ある会社を訪問したときのこと、会議室の壁などにトップの方針なるものが30程度(7つの方針とか、12の指針とかいったもの)ベタベタと貼られ掲載されていて驚いた。
いくら何でも30とは、多すぎると。
従業員に聞いても「うちの社長の趣味です」といった冷めたリアクション。
組織への強い浸透を意図するのであれば、3つ程度に絞り込むべきと感じたが、
その会社は、赤字続きで外から送り込まれた社長とのことであった。
まずい経営状況を象徴しているようで印象に強く残ったことを思い出しました。
話しは、変わり、会話が途切れない話し方を説く本で66のルールとのことでいくら何でも66のルールというのは多すぎると感じたが、TPOに応じて会話をつなげたり、はずませたりする方法を場面毎に具体的にアドバイスしているために66となったが、その秘訣は、「気持ちを伝え合うこと」と説いています。
15分以上話すステップについて以下のような「話し方ルール」を説いています。
- まず5分!:相手の話をとにかく「聞く」
- すいすい10分!:自分の気持ちをちょっぴり「話す」
- 楽勝で15分以上!:相手に「質問」しながら話題を広げる
「話し方 教室TALK&トーク」を主宰し、これまでに5万人以上の受講生を聞き上手、話し上手に変身させてきた筆者:野口 敏氏が、こういったパターンで、会話が途切れない話し方のコツを説いている本を紹介します。
<<ポイント>>
どんな場面でも、どんな人とも途切れることなく会話が続く方法を、ポイントを押さえて分かりやすく説いている本。
本書では、
会話が続く「聞き方」のコツにはじまり、
「話題選び」と「質問」のツボ、
「困った場面」での応酬話法のテクニック、
関係づくりに効果的な「ゼスチャー&声かけ」のレッスン、
「人の輪」にすんなりとけこめる「話し方の基本」とさらなる
ワンランク上をいく話し方の心得までを多数の会話事例
を交えて説得力高く説いています。
本書:「誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方66のルール」です。
本書は、著者:野口 敏氏にて、2009年7月にすばる舎より発行されています。
<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯には、以下のように書かれています。
もうドギマギせずに楽しく話せる!
どんな人でもノッてくる
人の輪にすんなり入れる
場がなごんで盛り上がる
仕事先、職場、会合、パーティーなどで
すぐ使えるこんなふうに話そう!フレーズ満載
本書は、7章から構成され、聞き上手としての基本からはじまり、一目置かれるようなワンランク上の話し方のコツと言った点までについてバラエティーに富んだTPOの会話の66のルールを説いています。
うまく会話が行き交うためのツボについてそのまま真似できるような色々なシーンでの会話フレーズを取り上げ説いています。
明快な文体で具体的な会話のやりとりの事例など交えて、なかなか会話が弾まないと言う悩みを持つ人の知りたいポイントについて、説得力高く、説いていきます。
またユーモラスなイラストが多数挿入してあり、親しみ深く読み進めることができます。
また項目のタイトルなど吹き出しではじまり、豊富な話題のつかみから入り、起承転結のメリハリを付けて66のルールが説明されていきます。
また項目の最後には、【こんなふうに話そう!ルール】として、66のルールがゴシックで強調してまとめてあります。
66のルールから少しだけ紹介してみます。
「2 「聞く」とは「反応」することです」として、【こんなふうに話そう!ルール】では、聞き上手は、うなづき方も相手の気持ちの変化に合わせて、ゆっくりとうなづいたり、強く短くうなづいたりちゃんと変化をつけているものなので、『話し手の気持ちの変化に合わせて、うなづき方にも変化をつけよう』としています。
「13 「素朴な気持ち」ほど共感を呼ぶ」では、この1週間にあった出来事と気持ちを思い出すとそれぞれの場面が話しの材料になるので『ささいな出来事でも、楽しい話しが生まれる一例の以下のような話しがある』
- 「うれしかった」→「釣り銭が100円多かった」
- 「くやしかった」→「僕には無愛想な女性の店員が、隣のイケメンにはニコニコして接客していた」
- 「腹が立った」→「カツカレーのカツがメニューの写真の半分しかなかった」
「25 相手の情報」を知りたいときは?」「でしょうねー」というような会話が効果的として、『会話のきっかけの質問は、「…なさるのでしょうね」と柔らかく尋ねる』
「40 「話題が尽きた」ときのこの一手!」としては、モノ、情景などをネタにする:『話しに詰まったら、外の風景や人物などに目をやると、話しの糸口がドンドン見つかる』
「57 どんなグループにもとけ込める方法」として、一人ひとりと地道に関係を築き、『ある集団にとけ込むには、一人一人にアイコンタクトをして、話しを聞き、うなずき、彼らを受け入れて見ること。自分が受け入れられるまで耐える力も必要。そのうち仲間として認めてくれる』
「66 会話は技術より思いやり」として相手の要求を満たしてあげることが大切:『周囲に積極的に働きかけて、会話は元気の源であるという体験をする』
とほんの本書のさわりを紹介してみましたが、本書では、気持ちを伝え合うための会話力を向上させる方法を分かり易く説いています。
<<本書で何が学べるか?>>
本書では、色々な場面でスムースに会話が続く方法、とんとんと会話をはずませたりする方法を具体的にアドバイスしているほか、困った場面での受け答えや、人の輪にとけこめる話し方のコツなどを説いています。
仕事先、職場、会合、パーティなどですぐに活用できる会話のフレーズを交えてどうすればよいかを分かりやすく解説しています。
<<まとめ>>
会話がもう一つうまくいっていないとの悩みのある人、仕事先、職場、会合、パーティーなどに臨んでさらに会話力を向上させたい人は、本書を読んでみて下さい。
なお本書の目次は、以下の内容です。
1章 ココから始めるとカンタンです
この「聞き方」でどんな人とも会話が続く!
2章 「話題選び」はコレでバッチリ
相手がどんどんノッてくる気持ちの”ちょっぴり”オープン術
3章 気持ちを尋ねるからイメージが広がる
話が一気にあふれ出す「質問」のツボ!
4章 「困った場面」のひと工夫
どんな場面でも切り抜けられる「受け答え」の技術
5章 「ゼスチャー&声かけ」ココだけレッスン
気軽に話せる「関係づくり」のコツ
6章 気兼ねなく会話を楽しめる
「人の輪」にすんなりとけこめる「話し方の基本」
7章 もっと親しくなりたい人がいたら!
一目置かれる”ひとつ上の話し方”
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- 2009年11月13日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ
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