時は金なりといいますが、
これからの時代を逞しく生き抜くために「時間力」すなわち、『単位時間当たりのアウトプット&インプットを高める』ことをテーマに、
時間生産性:効率のような概念だと単位時間当たりのアウトプット/インプットとなりますが、それとは違って、インプットとアウトプットの両方の質量を高めるとのこと。
超多忙の経営コンサルタントの筆者:小宮一慶氏が「時間力」を高めるための考え方・ノウハウ(技)を説いている本を紹介します。
本書の「はじめに」で、昨年は、片道を1回のカウントで新幹線に102回、新幹線に73回乗ったとのことで、本書の原稿は、ニューヨークからリオデジャネイロに向かう飛行機の中でチェックしているとのこと。
普通の人だとこのような話しは多少嫌みにも成りますが、これは、筆者の依頼された仕事を原則、断らないとのスタンスを貫いてきたためとのこと。
結論からすると
アウトプットの質と量を高めるには、
『「やる気のある時間」をどれだけ持てるか』
とのこと。
そうは言っても、
若いうちは、アウトプットの質と量は、投入時間に比例するので時間は惜しまない方がいいとした上で、
一定の年齢を過ぎると『投入時間とは無関係にアウトプットの質と量が問われる』
と同じく本書の予告編とも言える少し長い「はじめに」で説いています。
また「Time is Money」に擬えたように『時間をコントロールできる人がお金もコントロールできる』としています。
すでに筆者による「発見力」「数字力」「読書力」「社長力」をテーマに取り上げた養成講座のシリーズがありますが、今回は、「時間力」をターゲットにしたもの。
<<ポイント>>
同じ時間をかけても、生み出すものの質量が大きく違ってくるのはどうしてかとの着眼点から、単位時間当たりのアウトプットとインプットの質量を飛躍的に高めるための考え方・技を説いている本。
本書では、
「やる気の高い時間を持つ」といった時間力を高めるための考え方
の解説にはじまり、
時間力を高めるために
- インプット力
- アウトプット力
を高めるテクニック、
時間力を高めるための
- 「阻害する七つの誘惑と大切なひとつのこと」の習慣
- 10のちょっとしたコツ
を説いています。
本書:「どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座」です。
本書は、著者:小宮 一慶氏にて、2009年11月にディスカヴァー・トゥエンティワンより「ディスカヴァー携書」の一冊として発行されています。
<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯には、以下のように書かれています。
量ではなくて、
質が肝心!
あなたの単位時間当たりの
アウトプットとインプットの質量を
飛躍的にあげる90分!
本書は、以下の3部-5章から構成されています。
- 第1部:「時間力を高める考え方編」(第1章)
- 第2部:「時間力を高める技」(第2章、第3章)
- 第3部:「時間力を高める習慣」(第4章、第5章)
本書の第1部では、
「時間力」というのは、
『その時間内で発揮される自分のアウトプットの量と質をコントロールする力』
という定義に始まります。
時間力を高めるための考え方について、良くある「重要度と緊急度」を軸としたの4象限のマトリックスで優先順序を決めるとの方法論に対して、「自由度とやる気」が軸のマトリックスを提示し、『「やる気のある自由度の高い時間」をどれだけ持てるか』が肝心と説いています。
また
- 後ろ向きの時間を減らす
- 目的と目標を持つ
ための考え方を説き、まとめとして『「やる気のある自由度の高い時間」:スターの時間を持つこと』の重要性を強調しています。
第2部では、
「インプット力を高める」ための
「フレームワークを勉強する」といった6つの切り口から「技」を説いています。
また「アウトプット力を高める」ための
「書く時間を短くする方法」といった3つの切り口から「技」を説いています。
第3部では、
「時間力を高める習慣」について、
「時間力を阻害する『時間があること』といった七つの誘惑と実は大切なひとつのこと」を説いています。
確かに筆者の言うとおりかなと共感する『実は大切なひとつのこと』のまとめになっています。
また『スターの時間』を有効に生み出すための『コツ10 正しい手帳を使う』といった「時間力を高める10のちょっとしたコツ」を説いています。
私の感覚からすると自分の時間の使い方を先ず分析し、仕事の目的とするものに対して価値があるか否かで何をやらないかを厳選することで価値が無いものを止めるようにすることで時間の価値を上げるというのがオーソドックスに思われます。
しっかりと筆者がプロデュースしたビジネス力養成の手帳のPRも入っています。
<<本書で何が学べるか?>>
本書では、従来の時間管理術の本とは、一線を画して、「『やる気のある自由度の高い時間』をどれだけ持てるか」をテーマにそのための基本的な考え方、テクニック、習慣を明快に説いています。
<<まとめ>>
本書には、時間の質に着目した小宮流の時間管理術の考え方・技が満載されています。
得るところが多い一冊です。
是非、読んで見て下さい。
なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1部 時間力を高める考え方編
第1章 時間力を高める考え方
第2部 時間力を高める技
第2章 インプット力を高めるための技
第3章 アウトプット力を高めるための技
第3部 時間力を高める習慣
第4章 時間力を阻害する七つの誘惑と実は大切なひとつのこと
第5章 時間力を高める10のちょっとしたコツ
なお小宮一慶氏の著作には、以下のような本があります。
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- 2010年01月05日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ
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