「オタク」という言葉は、アニメや漫画などのサブカルチャーに没頭し、そのサブカルチャーについての薀蓄(うんちく)を傾けると止まらないような人々を指しています。
元祖「オタク」として世間から見られ『オタク学入門』の著書で知られる岡田斗司夫氏が、自身の1年間で50キロの減量に成功したダイエットについて、その薀蓄を傾けてその方法について語っている本を紹介します。
ダイエットについて、ダイエットは楽しく知的な行為であり、ロー・リスク、ハイ・リターンの最高の投資であると語っています。
本書:「いつまでもデブと思うなよ」です。
本書は、著者:岡田斗司夫氏により、2007年8月に新潮社より新潮新書の一冊として発行されています。
本書は、なかなかメリハリが聞いた楽しい文章で書かれていて人気が高く、発売以来、アマゾンでもベストテンの上位にランクされ、書店でも品切れ状態となっているようです。
いつまでもデブと思うなよという言葉は、私も一度は、言ってみたい様な羨ましい言葉ですが、著者は、この1年ダイエットについては、辛いことより楽しい思い出が多いと述べています。
本書の序章の前に著者の1年前と現在の写真が並べて掲載されています。
表紙にも著者のズボンのウエストが小さくなった写真も掲載されています。別人のごとく溌剌として若々しく写っています。
本書の表紙の帯には、以下のように書かれています。
「1年で50キロの減量に成功!その究極の技術と思考法。」
ここで著者が自身の経験に基づいて提示しているのは、『レコーディング・ダイエット』で、自分の行動を記録することでダイエットの管理を行うという方法。
すなわち、必要なのはメモ一冊。
メモをしっかりと続けていくことで運動は、不要で、これにより筆者が助走と呼ぶ持続可能なダイエットは始められる。これをスタートとして、カロリー制御を励行することで重力から開放というもの。そして、これが継続的に持続できた暁には、先の経済的、社会的成功が待っているというもの。
筆者の本書での展開によるとダイエットの取組と成功を一種のプロジェクトのようにロケットを月面に到達させる取り組みのような展開として解説しています。
すなわち、先ずは助走で、助走中にメモの記録を分析し、太る理由を見つける。
次の段階は、離陸でカロリー計算をしっかり行う。
ついで上昇の段階で、カロリーを制御する段階。
次なる段階は、巡航の段階でいろいろと壁を突破するための工夫した取組を実施してみるという段階でここでバランスも確保するというもの。
さらに再加速の段階で、ここで体の声を聞くという段階。体が欲しがっているものを摂取するという段階とのこと。
最後の段階で軌道到達の段階になる。この段階になるとダイエットということをとくに意識しなくともやせた状態を維持できるとのこと。
本書では、この助走→離陸→上昇→巡航→再加速→軌道到達の各段階について3章から8章まででそれぞれ一つの章を割いて解説しています。
なかなか説得力に富み、文章も面白く、人気が高い理由がうなづけます。早速トライしてみたいと感じる技術と考え方が分かり易く示されています。
<<いつまでもデブと思うなよ>>に関するブログを読む
知のダイエット
“知”で痩せる
食事療法の決定的な欠陥
ダイエット業界に終焉をもたらす本!コロンブスの卵級!?
なお本書の目次は以下の内容です。
序章 一年で五〇キロやせたよ
第1章 「見た目主義社会」の到来
第2章 ダイエット手段の格付け
第3章 助走・太る理由
第4章 離陸・カロリーを計算してみる
第5章 上昇・カロリーを制御する
第6章 巡航・いろいろやってみる
第7章 再加速・体の声を聞く
第8章 軌道到達・ダイエットの終わり
終章 月面着陸・ダイエットは究極の投資である
(広告)