現場改善力」とは、『流れづくりを狙いとして、現場を継続的に改善していく力』として、「分析力」、「設計力」、「実践力」を総合して、現地・現物原理・原則で、現場を変えていく力を指すとして、現場改善力をテーマにトヨタ生産方式を基盤とした現場改善の進め方を分かり易く説いている本を紹介します。


本書の「はじめに」で筆者の香川 博昭氏は、『ムダの排除』について以下のように述べています。


「現場のムダは作業者一人ひとりの作業の仕方にも起因するが、人と人、工程と工程、部門と部門それぞれの連結部分、すなわち”つなぎ”の部分にムダが多く発生する。

つなぎ”の部分には、人や工程間、部門間の問題が例えば次のように顕在化している。

  • 作業が連携していない
  • 工程に品質や設備の問題、不具合がある
  • 部門間の情報伝達が遅い

 これらの問題から”つなぎ”の部分に仕掛かりや在庫の山、情報の停滞ができ、作業にムラ(手持ち)やムリといったムダが発生する。

現場改善を進めて行くためには、これらの多くのムダを生み出す”つなぎ”の部分を改善していく必要がある。

(略)

 そこで本書では、”つなぎ”を含めて現場のモノづくりのレベルを改善していく力を「現場改善力」として解説している。

現場改善力」は、「分析力」、「設計力」、「実践力」の3つの力から構成されている。

  • 分析力」は、ムダに対する着眼とムダの原因を追及する力
  • 設計力」は、作業を効率よく組み合わせて、作業を連結する(つなぎ)力
  • 実践力」は、改善を進める力である

この3つの力の中でも、「設計力」は、”つなぎ”の部分を改善するために特に重要である。

この設計によって、ムダを取りながら、モノと人の効果的な”つなぎ”を組み立てていく(「流れ」を設計する)のである

本書は、トヨタ生産方式を基礎としており、現場改善の実践に必要なエッセンスを集めて、わかりやすく構成したものである。」


<<ポイント>>


現場改善力をテーマに人と人、工程と工程、部門と部門、それぞれの『連結部分:つなぎ』のレベルを改善して、流れづくりにより現場を変えていくために必要なエッセンスを集め、図解中心にわかりやすく解説した現場改善の解説書


本書では、


現場力の考察に始まり、現場改善力の体系、流れづくり、現場改善力を「分析力」、「設計力」、「実践力」の3つの力の総合力とし、


現地・現物、原理・原則の観点から、


  • 分析力
  • 設計力
  • 実践力

の3つの力を軸とした現場を変えていくために必要なエッセンスを集め、流れづくりの展開手順も含め図解にて解説しています。


本書:「現場改善力」です。


流れづくりによる現場改善の進め方」との副題が付いています。


本書は、著者:香川 博昭氏にて、2009年10月に日科技連出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーに折り返し部には、以下のように書かれています。


現場改善力」=「分析力」+「設計力」+「実践力

現場改善力とは、分析力、設計力、実践力を総合して、現地・現物、原理・原則で、現場を変えていく力のことです。

 現場のムダは、作業者一人ひとりの作業の仕方にも起因しますが、人と人、工程と工程、部門と部門それぞれの連結部分(つなぎ)に多く発生します。

 本書は、この“つなぎ”の部分のレベルを改善して、現場を変えていくために必要なエッセンスを集め、図解中心にわかりやすく解説したものです。

 全体最適を目指して現場改善」に取り組む方々の役に立つ、また、改善の方向性に迷った際の貴重なヒントが詰まっています。

現場改善力

  • 分析力ムダに対する着眼とムダの原因を追及する力
  • 設計力作業を効率よく組み合わせて、作業を連結する力、設計によって、ムダを取りながら、モノと人の効果的な”つなぎ”を組み立てていく(「流れ」を設計する)
  • 実践力改善を進める力

本書は、6章から構成されています。


本書では、動線図や作業分析シートなどを含む各種のイラストなどの多種の図表を交えて分かり易く解説しています。


それでは、章を追って本書の概要を紹介します。


第1章では、「現場改善力
と題して、本書で取り扱う現場改善力の体系について解説しています。


現場力」について「現場管理力」と「現場改善力」から構成されているとの考察から始まります。


そして現場改善力の体系について解説し、その現場改善力を支える「絆の醸成」と「人の育成」の活動がどのようなものかを解説しています。


また現場改善力の狙いとなる「流れづくり」について、モノづくりのQCDSMEの活動と「流れ」との関わりなど交えて解説しています。


さらに現場改善力の3つの力の「分析力」、「設計力」、「実践力」のそれぞれの位置づけ、また実行時に重要な姿勢になる現地・現物原理・原則がどのようなことかを解説しています。


第2章では、「分析力
と題して、分析力に焦点を当て詳細に解説しています。


ムダとはとの考察にはじまり、「モノの動き」と「人の動き」から着眼し、7つのムダ(「つくり過ぎのムダ」「在庫のムダ」「運搬のムダ」、「動作のムダ」「手待ちのムダ」「不良をつくるムダ」「加工そのもののムダ」)があるが、とくに「つくり過ぎのムダ」が根源的と説いています。


分析力は、「着眼」と「追求」よりなるとし、


着眼」でモノの流れ、人の作業、動きや動作の中に潜むムダについて把握するための「人とモノの追跡」「動線図」「作業分析シート」などの方法を解説しています。


また「追求」は、「着眼」で捉えたムダを深掘りし、真因を見つけ出すための「なぜを繰り返す方法」「5つのステップから成る『なぜなぜ分析法』」などを解説しています。


第3章では、「設計力1―標準作業の設計
と題して、作業・工程間の連携(流れ)を組み立てる(設計する)「設計力」に焦点を当て、特に作業の連携化のための「標準作業の設計」について解説しています。


標準作業」とは、より効率的な生産を目指して、モノと人の動きを最も効率的に組み合わせる設計方法とし、作業の組合せを「作業組合せ表」や「標準作業票(モノ・人動線図)などで示し、これらを集約したものが「標準作業」と説いています。


標準作業からレイアウト改善、標準作業の狙いなどの解説に続き、標準作業のケーススタディとして事例をあげて解説しています。


標準作業の3つの要素の『タクトタイム』、『作業手順』、『標準手持ち』について解説しています。


また標準作業づくりの手順を詳解し、トラブル、異常時の対応の考え方を事例で解説し、さらに1人の作業者でなく、複数の作業者が連携するケースについての「標準作業」について考察しています。


第4章では、「設計力2―全体の流れの設計
と題して、材料のインプットから製品としてアウトプットするまでの工場の全工程をつなぐ工場全体を対象とした「流れづくりの設計」について解説しています。


モノの流れから見た生産モデルを考察し、「多部材組立型」と「多工程加工型」があるとして、それぞれの全体的流れの設計の手順を解説しています。


多部材組立型」モデルの設計では、以下の各詳細な要領を解説しています。


  1. 標準作業の設計
  2. 全体の流れの設計
  3. かんばん方式
  4. かんばんによる全体の流れの設計
  5. かんばんと「標準作業」との関係

多工程加工型」モデルの設計では、以下の各詳細な要領を解説しています。


  1. 標準作業の設計
  2. 全体の流れの設計
  3. 平準化流し

第5章では、「実践力
と題して、現場においてPDCAを繰り返す力との『実践力』についてどのようなことが必要かを解説しています。


実践力とは」の考察にはじまり、「改善を前進させる力」とした上で以下のようなポイントの要件が考えられるとしてそれぞれの力について考察しています。


  • 「楽しむ力」
  • 「巻込む力」
  • 「自走力」
  • 「前進力」

第6章では、「流れづくりの展開
と題して、本書で解説した各要素を総合して、実際の「流れづくり」の展開について、展開の手順と工場全体の物流網の構築について解説しています。


「全体の流れづくり」→「エリア内の流れ」→「更なる改善」の手順と流れづくりの狙いを解説し、また共同物流の構築の概要について解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、流れづくりを狙いとして、現場を継続的に改善していく力の「現場改善力」について、人と人、工程と工程、部門と部門、それぞれの連結部分のレベルを改善する観点から「現場改善力」を構成する「分析力」、「設計力」、「実践力」について現場を変えていくために必要なエッセンスを集め、図解中心にわかりやすく解説しています。


全体最適を目指して現場改善」に取り組む方々の役に立つ方法が分かり易く説かれています。


改善の方向性を示唆する貴重なヒントが満載されています。


<<まとめ>>


現場改善に取り組むビジネスパースンには、本書は、読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 現場改善力
第2章 分析力
第3章 設計力1―標準作業の設計
第4章 設計力2―全体の流れの設計
第5章 実践力
第6章 流れづくりの展開


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