体力】というのは、一般には、「運動を続けたり病気に耐えたりする、からだの力」ということ。

筆者の西沢 隆二 氏によると、今日のように情報が氾濫しているなかで正確な情報を選択するためには、現代人は、【知的体力】(「自主的で知的な前向きの情報処理能力」)が求められているとし、筆者は、自身がISO9001 規格を相手に多年にわたり「知的体力」を培ってきた。

また本書の「はじめに」で筆者は、

『小学校の教育で、日本型の算数では、「3+2=?」という出題であるのに対して、イギリス型というのは、A+B=5で正解は一つでなくて良い』

というような話題を引いて、

ISO9001の規格というのは、イギリス型でつくられており、上記の「5」が規格で要求されているが、A,Bについては、組織のそれぞれの枠内で組織別に設計せよという性質のものである。

このISO9001への挑戦は、企業が個別に「知的体力」が問われる活動であると述べ、「会社の『知的体力』というのは抽象的だが、これをISO9001の認証取得という具体的な問題に絞ると、それは会社の「知的体力」を写す鏡になっている。」とし、ISO 9001:2008 規格の4項:品質マネジメントシステムの4.1項から8.5.3項までの要求事項に関して、『西沢式 よみこなし』として70問の設問と共に、【知的体力】の観点から論じています。

<<ポイント>>

ISOは、企業の「知的体力」を写す鏡であるとし、ISO 9001:2008 規格について、企業の「知的体力」レベルを確認できるように70の設問を提示し論じている本

本書では、筆者の前著の「ISOマネジメントシステムの崩壊は、なぜ起きたか」(「ISOの本棚」で紹介)を要約的にレビューする【序章】にはじまり、

本書は、ISO9001の規格の解説書では無いとことわった上で、

【本章】において、

ISO 9001:2008 規格の本文について逐条的に『西沢式 よみこなし』として70問の設問を問いかけて、コメントするとともに論じています

本書:「まず、ISO 70問の克服から」です。

経済危機克服に必要な「知的体力」は貴社にあるか」との副題が付いています。

本書は、著者:西沢 隆二 氏にて、2010年6月にルネッサンス・アイから発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。


経済低迷の中、企業は「知的体力」が必要な変革期を迎えている。

ISOは企業の「知的体力」の鏡である。

ある大手企業幹部は外注も含め作業標準の掲示を撤廃した。

経営者は、ISOに反映した自社の「知的体力」を掌握しているのだろうか。

本書はその「知的体力」レベルを70の設問で測定し、貴社の「知的体力」を原点から見直す

ISO取得企業・経営者 必見


本書は、序章と本章とから構成されています。

【序章】では、筆者の前著:「ISOマネジメントシステムの崩壊は、なぜ起きたか」での論の一部を再度、レビューするような内容となっています。

ISO 9001:2008 の構成の基本的な問題点』と題して、ISOマネジメントシステム規格にISO 9001:2000の改訂の際に、PDCAモデルを適用したのが混乱の始まりとし、PDCAモデルは、改善モデルであり、マネジメントシステムモデルとしては無理があるとの論を展開しています。

「コア活動」に関わるDo部分の「運用」、「製品実現」は、マネジメントシステムと分離すべきであったとし、マネジメント規格と製品(「コア活動」)との分離論を展開しています。

またISO 9001:2008 規格は、言語モデルであり、多様な企業から「好ましいマネジメント活動」を「コア活動」から切り離して抽出し、「言語」に表現したものであるが故の長所短所を考察し、特に言語モデルのマネジメントシステム規格を企業へ適用する際に「知的体力」が必要になるとしています

またISO 9001:2008 規格の組織での適用において、マネジメントシステム設計者に依存しており設計者次第で、『書類重視型パラダイム』、あるいは、『「コア活動」重視型パラダイム(品質向上に有効)』となったりすると論じています。

【本章】が本書のメインになります。

本章では、ISO 9001:2008 規格の4.1項:「品質マネジメントシステム:一般要求事項」から8.5.3「予防処置」までの本文について、逐条的に全文にわたり70の設問と共にコメントして論じています

形式は、ISO 9001:2008規格(JIS Q 9001:2008)の各条項番号の要求事項を最初に枠囲みで示し、次いで【西沢式 よみこなし】とのタイトルのもと【設問】と多数の事例など含めての筆者によるコメントが続くという構成になっています

この70問の一端を紹介すると以下の例のような問いかけが取り上げられています。

  • 第1問:「shallにあなたはどう対応したか? 」
  • 第21問:「 品質目標はムリに全部門で全員に立ててはいないか? 」
  • 第39問 :「「7.1」と「7.2」とは順序が逆と思わないか?」
  • 第37問:「 品質マネジメントシステムの有効性の継続的改善の正確な意味を理解しているか?」


本書では、このように、ISOに関わる70の設問と筆者の経験談に基づく事例の解説等を通して、組織の「知的体力」のレベルは、どのような水準にあるかについて見直してみたらと問いかけています

<<本書で何が学べるか>>

本書では、筆者の前著の「ISOマネジメントシステムの崩壊は、なぜ起きたか」(「ISOの本棚」で紹介)を要約的にレビューするPDCAモデルは、改善モデルであり製品(「コア活動」)とは異なったモデルとの序章にはじまり、ISOは、企業の「知的体力」を写す鏡であるとの観点から ISO 9001:2008 規格について、企業の「知的体力」レベルを確認できるような70の設問を提示し論じています。

これらの70の設問は、貴社の「知的体力」レベルを測定し、「知的体力」を原点から見直すためのものと説いています。

<<まとめ>>

本書は、ISO9001の認証を取得されている組織の経営者・QMS管理責任者・事務局等、また、マネジメント層の方から、ISO9001活動に関心がある関係者には是非、読んで頂きたい一冊です

なお本書の目次は、以下の内容です。
序章
ISO9001:2008の構成の基本的な問題点
1. PDCAモデルの誤用とコア活動の軽視
2. 言語モデルとしての規格の長所短所
3. マネジメントシステム設計者が持つパラダイム
本章
1. 一般要求事項(設問1-4)
2. 文書化に対する要求事項(設問5-17)
3. 経営者の責任(設問18-31)
4. 資源の運用管理(設問32-38)
5. 製品実現
5-1. 製品実現の計画と顧客関連のプロセス(設問39-45)
5-2. 設計・開発と購買(設問46-53)
5-3.  製造及びサービス提供と監視機器及び測定機器の管理(設問54-59)
6. 測定、分析及び改善
6-1. 一般、監視及び測定(設問60-64)
6-2. 不適合製品の管理及びデータの分析(設問65-66)
7. 改善(設問67-70)

にほんブログ村 本ブログへ

「ISOの本棚」ページのトップへ!


RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク
Add a comment

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 

Google 翻訳
Categories
運営者情報
track word
Profile
旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo