職場のリスクをゼロにする」とのタイトルになっていますが、このようにリスクゼロということは仕事をする限りあり得ないこと。


別にタイトルにケチを付けると言うのではありませんが、現実には、リスクアセスメントに基づく、ALARP(as low as reasonably practicable)原則のレベル、すなわち、合理的に実行できる程度にリスクが低い:受容可能なリスクレベルまでリスクを低減化させ管理をするということになります。


ここの「職場のリスクをゼロにする」というタイトルは、あくまで目指すべき視点としての方向性から付けられたものと思われます。


企業経営において安全を維持することは、社会的信用の基本となります。


職場の第一線で安全衛生管理の中核となって邁進する監督者に向けて、リスクアセスメントの考え方を取り入れた安全衛生管理手法をイラストを交えて分かりやすく解説している本を紹介します。


<<ポイント>>


監督者向けのリスクアセスメントの考え方に基づく安全衛生管理手法の解説書


本書では、


親しみやすいイラストを交えて安全衛生管理の重要性にはじまり、


職場において、監督者が、安全衛生管理をしっかりと確立し、維持するために


  • 監督・指示
  • 適正配置
  • リスクアセスメント
  • 作業標準書の作成・実施
  • 作業環境改善
  • 労働衛生管理
  • 安全衛生点検
  • 異常時および災害発生時における対応

等の取組みについて、最近の技術の進展や雇用情勢などを加味して解説しています


本書:「職場のリスクをゼロにする監督者の安全衛生管理」です。


イラストでわかる」との副題が付いています。


本書は、著者:林 利成氏にて、2009年11月に日科技連出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、11章から構成されています。


ざっと概要を紹介します。


最初に企業における安全衛生管理の目的・位置づけ、行政責任、刑事責任、民事責任、社会的責任の4つの責務などを改めて確認し、労働安全衛生法における責任、安全衛生管理の組織、災害と事故、さらに災害発生のメカニズムに関わる理論、ハインリッヒの法則、バードの法則などを解説。


組織における監督者の位置づけと役割・責務を確認し、安全衛生業務の内容、安全衛生教育、さらにヒューマンエラーとその防止対策、作業者への災害防止意識の動機付け、創意工夫を引き出すための方法といった事項を説き、監督者の職務について、日常業務の監督サイクル、指示の仕方、適正配置といった事項の留意すべきポイントなど解説しています。


次いでリスクアセスメントについて、KY(危険予知)活動との違いを比較しながら、最初にその概要とその進め方(1.危険性または有害性の特定、2.リスクの見積り、3.優先度の設定・リスク低減措置の検討、4.リスク低減措置の実施、5.記録の作成)について事例、留意ポイントなどを交えて詳解しています。


また作業手順に関して、その意義、作り方、整理、見直し、非定常作業の作業手順書、リスクアセスメントを取り込んだ作業手順書の作成の要領など事例を交えて説いています。


そして機械設備の安全に関して、機械設備災害の発生する代表的なポターン、フェールセーフやフェイルプルーフといった本質安全化の考え方、「機械の包括的な安全基準に関する指針」とメーカー、ユーザーがそれぞれ行うべき安全化の手順を解説しています。


また労働衛生管理について、高温、寒冷、騒音、といった13項目の有害作業環境を取り上げその管理について作業者への影響、発症作業、作業者の要因、予防対策を表にまとめ解説し、健康診断の目的から一般、特殊検診、メンタルヘルスのケア、快適な職場づくりといった事項を取り上げています。


そして作業環境の改善に関し、MSDSなどの情報収集、主な安全衛生保護具、整理整頓からの5S活動の推進を解説しています。


安全衛生点検についての必要性から日常、定期、臨時といった点検の種類、プレスの例など交えての点検時の心得、安全巡視などの点検結果と改善措置といった事項を取り上げています。


また異常時及び災害発生時における措置に関して、異常とはどんなものか、また異常の種類、発見と措置、労働災害が万が一発生した場合に監督者として行うべきこと、さらには、労働災害の分析と対策の立案・実施の各ステップとポイント等を説いています。


さらに労働安全衛生マネジメントシステムの基本的な考え方などの概要と、とくに監督者が果たすべき役割を取り上げ解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、監督者向けにリスクアセスメントの考え方を取り入れた新しい安全衛生管理手法を解説しています。


とくに職場で作業者が「安全で、安心して働ける職場作り」といった観点から、監督者が行うべき監督・指示の基本的事項、適正配置、作業標準、労働衛生管理、安全衛生点検、異常時および災害発生時における対応、労働安全衛生マネジメントシステムにおけるなどをイラストを交え多数の具体的な事例を取り上げ解説しています


<<まとめ>>


建設業、製造業等の職種を問わず、現場で監督者の立場にある方には、本書は、安全・安心の職場づくりの点から読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 安全衛生管理の重要性
第2章 監督者の立場、役割と責任
第3章 監督者の監督・指示と適正配置
第4章 監督者が進めるリスクアセスメント
第5章 作業手順
第6章 機械設備の安全化
第7章 労働衛生管理
第8章 作業環境の改善
第9章 安全衛生点検
第10章 異常時及び災害発生時における措置
第11章 労働安全衛生マネジメントシステムにおける監督者の役割


もっとリスクアセスメントについて学びたいとのニーズに人には、以下のようなリスクアセスメントに関する解説本がありますので紹介します。

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OHSAS 18001:2007 規格では、リスクアセスメントについて以下のように定義しています。


危険源から生じるリスクを評価するプロセスで、かつ、既存のすべての管理策の妥当性を考慮し、リスクが受容可能であるか否かを決定するもの

また労働安全衛生法第28条の2項において、「危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づく措置」として、

製造業や建設業等の事業場の事業者は、リスクアセスメント及びその結果に基づく措置の実施に取り組むことが努力義務


とされ、その適切かつ有効の実施のために、厚生労働省から「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」が公表されています。


とくに危険性又は有害性等の調査」との用語は、ILO(国際労働機関)等において「リスクアセスメント(risk assessment)」等の用語で表現されているものであることとされています。


OHSAS18001:2007 規格の4.3.1項「危険源の特定、リスクアセスメント及び管理策の決定」の要求事項に関わる手順を確立し、妥当なリスクアセスメントを実施するとなるとなかなか難しい面があります


本書の「はじめに」でリスクアセスメント適正評価に関わる課題について以下のように述べています。


  1. .死亡災害が多発している作業でも、その危険性が十分に評価されていないものがある。特に作業の難易度が低いと死亡災害が多発していてもリスクが低く評価される場合がある
  2. 災害受傷程度の重大性は、自らの過去の経験だけをよりどころにリスクを見積もる傾向があり、グループメンバーの一人が経験した最も重大な災害に従いがちで、適性評価とは言えないおそれがある。
  3. リスクを適性に評価するためには科学的根拠が必要になるが、既往の労働災害データ分析は個別作業まで踏み込んでらず、その活用には限界がある。

スタートになるリスクアセスメントを間違えてしまうと管理策もマネジメントシステムも意味が無くなってしまいます。


本書の筆者らは、平成16年から平成18年に発生した我が国の建設業の死亡災害を対象に調査し、作業別等に分析し、土木工事建築工事のそれぞれについて建設現場におけるリスクアセスメントの実施の際に役立てることが出来るように特に重篤度が高い作業等を抽出・整理されたとのこと。


また最近工事量が増加しているリフォーム工事を対象に、典型的なリフォーム災害工事特有事故を抽出し、その特徴と共に安全対策の方向性について示したとのこと。


本日は、建設工事に関わる安全リスクに関して死亡災害の徹底分析をもとに重篤度の高い作業等を抽出・整理し事例と共に解説している本を紹介します。


<<ポイント>>


建設リスクアセスメントの実施に参考となる死亡災害の徹底分析で重篤度の高い作業等を抽出・整理している本


本書では、


建設現場における適切なリスクアセスメントの実施の観点から


平成16年-18年に発生した日本の建設業の死亡災害を分析し、土木工事建築工事に分けて、イラストと解説文を交えて特に重篤度が高い作業等を抽出・掲載しています


例えば、土木工事については、現場共通から、仮設工事、土工事、躯体工事等、職業性疾病・過重労働、特定工事関連作業、その他といった項目に区分して解説しています。


測量、写真撮影、除雪作業、人力による小運搬、現場内の人の移動等での思わぬ重篤災害の発生についても取り上げています。


また、リフォーム工事特有の災害や、行政施策から学ぶ労働災害防止策についても収録しています。


本書:「建設現場のリスク適正評価ガイド [重篤度評価編]」です。


本書は、高木 元也 氏の編著にて、2009年10月に労働調査会より「安全衛生選書」の一冊として発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


本邦初!建設リスクの本質を解明!

  • 死亡災害の徹底分析で重篤度の高い作業等を抽出・整理。
  • 「人的余裕がない」「方法がわからない」小規模事業者向け。
  • 測量、写真撮影、除雪作業、人力による小運搬、現場内の人の移動等での思わぬ重篤災害も!
  • 自社の少ない災害事例の活用分析やベテラン社員の経験頼りだけではリスク過小評価の落とし穴に!

リスクアセスメントに本当に役立つ本!


本書は、5章から構成されています。


ざっと章を追って概要を紹介します。


第1章では、「リスク適正評価ガイドについて
と題して、本書が提供しているようなリスク適性評価ガイドがなぜ必要かといった点の解説にはじまり、リスク適性評価に役立つ労働災害分析データ分析の設定条件を解説しています。


リスクアセスメント適正評価に関わる課題として紹介した3点の問題点に集約される実態調査の内容を詳細に解説しています。


また筆者らが行った建設会社の安全担当者へのアンケート(908件の有効回答数)の労働災害発生状況認識度調査の結果を分析し、死亡災害データと認識にズレが生じていることを示し、本書のようなガイドの必要性を確認しています。


また労働災害データ分析の設定条件についてどのようにして実施したかを解説しています。


第2章では、「土木工事編(特に重篤度が高い作業等)
では、平成16年から18年に発生した土木工事の死亡災害について死亡災害分析に基づく特に重篤度が高い作業を抽出・整理して解説しています


最初に「土木工事編:特に重篤度が高い作業等一覧」にまとめてあります。


以下のような作業項目に区分してあります。


A:現場共通(8項目:01重機の移動等)

B:仮設工事(土止め支保工組立・解体作業は除く)(1項目:01仮設の足場・橋・揚重機等設置・解体作業)

C:土工事(8項目:01立木の伐採・伐倒、草刈り等作業など)

D:躯体工事等(9項目:01基礎工関連作業など)

E:職業性疾病・過重労働(3項目:01熱中症など)

F:特定工事関連作業(6項目:01ダム工事関連作業など)

G:その他(2項目:01除雪作業など)


ここでの解説は、例えば、


A:現場共通では、


A01:『重機の移動等(トラック等による運搬作業含む(67人)』とのタイトルに続き、
「その全体的な解説文」、「重機の移動等による死亡災害の内訳」をまとめた表、


前記の表で「重機走行中等、重機が転倒・転落等」(死亡者数24人)など数項目が取り上げられているが、取り上げられた作業についての事故が発生した状況の解説、一部にイラストも含む、さらに事例解説が事故例毎に箇条書きで順次解説されるという構成になっています。


第3章では、「建築工事編(特に重篤度が高い作業等)
では、平成16年から18年に発生した建築工事の死亡災害について死亡災害分析に基づく特に重篤度が高い作業を抽出・整理して解説しています。


最初に「建築工事編:特に重篤度が高い作業等一覧」にまとめてあります。


また以下のような作業項目に区分してあります。


A:現場共通(14項目:02クレーン・ドラグショベル等による荷上げ・荷下ろし等作業ほか)

B:仮設工事(土止め支保工組立・解体作業は除く)(1項目:01足場組立・解体作業)

C:土工事(6項目:02掘削作業ほか)

D:躯体工事等(8項目:02型枠組立・解体作業ほか)

E:仕上げ工事(8項目:02塗装作業ほか)

F:建築設備工事(2項目:01電気通信作業ほか)

G:建物解体工事等(1項目:建物解体作業)

H:職業性疾病・過重労(3項目:02一酸化炭素中毒・溶剤中毒等)

I:その他(1項目:01台風被害に伴う復旧作業)


本書の解説の構成は、2章の【土木工事編】と同様です。


第4章では、「リフォーム工事特有災害について
では、リフォーム市場が拡大し工事量が増加している背景から典型的なリフォーム工事の災害や特有の災害を明確にし、リフォーム工事における安全対策上の課題と今後の対策方向について考察しています。


リフォーム工事特有の災害の抽出について、平成7年から平成17年までの11年間のリフォームに関わる工事を段階を踏んで抽出し、発生状況をまとめると共に分析しています。


災害種類別に転落・墜落、飛来・落下、倒壊、クレーン等、自動車等乗り物全般、建設機械等、電気、爆発・火災、取扱い・運搬等、その他の区分でまとめています。


転落・墜落が約7割を占めています。


次いで電気が8%強となっています。


また災害件数が10件以上である18種類の災害とリフォーム工事特有災害とし、その災害例、特徴などを解説しています。


さらに安全対策の方向について考察し、発生頻度が高い典型的リフォーム事故の「1、屋根の踏み抜きに墜落災害」など5件について施工方法、作業手順の確立と労働災害リスクの洗い出しが重要としています。


第5章では、「行政施策等から学ぶ労働災害防止対策
では、建設業特有の労働安全施策について厚生労働省「第11次労働災害防止計画」など解説しています。


この章では、「第11次労働災害防止計画」に加え、「厚生労働省「建設業における総合的労働災害防止対策」/リスクアセスメントに関する法律、指針/建設業労働災害防止協会「建設労働災害防止規程」/国土交通省「建設工事事故防止のための重点対策の実施について」/労働安全衛生総合研究所の建設安全に関する取組み」について解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


書では、建設業の現場作業に関わるリスクアセスメントに役立つように平成16年から18年に発生した我が国の建設業の死亡災害を分析し、土木工事建築工事に分けて、特に重篤度が高い作業等をまとめ抽出・掲載しています。


さらにリフォーム工事特有の災害と行政施策から学ぶ労働災害防止策も収録し、解説しています。


とくに小規模事業者には、役立つ内容となっています。


<<まとめ>>


建設業でOHSAS18001など労働安全に関わる仕組みを強化しようとされる組織の関係者の方には、本書は読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 リスク適正評価ガイドについて
1.リスク適正評価支援の必要性について
2.リスク適正評価ガイド(重篤度評価編)の必要性
3.労働災害データ分析の設定条件
第2章 土木工事編(特に重篤度が高い作業等)
第3章 建築工事編(特に重篤度が高い作業等)
第4章 リフォーム工事特有災害について
1.リフォーム市場の拡大
2.リフォーム工事特有の労働災害発生状況
3.リフォーム工事特有災害の分析
4.典型的なリフォーム工事特有災害 
5.リフォーム工事特有災害の安全対策の方向
第5章 行政施策等から学ぶ労働災害防止対策
1.厚生労働省「第11次労働災害防止計画」
2.厚生労働省「建設業における総合的労働災害防止対策」
3.リスクアセスメントに関する法律、指針
4.建設業労働災害防止協会「建設労働災害防止規程」
5.国土交通省「建設工事事故防止のための重点対策の実施について」
6.労働安全衛生総合研究所の建設安全に関する取組み


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OSHMSOccupational Safety and Health Management System: :労働安全衛生マネジメントシステム)は、


事業者が労働者の協力の下にPDCAの一連のマネジメントのプロセスを定めて継続的に行う自主的な安全衛生活動を促進することにより、労働災害の防止を図るとともに、労働者の健康の増進及び快適な職場環境の形成の促進を図ることにより事業場における安全衛生の水準の向上を図るための仕組みになります。


すでにILO(国際労働機関)で作成されたOSHMSに関するガイドラインが策定されています。


また我が国には、厚生労働省から提示された「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針(OSHMS指針)」(平成11年労働省告示第53号:平成18年改正)があります。


労働安全衛生法の第28条の2では、「危険性及び有害性の調査」について以下の通り規定しています。


事業者は、厚生労働省令で定めるところにより、建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等による、又は作業行動その他業務に起因する危険性又は有害性等を調査し、その結果に基づいて、この法律又はこれに基づく命令の規定による措置を講ずるほか、労働者の危険又は健康障害を防止するため必要な措置を講ずるように努めなければならない

ただし、当該調査のうち、化学物質、化学物質を含有する製剤その他の物で労働者の危険又は健康障害を生ずるおそれのあるものに係るもの以外のものについては、製造業その他厚生労働省令で定める業種に属する事業者に限る。

2 厚生労働大臣は、前条第一項及び第三項に定めるもののほか、前項の措置に関して、その適切かつ有効な実施を図るため必要な指針を公表するものとする。

3 厚生労働大臣は、前項の指針に従い、事業者又はその団体に対し、必要な指導、援助等を行うことができる。


また労働安全衛生施行規則の第24条の2では、労働安全衛生マネジメントシステムのPDCAについて以下のように規定しています。



厚生労働大臣は、事業場における安全衛生の水準の向上を図ることを目的として事業者が一連の過程を定めて行う次に掲げる自主的活動を促進するため必要な指針を公表することができる。

一  安全衛生に関する方針の表明
二  法第二十八条の二第一項 の危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置
三  安全衛生に関する目標の設定
四  安全衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善


2008年3月に公示された第11次労働災害防止計画では、危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)の実施率の向上などを含む重点対策等を、また労働安全衛生マネジメントシステムの活用を重要な柱として取り組むことを求めているとの背景のもと、以下の観点を意図して発行されている建設業向けのOSHMSについて解説書を紹介します。


  • 現場の第1線で、実務を担当する店社の工務・安全スタッフや作業所長の労働安全衛生マネジメントシステムの構築と運用のガイドラインを提供する
  • 建設労働者が労働安全衛生法第88条の計画届免除申請に関わる場合の評価・監査の手引書として利用できる

<<ポイント>>


建設業のOSHMSのシステム確立とリスクアセスメントについての解説書。


本書では、


  • 建設業の安全衛生管理を概観し、
  • 建設業のリスクアセスメントの手順、
  • 建設業の労働安全衛生マネジメントシステム―告示113号指針への対応

について解説しています。


本書:「建設安全マネジメントシステムの詳解」です。


本書は、建設業OSHMS研究会の編集にて、2009年5月に労働調査会より「安全衛生選書」の一冊として、発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、各編が3章~4章で構成された3編から構成されています。


また本書の末尾には、以下の3点の資料集が添付されています。


  • 「資料1 危険性又は有害性等の調査等に関する指針 指針・施行通達対照表」
  • 「資料2 評価及び監査の実施事例と評価チェックリスト
  • 「資料3 建設業の「労働安全衛生マニュアル」事例」

本書が作成された経緯と内容について、本書の「序」で本書の編集の幹事・編集総括の豊田寿夫氏が以下のように述べています。


「本書は、労働安全衛生法改正の後の2年間を助走期間として、建設業での業務経験が豊かな安全コンサルタントが中心になって準備してきたものです。

 本書の主要部(第1編と第3編)を占める労働安全マネジメントシステムについては、建設安全の専門誌に紹介され、好評を得た一連の記事の内容を今回大幅に見直し、まとめ直したものです。

 一方、2編のリスクアセスメントに関しては、やはり定期出版物の付録として発行されたものを再編し、装いを新たにしたものです。

 各編の記事は、建設業の第一線にあって実務を担当する店社の公務・安全スタッフや作業所長の労働安全マネジメントシステテムの構築と運用の参考となるばかりか、建設事業者が労働安全衛生法第88条の計画届免除申請に関わる場合の評価・監査の手引き書としても使える内容であることを目指して書かれています。」


各編の概要を簡単に紹介します。


第1編では、「建設業の安全衛生管理
と題して、本書がそのニーズに対応している第11次労働災害防止計画(2008年3月19日告示され、平成20年度より実施)の解説からはじまります。


第11次労働災害防止計画が求めているものは何かという点について、背景、計画の策定、建設業の業種別労働災害防止計画、OSHMSの仕組みとの関わり等が解説されています。

また建設業の労働安全衛生管理について、労働安全衛生法でのリスクアセスメント実施が努力義務として規定されたこと、建設業リスクアセスメントに関わる労働安全衛生法施行規則等での規定、現場でのリスクアセスメントの普及の問題点など解説しています。

さらに建設業に求められるOSHMSとして厚生労働省による告示113号指針に基づく仕組みの概要を解説しています。

第2編では、「建設業のリスクアセスメント
と題して、建設業で行うOSHMSに関わるリスクアセスメントについて進め方とその方法について事例を交えて解説しています。

最初にリスクアセスメントの手順の概要を解説しています。

特にリスク低減措置について高位のリスクに対して「合理的に実現可能な程度に低い:ALARP」レベルまでリスクを低減するという考え方に沿っての反復の手順を推奨するというやり方を「補注」で詳解しています。

リスクの見積りの方法として「マトリックスを用いた方法」「数値化による方法」の両者を解説しています。

小規模建設会社(10~20人程度)向けの簡易評価の実施手順として、「危険源」の洗い出しからはじまる「危険予知:KY」の進め方を取り込んで現場のリスクを評価(3×3簡易マトリックス方式)する実施手順を解説しています。


また中堅建設業向けのニーズに対応との観点からKYリスクアセスメントの結果をより強く結びつけた手法を解説しています。


さらに比較的大型の工事にも適用可能なリスクアセスメント指針が推奨する「マトリックスを用いた方法」「数値化による方法」の二つの手法による手順について土木工事と建築工事の事例を交えて解説しています。


第3編では、「建設業の労働安全衛生マネジメントシステム(告示113号指針への対応)


と題して、告示113号指針に対応した建設業OSHMSについて解説しています。


最初に告示113号指針の基本条項、指針の目的、定義及び適用を解説しています。


次いで告示113号指針の要求事項を「安全衛生方針の表明」から「労働安全マネジメントシステムの見直し」までの各条項毎に逐条で解説し特に重要な留意ポイントを重点解説しています。


最初に指針の条項を枠囲みで示し、次いで関連する通達、そして指針の留意点の解説という構成になっています。


またOSHMSのシステム監査と見直しについての手順について関連資料(労働安全衛生規則第87条に基づく措置に関する評価結果の概要」等)を参照しながら解説しています。


さらに労働安全衛生法の第88条の計画届免除制度についての手続きの概要と建設業のOSHMSの評価と監査に関する問題点について解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、厚生労働省による「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」(告示113号指針)に対応した、建設業のための労働安全衛生マネジメントシステムと、リスクアセスメントについて詳しく解説しています


また建設労働者が労働安全衛生法第88条の計画届免除申請のための評価・監査の手引も解説しています。


<<まとめ>>


本書は、「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」に基づく建設業のOSHMSを推進する組織の関係者は勿論、OHSAS18001:2007規格に基づくOH&SMSの活動に関わる組織の関係者にもリスクアセスメントの方法などが詳解されているので読んで頂きたいと思います。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1編 建設業の安全衛生管理
第1章 第11次労働災害防止計画が求めるもの
第2章 建設業の新しい安全衛生管理−リスクアセスメントとマネジメントシステム
第3章 建設業に求められる労働安全衛生マネジメントシステムの仕組み
第2編 建設業のリスクアセスメント
第1章 建設業のリスクアセスメントの進め方
第2章 建設業のリスクアセスメント入門
第3章 中堅建設業のリスクアセスメント[参考事例]D工業株式会社の事例
第4章 建設工事のリスクアセスメント
補注 リスクアセスメントの基礎−建設業
第3編 建設業の労働安全衛生マネジメントシステム(告示113号指針への対応)
第1章 告示113号指針労働安全衛生マネジメントシステムの構成
第2章 告示113号指針労働安全衛生マネジメントシステムの解説
第3章 労働安全衛生マネジメントシステムの運用−システム監査及び見直
第4章 建設業の労働安全衛生マネジメントシステムの評価と監査 −計画届免除制度への対応
資料1 危険性又は有害性等の調査等に関する指針 指針・施行通達対照表
資料2 評価及び監査の実施事例と評価チェックリスト
資料3 建設業の「労働安全衛生マニュアル」事例





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労働安全衛生法関係の諸規制は、「複雑で分かりにくい」といわれています。


ところでOHSAS18001:2007(労働安全衛生マネジメントシステム)規格の4.3.2項:「法的及びその他の要求事項」では、以下のように要求されています。


組織は、組織に適用される法的及びその他の要求事項を特定し、参照できる手順を確立し、実行し、維持すること

 組織は、組織が同意した法的及びその他の要求事項がOH&Sマネジメントシステムを構築し、実行し、維持する際に確実に考慮に入れること。

 組織は、この情報を最新のものに維持すること。

 組織は、組織の管理下で働く人々及びその他の利害関係者に、法的及びその他の要求事項についての適切な情報を伝達すること。」


OHSAS18001:2007に基づくOH&SMSの活動では、『適用される法的及びその他の要求事項を特定し、参照できる手順』の確立・実行・維持が要求されています。


便覧(安全衛生法令要覧〈平成21年版〉)を参照したり、ネットで厚生労働省の法令情報安全衛生情報センターを調査したりと労を尽くして、一覧表などにまとめ上げたとしても、さらに『この情報を最新のものに維持する』との【法的及びその他の要求事項】の最新情報のウオッチングによるメンテナンスをしっかりと行うことが必要です。


 労働安全衛生関連の諸規則の詳細は、法律、政令、省令、告示などにより重層的に規定され、複雑な体系となっています。


OHSMSに取り組んでいるか否かに関係なく、組織の安全衛生担当者にとっては、自組織の事業場に適用される諸規制を十分に理解しておくことが必要ですが、しかしながら、なかなかその活動は簡単なことではなくなっています


そのようなニーズに答えるのが本書のような法令早見表です。


本書は、改訂11版になりますが、本書では、安衛法関係の諸規制を項目別に整理し、「ひと目で分かる一覧表」に編集し、まとめてあります


<<ポイント>>


安衛法関係の諸規制を項目別に整理し、「ひと目で分かる一覧表」にまとめた本


本書の「はしがき」で編者は、以下のように述べています。


「本書は、安全衛生担当者が常にそばに置き、必要に応じて参照していただくことを念頭に、「複雑でわかりにくい」とされている安全衛生法令に関する諸規制を、項目毎にひと目でわかる一覧表の形にまとめたものです

改訂11版は、原則として、平成21年3月31日現在の労働安全法令をもとに編集しています。」


本書:「安全衛生法令早見表(改訂11版)」です。


ひと目でわかる規制一覧」との副題が付いています。


本書は、労働調査会出版局の編集にて、2009年6月に労働調査会より発行されています。


安全衛生法令早見表―ひと目でわかる規制一覧
労働調査会
労働調査会出版局(編集)
発売日:2009-06
発送時期:通常2~4週間以内に発送
ランキング:63355

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙裏面の下部には、以下のように書かれています。


本書の特徴

複雑でわかりにくい安衛法関係の諸規制を項目ごとに、

ひと目でわかる一覧表に編集。

すべての安全衛生担当者に役立つ実務必携書。


本書は、5章から構成されています。


赤黒の2色刷で見やすく構成されています。


章を追って概要を紹介します。


第1章では、「安全衛生管理体制に関する措置
と題して、安全衛生に関して管理体制が要求されている事項をまとめています。


安全委員会設置基準(令8条)から衛生推進者(則12条の2)に至る各種安全衛生管理体制に関わる「業種別の安全衛生管理体制の規制一覧」にはじまり、


  • 『統括安全衛生管理者、安全管理者、衛生管理者、安全衛生推進者、衛生推進者、産業医』の「安全衛生管理体制選任者一覧」、
  • 『統括安全衛生管理者』などの「安全衛生管理体制選任者一覧<建設・造船現場>」
  • 「元方事業者・特定元方事業者の講ずべき措置」、
  • 『発破の作業の業務』など資格等の必要な業務一覧、
  • 『第1種衛生管理者免許』など「免許試験一覧」、
  • 『木材加工用機械』などの【作業前・作業中】の「作業主任者の職務一覧(主として製造業)」、
  • 『地山の掘削』などの【作業前・作業中】の「作業主任者の職務一覧(主として建設現場)」、
  • 『プレス作業』などの「作業主任者の必要な業務一覧」、
  • 『安全委員会』など「安全衛生委員会規制一覧」

がまとめてあります。


第2章では、「手続き等に関する措置
と題して、以下の手続き関係義務が求められている事項がまとめてあります。


  • 『4.つり上げ荷重3トン以上(スタッカー式クレーンにあっては1トン以上)のクレーンを設置し、若しくは移転し、又はこれらの主要構造部分を変更しようとするとき』などの44種の「計画の届出義務一覧」
  • 『塔:3.高さが300メートル以上の塔の建設の仕事』などの「計画届の参画者資格一覧」

さらに「報告・届出事項一覧」/「作業計画及び施工計画の必要な作業一覧」/「保存書類一覧」/「調査・記録の必要な作業一覧」/「安全衛生特別教育訓練一覧」/「特別教育一覧」がまとめてあります。


第3章では、「現場作業における安全管理措置
と題して、現場の作業について安全管理に対する措置が求められている事項がまとめてあります。


  • 『車両系荷役運搬機械』などの「作業指揮者の選任が必要な事項一覧」
  • 『車両系建設機械』などの「誘導者の配置が必要な作業一覧」
  • 『安衛法及びこれに基づく命令の要旨』などの「労働者等への周知義務一覧」

さらに 「表示・掲示すべき事項一覧」/「合図の必要な作業一覧」/「立入禁止が必要な場所一覧」/「悪天候時及び地震後の作業規制一覧」/「組立図の必要な作業一覧」/「監視人の配置が必要な作業一覧」がまとめてあります。


第4章では、「機械・設備に関する安全措置
と題して、機械・設備の安全について規定されている事項がまとめてあります。


  • 『移動式クレーン(つり上げ荷重3トン以上)』などの「特定機械等に関する規制一覧」
  • 『ボイラー 製造許可』などの「特定機械等の規制一覧」
  • 危険有害な機械設備としての『アセチレン溶接装置のアセチレン発生器』など「構造規格を具備すべき機械等一覧」

さらに「定期自主検査等が必要な機械等一覧」/「化学設備等の規制一覧」/「機械等の安全措置一覧」/「トンネルの警報設備等、避難訓練一覧」がまとめてあります。


第5章では、「労働衛生に関する措置
と題して、健康診断から有機溶剤規制など労働衛生に関する規定をまとめています。


  • 『雇入れ時又は配置替え時の健康診断』などの「健康診断管理一覧」
  • 『産業医の選任』などの「産業医の活用等健康管理一覧」

さらに、「作業環境測定規制一覧」/「有機溶剤規制一覧」がまとめてあります。


<<本書で何が学べるか?>>


本書は、複雑でわかりにくい労働安全衛生法関係の諸規則について体系的に項目別にしてひと目でわかる一覧表にまとめ編集してあり、安全衛生の関係者の実務に役立つ構成となっています


<<まとめ>>


安全衛生関係者には、本書は、手元に置いておきたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 安全衛生管理体制に関する措置
第2章 手続き等に関する措置
第3章 現場作業における安全管理措置
第4章 機械・設備に関する安全措置
第5章 労働衛生に関する措置
1.健康診断管理一覧
2.産業医の活用等健康管理一覧
3.作業環境測定規制一覧
4.有機溶剤規制一覧





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ISO(品質・環境)及び安全の審査に加え、機関システムの構築を担当し、海外機関よりのOHSMS審査登録システムの認定取得チームを主管し、


現在は、(社)日本労働安全衛生コンサルタント会マネジメントシステム委員会委員及び講師団の一員として告示113号指針OSHマネジメントシステムにもとづく担当者・監査員・審査員研修を実施し、


またOHSAS 18002:2008のOHSASプロジェクトグループにも参加した著者:豊田 寿夫 が労働安全衛生マネジメントシステムOHSAS 18001:2007/18002:2008)の活用を説いている本を紹介します。


本書の「まえがき」で本書の意図する点について以下のように述べています。


「本書は、OHSAS18001の一般的な解説書ではない。

その役割は、前述の書籍『OHSAS 18001:2007 労働安全衛生マネジメントシステム-日本語訳と解説』(「ISOの本棚」で紹介)が担うべきものである。

加えて、ISO14001と共通部分の解釈については、多くの先達によって書かれた図書を参照願いたい。

 本書が目指すのは、安全衛生の実務のなかでOHSAS 18001をどのように活用するか、そのためには、同規格の労働安全衛生リスクについて要求事項をいかに解釈するかということに主眼をおいている。(略)

 本書は、精読して頂くのもよいが、実務のなかで遭遇した規格解釈上の疑問点や不明箇所があれば、まず本書の関連項目の図表を眺め、その後で必要に応じて解説文を読むという使い方をなさっても理解しやすいように、執筆したつもりである。

 ただ、本書は規格箇条の逐条解説となっていないため、同一事項に関する記述が重複して出てくる部分があることをお断りしておく。」


<<ポイント>>


現場視点からのOHSAS 18001:2007 規格の活用、とくにリスクアセスメントのプロセスを重点解説したOHSAS 18001のガイド書。


安全衛生の実務のなかで、OHSAS 18001をどう活用し、同規格のリスクに関する要求事項をいかに解釈するかを主眼に、リスクアセスメントの具体例を現場の視点から解説しています。


また日本の法・指針・通達類等との関係についても丁寧に解説しています。


さらに筆者がOHSAS プロジェクトグループに参画したOHSAS18002:2008(ガイドライン)規格についても改正検討過程での議論から得られた貴重な情報や、英国・米国の最新事情も紹介しています。


本書:「労働安全衛生マネジメントシステム活用ガイド―OHSAS18001:2007/18002:2008 」です。


本書は、著者:豊田 寿夫 氏にて、2009年6月に日本規格協会より発行されています。


労働安全衛生マネジメントシステム活用ガイド―OHSAS18001:2007/18002:2008
日本規格協会
発売日:2009-06
発送時期:在庫あり。
ランキング:48750

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


そこが知りたかった!

リスクアセスメント

我が国の指針に準拠した
リスアセスメント手法との
組み合わせによるOHSAS 18001の活用

本書のポイント

  • OHSASプロジェクトグループに参加した筆者が、
    現場の方の視点に立ってリスクアセスメントの具体例を詳解。
  • 我が国の法・指針との関係をていねいに記述。
  • OHSAS 18002:2008(ガイドライン)改正中の議論から得られた
    貴重な情報や、英国・米国の最新事情も盛り込んで解説。

本書は、3章から構成されています。


本書には、全般的にフロー図、チェック表、比較表といった図表が多数、挿入されており『リスアセスメント手法』といった難しい概念を含む内容が分かり易く丁寧に解説されています。


本書の目次に続いて本書で用いられる記法と略号について簡単な解説があります。


また巻末には、「付録 A :OHSAS 18001:2007 に対応したリスクアセスメント手法(例) 」および「付録 B:労働安全衛生法第88条“計画届の免除申請”制度への対応 」に加え、「引用・参考文献・ウェブサイト」の項で、関連する法令、規格、書籍、雑誌・資料・報告書等、認定機関(ウェブサイト)の一覧が掲載されています。


付録Aは、『標準化と品質管理』に掲載された筆者の原稿を見直し再編集されたとの内容のもので、筆者のコンサルタントとして多種な業種のリスクアセスメントに応用してきたリスクアセスメントの手順を見直し改善を図られた内容について解説しているものになります。


付録Bでは、労働安全衛生法第88条”計画届けの免除制度”への対応について紹介している内容になります。


章を追って簡単に概要を紹介します。


第1章では、「OHSAS 18001 の改正とわが国のOH&S マネジメントシステム
と題して、OHSAS 18001:2007の改正で導入された規格の特徴部分等に関して解説しています。


 最初にOHSAS 18001:2007 について、我が国の厚労省告示第113号の「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」による労働安全衛生マネジメントシステムと対比して概観しています。


 また我が国での OHSAS 18001の適用環境の動向を整理し、OHSAS 18002:2008の改正の経緯と主要な改正事項(「リスクレベルでのALARP(as low as reasonably practicable)への対応」と「OH&Sマネジメントの定義、…など」について解説しています。


 次いで、『OHSAS 18001:2007 改正の特徴』について以下のような観点から解説しています。


  • OHSAS 18001(1999と2007) における継続的改善についてISO14001と対比して解説
  • OHSAS 18001:2007 における“マネジメント”の階層(マネジメント、運営管理、OH&Sマネジメント)
  • 危険源リスクアセスメントへの対応(リスクアセスメントに関する法規制と指針等、OHSAS18001:2007におけるリスクアセスメント関連の主要な変更点)の解説
  • OH&S マネジメントシステムにおける変更のマネジメント(OHSAS 18001:2007規格の4.3.1項、4.4.6項、4.5.3.2項、さらにOHSAS 18002:2008規格の4.4.7.2項、安衛則第24条の11の規定)など解説
  • OH&S マネジメントシステムにおける説明責任(OHSAS 18001:2007の4.4.1項とILO-OSH:2001での「説明責任」(Accountability)との関連も含めて)の解説
  • その他―衛生関連事項の重視(「衛生」の重要性が強調されている背景等)の解説

第2章では、「OHSAS 18001 の主要な用語とプロセス
と題して、最初にOHSAS 18001:2007規格の箇条とリスクの流れがどのようなものかをOHSAS 18001規格要求事項のフロー図等に基づいて解説しています。


次いで、OHSAS 18001:2007におけるリスク関連の主要な用語である「発生事象」、「危険源」、「受容可能なリスクとALARP」、「管理策の位置付けと優先順位」、「リスクに関する変更のマネジメント」、「リスクアセスメントにおける優先度」、「目標設定から運用管理―OH&S リスクの展開」といったOHSAS 18001:2007規格の中核をなすOH&S リスク関連の主要な用語とプロセスについて関連する、OHSAS 18001:2007、OHSAS 18002:2008、JIS B 9700-1,9702、リスクアセスメント指針、ISO 14121-1:2007、…他の資料等を参照しながら詳解しています。


さらに、OHSAS 18001:2007で新たに導入されたプロセスである「管理策の有効性の監視」、「OH&S マネジメントとその位置付け」、「是正処置と予防処置―リスクに関する変更のマネジメントを含む」といったOHSAS 18001:2007のリスクに関する主要要素を複数の箇条をつなぐプロセスとしての観点から、筆者が実際にOH&Sの審査のなかで遭遇した事案を一般化した事例を交えて解説しています。


第3章では、「OH&S マネジメントシステムの認定と関連要員
と題して、最初にOH&S マネジメントシステムの認定について解説しています。


「認定とは」との解説にはじまり、認定制度の仕組みと認証を取得することで組織としてどのような意義があるかを解説し、認定の動向と現状について解説しています。


さらに審査関連要員の力量について、わが国におけるOH&S 審査員の資格がどのようなものか、またわが国のOH&S 審査員が直面する問題についてANSI/ISO/ASQ QE 19011:2008を参照しながら解説し、現状でのわが国のOH&S 審査員の資格、今後の課題等を論じています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、OHSAS 18001:2007/OHSAS 18002:2008をベースにOHSAS 18001:2007規格のハイライト部分となるリスクアセスメントに焦点を当てて、リスクアセスメントの理論と実践を説いています。


とくに豊富な図表や資料を交えて労働安全衛生の実務の現場で遭遇する、OHSAS 18001:2007規格の活用上の疑問点を法規制・指針・通達類等との関係も含めて詳解しています。


<<まとめ>>


組織において、OHSAS 18001に基づくOH&Sの活動に関わる関係者には、リスクアセスメント手法の確かな理解のために是非とも読んで頂きたい一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 OHSAS 18001 の改正とわが国のOH&S マネジメントシステム
1.1 はじめに
1.2 OHSAS 18001:2007 改正の特徴
第2章 OHSAS 18001 の主要な用語とプロセス
2.1 規格の箇条とリスクの流れ―OHSAS 18001:2007 の構成
2.2 OH&S リスク関連の主要な用語とプロセス
2.3 特殊な用語とプロセス
第3章 OH&S マネジメントシステムの認定と関連要員
3.1 OH&S マネジメントシステムの認定
3.2 審査関連要員の力量
3.3 わが国におけるOH&S 審査員の資格
付録 A OHSAS 18001:2007 に対応したリスクアセスメント手法(例)
付録 B 労働安全衛生法第88条“計画届の免除申請”制度への対応







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労働安全衛生OHSAS)の入門書の定番がOHSAS18001:2007規格の改正に対応して改訂発行されています。


企業の経営の日常的な運用において、基本的な要件となるのが労働安全衛生になります。


USスチール社長のエルバート・ヘンリー・ゲーリーによる「安全第一」(この後に「品質第二」、「生産第三」と続きますが)という有名なスローガンを持ち出すまでもなく、企業に働く従業員の安全と健康を適切にマネジメントしていくことは企業活動の生命線でもあります。


また最近では、とくに建設業でのOHSAS18001:2007に基づく認証が注目されています。


本書の「はじめに」で筆者は、企業の労働安全衛生について誰にでも理解できるように以下のような観点から解説したと述べています。


  1. 安全とはどういう状態をいうのか
  2. 衛生とはどういう状態をいうのか
  3. リスクとは何か
  4. 労働安全衛生マネジメントシステムとは何か
  5. 法はどんなことを企業に求めているか
  6. 労働災害を減少させるにはどのようにすればよいか

このように安全、衛生、リスクといった企業における労働安全衛生について誰にでもわかりやすく解説し、短時間でそのエッセンスと概要が理解できる手軽な一冊です。


<<ポイント>>


労働安全衛生OHSAS)の定番入門書のOHSAS18001:2007規格対応の改訂版。


本書では、他の「やさしいシリーズ」と同様のコンセプトに基づいて、以下の特色を備えています。

  • 労働安全衛生に関わる上記(1~6)などの基本的事項及びOHSAS 18001:2007規格に基づく認証制度など基本的事項をイラストと共に分かり易く解説し、…。
  • OHSAS18001:2007規格の要求事項についてかみ砕いて解説し、…。
  • 労働安全衛生の今後について展望しています。

本書:「2007年改正対応 労働安全衛生(OHSAS)入門」です。


本書は、著者:平林 良人 氏にて、2009年2月に日本規格協会より「やさしいシリーズ8」として発行されています。

2007年改正対応 労働安全衛生(OHSAS)入門 (やさしいシリーズ)
日本規格協会
発売日:2009-02
発送時期:在庫あり。
ランキング:11211

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


OHSASの定番入門書

最新規格にあわせて内容刷新!


本書は、5章から構成されています。


ざっと概要を紹介します。


第1章では、「労働安全衛生を知る21の質問
と題して、例えば、「Q1 “安全”とは,どのような状態をいうのでしょうか?」にはじまり、「Q21 OHSAS 18001:2007年版の改正の要点を教えてください。」に至る21問のQ&Aを通しての労働安全衛生の基本用語やOHSASについての読者が知りたいと思われるような事柄が取り上げられ解説されています。


ここで労働安全衛生の全体像について概観することができます。


第2章では、「企業における労働安全衛生
と題して、企業において経営者が重要視すべき労働安全衛生に関する事項などの「経営者の果たすべき責務」や「労働安全衛生配慮義務」を確認した上で、企業が労働安全衛生マネジメントシステムを導入する背景、地域社会に対する貢献といった活動の意義を説いています。


そして、労働安全衛生法の目的を確認し、労働安全衛生規則を順守することの重要性を解説しています。


またリスクアセスメントの重要性に関して、リスクの概念から、リスクアセスメントの実施手順、危険源の定義と危険源の特定の手順、リスク見積もりの手順、記録、更には安全衛生管理体制等について、それぞれの活動において留意すべき事項を交えて詳解しています。


第3章では、「労働安全衛生の認証制度
と題して、OHSAS 18001を基準規格にしたOH&SMS 審査登録制度について解説しています。OH&SMSの認定制度の概要、認証機関、審査員研修機関、OH&SMS審査員登録機関などの仕組みを解説しています。さらにOH&SMSでは、何が要求されるのかのポイント、受審組織の対応として必要な事項、認証機関の特徴とOH&SMSの第三者審査登録の状況(2008年11月現在で約588組織)等を解説しています。


第4章では、「労働安全衛生と規格(OHSAS)
と題して、OHSAS 18001:2007規格の4.1項:「一般要求事項」、から4.6項:「マネジメントレビュー」までの要求事項について規格の一部を引用しながら解説しています。枠囲みで要求事項を記載し、そのポイントを解説するといった構成になっています。


第5章では、「労働安全衛生の今後について
と題して、我が国の労働災害の現状を分析し、労働安全衛生の今後について、労働災害防止計画、労働安全衛生マネジメントシステム、イギリスに学ぶといった観点から展望しています。


<<OHSAS 18001:2007の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『OHSAS 18001:2007』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


何事を学ぶにつけても先ず基本が大切ですが、本書は、OHSASの基本を一からイラストを交えて親しみやすく丁寧に解説してあり、OHSAS 18001:2007改正に対応して中味が刷新されましたが、ますます労働安全衛生(OHSAS)の不動の定番入門書としての位置は揺るぎない内容となっています


統合のマネジメントシステムに取り組むということでないとしても、労働安全衛生(OHSAS)は、職場環境の改善と労災リスクを低減するのみならず、品質・サービスの質を高めるというシナジー効果をもたらすツールになります


<<まとめ>>


必ずしも、入門者だけでなく、労働安全衛生OHSAS)に関心がある関係者には、読んで頂きたい一冊です。


またOHSAS教育の研修用テキストとしても本書は、おすすめです


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 労働安全衛生を知る21の質問
Q1 “安全”とは,どのような状態をいうのでしょうか?
Q2 “リスク”とは,どんなことをいうのでしょうか?
Q3 “リスクアセスメント”とは,どんなことをいうのでしょうか?
Q4 “ハインリッヒの法則”とは,なんでしょうか?
(略)
Q21 OHSAS 18001:2007年版の改正の要点を教えてください。
第2章 企業における労働安全衛生
2.1 経営者の責務
2.2 安全衛生配慮義務
2.3 労働安全衛生マネジメントシステム導入の背景
2.4 地域社会に対する貢献
2.5 労働安全衛生法
2.6 リスクアセスメントの重要性
2.7 安全衛生管理体制
第3章 労働安全衛生の認証制度
3.1 OH&SMSの認定制度
3.2 認証機関の役割と認定
3.3 審査員研修機関の役割と承認
3.4 要員評価登録機関の現状
3.5 OH&SMSに要求されるもの
3.6 受審組織の対応
3.7 認証機関の特徴
3.8 OH&SMSの第三者審査登録
第4章 労働安全衛生と規格(OHSAS)
4.1 一般要求事項
4.2 OH&S 方針
4.3 計画
4.4 実施及び運用
4.5 点検
4.6 マネジメントレビュー
第5章 労働安全衛生の今後について
5.1 労働安全衛生の現状
5.2 労働安全衛生の今後





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OHSAS 18001:2007(Occupation health and safety management systems−Requirements:「労働安全衛生マネジメントシステム−要求事項」)は、すでに2007年7月に発行されています。


この規格についての日本規格協会による邦訳版(対訳)が発行されていましたが、価格が2万数千円と高額でした。


OHSAS 18001:1999、18002:2000の日本語版と解説書の「OHSAS 18001・18002労働安全衛生マネジメントシステム−対訳と解説」は、2003年3月に発行され、労働安全衛生マネジメントシステム(以降OHSMSと略)の関係者の必携本としての位置づけになっていました。


上記の書籍の改訂版となるOHSAS 18001:2007の日本語版と解説書が発行されていますので紹介します。


本書では、OHSAS 18001のガイドライン(指針)規格のOHSAS 18002:2008規格の発行が遅れている背景もあって、前著と異なり、OHSAS 18002を外して、OHSAS 18001:2007規格のみで解説の形式は、対訳式でなく、最初に日本版訳と次いで英語、さらに解説との流れで構成されたスタイルとなっています。


<<ポイント>>


労働安全衛生マネジメントシステム規格の基本書”OHSAS日本版”の決定版


本書の表紙カバーの折返し部で監修の吉澤 正委員長が述べていますが、本書は、


OHSASを発行した国際的連合組織のOHSASプロジェクトグループへの日本からの出席メンバー、関連の学識者、各種業界の方々を含め(財)日本規格協会内に結成された”OHSAS日本版作成委員会”の執筆による日本語版とのこと。


本書:「OHSAS18001:2007労働安全衛生マネジメントシステム―日本語版と解説」です。


本書は、吉澤 正先生の監修、ならびにOHSAS 日本版作成委員会の和訳ならびに岡本 和哉氏、雫 文男氏、豊田 寿夫氏、平林 良人氏、吉澤 正氏による解説執筆にて2008年9月に日本規格協会より発行されています。


OHSAS18001:207<日本語版>の書籍のjpg画像
日本規格協会
発売日:2008-09
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:15099

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


OHSASプロジェクトグループ参加者ほかによる

解説書の決定版!

規格、関連資料も豊富に掲載


本書は、第1章から第3章までで構成される【解説編】と『OHSAS 18001:2007(「労働安全衛生マネジメントシステム―要求事項(日本語版)」』の【規格編】とからなります。


また巻末には、「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」などの5つの付録が添付されています。


ざっと概要を紹介します。


【解説編】では、


第1章では、「OHSAS 規格の意義
と題して、マネジメントアプローチの必要性とその浸透状況に始まり、OHSMSとマネジメントシステムの意義、そしてOHSAS規格のOHSAS 18001:2007規格への改定の趣旨ならびに特徴が解説されています。またOHSAS 18001:2007規格に盛り込まれているOHSMSの原則や特徴について、とくに「参加および協議」「リスクアセスメント」のポイントを取り上げて解説しています。


第2章では、「逐条解説
として、「OHSAS規格の和訳」次いで「英語原文の引用」、そして、旧版からの「主な変更部分」と「要求事項のポイントの解説文」といった流れで、OHSAS 18001:2007規格について逐条に解説しています。本章が本書のハイライト部分になります。


第3章では、「OHSAS 規格の活用
として、ILO-OSH ガイドラインとOHSAS 18001規格との関わりから、OHSAS規格を用いた認証制度、ISO 9001:2000、ISO 14001:2004との統合的活用のための用語、プロセスの関連などOHSAS 規格の活用の周辺情報を取り上げ解説しています。


【規格編】では、
OHSAS 18001:2007 労働安全衛生マネジメントシステム―要求事項(日本語版)が掲載されています。


<<本書で何が学べるか?>>


まさにOHSAS 18001:2007規格:労働安全衛生マネジメントシステム規格の基本書”OHSAS日本版”の決定版です。


<<まとめ>>


本書は、文字通り、OHSAS 18001:2007規格に関わりがある関係者の必携書です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
 【解説編】
第1章 OHSAS 規格の意義
1.1 OH&Sマネジメントシステムの意義
1.2 旧版からの主要な改訂とその意図
1.3 OH&Sマネジメントシステムの原則と特徴
第2章 逐条解説
序文
1項:適用範囲 
2項:参考出版物
3項:用語及び定義
4項:OH&Sマネジメントシステム要求事項
第3章 OHSAS 規格の活用
3.1 ILO-OSH ガイドラインとOHSAS 18001
3.2 認証制度の状況 
3.3 安全の国際規格
3.4 全体的なマネジメントシステムでのOHSASの位置づけ
【規格編】
OHSAS 18001:2007 労働安全衛生マネジメントシステム―要求事項(日本語版)
付属書A
付属書B
【付録】
付録1 労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針
付録2 危険性又は有害性等の調査等に関する指針について(通称:リスクアセスメント指針)
付録3 危険性又は有害性等の調査等に関する指針について(施行通達)
付録4 参考法令等一覧
付録5 参考規格一覧




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建設業の労働災害に関わるヒューマンエラーによる災害防止を目的に建設労務安全研究会が平成8年に出版したヒューマンエラー防止対策事例集の改訂版を紹介します


建設業は、その業務の特質から労働災害が多かったとして、過去から業界をあげての活動を通じて、死傷者数、死亡者数とも長期的に見れば減少傾向下にあります。


しかしながら、墜落、重機・クレーン、崩壊・倒壊といったいわゆる建設業の三大災害が発生原因のなかで占める割合が70~80%程度を占めるという状態が続いています。


このような背景のもと、建設業において労働災害リスクの減少のためにOHSAS18001などのマネジメントシステムに取組む組織も増加しているように思われます。


法規制の強化、安全施設の整備、人身保護具などの充実に加え、労働災害予防の観点からヒューマンエラー防止対策の必要性は、ますます高まってきていると思われます


本書:「 建設業におけるヒューマンエラー防止対策事例集」です。


本書は、建設労務安全研究会の編集にて、2008年5月に労働新聞社 より発行されています。


<<本書の概要>>

本書は、3つの章から構成されています。


第1章では、「ヒューマンエラーについて」
として、ヒューマンエラー防止対策の必要性にはじまり、ヒューマンエラーの発生要因と対策例、ヒューマンエラー9つの要因、【本書の主な構成と活用の仕方】との構成になっています。


第2章では、「ヒューマンエラーによる労働災害事例」
として、最初に労働災害事例の選定方法 、ヒューマンエラー労働災害事例の集計結果と傾向などについて分析しています。ここでは、30件の労働災害事例について、ヒューマンエラーを以下の9つの要因に区分して『事例シート』にて分析しています。 


  • H1 無知、未熟練、経験・教育不足(7件)
  • H2 危険軽視、慣れ、悪習慣、集団欠陥(11件)
  • H3 近道本能・省略本能・能率本能(5件)
  • H4 場面行動本能(1件)
  • H5 緊急時のあわて、パニック状態(1件)
  • H6 錯覚(外的、内的)(2件)
  • H7 中高年齢者の機能低下(1件)
  • H8 疾病、疲労、体質、急性中毒(1件)
  • H9 単調反復動作による意識レベル低下(1件)

事例シートでの記載は、災害が発生した5W1H、事故の型、起因物等の情報と併せて、被害の発生状況(イラストを含めて克明に解説)、発生原因(人的要素、物的要素、管理的要素)と再発防止策、人的要素に基づくヒューマンエラー要因などを分析して示しています。


第3章では、「ヒューマンエラー対策事例(38例)」
として、同種、あるいは類似災害の再発防止を図るために有効と考えられる38件のヒューマンエラー対策事例を取り上げています。

ここでの分類は、アメリカで開発された航空機事故対策の4E(Education、Enforcement、Example、Engineering)分析に基づき「教育を通じた対策事例」(7事例)、「強調、強化の基づく対策事例」(12事例)、「模範の教示による対策事例」(9事例)、「工学的な対策事例」(10事例)の4つに分類して詳解しています。

こちらも豊富なイラスト、写真、図表が多用されていて分かり易い内容となっています。

対策事例は、「狙い 目的」、「期待効果」からはじまり、「所要時間」、「所要費用」、「必要機材」、「対策に対する評価」、「対策の内容」などの詳細な対策事例集でこれを参考に自組織に取り込みやすい構成になっています


<<まとめ>>

建設業で労働災害の防止活動は、重要な日常活動の一つです。朝礼や外注業者の新規入場の際の確認、KY活動、安全大会、安全パトロールなどの活動は着実に実施されていると思います。しかし、リスクレベルを適切に評価しながらの予防に対する継続的改善が重要なのですが、事故の予防活動が重要なのですが、しかし特に油断があったということで無くとも人的要素に基づくヒューマンエラーに基づくヒヤリハットや事故が発生していまいます。


このような事例集は、決して「対岸の火事」ではなく、「他山之石、可以攻玉。」です。いつでも自社においても起こりうることかも知れません。このヒューマンエラー対策事例集から参考になる労働災害防止情報が多数あると思います。


建設業におけるヒューマンエラー防止対策事例集
労働新聞社
建設労務安全研究会 編(編集)
発売日:2008-05-23
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:74754

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ヒューマンエラーについて
1 ヒューマンエラー防止対策の必要性
2 ヒューマンエラーの発生要因と対策例
第2章 ヒューマンエラーによる労働災害事例
1 ヒューマンエラー労働災害事例
2 労働災害事例の選定方法
3 ヒューマンエラー労働災害事例の集計結果と傾向事例シート 
H1分類  無知、未熟練、経験・教育不足
事例No.1 床上の鋼製型枠を吊り上げようとして足をはさまれる
(略)
事例No.7 脚立に足をかけての切断作業時に折れたカッターの刃が顔面に当たる
H2分類  危険軽視、慣れ、悪習慣、集団欠陥
事例No.8 外部単管抱き足場の建地を継ぎ足そうとしてバランスを崩し墜落
(略)
事例No.18 硝子パレットを載せた台車を移動中、倒れたパレットの下敷きに
H3分類  近道・省略・能率本能
事例No.19 共同溝の掘削作業中に切梁上を通ろうとしてバランスを崩し転落
(略)
事例No.23 アースドリル機のケリバーを引き抜いたとき拡底機が傾き足をはさまれる
H4分類  場面行動
事例No.24 安全帯を外すのを忘れて移動しようとし、バランスを崩しケーシングに激突
H5分類  緊急時のあわて、パニック状態
事例No.25 逸走しかけたズリ鋼車に歯止めをかけようとしてバッテリーロコとの間にはさまれる
H6分類  錯 覚
事例No.26 パイプサポートの下部を引っぱったとき自分の側に倒れ右腕に当たる
事例No.27 仮設開口部を塞ぐ鉄製足場板を移そうとしてピットに転落
H7分類  中高年齢者の機能低下
事例No.28 故障したオーガードリルを補修中に手を滑らせ墜落
H8分類  疾病、疲労、体質、急性中毒
事例No.29 材料を台車に載せスロープを登っていたときに右ふくらはぎに異常を感じる
H9分類  単調反復動作による意識レベル低下
事例No.30 型枠ハンマーでパネルを小バラシ中にハンマーを左足膝下に当てる
第3章 ヒューマンエラー対策事例(38例)
1 対策事例の区分け
2 ヒューマンエラー対策事例の集計結果と傾向
教育を通じた対策事例     
事例No.1 工事進捗に伴う災害事例、KYによる教育・訓練
(略)
事例No.7 新規入場時の健康チェック
協調・強化に基づく対策事例  
事例No.8 職長会パトロールの効果的な実施
(略)
事例No.19 「ちょっとまて、V(ファイブ)」の唱和
模範の教示による対策事例   
事例No.20 助かった事例集の作成
(略)
事例No.28 「もみじマーク」のヘルメット表示
工学的な対策事例       
事例No.29 デジカメを活用した安全指示
(略)
事例No.38 クレーンと一体化した接触防止装置
おわりに





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今日、労働安全衛生に関して、多くの労働者が直面しているのが、長時間・過密労働によるメンタル不全問題と言われています


メンタルクリニックの所長として治療に携わる傍ら、労働組合などでメンタル不全問題の講演を数多く行い、過労自殺裁判の証言にも立ってきた著者が、メンタル不全の現状から職場における予防対策のきめ細かな提案まで多数の多数のイラストや図表を使って、わかりやすく解説しているメンタルヘルス対策の入門書を紹介します


労働者の心の健康を守るマニュアルとしてメンタル不全のメカニズム、過労自殺、労災補償、職場におけるメンタルヘルス対策などを解説し、労働者の心の健康を守る、予防・治療法を具体的に提起しています


本書:「現代の労働とメンタルヘルス対策」です。


本書は、著者:天笠 崇 先生により、2008年2月に、かもがわ出版より発行されています。


本書は、(本書の帯の裏面にも紹介されていますが、日頃なじみ難いと思われている労働安全衛生をわかりやすく解説し、労働者の健康障害のメカニズムを明らかにし、具体的な予防対策を提起する)入門書として以下のような特徴のもと2008年2月より刊行されたされた“働く者の労働安全衛生入門シリーズ”(全8巻)の第2巻となります。


  1. 第一線の執筆陣が、最新情報を駆使して解説!

  2. イラストや図表も使って、わかりやすい! 

  3. 具体的で、職場ですぐ予防対策を実践できる!


本書の帯には、以下のように書かれています。


「仕事に追われて気が変になりそう!というあなたへ


メンタル不全のメカニズムを解説し、


労働者の心の健康を守る


予防・治療法を提起


本書は、5つの章から構成されています。本文中には、多数のイラストや図表が用いられ分かり易い解説となっています。


第一章では、「今日のメンタルヘルス不全の現状
として、ストレス・精神疾患増加の現状の確認から始まり、自殺者・労災申請件数の増加などがデータに基づき解説され、労働環境が急激に変化し、ワーキングプア、長時間労働、過重労働などが「心の病」を増加させる要因となっていること。高い睡眠障害とうつ病との関係、成果主義の競争激化に関わる精神疾患との関連、職場いじめなどハラスメントと精神疾患との関連性などが解説されています。


第二章では、「過労自殺と労災補償
として、過労自殺裁判の事例が紹介され、筆者が直接に経験された過労自殺に至った経過から見た特徴の分析。さらに6ケ条(1.メンタルヘルス教育~6.ストレス度チェックと教育)にまとめられた過労自殺予防策が解説されています。また民間労働者の場合の労災申請の流れ、厚生労働省による精神障害の労災認定についての「判断指針」の概要の解説。またその運用についての改善点などが解説されています。


第三章では、「職場におけるメンタルヘルス対策
として、罹患率を減らす:1次予防=職場全体の底上げ、有病率を減らす:2次予防=本人や周りへの気づきへの支援、再発率を減らす:3次予防=本人-職場-主治医の援助などの予防についての基礎知識について解説されます。ならびに1次予防の職場全体の底上げに関わる具体的な予防対策ならびに2次予防の本人や周りが気づくための具体的な予防対策について中央労働災害防止協会の指針や 心の不調に早く気づく手がかりとなる(フ(不効率)、ケ(欠勤、欠席)ヤ(辞めたい、キツイ)ミ(ミス、トラブル)ソ(早退)チ(遅刻)ヘ(変化))と長時間、さらに、スクリーニングテストなどが解説されています。 なお「ISOの本棚」ブログでも紹介した『人事・総務担当者のためのメンタルヘルス読本』では、けちなのみや>に注意としていました内容に対応します。


第四章では、「職場復帰の進め方(3次予防)
として、職場復帰の5つのフローのステップや職場復帰に向けた筆者の工夫である寛解・回復とリハビリについて3次予防の手順の事例が解説されています。この章の終わりでそれまでの各章の内容がまとめられています。


第五章では、「外部EAP(従業員支援プログラム)の経験から
として、すでに多くの事業所に導入されている外部EAP(従業員支援プログラム)が抱えている二つの課題(メンタルヘルス活動が本来は1予防活動であるべきだが、実際にはそのように展開できていないこと。そして、トータルヘルスプロモーションプラン(THP)の原則に沿いきれていないように見えること。)について、この課題がクリアーできていると判断される事例が解説されています。


本書は、規模の大小を問わず、民間企業などの事務所・自治体、公務員・教員、労働組合の安全衛生担当者や医療関係者をはじめ、労働者の健康問題に関係する方々のみならず、長時間労働、過重労働などの問題を抱える職場の責任者にも一読を奨めます


現代の労働とメンタルヘルス対策 (働く者の労働安全衛生入門シリーズ 2) (働く者の労働安全衛生入門シリーズ 2)
かもがわ出版
天笠 崇(著)
発売日:2008-01-25
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:11273


第一章 今日のメンタルヘルス不全の現状
1.ストレス・精神疾患増加の現状
2.自殺者・労災申請件数の増加
3.労働環境の急激な変化
4.ワーキングプアとメンタルヘルス
5.長時間労働は「心の病」を増やす
6.過重労働は「心の病」を増やす
7.高い睡眠障害とうつ病の関係
8.成果主義賃金と精神疾患
9.ハラスメントと精神疾患
第二章 過労自殺と労災補償
1.過労自殺の実態とその予防
2.仕事が原因の精神障害・自殺の労災補償
第三章 職場におけるメンタルヘルス対策
1.予防についての基礎知識
2. 1次予防:職場全体の底上げ
3. 2次予防:本人や周りが気づくために
第四章 職場復帰の進め方(3次予防)
1.職場復帰の5つのステップ
2.職場復帰に向けた工夫:寛解・回復とリハビリ
第五章 外部EAP(従業員支援プログラム)の経験から
1.外部EAPの実態ー「心の健診」活動
2.「心の健診」活動に準じた取り組みを
資料
1.労働者の心の健康保持増進のための指針
2.心の健康問題により休業した労働者の手引き






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  労働安全衛生に関する災害分析の方法から対策の立て方の詳細な手順までの種々の実務的な手法や実例を紹介している本を紹介します。


 とくにOHSAS18001なども含めての労働安全衛生マネジメントシステムの構築・推進に不可欠で最も重要な資料と思われる各種の作業標準(一般作業標準、治工具取扱い作業標準、運搬作業標準など)とチェックリスト(機械工場の職場点検チェックリストから建設下請け協力会社チェックリスト?など16種)や労働安全衛生年間計画の作り方等について写真や図表などにより実務的に解説しています


特に点検表方式チャート方式の表の事例が多数掲載されていますので、それらは、そのまま現場で用いることができるかと思われます。


本書:「安全管理マニュアル」です。

安全衛生担当者の実務テキスト」との副題がついています。

本書は、労働調査会出版局の編著にて、労働調査会より2003年5月に改訂2版として発行されています。本書は、20冊のシリーズ化されている同社のMATE BOOKSの?になります。初版は、1999年です。

本書の裏表紙に本書の利用法として内容紹介のような形で以下のことが書かれてあります。

「第1部では、災害分析の方法か

ら対策の立て方まで、種々の手法

や実例を紹介した。点検表方式

チャート方式を多く採用したため、

そのまま現場でチェックしたり、

書き込んで利用することができる

 第2部と第3部では、安全管理に

不可欠で最も重要な資料である

業標準チェックリストを紹介。

第4部では、年間計画の作り方を

紹介。ノウハウが簡単に分かり、

事業場独自の利用の作成に役立つ。」

本書は、4部から構成されています。

第1部では、「災害の分析法と対策の立て方
として、災害発生時の処理手順から、いずれもチェックリスト等を用いての特性要因表を用いる分析法、不安全行動の分析法、設備導入時の事前評価、6S職場の認定制度、災害分析・対策樹立事例など災害分析の方法から対策の立て方までの手法が紹介され、解説されています。


第2部では、「作業標準の作り方と実例
として、作業標準作成時の手順、作業標準作成の進め方、見直し・点検、異常処置作業標準、非定常作業の安全管理などの標準化について解説した上で、作業標準の実例として、一般作業標準(一般心得、整理整頓等作業標準など5つの作業標準)、治工具取扱い作業標準(一般心得、ハンマー作業標準など6つの作業標準)、運搬作業標準(一般心得、重量物取扱い作業標準など6つの作業標準)が掲載されています。


第3部では、「チェックリストの活用法と実例
として、職場点検の種類、チェックリストの作り方の解説に続けて、職場点検の進め方として、管理監督面のチェックリストの解説と共に安全衛生活動状況チェックリストなど12のチェックリストの実例が掲載されています。


第4部では、「安全衛生計画(年間)の作り方
として、計画の意義およびその作成方法について解説されています。


参考資料として、「?労働安全マネジメントシステムに対する指針」、「?労働安全マネジメントシステムに対する指針について」が添付されています。さらに巻末付録として、労働安全衛生マネジメントシステムのポイントがチャートにまとめられ掲載されています。

安全管理マニュアルの本の概観JPG像
労働調査会
労働調査会(著)労働基準調査会=(著)
発売日:2007-07

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1部 災害の分析法と対策の立て方
 ・災害発生時の処理手順
 ・特性要因の分析
 ・特性要因の簡易分析法
 ・不安全行動の分析法
 ・災害コストの算出法
 ・類似災害再発防止対策
 ・設備導入時の事前評価
 ・建設工事計画の事前審査
 ・高年齢者の安全対策
 ・安全衛生監査制度
 ・6S職場の認定制度
 ・災害分析・対策樹立事例
第2部 作業標準の作り方と実例
 ・作業標準作成時の手順
 ・作業標準作成の進め方
 ・作業標準の見直し・点検
 ・異常処置作業の標準化
 ・異常処置作業の安全確認
 ・点検・修理作業の標準化
 ・異常処置作業標準
 ・非定常作業の安全管理
 ・一般作業標準
 ・治工具取扱い作業標準
 ・運搬作業標準
第3部 チェックリストの活用法と実例
 ・職場点検の種類
 ・チェックリストの作り方
 ・職場点検の進め方
第4部 安全衛生計画(年間)の作り方
 ・計画の意義
 ・計画の作り方

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