書店へいくとドラッカーの関連本が山積みにされているといったコーナーを良く見かけます。

またAmazonのベストセラー書籍の上位をみても幾つかのドラッカー著作が登場しているなどドラッカーの著作は,最近の人気が高いようです。

ドラッカーのマネジメント論は、難解とされていますが、ビジネスの基本となるドラッカーの経営哲学について実際の企業事例を交えながら要点解説しているドラッカーの2002年刊の翻訳書の要約解説書が新書版として復刊されていますので紹介します

本書の「まえがき」で著者:望月護氏(2003年ご逝去)は、ドラッカー教授の著作は役に立つ実践的な本ながら言語の違いもあって読みにくいとされていたので手早く要点を理解できるものがあればよいのだがと自身も感じていた…と本書の執筆に至った動機を述べ、

  • 「市場経済とは何か」
  • 「何のために働いているのか」
  • 「マネジメントとは何か」
  • 「マーケティングと販売とはどこが違うのか」
  • 「イノベーションとは何か」
  • 「実利と浮利との違いは何か」
  • 「儲かる会社と潰れる会社はどこが違うのか」
  • 「生き残るためには何をすれば良いのか」

などさまざまな疑問があるが、幸いにも我々は、ドラッカー教授の叡智から全体と本質を学ぶことができ、この意味が理解できれば若い世代の人たちにとっても「鬼に金棒」になるはずと述べています。

本書では、「お客をつくる」をテーマに9章の構成でドラッカーのマネジメント論を実際の企業事例を紹介しながら解説しています。

<<ポイント>>

お客をつくる」をテーマとしたドラッカーの経営哲学の実践入門書

本書は、ドラッカー翻訳書の要点を短時間で読みたいという人のニーズに応えるための要約本として書かれており、

「間違いだらけのマネジメント」の論に始まり、ドラッカーの著作の引用文を参照しながらお客をつくることを目指す世界最高の叡智と言われるドラッカーのマネジメント論について実際の企業事例を紹介しながら解説しています。

本書:「[新版] ドラッカーの実践経営哲学」です。

ビジネスの基本がすべてわかる!」との副題が付いています。

本書は、著者:望月護氏にて、2010年6月にPHP研究所から「PHPビジネス新書」の一冊として復刊・発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯並びに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。

短時間で、「世界最高のマネジメント」を習得できる!

----------------------------------ドラッカー翻訳の第一人者上田惇生氏推薦!

実際の企業事例を交えながら難解と言われている経営理論をやさしく要点解説


難しくて読む気になれない

読んでも分からない

積んどく本だ

そんなあなたも、この一冊があれば大丈夫

ドラッカー入門書の決定版!

本書は、9章から構成されています。

各文節の要所要所にドラッカーの著作から例えば、『ネクスト・ソサエティ』等の翻訳書の要点の引用文が掲載されていてその言葉を巡って企業等の具体事例を交えて解説が進むという構成でドラッカーの考え方が分かり易く解説されており、短時間で読み切ることができる展開になっています。

印象深い一端を紹介します。

「ドラッカーは、リーダーにとって最大の仕事は企業内で働く全ての人間に役割を与えて、やる気を引き題して生産的にし向けることだという。(略)
リーダーとは周囲の人間をやる気にさせて企業を儲けさせ、その結果自分自身も潤う人間のことを言うのである。
そのためにリーダーは夢を語ることが大切なのだ。人間は夢と希望(ビジョン)がなければやる気を起こさない。「笑う門には福来たる」というが、何よりリーダーは周囲を明るい気持ちにさせることが大切だ。情勢がいかに暗くとも、常に周囲を明るい気持ちにさせることができる人間が本当のリーダーだ。」(第1章「間違いだらけのマネジメント」)


「外部から仕入れた価値に、新しく自社で「価値」を加えているからビジネスが成り立っているのである。
付加価値が増えることで経済が成長し、社会が発展しているのである。
しかし価値を生んでもカネを払ってくれる者がいなければ、利益に変えることができない。カネを払ってくれる者は外部にいるお客である。お客がいなければ付加価値を利益に変えることはできないのである。」(第2章「ビジネスの基本」)


「最も大事なことは、危ない会社とは付き合わないことである。危ないと噂の出ている企業や、幹部が辞めていく企業などは危ない会社である。こういう企業との取引は、現金取引にするか入金を絶えずチェックしておくことが必要である。
 営業研修と言えば、もっぱらコミュニケーションの方法や応対の仕方や接客態度の研修が行われているが、ほとんど意味がない。
 営業マンに必要な知識は、お客に買ってもらうしくみをつくるマーケティングの方法論と手順、取引先が破綻した時に必要な回収の方法と手順である。
 教えてくれるテキストがないからである。」
(第4章「販売前のマーケティング」)


「企業は、お客でなく「市場」を見ていなければならない。つまり、「我が社のお客になっていない人たち」を見ていないから不振に陥ってしまうのである。我が社に致命的な打撃を与えるのは「我が社のお客になっていない人たち」(ノンカスタマー)の変化である。(略)
 「我が社のお客になっていない人たち」をよく見て手を打っておけば、売上を伸ばす余地が潜んでいるのである。市場は絶えず変わって行くから、注意して観察することが必要なのである。」
(第5章「お客様は満足していない」)

このような要領で、ドラッカーのマネジメント論の要点を、実際の企業事例を交えながらやさしく解説しています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書で、「お客をつくる」をテーマとしたドラッカーのマネジメント論のエッセンスを多くの企業事例を交えながら分かり易く解説しています

多忙のなか、分厚いドラッカーの翻訳書の読破を尻込みしていた人も出張等の隙間時間等を利用して本書でドラッカーの経営哲学への入門が果たせます。

<<まとめ>>

本書は、とっつき易く、ドラッカーのマネジメント論を学びたいとのニーズを持っておられるビジネスパースンにはお奨めの一冊です

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 間違いだらけのマネジメント
第2章 お客軽視が不況を招いた
第3章 ビジネスの基本
第4章 販売前のマーケティング
第5章 お客は満足していない
第6章 お客本位へ
第7章 お客軽視の犯人
第8章 棄てる決断・やめる勇気
第9章 選手交代の時代の主役はあなただ


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