優れた商品があるのに、儲からないのはなぜか」というのが、本書の筆者:板橋悟氏が、かつてリクルートで新規事業開発を担当していたときに直面した疑問とのこと。

優れた商品と事業の儲けとの間には、隔たりがあるが。

一般的にも商品だけ優れていても、必ずしもそれが売れるかは、さらに儲かるかとなると別。

筆者が満を持して新規商品を発売したにも関わらず、それらはどれも鳴かず飛ばずに終わってしまう。

その際の経験をもとに成功と失敗を際だてているポイントに以下のことが重要との結論。

「儲けるしくみ(=ビジネスモデル)」が優れていること

卓越したビジネスモデルなくして、真に儲かる事業はつくりえない。』

そこで筆者が考案したビジネスモデルを見える化する手法が「ピクト図解」という手法。

ピクト図解」とは、禁煙サインや非常口サインなどのようなシンボル記号で、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号の『ピクトグラム(Pictogram)』から採った方法。

このツールを用いるとビジネスモデルをシンプルに可視化できるようになる。

筆者は、『「記事トレ!」日経新聞で鍛えるビジュアル思考力 』という著書で既に「ピクト図解」の手法を解説しています。

本書では、この「ピクト図解」を用いたビジネスモデルのシンプルな可視化法の詳細解説と『ドラクエ9』がシリーズ最大のメガヒットになった理由の分析などを交えて「ビジネスモデルを見抜く力」のスキルアップについて説いています。

<<ポイント>>

ピクト図解」を用いて、ビジネスモデルと儲けるしくみをビジュアルに読み解く思考法を解説した本。

ビジネスとは、究極的には、「モノとカネの交換」になる。

そこで

  1. ビジネスにおいて重要となる「誰が」「誰に」「何を」「いくらで」の4要素(ビジネス3W1H)に注目する。
  2. ごく簡単なシンボル記号(ピクトグラム)を用いて、4つの要素を「絵」として描く

といった作業で、たとえ一見複雑に見えるビジネスモデルでも簡単に解読することができる。

ビクト図解を用いて、『ドラクエ9』と歴代のドラクエシリーズとのビジネスモデルの違いの分析といった事例等を交えて、儲けるしくみをシンプルに解読する図解思考法を説いています。

本書:「ビジネスモデルを見える化する ピクト図解」です。

本書は、著者:板橋 悟氏にて、2010年2月にダイヤモンド社より発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

儲かるしくみを

シンプルに解読する

ビジュアル思考法

『ドラクエ9』が

シリーズ最大の

メガヒットになった

理由とは?


本書は、6章から構成されていますが、

ピクト図解による解析方法を解説している:『part1

ピクト図解を活用したアイデアの発想方法を説いている:『part2

との2つのパートに分かれています。

part1』では、

ビジネスモデルの違いに関するビジネス想像力クイズに始まります。

またピクト図解をもちいて、ユニクロ、『ドラクエ9』のビジネスモデルの特長などを解説し、

とくにビジネスモデルを読み解くスキルをビジネスパースンが習得することの意義を説いています。

そしてビジネス3W1H1.誰が(who:売る人)、2.誰に(whom:買う人)、3.何を(what:商品)、4.いくらで(How much:価格)に注目した『ビジネスのレントゲン写真』となるピクト図の描き方を解説しています。

筆者は、ピクト図解化することのメリットについて、以下の3点としています。

  1. 「経営者の視点」を手に入れられる
  2. 説明不要で誰とでも共有できる
  3. 画像パターンを応用してアイデア発想ができる
     

とくにピクト図解はあくまでツールでそれをつくることが目的ではないので、手で描くことが効果があると説いています。

また参考となるビジネスモデルの雛形として代表的な8つの(「シンプル物販モデル」、……「マッチングモデル」)ビジネスモデルを紹介し、「居酒屋」、「100円ショップ」、「雑誌の広告」といったビジネスモデルを解説しています。

part2』では、

ピクト図解をツールとして活用したアイデアの発想法について、「ダイアグラム発想法」、「アナロジー発想法」の拡散型発想法を紹介し、またそれらから得られたアイデアを取捨選択する際の重要ポイントについて解説しています。

ダイアグラム発想法」については、

オズボーンのチェックリストの要領で、「足したらどうか」といった『ピクト図解チェックリスト』を活用した「ダイアグラム発想法」について、ビジネス事例から学ぶ切り口、新聞記事から学ぶ切り口など取り上げ解説しています。

A社のビジネスモデルをB社に水平展開できないかといった「アナロジー」に着目した「アナロジー発想法」について、航空業界とホテル業界の事例分析、トレーニング法、水産加工会社の業績改善事例などを解説しています。

またアイデア発想法から得られたアイデアを取捨選択する際に、「OBゾーンに入っていないかを考える」など3つの軸から判断することが大切としています。

ピクト図そのものはシンプルなのですぐに習得できそうです。

またこの方法は、ピクト図ビジネスモデルの肝の部分を抽象化して考えることで、他業界の成功事例を自業界に取り込んでみるという思考実験をしたり、ビジネスモデルに関する発想や企画構想を他人に説明する際にも強力なプレゼンテーションのツールにもなると思われます。

<<本書で何が学べるか?>>

本書を通して、「ビジネス3W1H」に注目しながらシンボル記号を描く「ピクト図解」手法とその手法を活用し、儲けるしくみを考えるアイデア発想力を学ぶことができます

ピクト図解への抽象化と具体的なビジネスへの焼き直しといったサイクルを繰り返すことで、大胆に新しいビジネスモデルの可能性を俯瞰できるかと思われます。

<<まとめ>>

企画、新規事業開発などに関心があるビジネスパースンは、是非、本書を読んでみて下さい。

なお本書の主要目次は、以下の内容です。
Part-1 ビジネスモデルを見抜く
Chapter-1 ビジネス想像力クイズ
1. ビジネス想像力クイズ(1)――“仲間探し”に挑戦!
2. ビジネス想像力クイズ(2)――“微妙な違い”はなに?
3. ユニクロ、『ドラクエ9』の成功の裏にビジネスモデルあり!
Chapter-2 ピクト図解とは
1. ピクト図の描き方
2. ピクト図はビジネスの「レントゲン写真」
3. ピクト図解の3つのメリット
Chapter-3 ビジネスモデルを解読する
1. 代表的な8つのビジネスモデル
2. 「ビジネスモデル」と「収益モデル」
3. ビジネスモデルを解読する(1)――居酒屋
4. ビジネスモデルを解読する(2)――100円ショップ
5. ビジネスモデルを解読する(3)――雑誌の広告
6. ビジネスモデルを見抜くトレーニング法
Part-2 ビジネスのアイデアを発想する
Chapter-4 ダイアグラム発想法
1. ビジネスモデルを次々と生み出す「ダイアグラム発想法」
2. ビジネス事例からダイアグラム発想法を学ぶ
3. 新聞記事からダイアグラム発想法を学ぶ
Chapter-5 アナロジー発想法
1. ビジネスモデル応用力がつく「アナロジー発想法」とは
2. アナロジー発想のためのトレーニング
3. アナロジー発想で業績を改善させたA社
Chapter-6 アイデアの風呂敷をたたむ
1. OBゾーンに入っていないかを考える
2. 目標数字に照らして考える
3. 実現可能性を考える
4. 3つの軸から風呂敷をたたむには?

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