財団法人日本科学技術連盟が行うマネジメントシステム監査員(内部監査員、第二者監査の監査員等)の力量に関わる検定制度に関してその4級問題集については、先日の「ISOの本棚」でも紹介しましたが、品質QMS、環境EMSを対象とした3級問題集が発行されていますので紹介します


現在、組織の内部監査員は、ざっと150万人と推定されているようです。


監査員の力量には個人差があって、そのレベルもさまざまなため、システムの有効性に内部監査が十分な機能を果たせていないのではないかとの懸念から検定制度でその力量を見極められるようにしたいとの趣旨のようです


力量の一つの客観的な評価(御墨付き)とある程度の力量の平準化に役立てるというものかと思われます。


このマネジメントシステム監査員検定では、


  • 4級(内部監査員候補者)が共通
  • 3級(監査員メンバー)がQMS、EMS、ISMS、PMS(Pマーク)
  • 2級(監査員チームリーダー)がQMS、EMS、情報セキュリティ(ISMS+PMS)
  • 1級が共通

となっていて、2から4級は誰でも受験できるが、1級(監査員を指導できる立場)は、2級合格者が対象となっています。


2010年10月1日から12月22日までが受け付け期間で、2011年2月26日(3級、4級)、2011年2月27日(2級)などとなっていて、受験料が4級(5,000円)、3級(8,000円)、2級(14,000円)、1級(25,000)とされています。


なお日本科学技術連盟のホームページに詳細なこの制度の案内があります。


<<ポイント>>

監査員検定3級[品質QMS、環境EMS]を対象とした検定試験のための問題及びその解答・解説集。


本書では、


マネジメントシステム監査員検定の概要を解説した上で、


問題編では、問題は、


[品質QMS]では、第1問から第14問まで


[環境EMS]では、第1問から第13問まで


いずれも、平均して各1問に5つ程度(設問のア)~オ)といった)問題があり、いずれも4択で解答を選択するもので解答欄に選択肢の言葉の記号を記入していく形式)が取り上げられています。


解答・解説編では、最初に解答があり、それは、何故かとの解説が続く、


という構成で監査員検定3級のための事前学習のための問題集としてまとめられています。


本書:「マネジメントシステム監査員検定3級問題集[品質QMS、環境EMS]」です。


本書は、著者:日科技連ISO審査登録センターにて、2010年10月に日科技連出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>

先に紹介した4級の監査員検定の問題集では、監査員の心構えから、マネジメントシステム、監査の基本的事項を確認するとの内容となっていましたが、


本書では、ISO 19011:2002(JIS Q 19011:2003)規格の内容も含まれていますが、ISO 9000:2005(JIS Q 9000:2006)の基本用語、ISO 9001:2008(JIS Q 9001:2008)、ISO 14001:2004(JIS Q 14001:2004)の各規格の要求事項の理解を中心とした内容になっています


規格要求事項に関わる「不適切な説明」、「適切な説明」を4択から選択したり、要求事項の解説文中の【   】に入れるべき適切な用語を4択から選択したりといった形式になっています。


本書は、検定制度を受験する監査員だけでなく、組織で内部監査員を教育する立場の人にも教育ツールとして活用できる内容にもなっています。


この監査員検定制度が組織の内部監査員の力量の向上に役立ち組織のマネジメントシステムの有効性の改善がより進むように期待したいと思います。


トップの理解によりますが、多くの組織で内部監査員がどのような立場にあるかと言うと当然ながら内部監査員は、組織では多忙な本来業務を抱えており、内部監査員としてはある種ボランティア的な立場でその使命を果たしているという重たい現状があります。


将来、認証機関に所属してのISO審査員を目指すような内部監査員は別としてそうではない大部分の内部監査員には、内部監査自体が余技的な対応にならざるを得ないため内部監査員としての力量向上のためになかなか時間を割けない面があると思います。


認証を取得している組織で認証を維持するためにサーベイランス審査、更新審査などの第三者認証機関の審査の受審が必須です。


審査機関の審査では、各マネジメントシステムの審査員がマネジメントシステムの適合性、有効性等の審査を実施します。


極端な話をすると内部監査員が力量を極めていくと内部監査で外部監査と近似した監査が組織内で実施できることになるかと思われます。


内部監査員にどのような力量を求めるかということになりますが。


第一者、第三者と監査がダブると確かにシステムの改善の可能性は高まると思われます。


この姿は、何か違うように思います。


喩えて言えば、両者の監査の質は、百貨店型と専門店型での棲み分けのようなことが望ましいのではないかと。


第三者監査の認証機関が行う審査は、百貨店型で規格の要求事項等を基準として幅広く行うもの。


組織の内部監査においても、規格の要求は満たさないとマネジメントシステムの体をなさないのでそこは、それなりのチェックをするとして、専門店型でむしろ組織の経営上の問題等を重点化して深掘りするもの。


それには内部監査に対する方法論が必要ですが。


専門店型で組織の経営上の問題等を指摘できるには内部監査員には、規格の要求事項の世界とは違う相当な力量が必要になります。


このようなことができる内部監査員の評価も高く内部監査員自身のモチベーションも高くなります。


専門性を掘りさげる領域は、そのようなニーズさえ明確になっておれば、社内的に困難とすればアウトソースするという選択肢もあると思われます。


少し、書籍の紹介から少し脱線してしまいましたが、……。


人間万事塞翁が馬。


世の中、行動した人だけが結果を得ることができます。


かって私も公害防止管理者試験制度ができたときに自分の業務に関係なく、水質、大気の試験にチャレンジし合格することができました。


結果、後の自分の可能性を拡げることができたと思っています。


監査員検定を受験するかどうか迷っていたら周りの顔色を伺うことなくチャレンジしてみてはどうでしょうか。


この検定に合格したことがスタイタスになるかどうかは別として、自分のステップアップの新しい可能性が開かれることになると思います。


本書は、監査員検定3級[品質QMS、環境EMS]を対象とした検定試験のための問題及びその解答・解説集としてなかなか練られた設問が用意されていると思います。


また解答・解説のページに改めて設問内容が記載してあって改めて問題のパートを見返すといったことが不要といった使い勝手も配慮されています。


<<本書で何が学べるか>>

監査員検定3級[品質QMS、環境EMS]を対象とした検定試験のための問題及びその解答・解説集として事前学習のための分かり易い問題集となっています。


<<まとめ>>

本書は、監査員検定3級[品質QMS、環境EMS]の検定試験の受験の方はもちろん、組織の内部監査員の研修のテキストとしてもオススメの一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
マネジメントシステム監査員制度の概要
問題編
[品質QMS]
解答欄
[環境EMS]
解答欄
解答・解説編
[品質QMS]
解答
[環境EMS]
解答
参考文献



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ISO 9001 などのマネジメントシステムの有効性の継続的な改善を着実に積み上げて行く上でシステムに占める内部監査の位置づけは、極めて重要です。

多くの組織にとって内部監査員の力量の維持と向上は、大きな課題になっています。

この背景には色々な事情が控えていると思われます。

なぜマネジメントシステムに取り組むかという原点の部分で、認証取得・維持のためのマネジメントシステム活動の目的が、取引先の要請であったり、入札できるための要件であったりといったことが優先になっているケースが多いのも事実。

本来システムの制定者たる経営者の理解が得られないと組織の管理責任者や内部監査員の活動は、何か仕事以外のサービス的な位置づけになってしまう。

これでは、力量向上などとても困難になってしまいます。

財団法人 日本科学技術連盟では、まもなくマネジメントシステム監査員(内部監査員、第二者監査の監査員等)の力量に関わる検定制度をスタートするとのこと

監査員の全国同一の検定制度を導入することでその力量を客観的に評価できるようにすることが目的

こういった仕組みを通して、個人あるいは組織内で、監査員の力量の客観的な見極めが可能となり、結果的により有効なマネジメントシステム監査が実現できるようになるだろうとのもの

この検定制度は、新たな「御墨付きビジネスモデル」とも言えるが、内部監査員の力量の客観的評価の尺度としてどのように推移していくのか注目される。

このマネジメントシステム監査員検定によると4級(内部監査員候補者)が共通で3級(監査員メンバー)がQMS、EMS、ISMS、PMS(Pマーク)、2級(監査員チームリーダー)がQMS、EMS、情報セキュリティ(ISMS+PMS)で1級が共通となっていて、2から4級は誰でも受験できるが、1級(監査員を指導できる立場)は、2級合格者が対象となっている

2010年10月1日から12月22日までが受け付け期間で、2011年2月26日(3級、4級)、2011年2月27日(2級)などとなっていて、料金が4級(5,000円)、3級(8,000円)、2級(14,000円)、1級(25,000)とされています。

本日紹介するのは、この監査員検定の4級の問題集になります。

<<ポイント>>

監査員検定4級を対象とした検定試験のための問題及びその解答・解説集

本書では、

マネジメントシステム監査員検定の概要を解説した上で、

問題編では、問題は、第1問から第16問まで(平均して各1問に5つ程度の問題(3~10)があり、解答欄に選択肢の言葉の記号を記入していく形式)が取り上げられており、

解答・解説編では、最初に解答があり、それは、何故かとの解説が続く、

という構成で監査員検定4級のための事前学習のための問題集としてまとめられています。

本書:「マネジメントシステム監査員検定4級問題集」です。

本書は、著者:日科技連ISO審査登録センターにて、2010年9月に日科技連出版社より発行されています。


<<本書のエッセンスの一部>>

マネジメントシステム監査員検定の概要」の箇所から紹介すると今日のマネジメントシステム監査の問題点を整理した上で、このマネジメントシステム監査員検定が狙いとしているのは、下記の事項としています。

  1. 検定受検により、監査員教育の機会を創世する
  2. 監査の重要性を認識していただく
  3. 監査員の力量の向上に寄与する
  4. 監査員の力量の見極めを可能にする
  5. 監査員の学習意欲を高める
  6. 監査員の力量向上により組織のマネジメントシステムの底上げに寄与する

本書は、前記の「マネジメントシステム監査員検定の概要」に続き、問題編と解答・解説編が続く構成になっています。

 問題編で取り上げられている16問の問題は、内容的には、本書は、内部監査員候補者を対象とした4級の監査員検定の問題集とのことで監査員の心構えから、マネジメントシステム、監査の基本的事項を確認するといった内容となっています。

 取り上げられている問題を見るとある種、国語力が問われているような面もありますが、ISO 19011:2002(JISQ 19011:2003「品質及び/又は環境マネジメント監査のための指針」)規格を軸に設問(【 】の箇所に4択等の選択肢の言葉のなかから解答記号を選び文章を完成させていくもの)となっています。

また解説編では、出題の内容が何を意図したものかを最初に示し、問題と解答、さらに解説が続くという流れになっています。

本書は、83頁と適切なボリュームなので監査員検定4級などを受験される方をはじめ、自身の監査員としての基礎知識レベルを確かめたい人が空いた時間を利用して自習を進めやすいものとなっています。

本書は、監査員、監査員候補だけでなく、これから内部監査員を教育する立場の人にも教育ツールとして活用できる内容にもなっています。

<<本書で何が学べるか>>

本書は、内部監査員候補者を対象としたマネジメントシステム監査員検定4級の問題集として事前学習に格好のものとなっています。

<<まとめ>>

監査員検定の受審の如何に関わらず、本書は、内部監査、二者監査の監査員がマネジメントシステム監査の基礎知識を習得するためのオススメのテキストとなっています

なお本書の目次は、以下の内容です。
マネジメントシステム監査員検定の概要
問題編
 問題1~16
解答欄
解答・解説編
解答
 問題1~16
参考文献



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内部監査を合目的性を備えた充実したものにできるかどうかは、組織のマネジメントシステムの成果に直結しています


例えば、ISO9001:2008JISQ9001:2008)規格に基づくQMSにおいては、内部監査の目的として以下のことを確認することが求められています。


しかしながら内部監査員が、その目的に合致した内部監査の方法を必ずしも理解できておらず、ともすると単に以前からの同じチェックリストを機械的に使い回したりといった形式的な内部監査に留まり、なかなかQMSの継続的改善に寄与する内部監査が行われないといった悩みを良く耳にします。


  • QMSの製品実現の計画への適合
  • ISO9001:2008規格の要求事項への適合
  • 組織のQMS要求事項への適合
  • QMSの有効な維持

とくに計画したことが達成され組織の役に立っているかとの有効性の観点が内部監査において確実に取り込まれているかがQMSの有効性の改善に直結します。


ここに内部監査員の力量が大きく関わってきます。


これは、EMSなどにおいても同様です。


本日は、内部監査のチェックポイント200を取り上げ、何を調べ、どのように監査すれば、改善の成果が得られるかを分かり易く説いている本を紹介します。


<<ポイント>>


ISO9001及びISO14001においての、有効で本質的なマネジメントシステムの改善のための内部監査について、200のチェックポイントを取り上げ、規格要求事項懸念事項と判断のポイント、さらに具体的な質問の仕方等を解説している本。


本書では、


内部監査が充実しないという問題の分析に始まり、


有効なQMS、EMSの要件を及び内部監査の進め方の工夫


及び内部監査によるマネジメントシステムの進化


を考察し、


以下の観点から具体的な200のチェックポイントを取り上げて解説し、


  • 業務部門別
  • すべての部門の共通事項
  • 経営層と推進役の特定活動

内部監査の改善と有効活用に何が必要かを説いています。


本書:「ISO 9001/14001 内部監査のチェックポイント200」です。


有効で本質的なマネジメントシステムへの改善」との副題が付いています。


本書は、著者:国府 保周氏にて、2009年11月に日本規格協会より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


表面的な監査から、本質に迫る監査へ

何を、どう監査すれば、改善に結びつけられるか。

内部監査で、何を調べて、どのように活用するのかで苦労していませんか?

本書のチェックポイント200で、その解決へと導きます。


本書は、5章から構成されています。


2、3、4の各章が200のチェックポイントの解説になります。


最初に、「マネジメントシステムにおける改善」の観点から内部監査が充実しないとの問題点を考察すると言う話題から始まり、内部監査の位置づけの重要性を確認し、有効性とQMS、EMSとの関係、内部監査の進め方で工夫すべき点などを説いていきます。


筆者は、本書の「本書の趣旨と使い方」との副題が付いた「はじめに」でマネジメントシステムの有効活用を目指した内部監査のチェックポイントについて以下の3つの機能を織り込むことが可能と述べています。


  1. 内部監査を通じた調査・確認のポイント
  2. マネジメントシステムの構築のポイント
  3. マネジメントシステムの改善にポイント

その意味から本書では、『マネジメントシステムで抜け落ちたり意識することが少なかったりすることが多い事項、審査・認証を意識しすぎると形式的になりやすい事項』を中心にチェックポイントを取り上げたとのこと。


ということでチェックポイントは、原則1ページでタイトルに続き、以下のような順で構成されて箇条書き形式でまとめられています。


  • 規格要求事項
  • 懸念事項と判断の要旨
  • 質問の仕方

各種業務部門
について、最初に【当該部門・業務部門毎の特徴的な事項】についての解説に続き、チェックポイント(1~108)に関して、「製品企画・営業・受注・販売部門」/「設計・開発・基礎研究部門」/「購買・調達&原材料・資材保管部門」/「生産技術・施工技術・サービス技術部門」/「生産部門&生産計画部門(製造・施行・サービス提供)」/「検査・試験部門」/「在庫管理・出荷・引渡し部門」/「付帯サービス部門」/「環境保全・処理技術部門」/「設備管理・測定機器管理部門」に区分について解説しています。


すべての部門に対する共通事項
について、最初に【当該部門・業務部門毎の特徴的な事項】についての解説に続き、チェックポイント(109~162)に関して、「品質・環境方針と品質目標・環境目的・目標の展開」/「日常の環境活動」/「要員育成と要員確保」/「文書化・文書管理・記録管理」/「是正処置・予防処置・継続的改善」といった区分について解説しています。


経営層と推進役の特定活動
について、最初に【当該部門・業務部門毎の特徴的な事項】についての解説に続き、チェックポイント(163~200)に関して、「組織形態と責任・権限」/「著しい環境側面の決定」/「内部監査」/「状況・成果とマネジメントレビュー」」といった区分について解説しています。


また「内部監査の改善と有効活用に向けて
との観点から、内部監査を通して得られる情報を整理し、分析から、活用・応用のための着眼点など結果をマネジメントシステムの改善にどのように活かすかを説き、内部監査員の力量の向上等のためのポイント、さらには、内部監査の改善・進化に向けての留意点などを説いています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、このようなケースでは、このようなチェックリストをといった形式的な方法でなく、改善に活かすための本質に関わる主要なチェックポイントを規格の要求事項を踏まえ、組織の(経営において)役に立つとの面からその要求事項の水準を超えた範囲にも踏み込んで、考え方から具体的な質問の内容までを分かり易く説いています。


<<まとめ>>


本書は、内部監査員だけでなく、組織のマネジメントシステムの改善効果を高めたい関係者には、読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 内部監査の改善は、マネジメントシステム改善への道
第2章 各種業務部門
第3章 すべての部門に対する共通事項
第4章 経営層と推進役の特定活動
第5章 内部監査の改善と有効活用に向けて


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ISO 9004:2009:『Managing for the sustained success of an organization -- A quality management approach 』(組織の持続的成功のための運営管理−品質マネジメントアプローチ)規格が2009年10月30日付けで発行されています


7月31日のFDISの時点では、発行が遅れるかと伝えられていましたが、予定通り10月に発行されました。


JIS規格も国内に発行されるものと考えられます。


組織を長期的な視点から持続的成功に導く手引きという位置づけで作成されたISO9004規格は、昨今の厳しい環境下にある企業にとって有益なツールとなることが期待されます。



ISO9004でもQMSの8原則やプロセスアプローチなどの概念は、引き継がれて中核となっています。


このプロセスアプローチの考え方については、十分に理解し、有効に活用するとなるとなかなか実際には、その種のガイドとなる本なども少なく、難しい面があると思われます。


プロセスアプローチ監査を、メインのテーマとして、プロセスアプローチとはどのようなものか、具体的に何をどうするのがプロセスアプローチなのか、プロセスプローチによる内部監査はどのように行ったら良いかといったプロセスアプローチを組織のQMSに活用して有効性監査を行うための方法など解説している本を紹介します


シンプルには、有効性とは、計画したことが達成された程度との意味になりますので適合性監査では、規格等の要求事項が監査基準となるのに対して、有効性監査では、計画が基準ということになります。


プロセスで計画したことが達成されているかを検証するのが有効性監査ということになります。


特にプロセスで計画している目標の達成に照準を当てるのが本書のプロセスアプローチ監査ということになります


<<ポイント>>


プロセスアプローチ技法を適用した有効性監査の解説書


本書では、


プロセスアプローチとは何かとの確認にはじまり、


ISO9001内部監査に照準を当てて解説し、


さらに有効性の監査が求められる背景や


適合性の監査有効性の監査の違い、


またプロセスアプローチ監査における


指摘事項の検出と効果的な是正処置の方法と事例。


内部監査員、認証機関の審査員に求められる力量、


認証機関の審査・認証のプロセスの概要。


更には、内部監査手順書、チェックリストの例など


図解を交えて、プロセスアプローチ監査の技法について解説しています。


本書:「図解ISO9000プロセスアプローチ内部監査」です。


パフォーマンス改善のための効果的な監査の進め方」との副題が付いています。


本書は、著者:岩波 好夫氏にて、2009年10月に日科技連出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の意図について、筆者は、「まえがき」で以下のように述べています。


本書は、品質マネジメントシステムのプロセスアプローチ適合性の監査有効性の監査の相違、プロセス監査とプロセスアプローチ監査の相違、およびプロセスアプローチ監査手法について、具体的にわかりやすく、かつ詳しく説明した、プロセスアプローチ監査の決定版です

本書では、『プロセスアプローチ』とは何か。

どのようにすればよいのか。

内部監査を効果的に行うにはどうすればよいか。

プロセスアプローチ監査は、どのように行えばよいのか”などについて、本書では図解によりわかりやすく解説しています。


本書ではまた、内部監査における、効果的な指摘の方法と是正処置の例、有効性の監査チェックリストの例、および内部監査規定の例を紹介し、読者の皆さんが自社の内部監査にすぐに活用できる内容となっています。」


本書は、7章から構成されています。


本書をぱらぱらとめくってみると目につくのは、さすがに図解と銘打っていることもあって図表が多数挿入されていること。


フロー図、概念図、タートル図などの例示をはじめとして、プロセスアプローチという概念的に分かり難いテーマに対して入門者の方にも配慮された丁寧で実務的な内容になっています。


とくに各種の具体的な内部監査に関する各種の帳票についての記録事例が多数掲載されていて具体的に学ぶことができるように工夫されています。


またISO9001で手順の文書化が要求されている内部監査手順を規定した内部監査規定とISO9001(JISQ9001:2008)規格の適合性と有効性とを取り上げたチェックリストの例も含まれています。


また本書の付録として、『用語の解説』が添付されています。


ISO9000の用語の定義を引用したという以上に、さらにかみ砕いて解説している構成になっています。


本書のざっとした概要を紹介します。


ISO 9000とプロセスアプローチ」に関して、ISO9000の目的について、ISO900ファミリ規格の紹介とISO9001規格の目的の確認から始まります。


適合性、有効性とパフォーマンスとの言葉を考察し、それぞれの改善とはどのようなことかを確認し、またISO9001の要求事項のつながりとQMSにおけるプロセスアプローチの用語の定義からプロセスアプローチとはどのようなものか、さらにプロセスアプローチによるQMSの有効性の改善の考え方、さらには、プロセスフロー図、プロセス分析図によるプロセスの分析といった事項を解説しています。


通常の解説書では、ともするとこういった基本的事項の説明は、冗長なものになりがちですが、端的にポイントをズバリとまとめているので分かり易く取っ付きやすい展開になっています。


次いで、内部監査の概要の解説については、ISO9001の8.2.2項の要求事項とISO19011の指針規格を要所で参照しながら時系列的に内部監査の手順を[ISO19011規格の要旨]→[内部監査のポイント]→[内部監査における実施例]といったスタイルに沿った解説となっています。


また適合性の監査と有効性の監査について、なぜ有効性が求められるか、プロセスアプローチ監査の手順、プロセス監査とプロセスアプローチ監査の違い、有効性の確認に関してチェックリストの例など交えての要求事項別の確認とプロセスアプローチに基づく確認、さらにはQMSの8原則といった内容の解説となっています。


そして、不適合等の指摘事項の区分から適合性の監査の場合とプロセスアプローチの場合のそれぞれついての内部監査報告書と是正処置要求書の具体事例を取り上げながらの効果的な是正処置の方法について解説しています。


また内部監査員、審査員に求められる力量、知識・技能とその継続的な向上とに関してISO19011を参照しながら解説、また認証機関の審査・認証プロセスについて、ISO/IEC 17021を参照しながら解説しています。


ASRP(Advanced Surveillance and Reassesment Procedures:先進的サーベイランス・再認証手順)と内部監査との関係についても解説しています。


さらに内部監査規定と適合性確認と有効性確認のための監査チェックリストが掲載されています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、QMSのなかなか難しい概念でもあるプロセスアプローチについてその基本の解説からはじまり、とくに組織のパフォーマンスを有効に改善するための効果的な内部監査をプロセスアプローチの観点からどのようにおこなったらよいかを図解で分かり易く解説しています


さらには、効果的な内部監査を行うための、監査手順、指摘の方法から監査所見、監査報告書、是正処置要求書報告書、内部監査規定とチェックリストの例などを交えてプロセスアプローチによる内部監査の詳細を解説しています


筆者のプロセスアプローチをテーマにした以下の関連書籍も参考にして頂ければより理解が深まります。



図解ISO9000 よくわかるプロセスアプローチ


<<まとめ>>


ISO9001の内部監査員の方から経営により寄与できるQMSへとパフォーマンスを改善させたいと考えておられる関係者には、本書は、是非、読んで頂きたい一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ISO 9000とプロセスアプローチ
第2章 ISO 9001の内部監査
第3章 適合性の監査と有効性の監査
第4章 内部監査における効果的な指摘と是正処置
第5章 内部監査員の力量と継続的向上
第6章 認証機関の審査・認証プロセス
第7章 内部監査規定と監査チェックリスト


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ISO9001のマネジメントシステムに関係して、組織で初めて内部監査について学習したいという人のために内部品質監査の基本的事項から実務的な監査技法までをイラスト等の図解を交えて体系的に分かり易く解説している入門書の『ISO9000内部品質監査の実務知識早わかり』がISO9001規格の2008年版への改正に伴って改訂版として発行されていますので紹介します。


内部品質監査についての解説書になると、ISO19011:2002(JISQ19011:2003:「品質及び/又は環境マネジメントシステム監査のための指針」に沿っての内部品質監査員の訓練のためのガイドが中心であったり、ISO9001に関わる内部品質監査のためのチェックリストの作成に焦点をあてたり、内部品質監査における適切な不適合指摘や是正処置に焦点をあてたりといった特色を備えた優れた解説書がすでに多く発行されています。


それぞれのニーズに応えた特色ある内容を備えています。


本書は、内部品質監査の入門書としてこういった内部品質監査員として必要と思われる内容を網羅して基礎から計画、評価実務まで事例を多く取り入れており、イラストを交えて親しみやすい内容になっています


本書は、組織のなかで、ISO9001の規格要求事項、ISO9000の基本用語、内部監査の準備、計画、内部監査の進め方、監査報告書、是正処置などの基本的事項は、一応研修等で学んで結果的に内部監査員として認定されているけれども、今一度、内部監査員としての実務的な監査技法を基本からしっかりと学びたいと考えている人のニーズに合致した入門書だと思います。


本書は、組織で内部監査員を教育する立場にある品質管理責任者や事務局といった関係者の教育用のテキストとしても役立つと思われます。


<<ポイント>>


ISO9001:2008改正に対応して、内部品質監査に関する監査技法を解説する入門書。


品質マネジメントシステムについての基礎知識にはじまり、


内部品質監査の基本/導入準備/実施計画/初回会議/監査証拠の収集/監査所見の作成/不適合事例/監査所見・監査結論/内部品質監査報告書/是正処置


などの実務的な監査技法の解説に加えて


内部品質監査のケーススタディ及び役割演習までをイラストなどの図解【絵とき解説】にて分かり易く解説しています


本書:「ISO9001(改訂4版)内部品質監査の実務知識早わかり」です。


ISO9001‐2008年版準拠」との副題が付いています。


本書は、著者:大浜 庄司 氏にて、2009年4月にオーム社より発行されています。


ISO9001内部品質監査の実務知識早わかり―ISO9001‐2008年版準拠
オーム社
発売日:2009-04
発送時期:在庫あり。
ランキング:191382

<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、14章から構成されています。


ざっとした内容を紹介します。


本書の「はしがき」に続く冒頭に「絵とき内部品質監査の監査サイクルISO19011内部品質監査の手順)と題して、内部品質監査の手順(「準備・計画段階」→「実施段階」→「フォーローアップ段階」)、監査の原則、監査の種類などの概要についてカラフルなイラスト(漫画)で解説してあります。


取り上げられているテーマ項目の解説は、見開きの2ページから数ページに及ぶものもありますが、タイトルに対して中見出し幾つかの小見出しのもと概念図やフロー図などの図解など交えて解説が進められるという構成になっています。


第1章では、「品質マネジメントシステムの基礎知識
と題して、「”品質”とはどういったものか」との品質の定義や製品品質に関わる4つの側面、品質管理と品質保証の違い、QMSの確立と文書化の解説、改善の概念の解説といったQMSの8つの基礎知識が解説されます。


第2章では、「まず、品質監査から学ぼう
と題して、品質監査とはどういうものかとの観点から、監査用語の解説、品質監査の目的、第一者監査、第二者監査、第三者監査の違い、各種の品質監査の方法についての分類といった11の事項について解説しています。


第3章では、「内部品質監査の基本を習得しよう
と題して、内部品質監査の目的、QMSにおける位置づけ、ISO9001:2008の8.2.2項:「内部監査」の要求事項の解説、外部品質監査との違い、内部品質監査員に求められる力量、マネジメントレビューとの関係、監査プログラムについての図解解説といった内部品質監査の基本となる15項目について解説しています。


第4章では、「内部品質監査の導入準備はこうする
と題して、内部監査の準備段階の手順としての監査プログラムの作成の手順について、トップマネジエントの決意からの時系列的な流れに沿って解説しています。


さらに内部監査規定の作成、監査員の教育計画と内容、内部品質監査の年間計画の種類と計画の立て方とその方法、内部監査の頻度の決定、チェックリストなどの作業文書の準備、チェックリストの作成の方法などを解説しています。


第5章では、「内部品質監査の実施計画を立てる
と題して、監査チームリーダーによる内部監査の実施計画の作成の手順と実務について解説しています。監査員、被監査者、監査依頼者の各役割、監査チーム内のリーダー、メンバーの責任権限、また監査員の作業の割当、さらには、認証審査受審のための体制整備の方法といった13項目について解説しています。


第6章では、「内部品質監査は初回会議から始める
と題して、ここでは、初回会議(オープニングミーティング)のやり方と手順、内容について解説しています。


また認証機関の審査の際の初回会議の内容について、例をあげて解説しています。さらに内部監査員の養成研修で行うロールプレーでの初回会議の事例といった5項目について解説しています。


第7章では、「内部品質監査成功のカギは“監査証拠の収集”にある
と題して、内部監査での監査員の監査証拠の収集の手順、留意ポイント、方法について解説しています。文書審査と現場審査、チェックリストの使い方、被監査者へのインタビュー、面談のテクニック、監査メモの作成、不適合検出の際の処置といった20項目を取り上げ解説しています。


第8章では、「監査所見を作成する
と題して、監査員が内部監査時に見いだした監査証拠を評価し、監査所見を作成する手順を解説しています。


監査所見の作成の手順、監査チームミーティング、監査証拠の評価と適合、不適合、推奨事項、不適合の判断のポイント、不適合の評価の仕方などの6項目について解説しています。


第9章では、「内部品質監査における不適合事例
と題して、内部品質監査のISO9001規格の4.2.3項から8.5.2項までの20要求項での良くある不適合事例を列挙しています。


第10章では、「最終会議で監査所見・監査結論を報告する
と題して、最終会議(クロージングミーティング)の開催手順について解説しています。
監査所見、監査結論、最終会議の進め方、認証機関の審査での最終会議の例、内部監査員の養成研修でロールプレーで最終会議を行う場合の例といった5項目について解説しています。


第11章では、「内部品質監査報告書はこのように書く
と題して、内部品質監査報告書の書き方について、報告書の目的を確認し、内部品質監査の実施の記録、報告書に記載すべき内容、報告書の書式の例といった4項目について解説しています。


第12章では、「不適合は是正処置をとる
と題して、再発防止策としての是正処置のやり方とその手順について解説しています。是正処置、予防処置、是正処置の手順、是正処置不適合の決定法、是正処置の具体的な手順、被監査者および監査員の責任と考え方、フォローアップの実施の要領など10項目について解説しています。


第13章では、「内部品質監査のケーススタディ
と題して、最初にケーススタディについての活用方法の解説があります。


次いで、設計課、受入検査課、…などの各部門での監査の状況と各3事例における監査員と関係者の問答が掲載されています。


ケーススタディについてのISO9001:2008(JIS Q 9001:2008:「品質マネジメントシステム−要求事項)規格のどの要求項に対して、適合、不適合、観察といった判断をすべきかの解説が続くという構成になっています。


第14章では、「内部品質監査の役割演習
と題して、内部品質監査実施について初回会議、監査証拠の収集、最終会議について、監査員、被監査員の役割を演習できるように場面の設定、チーム編成、用意する文書などが掲載され、研修等に活用できるようになっています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISO9001:2008JIS Q 9001:2008)に関わる内部品質監査のための監査技法について、初めて内部監査を学ぶ人を対象に基本から実務の詳細まで図解で分かり易く丁寧に解説されています


本書は、組織で行う内部品質監査員研修の際の監査技法を学ぶためのテキストとしても有効に活用できる内容となっています。


<<まとめ>>


本書は、ISO9001内部品質監査員等の内部品質監査の実務知識を基本から習得したいというニーズを持っている人には、お薦めの一冊です


またQMS管理責任者、事務局など品質内部監査員教育に関係者にも役立つ一冊です。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
絵でみる内部品質監査の監査サイクル
(ISO19011内部品質監査の手順)
第1章 品質マネジメントシステムの基礎知識
第2章 まず,品質監査から学ぼう
第3章 内部品質監査の基本を習得しよう
第4章 内部品質監査の導入準備はこうする
第5章 内部品質監査の実施計画を立てる
第6章 内部品質監査は初回会議から始める
第7章 内部品質監査成功のカギは“監査証拠の収集”にある
第8章 監査所見を作成する
第9章 内部品質監査における不適合事例
第10章 最終会議で監査所見・監査結論を報告する
第11章 内部品質監査報告書はこのように書く
第12章 不適合は是正処置をとる
第13章 内部品質監査のケーススタディ
第14章 内部品質監査の役割演習





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ISO9001で規定されている内部監査は、品質マネジメントシステム(QMS)の適合性、有効性等を検証する目的で行われます


しかし、ISO9001の運営管理に関係して組織の管理責任者が抱える悩みのなかで組織の業種・規模の如何を問わず、一番多いのが内部監査に関する悩みとのこと。


内部監査で見いだされた不適合についての再発防止としてしっかりと実施されるべき是正処置がうまく機能しないためにQMSの継続的改善の活動が進まないといった問題。


継続的改善の仕組みが機能しないとQMSの根幹が損なわれてしまう問題へと波及し、経営にも悪影響を与えてしまうことが懸念されます。


内部監査にまつわる問題としては、内部監査が形骸化し、単なるセレモニー化してしまっているといった問題があります。


また、内部監査員が重要な要求事項が満たされていない事態を検出できなかったり、不適合に対する指摘があいまいなため是正処置の焦点がぼけてしまうといった内部監査員の力量に関わる種類の問題があります。


さらには、指摘事項に対する被監査部門の処置が適切な再発防止策に結びついていないといった問題もあります。


効果が上がる内部監査を行うための内部監査のノウハウについて、中小企業での不適合報告書・35実例を取り上げて専門家が添削・解説している本を紹介します


ISO 9001:2000に関して内部監査のノウハウを解説した前著:「(こうすれば効果があがる)ISO9001内部監査指摘ノウハウ集」(2007年1月発行:「ISOの本棚」でも紹介))のISO 9001:2008の改正に対応した第二版になります。


ISO 9001:2008の改正に対応して、より適切な事例の内容と解説が改めて収録された改訂版になります。


<<ポイント>>


不適合報告書の事例を中心に実践的に内部監査ノウハウを伝授している本


なぜ内部監査の効果を上げることが必要かなど内部監査の機能を再確認すると共に有効な内部監査のためのアドバイスから始まっています。


また専門家が真のQMS改善につながる35の是正処置事例を解説し、是正処置事例から発見された組織の弱点とその解決法などを説いています。


またトップ/管理責任者/内部監査員/被監査部門/推進事務局・推進スタッフのそれぞれの立場において抱えている内部監査実施上の悩みを取り上げ、Q&A形式で解決策について解説しています。


本書:「(こうすれば効果が上がるISO9001内部監査指摘ノウハウ集〈2008年改正対応〉」です。


本書は、ISO9001内部監査指摘ノウハウ集編集委員会(福丸 典芳 委員長、小谷 博信 委員、斉藤 忠 委員、櫻井 耕一 委員、西野 武彦 委員、本居 哲也 委員)による編集にて、2009年3月に日本規格協会より発行されています。


こうすれば効果が上がるISO9001内部監査指摘ノウハウ集〈2008年改正対応〉
日本規格協会
ISO9001内部監査指摘ノウハウ集編集委員会(編集)
発売日:2009-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:59210

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


中小企業事例による

内部監査員への応援本!


本書は、第0章から第4章までの5つの章から構成されています。


ざっと紹介します。


第0章では、「品質マネジメントシステムの内部監査の視点
と題して、ISO 9001:2008の序文を引用し、QMSがどのような考え方でつくられているかについて解説しています。またISO 9000(JIS Q 9000)の品質マネジメントの8原則を解説し、QMSにおける内部監査の位置づけがどのようなものかを説いています。


第1章では、「内部監査の効果を上げる意義と必要性
と題して、最初にISO9001規格との向き合い方、使い方について解説しています。


ISOの導入前から仕事はしていたし、マネジメントシステムも存在していたとして、自組織を見定めることの重要性、社会、ライバル企業・顧客の変革を把握すること、自組織にマッチしたQMSを推進することの必要性と、ツールとしてのISO 9001の活用の視点、QMSの継続的改善に重要な観点などを解説しています。


また内部監査の機能とその活用について解説しています。


QMSにおける内部監査の目的、内部監査の機能、内部監査の効果的活用のためのポイントなど解説し、内部監査の実際の事例として、以下の3点の問題を取り上げ、どのように解消すべきかを説いています。


  1. 内部監査で何を指摘してよいかわからない
  2. 是正処置を行ったはずなのに同じ問題が再発する
  3. 経営課題、品質目標が前年度未達なのに毎回同じ問題が指摘されるが直らない

第2章では、「真のQMS改善につながる是正処置事例の解説
と題して、中小企業の「不適合報告書」の35の是正処置事例を取り上げて、『事例の背景』、『解説』としてその不適合報告書の内容についてポイントを掘り下げ、どこが課題でどのように改善すべきかについて専門家が添削・解説しています。


左右の見開きの2ページで左側のページに「不適合報告書」が、そして右側のページが『事例の背景』、『解説』と対比して掲載してあります。


以下の事例が取り上げています。


  • 事例1 (4.品質マネジメントシステム,7.製品実現)
  • 事例2 (4.品質マネジメントシステム)
  • 事例3 (4.品質マネジメントシステム)
  • 事例4 (7.製品実現)
  • 事例5 (5.経営者の責任,8.測定,分析及び改善)
  • 事例6~9 (4.品質マネジメントシステム)
  • 事例10 (4.品質マネジメントシステム,6.資源の運用管理)
  • 事例11 (5.経営者の責任)
  • 事例12 (6.資源の運用管理)
  • 事例13 (6.資源の運用管理)
  • 事例14 (6.資源の運用管理,7.製品実現)
  • 事例15 (6.資源の運用管理,7.製品実現)
  • 事例16 (6.資源の運用管理)
  • 事例17~20 (7.製品実現)
  • 事例21 (7.製品実現,8.測定,分析及び改善)
  • 事例22~28 (7.製品実現)
  • 事例29~35 (8.測定,分析及び改善)

この解説が本書の中核になります。


第3章では、「是正処置事例から発見された組織の弱点とその解決法
と題して、先の章の是正処置事例で見いだされた共通した課題を取り上げ、その解説方法について解説しています。


不適合報告書」の記述方法について、とくに監査基準(計画面も)が不明確な点について、不適合報告書推奨例を挙げて記述の仕方を解説しています。


また効果的に是正処置を実施するための方法について解説しています。


是正処置の定義に確認にはじまり、第2章の事例で見いだされた『原因の追及が弱い』という課題に関して、是正処置の進め方(目的、9ステップからなる手順)を詳細に解説しています。


とくに4つの事例を通して是正処置の進め方を解説しています。


不適合報告書是正処置に関わる内部監査員の力量などのチェックポイントをまとめています。


さらに内部監査の着眼点について、内部監査員に対してのISO 9001で規定している規格の意図の理解と内部監査の質問事例について解説しています。


各部門でISO9001に関する要求事項をどのように監査するかのポイントと意図と効果を重視した質問事項の例を挙げて解説しています。


第4章では、「内部監査実施上の悩みとその回答(Q&A)
と題して、トップ/管理責任者/内部監査員/被監査部門/推進事務局・推進スタッフがそれぞれの立場において抱えている内部監査実施上の悩みを取り上げ、その悩みに対するコメントとその解決策について(ではどうすればよいか?)Q&Aで解説しています。


上記のQMSの関係者毎にどのように考えるべきかといった「まとめ」が枠囲みで整理されています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、組織において効果が上がる内部監査を実施していくためのノウハウについて、ISO 9001における内部監査のアウトプットの一つである不適合報告書の多数の具体的事例などをもとに実務的に解説しています


ISO9001:2008の改訂に対応した内容となっています。


<<まとめ>>


QMSの有効性の継続的改善に観点において、内部監査についての悩みを感じておられる関係者には、本書から有効な解決策のヒントが得られると思います。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第0章 品質マネジメントシステムの内部監査の視点
第1章 内部監査の効果を上げる意義と必要性
第2章 真のQMS改善につながる是正処置事例の解説
第3章 是正処置事例から発見された組織の弱点とその解決法
第4章 内部監査実施上の悩みとその回答(Q&A)





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内部監査は、ISOマネジメントシステムの活動の中でも組織のマネジメントシステムの適切性、妥当性、有効性などをチェックし、改善していく観点において極めて重要な位置づけになります。


ISO9001:2008JISQ9001:2008)規格の8.2.2項:「内部監査」でも、『品質マネジメントシステムが,個別製品の実現の計画に適合しているか、この規格の要求事項に適合しているか、及び組織が決めた品質マネジメントシステム要求事項に適合しているか。』といった点が満たされているかを明確にすることが内部監査の目的と規定されています。


しかしこの内部監査が形式的なものに陥ると確実に組織のQMSの形骸化へと進んでしまいます。


本書の「まえがき」の冒頭でもJAB(日本適合性認定協会)のアンケート結果で半数以上の企業が『自社の内部監査は目的を果たしていない』と考えているとしています。

上記の「まえがき」で筆者は、ISO9001における内部監査の役割についてTQM活動との関連も含めて以下のように述べています。


内部監査は問題の発見と改善後の維持に活用し、発見された問題をTQMの考え方と手法で解決していくことが、品質マネジメントシステムを継続的に運用、改善するために大変効果的である。すなわち、内部監査でISO9001TQMを融合させることでもある。


本書は、『内部監査の実際』のシリーズのISO9001:2008版改正に対応した第3版になりますが、2001年9月に発行のISO9001:2000の発行後から今日に至るまでの間に蓄積された内部監査技術情報等を参考に、以下のようなストーリーにてその内容を見直したものとなっています。


  1. 内部監査とは
  2. TQMの監査との違い
  3. 監査のやり方
  4. 内部監査のために知っておくべき管理技術
  5. 内部監査の活用の視点
  6. 内部監査の指摘事項についての再発防止策の考え方
  7. これからの監査についての考え方

<<ポイント>>


ISO9001内部監査についての解説の定番書で、規格の2008年版改訂を反映し構成・内容を見直した第3版。


本書は、内部監査とはどのようなものかからはじまり、指摘事項の原因究明と対策はどのように考えたらよいかなど、組織に役立つ内部監査のノウハウを実務的に解説しています。


とくにISO9001に関わる組織のQMSに必要なプロセス等についての問題の発見から改善・維持改善までの活動に役立ち、内部監査の本来の目的が理解できると評価されてきた本です


本書:「ISO 9001:2008 内部監査の実際」です。


本書は、著者:上月 宏司 氏にて、2009年3月に日本規格協会より発行されています。同社の『内部監査の実際』シリーズの第3版で「Management System ISO SERIES」の一冊になります。


ISO9001:2008内部監査の実際 (Management System ISO SERIES)
日本規格協会
発売日:2009-03
発送時期:通常5~7日以内に発送
ランキング:51969

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


組織に役立つ内部監査のノウハウを惜しみなく伝授!

ISO 9001内部監査員の定番書,

改訂版発行!

  • 2008年版 ISO 9001を反映
  • 構成・内容を見直して一層の使いやすさを追求
  • 実例を充実

内部監査の形骸化に歯止めをかける


本書は、7章から構成されています。


全体的にフロー図や概念図、またチェックシート、チェックリスト、不適合の指摘の仕方の事例、様式例といった多数の図表を交えて分かり易い解説となっています。


各章のざっとした概要を紹介します。


第1章では、「内部監査とはどのようなものか
と題して、内部監査の意義を理解する上で基本的な「内部監査がなぜ必要か?」、「内部監査とはどのようなものか」、「内部監査ではどんなことをするか」、「内部監査を行うために何を準備しておくべきか」といった内部監査のABC部分について分かり易く解説しています。

第2章では、「TQMの中での監査の種類と内部監査との関連はあるのか
と題して、ISO9001の規格で要求されている内部監査についてTQMの中でも実施されてきた方針管理に関わるトップ診断を中心にその目的、手順、役割等を解説しています。

またその他の(PLP監査、製品品質監査、量産立上がり監査、工程監査、標準化監査、特別監査)は、どのようなことを実施するかの概要を解説しています。

さらにISO9001の内部監査TQMでの監査とは何が違うのかを整理した上で、内部監査TQMの監査を対比し、両者の融合がどのように役立つかについて説いています。

第3章では、「上手な内部監査のやり方
と題して、ISO9001の8.2.2項を考慮した内部監査の7つのステップ(1.事前準備→2.監査作業の実施→…(略)…→7.是正処置の実施、8.フォローアップの実施)に沿って、ISO19011の指針に基づき、具体的にどのように監査を進めるかを解説しています。

とくに事前準備で行うべきこと監査の具体的な進め方監査後打合せにおいて実施すべきこと監査報告書に記載するべき内容プロセスの改善の観点からの被監査部門での監査報告書の検討フォローアップによる再発防止の確認といったポイント(『組織内で監査を計画し、客観的証拠である業務遂行上の規範(規格、手順書、作業各種ルール。帳票など)及び実作業を調査して、QMSが適正に機能しているかを調査する手順』など)について具体的な事例を交えて分かり易く解説しています。


第4章では、「監査技術を身につけるために知っているとよいこと
と題して、まず「監査基準であるISO 9001とはどのような内容か」について、ISO9001の制定・改正の経緯から、ISO9001に基づくQMSにおける品質管理、品質保証との関連、ISO9001に基づくQMSとTQMにおける品質保証体制の違いなどを説き、さらにISO9001の基本思想と2008年版における主要な変更ポイントについて解説しています。


次いで、「品質マニュアルは何のために作成するか」として、品質マニュアルの定義からその監査基準としての位置づけやその内容について解説しています。


また審査登録制度の概要を説明しています。


内部監査の積極的活用の観点からISO9001とTQMとの融合化、審査登録機関の審査と内部監査との違い、内部監査で知っていると有効な管理技術として「方針管理」、「日常管理」、「計測管理」、「5S」を取り上げ、内部監査への適用について解説しています。


第5章では、「内部監査をどのように活用するか
と題して、内部監査の活用について、『ISO9001に基づくQMSの導入から審査登録まで』にすべき活動の概要と、とくに導入準備段階で行う内部監査のポイントについて取り上げ、現状把握のために行う内部監査の方法について事例を挙げてその要領や留意ポイント等を解説しています。


第6章では、「プロセス改善につながる是正処置はどうしたらよいか
と題して、内部監査の具体例に基づいて、指摘内容の是正の仕方とその徹底をどのようにすべきかを解説しています。


不適合の事例を「1.「意図」に不適合」、「2.「実施状況」で不適合」、「3.「有効性」で不適合」の3つに区分し解説しています。


また観察事項について「原因が現象として現れたプロセスだけに焦点を合わせた指摘だとマネジメントシステムの奥に潜んでいる問題まで踏み込めないときに、被監査側にさらに踏み込んで調査をしてプロセス改善につなげて欲しい場合と考えるとよい」として例を挙げて解説しています。


さらに「内部監査での是正処置とはどのようなことをするのか」/「品質マネジメントシステムがより確実になったかの評価の仕方」/「是正処置の事例」/「是正処置の日常業務への定着はどのように行うか」といった事項についてプロセス改善につながる是正処置の考え方について事例を交えて解説しています。


第7章では、「これからの内部監査について考えよう
と題して、TQMとの融合も考慮したこれからの内部監査について考察しています。


TQMとはどのようなものかとの確認にはじまり、ISO 9001に対してTQMの活用の仕方や今後の内部監査等に関して、ISO9001とTQMとの融合の接点としての内部監査のあり方など提示しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、内部監査とはどのようなものかからはじまり内部監査の基本について解説し、ISO9001の有効性を継続的に改善していく観点からのISO9001とTQMとの融合化といった内容を交えながら内部監査により見いだされた指摘事項の原因究明と対策はどのように考えたらよいかなど、組織に役立つ内部監査のノウハウを分かり易く解説しています。


<<まとめ>>


本書は、「ISO9001内部監査員の定番書」として築いてきた評判に違わず、分かり易い内部監査の解説書となっています。


最新の情報を反映して構成・内容を見直されており、とくに組織に役立つ内部監査のための考え方等のノウハウについて具体的に説いています。


本書は、組織の内部監査が形式的であったり、マンネリ化しているのではとの問題を感じている組織の内部監査員をはじめ、改善効果を着実なものとしたいと考えているQMSの関係者には、読んで頂きたい一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 内部監査とはどのようなものか
第2章 TQMの中での監査の種類と内部監査との関連はあるのか
第3章 上手な内部監査のやり方
第4章 監査技術を身につけるために知っているとよいこと
第5章 内部監査をどのように活用するか
第6章 プロセス改善につながる是正処置はどうしたらよいか
第7章 これからの内部監査について考えよう





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 企業不祥事が新聞紙上を賑わすことも多く、会社法と金融証券取引法(J-SOX法)により内部統制の構築が求められ、内部監査の位置づけがますます重要になっています


とくに内部監査について、これまでの不正を摘発する「会計監査」、また販売・生産などの効率化を図る観点からの「業務監査」から、コンプライアンス、CSR、リスク管理を意識した経営的な内部監査が求められてきています


お仕着せの「会計・業務の監査」から「企業経営に直接役立つ監査」に向けて、各業務から広く経営全体までを対象とし、内部監査の実施ポイントなどについて経営陣、内部監査担当者、監査役などに向けて解説している本を紹介します。


本書の「はじめに」で内部監査について以下のように考えているとしています。


<<ポイント>>


「内部監査とは、従来の定義(会社内部の者が行う監査)は適当ではなく、会社の経営者が経営目標を的確に達成するために必要不可欠な監査である。」


また本書で取り上げる内部監査の対象として、以下のものを含むとし各章で取り上げています。


  • 業務監査
  • 会計監査
  • IT監査
  • HR(人事労務)監査
  • 関係会社監査
  • 内部統制のモニタリング
  • 経営監査

本書:「経営の品質を高める内部監査」です。


全社的視点で改善に導く」との副題が付いています。


本書は、著者:久保 光雄 氏の編纂(同氏、浅香 博文氏、影浦 正一氏、鈴木 大氏、中谷 仁氏、藤崎 和彦氏、松本 太一氏、大谷 公紀氏、八木 雄毅氏、渡辺 笑子氏、工藤 哲也氏、堀内 太郎氏の執筆)にて、2008年7月にかんき出版 より発行されています。


経営の品質を高める内部監査―全社的視点で改善に導く
かんき出版
久保 光雄(編さん)
発売日:2008-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:21992

<<本書のエッセンスの一部>>


内部監査は、”企業経営のゴールキーパー”


・不祥事を防止・発見する仕組みとして、内部監査の役割がクローズアップ


・「お仕着せの監査」から「企業経営に直接役立つ監査」へ


内部監査の「2つの機能」とは?


<従来型>では、保証機能重視→<これから>は、保証機能+コンサルティング機能


内部監査の4つの対象とは?


「経営監査」(経営意志決定、業務のフレームワークの決定)、「業務監査」(業務活動の実行)、「会計監査」(会計業務の実行)、「IT監査」(IT業務の実行)


内部監査の成功は,中長期、単年、個別のPlan(計画)の立案から始まる。


・経営者が「知りたいこと」「知らないこと」を予めテーマにしておけば、内部監査を効果的に進めやすい。


・業務監査のチェックポイント(第3章より)


□「業務監査」において、業務活動は経営目標と整合しており、その実現に向けて有効的に機能しているか確認している。

□「業務活動」は経営目標の実現のために、ムダなく効率的に機能している。

(略)

□「業務監査の結果」は、経営者に報告され、経営判断に活用されている。


<<本書で何が学べるか?>>


・「企業経営に直接役立つ内部監査」のための業務監査、会計監査、IT監査、HR(人事労務)監査、関係会社監査、内部統制のモニタリング、経営監査等を対象として、内部監査の方法、手順について内部監査の計画から、報告、フォローアップを含めた実施ポイントを把握することができます


・J-SOXモニタリングにより経営の質を高める内部監査の方法


・経営者目線での内部監査チームの構築など


・本書は、「いま、なぜ「内部監査」なのか」と題したプロローグに続く、10章から構成され、「内部監査を経営に活かすために」と題したエピローグで終わる構成となっています。


・また各章の終わりには、その章の『Check Point』がチェックリストとして、箇条書きでまとめられていてその章のエッセンスがレビューできる構成になっています。


・全体的に概念図を含めた図表が豊富に挿入されていて分かり易い構成となっています。


・本書の帯には、以下のように書かれています。


会計・業務の監査から

経営に役立つ監査へ

IT、人事労務、関係会社まで経営者の視点から監査する
報告とフォローアップ、J-SOXモニタリングで経営を改善する


・巻末付録で「内部監査規定」、「内部監査計画書」、「個別内部監査実施計画書」、……「業務改善状況報告書」、「業務改善状況確認書」などの書式例が掲載されています。


<<まとめ>>


本書は、『お仕着せの「会計・業務の監査」から「企業経営に直接役立つ監査」へ』といった視点で経営者、管理者、内部監査担当者に向けて、従来からの不正を摘発する「会計監査」、販売・生産などの効率化を図る「業務監査」から、コンプライアンス、CSR、リスク管理を意識した経営的な監査などの内部監査の実施ポイントについて分かり易く解説しています。


内部監査の目的と役割」の確認に始まり、内部監査の計画から、『業務監査、会計監査 、IT監査、HR(人事労務)監査、関係会社監査』などの実施ポイントや内部監査の報告、J-SOXモニタリングを経営改善に活かすための内部統制の有効性、さらに内部監査の発展系までを多数の図表を交えて丁寧に解説しています。


本書の「はじめに」で本書の想定している読者である経営者、管理者、内部監査担当者の方がそれぞれ読むべきポイントがまとめてありますが、内部統制に関わる経営者、管理者、内部監査担当者の方々には、読んでおきたい一冊です。


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
プロローグ いま、なぜ「内部監査」なのか
第1章 期待高まる内部監査の目的と役割
第2章 内部監査が役立つかどうかは計画で決まる
第3章 業務向上に直結する業務監査 内部監査の実施ポイント1
第4章 経営を正しく捉える会計監査 内部監査の実施ポイント2
第5章 経営の命綱を強化するIT監査 内部監査の実施ポイント3
第6章 人材をやる気にさせるHR(人事労務)監査 内部監査の実施ポイント4
第7章 グループを結束させる関係会社監査 内部監査の実施ポイント5
第8章 プレゼンテーションとフォローアップを重視する 内部監査の報告のポイント
第9章 J-SOXモニタリングを経営改善に活かす 内部統制の有効性
第10章 発展する内部監査
エピローグ 内部監査を経営に活かすために






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 会社法ならびに金融証券取引法の内部統制についての要求内容が概念的要素が多いためなかなか分かり難いということもあってか、2007年度ならびに2008年になってからも内部統制に関する本は、相次いで出版されていてどれを読めば良いのかなかなか判断しづらいといった状況にあります。


内部統制モデルの包括的フレームワークが提唱されたトレッドウェイ委員会によるCOSO報告書で明示されている内部統制の本質は、「内部統制とは、人間が遂行するプロセスである」として、業務に組み込まれ、全ての関係者によって遂行されるプロセスを実現すること。そしてプロセスとしての内部統制を実現するために必要不可欠となる機能が内部監査と説いて内部統制の整備と内部監査の機能を重点に分かり易く解説している本を紹介します。


2002年から日本内部監査協会の講習会で講師を務めている著者が内部統制報告制度の歴史的経緯を整理して、日本の内部統制基準の解説とその中核となる内部監査の業務とその役割を重点としてグローバルな視点から明快に解説しています


本書:「内部統制と内部監査」です。


本書は、著者:川村 眞一 氏にて、2007年7月に同文館出版より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


この本一冊で


これまでの疑問と誤解が解消!


経営者、役員等内部統制推進責任者、内部監査人等必読の書



内部統制の整備なくして


会社の発展なく、


内部監査の働きなくして


内部統制の整備ならず




本書は、本書の執筆の経緯から本書の目的や構成の概要を解説していている序に続く、第吃堯 А崙睇統制」と第局堯А崙睇監査」の2部から構成されています。 


第吃瑤任蓮◆内部統制
として、内部統制の基礎知識/米国の内部統制概念の変遷と内部統制報告制度の歴史/COSO報告書の定義と概念/SOX法でいう内部統制/会社法でいう内部統制/金融商品取引法でいう内部統制/内部統制に関する要約整理/整備および運用すべき内部統制という章立てで、内部統制について、「内部統制とは人間が遂行するプロセスである」から経営者の内部統制の整備義務、財務報告に係る内部統制、金融証券取引法で導入された内部統制とは、内部統制報告制度のこと、経営者の責務の具体的な意味、内部統制は自社及び企業集団のために整備及び運用すべきもの、内部統制を有効に機能させる要件などに諸点について分かり易く解説しています。


第局瑤任蓮◆内部監査
として、 内部監査とは/三様監査の比較/監査と検査の相違/内部統制と内部監査/内部監査人の任務/実効を上げる内部監査の要件/実効を上げるための経営者の責務という章立てで、内部監査の機能の解説に始まり、外部監査や監査役監査との違い、監査と検査の違い、内部統制における内部監査、内部監査人の任務、実効をあげるための内部監査の手法ならびに経営者の責務などの諸点について解説しています。


また、「1.SOX法制定の経緯とその略称の由来」、……「10.アカウンタビリティとディスクロージャーの違い」までの10の関連キーワード解説のコラム欄が掲載されています。


本書は、内部統制ならびに内部監査について、一般読者は、ここが分かり難いだろうというツボが押さえられて明快に丁寧に解説してあり内部統制の整備並びに運用の実践に役立つお奨めの解説書です


内部統制と内部監査
同文館出版
川村 眞一(著)
発売日:2007-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:52840
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 目からうろこです。疑問が晴れました。



なお本書の目次は、以下の内容です。
序 執筆の経緯と本書の構成
1 内部統制への関心の高まり
2 内部統制に関する質問への回答
3 執筆の目的と本書の構成
第吃堯‘睇統制
1 内部統制の基礎知識
2 米国の内部統制概念の変遷と内部統制報告制度の歴史
3 COSO報告書の定義と概念
4 SOX法でいう内部統制
5 会社法でいう内部統制
6 金融商品取引法でいう内部統制
7 内部統制に関する要約整理
8 整備および運用すべき内部統制
第局堯‘睇監査
1 内部監査とは
2 三様監査の比較
3 監査と検査の相違
4 内部統制と内部監査
5 内部監査人の任務
6 実効を上げる内部監査の要件
7 実効を上げるための経営者の責務





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あけましておめでとうございます。


本年も「ISOの本棚」を宜しくお願いします。



 ISO9001:2000規格で求められる内部監査は、QMSが製品実現の計画、ISO9001の規格の要求事項、そして、組織のQMS要求事項に適合しているかQMSが効果的に実施され維持されているかを目的に実施します。

内部監査が上記の目的をしっかりと果たせるためには、その内部監査を行う内部監査員の力量が求められます。


 この内部監査について、どのように取組んだらよいのか、具体的にどう進めたらよいのか、実践的に役立つよう解説している本を紹介します


 ISO9001:2000規格の概要からねらい、内部監査の進め方、内部監査員に必要な力量などについて、実務的に分かり易く解説しています。とくに製造業、サービス業、建設業向けの内部監査のチェックリストも掲載し、解説しています。


本書:「内部品質監査員の実務入門」です。


ISO9001:2000年版」との題が頭に、


成功する内部監査の進め方」との副題が付いています。


本書は、秦 勝彦 氏、長谷川 武英 氏による編著、ならびに内海 政嘉 氏、島淵 裕一氏の執筆にて、2003年3月に日刊工業新聞社 より発行されています。


本書は、1999年2月にISO9000'S:1994年版に対応の『内部品質監査の実務入門』の2000年版に対応した改訂版になります。


本書は、13章で構成されています。全般的にイラストや概念図など図表が多く用いられ分かり易い内容となっています。


第1章では、「2000年版ができるまで
として、ISO9000シリーズの規格の制定の経緯を整理し、解説しています。


第2章では、「ISO9001:2000年版の基本となる考え方(品質マネジメントの8原則)について
として、ISO9001:2000の基本となる考え方の『顧客重視』などの8原則について解説しています。


第3章では、「1994年版からの変更点
として、この第三版(2000)の規格の第二版(1994)からの変更点について、JISQ9001:2000の解説を参考にしながら解説しています。


第4章では、「ISO9001:2000年版の概要とねらい
として、ISO9001:2000規格の内部監査に焦点を当て、有効性の継続的改善に関わる付加価値の高い内部監査が実際には、余り行われていないといった課題等に触れながら、ISO9001:2000、ISO9004:2000などの概要と内部監査を効果的なものとするためには、どのように推進すべきかなどを解説しています。


第5章では、「内部監査の進め方
として、監査の規格要素、部門ごと手順、業務フロー、プロセスのアプローチ型監査について解説し、内部監査の実施の原則から、内部監査の準備、監査の実施、是正処置とフォローアップ、そしてマネジメントレビューへの監査結果の報告についての要領など内部監査の進め方について解説しています。


第6章では、「内部品質監査員に必要なスキル
として、内部監査員に求められる個人的特質、知識及び技能、教育・訓練、業務経験などの要点について解説しています。


第7章では、「プロセスアプローチ型の内部監査の事例スタディ
として、『顧客重視』に焦点をあてたプロセスアプローチ型の内部監査事例を取り上げ、どのように内部監査を実施するかをシミュレートしています。


第8章では、「内部品質監査員の教育
として、内部監査の意義、監査員教育の重要性などから、内部監査員に求められる知識・スキルとその知識・スキルをどのように身につけるかとの観点から整理し、内部品質監査員の教育方法についての要領を解説しています。


第9章では、「内部監査チェックリスト
として、製造業・サービス業に適用できる内部監査チェックリストについて、システム構築時または直後とQMSの維持及び改善のための2種類のチェックリストについてどのようにチェックリストを準備するか解説し、更にはチェックリストが添付されています。またさらに建設業で用いる内部監査のチェックリストも示されています。こちらは、チェックリストに吹き出しでチェック内容にまつわる留意点が書かれてあります。


第10章~第12章では、「製造業にみた内部監査の実際〔ほか〕」
として、それぞれ独自の工夫をして内部監査を実施しているI電機(株)(10章)、M(株)(11章)、S工業(株)(建設業)の監査の事例について、関連帳票も含めて具体的に解説しています。


第13章では、「不適合の模擬問題
として、製造業・サービス業の不適合の模擬事例、建設業の不適合の模擬事例について問題と回答として解説されています。


本書は、ISO9001:2000内部監査について基本的な考え方の部分から説き起こし、実務的に丁寧に分かり易く解説された良い内部監査の解説書と思います。


ISO9001:2000年版内部品質監査員の実務入門―成功する内部監査の進め方
日刊工業新聞社
秦 勝彦(著)長谷川 武英(著)
発売日:2003-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:189108


なお本書の目次は以下の内容です。
第1章 2000年版ができるまで
第2章 ISO9001:2000年版の基本となる考え方(品質マネジメントの8原則)について
第3章 1994年版からの変更点
第4章 ISO9001:2000年版の概要とねらい
第5章 内部監査の進め方
第6章 内部品質監査員に必要なスキル
第7章 プロセスアプローチ型の内部監査の事例スタディ
第8章 内部品質監査員の教育
第9章 内部監査チェックリスト
第10章 製造業にみた内部監査の実際(その1)
第11章 製造業にみた内部監査の実際(その2)
第12章 建設業にみた内部監査の実際
第13章 不適合の模擬問題




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