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これだけは知っておきたい 地球環境問題のキーワード

「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」(環境保全活動・環境教育推進法)は、『国民、NPO、事業者等による環境保全への理解と取組の意欲を高めるため、環境教育の振興や体験機会、情報の提供が必要』であることなどを定めたものですが、『事業者、国民及び民間団体の責務』(第4条)として「環境保全活動及び環境教育を自ら進んで行うよう努めるとともに、他の者の行う環境保全活動及び環境教育に協力するよう努めるものとする。」と規定されています。


またISO 14001の活動においても、4.4.2項:「力量、教育訓練及び自覚」でも『組織は、その環境側面及び環境マネジメントシステムに伴う教育訓練のニーズを明確にすること。組織は、そのようなニーズを満たすために、教育訓練を提供するか、又はその他の処置をとること。』に関して、必要な教育訓練の提供等が要求されています。


このような背景から、組織活動に関わる人には、今日、地球環境問題への適切な理解が求められています。


本日は、地球環境問題を取り上げ、地球環境問題を理解する上で前提となる基礎知識から企業としての取り組み方などまで事例も交えて幅広く総合的に全編フルカラーの豊富なイラスト、図解・写真等を用いて分かり易く解説している本を紹介します。


「本書をご利用いただく前に」で本書の目的について、「組織内の全ての人たちが地球環境問題の現状と対策の重要性を理解し、個々の企業が推進する取組において正しい認識のもとに業務を遂行すること」と述べています。


地球環境問題の“社員への啓発書”として役立つ一冊です。


本書:「よくわかる これだけは知っておきたい地球環境問題のキーワード」です。


本書は、著者:富士通エフ・オー・エム にて、2008年5月に FOM出版 より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


私たちに託された未来………

あなたの

環境意識をチェック!


また月尾 嘉男先生が本書に推薦の言葉を寄せられています。


本書は、6章で構成されています。


途中に関連キーワードやトピックスを取り上げた『コラム』、『豆知識』、『キーワード』解説があり、地球環境問題について幅広く学べる構成となっています。


また本書は、携帯にも便利な新書サイズで章ごとに「確認問題」があり、その章の内容の理解度を確認できたり、環境意識・行動チェック表が用意され、個人レベル、企業レベルで対策の進捗状況などを確認できるような配慮がされています。


第1章では、「地球環境問題とは?
として、『地球環境問題とは?』にはじまり、地球環境問題の深刻化している現状から、特に地球温暖化をクローズアップして解説しています。


第2章では、「地球環境問題をめぐる動き
として、世界的規模での取り組み、京都議定書関連、環境イベント、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)など世界における地球環境問題をめぐる主要な動きと我が国の環境技術、地球温暖化防止行動計画、地球温暖化対策推進法、チーム・マイナス6%などの動きの現状が解説されています。


第3章では、「環境保全への取り組み
として、サスティナブル社会の実現に向けて、各個人ができること並びに企業ができることを軸に家庭や職場で一人ひとりにできる環境活動や企業における環境効率の改善、環境アセスメント、環境マネジメントシステム、環境会計、環境報告書、グリーン購入とグリーン調達、社員への環境教育環境活動といった活動ならびにトヨタ自動車、イオン、HSBC銀行、日立製作所、富士通 といった企業での先進的な企業における取組事例などが解説されています。


第4章では、「環境とビジネス
として、環境問題を前向きにとらえる視点から環境リスクへの対応、環境経営の実現、環境ビジネスの拡大、製品やサービスの差別化などのインパクトの事例など交えてエコプロダクツなど環境をキーワードにあらたなビジネスチャンスも広がることなどこれからの環境とビジネスとの関係について解説しています。


第5章では、「ICTへの期待
として、基本インフラとしての情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)に関係して、「ICT活用による環境負荷の低減」と「ICT分野の環境負荷の低減」について、これからの時代におけるICTが果たすべき役割などを運行支援ソリューション、本部集中型POSシステム、eラーニングシステム、パソコンのリサイクルサービスなどの事例を交えて解説しています。


第6章では、「社会貢献活動の推進
として、これからの時代に企業が果たすべき社会貢献活動について、企業と地域の連携、循環型社会への貢献、NPOやNGOとの協働などの関連、そしてグリーン電力、カーボンオフセット、社会的責任投資(SRI)などの個人が関与できる社会貢献の仕組みについて解説しています。地球環境問題、自社の取り組み、職場での環境影響の配慮、日常生活における環境への配慮、地域とのかかわりなどのチェック表が用意され、環境意識・行動チェックがチェックできるようになっています。


本書は、地球環境問題について幅広く分かり易く丁寧に解説されていて、さらにこれからの時代において、組織として、個人として理解し、実践すべき事柄が体系的に整理され解説されています。皆さんに是非、ご一読いただきたい一冊です。


これだけは知っておきたい 地球環境問題のキーワード
FOM出版
富士通エフ・オー・エム(著)
発売日:2008-05
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:78818


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
本書をご利用いただく前に
第1章 地球環境問題とは?
1-1 深刻化する地球環境問題
1-2 地球温暖化の脅威
第2章 地球環境問題をめぐる動き
2-1 世界的規模での取り組み
2-2 日本国内の動き
第3章 環境保全への取り組み
3-1 サスティナブル社会の実現
3-2 一人ひとりにできる環境活動
3-3 企業における環境活動
3-4 事例に見る企業の取り組み
第4章 環境とビジネス
4-1 環境が生むビジネスチャンス
4-2 エコプロダクツ事例に見る「環境とビジネス」
第5章 ICTへの期待
5-1 環境とICT
5-2 ICT分野の環境イノベーション
5-3 事例に学ぶ「ICT活用による環境改善」
第6章 社会貢献活動の推進
6-1 社会の一員としての取り組み
6-2 誰もが参加できる環境貢献のしくみ
6-3 環境意識・行動チェック
付録 環境基礎用語集
   便利なリンク集 & 環境関連法規制一覧




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産廃処理の実務がわかる本

廃棄物および清掃に関する法律」の法令から、施行令、施行規則、更には、関連する条例も含めて産業廃棄物の処理にまつわる法令は、その成立してきた経緯も含めてなかなか複雑な体系になっています。、


しかしながら万が一にも不法投棄などの問題が発生すると排出事業者の責任が求められます。


排出した企業自体は、全く違法行為を行なっていなくても責任を取らなければなりません。


時として、数千万円にも及ぶ莫大な負担を負い、大きなダメージを受けてしまう場合もあります。


  • Q:「産業廃棄物と有価物との区別の判断はどのようにしたらよいか?

  • Q:「マニフェストが返送されない場合はどのように対応したら良いか?

などの産業廃棄物の処理の担当者が解説書や法律だけでは解決できない疑問や知りたいと思うような実務的な事柄についてイラストなどの図表を用いて分かり易く71のQ&Aを通して産業廃棄物の処理について解説している本を紹介します。


本書:「産廃処理の実務がわかる本」です。


本書は、著者:(株)ユニバースにて、2008年4月に日本実業出版社より発行されています。


(株)ユニバースは、「図解 産業廃棄物処理がわかる本」(ISOの本棚でも紹介)の本を発行したジェネスグループの環境問題専門のコンサルティング会社で、本書では、同社のセミナーやコンサルティングの受講者やクライアントから寄せられた質問や疑問を参考にしてまとめられたとのことです


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


Q.マニフェストを業者が紛失!


再発行してOK?


A.答えは本書126ページに


実務上で起こる困った問題も本書があれば即解決!



本書は、最初に見開きで写真を交えて『産業廃棄物の流れをマスターする!}との排出事業者から最終処分への処理の流れが図解してあります。


「はじめに」に続いて、「産業廃棄物担当者のタイプ別診断」というのが掲載されています。YES、NOで分岐していくと5つのタイプが載せられています。タイプ別に陥りやすい課題とアドバイスがあります。また次に産業廃棄物処理の主な法律の成立から社会・事件と対比して、清掃法から廃掃法へと至る主要な改正の流れのポイントがまとめてあります。


本書は、7章から構成され二色刷でメリハリのある説明となっています。この章立ては、セミナー等で現場の産業廃棄物担当者が抱く代表的な疑問や質問を区分するとこのような内容になるとのこと。


このQ&Aは、1項目について何ページかに及ぶ内容もありますが、多くは、見開きの2ページ等で質問のタイトルについて、回答として何項目かに及ぶ説明が続き、説明に関して、イラストなどの図表で解説を補完するといった展開になっています。なお法令への対応は、2008年3月末現在に対応したものとなっています。


第1章では、「産業廃棄物の区分を完璧に理解しよう!」
として、『1-1 排出事業者責任:「排出事業者責任」とは何か』などの11件のQ&Aが取り上げられています。


第2章では、「自社が排出した産業廃棄物が処理される流れを知っている?」
として、『2-1 産業廃棄物の処分:「最終処分」とは何か?』をはじめとした12件のQ&Aが取り上げられています。


第3章では、「産業廃棄物に関わる行政の仕組みを知ろう!」
として、『3-1 政令市:廃掃法における「政令市」とは?』をはじめとした11件のQ&Aが取り上げられています。


第4章では、「トラブルを起こさないための契約書の知識
といて、『4-1 契約の形態:収集運搬と処分を別々の処理業者に委託する際の契約は?』をはじめとした6件のQ&Aが取り上げられています。


第5章では、「産業廃棄物の流れを管理するマニフェストについて理解しよう!
として、『5-1 マニフェストの書式:紙マニフェストはどのように作成すればよいか?』など10件のQ&Aが取り上げられています。


第6章では」、「適正な委託業者を選ぶための施設確認のやり方
として、『6-1 実務的に必要な施設確認:排出事業者は処理委託先の現地確認等を行なう必要があるか?』などの11件のQ&Aが取り上げられています。


第7章では、「産業廃棄物に関わる罰則と、注意すべき実務のポイント
として、『7-1 不法投棄に対する責任の有無:委託処理業者が不法投棄を行なった場合の排出事業者の責任は?』から『7-10 隣接する事業場の産業廃棄物の取扱い:2つの事業場の産業廃棄物をまとめて保管してもよいか?』に至る10件のQ&Aが取り上げられています。


本書は、産業廃棄物の処理に関して実務的に分かり易く記載されています。産業廃棄物処理の担当者の方には、ハンドブック的に手もとにおいて疑問を感じた際にその箇所を拾い読みしても良いと思いますし、産業廃棄物の実務について勉強する上でも大いに役立つと思います


産廃処理の実務がわかる本
日本実業出版社
(株)ユニバース(著)
発売日:2008-04-10
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:36881

なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 産業廃棄物の区分を完璧に理解しよう!
第2章 自社が排出した産業廃棄物が処理される流れを知っている?
第3章 産業廃棄物に関わる行政の仕組みを知ろう!
第4章 トラブルを起こさないための契約書の知識
第5章 産業廃棄物の流れを管理するマニフェストについて理解しよう!
第6章 適正な委託業者を選ぶための施設確認のやり方
第7章 産業廃棄物に関わる罰則と、注意すべき実務のポイント





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クリーンエネルギー社会のおはなし

ガソリンを給油したが、25.1円分の暫定税率の廃止の寄与は大きく、確かに安いという実感。


道路特定財源にまつわる暫定税率、一般財源化、道路整備中期計画などの是非を巡って与野党がもめています。


小売価格に占めてきた税負担率はガソリン約58%、軽油約44%と石油製品の税負担率は、他製品と比較しても極めて高い位置づけにあります。


またこの石油諸税の80%が道路整備に使われてきた現状にあります。


私の感じている時代の流れからすると、暫定税率部分は、このまま廃止して消費者に戻し、道路整備は、最小限の範囲に留め、また一般財源化といった用途が曖昧なものでなく、石油製品に課税するのであれば、新たに地球温暖化対策税、環境税、クリーンエネルギー税といった観点からの税金として位置づけるというようなことであれば多数の国民のコンセンサスも得られるのではないかという気もします。


本日は、クリーンエネルギー社会』の科学・技術について解説している本を紹介します。


本書の「はじめに」で著者は、以下のように述べています。


石油依存を脱却して、石炭・天然ガス・原子力を中心にして、それに太陽・風力・バイオマスなど自然エネルギーが補完的に使用される社会を構築することが必要であるとの考えに立って、そのために求められる技術をとりあげ、わかりやすく解説しています。」


環境対策に不可欠な ”クリーンエネルギー”とは、何か?


本書では、文明の発展とエネルギーとの関わり、日本と世界のエネルギー状況等を概観し、『多量にエネルギー消費して経済発展を遂げる路線から脱却し、地球環境の保全に考慮しながら持続性のある発展を目指す路線へと切り替える』との観点から、石炭、天然ガス、石油代替燃料などから自然エネルギー(太陽光・風力・バイオマス等)、原子力、環境への対応などについて論ずると共に、さらにその先にある水素エネルギーシステム及びエネルギーシステムの将来について展望しています


本書:「クリーンエネルギー社会のおはなし」です。


本書は、著者:吉田 邦夫先生にて、2008年3月に日本規格協会 より、同社の『おはなし 科学・技術シリーズ』の一冊として発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれています。


好奇心が知識に変わる


この一冊!




本書は、8章から構成されています。


このシリーズの他の本と同様に多数の図表を用いて分かりやすい解説となっています。


また要所に「3つの産業革命」から「ハーバーとボッシュの生涯」などのトピックスを取りあげた11件のカラム欄が設けられています。


簡単に各章の概要を紹介します。


第1章では、「人間社会とエネルギー
として、エネルギー(energy)の語源の話題に始まり、人間社会の文明の発展とエネルギーの歴史的関係などを振り返った上で、日本と世界のエネルギー状況について、エネルギー需給状況の現状を解説しています。さらに「クリーンエネルギー」について石油代替エネルギー、再生可能エネルギー、新エネルギーなどを概観するとともに「クリーンエネルギー」には、どのような要件が求められるかを解説しています。


第2章では、「石炭エネルギー
として、石炭について、その性質と構造、種類、需給動向、利用技術等を解説しています。また石炭からメタンまでの燃料のH/C比で並べて比較し、超重質油(シェールオイル、オイルサンドなど)の資源開拓の現状、更には、二酸化炭素の海底・地中貯留技術の開発の概要について解説しています。


第3章では、「天然ガス
として、石炭、石油、天然ガスの排ガス特性を比較した上で、最もクリーンな排ガス特性を持つ天然ガスの需給動向について解説しています。次にメタンハイドレートについて、資源の分布からメタンハイドレートからガスを生産する仕組みのイメージなど含めて利用に向けての課題などを解説しています。また世界需要が伸びているLPG(液化石油ガス)需給動向、天然ガスから得られるGTL(Gas to Liquid)やDME(Dimethyl ether:ジメチルエーテル;別名:メトキシメタン)などの石油代替燃料の製造技術と世界のプラントの建設計画、さらには、GTL及びDMEにバイオエタノールを加えた合成燃料と従来燃料とを比較しています。


第4章では、「自然エネルギー
として、先ず、太陽エネルギーについては、太陽電池について、その市場、メーカー、シリコン材料、そして発電コスト等についての将来展望を述べています。次に風力エネルギーについて、風力エネルギー賦存量の推測、風車の構造と種類、さらに風力発電の導入量推移について解説しています。さらにバイオマスについて、多岐にわたるバイオマスの分類や利用技術、資源量、そして、自動車用のバイオ燃料について、ガソリン代替のバイオエタノール及び軽油の代わりになるバイオディーゼルの利用状況などが解説され、最後に自然エネルギーの利用における課題、とくにコスト面と経済性の側面などを展望しています。


第5章では、「原子力
として、核分裂の解説にはじまり、原子炉の構成、原子炉の種類、核燃料のウラン資源とその製錬技術、核燃料サイクルなどに関連する取組の概要、核融合とその課題などから、原子力に関わる今後の見通しなど解説しています。


第6章では、「環境への対応
として、異常気象と地球温暖化の状況から、温室効果の現象と温室効果ガスの発生とその発生量の推移状況、国際的な対応の流れ、京都議定書、世界及び日本の現状と将来、共同実施(JI)、排出権取引(ET)、クリーン開発メカニズム(CDM)を含む京都メカニズム、環境税、さらには、産業部門及びCO2冷媒ヒートポンプ給湯器などを含む家庭部門の省エネルギーの取組等について解説しています。


第7章では、「水素エネルギー
として、石油代替エネルギーの最有力候補で、究極のクリーンエネルギーである水素エネルギーについて、水素の物性値などから金属水素化物、既存のまた新しい水素製造技術、アメリカ、EU、我が国の水素エネルギー開発の現状などを解説しています。また主要な燃料電池とその特徴から、燃料電池自動車、家庭用、携帯用燃料電池について解説し、最後に水素社会確立の課題について水素アイランド構想などの展望を含め解説しています。


第8章では、「エネルギーシステムの将来
として、大規模設備で大量生産し、大量消費するハードなシステムが地球に破滅をもたらすと警告し、太陽や風力エネルギーなど小規模で分散するエネルギーを積極的に使用するとしたロビンス(A.B.Lovins)による『ソフトエネルギーパス』の考え方を解説しています。また分散型電源の分類から、熱と電気をハイブリッド利用するコジェネレーションシステム、多数の分散電源から電力消費機器をネットワーク化し、自律分散制御して活用していくマイクログリッドの考え方、さらに性質が大幅に異なる分散電源の発電を蓄える目的に用いる蓄電システムについて鉛蓄電池とナトリウム/硫黄電池(NaS電池)の2種類の2次電池についてその構造や動作について解説しています。最後に循環型社会の構築について、3R(レデュース、リユース、リサイクル)、完全リサイクル技術、循環型社会形成推進基本法、廃棄物処理法、資源有効利用促進法、各種リサイクル法などのリサイクル関連法の現況、ゼロエミッション・システムの考え方からその事例、そして、本書のテーマともなっている低炭素社会から脱炭素社会への展望などを解説しています。


資源小国の我が国の『アキレス腱』とされるエネルギー問題について、本書では、環境対策の観点から不可欠な ”クリーンエネルギー”とは何かと言う問題から、既存のエネルギー(石炭・石油)から新エネルギー(太陽光・風力・バイオマス等)、また究極のクリーンエネルギーである水素エネルギーへの流れやエネルギーシステムの将来を展望しています


エネルギー問題に関心がある人には是非とも読んで頂きたい一冊です


クリーンエネルギー社会の書籍のjpg画像
日本規格協会
吉田 邦夫(著)
発売日:2008-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:231375


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 人間社会とエネルギー
1.1 文明の発展との関わり
1.2 日本と世界のエネルギー状況
1.3 エネルギー変換と保存の法則
1.4 クリーンエネルギーとは
第2章 石炭エネルギー
2.1 石炭の性質と構造
2.2 石炭の種類
2.3 石炭の需給動向
2.4 石炭の利用技術
2.5 超重質油
2.6 二酸化炭素の海底・地中貯留技術
第3章 天然ガス
3.1 天然ガスの需給動向
3.2 メタンハイドレート
3.3 LPG(液化石油ガス)需給動向
3.4 石油代替燃料
第4章 自然エネルギー
4.1 太陽エネルギー
4.2 風力エネルギー
4.3 バイオマス
4.4 自然エネルギーの展望
第5章 原子力
5.1 核分裂
5.2 原子炉の構成
5.3 原子炉の種類
5.4 核燃料
5.5 核融合
5.6 今後の見通し
第6章 環境への対応
6.1 異常気象と地球温暖化
6.2 温室効果
6.3 国際的対応
6.4 京都メカニズム
6.5 環境税
6.6 省エネルギー
第7章 水素エネルギー
7.1 水素エネルギーシステム
7.2 燃料としての水素
7.3 水素の製造技術
7.4 水素エネルギー開発プロジェクト
7.5 燃料電池
7.6 水素社会確立の課題
第8章 エネルギーシステムの将来
8.1 ソフトエネルギーパス
8.2 循環型社会の構築
8.3 低炭素社会から脱炭素社会へ





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手にとるように地球温暖化がわかる本

地球温暖化」の言葉は、テレビや新聞で連日のように取り上げられています。


21世紀の最大の関心事とされる地球温暖化について、これまでの地球温暖化を取り扱った本では、タイトルからして過剰に刺激的であったり、その中味についても斜めからの視点であったり煽ったりする類が多かったように思われます。


現在も進行中の地球温暖化について原因は、何か?またそれにより何がどうなるのか、直接引き起こす影響から対策までについて、エネルギー・農業・食糧問題との関連も含めて、現状と未来の姿について解説している本を紹介します。


これまでの温暖化の誤解をなくし、影響と対策の正しい知識について、例えば、本書の「まえがき」でも取り上げていますが、以下のような問いかけへの回答も含めて科学的にやさしく解説しています。


  • 北極の氷が溶けると海面は上昇するか?南極の氷の場合はどうか?
  • 温暖化で何が起こるのか?
  • 昔は、「地球寒冷化」を心配していたのではないか?
  • CO2削減の切り札はあるのか?
  • 温暖化の先には−何があるのか?


本書:「手にとるように地球温暖化がわかる本」です。


海面上昇!では森林のCO2吸収は?」との副題が付いています。



本書は、著者:村沢 義久 先生(現:東京大学特任教授(サステイナビリティ学連携研究機構、総長直轄)、温暖化問題に対する産業界の取り組みのあり方を研究するとともに、研究機構と企業との連携を担当し「サステイナビリティ・企業コンソーシアム」を推進中。)にて、2008年1月にかんき出版より発行されています。



本書の帯には、以下のように書かれてあります。


農業・食糧・エネルギーが危ない!


温暖化の誤った認識をなくし、影響と対策の


正しい知識を科学的にやさしく解説!」


また表紙の折返し部には、次のように書かれています。


「温暖化が問題になるには


海面上昇の被害だけではなく


「農業・食糧」「エネルギー」が大打撃を受けるから。


だから、なぜそうなるのか


どうしたら解決できるのかを


科学の目でしっかり見ていこう」



本書は、8つのパートから構成されています。全般的にイラストや図表が多用されていて、更にその図表の要点を吹き出し付きで説明するなどまさに「手にとるようにわかる」の表題通りに分かり易く構成されています。


PART1では、「地球温暖化の誤解と正しい知識」(海面上昇からCO2排出まで)
として、2002年3月に誕生した超巨大氷山B-22が誕生したとの話題に始まり、南極での陸の氷が海に溶け出す現象など気候変動の状況や地球温暖化の主要因は、人為的な温室効果ガスによるものなど地球温暖化についての正しい知識について解説しています。


PART2では、「地球温暖化の深刻な影響」(自然をことごとく破壊)
として、地球温暖化の進行がもたらしている海面上昇の状況、熱波、森林破壊・砂漠化、永久凍土の溶解とメタンガスの放出など複雑な温暖化のプロセスとそれがもたらす影響について解説しています。


PART3では、「地球温暖化のプラスとマイナス」(農薬・食糧、経済開発に影響する)
として、温暖化により穀倉地帯が北へ移動するなど農業に及ぼす影響から、動物へのマイナス影響、北極海への航行時間・コストが大幅減になる、北極圏で資源・エネルギー開発が進むといったプラスまでの地球温暖化がもたらすインパクトについて解説しています。

PART4では、「バイオ・エネルギーは手放しでは喜べない」(植物のメカニズムから燃料化の問題まで)
として、森林の管理、バイオ燃料と食糧問題、バイオ・エタノールの車燃料への利用に関する問題、バイオとソーラー(太陽光発電)との効率の比較などを取り上げ解説しています。


PART5では、「太陽エネルギーはまもなく本格稼動する」(太陽の恵みを最大限に生かす)
として、太陽エネルギーの利用についてアクティブからパッシブなソーラーステムも含めてその活用について総括的に解説し、資源小国としての我が国の国産エネルギーは、太陽しかないとしてます。


PART6では、「水素エネルギーをどう実用化させるか」(夢のエネルギーは次のステップへ)
として、アメリカの「水素燃料計画」から水素燃料の価値と活用する上での課題、燃料電池についての自動車への搭載や家庭用燃料電池システムの課題などについて解説しています。


PART7では、「ハイブリッド・システムは救世主」(合わせ技で脅威のパフォーマンス)
として、ハイブリッド・カーは、発電ブレーキを使うなどハイブリッド・カーの構造の概要、なぜ燃費が圧倒的に優れているかなどハイブリッド・システムのメリットなどを解説しています。


PART8では、「CO2の回収・貯留が始まった」(世界の共通課題に技術が挑む)
として、CO2の回収技術ならびに貯留技術の概要とその現状について展望しています。


地球温暖化について、温暖化の誤った認識を無くし、その影響から、とくに農業・食糧、エネルギーに関わるインパクトまでが科学的にやさしく解説されていて、地球温暖化に関心があるビジネスパースンには、お奨めの一冊です


手にとるように地球温暖化がわかる本
かんき出版
村沢 義久(著)
発売日:2008-01-16
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:49820
おすすめ度:4.5
おすすめ度5 ようやく、役に立つ温暖化本が。
おすすめ度4 確かに、問題提起本!
おすすめ度5 ヤマは最終章、大気中のCO2削減は可能か?
おすすめ度5 温暖化をどうとらえるか
おすすめ度5 分かり易い科学の解説とイラストが良い



なお本書の目次の概要は以下の内容です。
PART1 地球温暖化の誤解と正しい知識
PART2 地球温暖化の深刻な影響
PART3 地球温暖化のプラスとマイナス
PART4 バイオ・エネルギーは手放しでは喜べない
PART5 太陽エネルギーはまもなく本格稼動する
PART6 水素エネルギーをどう実用化させるか
PART7 ハイブリッド・システムは救世主
PART8 CO2の回収・貯留が始まった






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循環型社会キーワード事典

循環型社会形成推進基本法(平成十二年六月二日法律第百十号)の定義によると「循環型社会」について以下のように定義されています。


『 この法律において「循環型社会」とは、製品等が廃棄物等となることが抑制され、並びに製品等が循環資源となった場合においてはこれについて適正に循環的な利用が行われることが促進され、及び循環的な利用が行われない循環資源については適正な処分(廃棄物(廃棄物の処理及び清掃に関する法律 (昭和四十五年法律第百三十七号)第二条第一項 に規定する廃棄物をいう。以下同じ。)としての処分をいう。以下同じ。)が確保され、もって天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される社会をいう。』
(循環型社会形成推進基本法:第二条)



本日は、この循環型社会」に関する『ごみ・廃棄物問題、3R(リデュース・リユース・リサイクル)』などの100項目のキーワードを取り上げ、分かり易く解説している入門書を紹介します。


本書:「 循環型社会キーワード事典」です。


100Key Words of Waste Management and 3R Society」 との副題が付いています。


本書は、山本耕平氏を編集代表とする廃棄物・3R研究会 の編纂にて、2007年10月に中央法規出版より発行されています。


 本書の「まえがき」でその意図するところについて、循環型社会形成に関係するキーワードを取り上げて、モノの流れの全体を俯瞰する際のインデックスを提供するとの観点からリデュース、リユース、リサイクル及び廃棄物の適正処理に関する主要な制度、技術、事象、製品、人々の活動に着目してキーワードを選定したとのことです。


 100項目のキーワードについては、見開きの2ページで2色刷で、写真や図表データなどを多く用いて分かり易く、簡潔に要領よくまとめられています


 本書は、循環型社会の現状について勉強する手頃なテキストとしても、またここから抜粋してISO 14001の4.4.2項:「力量、教育訓練及び自覚」に関わる参考資料として、更には、手もとで参照する中項目事典として等の目的で、幅広く活用できるように思います


本書は、10章から構成されています。


第1章では、「ごみ問題の背景
として、『1.ごみの歴史−江戸時代のごみ問題』にはじまり、『10、循環型社会−川下の処理から川上対応への展開』までの10のキーワードが解説され、現状までのごみ問題の社会的な流れと今日の課題について解説しています。


第2章では、「ごみ処理の仕組みと技術
として、『11.廃棄物処理法』から『23.新しいごみ処理技術−メタン化、炭化などの燃料化』まで、廃棄物に関する法律からごみ処理の仕組み、現状の処理技術などが解説されています。


第3章では、「有害廃棄物の処理と環境保全
として、『24.ごみ処理施設の公害防止対策』から『30.廃棄物による土壌汚染と修復技術』までの7つの有害廃棄物の処理がどのように実施されているか、また関係する環境保全のための処理技術の現状について解説されています。


第4章では、「循環型社会をめざす法律
として、『31.循環型社会形成推進基本法と関連法』から『40.その他の法律』までの循環型社会を目指して制定されている各法律ならびに関連法についての制定の背景、概要、特徴などを解説しています。


第5章では、「ごみ問題と地方自治体
として、『41.ごみ問題と地方自治−自治事務としてのごみ行政と創意工夫』から『49.ごみと環境学習』まで自治体によるごみ行政の実情とこれまでの流れや課題などについて解説しています。


第6章では、「品目別3Rの現状
として、『50.再生資源業と再生資源の流れ−伝統的な資源化ルート』から『66.食品循環資源の飼料化』まで17のキーワードについて、業種あるいは品目毎の3Rの取り組みの現状と課題について解説しています。


第7章では、「産業廃棄物の現状
として、『67.産業廃棄物』から『76.廃棄物ビジネスの展望』まで産業廃棄物の処理に関する現状、課題、展望などを解説しています。


第8章では、「循環型社会への潮流
として、『77.3R-政策の優先順位』から『88.リサイクルショップ』までの循環型社会に関わる我が国のトレンドに関するキーワードを解説しています。『エコプロダクト』、『環境マネジメント』、『ライフサイクルアセスメント』なども解説されています。


第9章では、「国際資源循環の潮流
として、『89.再生資源貿易の現状』から『94.3Rイニシアティブ』などの国際的なごみ、3Rにかかわるトレンドに関するキーワードが解説されています。


第10章では、「海外の制度
として、『95.EUの廃棄物規制』から『100.中国の循環法制』までの海外主要国の廃棄物に関する規制のトピックスが取り上げられ解説されています。


循環型社会キーワード事典―100Key Words of Waste Management and 3R
中央法規出版
廃棄物・3R研究会(編さん)
発売日:2007-10
発送時期:通常4~5日以内に発送
ランキング:181339
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 便利な本です

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ごみ問題の背景
第2章 ごみ処理の仕組みと技術
第3章 有害廃棄物の処理と環境保全
第4章 循環型社会をめざす法律
第5章 ごみ問題と地方自治体
第6章 品目別3Rの現状
第7章 産業廃棄物の現状
第8章 循環型社会への潮流
第9章 国際資源循環の潮流
第10章 海外の制度






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環境保護運動はどこが間違っているのか?

  リサイクル地球温暖化などに関わる環境保護運動について1992年に「環境保護運動はどこが、間違っているか?」を発行し、更に1995年には、文庫本(増補版)化して論じてきた著者が、本体の構成は、そのままに今回は、最新の情報を反映した注を書き加えた形で改めて発行された本を紹介します。


本書:「環境保護運動はどこが間違っているのか? 」です。


本書は、エントロピーの世界的オーソリティとして知られる著者:槌田 敦 先生にて、2007年6月に宝島社から宝島社新書の一冊として発行されています。


本書が再々発行に至った背景には、環境問題が世界的な関心事として注目され、アル・ゴアの『不都合な真実』や「環境問題は、なぜウソがまかり通るのか」などが注目を集めた等の背景があるように思います。



本書の帯には、以下のように書かれてあります。


 ウソを信じていては、あなたの善意がムダになる


  誰もが「地球にやさしい」と信じてきたリサイクル

  そして地球温暖化問題などに、いかに多くのウソがあるかを


  エントロピーの世界的オーソリティが明らかにした、


  環境問題に関心をもつ人にとって必読の名著!!




本書の構成は、著者との対話形式で解説が進められています。イラストなど図表等は、極めて少なく、対話がどんどん続いていきます。プロローグにありますが、「みんながエコロジカルな生活をすれば、ほんとうに地球は救えるのでしょうか?」という視点が本書のテーマとなっています。


本書では、例えば、以下のような論点について誤っていると指摘しています。間違っているので正解は、ということになります。



牛乳パックはリサイクルすべき

 (筆者の意見によれば)→牛乳パックは焼却場で燃やそう(第1章)



分別収集でゴミ問題は解決する

 (筆者の意見によれば)→分別収集運動でゴミの捨て場が枯渇する(第4章)



科学技術でエネルギー問題は解決できる

 (筆者の意見によれば)→どんな科学技術でもエネルギー問題は解決できない(第8章)




環境問題は、なぜウソがまかり通るのか」でも感じましたが、環境問題の常識とされているものについて、ある種の条件下でそれが外れているような論点を取り上げ、その常識はウソだと論じているような印象が本書でもあります。確かに数学などの論理の世界では、一つの例外を挙げれば、そのロジックは誤っていることになります。しかし環境問題のような要因が複雑な事象については、ある部分は、仮説と危機感のもと科学的な裏付けを片方で積み上げ、実証データを固め、事象の実態を明らかにしながら、手遅れにならないように同時に対策を進めていくという現実的な対応が必要かと思われます。


 科学的に環境問題を論じることには、異論はないのですが、環境問題に関する解決策の方向性の一部に矛盾が生じていたとしても、「その解決策の方向は意味がない。あるいはウソだ。」として全ての取組をご破算にして混乱させてしまうのではなく、その矛盾に対して知恵を集めて社会的なコンセンサスのもと継続的に改善しつつ環境問題の汚染の予防の取組を推進していくような姿勢が必要ではないかと感じています。


 世界的にもインパクトの大きい環境問題の取組には、社会的なコンセンサスつくりが大切で、その意味で本書のような論点は、重要だと感じています。


環境保護運動はどこが間違っているのか?
宝島社
槌田 敦(著)
発売日:2007-06
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:37488


なお本書の目次は、以下の内容です。
プロローグ みんながエコロジカルな生活をすれば、ほんとうに地球は救えるのでしょうか?
第1章 牛乳パックはゴミ焼却場で燃やそう!
第2章 リサイクルも環境を汚染する!
第3章 自然を豊かにする、本物のリサイクルはどこにあるのか?
第4章 分別収集運動でゴミの捨て場が枯渇する!
第5章 恐るべき毒物・有機塩素と放射能をどうするか?
第6章 自然食だけでは偏食の害でからだを壊す!
第7章 炭酸ガスによる地球温暖化説には政治がらみのインチキがある!
第8章 どんな科学技術でもエネルギー問題は解決できない!
第9章 エコロジー運動は個人の倫理から社会の倫理へ
第10章 環境問題に「毒物等物品税」を導入する
第11章 未来の世代への責任を果たすために
増補1 リサイクルも経済原則の中で行うべきです
増補2 誇るべき「びん回収システム」を壊してはなりません
増補3 分別は資源を使う前にするべきです
増補4 家電製品の廃棄問題にはレンタル制が有効です
増補5 洪水も砂漠化も防げます
増補6 生ゴミはそのまま自然に返すのが正しい処理法です
増補7 自然のサイクルに返せば廃棄物処分場は不要です






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環境経済入門<第3版>

  昨今、環境をとるかそれとも経済かという二律背反(トレードオフ)のような関係に環境に関わる問題が取り上げられますが、このような二律背反の矛盾があるときに乗り越えるのが技術で、我が国の環境問題を克服していく技術開発がこれからのライフスタイルのあり方と含めて大いに注目されるところです。


 本日は、環境問題経済の基本的な関係からその捉え方について最新の分析をベースとして、日本の環境政策や排出権取引、京都議定書など、地球環境を再生し、資源の有効活用を進める取り組み、さらにはポスト京都議定書に関わる新たな展望までを分かり易く解説している本を紹介します。


本書:「環境経済入門<第3版>」です。

本書は、著者:三橋 規宏先生にて、2007年9月に日本経済新聞出版社より日経文庫の一冊として発行されています。


1998年に第一版が発行されて以降、環境と経済との関わりについてその基本の考え方から枠組み、そして我が国の環境政策の概要について分かり易く解説するテキストとして広く読み続けられてきた文庫の第3版になります。


本書では、第2版から、新たに2章:「地球温暖化と経済活動」ならびに6章:「環境経済学の視点」が追加されるなども含めて、全体的に内容も改訂されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


基本的考え方からポスト京都議定書まで!


地球環境を再生し、資源の有効利用を進める取組をやさしく解説


好評のロングセラー・テキストを大改訂



本書の「まえがき」で本書で力点を置いたポイントとして著者は、以下のように述べています。

「本書は、なぜ私たちが地球の限界に突き当たってしまったのか、ワンウェイ型の経済システムを円形の、別の言葉でいえば、循環型の経済システムに転換させるためにはどうしたらよいか、さらにそれを支える理論・考え方などについて、できるだけ体系的かつ簡潔に説明することに重点を置いています
(略)
この一冊を読めば、環境と経済の基本的な考え方や枠組み、日本の環境政策の現状が理解できるように工夫したつもりです。」


本書は、7章(1:「地球環境と経済」から終章:「資源循環型社会への道」まで)から構成され、まさに地球環境経済にまつわる理論・考え方から環境政策の現状までの全体像がしっかりと展望できるように解説されています。



各章の最初にその章に関するエッセンスが、3点の箇条書きで要約され、その章の意図している点が分かり易くまとめてあります。

また全般的に内容を解説するにあたり、多くの図表が用いられ分かり易い説明となっています。


さらに地球環境問題に関する「不都合な真実」や「スターン報告書」などの関連するトピックスなどが多数盛り込まれ、環境経済について体系的に学ぶのにお奨めの一冊です。


最終章の結びで筆者は、「資源循環型社会に向けての道」について、以下のように述べており印象的で、共感します。


「「不都合な真実」に目を逸らさず、真正面から真実に向き合う勇気、科学的知見を受け入れる度量、それに基づく先見性をもった行動こそが、持続可能な新しい地球文明を構築する道につながるのではないでしょうか。」




環境経済入門 第3版 (日経文庫 A 36)
日本経済新聞出版社
三橋 規宏(著)
発売日:2007-09
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:35096


なお本書の目次は、以下の内容です。
1.地球環境と経済
2.地球温暖化と経済活動
3.環境政策の歴史
4.環境関連諸法と物質循環
5.経済学からのアプローチ
6.環境経済学の視点
終章 資源循環型社会への道





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環境問題はなぜウソがまかり通るのか2

 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の前著は、25万部売れたとのこと。


前著は、こちらのブログでも紹介しましたが、人気のテレビ番組:「たかじんのそこまで言って委員会」の影響もあって注目を集め、環境問題について、単に報道されている情報をそのまま信じるということでなく、科学的なデータに基づく視点の重要性について警鐘を与えたインパクトのある内容でした


本日紹介するのは、その続編。


 著者によると今回の続編の執筆に至った背景は、昨今の「地球温暖化」に関する情報について客観的で正確でない情報が伝えられていないのではと感じたためとのこと。


 本書では、地球温暖化に関わる京都議定書の持つ政治性な背景からはじまり、また筆者が得意とするリサイクル問題についての前著で寄せられた意見などへの反論、環境行政を司る環境省の内実、さらに危機をあおりがちなメディア・バイアスの問題などをテーマにして、「エコ常識のウソ」について環境問題の本質を捉えるための視点を論じています。


本書:「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」です。


「The Lie of an Environmental Problem2」(環境問題の嘘2)との英文のタイトルが付いています。


本書は、著者:武田邦彦先生にて、2007年9月に洋泉社よりYosensha Paperbacks (029)としてペーパーバックにて発行されています。


本書の表紙にも結構センセーショナルでアジテートするような以下の言葉が記載されています。



・京都議定書は、「現代の不平等条約」だ!


・二酸化炭素を削減しているのは日本だけ?


・バイオ燃料は誰にとって好都合な燃料か?


・レジ袋削減とエコバッグ推奨運動は大間違い!


・リサイクルは「資源のムダ使い」「利権の温床」だ!


ますます膨らむ「環境バブル」「エコの空騒ぎ」に
「NO」を突きつける
!!



また本書の帯にも以下のように書かれています。


「前著の反論にも完全回答!


また目からウロコ!


まだまだこんなにある「エコ常識のウソ」」



本書は、前著よりもボリュームがアップしています。上に紹介した表紙の表裏ならびに帯の部分の言葉はかなり刺激的ですが、科学者として、「エコ常識の嘘について客観的なデータに基づき問題提起する」という基本スタンスに立っています。


本書は、「環境政策を疑え」とするintroductionにはじまり、5つの章から構成されています。


第1章では、「地球温暖化環境問題ではなく政治問題だ----二酸化炭素を削減しているのは日本だけ? 」
として、京都議定書に絡む政治的駆け引きの問題。「地球温暖化」にまつわる報道の適切でない点。「京都議定書」を遵守することの意味などの内容について地球温暖化が政治問題として利用される懸念について論じています。


第2章では、「バイオ燃料が世界の格差を拡大させる----バイオ燃料は誰にとって都合のいい燃料か? 」
として、バイオ燃料についても政策的な面からの背景について解説し、バイオ燃料自体が地球に優しい燃料かとし、バイオ燃焼は、必ずしも、燃焼させても二酸化炭素が増えない:「カーボンニュートラル」とは言い難いのではないかと問題提起しています。さらにバイオエタノールは、食糧が不足している発展途上国の人々を追い詰める決して「環境にいい」政策とは言えないのではとしています。とくに海外の政治的な戦略に対する我が国が取るべき選択肢について提示しています。


第3章では、「意味のないリサイクルを早く止めないか----みんな気付きはじめたリサイクルのムダ 」
として、リサイクルに関わる観念的な思いこみのようなものを排除し、リサイクルに関するムダを今一度、冷静に科学的に見直してみる必要性を説いています。


第4章では、「環境問題はどうして正しく伝わらないのか----環境省、専門家、メディアの抱える病理」
として、省庁間の縦割り行政ため横断的な環境問題の取組が進みにくいこと。専門家の「競争的研究資金」による縛りの問題。どうして事実と違う報道がされていますのかの背景。などの課題に切り込んでいます。


第5章 「〈対談〉武田邦彦×池田清彦 環境問題のここがヘン!----環境政策を疑い、監視せよ」
として、『環境問題のウソ』の著者との環境政策について科学的な観点から監視することの必要性について各種論点から対談をしています。本書の各章の論点のレビューするような内容になっています。


環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks (029))
洋泉社
武田邦彦(著)
発売日:2007-09-12
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:88
おすすめ度:4.5
おすすめ度3 温暖化問題の記述には「?」 
おすすめ度4 環境問題に対する分析と評価は的確なのだが
おすすめ度5 確かに、前作より充実
おすすめ度5 クールビズ? レジ袋の廃止? それは本当に環境のためか
おすすめ度5 金の動くところに利権がある,まさに政治問題


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 地球温暖化は環境問題ではなく政治問題だ
第2章 バイオ燃料が世界の格差を拡大させる
第3章 意味のないリサイクルを早くやめないか
第4章 環境問題はどうして正しく伝わらないのか
第5章 対談 武田邦彦×池田清彦 環境問題のここがヘン!





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気候変動 +2℃

  「気候ターゲット2℃」というのは、本書の『気候変動キーワード集』の用語説明によると「工業化以前と比較して気温上昇が2℃を超えると、地球規模での気候リスクが急激に増大するという研究をもとに、平均気温の上昇を抑える長期目標としてEUが定めた温度。このまま何も対策を行わない場合、複数のコンピュータシミュレーションの結果から、2026年~2060年に2℃を突破すると予測されている。」と本書の帯の裏面に紹介されています。

 地球の平均気温が工業化以前に比べて2℃を超えて上昇すると、世界中で、社会や生態系が壊滅的な影響を受けると警告し、2℃突破を阻止する新しい取り組みなどをまとめ提示している本を紹介します。

本書:「 気候変動 +2℃ 」です。

本書は、山本良一先生の責任編集、Think the Earth Projectによる編集、2006年4月にダイヤモンド社より発行されています。また独立行政法人 国立環境研究所が編集に協力とのことです。

本書の帯には、以下のように書かれています。

まさか?

地球の平均気温が

2℃上がると

世界はこう変わる!

パラパラめくると、

みるみるわかる。

地球温暖化

ビジュアルブック


本書は、ぱらぱらとめくると、その右側のページに時系列で描かれたCGによる最新のスーパーコンピュータによって計算された地球の平均気温分布図が掲載されています

これは、世界経済が高度成長を続けるというシナリオのもと、1950年の過去から、また2100年の未来に向けて3年ごとに温暖化の進行について、1900年の気温との差を色分けした平均気温上昇率の地域分布図として150年間の変化を描いています

赤から黄色になると温度が上昇し、青から白になると気温が下がっていくことを示しています。

このCGによるぱらぱら動画をめくっていくと青、緑から次第に赤のゾーンが増え、赤と黄色だけの手が付けられないカタストロフィ−の世界になるという動画が描かれています。

左側のページには、「地球ヒストリー」と題しての地球温暖化について環境問題に対するこれまでの取り組みや歴史がまとめ解説されています。

さらに「コラム」欄では、「気温上昇1℃、2℃、3℃で何が起こる?」などのテーマを取り上げて解説しています。

そして「温暖化インパクト」では、地球の平均気温が上昇すると起こりうる被害について、1℃上昇から3~4℃上昇するケースまで解説しています。

また「未来を変える取り組み」では、風力発電など自然エネルギーの利用から、森に還し、森から学ぶ自然塾などの実践的環境教育が解説されています。

ここまでで、CGによる平均気温分布図との対比のページが終了します。

さらに「コンピュータシミュレーションによる温暖化予測-結果から何が読み取れるのか-」として、「地球シミュレータ」による計算の概要が解説されています。

また「気候変動研究の未来」として現在、気候変動について科学的にまだわかっていない点と、これからの研究に期待される点などを総括しています。

さらに本書に関わる用語のキーワード集が掲載され、山本先生によるあとがきに続き、先生による「+2℃突破を阻止するための16のアクションプラン」が最後に掲載されています。


本書を読むと、温暖化と気候変動が地球全体に関わり、ここまで顕在化してきている状況において、この問題に誰も無関係では生きられないという時代になってきているということを痛感します

気候変動 +2℃
ダイヤモンド社
山本 良一(編集)Think the Earth Project(編集)
発売日:2006-04-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:27477
おすすめ度:3.5
おすすめ度1 見た目のインパクトだけ
おすすめ度5 これは真実なのだ、、、
おすすめ度4 ヴィジュアルで気候変動を知る!(入門編)
おすすめ度3 パラパラ絵で温暖化を示す

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地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか

 地球温暖化をテーマに、温暖化は既に「暴走」を始めてしまったのか? 残されたわずかな時間で、この「破滅のシナリオ」を回避するために、我々はどうするべきなのかを説いている本を紹介します。

ところで、Googleブック検索のサービスが日本でも始まっています。

 書籍を検索して、ユーザーの興味にあった書籍を見つけ出し購入できる場所や貸出先を案内するサービスです。検索の際に「すべての書籍を検索」 - 「部分プレビューの書籍を検索」 - 「全文表示の書籍を検索」が選択できます。

 部分プレビューでは、書名などの検索キーワードを入力するとその検索キーワードに関係し、部分プレビューができる対象の本の表紙カバーの図と書名とその著者名、発行年度、ページ数などの加えて、その本の概要が示されます。

 この書籍についてのリンクをクリックするとAmazonのプレビューのような書籍のプレビュー、その本の購入先(ネット書店)、その本が借用できる図書館などがリンクで示され、さらに内容のセクション、選択されたページページなどが閲覧できる仕組みになっています。

ちなみに「地球温暖化」というキーワードで本を検索すると「すべての書籍を検索」で 358件、「部分プレビューの書籍を検索」で153件、 「全文表示の書籍を検索」で0件の本が検索されます。

なかなか便利です。しかし本日紹介する本は、まだインデックスされていませんでした。

本書:「 地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか」です。

本書は、「未来バンク」理事長、「ap bank」顧問ほか、さまざまなNPO活動に携わる著者:田中 優氏にて、2007年6月に扶桑社より扶桑社新書の一冊として発行されています。

なお「ap bank」は、Mr.Childrenの櫻井 和寿氏、音楽プロデューサーの小林 武史氏、音楽家の坂本 龍一氏の3人が作ったバンクで、環境に良い、未来を切り拓くアイデアや事業に融資をしています。


本書の帯には、音楽家の坂本龍一氏が以下の言葉を寄せています。

「省エネルギーや

リサイクルなど

「個人の努力」だけでは生き残れない!

残り時間は

もう10年

もない?

また本書の帯の裏面には、本文から抽出された以下の内容が掲載されています。

「英国『インディペンデント』紙の予測によると、現在から2.4度の気温上昇で、地球上の生物種の3分の1が絶滅、3.4 度上昇で北極海の氷がなくなり、熱帯雨林は砂漠になる。

5.4度上昇で世界の食糧供給は尽きる。

そして6.4度上昇で海底からメタン・ハイドレートが噴出して「全球蒸発」、地球上のほとんどの生物種は絶滅する――。

 温暖化はすでに“暴走”を始めてしまったのか? 残されたわずかな時間で、この「破滅のシナリオ」を回避するためには、我々はどうしたらよいかのか?」

本書の「まえがき」で地球温暖化の現実を前に今こそ動き出すべきと以下のように述べています。

地球温暖化問題は「やっぱり本当のことだった」と気付いた時点で対策をしても遅すぎる
(略)
 日本ではなかなか世界で流れている情報が伝えられない。他国に出かける人は多いのだが、そうした現実を見ようとする人は、多くはない。既に地球温暖化の被害に遭っている人たちは真剣に訴えているというのに、日本ではまだ多くの人が背を向けるようにして「大げさな。あんなのは本当の話じゃないさ」と仲間うちでコソコソ話し合っている。
(略)
 現実に温暖化の被害に遭っている人たちがいる。それだけでも動き出すべきではないか。「未来がどうなるのか」の確証がなければ何もしないのでは、水俣病の加害の構図と同じではないか。この悪循環を好循環に変えてみよう。そのためには、たった一人でも、孤独な中でも確信を持つことのできる人が必要だ。同質性依存を乗り越えて動くことのできる人が生まれることが、この社会の方向性を決めるだろう。」


本書の巻頭にグリーンピースジャパンなどから提供されたとする地球温暖化の現状に関わるカラー写真が掲載されています。

地球温暖化について現状からシミュレーション、世界の関連する動向、二酸化炭素の排出量の削減策、家庭に於ける省エネ、環境保護、自然エネルギー社会など幅広く取り上げてあり、内容的にもバランスの取れた地球温暖化問題の啓発書でお奨めの一冊です。

地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか
扶桑社
田中 優(著)
発売日:2007-05-30
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:6301
おすすめ度:4.5
おすすめ度5 地球温暖化の恐怖だけでなく、具体的な解決方法を提示してくれる
おすすめ度5 残された10年への選択
おすすめ度2 「危ない、危ない」論では逆に信用されない
おすすめ度5 日本のゴアが環境問題の誤解をときはなつ


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 現在は“試合終了”までのロスタイム
第2章 地球温暖化の現実とメカニズム
第3章 石油と戦争と温暖化
第4章 社会の仕組みを変えて、二酸化炭素排出量を減らす
第5章 家庭から二酸化炭素を減らす
第6章 熱の省エネとトクする仕組みの作り方
第7章 自然エネルギー社会のイメージ
第8章 もっと自由に考えよう

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