福島第1原子力発電所の事故は、現場を中心に事態収拾に向けた関係者の必死の努力にもかかわらず深刻な状況から脱し切れていない。


3月21日と22日に採取分析したプラント敷地内の土壌の試料の中に、プルトニウム238、プルトニウム239、プルトニウム240が検出されたと報道されている。


このうち事故の影響と考えられるのは、2カ所で、濃度は高い値が出たもので土壌1kg当たり0.54ベクレル、0.18ベクレルとのこと。


このレベルは、過去の大気圏内核実験において国内で観測されたフォールアウト(放射性降下物)と同様の放射能レベルで人体に問題となるものではないとしている。


過去のプルトニウムの大気降下物の放射能については、気象研究所地球化学研究部による「Artificial Radionuclides in the Environment 2007」のデータがある。


ただこのデータは大気降下物のデータのため土壌のデータとの対比ができないように思う。


1号機から4号機のどの炉、使用済み核燃料プールから排出されたものか不明とのこと。


ただこのプルトニウム同位体について「ただちに健康に影響はない」とし、いつものようにガンマ線の線量と比較したり、「重い元素で、今回は遠くには飛んでいない」としているが本当にそうだろうか。


「ただちに健康に影響はない」との言葉は乱発されすぎ。プルトニウムの内部被曝による肺がんや骨がんにしてもすぐに発病する訳ではない。


国民に過度の不安感を与えない配慮かも知れないがこのような段階に至ってはそれが適切なのだろうか。


適切な情報を発信し、ヨウ素剤への配布・投与など含めて健康への害を最小に予防することを積極的に進めていく段階ではないか。


確かに金属プルトニウムは、室温での密度が約20g/cm-3と非常に重い金属だが。


金属プルトニウムが大気中に高温で放出されれば、プルトニウム酸化物とかに変化している可能性があると考えられる。


飛散する状態がプルトニウム酸化物のエアロゾルとかになっているとすれば、その微粒子径は、0.5ミクロン程度と考えられ水蒸気と共に浮遊粉塵として拡散する可能性もあるのではと懸念される。


10ミクロン以下のサイズで浮遊粉塵となるので、5ミクロンの比重2の軽い粒子と比較すると比重のハンデキャップを1/10としても粒径は、重さに3乗で効くのでプルトニウムもエアロゾルの状態で飛散すれば、比重2の5ミクロンの粒子の1/100程度軽いことになる。


そうなると、「重い元素で、今回は遠くには飛んでいない」との根拠が崩れることになる。


プルトニウムの同位体の多くは、アルファ線を放出し、「ガンマ線」を放出しない。


ただしプルトニウム241がベータ崩壊した際に生成されるアメリシウム241がアルファ線とともに、ガンマ線を放出する。


土壌に検出されたプルトニウム238、239,240は、ガンマ線を放出しないことから、現在、周辺地域等での放射能測定で用いられているGe検出器では、検出できないはず。


敷地内の土壌で微量検出されたということであれば、重い元素だから周辺地域には拡散していないとは、断定できないのではないだろうか。


今回採取された土壌のアルファ線の線量が過去の核実験による降下物と同レベルとのことは、粒子径なども核実験が行われた遠方から大気圏を浮遊し飛散してきた降下物と同レベルにあるということを意味しているのではないだろうか。


水蒸気の上昇気流とともに空気中のある程度の高さに舞い上がったらそれが拡散しもっとも濃い濃度で降下する場所は必ずしも発電所プラントの近くとは限らないのではと思うが。


安心・安全のためにプルトニウムの飛散の可能性についてさらにエリアを拡げ確認して欲しいところ。


また第1原発の1号機、2号機、3号機では、放射性物質で汚染された水が、タービン建屋の中や建屋の外に伸びる作業用のトンネルに大量にたまっていて、原子炉などを冷やす作業を妨げている。


この大量の放射性物質で汚染された水を排除するために一時保管する復水器やタンク等の容量が不足することから色々とアイデアが検討されているようだ。


実際に汚染水を取り除く作業の開始には、まだ数日かかる見通し。


また31日には、敷地内に落ちた放射性物質の粉塵の飛散を防止できるかどうかのテストのために合成樹脂エマルジョンの試験散布を予定していたが、降雨でこの日の散布を見送った。


原子力安全保安院は、31日、東京電力福島第1原発のプラント近くの放水口付近で30日午後に採取した海水から、法令で定める濃度限度の4385倍のヨウ素131が検出されたと発表している。


東電によると「燃料や原子炉に触れた水と考えられ海に流れた経路は、不明」とのこと。


タービン建屋に放射線レベルの高い水が溜まっている状態にあるので、復水器の冷却水配管は当然、冷却水配管系の海水と繋がっている訳でどの1~3のどの号機かは明確でないとしても例えば2号機とかから復水器の配管系を伝って漏れていることは明かではないのだろうか。


地震と津波でタービン建屋の冷却水配管を取り出している箇所が亀裂など入って漏れている可能性が高いのでないか。


タービン建屋の地下に溜まっていた水を分析した核種の比率と海水の核種比率とを対比すればどの号機からのものかなど推測できるのではないか。


破損箇所が特定できたとして高い放線量下で漏れを防ぐ作業も困難な仕事になる。


 また敷地内の地下水から国の安全基準の約1万倍の放射性物質が検出されたとのこと。


また原子力安全委員会は、溶けた燃料と触れた容器内の水が、何らかの経路を通って隣のタービン建屋に流れ込んだと推測しているとの見解。


地震での破損の可能性に加え、水素爆発やその後の処置との関連で破損に至ったことも懸念される。


冷却のため圧力容器に海水を注入せざるを得なかったが、濃厚な塩化物水溶液環境での材料試験を行っているようなことになってしまった。


応力腐食割れの試験のような環境に。


容器材質の応力腐食割れの感受性とかは良く分からないが、溶接部などには厳しい環境。


注水と漏れとのバランス下で温度を上げたり下げたりとの応力の繰り返しも疲労腐食等の信頼性に悪影響になる。


  さらに時間がかかれば、圧力容器のダメージが悪化することが懸念される。


これまでの海水を含む多量の水の注水から放射能の汚染水が多量に発生することは予想されたこと。


しかしながらそのことへの準備がされてきたように思われない。


現場の状況を的確に把握し確実に支援する組織が機能していないように見える。


現場の作業者の疲労が重なると思わぬヒューマンエラーの原因にもなり得る。


これまでの経緯を見ていると問題が露呈してから対処するという対応型の問題解決法になっている。


体制を強化していかないとまずい方向に進んでしまうパターンに見える。


問題解決の現場への依存が高すぎて現場は、すでに手一杯の状態と思われる。


だれが考えても現場の人員を大幅に強化し、組織的に役割を分担して作業を並列に進めることが必須。


アメリカ、フランス、ドイツ等から多くの放射性廃棄物の処理等の専門家が来日し、支援に当たってくれるとのこと。有り難いことである。


そのためにもしっかりとした専門家の司令塔が必須。


発電所所長になるのかどうかわからないが、最も信頼できると思われる人物に全ての指揮を委ねるということができないものか。


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