなどの多数の図表が挿入されてあり、具体的にビジュアルにもわかりやすい解説となっています。


各章のはじめに、「この章のポイント」があり、その章で意図していることがまとめてあります。


また章の下位の節について、節のテーマ毎に完結するスタイルとなっており、節の終わりに、『ここがキーポイント!』としてその節の重要ポイントが枠囲みで一言で要約するという学びやすい構成になっています。


また章のおわりには、【コラム】が設けられ、「製造会社の必須条件は良い品質、良い環境、安い原価」といったトピックスが取り上げられ解説されています。


それでは章を追って概要を紹介します。


第1章では、「モノづくりと製造品質
と題して、製造業のモノづくりにおいて、品質改善を実施する上で基本となる考え方やキーワードなど8つのテーマを取り上げ解説しています。


この章では、


  • 品質と製造原価との関係
  • 我が国の品質向上に関する活動の歴史
  • 設計品質と製造品質がモノづくりの品質の基本
  • 「技術力・改善力+管理力」が『現場力』の基本
  • 5S活動が現場力を固める基礎
  • 収集したデータの代表値と散布値について
  • 製品の出来映えがばらつくのは「材料、人、機械設備、作業方法、測定方法と測定機器」の5つの要因のばらつきによる
  • 製造現場でばらつきが発生する理由には、「管理力に起因するもの」と「技術力・改善力に起因するもの」がある、

といった事項を取り上げ、解説しています。


第2章では、「製造品質を決定する5つの要因
と題して、製造現場での製品品質を作り込む上で、モノづくりの出来映えを決定する5つの要因(「材料、人、機械設備、作業方法、測定方法と測定機器」)の最適状態を標準化し、維持管理することが大切とし、上記の5つの要因について管理のためのチェックポイントや改善ポイント等を13項目を取り上げ、解説しています。


管理力に起因するもの」と「技術力・改善力に起因するもの」のそれぞれの品質改善のための対応策、5つの要因の見える化、人の力量アップ策、……、工程能力指数の把握と安定化管理など解説しています。


さらに製造物責任(PL)法などとの関連も含めて、良い品質の製品の提供を製造現場で保証するための品質保証活動の方法について解説しています。


第3章では、「製造品質改善に必要な心・技・体
と題して、品質改善の名人・達人になるための「」(品質に対する問題意識)、「」(品質改善に必要な技術力)、「」(品質改善推進組織)についてどのような事項が必要かを13の観点から以下のポイントを説いています。


」:「お客様目線で見る」、「お客様から見た当たり前の品質、1元的な品質、魅力的な品質」、「改善マインド」について説いています。


」:「活用手法」、「改善手順の標準化」、「QC七つ道具の活用」、「新QC七つ道具の活用」、「統計手法」、「IE」、「VE」、「アイデアの発想」といった事項を解説しています。


」:「組織、小集団活動」、「QCサークル活動」について解説しています。


第4章では、「現場でできる製造品質改善の進め方(1)…対策案の立案
と題して、この章と後の第5章とで以下の6ステップからなる現場でできる製造品質改善の進め方の手順を詳解しています。


本章では、ステップ1からステップ4までを取り扱い、16の事項について解説しています。


  • ステップ1:「品質改善テーマの設定」
  • ステップ2:「現状分析と要因の把握」
  • ステップ3:「主要因の抽出と最適化」
  • ステップ4:「対策の立案と効果予想」
    ------------------ーーーーーーーーー
  • ステップ5:「対策の実施と効果確認」
  • ステップ6:「歯止めと標準化」

 親和図法など活用しての問題の構造の明確化、重点指向、現場・現物・事実の3現主義、層別、パレート図の活用と重点化、活動日程の「誰が」「いつまでに」「何を」のガントチャート化、5W1Hの改善検討の原則、特性要因図の活用、ヒストグラムの見方、散布図の見方、実験計画法と直交表の作成、直交表活用の実験に基づく主要因の最適条件の探索、改善の4原則のECRS(E:Eliminate(やめる)、C:Combine(一緒にする)、R:Rearrange(入れ替える)、S:Simplify(簡単にやる))の立案、TRIZ手法の活用による技術的矛盾の解決、ブレーンストーミングによるアイデア検討といった事項を取り上げ解説しています。


第5章では、「現場でできる製造品質改善の進め方(2)…対策の実施と歯止め
と題して、製造品質改善の進め方のステップ5と6の「対策の実施と歯止め」について12の事項を説いています。


PDPC法・アローダイアグラム法による実施計画策定、やさしいことから難しいことへと進める等の対策案の実施、QC工程表や作業標準書による歯止めの4ステップによる進め方、技術標準と作業標準の維持管理、QC工程表と作業標準書の作り方と使い方、標準化の教育訓練の原則と工夫のポイント、管理図の仕組みと使い方ならびに管理図を用いてのばらつき状態の管理、管理図(X(バー)-R)の作り方、工程の状態の見える化といった事項を取り上げ解説しています。


第6章では、「製造品質改善のツボとコツ
と題して、より充実した品質改善にするためのプラス1ポイントについて12の事項を解説しています。


データの取り方とまとめ方、データに基づく品質改善の着眼点、偏差と変動の算出、要因別のばらつきの分類と変動の評価、正規分布の特徴とその活用、QC工程表作成の基礎資料となる工程分析表、作業分析と連合作業分析(M-Mチャート)と作業標準書、SLP(Systematic Layout Planning)によるレイアウト改善、TMP(Total Productive Maintenance)による全員参加の生産設備保全活動、QFD(Quality Function Development:品質機能展開)による顧客ニーズの設計品質への変換といった事項を取り上げ解説しています。


第7章では、「製造品質改善で収益を向上!
と題して、品質コストをターゲットに品質コストの内訳と計算方法、さらに品質コストの低減の進め方について、8つの事項を取り上げ解説しています。


品質コストを【品質をつくり出すコスト】とし、「予防コスト」「評価コスト」「失敗コスト」があるといった内容をはじめ、それぞれの中味とその求め方について解説しています。


、p> また品質コストの低減の活動の具体的な進め方、それぞれのコスト低減のツボといった事項を事例を交えて詳解しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、製造品質改善についての基本、心構えなどから現場の品質改善の6ステップによる推進方法、さらに品質改善を深化させるポイント、品質コストの削減活動など具体例を交えて実践的に解説しています


特に図表と解説文がセットで各項目毎に完結する構成となっていてどこから読んでも良いように利用の便宜が配慮されています。

<<まとめ>>


本書は、製造業で品質改善、現場力の強化に関心があるビジネスパースンには、お薦めの一冊です。


なお本書の目次は以下の内容です。
第1章 モノづくりと製造品質
第2章 製造品質を決定する5つの要因
第3章 製造品質改善に必要な心・技・体
第4章 現場でできる製造品質改善の進め方(1)…対策案の立案
第5章 現場でできる製造品質改善の進め方(2)…対策の実施と歯止め
第6章 製造品質改善のツボとコツ
第7章 製造品質改善で収益を向上!






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