ISO 9004:2009:『Managing for the sustained success of an organization -- A quality management approach 』(組織の持続的成功のための運営管理−品質マネジメントアプローチ)規格が2009年10月30日付けで発行されています


7月31日のFDISの時点では、発行が遅れるかと伝えられていましたが、予定通り10月に発行されました。


JIS規格も国内に発行されるものと考えられます。


組織を長期的な視点から持続的成功に導く手引きという位置づけで作成されたISO9004規格は、昨今の厳しい環境下にある企業にとって有益なツールとなることが期待されます。



ISO9004でもQMSの8原則やプロセスアプローチなどの概念は、引き継がれて中核となっています。


このプロセスアプローチの考え方については、十分に理解し、有効に活用するとなるとなかなか実際には、その種のガイドとなる本なども少なく、難しい面があると思われます。


プロセスアプローチ監査を、メインのテーマとして、プロセスアプローチとはどのようなものか、具体的に何をどうするのがプロセスアプローチなのか、プロセスプローチによる内部監査はどのように行ったら良いかといったプロセスアプローチを組織のQMSに活用して有効性監査を行うための方法など解説している本を紹介します


シンプルには、有効性とは、計画したことが達成された程度との意味になりますので適合性監査では、規格等の要求事項が監査基準となるのに対して、有効性監査では、計画が基準ということになります。


プロセスで計画したことが達成されているかを検証するのが有効性監査ということになります。


特にプロセスで計画している目標の達成に照準を当てるのが本書のプロセスアプローチ監査ということになります


<<ポイント>>


プロセスアプローチ技法を適用した有効性監査の解説書


本書では、


プロセスアプローチとは何かとの確認にはじまり、


ISO9001内部監査に照準を当てて解説し、


さらに有効性の監査が求められる背景や


適合性の監査有効性の監査の違い、


またプロセスアプローチ監査における


指摘事項の検出と効果的な是正処置の方法と事例。


内部監査員、認証機関の審査員に求められる力量、


認証機関の審査・認証のプロセスの概要。


更には、内部監査手順書、チェックリストの例など


図解を交えて、プロセスアプローチ監査の技法について解説しています。


本書:「図解ISO9000プロセスアプローチ内部監査」です。


パフォーマンス改善のための効果的な監査の進め方」との副題が付いています。


本書は、著者:岩波 好夫氏にて、2009年10月に日科技連出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の意図について、筆者は、「まえがき」で以下のように述べています。


本書は、品質マネジメントシステムのプロセスアプローチ適合性の監査有効性の監査の相違、プロセス監査とプロセスアプローチ監査の相違、およびプロセスアプローチ監査手法について、具体的にわかりやすく、かつ詳しく説明した、プロセスアプローチ監査の決定版です

本書では、『プロセスアプローチ』とは何か。

どのようにすればよいのか。

内部監査を効果的に行うにはどうすればよいか。

プロセスアプローチ監査は、どのように行えばよいのか”などについて、本書では図解によりわかりやすく解説しています。


本書ではまた、内部監査における、効果的な指摘の方法と是正処置の例、有効性の監査チェックリストの例、および内部監査規定の例を紹介し、読者の皆さんが自社の内部監査にすぐに活用できる内容となっています。」


本書は、7章から構成されています。


本書をぱらぱらとめくってみると目につくのは、さすがに図解と銘打っていることもあって図表が多数挿入されていること。


フロー図、概念図、タートル図などの例示をはじめとして、プロセスアプローチという概念的に分かり難いテーマに対して入門者の方にも配慮された丁寧で実務的な内容になっています。


とくに各種の具体的な内部監査に関する各種の帳票についての記録事例が多数掲載されていて具体的に学ぶことができるように工夫されています。


またISO9001で手順の文書化が要求されている内部監査手順を規定した内部監査規定とISO9001(JISQ9001:2008)規格の適合性と有効性とを取り上げたチェックリストの例も含まれています。


また本書の付録として、『用語の解説』が添付されています。


ISO9000の用語の定義を引用したという以上に、さらにかみ砕いて解説している構成になっています。


本書のざっとした概要を紹介します。


ISO 9000とプロセスアプローチ」に関して、ISO9000の目的について、ISO900ファミリ規格の紹介とISO9001規格の目的の確認から始まります。


適合性、有効性とパフォーマンスとの言葉を考察し、それぞれの改善とはどのようなことかを確認し、またISO9001の要求事項のつながりとQMSにおけるプロセスアプローチの用語の定義からプロセスアプローチとはどのようなものか、さらにプロセスアプローチによるQMSの有効性の改善の考え方、さらには、プロセスフロー図、プロセス分析図によるプロセスの分析といった事項を解説しています。


通常の解説書では、ともするとこういった基本的事項の説明は、冗長なものになりがちですが、端的にポイントをズバリとまとめているので分かり易く取っ付きやすい展開になっています。


次いで、内部監査の概要の解説については、ISO9001の8.2.2項の要求事項とISO19011の指針規格を要所で参照しながら時系列的に内部監査の手順を[ISO19011規格の要旨]→[内部監査のポイント]→[内部監査における実施例]といったスタイルに沿った解説となっています。


また適合性の監査と有効性の監査について、なぜ有効性が求められるか、プロセスアプローチ監査の手順、プロセス監査とプロセスアプローチ監査の違い、有効性の確認に関してチェックリストの例など交えての要求事項別の確認とプロセスアプローチに基づく確認、さらにはQMSの8原則といった内容の解説となっています。


そして、不適合等の指摘事項の区分から適合性の監査の場合とプロセスアプローチの場合のそれぞれついての内部監査報告書と是正処置要求書の具体事例を取り上げながらの効果的な是正処置の方法について解説しています。


また内部監査員、審査員に求められる力量、知識・技能とその継続的な向上とに関してISO19011を参照しながら解説、また認証機関の審査・認証プロセスについて、ISO/IEC 17021を参照しながら解説しています。


ASRP(Advanced Surveillance and Reassesment Procedures:先進的サーベイランス・再認証手順)と内部監査との関係についても解説しています。


さらに内部監査規定と適合性確認と有効性確認のための監査チェックリストが掲載されています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、QMSのなかなか難しい概念でもあるプロセスアプローチについてその基本の解説からはじまり、とくに組織のパフォーマンスを有効に改善するための効果的な内部監査をプロセスアプローチの観点からどのようにおこなったらよいかを図解で分かり易く解説しています


さらには、効果的な内部監査を行うための、監査手順、指摘の方法から監査所見、監査報告書、是正処置要求書報告書、内部監査規定とチェックリストの例などを交えてプロセスアプローチによる内部監査の詳細を解説しています


筆者のプロセスアプローチをテーマにした以下の関連書籍も参考にして頂ければより理解が深まります。



図解ISO9000 よくわかるプロセスアプローチ


<<まとめ>>


ISO9001の内部監査員の方から経営により寄与できるQMSへとパフォーマンスを改善させたいと考えておられる関係者には、本書は、是非、読んで頂きたい一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ISO 9000とプロセスアプローチ
第2章 ISO 9001の内部監査
第3章 適合性の監査と有効性の監査
第4章 内部監査における効果的な指摘と是正処置
第5章 内部監査員の力量と継続的向上
第6章 認証機関の審査・認証プロセス
第7章 内部監査規定と監査チェックリスト


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ISO9001の審査員やTQMのコンサルタントなどの品質管理の実務者の著者らがコンサルや審査の場を通じて、中小企業の方々が直面しているISO9001に関する悩みや疑問に対してQ&A形式で現場の困りごとに対する解決のヒントを提示し解説している本を紹介します。


本書の「はじめに」で著者は、「ISO9001の認証を取得している企業について、地道にPDCAを回して着実に成果を上げている企業がある一方、経営者は、品質マネジメントシステム(QMS)の必要性を認識しているものの、活動が空回りして、具体的な成果が実感できていない企業がたくさんある。そんななかで活動はやがて形骸化してしまう。」とした上で、筆者らが考察した結論、また本書を企画した動機、そして本書の特徴について以下のように述べています。


「なぜ、ISO9001に基づくQMSが有効に機能しないのか、われわれの中で連関図を作りながら議論しました。その結果、責任の半分は、現行の認証制度の中で形式的な審査をする審査員の側にありますが、残りの半分は、企業側が「ちょっとした活用の術」を知らないことに起因しているのではないか、という結論に至りました。

そこで、コンサルや審査の場を通じて、実際に中小企業の方々が直面している悩み、疑問を集めてみようということになりました。そして、約1年間、100件近い現場の声”どうすればいいんだ”(困り毎)が集まりました。それに対して、われわれで議論して”こうすればいいんだ”(解決のヒント)を加えてできたのが本書です。

したがって本書は、既存の品質管理の書籍やISO9001の解説書のように体系化した内容にはなっていません。内容の粗密もあります。しかし、差し迫った疑問や悩みに直接応える仕事のやり方やヒント、そしてすぐ使える帳票の様式や参考事例を盛り込むことに注力しました

 本書は、始めから通して読んでもらうことを意図していません。今抱えている疑問や、困ったことに関連するところを拾い読みしてもらえばよいと思っています。」


<<ポイント>>


ISO9001について中小企業が直面している悩み、疑問に対する解決のヒントをQ&A形式で解説している本


方針管理プロセスを中心としたPDCAサイクルによる継続的改善の取り組みから


顧客満足度、人材育成、5S活動などのQMSの基本的事項、


設計開発/購買/製造・サービス/検査・試験/不適合・クレーム対応、


QCストーリーよる問題解決に手順までの52のQ&Aについて


具体例を交えて分かり易く解説しています。


本書:「ISO9001 現場の困りごと解決事例集」です。


Q&A」との副題が付いています。


本書は、著者:小柳津 正彦氏、 篭橋 正則氏、 春日 修氏、 細田 章氏、 笹原 時博氏、 上杉 和久氏、 門間 清秀 の共著にて、2009年10月に日科技連出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、8つの章から構成され、52件のQ&Aが取り上げられています。


またQ&Aとは別に資料編では、Q&Aを補完するような観点からの以下の資料1から資料3が掲載されています。


資料1では、「現状の把握の道具
と題して、「推移図」、「管理図」、「チェックシート」、「パレート図」、「ヒストグラム」を取り上げ、解決すべき問題を把握するためのツールとして、それぞれどのようなものかを例も含めて解説してます。


資料2では、「原因の追求の道具
と題して、「特性要因図」(魚の骨)、「連関図」、「FTA故障の木解析)」の原因の候補をもれなく抽出するためのツールとしてそれぞれどのようなものかを例も含めて解説してます。


資料3では、「対策の検討と実施の道具
と題して、「系統図」と対策評価表を例を交えてどのように用いるのかを解説しています。


また途中の随所に[コラム]欄が設けてあり、ISO9001等に関係しての色々のエピソードを親しみ深く取り上げています。


各章のQ&Aによる解説は、


最初にQ&Aの「タイトル


『Q』については、


次いで枠囲みで[現場の困りごと]として現場の疑問や問題点などの「困りごと」について数行で解説しています。


さらに【ここが知りたい?】としてQのポイントを要約して取り上げています。


『A』については、


最初に【改善のヒント】として、「困りごと」をどのようにしたら解消できるかの「解決のヒント」を箇条書きで要約してあります。


次いで3から数ページ程度にわたり、解決のための考え方から業務の進め方、具体的な活動といった解説が多数の帳票の様式や参考事例を交えて分かり易く解説されるとの構成になっています。


それでは章を追って概要を紹介します。


第1章では、「PDCA
と題して、方針管理プロセスにまつわる方針に沿った目標立案から、具体活動計画への展開し、進捗状況を監視・測定しながら、内部監査やマネジメントレビューで総括し、継続的改善に結びつけていくための工夫といった以下のような8件のQ&Aを取り上げ解説しています。

  • 『Q&A1. PDCAだけでなくC→APD、D→CAPでサイクルを回す』
  • 『Q&A2. 品質方針、品質目標を明確にして、全社活動のベクトルを合わせる』
  • 『Q&A3. 現場の”悪さ加減”と”上司の方針”を品質目標に反映する』
    (略)
  • 『Q&A7. マネジメントレビューではシステムに対する改善の方向付けをする』
  • 『Q&A8. PDCAの”CとA"に注目して、継続的改善を目指す』


第2章では、「QMSの枠組み
と題して、QMSの基本的要素の「顧客満足度・従業員満足度」、「人材育成」、「5S活動」、「文書体系と標準書」といった内容についての以下のような7件のQ&Aを取り上げ解説しています。

  • 『Q&A9. 経営者の意志決定には、「顧客満足」の姿勢を強く打ち出す』
  • 『Q&A10. 簡単なアンケートで、顧客満足度の情報を入手し改善に反映する』
  • 『Q&A11. 重度の重点課題に直結した「社員教育・訓練計画表」を策定する』
    (略)
  • 『Q&A14. 失敗・クレームの事例を技術標準書にフィードバックし活用する』
  • 『Q&A15. マネジメントレビューを活用して文書体系と品質マニュアルを点検する』

第3章では、「設計開発
と題して、ISO9001規格の7.3項「設計・開発」のプロセスに関係した以下のような5件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A16. 設計・開発管理は画一的ではなく、内容に応じた柔軟な仕組みをつくる』
  • 『Q&A17. ISO9001規格の「7.3 設計・開発」の考え方は、製造部門でも活用できる』
  • 『Q&A18. 「お客様の使われ方」を設計のインプット、妥当性確認に適用する』
  • 『Q&A19. 試作段階で心配事を洗い出し、宿題を解決して生産に移行する』
  • 『Q&A20. 簡潔なFMEA(故障モード影響解析)で製品のリスクを低減する』

第4章では、「購買
と題して、ISO9001規格の7.4項「購買」プロセスに関係した以下のような4件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A21. 購買品、購買先を層別し、それぞれに適した購買管理が求められる』
  • 『Q&A22. 購買先に「購買先評価表」の評価情報を提供し改善を促す』
  • 『Q&A23. 協力工場からの納品遅れの問題は、発注側も協力して改善する』
  • 『Q&A24. 製造委託に際しては、契約文書として「品質管理協定書」を結ぶ』

第5章では、「製造・サービス
と題して、ISO9001規格の7.5項「製造・サービス提供の管理」プロセスに関係した以下のような11件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A25. グラフには上下管理限界を入れ「管理図」にして工程管理に従う』
  • 『Q&A26. 4Mの”変化点管理ボード”を活用し、不具合の未然防止に役立てる』
  • 『Q&A27. 管理指標は「定義」と「計算式」を明確にして情報を共有化する』
    (略)
  • 『Q&A34. リードタイムの短縮には、製造部門だけでなく全社の協力が必要だ』
  • 『Q&A35. トレーサビリティは、仕事のしかたの改善のきっかけに役立つ』

第6章では、「検査・試験
と題して、ISO9001規格の7.6項「監視機器及び測定機器の管理」及び8.2.4項「製品の監視・測定」プロセスに関係した以下のような6件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A36. ”悪いものを出さない、悪いものを作らせない”検査体制を築く』
  • 『Q&A37. 抜取検査結果にもとづいて、ロットに対する処置基準を明確に決める』
  • 『Q&A38. 検査基準は、適宜「お客様の期待」を反映して見直しをする』
    (略)
  • 『Q&A40. 外注委託の場合でも、計測機器の管理状況の確認は必要である』
  • 『Q&A41. 「計測機器は必ず専門業者による校正が必要」という誤解を解く』

第7章では、「不適合・クレーム対応
と題して、ISO9001規格の8.3項「不適合製品の管理」に対応するが、問題解決の進め方に焦点を当てて、以下のような5件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A42. ヒューマンエラーの原因を”作業標準”の視点から分析する』
  • 『Q&A43. 簡潔な「不適合報告書」の様式で、現場から報告を出しやすくする』
  • 『Q&A44. ”不適合らしい製品”は定期的に再評価し、白黒をつける』
  • 『Q&A45. クレームに迅速・確実に対応する「クレーム処理連絡書」の工夫』
  • 『Q&A46. クレーム対応の進捗管理と対策・処置の最終確認を確実に実施する』

第8章では、「問題解決」
と題して8.5.2項「是正処置」、8.5.3「予防処置」に関係して、特に、「QCストーリーによる問題解決の手順」について以下の6つのQ&Aにより解説しています。


  • 『Q&A47. 【手順1 問題の特定】』
  • 『Q&A48. 【手順2 目標・実行計画の設定と現状の把握】』
  • 『Q&A49. 【手順3 原因の追及】』
  • 『Q&A50. 【手順4 対策の検討と実施】』
  • 『Q&A51. 【手順5 効果の確認】』
  • 『Q&A52. 【手順6 標準化と管理の定着】』

<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISO9001に関わる審査員やコンサルタントの立場の筆者らが、ISO9001の認証を取得した中小企業の抱える課題や疑問についてQ&A形式で分かり易く解説しています。


ISO9001の主要な各プロセスの運用のポイントや改善のためのヒントなどすぐ使える帳票の様式や参考事例も盛り込み実務的に解説してあるのでそのまま活用することもできます


<<まとめ>>


ISO9001の認証を取得されている中小企業の関係者には、本書は、QMSの改善のヒントを得るためにお薦めしたい一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 PDCA
第2章 QMSの枠組み
第3章 設計開発
第4章 購買
第5章 製造・サービス
第6章 検査・試験
第7章 不適合・クレーム対応
第8章 問題解決
資料編
資料1 現状の把握の道具
資料2 原因の追求の道具
資料3 対策の検討と実施の道具


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品質管理及び品質保証に関わる活動の全体像について、【品質管理技術の「見える化」】の観点から図を用いて分かり易く解説している本を紹介します。


本書の「まえがき」で筆者の福丸 典芳 氏は、昨今のリコール件数の増加や製品・サービスの品質不良に伴う事故が多発していることについて、1990年代のバブル崩壊後に企業は生き残りのため品質からコスト中心の経営に移行したため、それまでのTQCを採用しなくなり、社員に対する品質教育も行われなくなったことがボデーブローのように効いてきていると分析した上で、本書について以下のように述べています。


私たちは、顧客の製品・サービスに対するニーズ・期待を満たすために品質保証活動を行っている。

その基本となるのが、品質をどのような考え方、どのような方法で効果的、かつ効率的に作り込むのかに関するプロセスを構築し、維持し、改善することである。

このために、企業環境をしっかり分析し、この結果を企業のマネジメントシステムにインプットし、これを改善および革新することで、企業の目標を達成することが可能となる。

このためには、供給者・パートナーを含む企業内のすべての人々が、品質に関する知識を正しく理解し、これを実践することが必要となる。

(略)

今からでも遅くはないので、品質管理や品質保証の活動の全体像を理解するために本書の活用を図ってほしい。

この本の特徴は、品質管理技術の見える化を図るため、図による解説を行うことで、理解を深めることができるよう工夫している

また、企業内での教育・訓練でもわかりやすく使用できるようにしている。


<<ポイント>>


品質管理品質保証に関わる品質管理技術について図で見える化を図った総合的な解説書。


本書では、


品質の基本概念から、品質管理の実践のための原則、プロセス管理、


企画・設計・開発プロセス、生産プロセス、販売・顧客サポートプロセス、


管理改善のための管理技術、品質マネジメントシステムと組織、


標準化、人材開発、品質マネジメントシステム、TQMなど全社的品質管理活動、


さらに他のマネジメントシステムといった事項について


体系的に見える化解説をしています。


本書:「品質管理技術の見える化―トレーニングツール」です。


本書は、筆者:福丸 典芳氏にて、2009年9月に日科技連出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、13章から構成されています。


全体的に見える化のタイトルの意図とも合致して、沢山のイラスト、概念図、各種グラフなどの図表が挿入され、見てわかるという入門者にもやさしい解説となっています。


全体を通して、ISOやJISとの連動について配慮され、途中に【ISOでは】【JISでは】等が区切り線を交えて挿入され、ISO 9000ISO 9001JIS Q 9005などに基づくキーワード・用語等が解説されています。


また項目毎にポイントとして枠囲みでその項目の要点が箇条書きでまとめてあります。


本書を自習書として活用する時にも後からポイントでレビューするなどに活用でき、理解に役立つ構成となっています。


それでは、ざっとした概要を章を追って紹介します。


第1章では、「品質の基本概念
と題して、品質の用語についてISOの関連用語の定義など交えての考察からはじまります。


当たり前品質と魅力的品質、品質管理の意義について解説しています。


第2章では、「品質管理を実践するための原則
と題して、品質第1、顧客志向、プロセス重視などの概念から重点志向、事実に基づく管理、管理のPDCAサイクルの考え方、ばらつきの管理、変化点管理、見える化などの基礎概念を解説しています。


また品質マネジメントの8原則、JIS Q 9005:「質マネジメントシステム-持続可能な成長の指針」の12原則のぞれぞれについてそのようなものかを解説しています。


第3章では、「プロセス管理
と題して、ISO9001の4.1項:「一般要求事項」及びJISQ9005の6.6.1項「一般」のプロセス等のの運営管理の解説にはじまり、次いでプロセスの設計方法について品質機能展開、JISQ 9025:「マネジメントシステムにパフォーマンス改善-品質機能展開の指針」の業務品質展開に沿って購買プロセスの事例表を交えプロセス設計の手順(13ステップ)とその利点などを解説しています。


またプロセスアプローチの概念について解説しています。


第4章では、「品質保証と製品・サービスの規格
と題して、品質保証についてのISO9000の定義などからJISQ9025での品質保証体系図の定義とそれをどのように活用するかを解説しています。


また「マーケティング」について日本マーケティング協会による定義を確認し、マーケティングのプロセスにおいて確立すべき要素とそれに関するステップなどを解説しています。


次いで研究開発プロセスについてJISQ9005の技術戦略の規定など交えてどのようなプロセスを含むか等を解説し、製品・サービス企画、製品・サービスの設計開発のプロセスにおいて設計・開発計画の策定、設計の実施、設計・開発のレビュー、設計・開発の検証、設計・開発の妥当性確認、設計・開発の変更管理、更には、コンカレントエンジニアリング、信頼性設計、故障率、FTA・FMEAの手法などについていずれも事例など交えながら解説しています。


そして、生産工程設計プロセスについて、生産の工程設計で行うべきこと、さらに標準仕様の確立について、その目的を確認し、とくに「QC工程表」と「作業標準書」について記載すべき事項、帳票例を交えて、作成時に配慮すべき事項、その詳細な作成方法・手順を解説しています。


第5章では、「製品・サービスの生産のプロセス
と題して、購買、製造・サービス提供、検査・試験、保存・輸送といった製品・サービスの生産に関わるプロセスを取り上げ解説しています。


購買プロセスについては、供給者との互恵関係の概念にはじまり、供給者の能力評価・選定(アウトソースするプロセスの管理、二者監査)、供給者の力量の改善、供給者の提案・報償制度、購買要求事項の設定、購買製品・サービスの検証といったプロセスの要領とポイントを解説しています。


また製造・サービス提供プロセスでは、新製品・サービスの製造に関する特別な管理体制で対処する初期流動管理、継続的な製品・サービスの製造に関する工程管理(管理図、グラフ、工程能力管理指数、IE手法(方法研究、作業測定)の解説)、製造設備の保全に関する設備管理(インフラストラクチャーの計画・運営管理、予防保全の重視の解説)、製造や検査のための測定機の計測器管理(ISO 9001の7.6項に関わる解説)、業者の安全管理(ハインリッヒの法則とヒヤリハットなど)、さらに作業環境管理(ISO9000の定義と作業環境の考慮事項など解説)を取り上げ解説しています。


製品の検査・試験では、「検査方式の設定」(中間検査、最終検査、出荷検査などの検査、検査のISO9000の定義、製造段階の検査の分類(全数検査、抜取検査、抜取数を決めた検査)と検査の種類(計数値、計量値)に関わる標準型抜取検査の概要(OC曲線など)、調整形抜取検査(ゆるい検査、なみ検査、きつい検査、検査停止)と検査標準の作成、サンプリングの考え方など)、さらに「測定方法の設定」、及び「検査員の力量」といった事項を取り上げ解説しています。


さらに製品の保存に関わる取り扱い、梱包・包装、保管、在庫管理、輸送といった事項を解説しています。


第6章では、「製品・サービスの販売・顧客サポートのプロセス
と題して、販売・顧客サポートのプロセスを取り上げそれに関わる品質管理技術の見える化技術を解説しています。


販売プロセスについては、顧客との良好な関係を築くための顧客開拓、売上高管理、受注処理、資金回収、顧客情報管理といった販売部門の機能との関係の全体像を解説しています。


次いで、顧客サポートに関しては、顧客サポートの仕組み、苦情・クレーム処置、(LCAなど製品のライフサイクル、環境影響評価法)といった製品の環境影響、PL(製造物責任、PLP(PL予防)とPLD(PL防御)の取り組み)、製品安全に関わる法令・規制要求事項(PSマーク、PSCマーク、SGマーク、ISO9001の7.3.3項d)の要求事項)などを解説しています。


第7章では、「管理・改善のための管理技術
と題して、PDCAとSDCAサイクル、是正処置(再発防止)、予防処置(未然防止)、問題解決形QCストーリー、課題達成形QCストーリー、方針管理、日常管理といった管理・改善に関わる管理技術を取り上げ解説しています。


方針管理の継続的改善に関わるPDCA及び日常管理の考え方としてのSDCAについて解説し、ISO9000での是正処置の定義から8.5.2項の要求事項の解説、是正処置の効果的な実施手順を解説し、次いで予防処置についてISO9000の定義及び8.5.3項の要求事項の解説、予防処置の効果的な実施手順をリスク分析及び見える化の観点から解説しています。


また問題解決形QCストーリーについて原因追求のための手順と各ステップの着目点、そして課題達成形QCストーリーについての進め方の手順と各ステップの着目点について解説しています。


そして方針管理についてJISQ9023の「方針によるマネジメント」の方針管理のステップ(方針の展開と実施計画の策定の要素、方針の実施状況の確認と処置、方針の実施状況のレビュー及び次期への反映)を解説し、さらに方針管理の推進方法についても詳解しています。


また日常管理については、日常管理の基本のSDCAのサイクルにはじまり、結果系としての管理項目、原因系としての点検項目についての定義と設定の方法、方針管理と日常管理の関係などを解説しています


第8章では、「品質マネジメントシステムの評価方法と改善活動の組織体制
と題して、内部監査、自己評価、トップ診断、改善・革新体制といったQMSに関わる評価方法及び改善活動と組織体制について解説しています。


内部監査について、ISO9000の定義からはじまり、組織の内部監査に対する定期がISO9001の要求事項に限らず品質を中心とした経営活動も定義していると経営にインパクトある内部監査に結びつくとし、内部監査の効果的なステップについて解説しています。


そしてISO9004,JISQ9006に基づく自己評価の仕組みを解説し、自己評価の体系と各種の活用の方法と自己評価のステップについて自己診断シートの事例を交え解説しています。

またトップマネジメント自身が現場で行うトップ診断についてトップ診断の意義とその手順を解説し、さらに方針管理、日常管理、内部監査、自己評価、トップ診断を通じてマネジメントシステムの改善・革新すべき能力が明らかになった場合の革新・改善体制についてプロジェクト活動、小集団活動、5S活動、提案活動についての進め方と留意すべき点などを交えて解説しています。


第9章では、「標準化
と題して、ISO、JISなどに関わる標準の仕組みと文書管理などの管理方法について解説しています。


ISO/IEC Guide2(JISZ8002)の標準の定義からはじまり、ISO規格、JIS規格についての仕組み、規格の種類、文書化の価値、標準化計画の策定のステップなど解説しています。


また文書管理についてISO9001の4.2.3項の要求事項の意図している点など中心に解説しています。


第10章では、「人材開発
と題して、企業にとって最も重要な経営資源である人的資源について解説しています。


ISO9000の力量の定義の解説にはじまり、6.2.2項の要求事項にまつわる解説に続き、人材開発プロセスについて解説しています。


第11章では、「品質マネジメントシステム
と題して、ISO9001による第三者認証制度とISO9000ファミリー規格の概要について解説しています。


ISO9001による第三者認証制度については、その仕組みと他のGMP、HACCP、ISO22000、ISO/TS16949、TL9000、要員認証制度、製品認証制度、JISマーク認証制度について解説しています。


ISO9000ファミリー規格に関して、全体を概観し、ISO9000:2005(JISQ9000:2006)、ISO9001:2008(JISQ9001:2008)、ISO9004:2009(JISQ9004:2009)、ISO19011:2002(JISQ19011:2003)の概要について解説しています。


またJISQ9005およびJISQ9006の基本的事項についてISO9001、9004との関係を含めて解説しています。


第12章では、「全社的品質管理活動
と題して、品質管理、TQC、TQMとの経緯を概観するとともにTQMの考え方について解説しています。


全社的品質管理について、品質管理活動の推移を考察し、TQMについてのデミング賞での定義と解説を紹介し、TQMの考え方(フィロソフィー、コア・マネジメントシステム、手法、運用技術)について詳解しています。


また品質管理に関する表彰制度について、デミング賞、日本品質奨励賞、MB賞、EQ賞、日本経営品質賞の概要を解説しています。


第13章では、「他のマネジメントシステム
と題して、品質以外の環境などのマネジメントシステムの概要について解説しています。


ISO14001、ISO13485、ISO22000、ISO/TS16949、ISO/IEC27001、JISQ9100、JISQ2001、JISQ15001、その他OHSAS18001(18002)、TL9000、ISO26000に関わる動向などを取り上げ解説しています


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、品質管理品質保証に関係する活動の全体像について品質管理技術見える化の観点から図による解説で分かり易く解説しています。


<<まとめ>>


本書は、これから品質管理を勉強される方にとっても、また現在の品質管理技術を更に深めたいニーズを持っておられる関係者にもおすすめの一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質の基本概念
第2章 品質管理を実践するための原則
第3章 プロセス管理
第4章 品質保証と製品・サービスの規格
第5章 製品・サービスの生産のプロセス
第6章 製品・サービスの販売・顧客サポートのプロセス
第7章 管理・改善のための管理技術
第8章 品質マネジメントシステムの評価方法と改善活動の組織体制
第9章 標準化
第10章 人材開発
第11章 品質マネジメントシステム
第12章 全社的品質管理活動
第13章 他のマネジメントシステム


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ISO(ISO9001 (品質マネジメント)、ISO14001(環境マネジメント)、ISO19011(マネジメントシステム監査))の3つのマネジメントシステムについて『6コママンガ』で見てわかるように解説しているISOマネジメントシステムの入門書を紹介します


本書は、ISO9001:2008 改訂に対応して改訂された第2版になります。


はじめてISOマネジメントシステムについて学習しようとする人を対象に管理責任者(O部長)と担当者(S君)との二人のQ&A形式の会話を通してISOマネジメントシステムの考え方と基本的事項を説くという構成になっています。


本書の「はしがき」で筆者の大浜 庄司氏は、本書の特徴について以下のように述べています。


  1. 品質の認証の審査基準である2008年改正のISO 9001:2008規格の品質マネジメントシステムの要求事項をやさしく説明してあります。
  2. 組織がISO 9001:2008規格に基づき品質マネジメントシステムを構築し、運用する手順を、そのノウハウと共に説明してあります。
  3. 環境の認証の審査基準である2004年改正のISO 14001:2004規格の環境マネジメントシステム要求事項について、規格の体系に従ってわかりやすく説明してあります。
  4. 品質、環境のマネジメントシステム監査について、ISO 1901:2002規格で規定された内容に沿って、くわしく説明してあります。
  5. 組織が構築し運用している環境マネジメントシステムを、ISO 14001:2004規格を監査基準とした内部環境監査について、具体的に説明してあります。
  6. セクター規格の例として、電力業界における事業用電気工作物の法定自主検査実施のための品質マネジメントシステムに対する安全管理審査について、説明してあります。

<<ポイント>>


赤黒の2色刷の6コマのマンガで「品質」(ISO 9001:2008)、「環境」(ISO 14001:2004)「監査」(ISO 19011:2002)を解説している3つのISOマネジメントシステムの入門書


本書では、


ISO 9001:2008規格に基づく品質マネジメントシステムの要求事項や、システムを構築し運用する手順、


ISO 14001:2004規格に基づく環境マネジジメントシステムの要求事項や、システムを構築し運用する手順、


ISO 19011:2002規格に基づくマネジメントシステム監査及び環境マネジメントシステムの内部環境監査の手順、


ISOセクター規格の概要とISO9001に基づく安全管理審査


についてマンガでわかりやすく解説しています。


本書:「マンガISO入門 [改訂2版]」です。


ISO 9001 2008年版 準拠 」になります。


本書は、著者:大浜 庄司 氏にて、2009年9月にオーム社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、序章および4編の6章から構成されています。


編の構成は、第1編がISO 9001に基づく「品質マネジメントシステム」(第1章、第2章)、第2編がISO 14001に基づく「環境マネジメントシステム」(第3章)、第3編がISO 19011に基づく「マネジメントシステム監査」(第4章、第5章)、第4編が「ISOセクター規格」(第6章)について解説するという構成になっています。


以下で章を追って概要を紹介します。


序章では、「ISOを理解するために
と題してこちらは6コママンガではなく、イラスト混じりのフロー図を中心に「ISOとは国際標準化機構をいう」、「認定・認証制度」などから「『監査とはどういうものか』という監査に関する基本用語と内部監査の実施手順」といったISOに関する基本的事項と本書の構成を解説しています。


以降の本編については、すべて管理責任者(O部長)と担当者(S君)との二人のQ&A形式の会話の6コマの漫画で解説が進む構成になっています。


第1編の「品質マネジメントシステムとはどういうものか
については、


第1章では、「ISO9001品質マネジメントシステムを理解する
と題して、ISO 9001:2008JIS Q 90001:2008:「品質マネジメントシステム-要求事項」)規格の要求事項のポイントを規格の条項番号順に「1.組織は品質マネジメントシステムを確立する」から「31.不適合に対し是正処置・予防処置をとる」までを解説しています。


第2章では、「ISO9001品質マネジメントシステムを構築・運用する
と題して、ISO 9001:2008 によるQMSの構築・運用(キックオフ、導入調査、推進体制、推進計画の作り方、運用、認証機関の選定、教育計画、現状把握の仕方、認証取得における部門の長の役割、文書体系、品質マニュアル・手順書の作成、QMSの運用、内部監査など)のポイントを「1.ISO9001は経営戦略として取り組み利益を得る」から「15.内部監査を実施する」までを解説しています。


第2編の「環境マネジメントシステムとはどういうものか
については、


第3章では、「ISO14001環境マネジジメントシステムを理解する
と題して、環境問題の現状についての「1.地球規模で環境が問題になっている」からはじまりEMSの認証制度、ISO 14001:2004JIS Q 140001:2004:「環境マネジメントシステム-要求事項」)規格の要求事項のポイントを規格の条項番号順に「8.一般要求事項はシステムの確立・改善を示す」から「31.組織は継続的改善を図るのが使命である」までを解説しています。


第3編の「マネジメントシステム監査とはどういうものか
については、


第4章では、「ISO19011マネジメントシステム監査を理解する
と題して、ISO 19011:2002JIS Q 19011:2003:「品質及び/又は環境マネジメントシステム監査のための指針」規格に基づく、マネジメントシステム監査の概要(監査の種類、原則、監査の目的、……、監査プログラム、監査の一連の手順、………、監査報告書、是正処置など)について「1.監査にはこのような種類がある」から「23.是正処置はフォローアップする」までの事項を取り上げ解説しています。


第5章では、「ISO14001環境マネジメントシステムの内部環境監査を理解する


と題して、ISO 14001:2004 規格の要求事項への適合を検証するための環境内部監査について「1.内部環境監査とはどういうものか」にはじまり、監査システム、監査チーム編成、個別実施計画、初回会議、監査の実施、「15.内部環境監査の不適合は是正処置をとる」までを解説しています。


第4編の「ISOセクター規格とはどういうものか
については、


第6章では、「ISO9001に基づく安全管理審査を理解する
と題して、ISO9001セクター規格とはどのようなものかを解説しています。


次いでISO9001に準じて経済産業省原子力安全・保安院が制定した「安全管理実施要領」を審査基準とした『安全管理審査』について解説し、事業用電気工作物の設置者が「安全管理実施要領」に適合する品質マネジメントシステムを構築する手順を解説しています。


「1.電気保安体制は自主保安体制が主となる」から「11.法定自主検査に用いる検査装置を管理する」までの解説となっています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、、ISO9001品質マネジメントシステム)、ISO14001環境マネジメントシステム)、ISO19011マネジメントシステム監査指針)に関して6コママンガにより、それぞれの要求事項や考え方や関連知識について管理責任者(O部長)と担当者(S君)との二人のQ&A形式の会話形式でわかりやすく解説しています


<<まとめ>>


本書は、マンガで親しみやすく、これからISOの認証取得を目指す組織の関係者の予備知識の習得のためのテキストとして、新人教育や自己学習等に活用できる一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
序章 ISOを理解するために
第1編 品質マネジメントシステムとはどういうものか
第1章 ISO9001品質マネジメントシステムを理解する
第2章 ISO9001品質マネジメントシステムを構築・運用する
第2編 環境マネジメントシステムとはどういうものか
第3章 ISO14001環境マネジジメントシステムを理解する
第3編 マネジメントシステム監査とはどういうものか
第4章 ISO19011マネジメントシステム監査を理解する
第5章 ISO14001環境マネジメントシステムの内部環境監査を理解する
第4編 ISOセクター規格とはどういうものか
第6章 ISO9001に基づく安全管理審査を理解する







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2008年7月29日付けで、マネジメントシステム規格認証制度の信頼性を確保するために認定機関、認証機関をはじめとする関係者が取り組むべき事項について経済産業省がとりまとめた「マネジメントシステム規格認証制度の信頼性確保のためのガイドライン」が公表されました。


これを受けて、MS(マネジメントシステム)信頼性ガイドライン対応委員会(審査登録機関協議会(JACB)、情報マネジメントシステム認証機関協議会(JISR)、財団法人 日本情報処理開発協会(JIPDEC)及び財団法人 日本適合性認定協会(JAB)の各機関からの委員、有識者として椿広計氏(統計数理研究所 リスク解析戦略研究センター長)及びオブザーバーとして経済産業省認証課が参加)において11回の会議での議論を経てまとめたアクションプランを策定した「MS 信頼性ガイドライン対応委員会 報告書」がこの8月に公開されています。


ここでは、「認証に係る規律の確保」、「審査員の質向上と均質化」、「認定・認証に係る情報公開」といった事項を取り上げています。


さて、約40年にわたり多くの業種で改善プロジェクトをはじめ、ISOマネジメントシステムのコンサルティング活動に携わってきた著者:西沢 隆二 氏がISOマネジメントシステムについて、その審査に合格した企業の不祥事が、今絶えない状況にあるが、それは何故か?と考察している本を紹介します。


本書の「まえがき」で筆者は、ISOマネジメネントシステムについて、以下のように述べています。


ISOマネジメントシステムの審査登録というときは、この品質と環境の「お墨付き」を指す。ところが、企業がかなりのカネをかけて、この「お墨付き」を持っていることが多い。

 ISOマネジメントシステムによる「お墨付き」システムが始まってから、20年ほどになるが、このトラブルは絶えることがない。

「お墨付き」の信用問題にもなっており、言わば、ISOマネジメントシステムの崩壊現象を呈している。(略)

日本政府も「厳しい審査」を要請している。

しかし、効果は薄い。

何故だろうか。
それは、日本では非正規社員の増加や成果主義の拡大による職場活動(本書では「コア活動」と言っている)の荒廃とリンクしているようである。」


<<ポイント>>


ISOマネジメントシステムの「お墨付き」を受けた企業の不祥事が絶えないのは何故かといった点からISOマネジメントシステムの本質論を考察している本


ISOマネジメントシステムと「コア活動」との関わりを概観した上で、


  • ISOマネジメントシステム規格へのPDCAモデルの誤適用
  • 文書と記録の定義のあいまいさ
  • プロセスアプローチのあいまいな説明
  • ムダな膨大な書類の山とその原因
  • 審査員の問題
  • 有益な環境側面という奇妙な解釈の登場

といった観点からその原因を考察しています。


本書:「ISOマネジメントシステムの崩壊は、何故起きたか」です。


本書は、著者:西沢 隆二 氏にて、2009年7月に近代文藝社より発行されています。


本書は、筆者の多年にわたるISOマネジメントシステムのコンサルタントとして、ISOマネジメントシステムの本質の追究をベースに問題点の平易な説明を試みたもので、筆者のホームページの審査や企業活動の記録のエキスをまとめたものとのこと。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


書類重視が

品質活動、環境改善になるという幻想から

コア活動」を軽視したツケ


本書は、3部から構成されています。


以下に本書の概要を紹介します。


1部では、「ISOマネジメントシステムを知るための予備知識
とい題して、7つの章から構成されています。


「マネジメント」(management)の英語の語源からはじまり、野球を例にあげ、組織の活動は、監督が担う「マネジメント活動」(共通性が特徴)プレイヤーが担う「コア活動」(個別性が特徴)との見方を説いています。


ISOマネジメントシステムの概要とISO9001規格、ISO14001の発行の経緯を概観しています。


PDCAサイクルとマネジメントステップを考察し、PDCAサイクルには「コア活動」のDoが存在しているので改善ステップだが、マネジメントステップではないと説いています。


マネジメント活動は、「コア活動」をしているときに、「実施」段階においては「統制」していると解説しています


また「コア活動」とマネジメントシステム活動とのあるべき姿について、品質マネジメント活動は、「品質で「コア活動」を」マネジメントすることが本質とし、品質マネージャーはIE(インダストリアル・エンジニアリング)屋であることが必要と説いています。


マネジメント活動と改善技術との関わりについて、古典的IE論から、トヨタ式生産方式などコア活動重視の意味を総括しています。


さらに、ISOマネジメントシステム審査の仕組み、ISOマネジメントシステム構築に求められる代替実行案の選択能力に関わる設計能力、審査側の課題といった事項を取り上げ論じています


2部では、「ISOマネジメントシステム審査登録制度の崩壊現象と原因
と題して、ISOマネジメントシステム審査登録制度と不祥事の発生など含めた問題事象に関わる原因について考察しています。


第2部は、6つの章から構成されています。


ISOマネジメントシステム規格にPDCAモデルを適用したのが混乱の始まりとし、「コア活動」に関わるDo部分の「運用」、「製品実現」は、マネジメントシステムと分離すべきであったとし、審査現場での事例、各種不祥事の事例等をあげ、マネジメント規格と製品(「コア活動」)との分離論を展開しています。


そしてISO9000による「文書と記録の定義のあいまいさ」、「プロセスアプローチのあいまいな説明」といった事象を論じています。


また品質保証で形式だけのISO9001システムを考えるパラダイムによると書類重視型になり、ムダな膨大な書類の山といった事態につながると「コア活動重視」のパラダイムと比較して論じています。


そして審査員の問題について、shall意識のないとの審査員とのやりとりの事例などあげて問題点の側面を考察しています。


さらに有益な環境側面、審査機関の不適切な事例を取り上げ論じています。


3では、「ISOマネジメントシステム審査登録制度はどうなるか
と題して、第3部は、2ページで本書の内容をまとめた展望を述べるという形になっています。


ISOマネジメントシステムを導入して成功したという会社は、ISOに他の改善方法をうまく組み合わせているとし、基本に「書類重視パラダイム」でなく、「「コア活動」重視パラダイム」があると説いています。


ISOマネジメントシステム審査登録制度はどうなるかの鍵は、この制度を利用する各企業の判断次第であると結んでいます。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISOマネジメントシステムの認証を取得した企業にもかかわらず不祥事が発生しているという事象を取り上げて、なぜかという原因を探るということで、筆者がISOコンサルタントとして経験されたISOマネジメントシステムの問題点等を取り上げて考察されています


ISOマネジメントシステム規格の要求事項への適合をもとに構築される仕組みは、不祥事の発生しないことを保証することに照準を当てたものではなく、認証自体も、不祥事が発生しないことへの「お墨付き」でもないため、両者を関連付けて論ずると次第に論点がずれてきてしまいます。


本書でも、不祥事を最初の論点には取り上げていますが、不祥事を決定的になくせるための組織のマネジメントに直接、焦点を当てているわけではありません。


ISOマネジメントシステム規格の認証の取得・非取得の如何に関わらず、不祥事の発生には、組織の倫理観、経営状況、経営方針、風土、体質、権力構造等の側面がケースバイケースで関係します。


審査機関が関与できる部分は、ISO規格に基づく審査の限られた時間・場面での審査員のコンタクトしかありません。


不祥事はそもそも隠蔽される性質のものでしょうからなかなかその間に不祥事にまつわる問題を検出することは困難と思われます。


一方、ISOマネジメントシステムの誤った運用などではらんでいる種々の問題は、確かにISOが経営や品質にインパクトをもたらさないのであれば無駄と言うことになりますので、これは、確実に改善されていく必要があります


確かに筆者の「コア活動」の重視の視点やISOマネジメントシステムに絡んだ種々の危機感には、大いに共感します。


現場・現物・事実が軽視され、形式・書類が重視という風潮になるとそういったマネジメントシステムは、まさに砂上の楼閣ということになります。


<<まとめ>>


経営に役立つ観点からのISOマネジメントシステムの継続的改善に関心がある人は、本書を是非、読んで見て下さい


なお本書の目次は以下の内容です。
1 ISOマネジメントシステムを知るための予備知識
第1章 マネジメント活動とそのコア活動とは何か
第2章 ISOマネジメントシステムとは何か
第3章 マネジメントの基本的なすすめ方
第4章 「コア活動」とマネジメント活動とのあるべき関係
第5章 マネジメント活動と改善技術
第6章 ISOマネジメントシステム審査の構造
第7章 ISOマネジメントシステム構築と審査の本質的な特徴
2 ISOマネジメントシステム審査登録制度の崩壊現象と原因
第1章 ISOマネジメントシステム規格へのPDCAモデルの誤適用
第2章 文書と記録の定義のあいまいさ
第3章 プロセスアプローチのあいまいな説明
第4章 ムダな膨大な書類の山とその原因
第5章 審査員の問題
第6章 有益な環境側面という奇妙な解釈の登場
3 ISOマネジメントシステム審査登録制度はどうなるか





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ISO 90012008年改訂に対応してISO 9001の入門書の「これだけは知っておきたい 完全図解 ISO9001の基礎知識126」(「ISOの本棚」でも紹介)が改訂されています。


この本は、ISO 9001 規格の品質マネジメントシステム(以降、QMSと略)の基礎知識について、1テーマについて1ページで、イラストや図表チャートを用いた「完全図解」により体系的に解説してある入門書です。


ISO 9001規格について、初めて接するが良く分らない。


しかしながら今更、人にも聞きにくいというような人のニーズに応え、


ISOとは何かからQMS構築、認証取得の手順などを一目でわかるようして分り易く解説しています。


<<ポイント>>


ISOに初めて接する人にも完全図解にて分かり易く解説しているISO9001の入門書


本書では、


  • ISOとは何か
  • 審査登録の仕組み
  • QMSの基本の考え方
  • ISO9001:2008規格要求事項の解説
  • システム構築のポイント
  • 内部監査の進め方

に至るまでの126の基本知識について、1テーマ1ページにてイラストと図表チャートとを融合させた「完全図解」で解説しています


本書:「これだけは知っておきたい 完全図解ISO9001の基礎知識126―第2版 2008年改正対応」です。


本書は、著者:大浜 庄司氏にて、2009年8月に日刊工業新聞より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、8章から構成されています。


以下章を追って概要を紹介します。


第1章では、「ISOとは国際規格を制定するところ
と題して、ISOとは何かの理解にはじまり、ISOの組織、国際規格と国家規格、マネジメントシステム規格の種類、ISO9000ファミリー規格の誕生と現在までの経緯、ISOのTS176委員会の活動と役割、ISO9000ファミリー規格と自動車、航空宇宙、電気通信、医療用具などのセクター規格との関係といったテーマを取り上げ解説しています。


第2章では、「認定・認証制度とは適合性を検証し認定・認証するしくみ
と題して、認定・認証制度とはどのような仕組みかといった事項等を取り上げ解説しています。


認定制度、認証制度の仕組みと概要、認証機関の選定の仕方と申請から認証に至る手順、認証機関で審査できる認証範囲、認証機関による審査の種類とその概要、更には認証取得によるメリット、どのような業種の組織がこれまでに認証を取得しているか等を解説しています。


第3章では、「組織は顧客要求事項を満たす製品を提供する
と題して、組織が顧客に製品を提供する上で行うべきことと発生してくる問題の解決の方法を解説しています。


組織は顧客要求事項を満たす製品を提供するするには、経営者から担当者まで業務(プロセス)を分担すればよいかを定め、管理することが必要で、その管理する仕組みがQMSと説いています。


また製品のQ・C・D(品質・価格・納期)の3要素、製品品質の4つの品質側面、PDCAサイクル、問題点の検出と改善活動、問題解決の手順、QC手法の活用などを取り上げ解説しています。


第4章では、「品質マネジメントシステムの基本を知る
と題して、QMSとはどのようなものかといった点について解説しています。


マネジメント』、『品質マネジメント』等の用語の理解にはじまり、品質マネジメントの8つの原則について、2項目ずつ解説しています。


また文書化の役割、文書の種類とその違い、「プロセス」、「プロセスアプローチ」の意味、製造業と建設業のQMS体系、「製品」という用語の意味する内容といったQMSの基本を解説しています。


第5章では、「ISO9000ファミリー規格の構成を知る
と題して、コア規格(ISO9000ISO9001ISO9004ISO19011)とその他の規格、技術報告書TR、技術仕様書TS、小冊子から構成されるISO9000ファミリー規格の基礎概念、からISO9001を重点に各コア規格の概要等について解説しています。


第6章では、「ISO9001規格の要求事項の解釈を知る
と題して、ISO9001:2008JISQ9001:2008)規格の要求事項について全体像の解説からはじまり、PDCAの関わり、序文(0.1項)から8.5.3項までの条項番号順に、1ページ1条項について解説し、

またこの章の終わりに、「製品実現のプロセス」のフロー図とQMS構築の手順をまとめています。


テーマの解説についての構成は、図を上段に配して、趣旨を示すサブ表題を併記し、規格要求事項をそのまま記載するのではなく、その意図するところについて口語式の読み物風の表現で解説しています


また重要な用語については、ISO9000:2005(JISQ9000:2006「基本及び用語」)から定義を引用し解説してあります。


第7章では、「品質マネジメントシステム構築・運用成功の秘訣
と題して、組織がISO9001規格に基づくQMSを構築し、運用する手順等のポイントを解説しています。


ISO9001の構築・運用の基本の流れ、ISO9001の要求事項と部門責任のマトリックス、組織の長の役割、部門がQMS構築・運用において実施すべき事項、認証を取得するのに必要な費用、ISO9001の導入から認証取得までの手順、トップの導入決意、認証/登録の範囲の決定、キックオフ、推進体制、プロジェクト・事務局の役割、推進計画の立案のポイント、推進計画の例、認証機関の選定と申請、ISO9001関連教育の実施、業務の現状把握、システム構築の進捗管理、文書体系の確立、マニュアル・システム文書の作成、運用と必要な記録、受審準備、審査を受けるといった各事項について解説しています。


第8章では、「内部監査の基本を習得する
と題して、内部監査とはどのようなものか、また内部監査はどのように実施するか等の基本を解説しています。


内部監査の手順の解説にはじまり、監査プログラムの策定、監査の準備、現地監査の実施の要領、監査所見と最終会議、監査報告書、フォローアップまでの活動について、


監査に関わる関係者の役割、監査、監査基準、監査証拠などの用語の意味など交えて解説しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書は、これから取得に取り組む組織を対象に企画されたと思われますが、ISO9001の認証をすでに取得している組織にとってもISO9001の全体が分かり易い解説で示されてありますのでこの内容を抜粋して新人教育用のテキストや自部門の仕事に関係するプロセスについての規格要求事項のポイントを改めて見直すための参考資料等として活用できる内容です。


<<まとめ>>


本書は、ISO9001に取り組む際の最初の入門書として、またQMSにおける新人教育用のテキスト等の目的にお薦めの一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ISOとは国際規格を制定するところ
第2章 認定・認証制度とは適合性を検証し認定・認証するしくみ
第3章 組織は顧客要求事項を満たす製品を提供する
第4章 品質マネジメントシステムの基本を知る
第5章 ISO9000ファミリー規格の構成を知る
第6章 ISO9001規格の要求事項の解釈を知る
第7章 品質マネジメントシステム構築・運用成功の秘訣
第8章 内部監査の基本を習得する





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「ISO規格は分かり難い」という読者のニーズに応えて、ISO 9001JIS Q 9001)規格について、図解で一目でわかるをモットーに2004年に発行された前著の「一番やさいい・一番くわしい 図解でわかるISO9001のすべて」がISO 9001:2008の改訂に伴って最新版として改訂発行されています


本書の「はしがき」で筆者は、本書の意図する点などについて以下のように述べています。


今回のISO 9001:2008規格の改定は、要求事項の明確化を主な目的としています。

そのため、本書は、規格改定の主旨に添って、規格の要求事項を、より詳しく理解してもらえるように解説しています。

 組織が認証機関の認証を取得するにあたり、まず悩むことは「ISO9001規格は読んでもよくわからない」「品質マネジメントシステムはどのように構築・運用したらよいのか」ということです。

 そのため本書は「ISO9001とは何かを知りたい」という人にために、絵と図を一体化させることで「目で見てわかる」を実現し、わかりやすく説明しています。」


本書は、これからISO 9001の認証取得をめざす組織の関係者にとっては、ISO 9001に関わる全体像を把握するための参考図書として、すでに認証を取得された組織でISO9001の2000年版(第3版)から2008年版(第4版)への移行に向けての参考図書、また2008年版での組織での関係者への教育参考資料などといった目的での活用に適切なISO 9001:2008の入門書と思います。


<<ポイント>>


ISO 9001とは何かから、認証取得のノウハウまで、ISO 9001の全体像を「目で見てわかる」ように図解で概観できるISO9001(2008年対応の)入門書。


本書では、審査員側、企業側両方の視点を併せ持つ筆者が、


ISO9001の認証を取得することで見込まれるメリット


から


  1. アウトソーシングについての説明の追加、プロセスの測定が常に可能なわけではないことの明確化
  2. 管理責任者は組織自身の管理者のメンバーでなければならないことの明確化
  3. 作業環境の例として、騒音、温度、湿度、照度、天候といった物理的、環境的及びその他の要素を含むことの明確化
  4. 知的所有物及び個人データが顧客所有物と見なされるべきであることの説明

といったISO 9001:2008改訂内容を含むISO 9001:2008規格の要求事項の解説


品質マネジメントシステム(以降QMSと略記)構築と運用のコツ。


品質マニュアル・文書作成の秘訣。


業種別のQMSの事例解説などを豊富な図版で解説しています。


本書:「最新版 図解でわかるISO9001のすべて」です。


一番やさしい・一番くわしい」との副題が付いています。


本書は、著者:大浜 庄司 氏にて、2009年8月に日本実業出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯ならびに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


2008年12月改訂版に完全対応!

豊富な図解で基礎から「規格の要求事項」を解説

『ISO9001規格は読んでもわからない…』

と嘆くあなたに贈る

目で見てわかる

完全図解

ISO9001とは何かから、

認証取得のノウハウまで、

ISO9001のすべてがつまった一冊。


本書は、9つの章から構成されています。


全般的に各章の節毎に、タイトルについて原則見開きの2ページで図解を含めた解説といった構成で文字通り図を見ただけで内容が概ね理解できる内容となっています。


また章の終わりには、『参考』として「組織」、「供給者」といったISO9000で定義されている基本用語の図解で分かりやすい解説が添付されています。


また巻末に「資料1:認定機関・審査員評価登録機関」、「資料2:認証機関」が添付されています。


章を追って本書の概要を紹介します。


第1章では、「ISO9001を取得すれば多くのメリットが得られる
と題して、ISO9001の認証の取得に取り組むことで、どのようなメリットが見込めるかといった点について経常利益が増大するといった4つの切り口から解説しています。


第2章では、「ISOの規格とは何かを理解しよう
と題してそもそもISO規格とはどのようなものか、国際標準化機構、ISO9000ファミリー規格、ISO9000ファミリー規格の誕生の経緯、ISO9001から派生したセクター規格といったことを解説しています。


第3章では、「認定・認証制度とはどんな制度か
と題して、認定・認証制度について認定制度とはどのようなものか、認証機関を選定するコツ、認証登録申請から登録証の発行までの手順、審査員に求められる力量、資格といった事項を取り上げ解説しています。


第4章では、「品質マネジメントシステムの基本を知る
と題して、QMSの8つの原則をはじめ、品質マネジメントシステム、マネジメント、システムの意味の違い、QMSの要求事項と製品の要求事項との違い、QMSの要求事項についてどのような方法で満たすかは組織の実力を考慮して決める、「プロセス」と「プロセスアプローチ」の概念の解説などを取り上げ解説しています。


第5章では、「ISO9000ファミリー規格の基礎知識を習得する
と題して、ISO9000ファミリー規格の基本的事項について解説しています。


すなわち、ISO9000ファミリー規格が制定された背景、ISO9000ファミリー規格相互の関連性、ISO9000規格の概要と特に用語の理解の重要性、ISO9001規格の概要、ISO9004規格の概要、ISO19011規格の概要について解説しています。


第6章では、「ここが肝心ISO9001規格の要求事項を理解しよう
と題して、ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格の要求事項を解説しています


この章が本書の主要部になります。


ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格の各条項毎に見開きの2ページで図解して、図だけを見ても一目でわかるように解説しています。


表題については、表題の中味が理解し易いようにとの観点からサブ表題が設けられ併記されています。


例えば、8.2.4項:「製品の監視及び測定」であれば、「-製品の特性を監視・測定する-」というようなサブ表題が付けられています。


ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格の全体像をはじめとして、「序文0.1一般」から「3用語及び定義」、さらに品質マネジメントシステム「4.1項:一般要求事項」から「8.5.3項:予防処置」までを解説しています。


第7章では、「品質マネジメントシステム構築・運用のノウハウを学ぶ
と題して、組織がISO9001規格に基づくQMSを構築し、運用・維持し、認証機関の認証を取得するまでの手順を解説しています。


認証登録の適用範囲、適用除外の設定、また認証取得に必要な費用の概要、キック・オフから推進体制の確立、…、品質マニュアル・文書作成といった運用の概要、内部監査の概要、認証機関の審査の内容と受審の仕方などを解説しています。


第8章では、「品質マニュアル・文書作成の秘訣
と題して、品質マニュアル等のQMSの手順を効果的に文書化するための考え方等を解説しています。


文書化にあたり目的を明確にすること、文書体系をどのようにするかの判断、ISO9001規格で要求されている文書と記録、品質マニュアルを作成する上でのポイント、文書作成の仕方・文書の書き方・表現方法といった事項を解説しています。


第9章では、「業種別品質マネジメントシステムの事例
と題して、製造業、建設業、ソフトウェア業、証券代行サービス業、医療業、ホテル業、百貨店業、飲食サービス業、幼稚園、ビル清掃サービス、美術館の各業種においてどのようにQMSを構築しているかの事例をQMS体系図をベースに解説しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、「目で見てわかる」完全図解を特徴として、ISO 9001:2008規格の要求事項の解説を中心に、ISO 9001とは何かから、認証取得のノウハウまで、ISO 9001の全体像をまとめて解説しています


<<まとめ>>


本書は、これからISO 9001の取得を目指す人がISOを概観するには格好の入門書です。またISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)への移行を控えている組織の関係者、すでにISO9001:2008の移行を完了した組織での教育参考図書としてお薦めです


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ISO9001を取得すれば多くのメリットが得られる
第2章 ISOの規格とは何かを理解しよう
第3章 認定・認証制度とはどんな制度か
第4章 品質マネジメントシステムの基本を知る
第5章 ISO9000ファミリー規格の基礎知識を習得する
第6章 ここが肝心ISO9001規格の要求事項を理解しよう
第7章 品質マネジメントシステム構築・運用のノウハウを学ぶ
第8章 品質マニュアル・文書作成の秘訣
第9章 業種別品質マネジメントシステムの事例






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くたばれ!ISO」(「ISOの本棚」でも紹介)というとても刺激的な名前を付けた前著は、現在7刷まで発行されているとのことでネーミングの巧みさもあってよく売れたようです。


前著では、業務改善コンサルタントとしてISOとも関わってきた著者が、ISO9001の認証を取得したとしても、実際の経営、業務に全く活かされていない実態などの問題提起も含めてユニークで個性的なISO論を展開しておりました


その続編が発行されましたので紹介します。


本書の冒頭では、『「はじめに」にかえて』と題した「くたばれ!ISO。」を読んだある会社(A社)の経営改革推進室長からのメールの紹介からはじまる。


このメールでは、筆者に「くたばれ!ISO」で主張している内容を受け入れてくれる審査機関を紹介して欲しいとの内容で、さらにこの会社を筆者は訪問することにしたとのこと。


これを受けてA社では、管理職を中心とした社員に30冊の「くたばれ!ISO」の本を買い与えそれに対する感想文を提出させ、筆者を待っていたとのことで各種の職能の立場の人からの幾つかの感想文が紹介されています。


筆者は、この「くたばれ!ISO」の感想が真実を語っているとしています


続編となる本書では、ISOのマネジメントシステムについて特に経営に役立つものとするために筆者がコンサルティングをする中で実践してきたことをまとめたものとのこと


筆者は、本書の「あとがき」で筆者のISOについて以下のように述べています。


「私のライフワークは、企業の経営改善だと思っているから、ISOの問題に焦点を合わせる必要はないのだけれど、日本の多くの企業がISO9001のマネジメントシステムを導入した結果、製品やサービスや仕事の品質が本当に向上したのか疑わしいばかりか、むしろISOの認証を維持するために様々な弊害が表面化していることに危機感を感じているのである。

(略)

ISO9001は経費がかかるからと、コストダウンの対象としての俎上にあげるのではなく、これまで努力して築き上げてきたマネジメントシステムを、今こそ本当に機能するものに変えていく必要があるのではないだろうか。

これは企業だけでなく、審査機関や審査員個人に与えられたテーマでもあるのだ。

まずは、ISOが引き起こしている現状の問題をきちんと認識すること。

そして真に経営に役立つものにレベルアップさせていくこと。

そのための一助に「続・くたばれISO。」がなれるのなら、私にとってこの上ない幸せである。」


<<ポイント>>


経営に役立つISOマネジメントシステムについて説く本。


本書では、経営に役立つとの観点からの筆者によるA社に対するISOマネジメントシステムの再構築とそれに基づく運用などのコンサルティングの活動を通して感じた点などをまとめています。


ISOが経営改善に役立たない大きな要因として組織側の問題がある。


ISOを上手に運用するためのコツ。


実業務に役立つ文書管理の方法。


審査についての所感。


などを説いています。


本書:「続・くたばれ!ISO。」です。


本書は、著者:森田 勝氏にて、2009年7月に日刊工業新聞社 より発行されています。


「続くたばれ!ISO。」の本のjpg画像
日刊工業新聞社
発売日:2009-07
発送時期:在庫あり。
ランキング:78433
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 ISOが基本だからこその「くたばれ」

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの下部には、以下のように書かれています。


固定観念をぶち壊すために

ISOと闘う会社がある


このISOと闘う会社というのは、筆者が指導されたA社のことになります。


ISOと繰り返しでてきますが、本書のISOは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)を指すものではなくISO9001のことをいっており、ISO9001が実際の経営、業務に全く活かされていないといったISO9001を導入した成果が得られていないといった事象を指しています。


本書では、そういった現状の問題を取り上げ、ISO9001を真に経営の役に立つものにレベルアップするための考え方や方法で筆者が実践しているような内容を取り上げ解説しています


写真、イラスト、フロー図、帳票例、…などの多くの図表を交え、具体的で分かり易い解説となっています。


本書は、4つの章から構成されています。


簡単に章を追って概要を紹介します。


第1章では、「ISOは経営改善の役に立たない
(-それは貴社に明確な”意志”がないからだ!)
と題して、A社において7年間継続してきたISO9001を更新せず、経営に活かせなかった理由分析の紹介からはじまります。


ここでは、ISO9001が重荷で、ダブルスタンダード、形式的、全社員に共有化されないなどの状況について、「自分たちで変えられるものだと考えていなかった。むしろ変えてはいけないものだと思っていた。」といったことが取り上げられています。


QMS管理文書(マニュアル、規定類、手順書、指示書など)が重厚で、規格要求事項をそのまま規定したような抽象的なものであったことなどと筆者がその状況を改善するために行った活動などが解説されています。


ISO9001を取得している工場で品質問題が発生するという状況に対する筆者の見方、またISOを取得していない会社でもISO9001を取得していれば起こらないであろう基本的な問題点があることなど考察し、認証取得が目的か企業力を向上させたいのかとし、認証(ライセンス)としてのISO9001の取り組みで満足している中小企業のISO活動をそれでよいのですかと提起し、筆者の感じているISO9001の危機感を取り上げ考察しています。


第2章では、「ISO取得!でも運用に行き詰まった
(本当に上手に使うためのツボとコツ。)
と題して、経営に役立つか役立たないかはISO9001の運用にもあるとし、筆者が考察したISO9001が経営成果に結びつく運用のポイントを説いています。


ISO9001が自社で機能しているかをチェックするチェックリスト。
ISO9001に取り組み全体構想を明確にするとして、フロー図など幾つかの活動を整理して提示しています。


以下のような観点からポイントを説いています。


  • 最初から100点満点を目指したシステムを目指そうとするから運用で問題が生じる。
  • 顧客指向の仕事ができているか
  • 顧客満足度の把握方法
  • 管理責任者に相応しい人物とは
  • ISO推進チームは不要
  • 妥当性の意味
  • 不適合という言葉を分かりやすい言葉に
  • 授業員の力量と教育・育成との関わり
  • 業務のプロセスをフロー図にするコツ
  • 目標管理の活動成果を評価することの意味
  • 計測器の校正でのトレーサビリティの必要性
  • 設備点検の監督者の代行
  • 供給者の評価を形骸化させない方法

第3章では、「ISOのための文書類作成は重労働
(-実務に役立つ文書管理ができないのはなぜ?)
と題して、A社の事例でISOの書類とそうでない書類とを区別して管理していたとの話題からその重厚で現実的でない文書管理システムの問題点を取り上げ、筆者が関わったシンプル化のステップを解説しています。


  • 役に立つマネジメントシステム構築のためには、規定類を作らないこと
  • 品質マニュアル作成のポイント
  • 業務マニュアル
  • 工程検査
  • 是正指示書
  • 問題解決は1枚の帳票で完結、マニュアルだけに頼らない
  • 文書の改変
  • トレーサビリティ
  • QC工程表に持たせるべき機能
  • 品質マニュアルに改善要素と盛り込む

といった筆者が工夫している事柄を取り上げて解説しています。


第4章では、「役に立たない審査は疲れるだけだ
(-会社とよくするという共通の目的を忘れるな!)
と題して、最初に内部監査の目的は、改善を進めることだとして、1枚の帳票で完結させる内部監査についての筆者流の方法を説いています。


またマネジメントレビューの解釈に関して、経営者が第3者的な立場で行われる「社長審査」とのスタイルの問題を説いています。


審査機関の審査を受審する上での組織の意識について、品質目標の設定についての筆者の考えを披露し、企業、審査機関、審査員に対しても注文をつけ、ISOコンサルタントに対しても改善というスタンスが欠けていると論じています。


以上のように筆者独自の論点からISO9001論を展開しています


ところで、ISOが経営の役に立たないということの中味に入り込むと千差万別の側面があると思われます。


組織の側の問題、審査に関する問題、そしてISOコンサルタントにまつわる問題などそれぞれ改善が必要だと思われます。


組織には、経営上の試験勝負、審査機関や審査員にも規格やそのための要件で管理されているのに対してISOコンサルタントなることについては何もハードルになるものは存在していません。


極端な話、営業が巧みで顧客獲得ができれば、たとえ、ISO9001の規格の要求事項の理解が曖昧でもコンサルタントとして仕事ができることになります。


筆者の場合はそうではないのでしょうが、自称ISOコンサルタントがISO9001の規格の要求事項や意図について適切に理解できていないまま我流のマネジメントシステムを構築してしまいISO規格要求事項をぶち壊した無茶苦茶なQMSで顧客に迷惑をかけているといった事例もあるように思われます。


ISOコンサルタントに問題があって筆者があげているような組織の問題点を生んでいるというケースも少なからず見かけるように思います。


本書であと一歩、踏み込んで欲しかったのは、筆者が構築したISO9001のマネジメントシステムについて着手前と改善後で結果的に組織の経営数字は、どのように改善されたのか、不良率、品質ロスコストなどの品質指標は、どれくらい改善されたのか、顧客の評価指標は、どのように変化したかという経営に役立つことの実績です。


8.4項の「データの分析」ではありませんが、肝心・要の面での客観性が欠けているため本書の論点は、説得力がもう一つ迫力が無いように感じられます。


是非、今後、本書の次のバージョンの続々とかを出されるのであれば、製品やサービスや仕事の品質がどれだけ向上したといった具体的なパフォーマンスの実績で現場・現物・事実主義で説いて欲しいと思います。


読者は、ISO9001に関係しての批判や問題提起よりは、提起された問題がISO活動を通して、経営においてどのように解決されたのかに強い関心を抱いていると思います。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、筆者の独自の論点からISO取得企業の問題点等を具体的に取り上げ、ISOを役立つものとするためにどのようにすると経営に役立ちそうかといった点を説いています


<<まとめ>>


ISO9001の認証を取得された組織の関係者やこれからISOの9001の活動をされるという組織の関係者には、本書には、経営に役立つISOとの観点から参考になる論点が取り上げられており、一度、読んで頂きたいと思います


なお本書の目次は、以下の内容です。
「くたばれ!ISO。」を読んだ感想が真実を物語っている
「はじめに」にかえて
第1章 「ISOは経営改善の役に立たない」
(-それは貴社に明確な”意志”がないからだ!)
第2章 「ISO取得!でも運用に行き詰まった」
(本当に上手に使うためのツボとコツ。)
第3章 「ISOのための文書類作成は重労働」
(-実務に役立つ文書管理ができないのはなぜ?)
第4章 「役に立たない審査は疲れるだけだ」
(-会社とよくするという共通の目的を忘れるな!)





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ISO9001:2008JISQ9001:2008)規格の現場視点に立脚しての実践的解説書である本書の著者:矢田 富雄氏(食品メーカーで食品の製造、品質・衛生管理などを経験、退職後はISOマネジメントシステムの審査・教育などで活躍。現在ISO9001、ISO22000の主任審査員、技術士、中小企業診断士。「ISO 22000食品安全マネジメントシステム構築・運用の手引き」(「ISOの本棚」でも紹介)などの著作がある。)は、「ISO9001の今日的意義と本書の狙い」と題した【はじめに】で筆者が審査していた組織の顧客が明示した要求事項と商取引の実際のエピソードを紹介した上で以下のように述べています。


「ISO9001が国際規格として世に出てから22年になる。

この度、第4世代の「2008年版」が発行された。

しかしながら、この「製品の品質保証」と「顧客満足の向上」を目指しているISO9001が役に立たないと喧噪されて久しい。

ISO9001は本当に役立たないのであろうか。

筆者は”NO”と言い続けてきた。

ISO9001はすばらしい規格なのである。

組織の業務改善の仕組みとしては、確かに日本のQCサークル、TQC、その発展的に展開された手法であるTQM、さらには、ZD運動、TPMまたはシックスシグマなどに比較して、その改善のスピードは大きく及ばない。)

ウサギと亀ほどに違いがある。

しかしながら、ISO9001は決して改善を”売り”にしたものではないのである。

この規格は「マネジメントシステム」と冠しているように、組織を円滑に運営していく”要素”を示したものなのである。

(略)

 この度発行されたISO9001:2008は、「ISO9001規格は難解である」との世の中の声を受けて、”ISO9001:2000に対する要求事項の明確化とISO/TC176の公式な解釈を必要とするようなあいまい(曖昧)さの除去を目指した”と主張している。

その内容を見ると、大幅に”注記”を導入し、要求事項の組み替えを行い、条項(JISQ9001の解説では「箇条」という用語を使っている」の思想を整理しており、その努力が見て取れるものである。

しかしながらISO9001の事務方の限界はそこまでと推測される。

その先は、それぞれのユーザーが現場、現実を踏まえて組織運営に軸足を置かないと解釈できない部分なのである。

 本書に示しているISO9001の解釈は、長い審査経験から数多くのシステムを見てきた著者が、悩みながら、電子辞書を片手に『広辞苑』を引き、『OXFORD 英英辞典』を引きながら規格、解説書を読み、熟慮して、自らの言葉で解釈し、理解してきた内容である。

途上で一つの言葉に支えてしまい、規格の解釈が先に進めなくなったことも再三再四のことであった。

そのため本書にも、その経験でつかんだ言葉の、現場、現実に測った解釈を比較的丁寧に記載した。」


<<ポイント>>


現場、現実視点からのISO9001:2008規格の実践的解説書。


筆者のISO9001主任審査員等としての長年の経験に基づいて、


ISO9001の要求事項をどのように現場で理解し、品質の維持、顧客満足に応えていくのかを、2008年版を通して現場目線に立って解説しています


本書:「現場視点で読み解くISO9001:2008の実践的解釈」です。


本書は、著者:矢田 富雄 氏にて、2009年7月に幸書房より発行されています。


「現場視点で読み解くISO9001:2008の実践的解釈」の書籍のjpg画像
幸書房
発売日:2009-07
発送時期:在庫あり。
ランキング:350945

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


審査員研修機関の代表取締役の平林良人氏からの推薦文の一部が掲載されています。


      「推薦文より」-私から見た本書の特徴は次の通りです。


  • 業務の現場、現実から見てISO9001:2008規格を解釈している
  • ISO9001の本質は製品の品質保証にあるが、そのことをきちんと捉えている
  • 「現状維持を図る活動」と「現状からの向上を図る改善活動」に分けて説明をしている
  • 顧客満足の向上について重点を置いている
  • 不適合、クレーム、是正処置、予防処置などについても多くの紙面をさいている

本書は、上記で紹介した「ISO9001の今日的意義と本書の狙い」と題した『はじめに』ならびに『推薦の言葉』に続いて、


ISO9001をどう理解したらよいか-ISO9001の意図している内容-


と題した序論があります。


この序論では、筆者が解釈するISO9001の意図について総括しています。


最初に「ISO9001は何のためにあるか
として、それは、『「製品の品質保証」と「顧客満足の向上」を達成するための仕組みの提供』を確認しています。


また「ISO9001は何を求めているか
について「品質方針」の位置づけの確認にはじまる一連のPDCAサイクルを通し、「品質マニュアル」を作成して仕組みの「カタログ」とするといったQMSの全体像について21の箇条書きにしてまとめています。


さらに「ISO9001の性格
について以下の3点に集約できるとその根拠と詳細を論じています。


  • 「製品の品質保証」及び「顧客満足の向上」を目指すものである
  • マネジメントシステムであり、組織の運営手段として、何を実施すべきかを示したものであるが、どのように実施するかは組織に任されている
  • 組織運営の中心となるものであり、人にたとえると”背骨”に該当する存在である


次に本書の中心になる「ISO9001:2008(JISQ9001:2008)規格の実践的解釈」となります。


ここでは、『製品の品質保証と顧客満足の向上を目指すマネジメントシステムとプロセスアプローチ


とのタイトルがついています。


「「序文」についての解説」の「0.1 一般」にはじまり、「8.測定分析及び改善についての解説」の「8.5.3 予防処置」に至るまでを『JISQ 9001:2008の規格の箇条の本文』を枠囲みで引用し、『解説』するという構成になっています。


解説では、箇条を主要な要求事項項目毎に分解し、その内容を解説するという展開になっています。


解説では、フロー図などの関連する図表を交えて現場的な視点から分かり易い解説となっています。


関連する図表は、とくに筆者の専門の食品関連のものが多数取り上げられています。


4.1項の「一般要求事項」の解説では、「品質とは」にはじまる各種の基本的なキーワードや考え方の解説、機能関連図、プロセス相互関連図、食品実現化プロセス関連図などを交えてのプロセスに関わる解説、「「現状維持を図る活動」と「現状からの向上を図る改善活動」の考え方」、「プロセスの運用及び管理が効果的であることの判断基準の考え方」など非常に充実した解説となっています。


また是正処置の箇所では、「不適合/クレーム/処置/是正処置/予防処置報告書」の帳票のサンプルが紹介されています。


このISO9001:2008(JISQ9001:2008)規格の実践的解釈は約140ページに及んでいます。


また「ISO9001:2000年版から2008年版への変更内容
と題して、2000年版から2008年版への改訂に伴っての表現上の変更について、「1.ISO9001:2008はISO9001:2000と比較して基本的な変更はない。…」から「「34. 予防処置」では、2000年版での「e。予防処置において実施した活動のレビュー」が原文に「~the efective of the ~」が導入されて、2008年版では、「e)とった予防処置の有効性のレビュー」と規格が変更された」…」に至る変更内容のポイントが箇条的に解説されています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書は、現場、現実視点からのISO9001:2008規格の実践的解説書です


筆者のISO9001主任審査員等としての長年の経験に基づいて、ISO9001の要求事項をどのように現場で理解し、品質の維持、顧客満足に応えていくのかを、2008年版を通して現場目線に立って解説しています


<<まとめ>>


ISO9001の有効活用に関心がある方には、読んで頂きたい一冊です。


特に食品産業のISO9001関係者にはお薦めです


なお本書の目次は、以下の内容です。
はじめに-ISO9001の今日的意義と本書の狙い
推薦の言葉
序論:ISO9001をどう理解したらよいか-ISO9001の意図している内容-
製品の品質保証と顧客満足の向上を目指すマネジメントシステムとプロセスアプローチ
ISO9001:2008解説
ISO9001:2000年版から2008年版への変更内容





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プロセスアプローチは、ISO9001:2000改訂で導入された概念で、ISO9001の規格の位置づけが、プロセスアプローチを採用することで従来の「手順書にもとづいた管理の規格」から「品質マネジメントシステムの有効性を改善する規格」との位置づけに変更されています。


プロセスアプローチの持つ概念については、ISO 9000:2005JIS Q 9000:2006)の2.4項において以下のように規定されています。


『インプットをアウトプットに変換するために資源を使用する一つの活動又は一連の活動は,プロセスとみなすことができる。

組織が効果的に機能するためには、数多くの相互に関連し、作用し合うプロセスを明確にし、運営管理しなくてはならない。一つのプロセスのアウトプットは、多くの場合、次のプロセスへの直接のインプットになる。


組織内で用いられるプロセス、及び特にそのプロセス間の相互作用を体系的に明確にし、運営管理することを“プロセスアプローチ”と呼ぶ

この規格の意図は、組織運営のためにプロセスアプローチを採用することを奨励することである。』


プロセスアプローチ」について言葉の上では知っていてもその品質マネジメントシステムでの実践についての理解・活用となるとあいまいになっている組織が多いように思われます


ISO9001に基づく品質マネジメントシステムの活動において、ルールどおりに仕事をするだけでなく、プロセスアプローチを採用することで、パフォーマンスを改善すること、特に経営パフォーマンスを改善することが求められています


プロセスアプローチの理解と実践との観点から


  • プロセスアプローチとは何か。
  • どのようにすればよいのか。
  • 内部監査を効果的に行うにはどうすればよいのか

等について、製造業、建設業、サービス業の事例をあげて、図解により、わかりやすく解説している本を紹介します。


<<ポイント>>


品質マネジメントシステムにおけるプロセスアプローチの理解と実践のための解説書


本書の「まえがき」で本書は、以下のような人たちに読んでいただき活用されることを目的としていますとしています。


  1. ISO 9001認証によって、品質、コスト、生産性などの種々の経営パフォーマンスの改善を図りたいと考えておられる方々
  2. プロセスアプローチとその実施方法を理解したいと考えておられる方々
  3. プロセスアプローチによる監査技法について習得したいと考えておられる、ISOの内部監査員、審査員、コンサルタントの方々

本書:「図解 ISO9000よくわかるプロセスアプローチ」です。


本書は、著者:岩波 好夫 氏にて、2009年7月に日科技連出版社 より発行されています。


図解ISO9001よくわかるプロセスアプローチの書籍のjpg画像
日科技連出版社
発売日:2009-07
発送時期:在庫あり。
ランキング:361899

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


ISO 9000のプロセスアプローチがよくわかる!

プロセスアプローチ監査にも対応!

 ISO 9001規格は、2000年の改訂で、従来の”手順書にもとづいた管理の規格”から、プロセスアプローチを採用することによって、“品質マネジメントシステムの有効性を改善する規格”に変わった

 ルールどおりに仕事をするだけでなく、プロセスアプローチの採用により、成果を出すこと、そして、その結果として、経営パフォーマンスを改善することが求められている。

 そこで、本書では、“プロセスアプローチとは何か。どのようにすればよいのか。内部監査を効果的に行うにはどうすればよいのか”について、製造業、建設業、サービス業の事例をあげて、図解により、わかりやすく解説した

 また、巻末には、「用語の解説」を掲載し、ISOで使用されている用語を理解できるよう、解説している。

プロセスアプローチがよくわかり、プロセスアプローチ監査にも対応できる、親切で便利な解説書。


本書は、6章から構成されています。


図解との表題の通り、フロー図、概念図、タートル図をはじめ多数の図表が挿入された分かり易い解説となっています。


なお巻末には、ISO 9000の用語を定義の説明ではなく、分かり易く理解するとの観点から表にしてまとめた「付録 用語の解説」が添付されています。


章を追って本書の概要を紹介します。


第1章では、「ISO 9000とプロセスアプローチ
と題して、最初に「ISO 9001の認証を取得したが、品質・コスト・生産性などのパフォーマンスが改善しない」、「ISOが経営に役立っていない」との問題があがっていることを提起し、ISO 9001規格は、2000年の改訂で、従来の”手順書にもとづいた管理の規格”から、プロセスアプローチを採用することによって、“品質マネジメントシステムの有効性を改善する規格”に変わったこと、さらに2008改訂でさらにそれが明確になったことなどを確認した上で、品質マネジメントシステムがプロセスアプローチによって適切に運用されていないためにパフォーマンスの改善に繋がるシステムになっていないことなどの現状を考察しています


次いで、 ISO 9000におけるプロセスの位置づけを確認し、品質マネジメントシステムの有効性の改善とプロセスアプローチの考え方、品質マネジメントシステムのプロセスとPDCAなどを解説しています。


とくにプロセスアプローチの目的について8.2.3項の箇条、序文(0.2)など参照しながら確認しています。


また予防処置と是正処置の違い、プロセスの監視・測定と製品の監視・測定の意図する点と不適合の予防、さらに品質マネジメントの8原則とプロセスアプローチとの関わりなどの基本的事項を解説しています。


第2章では、「品質マネジメントシステムとプロセスアプローチ
と題して、プロセスを基礎とした品質マネジメントシステムのモデルの図、品質マネジメントシステムのプロセスの決定、プロセスアプローチ、手順と手順書、内部監査の方法なども誤解がるという話にはじまっています。


そしてISO 9001の規格要求事項とプロセスの関係、プロセスの大きさ、品質マネジメントシステムのプロセスの大きなプロセスとしてマネジメントプロセス製品実現プロセス支援プロセスといった例で分けてその各プロセスのつながりを製造業、建設業、サービス業などの代表的なプロセス関連図、プロセス-部門関連図、プロセスフロー図等を例示し解説しています


またISO9001規格の4.1項のプロセスに関する要求事項からプロセスアプローチによる品質マネジメントシステムの運用を図解し解説し、プロセス名称を中央に配し、左にインプット、右にアウトプット、左上に物的資源(設備・システム・情報)、右上に人的資源(要員・力量)、左下に運用方法(手順・技法)、右下に評価指標(監視測定項目目標値)を配するISO/TS 16949でよく用いられるタートル図プロセス分析図として4M管理等との関わりで解説しています


第3章では、「品質マネジメントシステムのプロセスの分析
と題して、マネジメントプロセスについて、方針展開プロセス内部監査プロセス顧客満足プロセス支援プロセスについて教育・訓練プロセスの事例を取り上げ、プロセス分析図プロセスフロー図に基づく分析事例を取り上げ解説しています。


そして製造業の製品実現プロセスについて、受注プロセス、製品設計プロセス、工程設計プロセス、購買プロセス、製造プロセスの例についてプロセス分析図とプロセスフロー図を用いた分析例を解説しています。


また建設業の製品実現プロセスについて、住宅建築会社の契約プロセス、建築設計プロセス、建築施工プロセス、購買プロセスの例についてプロセス分析図とプロセスフロー図を用いた分析例を解説しています。


さらにサービス業の製品実現プロセスについて、商社の仕入プロセス、販売プロセス、レストランの企画プロセス、接客サービスプロセスの例についてプロセス分析図とプロセスフロー図を用いた分析例を解説しています。


第4章では、「プロセスアプローチによる内部監査
と題して、プロセスアプローチに基づく内部監査について解説しています。


最初にISO 9001の8.2.2項の内部監査の目的等の各要求内容について確認し、ISO 19011に基づく内部監査プログラムの概要を解説しています。


従来方式の手順の適合性を確認する監査とプロセスアプローチによるプロセスの成果(=有効性)を確認する監査との違いをそれぞれの長所・短所、比較し、プロセスアプローチ監査を行う手順を解説しています。


またプロセスアプローチ監査のチェックリストについてどのような手順でつくるか、その際に使用するチェックリストの例などを解説しています。


さらに右脳による有効性監査と左脳による適合性監査の双方をうまく使い分けベストミックスさせたインプットは「右脳」で、アウトプットは、「左脳」でとの監査手法についての考察も交えて説いています。


第5章では、「プロセスアプローチで成果をあげている例
と題して、プロセスアプローチで成果をあげている品質マネジメントシステムの例として、ISO/TS 16949を取り上げ、そこでのプロセスアプローチ、ISO/TS 16949の固有の顧客志向プロセス、マネジメントプロセス、支援プロセス等のプロセスの要求内容、さらにISO/TS 16949におけるプロセス分析について、先行製品品質計画(APQP:advanced product quality plannnig and control plan)などのプロセス分析の概要について、内部監査員の力量、コントロールプランの例など交えて解説しています。


第6章では、「プロセスアプローチにもとづく品質マニュアルの例
と題して、製造業のプロセスアプローチに基づく品質マニュアルが例示されています。このマニュアルでは、組織図、プロセス関連図、プロセスフロー図、プロセス分析図等の内容は、本書の2章及び3章で解説に用いられたものを用いルようになっています。また建設業、サービス業向けのマニュアルには、その図を置き換えることで適用することができるようなものとなっています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISO9000ファミリーにおけるプロセスアプローチが理解でき、プロセスアプローチを活用したプロセスのPDCAマネジメントがしっかりと実行でき、経営パフォーマンスの有効性を改善することができるようにプロセスアプローチの基本から実践までを解説しています


  • プロセスアプローチとは何か。
  • QMSにおいて、どのように実践すればよいのか。
  • プロセスアプローチに基づく有効性の内部監査を効果的に行うにはどうすればよいのか。

等について、製造業、建設業、サービス業の事例をあげて、図解により、わかりやすく解説しています。


<<まとめ>>


ISO 9001の認証を取得された組織等のISO 9001の関係者には、本書は、是非とも読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ISO 9000とプロセスアプローチ
1.1 ISO 9001認証とプロセスアプローチの現状
1.2 ISO 9000とプロセス
1.3 プロセスアプローチ
1.4 品質マネジメントシステムのプロセスとPDCA
1.5 プロセスアプローチの目的
1.6 プロセスの監視と不適合の予防
1.7 品質マネジメントの原則
第2章 品質マネジメントシステムとプロセスアプローチ
2.1 ISO 9001規格の誤解
2.2 ISO 9001規格要求事項とプロセス
2.3 プロセスの大きさ
2.4 品質マネジメントシステムのプロセス
2.5 プロセスの分析
第3章 品質マネジメントシステムのプロセスの分析
3.1 マネジメントプロセスおよび支援プロセスの分析
3.2 製造業の製品実現プロセスの分析
3.3 建設業のの製品実現プロセスの分析
3.4 サービス業の製品実現プロセスの分析
第4章 プロセスアプローチによる内部監査
4.1 内部監査の目的
4.2 内部監査プロセス
4.3 部門別監査とプロセスアプローチ監査
4.4 プロセスアプローチ監査の手順
4.5 プロセスアプローチ監査のチェックリスト
4.6 監査における左脳と右脳の活用
第5章 プロセスアプローチで成果をあげている例
5.1 ISO/TS 16949におけるプロセスアプローチ
5.2 ISO/TS 16949のプロセス
5.3 ISO/TS 16949におけるプロセス分析
第6章 プロセスアプローチにもとづく品質マニュアルの例
付録:用語の解説






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