大量の仕事を涼しい顔でこなしながら成果を出すノウハウは、きっと多くの急がしいビジネスパースンの役に立つはず」との編集者の依頼が本書執筆のきっかけ(「はじめに」より)とのこと。

船井総研の有名コンサルタントの筆者:五十棲 剛史氏が仕事の質を保ちつつ、膨大な仕事量をどうこなしていくかの方法を説いている本を紹介します。

今日では、どこの会社でも少数精鋭。

したがって、どうしても特定のできる人に仕事が集中してくるのは、避けられない流れ。

しかしながら、やらされ仕事との感覚で愚痴をこぼしたり、膨大な仕事量に四苦八苦しているようでは、とてもさらなるステップアップというのは、望めないところ。

書類作成やアポ取りなどインプット部分がいくら10倍にできたところで、得られるアウトプットの成果が同じ1であれば意味は無い。

なぜ、人の10倍の「仕事量」をこなす技術』なのかについて、1のインプットから10倍の成果と設定することでドラスティックな意識改革が不可欠になるためと筆者は言う。

本書では、筆者が実践している具体的なノウハウと考え方を説いています。

とくに具体的なノウハウ部分については、業種が異なったりするとそのまま実践は難しい面があるかもしれないが、意識改革の考え方の部分は、参考にして頂きたいと説いています。

また近年では、与えられた仕事を黙々とこなすというより、自分で仕事をつくり実績を上げるといったことが求められるというように、多くの仕事がコンサルタントの仕事に近似してきているのでこのノウハウも幅広く役立つのではとしています。

私も共感します。

<<ポイント>>

一流コンサルタントが、自らの体験を踏まえ、膨大な仕事量を成果の質を保ちながらこなしていくためのマインドから具体策までの極意を説く本

本書では、以下の「意識改革」に関わるマインド面での考え方から、

  •  「選択と集中の重要性」
  •  「人に仕事を振られない人になれ」
  •  「課題は必ずその場で解決」

以下のような具体的な実践論までを説いています。

  •  「メールはなるべく使わない」
  •  「効率的なスケジューリング方法」
  •  「アポは決め打ちで取る」

なかなかインパクトと説得力に富んだ高密度の仕事術の極意が説かれています

本書:「(トップコンサルタントが教える人の10倍の「仕事量」をこなす技術」です。

本書は、著者:五十棲 剛史氏にて、2010年4月にPHP研究所 から「PHPビジネス新書」の一冊として発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

「余裕を持って働きつつ、

最高の成果を上げたい」

あなたへ

  • 「課題は必ずその場で解決」
  • 「メールではなく電話を使う」
  • 「アポは決め打ちで」
     …

一流コンサルタントが実践するドラスティックな仕事術

本書は、

読者に向けた自分の仕事の生産性を評価するための『自己チェックリスト』、そして筆者のメールに関するエピソード、さらに、今日のビジネスパースンは、なぜ多忙になるか等を考察している序章に始まります。

次いで、人の10倍の「仕事量」をこなす技術を説く6つの章から構成されています。

6章部分が「『効率』だけでは、人の10倍の仕事量はできない」をテーマとした終章となっています。

最初に『「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」を分ける』をテーマに「選択と集中」、「宿題を作らない」、「自分にしかできないことのアピール」などのマインド面から仕事量を減らして質をあがるための方策を説いています。

また、「自らの限界を決めてしまわず、とにかく、来た仕事は、とりあえず受けること。」

そうすることで智恵が生まれるとしています。

また、『「得意分野」を持つことが、仕事のスピードと成果を格段に高める』とし、後発であっても新参者のメリットを活かし、得意分野で抜き出たエキスパートとなるとの戦略のもと、継続的に成長を図ることが重要ではないかと説いています。

そして『自分のスケジュールは自分でコントロールする』ための心構え、スケジュールの組み方、行動計画の練り方、好きな仕事でスケジュールを埋めるといった切り口からスケジュール管理のツボを説いています。

また仕事のスピードを格段に加速する『あらゆる問いに即答するための「情報術』の習得について、引き出し:情報量なので、読書による自分の「核」作りの重要性を説いています。

とくに読書は、「速読」、映像・音声は「倍速」で密度を確保し、ネットの情報は、「そのまま」では使えないので現場に出向き手に入れることが重要、さらに「その道のプロ」からの生の情報の入手、セミナー、懇親会、異業種交流会への積極参加等を推奨しています。

人より早く成果を出すための発想法』を習得するためには、察知力を磨くことが肝心とし、そのための日頃からの訓練、「常識」に対する否定論も肯定論も知った上での自分の仮説を考えるといった心掛けが大切と説いています。

結びの終章で『効率」だけでは、人の10倍の仕事はできない』とし、自己投資の必要性から「急がば回れ」との見方、会社の評価に縛られることなくマーケットを見ること、さらには、他人の夢を実現することに注力することの意義などを説いています。

他人の夢」「社会の夢」のために自分ができることはなにかを追求するといった生き方が自分を大きくすると説いています。

これは、確かな真理だろうと強く共感するところです。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、船井総研の有名コンサルタントの筆者:五十棲 剛史氏が仕事の質を保ちつつ、膨大な仕事量をどうこなしていくかについて自ら実践してきた方法を「メールはなるべく使わない」といった具体的な方法論も交えてそのスケジューリング術、情報術、発想法などを説いています

やり方をそのままマネすれば、それなりに効果があると思われますが、大切なのは、本書から答えではなく、自分の頭で考えての方程式の立て方:すなわちどのようなフレームワークを持つべきかというマインド面で学ぶべき点が多いように思います

<<まとめ>>

本書は、自分のビジネスパワーを戦略的に向上させたいと思っているビジネスパースンにはお奨めの一冊です

なお本書の目次は、以下の内容です。
序章 なぜ、あなたは忙しさから逃れられないのか?
第1章「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」を分ける
第2章「得意分野」を持つことが、仕事のスピードと成果を格段に高める
第3章 自分のスケジュールは自分でコントロールする
第4章 あらゆる問いに即答するための「情報術」
第5章 人より早く成果を出すための発想法
終章「効率」だけでは、人の10倍の仕事はできない

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