は考えを実際にアウトプットする(=書いて表現する)という技術を鍛えるものであり、図を使えるようになると、入ってきた情報を自分なりに整理し、表現する力がつく』として、「図の技術」をわかりやすく説いている本を紹介します。


外資系企業でコンサルタントとして約10,000枚以上のプレゼン資料を作成し、ビジネスで使えるアートのテクニックとして図解技術を習得し、現在は、戦略プロデューサーとして活躍する筆者:村井 瑞枝氏が、誰でも自分の考えやコンセプトを、すっきりとまとめて、しかも人にわかりやすく伝えることができるようになる、図の技術について解説しています


本書の「はじめに」で筆者は、『なぜ「図の技術」が必要か』また『本書でどんな技術を取り上げているか』などについて、以下のように述べています。


「ロジカルシンキング、フレームワーク、クリエイティブシンキングなどビジネスで必要とされる思考力を鍛えるための本は、世の中にたくさん存在します。

でも、それらの本を読んでも「いまひとつ身についている気がしない」いう声をよく聞くのはなぜでしょう?

なぜなら、それらの本を読むだけでは、足りないものがあるからです。

それは、学んだことを実際にアウトプットして使うノウハウです。

本で考え方を学んでも、それを自分で表現して使うことができなければ、いつまでたってもただの知識の枠を超えられません。

「なぜか身についている気がしない」というふうに感じるのは、アウトプットするための技術が不足しているからなのです。

図は考えを実際にアウトプットする(=書いて表現する)という技術を鍛えるものです。

図を使えるようになると、入ってきた情報を自分なりに整理し、表現する力がつきます


これまで、ただ情報として頭を通りすぎていたものを、自分の中で消化し、血肉とすることができるようになります

(略)

本書でお伝えするのは、そういう実戦の場で使える技術です。

図を書く手法や資料の作り方だけではありません。

図を使うことによってどのようなメリットがあるのか、そして、いつ、どのような時に使うのかという具体的なノウハウを述べていきます。

図の技術は、複雑なことをシンプルに、難しいことを簡単にして問題解決に活かすための技術です。

また同時に、相手と一緒に考えを作りあげていくための道具です。

そのため、社会人としてキャリアをスタートしたばかりの人から、部下を持ちマネジメントをしている方々まで、すべての人に役に立つスキルなのです。」


<<ポイント>>


図を使うことによるメリットや、いつどのようなときに使うのかという具体的なノウハウまでをわかりやすく説く「図の技術」の解説書。


本書では、


図で考えることによる効用から、


どのように図を書いたら良いかとの方法、


思考のためのツールとして図を活用するためのノウハウ、


図を使ってのビジネスへの活用とプロの資料づくりのコツ


までを分かり易く解説しています。


本書:「図で考えるとすべてまとまる」です。


戦略プロデューサーが教える、


自分の考えをまとめ、


相手に伝える最もシンプルな方法」との副題が付いています。


本書は、著者:村井 瑞枝氏にて、2009年9月にクロスメディア・パブリッシング(インプレス) より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯ならびに表紙カバーの裏面には、以下のように書かれています。


図にすると

モノゴトの本質が

みえてくる

考えを、パッと

図にできると

気持ちいい

絵を書くのが下手だから、自分には図は書けない……

もしあなたがそんな風に思っているとしたら、

まさにこの本はあなたのための本です。

なぜなら、この本で紹介している図の技術は

自分は絵がヘタクソだ」と思っている人ほど、

大きな効果を感じることができるものなのですから


本書は、6章から構成されています。


本書は、さすがに「図の技術」の本に相応しく、写真やコンセプトを示す概念図や多数のパターンの図が登場し、明快で分かり易い解説となっています。


それでは、章を追って概要を紹介します。


第1章では、「あなたは文字で考える人? 数字で考える人? それとも……
と題して、あなたはなにかを考える時に文字や数字で考えるかそれとも別の方法で考えるかと問いかけ、文字や数字に加え図でコミュニケーションを図ると本質が見えるとし、図で考えることの意義を説いています。


第2章では、「図で考える人の5つのメリット
と題して、図で考えることのメリットについて以下の5点を取り上げ、その効用を興味深い具体例などをあげて詳細に説いています。


  • メリット1:頭を整理する(情報の整理)
  • メリット2:問題解決能力を高める(分析等をシンプル化)
  • メリット3:使うと仕事が早くなる(スピードアップ)
  • メリット4:効果的に相手に伝える(パッと全体像が伝わり記憶にも残る)
  • メリット5:あらゆる仕事の場面で役に立つ(企画書や報告書、ノート、プレゼン、会議の進行、議事録などのビジネスシーンに使える)

第3章では、「絵を書くのがヘタでも大丈夫です!
と題して、仕事で使う図は伝えたいことが表現できれば良いとし、SWAT分析、戦略の3C、製品化のトライアングルなどの例を交えて、○、△、□、→、などシンプルパーツを組み合わせれば大抵の図は書けると説いています。


図で考える際にパソコンを使わず、手書きのすすめを説き、「簡単に直せる」、「人を巻き込む」といった手書きの効用を説いています。


さらにいつでも手書きを実践できる習慣づけのための「方眼マスノート」や推奨のペン、修正テープ、コピー機能付きホワイトボードといったツールを紹介し、解説しています。


第4章では、「7つの必勝パターンを身につけよう!
と題して、これだけ覚えておけば大丈夫という以下の『図の7つの必勝パターン』についてその使い方の例を挙げながら解説しています。


  1. モノゴトを分解して考える「因数分解のパターン
  2. モノゴトを分類して考える「マトリックスのパターン
  3. 頭を整理する「表のパターン
  4. 比べることで良いものを際立たせる「比較のパターン
  5. 時間を可視化する「線表のパターン
  6. アイデアをシンプルに伝える「コンセプトのパターン
  7. モノゴトの流れを捉える「プロセスのパターン

第5章では、「実際に、図を使ってビジネスを考えてみる!
と題して、前章の図の『7つの必勝パターン』の活用法に関して、図を使って「考えを広げる」スキルと「考えをまとめる」スキルを身に付ける方法について、クッキングスクールで働くビジネスパースンの物語を通して、『売上を1・5倍にするストーリー/分解して考えることで打ち手を広げる/分類することで優先順位をつける/分類することで発想を広げる/比較することでアイデアをまとめる/アイデアからさらにアイデアを広げる/コンセプトを整理して、まとめる/スケジュールをまとめる』との展開の流れで解説しています。


第6章では、「プロフェッショナルの資料の作り方
と題して、図を使ったプロのコンサルタントが作るような分かり易い資料の作り方について(「内容に合わせてソフトを使い分ける/資料の骨組みを決める/メッセージを書き始める/図を書く/見た目を整える/最終チェックの方法)解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、「図の技術」について、図を使うことによるメリットや、いつどのようなときに使うのかという具体的なノウハウまでをわかりやすく解説しています。


本書では、難しい用語などを用いずにシンプルに明快に図の活用のノウハウを説いています


<<まとめ>>


本書は、図によるコミュニケーションというビジネスパースンの使える基礎スキルを説いており、仕事で資料を作成する人には、是非、読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 あなたは文字で考える人? 数字で考える人? それとも……
図にすると、モノゴトの本質が見えてくる
「そうそう、そういうことなんですよ!」
第2章 図で考える人の5つのメリット
メリット1:図は頭を整理する
メリット2:図は問題解決能力を高める
メリット3:図を使うと仕事が早くなる
メリット4:図は効果的に相手に伝える
メリット5:図はあらゆる仕事の場面で役に立つ
第3章 絵を書くのがヘタでも大丈夫です!
仕事で使う図とは?
図の基本形は誰でも書ける
手書きだとアイデアが浮かぶ
手書きは簡単に直せる
手書きは人を巻き込む
図がいつでも書ける環境をつくる
第4章 7つの必勝パターンを身につけよう!
「図で考える」のではなく、「考えるために図を使う」
モノゴトを分解して考える「因数分解のパターン」
モノゴトを分類して考える「マトリックスのパターン」
頭を整理する「表のパターン」
比べることで良いものを際立たせる「比較のパターン」
時間を可視化する「線表のパターン」
アイデアをシンプルに伝える「コンセプトのパターン」
モノゴトの流れを捉える「プロセスのパターン」
第5章 実際に、図を使ってビジネスを考えてみる!
図でビジネスに必要な2つのスキルを身につけよう
売上を1・5倍にするストーリー
分解して考えることで打ち手を広げる
分類することで優先順位をつける
分類することで発想を広げる
比較することでアイデアをまとめる
アイデアからさらにアイデアを広げる
コンセプトを整理して、まとめる
スケジュールをまとめる
第6章 プロフェッショナルの資料の作り方
内容に合わせてソフトを使い分ける
資料の骨組みを決める
メッセージを書き始める
図を書く
見た目を整える
最終チェックの方法





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