以下の『8つの品質マネジメントの原則』は、JIS Q 9000 ファミリーにおける品質マネジメントシステム規格の基礎として、とくに組織のパフォーマンス改善に向けて導くために、トップマネジメントが用いることのできる原則として、ISO 9000:2005(JISQ9000:2006「品質マネジメントシステム−基本及び用語」)の0.2「品質マネジメントの原則」等において規定されています。


  1. 顧客重視
  2. リーダーシップ
  3. 人々の参画
  4. プロセスアプローチ
  5. マネジメントへのシステムアプローチ
  6. 継続的改善
  7. 意思決定への事実に基づくアプローチ
  8. 供給者との互恵関係

この8つの品質マネジメントシステムの原則のように組織の原理原則を核として持つことで、組織を取り巻く外的な変化に遭遇しても、それに振り回されることなく、組織自身の主体性を維持でき、組織が目指すものが確実に実行される仕組みつくりをテーマにマネジメントシステムの原理原則について考察し、組織の経営力の向上の方法を説いている本を紹介します。


本書の「まえがき」で筆者は、本書の論点について以下のように述べています。


「本書では、組織にとっての「原理原則」について述べている。

「組織とは」、「組織が取り組むべき課題とは」、「組織の目指すものとは」といった、組織にとっての原理原則を追求し、それらが確実に、具体的に実行されるような仕組みつくりの方法を示している。

 本書でのキーワードとして取り上げている品質マネジメント8原則」は、もともとISOマネジメントシステムによる考え方である。

8原則で例示していることは、組織にとってごく「当たり前」のことである。

しかしこの「当たり前」のことが確実にできていないため、変化に右往左往してしまう組織が多い。

8原則の内容については本書で詳しく述べているためにここでは割愛するが、端的にいうと本書は、「組織としての目標を明確にし、それを達成することの方法」をまとめたものである。


<<ポイント>>


品質マネジメントの8原則を基軸とした組織のマネジメントの原理原則を確立し、組織の目標必達のマネジメントを説く本


品質マネジメント8原則」は、組織にとってごく一般的で当たり前の原則のはず。


しかし、この当たり前のことが確実にできていない組織が多いのも事実。


そのため社会情勢の変化などで脆くも揺らいでしまうことになる。


本書では、「品質マネジメント8原則」を徹底解剖しています。


そして、組織にとっての原理原則を追求することによって、組織の目指すものが確実に実行されるような仕組みづくりの方法について事例を挙げながら説いています。


経営の原理原則のコアの軸を確立し、組織のあるべき姿を明確にし、それを達成するための方法を身につけることで、経営について見直すことができ、経営力のアップにつながると説いています


本書:「マネジメントシステムの原理原則」です。


品質マネジメント8原則で経営力を高めよう」との副題が付いています。


本書は、著者:三村 聡 氏にて、2009年6月に日科技連出版社より発行されています。


マネジメントシステムの原理原則―品質マネジメント8原則で経営力を高めよう
日科技連出版社
発売日:2009-06
発送時期:在庫あり。
ランキング:191220

<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、5章から構成されています。


この種の本は、堅苦しい展開になりがちですが、イラストや概念図などの図表を交えての親しみやすい解説となっています。


章を追ってその概要を紹介します。


第1章では、「今、なぜマネジメントシステムか
と題して、最初に高度成長時代から今日までの時代の流れと会社経営で重視されたことを振り返ると共に、今日、消費者は、ニーズや期待は、「モノ」から「コト」へ、「量」から「質」への転換を求めているとし、会社の価値や市場における競争要因が変化し、「マネジメント力」や「コアコンピタンス力」から総合点が会社の価値を決める時代になったと分析しています。


そして、マネジメントシステムがうまく機能するという観点から、原理原則に基づく仕組みを組織に取り入れることが大切で、あたり前のことが確実にできるような仕組みをこそ原理原則に基づく仕組みと説いています


第2章では、「自社のレベルを成熟度モデルで知る
と題して、成熟モデルに基づく組織内にプロセスがどのくらい根付いているかを把握する評価指標(プロセスがほとんど存在しない「レベル1」からプロセスが適切に構築され、有効活用されている「レベル5」までの)以下の5つのレベルについて各レベルがどのようなものか、さらにその成熟度モデルの活用について解説しています。


  • レベル1:プロセスを監視していない状態
  • レベル2:プロセスはあるが活用できていない状態
  • レベル3:プロセスを明確にし、ルールが適切なものになっている状態
  • レベル4:ルールが活用されているかどうかをチェックしている状態
  • レベル5:プロセスが有効活用されている状態

第3章では、「8原則を解釈する
と題して、「原則1 顧客重視」/「原則2 リーダーシップ」/「原則3 人々の参画」/「原則4 プロセスアプローチ」/「原則5 マネジメントシステムアプローチ」/「原則6 継続的改善」/「原則7 意思決定への事実に基づくアプローチ」/「原則8 供給者との互恵関係」の8原則について[各原則の適用のための指針]を最初に箇条書きで示した上で、色々の事例やJISQ9000:2006の用語解説などを8原則について交えて詳解しています。


第4章では、「8原則を活用する
と題して、8原則の要素を絡ませながら以下のような8つのステップで8原則を経営に取り入れ、自社の目的を設定し、それを確実に達成していくための原則を説いています。


  • ステップ1:8原則で「会社のあるべき姿」を描く(Will)
  • ステップ2: 8原則で現状を把握する(Be)
  • ステップ3:8原則で問題点を抽出する(Can:Plan1)
  • ステップ4:8原則で優先順序を決定する(Can:Plan2)
  • ステップ5:8原則で目標を達成できる仕組みづくりをする(Can:Plan3)
  • ステップ6:8原則で力量を育てる(Can:Do)
  • ステップ7:8原則で監視、改善をする(Can:Check)
  • ステップ8:8原則で継続的改善を習慣化させていく(Can:act)

この章が本書の中核になります。


第5章では、「8原則でマネジメントシステムのレベルアップ
と題して、最初に8原則の沿革を振り返り、ISO9001とISO14001の規格要求事項にどのように8原則が関わっているかを対応表にまとめて解説しています。


次いで、昨今では、ISO9001のなかで有効性が重視される視点について解説し、8原則の更なる活用について、労働環境の改善、環境対策への取り組み、企業モラルの向上といった活動の意義を提言しています


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、品質マネジメントの8原則を基軸に組織のマネジメントの原理原則の核を確立し、組織の目標必達ためのマネジメントの仕組み作りについて事例を交えて説いています


言い換えると『不易流行』という言葉がありますが、品質マネジメントの8原則は、まさに企業経営にとって不易の部分ではないかとして、その重要性を再確認することで経営力のアップにも結びつけられると説いています


<<まとめ>>


経営の質の向上に関心がある経営者、管理者、ビジネスパースンには、本書は、読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 今、なぜマネジメントシステムか
第2章 自社のレベルを成熟度モデルで知る
第3章 8原則を解釈する
3.1 8原則とは
第4章 8原則を活用する
4.1 8原則で「会社のあるべき姿」を描く
4.2 8原則で現状を把握する
4.3 8原則で問題点を抽出する
4.4 8原則で優先順序を決定する
4.5 8原則で目標を達成できる仕組みづくりをする
4.6 8原則で力量を育てる
4.7 8原則で監視、改善をする
4.8 8原則で継続的改善を習慣化させていく
第5章 8原則でマネジメントシステムのレベルアップ
5.1 ISOの改訂と8原則の今後の展開
5.2 8原則で労働環境を改善する
5.3 8原則で環境対策に取り組む
5.4 8原則で企業モラルを高める





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 不適合であったり、クレーム発生事象事故といった問題が発生した時の原因の追及法として、特性要因図系統図故障モード影響解析FMEA ; Failure Mode and Effect Analysis)、故障の木解析FTA ; Fault Tree Analysis)といった方法と並んで『なぜなぜ分析』(または、『なぜなぜ問答』)がよく用いられます。


なぜなぜ5回法などが「シート」を用いたりして行われます。


再発防止のための真の原因に原因を突き止めるというためになぜ5回繰り返すのかは、筆者:小倉 仁志 氏(中小企業診断士で、会社を興し、「なぜなぜ分析」に関するセミナー・社内研修(年当たり100数十件)を実施するとともに、実際に発生したトラブルの原因追究を一緒に実施していきながら、内部の問題点を洗い出し、改善を一緒に実施していく、「なぜなぜ分析」を核とした、思考の変革による企業の体質改善の支援等を行っている。)もその理由を知らなかったとのことです。


本書の「まえがき」で筆者がどうして『なぜなぜ分析』のルールづくりに取り組むに至ったかについて以下のように述べています。


「改善に関する様々な書籍を読みあさりました。

しかし、どの本にも「『なぜ』を5回繰り返さなければならない。

そうすることで真の原因にたどり着ける」といった文が書かれているだけでどうやったら適切に「なぜ」を繰り返していけるのかについては、全くと言っていいほど書かれていませんでした。

 「これでは、しっかりとした原因追及ができないのは当然だ!」ということで、さっそく「なぜ」をうまく繰り返して対策に導くためのルールづくりに着手しました。」


このなぜなぜ分析も下手にすると問題の掘り下げでなく、同じ階層での類似語反復になっていたり、循環ループにはなったりしてうまくいかない懸念があります。


筆者は、この『なぜなぜ分析』のアプローチについて独自に体系化を進め、『なぜなぜ分析』のための「7つのルール、さらにそれを発展させた「10のルール」をまとめて公開されています。


ヒューマンエラー対策としての観点も加味され、分析前に実施すべき5つの項目も加えた2007年度版「なぜなぜ分析10則」という体系的なルールがまとめられ、すでに筆者の会社のホームページで公開されています。


2007年度版「なぜなぜ分析10則」を見直し充実させ、ヒューマンエラーに関する事例や製造現場以外での事例も交えて、ロジカルな原因追及の手法である『なぜなぜ分析』について分かり易く解説している本を紹介します。


<<ポイント>>


筆者が体系化した「なぜなぜ分析法」を有効に行う10法則等のノウハウの解説書。


本書では、問題の原因追究をロジカルで体系的に進めるために「なぜなぜ」を繰り返していくポイントを、以下の10の法則にまとめ、図とチャートでわかりやすく解説しています


  • 第1則 「事象」や「なぜ」は、ワンカット表現にする
  • 第2則 出だしの「なぜ1」は、発生部位・形態に着目し、発生原則をもとに表現する
  • 第3則 逆に読み返しても、順序よく論理がつながるように「なぜ」を展開する
  • 第4則 並列に挙げた「なぜ」がすべて発生しなかったら、前の「なぜ」は発生しないのかをチェックする
  • 第5則 分析のねらいを踏まえた「なぜ」を展開する
  • 第6則 誰もが同じイメージを共有できる「なぜ」を表現する
  • 第7則 形容詞を使う場合は、比較の対象を明確にする
  • 第8則 個人的な話(臨床心理面)には「なぜ」で踏み込まない
  • 第9則 再発防止を見出せるところまで「なぜ」を繰り返す
  • 第10則 現場・現物で「なぜ」を検証する

本書:「なぜなぜ分析10則」です。


真の論理力を鍛える」との副題が付いています。


本書は、著者:小倉 仁志 氏にて、2009年3月に日科技連出版社 より発行されています。


なぜなぜ分析10則―真の論理力を鍛える
日科技連出版社
発売日:2009-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:23146

<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、7章から構成されています。


本書では、全体を通して、とくに重要なポイントは枠囲み等で強調されるといった構成に加え、多数のイラスト、チャート、シートなどの図表を交え、具体的な事例が取り上げられ分かり易い解説となっています。


各章の概要をざっと紹介します。


第1章では、「どこでも、どんなときにでも、真の論理力が求められる時代になってきた
と題して、「そば屋に掲示されていた文章」と「職場の事象を記述した言い分」との2つの文章を紹介し、日常的に曖昧で論理的にも矛盾した文章が横行していることを指摘し、筋の通らない説明や考え方を職場から徹底的に排除し、論理的で的確な説明や検討が必要であるといった面への注意を喚起する内容となっています。


第2章では、「「なぜなぜ分析」で、真の論理力を鍛えて、職場の基盤を整えよう
と題して、「「なぜなぜ分析」とは「なぜ」を繰り返しながら、発生している事象の原因を論理的に追求していき、ねらいとするものを導く分析のことをいう」といった定義の確認にはじまり、「なぜなぜ分析」の意義、有効活用、効用といった点について概観しています。


第3章では、「「なぜなぜ分析」に入る前に確認すべき5つのポイント
と題して、「なぜなぜ分析」に入っていく前に、以下の5点を事前に確認しておくことが必要としてその5点のポイントについて詳解しています。


  1. 原因追及と対策を要する課題(テーマ)をしっかり抽出する
  2. モノゴトを見極めて、絞り込む
  3. 分析する事象の表現に気をつける
  4. 原因追及すべき対象をしっかり把握する
  5. 前提条件を確認する(要因から排除できるものを主にリストアップする)

第4章では、「「なぜなぜ分析10則」でねらいをはずさず、「なぜ」を展開しよう
と題して、筆者が独自に工夫して体系化した「なぜなぜ分析10則」の各法則について、どのようなことを意図した法則であるかを○×で対比しての幾つかの筆者が経験された具体的なエピソードの解説など交えて詳解しています。


この章が本書の中核になります。


当たり前のことながらこの10則のポイントを外してしまうと最初のボタンの掛け違いのようにピントがぼけた活動になってしまうと思われ、ロジカルシンキングで基本となるMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive):「各事柄間に重なりがなく、全体として漏れがない」状態のように)、ツボ・急所がしっかり押さえられていると実感する基本的な「なぜなぜ分析10則」となっています。


第5章では、「「なぜなぜ分析」の進め方と分析シート
と題して、「なぜなぜ分析」を進める手順と「なぜなぜ分析シート」について解説しています。


手順に関係して、第3章の事前確認しておく5つのポイント及び第4章の「なぜなぜ分析10則」との位置づけの関係の説明を交えて「なぜなぜ分析10則マップ」として体系化しています。


また模造紙と名詞サイズの付箋紙による分析シートを使った例の解説と『間違った品番のシールが貼られていた』との事例が掲載されています。


第6章では、「「なぜなぜ分析」の実践上の注意点
と題して、「なぜなぜ分析」のこれまでに解説を進めてきた原理・原則に基づく手順とは異なるもう一つの進め方のあるべき姿からのアプローチについて解説しています。


また「なぜなぜ分析」についてどこで、どのようなメンバーで分析をしたらよいかを解説しています。


第7章では、「「なぜなぜ分析」を活用し、職場の基盤を整えていく
と題して、「なぜなぜ分析」の活用についての筆者の考え方をまとめたています。


とくに職場において「なぜなぜ分析」で「論理力」の向上を目指すことと併せて、仕事に必要な「観察力」、「直感力」、「改善力」、「チーム力」を伸ばすことの重要性を強調して結んでいます。


 <<本書で何が学べるか?>>


本書の中核は、著者が「なぜ」を上手に繰り返して、対策に導くためのルールを作り、そのポイントを「なぜなぜ分析の10則」としてまとめたものになります


本書で、筆者が体系化した「なぜなぜ分析」を有効に行うこの10法則等のノウハウを学ぶことができます。


本書では、「なぜなぜ分析」を効果的に進め、的確に課題解決が行えるように、そして、しっかりとした思考で日々の仕事が行えるように、事例をまじえてわかりやすく「なぜなぜ分析」について説いています


真の論理力を鍛える」との副題が付いていますが、本書により、幅広い活用範囲を備えた原因追及のためのなぜなぜ分析のロジカルな手法を学ぶことができます。


このようななぜなぜ分析の手法は、仕事を進める上での基本でもあります。


<<まとめ>>


問題の原因追究のための「なぜなぜ分析」に関心がある人には、本書は、是非、読んでおきたい一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 どこでも、どんなときにでも、真の論理力が求められる時代になってきた
第2章「なぜなぜ分析」で、真の論理力を鍛えて、職場の基盤を整えよう
第3章「なぜなぜ分析」に入る前に確認すべき5つのポイント
第4章「なぜなぜ分析10則」でねらいをはずさず、「なぜ」を展開しよう
第5章「なぜなぜ分析」の進め方と分析シート
第6章「なぜなぜ分析」の実践上の注意点
第7章「なぜなぜ分析」を活用し、職場の基盤を整えていく






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マネジメントシステムの国際規格のISO9001が誕生してから22年が経過しました。


我が国の組織も当初はなかなかなじめなかったが22年を経てやっと慣れてきたようには感じるが、実際の審査の場面を通じて、それはうわべだけでないかという疑問を発して本書の「まえがき」で筆者:萩原 睦幸 氏は、以下のように述べています。


審査側では、

  • 一向になくならない審査のばらつき
  • 審査料金に見合わないレベルの低い審査
  • 受審組織に対する事務担当の横柄な対応

組織側では、

  • お墨付きさえあれば良い
  • 一向にシステムの改善に目を向けない無頓着さ
  • 審査向けの記録作り

などの導入当初の現象がまだ残っており、さらに悪化する兆しも感じられる。


そして、…。


ISO業界も成熟期に入ったので、審査側も組織側も形式的な「審査ごっこ」はやめて、実質的で無駄がない本当に役立つ仕組みを、立場が違っても双方とも志向すべきではないか


このような観点から認証機関・受審組織などの具体的問題について150例を取り上げ、その処方について説いている本を紹介します


<<ポイント>>


ISOを役立つものとすべく【認証機関】【受審組織】に関わるマネジメントシステムの150の問題点とその解決処方を説く本


1ページ毎に「間違っているのでは」との問題事象を取り上げ、イラストを交えて解決策を説くという形式で【認証機関編】75例、【受審組織編】75例について解説しています。


本書:「間違いだらけのISOマネジメントシステム150例」です。


本書は、著者:萩原 睦幸氏にて、2009年3月に日刊工業新聞社 より発行されています。


間違いだらけのISOマネジメントシステム150例
日刊工業新聞社
発売日:2009-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:310687

<<本書のエッセンスの一部>>


ISOマネジメントシステムとの表題になっていますが、ISO9001及びISO14001を中心にJIS Q 15001に関わるプライバシーマーク認証、ISO27001に関わる情報セキュリティマネジメントシステムがテーマに取り上げられています


認証機関編】が75例(A-1~A-75)と【受審組織編】75例(B-1~B-75)で総計150例が取り上げられています。


それぞれの問題提起のテーマとそれに対する筆者の見解が1ページに要領よく枠囲みでまとめられています。


また筆者の見解については、概念図などの説明を補完するイラストの図解が添付されていて、そこだけでも論点が分かるように工夫されています。


認証機関編】では、


一例を紹介すると、「認証組織の顧客とは?」(A-1)との箇所では、認証機関の事務担当の2人の事務員同士の「認証機関の顧客は誰なのか?」をめぐる会話等が250字程度にハッチングでまとめられ、問題提起される形式になっています。


このA-1の場合には、「認証機関の生い立ち」、「顧客は誰か?」といった小見出しとともに筆者の【認証機関の位置づけ】論が展開されるといった構成になっています。


ここでは、A-1からA-50までは、「認証組織の顧客とは?」から「更新履歴を気にする!」といった審査機関、審査員に関連する問題を取り上げています。


また、A-51からは、「個人情報保護法とPマークの違いは?」などプライバシーマークの認証取得、JIS Q 15001規格に関わる解説的な内容、「ISO27001の審査はどのように行われる?」といった情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の仕組み構築やワンポイントアドバイスのQ&A的な解説といったカラーも包含した内容となっています


受審組織編】では、


例えば、「お墨付きさえあれば良い?」(B-75)といった箇所では、「中堅ゼネコンの事例でISO9001に取り組んだ理由は、県や市町村の点数評価で毎年ISOの取得が加点されるから…」という状況の説明が250字程度にハッチングでまとめられ、問題提起される形式になっています。


これについて、「波風を立てないで欲しい」、「システムの改善など眼中にない」といった小見出しのもと筆者の意見は、「本来は、マネジメントシステムの継続的改善の要求事項に不適合のはずだが、もともと現状のシステムに満足していて、改善するところがないと言い張るのだから、困ったものである」と結んでいます。


受審組織に関わる問題点が取り上げられ、筆者が見解を述べるという構成になっています


また個々のISO 9001、ISO 14001、ISO 27001、JIS Q 15001といったマネジメントシステムに関係して組織が疑問を感じたりするポイントについてアドバイスするとの視点も加えています


例えば、B-10では、「管理策の有効性の測定は?」といったISO27001のシステム運用に関する組織の関係者の悩みに答えるといった内容、またB-11では、「顧客に間借りして業務を実施しているが?」としてISO14001に関わる環境側面の間接影響の評価について解説するという内容になっています。


本書がどのような読者を想定して企画されたのか分かりませんが、対象範囲が少し広いのが少し気になります。


本書で取り上げられている事象は、すべて事実とのことで、実際に筆者が身近に経験された内容のように思われますが、確かにそういった問題はあるだろうと実感されるような問題が具体的に取り上げられているので、ISO関係者にとっては、大いに共感を覚える内容と思われます


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISOの認証を取得した組織の中でも「ISOをせっかく導入したのはいいが役に立たない」という声があることに対して、間違っている」との是非の旗印を明らかにして、それを正すためには、このように考えるべきではないかとの意見を提示しています。


幅広いISOにまつわる問題点を【認証機関編】と【受審組織編】に区分けして1問1頁で見やすくわかりやすく解説しています


<<まとめ>>


ISOのマネジメントシステムの現状に問題意識を抱いている関係者には、本書は、読んで頂きたい一冊です。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
はじめに
認証組織編
A-1 認証組織の顧客とは?
A-2 認証機関の移行は可能?
A-3 認証機関の質とは?
A-4 審査員研修会は有意義か?
A-5 審査料金の差はどうして生まれるの?
(略)
A-74 オンライン取引と電子商取引はどう違うの?
受審組織編
B-1 お墨付きさえあれば良い?
B-2 審査員の経歴を知りたかったが?
B-3 損益計算書まで審査された?
B-4 スケジュールにない審査は違反?
B-5 システムの構築は業務が基本!
(略)
B-74 ID・パスワードはすべて個人別?
B-75 情報セキュリティ事象は予防処置?




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ISOマネジメントシステムに対して組織が不満に思っている原因には、以下のようなことがあるようだと本書の「はじめに」で述べています。


  1. ISOシステムの導入にあたって、その目的が曖昧だった
  2. 自社の従来の経営システムとは別に、ISOの要求事項に従って新たなシステムを作り直した
  3. ISOの要求事項を鵜呑みにしたため、マニュアルが膨大で使いにくいものになっている

また昨今の企業情勢とISOとの関わりについて以下のように述べています。


「いま企業は、消費の冷え込み、経済の低迷が続く中で苦戦しており、他方、企業の不祥事や経営に関わる事件・事故が日常的に発生しています。

当然ながら企業には、「顧客満足の向上、企業の社会的責任、コンプライアンス経営、環境経営等の今までにない経営革新が求められています。

そんな社会的ニーズに対応すべく、企業は顧客満足を高め、経営目的を実現するために社内体制を整備・強化し、顧客の要望に応えて社会的な評価を高め、信頼を得ようと努めています。(略)

そこでISO規格に適合するマネジメントシステムをつくりあげることによって、ISOの本来の目的である「真の経営体質の強化に結びつけていく」という意義を再認識したいところです。

このような時期だからこそ、企業や社会はISOのマネジメントシステム標準が何のためにつくられたかを把握し直す必要があります。」


ISO9001ISO14001等のマネジメントシステムの認証の前に、経営者やISO推進関係者が知っておくべきISOマネジメントシステムの全体像等について図解等でやさしく解説しているISOの入門書を紹介します。


またISOマネジメントシステムの組織への導入を進める上で、準備しておくべき事柄、ISO9001ISO14001ISO22000ISO27001などの概要、その他のISOマネジメントシステム標準の動向、ISOシステム導入のポイント、システム構築から審査・登録・認証までのステップ、業界・業者・行政などのISOの取組み状況などをやさしく解説しています。


<<ポイント>>


ISO9001ISO14001などを認証取得しようという経営者・推進リーダーのための入門書でマネジメントシステムとして企業に根付かせるための、意識付け・社員教育といった観点にも重点をおいたISO入門書。


本書:「入門の入門 ISOのしくみ」です。


本書は、著者:牧 英憲 氏ならびに 鳰原 恵二 氏にて、2009年4月に日本実業出版社より発行されています。


〈入門の入門〉ISOのしくみ (入門の入門)
日本実業出版社
発売日:2009-04-09
発送時期:在庫あり。
ランキング:77944

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


ISOの仕組みと認証取得の進め方が見て読んでわかる

  • 国際標準と国家標準の関係
  • 認証取得がもたらすメリット
  • 「経営品質」で捉えてみるQMS
  • 地球環境保全に欠かせないEMS
  • ISMS、FSMS、ITSMSなどの新標準
  • 認証取得や審査のスケジュール
  • 要求事項と自社システムの整合
  • 各業界のISOシステムへの取り組み

認証取得を考える経営者、推進プロジェクトチームのリーダーに

必ず役立つISOのすべて!


本書は、12章から構成されています。


各章は、5~14等の幾つかの解説の項目から成ります。


各章の終わりには、「国際標準をつくるISOとIEC」といったその章のテーマに関係した【column】が挿入されています。


各項目の解説は、左右見開きの2ページで完結する構成になっています。


ほとんどの項目について、左側のページに図表、右側のページに解説文といった構成になっています。


左側には、イラスト、概念図、フロー図、体系図などを含めた図表が配置されており、ひと目でその項目に関する概念等を理解できるように工夫されています。


各説明の項目は、「1.そもそもISOとは何か」といったタイトルに続きその下に数行以内でそのタイトルの用語解説があります。


続いて3段組の構成で、小見出しを含めた解説文が続いています。


左側の図表は、1ページであったり、その一段が解説文になっていたりという場合もあります。


左側のページの最上段には、【ひと口MEMO】が設けられています。こちらには、例えば、『JISC』といった項目に関係した用語の解説があります。


ざっと内容を紹介します。


第1章では、「ISOの基礎知識
と題して、ISOにまつわる基本的事項について解説しています。


ISOとは何かに始まり、ISOの歴史、ISOの活動、マネジメントシステム標準、…審査登録機関における国際相互承認、ISOの自己適合宣言といった10項目にわたりISOの概要と基本的な事項が解説されています。


第2章では、「なぜISOシステムは注目されているのか
と題して、ISOの認証を取得することの意義等を中心にISOマネジメントシステムの着眼点について解説しています。


グローバル・スタンダード時代への対応、ISOシステム導入の意味、ISOの価値、……国際標準の広がり、ISO認証をとらなければどうなるか?といった7項目の内容が取り上げられています。


第3章では、「品質マネジメントシステムISO9000sの基礎知識
と題して、ISO9000sの概要についての解説しています。


内容は、ISO9000sとは何かにはじまり、認証取得、品質管理活動との関係、CEマーキング、PL(製造物責任)、……ISO9001:2008といった7項目を取り上げて解説しています。


第4章では、「環境マネジメントシステムISO14000sの基礎知識
と題して、環境マネジメントシステム基礎的な知識について解説しています。


循環型社会における環境マネジメントシステムとの解説にはじまり、ISO14000sとは、……エコアクション21とISO14001との関係、ISO14000sの認証取得に要求されることといった7項目を取り上げて解説しています。


第5章では、「ISO22000sと食品安全管理のためのシステム
と題して、食品安全マネジメントシステム:ISO22000を中心にその概要について解説しています。


食の安全の意識の高まりと食品安全管理の手法、ISO22000sとは何か、……ISO22000sの認証取得に要求されること といった5項目を取り上げて解説しています。


第6章では、「情報セキュリティマネジメントシステムISO/IEC27000sとは
と題して、ISO/IEC 27001を中心とした情報セキュリティマネジメントシステムの基本的事項について解説しています。


「情報セキュリティの不備は企業の存続を脅かす」~「ISO/IEC 27001(ISMS)認証取得に要求されること」など5項目を取り上げて解説しています。


第7章では、「その他のISOマネジメントシステム標準の動向
と題して、ITサービスマネジメントシステムのISO/IEC 20000、リスクマネジメントシステムのISO31000、労働安全衛生マネジメントシステム、事業継続マネジメントシステム(BCMS)、統合マネジメントシステムの動向といった5項目の概要等を解説しています。


第8章では、「ISOシステム導入のポイント
と題して、ISOシステムを導入する際に、「ISOシステムの内容を知る」といった認証取得前の準備、認証取得の条件、認証取得過程での留意点、「「取得しない」「返上する」問題」といったISO認証取得における問題点などの知っておくべき13項目の事柄について取り上げ解説しています。


第9章では、「ISOシステム構築から審査・登録・認証までのステップ
と題して、ISOシステム構築→システムの運用→登録・審査・認証の各ステップについてのキーポイントなどを中心に解説しています。


最初に全体像を概観した上で、『構築』のステップでは、「文書全体の構成、マニュアル、業務内容の文書化と図示化、……文書の管理方法を決める」まで、次いで『運用』のステップでは、「マニュアルの周知徹底と教育から内部監査・マネジメントレビュー」まで、『審査・登録・認証』では、「受審と審査機関の選定」の14項目を取り上げ解説しています。


第10章では、「ISOシステムの認証取得スケジュールと取得後の審査
と題して、認証取得に向けてのスケジューリングかあ、認証取得後のフォローアップ、定期審査と更新審査、複合審査のやり方、複合審査の一般的なスケージュールといった各項目を取り上げ解説しています。


第11章では、「中小企業のISOシステム活用の道
と題して、タイトルにあるように中小企業でのISOを活用して利益を生む道具にするといった観点から中小企業の認証取得の実態からシステムの見直し有効なツールにしていくための考え方等について解説しています。


第12章では、「ISOシステム・環境保全に対する業界・業者・行政などの取組み」
と題して、  食品・飲料業界/プラスチック・ゴム製品業界/金属製品業界/電気・電子機器業界/自動車業界/建設業界/印刷業界/情報技術(IT)業界/運輸業界/小売業界/サービス業界/地方自治体におけるISOに関わる取り組みの概要や特徴を解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISOマネジメントシステムに関わる入門の入門との位置づけで幅広いISOマネジメントシステムの全体像から、組織へのマネジメントシステム導入を進めるうえでの準備、スケジュール、発生しがちな問題点等に適切に対応するための具体的な方法や考え方までを図解で解説しています


また、各業種毎の特質と課題等を概観し、ISO等のマネジメントシステムに対する取り組みの現状を解説しています。


<<まとめ>>


本書は、これからISO9001やISO14001などのマネジメントシステムの認証を取得しようという経営者・推進リーダーのための入門書として書かれています


本書は、全方位の論点となったことから少し総花的な面がありますが、分かり易いISOマネジメントシステムの啓蒙書になっていると思います。


現状のISOの活動に問題を感じている組織の人にとっても、システムの活動を見直す上で有用で参考となる視点が多数提供されています。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 ISOの基礎知識
第2章 なぜISOシステムは注目されているのか
第3章 品質マネジメントシステムISO9000sの基礎知識
第4章 環境マネジメントシステムISO14000sの基礎知識
第5章 ISO22000sと食品安全管理のためのシステム
第6章 情報セキュリティマネジメントシステムISO/IEC27000sとは
第7章 その他のISOマネジメントシステム標準の動向
第8章 ISOシステム導入のポイント
第9章 ISOシステム構築から審査・登録・認証までのステップ
第10章 ISOシステムの認証取得スケジュールと取得後の審査
第11章 中小企業のISOシステム活用の道
第12章 ISOシステム・環境保全に対する業界・業者・行政などの取組み





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文書管理とは、様々な課題を解決し、組織の創造と発展に寄与するツールであり、組織のマネジメントにとっては、必須の考え方である。」


というのは、本書の筆者(現在、電子ファイリングを中心としたコンサルテーション業務に従事されている)の「まえがき」での言葉。


文書管理記録管理というのは、マネジメントの基本かと思いますが、筆者もまえがきでそのように述べていますが、意外にもそのようなテーマの書籍は、これまでに少なかったように思います。


<<ポイント>>


文書管理・記録管理のユニークな入門書


文書管理・記録管理」について、事業継承にとって文書管理の必要性と有効性(すなわち、「ISOマネジメントでの文書管理」、「リスク対策としての文書管理」、「内部統制における文書管理」、「事業継承としての文書管理」は、どうあるべきか…など)という点にはじまり、そしてファイリングの基礎知識と基本的な考え方、また、デジタル時代のファイリング、更には保有している過去の宝の山である文書をどのように再利用するかなど「文書管理・記録の管理」の基礎から応用、デジタル時代での対応までを詳しく解説している本を紹介します


著者20年余にわたる文書管理記録管理の経験に基づき、文書管理とは様々な課題を解決し、組織の創造と発展に寄与するツールであり、組織のマネジメントにとっては必須との考え方に基づいて、ファイリングシステムの実践から、直面する問題への対応について、基礎から応用まで、さらにデジタル時代への対応までのノウハウを実践的に解き明かしています


本書:「文書管理・記録管理入門」です。


ファイリングからISOマネジメントまで」との副題が付いています。


本書は、著者:城下 直之 氏にて、2008年9月に日外アソシエーツより、「日外選書Fontana」の一冊として発行されています。


文書管理・記録管理入門―ファイリングからISOマネジメントまで (日外選書Fontana)
日外アソシエーツ
発売日:2008-09
発送時期:通常4~5日以内に発送
ランキング:142376

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


-----超実践的文書管理入門書!-----

著者20年余にわたるファイリングシステムの実践から、直面する問題を解き明かす。基礎から応用まで、さらにデジタル時代への対応までを詳述。
大学や、講習会などのテキストにも最適。

「ISO マネジメントシステムでは、文書化し記録を残すことが求められている。また、PL 法は勿論のこと様々なトラブルが発生すると情報公開が求められる。また、多く発生している情報漏えい事件では情報管理についてどうあるべきか等のリスク対策が要求されている。(略)
総じて文書管理とは、様々な課題を解決し、組織の創造と発展に寄与するツールであり、組織のマネジメントにとっては必須の考え方である。その一端でもご理解いただけたら、著者として望外の幸せである。」(まえがき、より)


本書の概要をざっと紹介します。


本書は、13章から成りますが、それを4講に区分した構成となっています。


第1講では、「事業継承と有効な文書管理
として、この講には、第1章から第5章までが含まれています。第1章の『文書管理とは』に始まり、『ISO マネジメントシステムでの文書管理』、『リスク対策と文書管理』、『内部統制は文書管理を求めている』、『事業継承に向けての実践』といった章のタイトルのもと文書管理について論じています。この講では、情報公開、情報漏えい、ハインリッヒの法則、筋論クレーマ、KKDD 法などをキーワードとして取り上げ、今の時代に求められる事業継承にとって文書管理の必要性と有効性との観点について解説しています。


第2講では、「ファイリングの知識と実務、応用
として、この講には、第6章から第8章までが含まれています。ファイリングに焦点を当て、ファイリングとは何かからはじまり、文書管理における問題点などについて整理した上で、ファイリングツールの選び方かと上手な使い方などを交えて、ファイリングの基礎知識から上手なファイリングの実務について解説しています。さらにファイリングの応用について、5 S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底的に行うことで職場環境の改善やオフィスワークの効率化(ムリ・ムダ・ムラの排除)の観点から、あるべき姿と効率的な職場環境を構築するための手法や提案を交えて解説しています。


第3講では、「デジタル時代のファイリング
として、この講には、第9章から第12章までが含まれています。記録情報のデジタル化をテーマにデジタル化の基礎知識とファイリングシステムの構築について解説しています。とくにデジタル化によるメリットとデメリットを整理した上で、それに伴う投資効果を高める観点から、知恵を活用し、より安価で良質なシステムを構築することを設計に関する業務改善の事例など交えて解説し、推奨しています。また「電子メール」について、章を設けて、メールについての管理と注意点について解説しています。


第4講では、「これからの文書管理
として、第13章で、これからの文書管理について、保存文書の有効活用、デジタル化した電子文書の寿命、コンピュータの有効活用、文書管理が環境に与える影響といった様々な課題や方向性について展望しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、文書管理記録管理をテーマとして、文書管理とは様々な課題を解決し、組織の創造と発展に寄与するツールであり、組織のマネジメントにとっては、必須の考え方であるとの観点から事業継承と文書管理、ファイリングの基礎から応用、さらにデジタル時代への対応までを詳細に解説しています。

多数のイラストや写真などを交えて文書管理記録管理に関わる筆者が培ってこられたノウハウを実務的に分かり易く解説しています。


ISOマネジメントシステム、設計者のための知識データベース、PL 法、情報漏洩、リスクマネジメント、内部統制、事業継続管理、情報公開…といった幅広い観点からの文書管理記録管理に関わるニーズ等をうまく取り込んで整合させた文書管理・記録管理を展望しています


<<まとめ>>


本書は、幅広いビジネスパースンのニーズに応えると思われる文書管理記録管理の格好の入門書です


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1講 事業継承と有効な文書管理
第1章 文書管理とは
第2章 ISO マネジメントシステムでの文書管理
第3章 リスク対策と文書管理
第4章 内部統制は文書管理を求めている
第5章 事業継承に向けての実践
第2講 ファイリングの知識と実務、応用
第6章 ファイリング、とは何か
第7章 ファイリングの基礎知識と実務
第8章 ファイリングの応用
第3講 デジタル時代のファイリング
第9章 記録情報をデジタル化する
第10章 デジタル化ファイルの構築方法
第11章 デジタルファイルの事例と応用
第12章 メール管理の方法と実践
第4講 これからの文書管理
第13章 これからの文書管理の課題と方向







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2008-07-29付けでマネジメントシステム規格認証制度の信頼性を確保するために認定機関、認証機関をはじめとする関係者が取り組むべき事項を経済産業省としてとりまとめた「マネジメントシステム規格認証制度の信頼性確保のためのガイドライン」というのが公表されています。


この背景は、マネジメントシステムの認証を取得した企業において認証に係る不祥事が頻発し、制度がこうした不祥事を抑止できていない等の社会的な期待に応えるといった観点からのもののようです。


このガイドライオンは、昨年の9月から経済産業省において、関係者とともに検討を重ねたもので、パブリックコメントを受けてまとめられた内容です。


このガイドラインでは、審査機関に対して制度全体の情報公開の充実や、形式だけでなくパフォーマンスに着目した審査の徹底を進めること等を通じ、制度を社会により分かりやすいものとすることを求めています


2007年4月13日付けでの日本適合性認定協会による「マネジメントシステムに係る認証審査のあり方」での『マネジメントシステムの有効性の審査』の内容で言及された内容と近似した流れになっています。


この有効性審査は、 ISO/IEC 17021:2006規格(JIS Q 17021:2007 【適合性評価−マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関に対する要求事項】)を引用して、『 a) 規定要求事項に適合している。b) 明示した方針及び目標を一貫して達成できる。c) 有効に実施(Be effectively implemented)されている。』として、例えば、以下のように言及していました。


QMSにおいて「品質の推移」を、又はEMSにおいて「環境パフォーマンスの変化」を考慮することなく、規格の規定要求事項に対する一致のみを確認するような審査では、有効なMS審査とは言えません


この『有効性』については、 ISO/IEC 17021:2006規格が特に新たな観点として取り上げたというものでなくISO 9001:2000規格の序文でも『この規格は、顧客要求事項を満たすに当たっての品質マネジメントシステムの有効性に焦点を合わせている』として『有効性』の言葉は、ISO 9001:2000の主要なキーワードになっています。


組織が自らの裁量で進めている「品質の推移」や「環境パフォーマンスの変化」について、適合性審査において取り上げるとすると、ここが基準とする判断基準となるものがないとISO 9001:2000、ISO 14001:2004の規格要求事項の範囲を超えたバラツキの大きな審査が発生してしまうことが懸念されます。


またQMSにおいて「品質の推移」を、又はEMSにおいて「環境パフォーマンスの変化」を考慮する審査を実施することとマネジメントシステムの認証制度がこうした不祥事を抑止できるように機能することとは、関連性が薄いように思われます。


認証制度について社会に分かり易くするという面や一部の形骸化しているとされる審査について、審査機関や審査員やコンサルタントが社会的ニーズに応えられていないという面で改善すべき点は、多くあると思われますが、企業不祥事が多発している背景には、複雑な背景があると思われます。


そもそも認証の基準となる国際規格の要求事項の規定内容と社会が『マネジメントシステム規格認証制度の信頼性確保』について期待するものとの間で乖離があることが最大の課題とも言えます。


不適合の定義が、【要求事項を満たしていないこと】になりますが、規格の要求事項と組織の規定の要求事項に加えて、『社会の要求事項を満たしていない』として不適合を出すようなもので「品質の推移」や「環境パフォーマンスの変化」や「企業不祥事の芽」といったことについての適合-不適合の基準を明確に定義しておく必要があるように思われます。


この問題を実際に機能させるためには、どのようにして外資系も含めて審査機関を横断する統一基準を設定していくかが大きな課題と思われます。




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500社を超えるISO審査実績を持ち、また第三者認証を行う審査機関の代表でもある著者が本来のISOは、いかにあるべきかを説いている本を紹介します。


本書の「はしがき」で、ISOにまつわる現状の審査側及び受審組織側の問題点等を総括した上で、本書の意図している点について、『ISOを取得をしている、あるいはこれから取得をしようとしている企業の方』及び『審査員をつとめいている、あるいはこれから審査員になろうとしている方に向けて』、以下のように問いかけています。


ISOの規格は、本来、組織に役立つ「経営のツール」として開発されました。

でなければ、このISOが世界の180ケ国を超える国々へ広まるはずがありません。

さあ、もう役立たない仕組みとは、おさらばです。

ISOの意図をもう一度レビューし、日常業務と一体となった仕組みを目指そうではありませんか。



本書において、ISOの経緯、ISO審査の目的と意義、ISO審査の流れ、付加価値審査、ISO審査事例、また審査員の観点からの分かり易いマネジメントシステム規格の共通事項、さらにISO9001、ISO14001、ISO27001の各規格の特有のポイントの解釈などを実務的に解説しています。


本書:「ISO審査の極意」です。


本書は、著者:萩原 睦幸 氏にて、2008年4月にオーム社 より発行されています。


本書は、5章から構成されています。多数のイラストや図表類も挿入され、分かり易い解説となっています。


以下に各章の概要をざっと紹介します。


第1章では、「ISO審査の目的と意義
として、マネジメントシステム規格のISOが「2者間取引」から始まったことから「審査機関」と「ISO 17021」などに触れ、さらにISO取得の意義、ISO審査の意義などを総括した上で、ISOのランク付け、ISOの要求事項の意図を理解すること、サービス業の解釈、複合システムへの対応、といった観点からどうすれば『経営に役立つ』ISOとなるのか解説しています。


第2章では、「ISO審査の流れ
として、見積りと審査料の決定に始まり、申請、審査、不適合の判断、是正処置報告書のまとめと是正処置の確認、認証判定委員会といった認証取得に至る流れから認証の維持に関わるサーベイランスと更新審査、認証の一時停止と取り消し、認証ロゴマークの活用、苦情処理、審査員の交代と継続性、審査員の果たすべき役割と責任などまでのISO審査の流れと審査において留意すべき点について解説しています。


第3章では、「付加価値審査
として、形式的で役立たない審査が後を絶たないとして、ISO審査のバラツキの問題から審査員の力量、コミュニケーション能力、審査とコンサルティングの境界といった問題を取り上げながら、審査の流れに沿った「審査前の準備、審査のシナリオを考える、不適合の指摘、感動を与える審査」などの事例を紹介しながら『組織に役立つ付加価値審査』とはどのようなものかを解説しています。


第4章では、「超わかりやすい規格の解釈
として、マネジメントシステム規格に共通する、方針、責任と権限、法的要求事項、教育・訓練、文書管理、記録の管理、電子データの管理、内部監査、マネジメントレビュー、継続的改善、是正処置、予防処置の各項目について要求事項の要点について解説しています。

そして、ISO 9001特有として、インフラストラクチャー、作業環境、内部コミュニケーション、製品実現の計画、顧客関連のプロセス、設計・開発、購買、製造およびサービス提供、識別およびトレーサビリティ、顧客の所有物、製品の保存、監視・測定機器の管理、顧客満足、プロセスの監視・測定、製品の監視・測定、不適合製品の管理、データの分析の各項目についてその要求事項のポイントについて解説しています。


またISO 14001特有として、 環境側面、緊急事態への準備と対応、コミュニケーション、運用管理、監視及び測定、順守評価の各項目についてその要求事項のポイントについて解説しています。


さらにISO 27001特有として、ISMSの確立、ISMSの導入及び運用、ISMSの監視・レビュー、ISMSの維持・改善、付属書A 管理目的と管理策の各項目についてその要求事項のポイントについて解説しています。


第5章では、「ISO審査事例集
として、筆者が経験された審査事例をもとに本来のISO審査はいかにあるべきかとの論点から顧客満足、受審側、審査員側の種々の問題について取り上げ解説しています。


本書は、タイトルからすれば、ISO審査のノウハウをISO審査員に向けて解説しているような印象を受けますが、というよりは、中味は、ISOを経営に役立つツールとして日常業務と一体化し役立たせていくには、これから受審組織及び審査員として共にどのようにしていくべきかとの筆者の論点をまとめた解説書の趣となっています。


ISOを経営に役立つツールに役立てるとの筆者の論点には共感します。ISO審査の観点から見ると筆者の付加価値審査を通じての審査員の果たすべき役割も確かに大きいとは思います。その面で本書の指摘の内容も含めて改善すべき点が多数あることを痛感しています。


ただし多くの場合には、コンサルタントが受審側の組織と審査員以上の濃密な接触があるはずでその影響力は、より大きいとも思われます。


受審側の組織、コンサルタント、審査員含めて、今一度、ISOを経営に強いインパクトを持たせることができるようにどのように活用していくべきかそのためにどのようなビジョンのもとどのように舵取りをすべきかをレビューしてみることが必要な時代になっていると感じます。


ISO審査の極意
オーム社
萩原 睦幸(著)
発売日:2008-04
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:126602



なお本書の概要目次は、以下です。
第1章 ISO審査の目的と意義
第2章 ISO審査の流れ
第3章 付加価値審査
第4章 超わかりやすい規格の解釈
第5章 ISO審査事例集







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昨今、相次いで発覚した企業の“偽装隠し”などの不祥事。


またそのような不祥事が発生した際に、それらの企業では、ISO9001やISO14001の認証を取得していたにもかかわらずとの話題が取り上げられたりしています。


このような不祥事の発生の背景に消費者を無視した合理主義と拝金主義で固まった自己満足経営から脱皮できていない企業体質があるとして、社会貢献を第1義とするCSR(社会的責任)経営(:内部統制を基盤とした「顧客満足メネジメントシステム」)への体制再構築が急務と説いている本を紹介します


形骸化したISOマネジメントシステムの背景に、ISOの規格について余り理解していなかったり、勘違いしている経営者の問題が大きいとして指摘しています。


またISOの認証を単に目的として、規格適合するマネジメントシステムで単純に満足して守りに入り、法規制の強化で更なる自己満足経営の守りを厚くするような方向を指向していくと管理強化で身動きがとれなくなり、従業員同士が性悪説の蔓延で自信をなくした結果、ムダな文書と記録で会社が破壊されるリスクもあると警鐘を鳴らしています


形骸化したISOマネジメントシステムの問題点を指摘し、経営者に向けて社会的責任をステークホルダーにまで広げたCSR経営への変革を強く提唱しています


本書:「脱ISOシンドローム」です。


本書は、『元気の出るISO』などの著書で知られる経営コンサルタントの著者:増山文男氏にて、2008年2月に文芸社より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれています。


「形骸化したISOマネジメント


システムの実態を暴き、


社会的責任をステークホルダーにまで


広げたCSR経営を提唱する


経営者必読の書。


なぜ一流企業で


不祥事が続発するのか。」




本書は、以下の4つの章から構成されています。


第1章では、「ISOマネジメントシステム認証後の経営者にとってのリスク
として、ISOマネジメントシステムについての経営者の見方に関する種々の視点がはらんでいるリスクについて説き起こしています。とくに経営者が認証活動を放任していることに伴うリスクを取り上げています。例えば、経営者リスク АISOマネジメントシステムを万能薬とするリスク』では、リスク1の「マネジメントシステムの鵜呑みにより忍び寄る死に神」からリスク8の「手順書やマニュアルという文書化によるブレーキ効果」までが指摘されています。このような形で、経営者リスク:『顧客満足(TCS)を自己満足(TSS)とするリスク』まで12のリスクについて説いています。


第2章では、「マネジメントシステムの経営ツール化と経営者の課題
として、顧客満足マネジメントシステムは、CSR経営のプラットフォームであり、「顧客のための正義感に溢れた強い会社」を実現するツールであるとして、そのための再構築と進化に向けの第1段階のステップで経営者は、どのような役割を果たすべきか、またその際にどのような課題に対処していくことが必要かを(2-1:CSR経営など7つの経営的観点から説いています。


第3章では、「企業固有の攻めの顧客満足マネジメントシステム(TCSMS)の構築
として、『社会的に信頼され、コア技術を最大限に活かし、顧客満足を徹底追求し、ビジネスNo1を維持し業績を向上させる「顧客のために正義感に溢れた強い会社」へ向けて組織全体で挑戦するための経営のプラットフォームが攻めの顧客満足マネジメントシステム(TCSMS:Total Customer Satisfaction Management System)である』として、TCSMSをどのようにして構築していくかについて、その構築の考え方からマネジメントシステムのモデル、設計法などのポイントを解説しています。


第4章では、「攻めの顧客満足マネジメントシステムの進化法
として、TCSMSの強化の観点から、デジタル化、経営方針・目標、内部統制と内部監査、経営革新、業務革新など進め方について解説しています。


本書で説かれている内容は、まさに正論で筆者の論の展開には、強く共感を覚えます。


『ゆでカエル』のたとえ話があります。


熱いお湯にカエルを入れると驚いて飛び跳ねて逃げます。ところがカエルを常温の水にいれ、そこから徐々に熱していくとその水温に慣れていきます。そして熱湯になっていることに気づいたときには、もはやそこから飛び出す力を失い飛び上がることができずにゆで上がってしまうというのです。


一般に顕在化している積分型変化は、認識できても徐々に忍び寄る微分型変化については、どうしても対処が遅れ、鈍感になってしまいます。


兆しは現れていたとしても微分型の環境変化は、気づきにくく忍び寄ってきます。ISOの現状やこれからの企業革新に関して、危機感を感じておられる経営者、管理者、ビジネスパーソンは、読んでおきたい一冊です。


脱ISOシンドローム
文芸社
増山 文男(著)
発売日:2008-01
発送時期:通常24時間以内に発送


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
はじめに
第1章 ISOマネジメントシステム認証後の経営者にとってのリスク
第2章 マネジメントシステムの経営ツール化と経営者の課題
第3章 企業固有の攻めの顧客満足マネジメントシステム(TCSMS)の構築
第4章 攻めの顧客満足マネジメントシステムの進化法
あとがき






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   昨今の頻発する「企業不祥事」等を見るとそのような問題の発生を予防する、あるいは、発生した緊急事態にどのように対応できるかといった面で、感じるのは企業風土の大切さです。

 そもそも企業風土というのは、経営理念、信条などに基づき、企業の活動と共にその歴史の中で培われてきた組織の人々に共有化されている物の考え方、または行動パターンなどを規定する企業の価値観を表すもの、あるいは当該企業全体を貫く行動規範のようなものになります。

良い企業風土というのは、見えにくいが、大きな経営資源で、理念に基づき、これを築いたり、変革したりするのは容易なことではありません。

整理、整頓、清掃、清潔、躾のいわゆる5S活動も合理的な企業風土の基礎を構築していく実践的な手法と考えます

QMSやHACCPなどのマネジメントシステムは、5Sなどの基本が確立していることが必須条件とも言えます。


本日紹介する本の著者によると本書では、5Sを通して以下の3つの効果を目指していると述べています。

1. 品質の向上、コストの削減、安全性の確保など直接効果

2. 社員の責任感の向上、組織推進力の向上、改善力の向上など間接効果

3. 損益計算書や貸借対照表の内容を改善するなどの財務内容の改善効果


 本日は、とくに5Sに取組むことで財務体質が改善することまでの5Sの取組について、その基本、進め方、財務改善効果、事例などを交えわかりやすく紹介している本を紹介します。

本書:「 5Sで決算書がグングン良くなるんです」です。

本書は、宮内 健次氏編さんにて、2007年6月に日刊工業新聞社より発行されています。

本書の表紙カバーの下部には、以下のように書かれてあります。

儲かる会社は5Sにしっかり取り組んで

利益と顧客満足度を

上げているんです!」


本書は、要点については、要点整理として箇条書きでその重点をまとめています。また現場の事例についての参考写真や関連する帳票、さらにはチェックリストなどのサンプルが分かり易く添付されています。とくに5Sの取組がもたらす財務的な経営へのインパクトについて、損益計算書がどのように変化するかの詳細なデータが掲載されており、説得力があります。また5Sの関連トピックスを取り上げたコラム欄があり、5Sの波及効果や関連情報が掲載されています。


本書は、7章から構成されています。

第1章では、「5Sの基本
として、「5Sとは」から始まり、5Sの必要性と目的、どのように5Sを推進すれば良いかといった5S活動の進め方、さらには、5Sによりどのような財務改善効果がもたらされるかといった5Sと財務改善の関係について解説しています。

第2章では、「整理
として、整理の取組の考え方、具体的に整理を実施する手順についての工場、事務所での取組の事例、整理による財務改善効果などを解説しています。

第3章では、「整頓
として、整頓の取組の考え方、具体的に整頓を実施する手順、整頓による財務改善効果などを解説しています。

第4章では、「清掃
として、「清掃とは」から始まり、以降で清掃の手順とポイント、清掃活動のもたらす財務改善効果などを解説しています。

第5章では、「清潔
として、清掃の基本的考え方、目的、3Sの徹底と標準化、再発防止策、清潔のもたらす財務改善効果について解説しています。

第6章では、「
として、躾の基本的考え方、目的、躾の手順とそれを実施するポイント、躾活動のもたらす財務的改善効果などを解説しています。

第7章では、「財務内容が変わった
として、実際の企業での5S導入による財務内容の改善効果について、整理、整頓、清掃、清潔、躾によって決算書の計数がどのように変化したか、また経営力の変化、損益計算書と貸借対照表でどのように財務体質が変化してきたかを解説しています。とくに財務内容を改善する4点のポイントを上げ、5Sは維持することが大切として5Sの定着化のためどのような点に留意すべきかなど解説しています。


5S活動にこれから取り組む企業だけでなく、すでに5Sを実施している組織、さらには業績改善に関心のあるビジネスパーソンに参考になる一冊だと思います。

5S070701.gif
日刊工業新聞社
宮内 健次(編さん)
発売日:2007-06
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:82064


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 5Sの基本
第2章 整理
第3章 整頓
第4章 清掃
第5章 清潔
第6章 躾
第7章 財務内容が変わった

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  業務改善コンサルタントで、ISOのコンサルティング、マネジメント監査の実績は800社を超えるという著者が、不二家、関西テレビ、アイフル、スカイマーク、社会保険庁、警視庁、経済産業省などの実例を題材に取り上げ、問題はなぜ起きたのか、どうしたら再発が防げるのについてISO的なロジックを展開して提示している本を紹介します。

本書:「「不祥事」を止めるISO思考」です。

How to Use ISO Efficiently」との英文のタイトルも付いています。

不二家、関西テレビ、社会保険庁………
 世間の信頼を得られないのは、なぜか?」
との副題が付いています。

本書は、著者:有賀 正彦氏にて、2007年5月に光文社より発行されています。

 一般には、不二家、関西テレビ、アイフル、スカイマーク、社会保険庁、警視庁、経済産業省など現存企業の不祥事の問題に切り込もうとすると内部関係者の口も堅く、なかなか内部への取材自体も難しいため真相に肉薄できる新たな情報などが得られず、観点が表面的なってしまい勝ちになります。

 またサービス業にあってスポンサーやカスタマーの立場となるような組織の問題に下手に切り込むとこれからの業務に跳ね返ってくる懸念もあるかも知れません。これは、もしかしたらダブーの世界であったかも知れません。

 この点、著者は、敢えて勇気を持って企業不祥事などの事例に切り込み、『ISO思考』に基づく問題の原因発見と再発防止がしっかりと行われるとすれば、問題やトラブル、そして不祥事は防げるはずとの仮説思考に基づく”有賀流”のISO論を展開しています

本書の「はじめに」で『なぜ企業の不祥事は続くのか?』と題して著者は、本書の意図する点について以下のように述べています。

「本書は、このようなご時世で、なんとか日本企業が「自律した組織作り」ができるよう、その考え方を説明するものだ。

 もちろん、企業の管理責任者の方が読んでも役に立つが、それよりむしろ、ISO的な考えをもっと広い意味でビジネスに役立つよう、根本的な考え方を一般読者に説明していく。

よって、ISO取得企業だけでなく、世の中を騒がせた事件・事故の本質を、すべてISO的な思考で分析していく。なぜ問題は起きたのか、そしてどうすれば再発防止できるのか。

こうした分析を、専門用語はなるべく使わず説明していく。これは、おそらく今まで誰も試したことのない挑戦だと思う。」


本書は、7つの章から構成されています。

第1章では、「不二家と関西テレビの「自爆」」
として、両社の事例についてその原因を分析しています。

第2章では、「「再発防止」の標準化思考」
として、再発防止、顧客重視、5S、などの関連キーワードを重点にISOの考え方について解説しています。

第3章では、「企業不祥事を分析する」として
ライオン、アイフルなど7社の事例が取り上げられ、その原因が分析されています。

第4章では、「お役所は理不尽」
として、経済産業省、社会保険庁など6件のトラブルや事故の事例が取り上げられ分析されています。

第5章では、「ISOをビジネスに活かす」
として、ISOの概要からISOを企業がどのようにビジネスに生かしているかなど5つの事例と共に解説されています。

第6章では、「「機能不全のISO」をISO的に分析する」
として、ISOが機能していないとされる課題を取り上げ、なぜそのような状態に陥っているのかについて分析しています。

第7章では、「標準化思考獲得への道」
では、問題の発見法、情報の分析法、創造力などのビジネスに役立つ標準化思考をどのように獲得するかといった観点について論を述べています。


事例で取り上げられている不祥事や事故については、結果論の世界になることは避けがたい面があります。

ISO自体は、あくまで規格要求事項が全てです。

『ISO思考』は、著者が言われるように重要な観点と思いますが、要求事項を越えるとすれば、あくまでISOに付加したもの。

しかし今日の社会的ニーズは、競争優位の観点からも、ISO+αを求めていると思います。

本書は、不祥事等についての「ISO思考」に基づく分析から考え方の提示という範囲で書かれてあります。「ISO思考」の展開に基づく著者のクライアントの幾つかの企業の成功事例が掲載されていれば更に充実した内容だったかと思います。その点は、続編に期待といったところです。

「不祥事」を止めるISO思考  How to Use ISO Efficiently
光文社
有賀 正彦(著)
発売日:2007-05-23
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:791

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