タグチメソッド品質工学)は、技術開発の段階や新製品開発の初期の段階で開発効率を向上させながら品質を作り込むことができる手法


というのは、本書の「はじめに」で筆者が読者にタグチメソッド(品質工学)について説明している箇所からの引用になります。


開発現場では、製品を開発するのに非常の多くの人手を要し、発売日の直前になっても品質問題の解決のために残業や休日出勤が相次いで、多くの試験を実施しているにも関わらずリコール問題が発生したり、開発費用がますます嵩むといった課題を抱えているような状況が蔓延しているという懸念があります。


これまでの技術開発、新製品開発のやり方を改革し、事前にトラブルの芽を摘む未然防止のロバストネスを組み込むといった手法がタグチメソッドの開発手法になります。


従来の製品開発では「作って直す」が基本でしたが、タグチメソッドの導入で品質問題を未然に防止し、時間とコストの両方の節約が見込めます


現状のタグチメソッドは、色々なサブシステムを持つ大きな体系としてまとまったものになっています。


本日は、タグチメソッドの手法の中からとくにロバスト設計許容差設計許容差の決定オンライン品質工学MTシステムに的を絞ってタグチメソッドの基礎をなるべく数式を使わず、やさしく解説している本を紹介します


文系出身者にも分かり易くとの配慮から、難しい数式は使わずに、豊富な事例を取り上げて分かり易く解説しながら理論の本質をつかむことができるようにタグチメソッドのポイントを説いています。


<<ポイント>>


タグチメソッド(品質工学)の基礎についての分かり易い解説書。


難しい数式は、避けて、豊富な事例解説を通じてタグチメソッドの開発手法等の本質・考え方が学べます


本書:「タグチメソッド入門」です。


本書は、著者:立林 和夫 氏にて、2009年3月に日本経済新聞出版社 から「日経文庫」の一冊として発行されています。


タグチメソッド入門 (日経文庫)
日本経済新聞出版社
発売日:2009-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:4659

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯ならびに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


難解な理論が直感でわかる

初心者のためのスタンダードテキスト

製品開発を効率化するための必須知識。

理論の本質を全体像を事例を通してやさしく解説。

[ポイント]

  • 品質管理の分野で高い関心を集めるタグチメソッド(品質工学)の基礎を、初心者にもわかるよう丁寧に解説しています。
  • 従来の製品開発では「作って直す」が基本でしたが、タグチメソッドの導入で品質問題を未然に防止し、時間とコストの両方が節約できるようになります。
  • 難しい数式はできるかぎり使わず、豊富な事例から、理論の本質がつかめます。
  • 巻末に「参考図書と学習のガイド」を収録。さらに深く学習したい読者に配慮しました。

ざっとした概要を紹介します。


本書は、6章から構成されています。


多数の図表が挿入され、タグチメソッドの基本的な考え方が直感的なイメージとしても理解できるように工夫された解説となっています。


1章では、「世界で脚光を浴びるタグチメソッド
と題して、最初に従来型の「作って直す」といった開発方式の問題点について論じています。


すなわち従来型の開発では、品質問題の発生をなかなか減らすことはできず、思いがけないリコール問題を発生したり、開発部門の試験工数等が増大して人・金・物の多大な投入が必要で、コストアップ要因にもなりひいては国際競争力が低下するといった多くの問題点があり限界にきていることを提起しています。


また品質問題について製品性能はノイズにより乱れること、品質問題のほとんどはばらつき問題に帰せられること、タグチメソッドによるノイズの取り扱いについて解説し、図面を作成する前にロバスト設計を実施し、予めノイズの影響を受けにくい設計値を把握し、図面に反映するという開発方式について解説しています。、


さらに、このタグチメソッドに基づく「二段階設計法」のもたらす開発効率の向上と開発期間の短縮といった効果等についても言及しています。


2章では、「タグチメソッドの基本的な考え方
と題して、品質問題の未然防止に関わるロバスト設計損失関数を中心にタグチメソッドの全体像も交えてタグチメソッドの手法の基本的な考え方はどのようなものかといった点について解説しています。


3章では、「ロバスト設計という未然防止法
と題して、紙ヘリコプターを設計する事例を取り上げて、「入力と出力、理想条件の検討」(システムの機能から入出力、理想機能を検討する)から「機能実験の実施」(SN比と感度の再現性を確認)に至るロバスト設計の手順を具体的に解説しています。


また動特性と静特性のシステムの違いを説明し、それぞれのロバスト設計の考え方について解説しています。


さらにロバスト設計の実施例として、「直流モーターの低騒音化」の事例、および「スキャナー・フレームのロバスト設計」の事例についてどのようにロバスト設計を進めたかを解説しています。


4章では、「許容差を設計する
と題して、部品のばらつきに対してロバストにする観点で実施されるどの程度まで部品特性のばらつきや変動を抑えるかを決める取り組みの許容差設計について解説しています。

最初に、実験計画法を利用した部品ばらつきの影響度を評価するための直交表L18を用いての方法を解説しています。


また総合コストの観点から市場での品質損失を見積もるための損失関数を利用した許容差の決定の方法について解説しています。


5章では、「品質損失を考えた工程管理
と題して、生産工程の管理の目的に適用するオンライン品質工学の手法について解説しています。


「全数検査か抜き取り検査か?」という議論に関わる臨界不良率の算出、またフィードバック制御へのオンライン品質工学の適用の考え方、さらに定期点検と保守といった予防保全のためのオンライン品質工学の適用などを取り上げ解説しています。


さらに「その他のオンライン品質工学」として、オンライン品質工学の関わる体系についてまとめ概説しています。


6章では、「パターン認識の新しい方法―MTシステム
と題して、先ず、「あわてものの誤り(第一種の誤り)」と「ぼんやりものの誤り(第二種の誤り)」について説明し、第二種の誤りを小さくするために必然的に第一種の誤りが増えてしまうといった問題を提示しています。


そして、あわてものの誤りを減らすことになる相関関係を考慮するマハラノビス距離の考え方がどのようなものかを解説しています。


またMT法について、古くからあったマハラノビス距離に田口氏が考えた単位空間の概念を結びつけたものとして、検知ミスや見逃しを改善する新たな異常判定法として解説しています。


MT法がどのようなものかを解説し、マハラノビス距離を算出する手順、距離の計算などの概要を解説しています。


またMT法の適用例について以下の2つの事例を取り上げ解説しています。


一つ目は、「部品製造工程での良品と不良品の判別に、MT法を適用した事例」でその考え方の概要を解説しています。


二つ目は、「自動車レースでの故障予知にMT法を適用した事例」を解説しています。


さらにMTシステムのパターン認識への適用、マハラノビス距離は、正常度を測る物差しとし、MTシステムの異常判定への適用などの考え方について解説しています。


最後に「その他のMTシステムの方法」について体系をまとめ、T法(1)による「サッカーJリーグの順位予想」への適用などを解説しています。


またさらなるタグチメソッド品質工学)の学習の手引きとして、巻末には、「参考図書と学習のガイド」が掲載されています。


<<タグチメソッド(品質工学)の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『タグチメソッド(品質工学)』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、タグチメソッド(品質工学)の中核となるロバスト設計許容差設計許容差の決定オンライン品質工学MTシステムを中心に入門者が理解しやすいように丁寧に解説しています


とくに数式は、ゼロということではありませんが、それは、計算自体は、ソフトウェアなどのツールを使っても良い部分で、本書では、とくにタグチメソッド(品質工学)の肝となる考え方を重点に解説しています。


<<まとめ>>


本書は、製品開発に関わる人だけでなく、タグチメソッド(品質工学)に興味があるビジネスパースンが最初に読む格好の入門書と思います。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
1 章:世界で脚光を浴びるタグチメソッド
2 章:タグチメソッドの基本的な考え方
3 章:ロバスト設計という未然防止法
4 章: 許容差を設計する
5 章:品質損失を考えた工程管理
6 章:パターン認識の新しい方法―MTシステム






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品質工学(QE:Quality Engineering)とは、システムの機能のばらつきを効率的に評価し、システムの技術を最適化するといった田口玄一博士らによって提唱され体系化された技法


タグチメソッドとも呼ばれています。


品質工学とは、どのようなものかについては、例えば、こちらの品質工学会のホームページなどでも「Learn about QE:品質工学とは?」と題して、品質工学の概要を紹介しています。


本日、紹介するのは、品質工学について親しみやすく説いている啓蒙書です。


本書の「まえがき」で筆者は、品質工学は、難解であるとか、田口玄一博士の話は、難しいといわれる点に関して以下のように述べています。


「確かにSN比の計算やMTシステムの数理は高等な数学や統計学の世界なので難解だ。

しかし、それに惑わされてはならない。

品質工学は、かなりシンプルな理論であるし、その目的や成り立ちを考えるとさらに分かり易い。

(略)

品質工学は、技術者として当然やるべきこと(常識的なこと)を、正確に、合理的に達成するための手法、理論なのである。

(略)

これまでの自分の経験(特に成功体験)や、考え方をベースに理解しようとするから難解なのである。

素直な気持ちで話を聞き、頭の中をまっさらにして論文を読めば、案外簡単に理解できると思う。」


品質工学の重要ポイントについて、品質工学会、関西品質工学会の活動などで議論された多くの事例を交えて『品質工学ってなんやねん?』と親しみやすく解説しています


<<ポイント>>


品質工学へのとっつきにくさを取り払ってくれる品質工学の啓蒙書。


従来の品質工学の入門書とは、ひと味変わったアプローチよる品質工学の方法論の解説書です。


難しい数理や計算式に惑わされず、品質工学をシンプルに理解するきっかけになるような事例を中心に品質工学とはどのようなものかを説いています。


よし、自分の仕事で品質工学を使って見たいという気にさせてくれます。


品質工学的観点から、“本物の技術者”論を読者に投げかけ、本物の技術者になるための心構えなども説いています。


本書:「品質工学ってなんやねん?」です。


エピソードから学ぶ品質工学」との副題が付いています。


本書は、関西品質工学研究会の編集(執筆:原 和彦 氏、ならびに芝野 広志 氏)にて、2009年3月に日本規格協会から発行されています。


ハンディな新書版サイズで通勤途上などでも手軽に持ち運べ読むことができます。


品質工学ってなんやねん?―エピソードから学ぶ品質工学
日本規格協会
関西品質工学研究会(編集)
発売日:2009-03
発送時期:通常2~5週間以内に発送
ランキング:5825

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


顧客が満足する製品の技術開発を促進する最大の武器

品質工学の重要ポイントを親しみやすく記述

品質工学によって、技術者の仕事に多くの自由

  • -----自由な発想
  • -----自由な設計
  • -----自由な時間

を獲得できる


本書は、大きく、2編(第1編:「Episode 1-32」及び第2編:「これからの技術者と品質工学に期待すること」から構成されています。


また巻末の「おわりに」の後に、「関西品質工学研究会の歩み」として、本書が関西品質工学研究会の15周年記念出版とのことで、これまでの経緯が紹介されています。


全体的に数式は、最小限にして、イラストをはじめ事例等の適切な理解のための多数の図表が挿入され、必ずしも技術者でなくても分かり易い解説となっています。


第1編の「Episode 1-32」では、32の以下のようなエピソードを通じて品質工学の何たるかが解説されています。


1. 田口先生との出会い」に始まり、「2. 科学(者)と技術(者)」、「3. 品質と機能」、「4. 製品開発と技術開発」、「5. 品質工学と実験計画法」…(略)…「28. 品質工学と曼荼羅」、「29. 品質工学を定義すること」、「30. 品質工学で企業は儲かるのか?―経営者と品質工学―」、「31. 技術者は責任を取らない」、「32. 品質工学をいかに教えるか」といったタイトルが取り上げられています。


ここでは、著者の品質工学との出会いから始まり、著者が品質工学を理解するうえで大いに役立った考え方や研究結果などの事例を振り返りながら紹介するといった展開になっています。


それぞれのエピソードは、3~6ページ程度でまとまった内容になっています。


第2編の「これからの技術者と品質工学に期待すること」では、改めて第2編の冒頭に「はじめに」があるという展開になっています。


第2編では、社会的不祥事の頻発、企業における技術者のあり方、大学の技術者教育などに共通するマネジメント戦略といった様々な社会現象を題材にし、技術者、経営者、大学の教育者等への品質工学からの期待を述べるといった展開になっています。


ここでは、「品質工学への道」、「品質工学の普及を妨げているものは何か」、「リコールゼロに挑戦する品質工学」、「品質工学(タグチメソッド)が戦略といわれる理由」、「市場クレームの94%は設計責任である」…(略)…「消費者の欲しいのは“モノの品質”ではなく,“モノの働き”」、「“信頼性(ロバスト設計)”と“安全設計”は両立する」、…(略)…「学校教育への期待」、「経営者やマネージャーの品質工学」といったテーマを品質工学的観点から取り上げ解説しています。


この中で「“ほんまもんの技術者”とは何か」(-技術者はサラリーマンではない−)
として、以下の8項目からなる『”ほんまもん”の技術者の心構え』について考察しています。


  1. 技術者は科学者ではない
  2. “あるべき姿”を考える技術者であれ
  3. システム設計や“評価技術”に強い技術者であれ
  4. “ノイズに強い”技術者であれ
  5. “やり直しをせず”に成果を出す技術者であれ
  6. “試作レス・試験レス”の技術者であれ
  7. “コストに強い”技術者であれ
  8. “胆識”を持った技術者であれ

確かにとうなづき、強く共感を覚える品質工学的に合理的と感じる技術者像が論じされています。


本書を読み通すことでタグチイズムや品質工学への親しみは確実に増すことができると思います。


<<品質工学の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『品質工学』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、著者の品質工学との出会いから始まり、著者が品質工学を理解するうえで大いに役立った考え方や研究結果を、32のエピソードにまとめて説いています。


さらに品質工学の本質あるいは技術者のあるべき姿について、様々な社会現象を題材にして取り上げ解説しています


親しみ深く読み進めるなかで品質工学の基本的な考え方や手法の概要が学べるといった趣になっています


<<まとめ>>


本書は、技術者の皆さんには、是非とも読んで頂きたい一冊です。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1編 Episode 1-32
1. 田口先生との出会い
2. 科学(者)と技術(者)
3. 品質と機能
(略)
30. 品質工学で企業は儲かるのか?―経営者と品質工学―
31. 技術者は責任を取らない
32. 品質工学をいかに教えるか
第2編 これからの技術者と品質工学に期待すること
はじめに 今,なぜ品質工学か
品質工学への道
品質工学の普及を妨げているものは何か
(略)
学校教育への期待
経営者やマネージャーの品質工学






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「製造工程をきちんと管理し、万全の検査を行って出荷した。にもかかわらず、市場では不具合が発生する。リコールをしなければならない。

なぜなのか、現場は苦悩する。対策はないのか、企業は、追い詰められる。
日本中の企業が、新たに出現したそんな品質問題に悩んでいる。そういっても過言ではないだろう。」


というのが、本書の『「品質王国日本が」新たにやらなければならないこと』と題した「まえがき」での筆者の言葉。


このような品質問題のことを本書では、「見えない不良」と表現し、「見えない不良」に対処するためには、設計・開発の現場に立ち入り未然防止のための品質工学の考え方が有効と述べ、問題を未然に防止する設計のための品質工学(タグチメソッド)の考え方を説いています


技術にも品質がある」(「ISOの本棚ブログ」でも紹介)の筆者:長谷部 光雄 氏が学問としてではなく実践に役立つ品質工学をコンセプトに、分かりやすい品質工学の一端について説いている本を紹介します。


<<ポイント>>

見えない不良」に対処するための品質工学の考え方のやさしい解説書。


直交表を活用した複雑なテスト条件の確認:「いじめれば分かる」方法や直交表を活用して色々のアイデアを少ない実験量で評価できる「試せば分かる」方法など分かり易い言葉で品質工学ロバスト設計などの考え方を実務的に解説しています。


設計・開発段階で問題を未然防止する品質工学の考え方について、著者の実体験を豊富に盛り込み、専門家でない人にもわかりやすく解説しています


本書:「「品質力」の磨き方」です。


信頼される製品と、不信を生む製品との違いは何か?」との副題が付いています。


本書は、 著者:長谷部 光雄 氏にて、2008年10月にPHP研究所 より、「PHPビジネス新書」の一冊として発行されています。


「品質力」の磨き方 (PHPビジネス新書 73)
PHP研究所
発売日:2008-10-18
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:1156

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯および表紙カバーの裏面には、以下のように書かれてあります。


多くの企業を悩ます「見えない不良」とは何か?

技術力世界一のはずの日本で、なぜトラブルがなくならないのか?

「品質のプロ」からの貴重な提言!

世界一の品質レベルを誇るはずの日本で、なぜか製品トラブルやリコールが相次いでいる。だが、悲観する必要はない。今問題になっているのは従来とは違う「見えない不良」であり、これを解決することができれば、日本の製品はより高い信頼を勝ち得ることができるからだ。
本書はそのために必要な「品質工学」の考え方を、著者の実体験を豊富に盛り込み、専門家でない人にもわかりやすく解説していく。


本書は、「「品質王国日本」が新たにやらなければならないこと」と題した「まえがき」に続く、6つの章から構成されています。


ざっと概観します。


1章では、「品質疑惑がなぜ次々に起こるのか―見えない不良とは何か
として、品質問題には、『1.すでに発生している問題』、『2.発見されていないが発生している問題』、『3.将来発生が予測される問題』に分類されるとし、本書では、3.の製造段階では見つけられない性質の「見えない不良」を取り扱うとした上で、この「見えない不良」について設計・「開発者が責任を持つべきと説いています。


2章では、「信頼性にも「新旧交代」が当てはまる―従来型モノづくりの限界
として、製品の設計段階で決定される基本的性質(=製品のDNA)に原因する「見えない不良」が見過ごされてきた背景について、歴史的な背景を振り返りながら、ゼロ戦、JIS、QCサークル、未然防止の参考となるカラシニコフの銃の信頼性、ロバストネス(頑健性)などの話題に触れ、信頼性にも「新旧交代」が当てはまると説いています。


3章では、「「まさか!」をなくす技術はあるか―「いじめれば分かる」方法論
として、筆者の経験を振り返りながら戦後の工業製品の品質向上の取り組みについて概観し、現在の製品開発のやり方は、頭脳を使う技術者ではなく、身体を使う作業者を育てていると指摘し、製品開発の効率化に関する工夫のポイントは、以下の2点(『1.頑健性という基本性質をどうやって合理的に判断するか』、『2.多くの独創的アイデアの中から、どうやって実用的な技術を選び出すか』)とし、この章では、1.のための直交表を活用したミニュレーションも交えての複雑なテスト条件の確認=「いじめれば分かる」方法論について解説しています。


4章では、「高品質と低コストの新しい基準―「試せばわかる」方法論
として、3章の『2.多くの独創的アイデアの中から、どうやって実用的な技術を選び出すか』についての方法論について解説しています。ここでは、最初に生産方式と開発方式の変遷について、ベルトコンベアの進化、ソフトウェア開発工程、セル生産、ルーチンなどに触れて開発方式も進化すべしとし、直交表を用いての「いじめれば分かる」方法論を再び総括し、さらに本章のテーマの「試せばわかる」方法論について解説しています。


5章では、「「常識的な自分」から段階的に抜け出す―何が効率化を阻害しているのか
として、品質を磨くには、大量のデータが必要との常識を変えないと新しい視点は出てこないと述べ、少ないデータでも本質はつかめると説いています。「見えない不良」を予測し対処するためには、現状を分析する科学的方法には、限界があり、『いじめれば分かる』方法で積極的に必要なデータを作り出すやり方が有効と説いています。


6章では、「日本で売れ世界で成功する製品の条件―「本当のニーズ」に応えるために
として、技術と社会との関わりについて、アポロ計画、マスキー法などの話題から、感情の見える化といった話題まで幅広く取り上げ筆者の技術論を説いています。


<<本書で何が学べるか?>>


品質工学(タグチメソッド)による製品のロバストネス(頑健性)の評価や開発の効率化などへの活用についての考え方を中心に筆者の経験を交えて技術論、品質論を説いています。


「リコールは悪くない」、「データは多ければいいというわけはない」と一見逆説的な口調も交えて、常識の不合理的なものから抜け出し「見えない不良」を未然防止する「いじめれば分かる」方法論といった品質工学に基づく考え方を専門家でない人にも分かり易く筆者の経験や多くの事例を取り上げて実務的に説いています。


<<まとめ>>


本書は、品質工学の考え方をわかりやすく解説しています。技術者だけでなく、技術系以外の人にも興味深く読んで頂ける『品質力の磨き方』の本です。


なお本書の概要目次は、以下です。
まえがき「品質王国日本」が新たにやらなければならないこと
1章 品質疑惑がなぜ次々に起こるのか―見えない不良とは何か
2章 信頼性にも「新旧交代」が当てはまる―従来型モノづくりの限界
3章 「まさか!」をなくす技術はあるか―「いじめれば分かる」方法論
4章 高品質と低コストの新しい基準―「試せばわかる」方法論
5章 「常識的な自分」から段階的に抜け出す―何が効率化を阻害しているのか
6章 日本で売れ世界で成功する製品の条件―「本当のニーズ」に応えるために






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品質工学(タグチメソッド)は、広範な技術体系となっていますが、その中味は、概略のところ、以下の3つに分けられます。


  1. 直交表を使ったパラメータ設計(オフライン品質工学)

  2. 損失関数を用いるオンライン品質工学

  3. MT(マハラノビス・タグチ)システム


なお上記の1のオフラインという言葉は、ラインにのる前の設計段階を指しています。


パラメータ設計では、システムの設計値を決める際に、個々のパラメータ(条件)について、安定性(SN比)が高く、ロバストネス(頑健性:すなわちシステムがノイズの影響を受けにくいこと)な実験条件を得たい際に用いられる方法になります。


例えば、L18直交表を用いることで、4,374通りの組合せについて、18通りの実験で最適条件を効率的に得ることができるというように、パラメータ設計では、直交表を用いて数少ない組合せ実験で、バラツキが少ない最適条件を効率よく把握することができる方法ということになります。


本日は、こういったパラメータ設計、品質工学、タグチメソッド等について全く知らない読者を対象に、パラメータ設計を業務に適用するのに必要な「考え方」、「必要な知識」、「手順」を分かり易く教科書的なスタイルで解説している入門書を紹介します。


技術開発、製品開発、設計、生産技術、製造技術、製造、検査、品質管理、品質保証などの部署の技術者などがターゲットとのことです。


パラメータ設計の使いこなし力を習得できるように、実際にExcelのワークシートで提供された演習問題を読者自身がExcelを使って解きながら読み進めることで実務への応用力が身につくように工夫されています


本書:「入門パラメータ設計」です。


Excel演習で考え方と手順を体得できる」との副題が付いています。


本書は、井上 清和 氏、中野 惠司 氏、林 裕人 氏、芝野 広志 氏、大場 章司の共著にて、2008年2月に日科技連出版社 より発行されています。筆者の皆さんは、いずれも企業での設計開発等の豊富な経験を備えていて、現在、コンサルタントとして活躍中の方々です。


本書の表紙の折り返し部に以下のように書かれてあります。


  • 本書で解説するパラメータ設計は、メーカーの利益確保の手段として、タグチメソッドの各手法の中でも、必須になりつつあります。
  • 本書のバリエションに富んだ演習問題を解くことで、パラメータ設計を活用するための基本的な考え方や具体的な手順が身に付きます。
  • 演習問題の解答は、Excelのワークシートとして日科技連出版社のホームページに用意されています。このワークシートは、パラメータ設計で必要になる数値計算をすぐにできるなど、普段の業務にも活用できます。


本書は、8つの章から構成されています。全体的に多数の図表が用いられ、分かり易い解説となっています。

各章の要所に演習問題が掲載され、これを解くことで理解力が高まるように配慮されています。

また付録が添付され、パラメータ設計に関わる解説を補完しています。代表的な直交表も掲載されています。

筆者も、「本書のねらいと使い方」で本書は、教科書的構成となっているので、第1章から読み進めて欲しいと強調しています。


第1章では、「パラメータ設計とは
として、品質工学についての全体像について、歴史的な背景から品質工学とタグチメソッドの違い、タグチメソッドにおけるパラメータ設計の位置づけ、技術的アプローチと科学的アプローチの違い、実験計画法とタグチメソッドの違いなどを解説しています。


第2章では、「パラメータ設計の考え方
として、機能を考える理由から機能の定義方法、あるべき姿に近づける仕事の方向性、ロバスト設計、パラメータ設計の概要、技術の評価方法などパラメータ設計の考え方の基本の考え方について解説しています。


第3章では、「パラメータ設計に必要な知識
として、直交表とはからはじまり、直交表を用いた実験の仕方、パラメータ設計のための直交表の使い方、直交表の種類、どの直交表を用いるか、調合誤差因子、ゼロ点比例式のSN比と感度の求め方、式に登場する記号の意味などのパラメータ設計に使われる各ツールに関する知識をExcelの活用方法など交えて解説しています。


第4章では、「動特性のパラメータ設計の手順
として、動特性のパラメータ設計を進める手順の詳細と方法について解説しています。「システムの選択」に始まり「利得の再現性の確認」に至る全体の手順をフローにて解説し、とくに実験でのデータ測定とSN比と感度の計算が完了した以降の「補助表の作成」、「要因効果図の作成」など「利得の再現性の確認」に至る手順の詳細について、Excelの活用方法など交えて解説しています。


第5章では、「動特性のパラメータ設計[演習問題]」
として、動特性のパラメータ設計について、感度Sが無視できる場合、感度Sを目標値に合わせる場合、感度Sを小さくする場合の3つの具体的事例について解説しています。


第6章では、「静特性のパラメータ設計
として、技術開発を目的とした動特性のパラメータ設計の次のステップとなる商品開発を目的とした静特性のパラメータ設計の方法について解説しています。静特性の評価特性について、一般の望目特性、ゼロ目標の望目特性、望小特性、望大特性の各評価特性の内容と例について解説し、そして静特性のパラメータ設計の考え方から詳細な手順について解説しています。とくに一般の望目特性、望小特性、ゼロ目標の望目特性の各事例を取り上げ、それぞれのパラメータ設計の方法について詳しく解説しています。


第7章では、「開発におけるパラメータ設計
として、技術開発段階、商品企画・開発段階でシステム開発を進める際の有効なパラメータ設計の活用の方法について解説しています。2段階設計法の有効活用の考え方、標準SN比で評価する必要性、ロバスト設計、チューニング設計の進め方など開発におけるパラメータ設計について演習も交えて解説しています。


第8章では、「機能性評価
として、機能の安定性評価の関わる機能性評価について、考え方およびその手順について、事例も交えて解説しています。


品質は、人質と言われ、昨今の品質トラブルの背景に技術者の力量が低下していることなどが言われ、その意味でもタグチメソッドなど含めた工学的ツールの十分な使いこなしが強く求められています。


本書は、タグチメソッドの中のパラメータ設計について基本的な考え方から知識、手順について、実務的に書かれてあり、Excelを用いての演習問題など含めて、実務に応用できる基本を習得できる優れた入門書と思います


入門パラメータ設計―Excel演習でタグチメソッドの考え方と手順を体得できる
日科技連出版社
井上 清和(著)
発売日:2008-02
発送時期:通常4~5日以内に発送
ランキング:131589


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 パラメータ設計とは
第2章 パラメータ設計の考え方
第3章 パラメータ設計に必要な知識
第4章 動特性のパラメータ設計の手順
第5章 動特性のパラメータ設計[演習問題]
第6章 静特性のパラメータ設計
第7章 開発におけるパラメータ設計
第8章 機能性評価
付録





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SQC(Statistical Quality Control)とは、統計的手法を問題解決の手段として多く用いる品質管理活動で「統計的品質管理」と呼ばれています


SQCは、かっては、我が国の工業製品の高品質化に大いに寄与してきましたが、昨今、製造業のマネジメントの現場においてSQCの取組が弱体化してきていると言われています。


一部の企業の経営者が、TQCとかTQMでは、企業業績の回復はできないだろうと、SQCも同列に見限ってしまったことによります。


2000年以降、製造業で見られた大きな品質トラブルを招いたのは、SQCの基本を使わずにコストダウンを行ってしまったためでSQCを用いていればそのような結末とならなかったはずと筆者はそのまえがきで述べています。


技術者の現場離れとして、技術者本人は、デスクワークなどが中心で、現場で実験データを取っているのは、実は、情報が与えられていない派遣社員。そのため技術者が実験中に起こっているトラブルの事象を把握していなかったなどということも聞いたりします。日常管理のマネジメントが不在といった極端な状況ですが、これではいつ品質トラブルが起こっても不思議ではありません。


相次ぐ品質トラブルの不祥事発覚の背景にSQC軽視のツケが現れているとして、SQCは、効果が出るのに多少時間がかかるという面はあるものの、その継続的実施によりコストダウンの有形の効果に加えて、企業の知的資産となる技術者のスキルアップという無形の効果をもたらすものとして、特に日常管理の現場を預かる開発・設計・製造などのマネジメント層に向けてSQCの基本を説いている本を紹介します


「いま、なぜSQCなのか?」にはじまり、SQCの重要性と継続的実施の持つ意味などを説き、SQCの体系ならびに基本的考え方について具体的事例も交えて分かり易く解説されています。 


本書:「SQCの基本―問題の発見と解決の科学」です。


本書は、著者:宮川 雅巳 先生にて、2008年2月に日本規格協会より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれています。



SQC でよみがえれ!


品質立国日本


  • 部課長クラスのマネジメント層の方々に-----

    いまあらためてSQCの重要性と継続的実施を説く

  • 現場担当者の方々に-----

    問題解決に役立つSQCの体系・基本的考え方を、

    具体的事例で解説

問題解決能力を高めよう」


本書は、11章から構成されています。


第1章では、「SQCは論理・観察・実験による第2の方法
として、16世紀からの近代科学の研究法を振り返り要約し、筆者による現代的SQCの体系:QCストーリーとダグチメソッドを含めた広義の実験計画法を組み合わせたものとして定義し、その0)問題認識から7)対策実施に至る8つのステップなど解説しています。


第2章では、「SQCのエクセレント事例
として、1953年のタグチメソッドによる”タイル実験”の取組事例について、前章の8つのステップに沿って、「プロジェクトX風」の展開で解説しています。


第3章では、「基本的な考え方
として、最初の「まえがき」でSQCには、以下の両輪から成るとの述べていますが、この章では、前者の『基本的な考え方・攻め方』を取り上げ解説しています。その基本は、『場合分けしてとらえる』との見方から、「結果による場合分け」→「条件による場合分け」との筋道、パレート図、ヒストグラム、層別、論理図式など参照しながらSQC問題解決法の原理と位置づけられるアブダクションによる原因の推測など解説しています。
・基本的な考え方
・具体的な手法


第4章では、「 SQC手法と層別
として、「結果による場合分け」と「条件による場合分け」を組み合わせて問題の本質を絞り込むSQC手法」について、パレート図による層別、ヒストグラムにおける層別、散布図における層別について、溶接不良の事例を取り上げ解説しています。


第5章では、「SQCでの品質とコスト
として、『SQCの品質は、バラツキである』との観点から、不良低減の目的は、コスト低減で、目標はコストになるが手段で品質を研究するとの考え方、生産スピードを上げ品質を維持できればコストダウンとの方法や開発段階で多様な使用条件を先取りした試験をして、ロバストな設計条件を見いだすというタグチメソッドのパラメータ設計の考え方など解説しています。


第6章では、「SQCで役立つ計画的に採取したデータ
として、データの採取について、石川先生によるデータ採取過程についての分類(―祥茲諒法で取った日常の過去のデータ、特別に解析しやすいようにとった日常のデータ。例えば、層別したデータ、対応のあるデータ。新たに実験計画法的にとったデータ)について総括した上で、データ解析の基本は、目的に則したデータを採取することが重要とし、計画的なデータの採取により観察データを実験データの形式に近づけることの重要性を説き、三元配置データの解析事例について解説しています。


第7章では、「SQCにおける実験計画法
として、情報が大きくしかも正確な実験データについて、仮説検証型実験、仮説探索型実験、科学的精密実験といった近代の実験の経緯を整理しています。そして統計学者のフィシャーによる実験計画法についてそのエッセンスとなる3原則(・局所管理、・無作為化、・繰り返し)を解説しています。またSQCで行われる実験について3つの目的に分類し、組合せ実験の前に主要な因子を絞り込む目的で行う直交表実験、不具合原因の探求の目的で行う(ドリアン・シャイニンの提案による変数選択法の一つで、組立品の不具合を見つけるための)部品探索法について重点解説しています。


第8章では、「SQCでの統計モデル
として、採取した、もしくは、採取しようとしているデータに対する基本的な統計モデルについて解説しています。 和の分布、差の分布、最小値の分布、最大値の分布、切れた分布、中途打ち切りデータの分布、偏ったサンプリングによる分布を取り扱う統計モデルについて解説しています。


第9章では、「平方和の分解と分散分析
として、データ解析法で取り扱うバラツキについて、そのバラツキを減らす手段は、バラツキの原因を可避原因と不可避原因に分けて可避原因を取り除くことにあるとし、その分解手段が平方和の分解と解説しています。また平方和の分解は、データの採取方法に関係なく形式的にできるが、個々のデータが互いに独立に正規分布に従うと見なせる時は、分散分析の検定法に進めるとして分散分析について6章の事例を取り上げ解説しています。


第10章では、「SQCにおける回帰分析
として、回帰分析について3つの目的に整理した上で、 予測のための回帰分析、変動要因解析のための回帰分析、そして因果的効果推測のための回帰分析について、事例をあげて解説しています。


第11章では、「タグチメソッドの真髄は信号因子
として、ダグチメソッドについて、とくにオフライン品質管理(パラメータ設計)に絞り込んで解説しています。  質的信号・質的特性系、量的信号・量的特性系、質的信号・量的特性について解説しています。結びに第2章のタイル実験について田口先生が新たに「今だったらこういう実験をやっている」と提示された、パラメータ設計の動特性アプローチに基づく実験計画がタイル実験の今日的計画として解説されています。


QCストーリーとダグチメソッドを含めた広義の実験計画法を組み合わせた範囲で、SQCの基本について余り数式など多用せずに分かり易く解説されています。問題の発見と解決のための強力な科学的手法としてSQCの活用が及ぼす経営に対するインパクトは、遅効性肥料みたいなもの。根っこの成長や日々の変化は、目立たず、微々たるものかも知れませんが先々には、大きな収穫をもたらすものと確信します。企業組織にあって現場を預かる長たるビジネスパーソンの方は、是非、読んでおきたい一冊です


SQCの基本―問題の発見と解決の科学
日本規格協会
宮川 雅巳(著)
発売日:2008-02
発送時期:通常3~5週間以内に発送
ランキング:11903


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 SQCは論理・観察・実験による第2の方法
  1.1 近代科学の研究法
  1.2 現代的SQCの体系
第2章 SQCのエクセレント事例
  2.1 物語 (前半)
  2.2 解説 (前半のポイント)
  2.3 物語 (後半)
  2.4 解説 (後半のポイント)
第3章 基本的な考え方
  3.1 基本は場合分け
  3.2 最も重要な層別
  3.3 アブダクションによる原因の推測
第4章 SQC手法と層別
  4.1 パレート図における層別
  4.2 ヒストグラムにおける層別
  4.3 散布図における層別
第5章 SQCでの品質とコスト
  5.1 SQCの品質はバラツキなり
  5.2 品質を下げずにコストを下げる
  5.3 品質特性の合理的選定
第6章 SQCで役立つ計画的に採取したデータ
  6.1 データは目的に則して計画的に採る
  6.2 観察データを実験データに近づける
  6.3 計画的に採取した3元配置データの解析例
第7章 SQCにおける実験計画法
  7.1 因果関係究明の実験
  7.2 フィッシャーの実験計画法
  7.3 直交表実験
  7.4 部品探索法
第8章 SQCでの統計モデル
  8.1 和の分布
  8.2 差の分布
  8.3 最小値の分布
  8.4 最大値の分布
  8.5 切れた分布
  8.6 中途打ち切りデータの分布
  8.7 偏ったサンプリングによる分布
第9章 平方和の分解と分散分析
  9.1 処理の比較はバラツキを基準に
  9.2 平方和の分解はピタゴラスの定理
  9.3 繰返しのない二元配置の場合
  9.4 繰返しのある二元配置の場合
  9.5 平方和の分解から分散分析へ
  9.6 3元配置データの分散分析
第10章 SQCにおける回帰分析
  10.1 予測のための回帰分析
  10.2 変動要因解析のための回帰分析
  10.3 因果的効果推測のための回帰分析
第11章 タグチメソッドの真髄は信号因子
  11.1 タグチメソッドとは
  11.2 質的信号・質的特性系
  11.3 量的信号・量的特性系
  11.4 質的信号・量的特性系
  11.5 タイル実験の今日的計画


 






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 ISO9001:2000(JSIQ9001:2000)規格の7.3項:「設計・開発」では、『レビュー』、『検証』、『妥当性確認』とチェックの関所が観点を変えて設定され、変更管理についてもシビアな管理が要求されています。


 これは、川上(すなわちオフライン)側で顧客の製品に対する要求事項と組織が提供する製品との大きなズレが生じ勝ちなためであり、製品に及ぼす川上(すなわちオフライン)側のインパクトが大きいためと考えられます。


 昨今の企業経営において設計・開発なども含めた間接部門の生産性の向上が課題とされています。


 また同業他社との競争優位を確立する上で、質の高い安定した製品を一気に市場に送り出すことが強く求められてきています


 品質工学は、タグチメソッド(Taguchi Methods)と呼ばれ、創始者は、田口玄一先生で、品質とコストの和を一つの経済的な尺度で評価することの重要性を説いて、その和の最小化(すなわち、企業側の論理ではなく、顧客側から見て企業の利益と顧客側の損失とがバランスするような経営)をすることを意図しています。


まさに設計・開発なども含めた間接部門の生産性の向上がターゲットとなっています。


そして間接部門とライン部門とがしっかりと連携し、品質工学が社内の共通基盤になっていれば、一気通貫の仕組みを通じて大きな成功が見えてくるように思われます。


 品質工学の分野としては、 開発設計段階(生産に入る前のオフラインでの品質工学)、 生産段階(生産のオンラインでの品質工学)、 MT法マハラノビス・タグチメソッド) がその体系になります。


本日は、品質工学の基本事項の柱として、オフライン対策のパラメータ設計オンライン対策の工程の診断と調節とを品質工学の入門者向けに分かり易く解説している本を紹介します。


本書:「ベーシック品質工学へのとびら」です。


本書は、田口 玄一 先生と横山 巽子 先生の共著にて、2007年9月に日本規格協会より発行されています。


 本書は、日本規格協会の通信教育コース『初心者のための品質工学入門』に採用されているテキストをベースに、実際の受講者から の質問事項等を考慮してより分かりやすく加筆修正されたとのことです。


本書の帯には、本書の意図している要点について以下のように書かれてあります。


品質工学の基本的考え方をわかりやすく説明


これから学ぼうとする技術者の社内教育に最適



本書は、10章から構成されています。各章の終わりには、その章の理解のための演習問題が添付されています。


第1章では、「品質工学概論
として、品質工学における品質とコストの考え方についてとくに品質を「その製品が出荷後に社会に与えた損失」との経済的な測度としての見方を取り、品質とコストの最小化が品質工学のターゲットとの品質工学の考え方の概要を解説しています。


第2章では、「生産現場における品質水準の評価と改善
として、品質水準の評価の仕方に関わる2乗和の分解の方法、変動・分散の期待値の定義とその意味の解説、分散分析表の作成、誤差分析などの基礎を解説しています。

 
第3章では、「SN比入門
として、入出力の関係をもつ動特性の2乗和の分解、動特性のSN比、その計算手順、望目特性のSN比、その他の静特性のSN比などについて計算例を挙げて解説しています。


第4章では、「機能性評価とSN比
として、設計段階で製品に要求されている機能だけでなく、機能を果たすために取られている技術的手段が、種々のノイズの下で安定して機能するかどうかを評価するための、機能性評価のためのSN比の計算について、誤差の調合と2乗和の分解、調合誤差がある場合の2乗和の分解とSN比、基準点比例式によるSN比などについて計算例を挙げて解説しています。


第5章では、「パラメータ設計入門
として、機能の安定性の改善、安定性の良い設計を進める方法として、成型の最適化の例について、SN比がよくなる制御因子の組合せ条件を見出すパラメータ設計の基本を解説しています。パラメータ設計の標準的な手順として、L18直交表による実験のわりつけ等を解説し、金型寸法と成型品寸法の関係式について、実際の型設計での収縮率の推定などを解説しています。またこの章の注で代表的な直交表、とくに3水準系について解説しています。


第6章では、「パラメータ設計による設計研究
として、機能の安定性の改善、安定性のよい設計を研究する方法としてのパラメータ設計の機能のバラツキをSN比で改善し、目標値への調整を後で行うような方法による2段階設計などの設計研究への応用について解説し、さらにテストピースによるスクリーン印刷の設計研究の事例について解説しています。


第7章では、「目的機能のSN比と合わせ込み
として、リニアな関係がない場合にも目的機能の特性を取り扱える標準SN比についてどのような機能性評価を行うかをアノード電流の機能性評価、スライディングによる水準値の設定、外側のわりつけとデータ、標準SN比の最適条件、目的機能へのチューニングといった事例について解説しています。


第8章では、「シミュレーションによるパラメータ設計
として、理論式やシミュレータによるシミュレーションを活用したパラメータ設計について、電源回路のパラメータ設計、プリンタカラーリボンのシフト機構の設計などの事例について解説しています。


第9章では、「計測誤差とSN比
として、計測分野に関するSN比の取扱を解説しています。計測器による計測誤差とSN比について、計測の誤差、計測分野のSN比に必要な3要素(校正式の種類、信号因子の取り方、誤差因子の取り方)、実物による信号因子の代表例、さらにサイレン用ホーンスピーカーの製造の事例を取り上げ、パラメータ設計による計測のSN比改善の手法などを解説しています。


第10章では、「製造工程の管理
として、オンライン品質工学による工程水準維持ならびに故障予防などの工程管理の概要と製品特性による工程管理、合格・不合格による工程管理、オンラインとオフラインなどについて解説しています。


品質工学の創始者によるMT法(マハラノビス・タグチ)を除いた品質工学についてこれから学ぼうとする技術者にまさに扉を開いてくれる教科書です。


ベーシック品質工学へのとびら
日本規格協会
田口 玄一(著)横山 巽子(著)
発売日:2007-09
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:16461


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質工学概論
第2章 生産現場における品質水準の評価と改善
第3章 SN比入門
第4章 機能性評価とSN比
第5章 パラメータ設計入門
第6章 パラメータ設計による設計研究
第7章 目的機能のSN比と合わせ込み
第8章 シミュレーションによるパラメータ設計
第9章 計測誤差とSN比
第10章 製造工程の管理





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  品質工学の第一人者:田口 玄一先生が研究・開発段階(オフライン)の品質工学の手法理論を学習教本としてはじめて体系化し、基礎から実践までを詳解している本を紹介します。

本書:「ベーシック オフライン品質工学」です。

本書は、田口 玄一先生と横山 巽子さんとの共著で、2007年5月に日本規格協会より発行されています。

本書の帯には、以下のように書かれてあります。

品質工学の第一人者による

待望の一冊!

本書は、品質工学で欠かせない基本的内容と、実際の適用での
諸問題について解説し、オフライン品質工学のテキストとして最適!

本書の「まえがき」で著者は、以下のように述べています。

品質工学は、市場に出てから発生するトラブルを、設計段階で改善・研究ができるための予測手法を提供する汎用技術手段である。

最下流である消費者の品質問題を上流である研究室で改善しようというとき、どうしたら下流で再現性が得られるかという評価手法を与えるもので、その手段として考えられたのが機能としてのロバストネス、すなわち機能性の評価方法と設計定数の水準を変えることによる改善である。

(略)
 実験計画法では、とくにばらつき問題に対しては、因子の分類が不可欠であるにもかかわらず、実際には制御因子も誤差因子も一つの直交表に割り付けた実験が多かったことを思えば、品質工学が主流になった昨今、誰もがSN比を考える上での因子とそれを改善する因子という、因子の分類を真剣に考えるようになったことは大きな収穫であるといえる

本書は、品質工学の基礎から実施上の諸問題を一通り解説したものである。」


本書は、14章と本文の数学的基礎などを補足する付録と付表からなります。

また各章の終わりには、その章の理解のための幾つかの演習問題が掲載されています。

第1章~5章までが品質工学の基本の解説。6章以降が実際の適用での事例を中心とした解説という構成になっています。

第1章では、「品質工学概論
として、実験計画法、品質とコスト、機能のバラツキによる損失、損失関数、損失関数で評価するパラメータ設計などの考え方等について解説しています。とくに品質について定量的に把握するため、トラブルといったマイナス面からとらえ、品質とコストとの和を小さく押さえることが技術者の使命との考え方等を提示しています。

第2章では、「望目特性の2乗和の分解と分散分析基礎
として生産工程における特性値のバラツキに関係して、幾つかの事例についてSN比に求められる2乗和の分解の手法から分散分析の基礎について解説しています。

第3章では、「動特性のSN比
として、工程の管理目標値からのズレを比例関係からのズレとしてのモデルで取り扱う能動的動特性、受動的動特性、転写性などに関する動特性について、2乗和の分解からSN比の計算についてその考え方と計算法を解説しています。

第4章では、「目的機能のための標準SN比
として、入力と出力との関係が比例関係でないケースについて取り扱うための標準SN比の方法について、その考え方と計算法、目的機能への合わせ込み、合わせ込み関数がゼロ点を通らない場合のSN比の計算方法を解説しています。

第5章では、「直交表入門とパラメータ設計の初歩
として、多元配置と直交表について、L9直交表での解説から、L18直交表による切削技術のパラメータ設計計画、補助表を作成しての内側条件比較のための計算などパラメータ設計の基本的な内容について解説しています。

第6章では、「混合系直交表とわりつけ技法
として交互作用が交絡しない混合系について、スライディングによる水準設定、擬水準法(ダミー法)、組合せ法、多水準作成法、擬因子法などの割り付け技法について解説しています。

第7章では、「理論式やシミュレーションによる設計研究
として、内乱を考慮しての回路の設計定数に関する割り付けなど設計定数などのばらつきである内乱を考慮した上でのSN比の評価手法について解説しています。

第8章では、「誤差原因の把握と許容差設計
として、パラメータ設計後の品質改善に役立てる目的で用いられる機能のばらつきのノイズを除去する許容差設計について解説しています。

第9章では「機能窓法
として、MITのDon Clausing 教授がゼロックスで紙送りに用いたといわれている機能窓について、機能窓の大きさとノイズによるばらつきをSN比として機能窓の安定性を評価する手法について解説しています。オン・オフ機能の場合、制御因子を用いた機能窓拡大法、化学反応と機能窓等の事例について解説しています。

第10章では、「目的による信号の選択
として、SN比と感度について、一般には、SN比の改善の後の感度を取り上げるのが基本だが、効率が問題となるような対象でSN比と感度の双方を大きくしたいといった場合のパラメータ設計の考え方について、効率の良い冷却システム、機械加工においての切削性と作業効率の事例などについて解説しています。

第11章では、「電気特性の評価
として、電気特性の評価について実効値と位相のSN比とを分けて評価し、総合判断する手法について、トランジスタの発振器の事例などについて解説しています。

第12章では、「限界のある場合の対応
として、成型の寸法が型寸法を超えることはない樹脂の射出成形の事例、ワイパーのチャタリングの改善事例などの限界がある場合、目視による外観検査による分類データのSN比の解析法について解説しています。

第13章では、「受動的動特性の評価
として制御ではなく、計測分野などの信号を受信するという受動的動特性についてのSN比の評価手法について、色々の信号水準の作り方、計測誤差の改善、誤差因子を直交表に割り付けた場合などについて解説しています。

第14章では、「欠測値など不備データの対処
として、直交表の実験条件で欠測値がある場合の、逐次近似法を用いて欠測値の代用を求める方法を解説しています。

研究・開発段階の品質工学の基礎から体系的に学べ、機械・機構、化学、電気・電子系への実践事例も多数掲載され、まさに品質工学のデファクトスタンダードたる一冊と思われます

ベーシックオフライン品質工学
日本規格協会
田口 玄一(著)横山 巽子(著)
発売日:2007-05
発送時期:通常4日間以内に発送
ランキング:85242

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質工学概論
1.1 実験計画法から品質工学へ
1.2 品質とコスト
1.3 機能のばらつきによる損失
1.4 合理的な許容差の求め方
1.5 特性値の分布型と損失関数
1.6 品質問題の発生段階と特性値
1.7 品質水準の改善対策
1.8 パラメータ設計の概略
第2章 望目特性の2乗和の分解と分散分析基礎
2.1 生産工程におけるばらつき
2.2 2乗和の分解
2.3 純変動と寄与率
2.4 調整間隔を変えた場合のばらつき
2.5 調整間隔の変更による品質水準
2.6 望目特性のSN比
2.7 望目特性の計算例
2.8 負の値もある場合の望目特性
第3章 動特性のSN比
3.1 動特性とは
3.2 動特性の2乗和の分解
3.3 動特性の2乗和の分解例
3.4 動特性のSN比
3.5 誤差の調合と2乗和の分解
3.6 調合のある場合のSN比
3.7 調合のある場合の計算例
3.8 基準点比例式
第4章 目的機能のための標準SN比
4.1 基本機能と目的機能
4.2 標準SN比の考え方と計算法
4.3 目的機能への合わせ込み
4.4 合わせ込み関数がゼロ点を通らない場合
第5章 直交表入門とパラメータ設計の初歩
5.1 多元配置と直交表
5.2 直交表L18による切削技術のパラメータ設計計画
5.3 内側条件比較のための計算
5.4 最適条件とその推定
5.5 確認実験による効果の検証
5.6 実製品への適用
第6章 混合系直交表とわりつけ技法
6.1 2水準系・3水準系と混合系
6.2 スライディングによる水準設定
6.3 直交表L18の1列と2列の交互作用
6.4 直交表L18とダミー法
6.5 直交表L18と組合せ法
6.6 直交表L18と6水準
6.7 ダミー法を含んだ事例
6.8 直交表L18の2'列
6.9 水準値の設定
第7章 理論式やシミュレーションによる設計研究
7.1 内乱と外乱
7.2 回路の設計定数の検討
 7.2.1 内乱を考慮したわりつけ
 7.2.2 効果図の形状
 7.2.3 水準幅の取り直しによる結果
 7.2.4 推定と確認計算
7.3 パラメータ設計の反復
7.4 中心値の変更
7.5 標準SN比によるパラメータ設計
 7.5.1 垂下回路のパラメータ設計のわりつけ
 7.5.2 標準SN比の計算
 7.5.3 標準SN比の最適条件と確認計算
 7.5.4 目的機能への合わせ込み
7.6 狭範囲の水準設定
第8章 誤差原因の把握と許容差設計
8.1 誤差原因把握の目的
8.2 調合のための予備実験
8.3 誤差原因の定量的把握
8.4 使用部品の許容差設計のためのデータと解析
8.5 使用部品のグレード選択
8.6 パラメータ設計と許容差設計
第9章 機能窓法
9.1 機能窓とは
9.2 オン・オフ機能の場合
 9.2.1 温度調節器の回路における因子と水準
 9.2.2 パラメータ設計のわりつけとSN比
 9.2.3 パラメータ設計の解析と推定
9.3 制御因子を用いた機能窓拡大法
9.4 化学反応と機能窓
 9.4.1 化学反応の特徴
 9.4.2 副反応のある場合
 9.4.3 速度差法と速度比法
 9.4.4 重合反応のパラメータ設計
 9.4.5 速度差法と速度比法のSN比
第10章 目的による信号の選択
10.1 計測特性と信号
10.2 計測特性と信号の入替え
10.3 機械加工の評価
 10.3.1 切削性と作業能率
 10.3.2 研削加工のパラメータ設計
 10.3.3 操作上の信号との対応
 10.3.4 アイドリング時の評価
第11章 電気特性の評価
11.1 電子系機能の特徴
11.2 実効値と位相のSN比
11.3 移相器の機能性
 11.3.1 因子とわりつけ
 11.3.2 標準因子のある場合のSN比
 11.3.3 実行値と位相のSN比を考慮した最適条件
11.4 等化器の機能性と目的機能の合わせ込み
 11.4.1 等化器の目的機能と基本機能
 11.4.2 標準SN比による機能性評価
 11.4.3 機能性の最適条件の選定
 11.4.4 目的機能への合わせ込み
11.5 周波数特性による改善
 11.5.1 周波数変調の基本機能
 11.5.2 周波数偏移の2乗和の分解
 11.5.3 最適条件と確認実験
第12章 限界のある場合の対応
12.1 成形の基本機能
12.2 転写率βと収縮率(1-β)
12.3 ワイパーのチャタリングの改善
 12.3.1 直交表L18の2'列へのわりつけ
 12.3.2 2'列を含む解析
12.4 クラス分類の場合
 12.4.1 クラスの上位がよい場合
 12.4.2 クラスの中位がよい場合
第13章 受動的動特性の評価
13.1 受動的動特性とSN比
13.2 計測の誤差と品質水準
13.3 いろいろな信号水準の作り方
 13.3.1 水準間の差が一定または既知の水準
 13.3.2 混合による等間隔や間隔比が既知の水準
 13.3.3 希釈による水準
 13.3.4 直値と比例関係にある因子を信号にする
 13.3.5 直値の前後に対称な水準を作る
 13.3.6 実物製品を使って計測範囲を広げる
13.4 計測誤差の改善
13.5 誤差因子を直交表にわりつけた場合
第14章 欠測値など不備データの対処
14.1 内側の欠測値と逐次近似法
14.2 −∞、∞デシベルの場合
14.3 外側データが不完全な場合のSN比
 14.3.1 外側データの欠測
 14.3.2 信号水準値が標示因子・誤差因子の水準値で異なる場合
 14.3.3 誤差因子がない場合
付 録
 1. テーラー展開
 2. 原因特性や劣化特性の規格値の求め方
 3. 2乗和の分解
 4. 自由度
 5. 期待値
 6. 直交多項式
 7. 誤差因子の水準の設定方法
 8. デジタルデータの誤り・誤動作の評価
 9. ユーデン方格とL18の2列と29列
10. 動特性のSN比と損失
11. 品質工学におけるMTシステム概要
付 表
 付表1 直交多項式
 付表2 オメガ変換表
 付表3 直交表と線点図
 参考文献

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  品質工学の手法について、初心者がわかりやすく学べるように、ウェブサイトからプログラムとデータをダウンロードして、バーチャル実験シミュレータにより、パラメータ設計法を体験しながら学ぶという座学と実習を組み合わせた方法で、難解といわれる品質工学を実務で活用できるように解説している本を紹介します。

本書:「バーチャル実験で体得する実践・品質工学」です。

本書は、越水 重臣氏と鈴木 真人氏の共著にて、2007年1月に日刊工業新聞社より発行されています。

本書の「まえがき」で筆者は、品質工学の手法を実務で使えるためには、座学と実務のギャップを埋める体験学習が必要とし、とくにその教材には、品質工学タグチメソッドの以下のエッセンスが全て含まれていることが必須と述べています。

  • 品質ではなく機能を評価する(静特性から動特性へ)
  • パラメータ設計で技術の機能限界を把握する
  • テストピースで実験を行う
  • 直交表を使い、利得の再現性を調べる
  • 適切なノイズを取り上げ、調合して実験を行う
  • 生データではなく、SN比と感度で評価する
  • 2段階設計によりチューニングする
  • 品質とコストのトレードオフをする


本書の「実践編」で紹介されている『バーチャル実験シミュレータ』とは、鈴木 真人氏がLabVIEWで開発したシミュレータでこのシミュレータを用いて実験し、その実験結果のデータをExcelを用いて品質工学に基づく解析をするというもの。

本書で用いる実験シミュレータは、本書で指定しているウェブサイトから無償でダウンロードできるようになっています。

以下のような操作画面となっています。

simulationgraph.gif

本書の構成は、第1部「解説編」および第2部「実践編」の2部構成となっています。

第1部では、品質工学の考え方から、パラメータ設計の手順、その理論の概要について解説し、第2部では、バーチャル実験シミュレータを用いて、静特性評価、動特性評価、過渡現象に関する動特性評価について解説するといった構成になっています。

第1部は、3章から構成されています。

第1章では、「品質工学の考え方」として、品質工学の概要ととくに本書で中心的に取り扱っているパラメータ設計の考え方などが分かり易く解説されています。

第2章では、「品質工学のパラメータ設計」として、パラメータ設計の詳細な手法について手順を追って解説しています。

第3章では、「品質工学におけるパラダイムシフト」として、開発の上流側での品質の作りこみと体コスト化を短期間で実施するという時代的なニーズに対応できる品質工学といった観点から品質工学の導入の重要性を解説しています。

第2部は、第4章から第8章までの4章から構成されています。

第4章では、「品質をはかる実験1(普通のエンジニアの仕事の進め方)」として、ソフトウェアのインストールからその使い方の解説に始まり、汚水処理装置について「バーチャル実験シミュレータ1による実験とデータ解析の活用の例題が提示されます。

第5章では、「品質をはかる実験2(ちょっと進んだエンジニアの仕事の進め方)」として品質工学による静特性評価として、汚水処理装置の構成要素についてパラメータをL18直交表に割り付けて実験を行い、望小特性によるSN比と計測値などを計算するデータ解析手法を解説しています。

第6章では、「機能性の評価 メインシステムの最適化」として、汚水処理装置をメインとサブシステムに分割し、捕集システムと凝集システムの複合となるメインシステムについて最適化を行うためにL18直交表に有効に割付でシミュレーション実験を行い、SN比、感度の解析を行い、さらに確認実験で最適性を評価する手法を解説しています。

第7章では、「サブシステムを含めた全体システムの最適化と過渡現象の解析」として、汚水処理装置のサブシステムの循環部の最適実験、確認実験とその解析、さらには全体システムの動特性による最適化の過渡現象の解析手法を解説しています。

バーチャル実験で体得する実践・品質工学
日刊工業新聞社
越水 重臣(著)鈴木 真人(著)
発売日:2007-01
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:91104

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1部 解説編
 第1章 品質工学の考え方
 第2章 品質工学のパラメータ設計
 第3章 品質工学によるパラダイムシフト
第2部 実践編
 第4章 品質をはかる実験1(普通のエンジニアの仕事の進め方)
 第5章 品質をはかる実験2(ちょっと進んだエンジニアの仕事の進め方)
 第6章 機能性の評価 メインシステムの最適化
 第7章 サブシステムを含めた全体システムの最適化と過渡現象の解析


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「一流の経営者に向かって書け。
この言葉が本書の出発点であった。
品質工学会会長の稲生武氏のアドバイスである。つまり本書は、企業経営者や組織管理者を対象とした品質工学の解説書である。」

との「まえがき」の言葉ですが、本日は、品質工学の専門用語の使用を避けつつ、高品質を達成するには、また高品質を生み出し続ける技術体質に変革するには、などの技術戦略的な視点から書かれた品質工学の解説書を紹介します。

本書:「技術にも品質がある」です。

品質工学が生む革新的技術開発力」との副題がついています。

本書は、著者:長谷部 光雄 氏で、2006年2月に日本規格協会より発行されています。持ち運びにも便利な新書版となっています。


本書の表紙の帯には、以下のように書かれてあります。

高品質を生み出し続ける技術体質の確信

モノ作り立国日本を再生させる

技術開発力とは

また本書の帯の裏面には、本書の発刊の序を寄せられている株式会社リコーの桜井代表取締役の以下の言葉が紹介されています。

「TQCからTQMへの発展に相当する活動が技術開発分野においても必要であると言うのが本書の問題提起である。

しかし、その展開はまだ不十分である。

それは技術そのものに対する理解がボトルネックになっているからである。」

本書で印象に残った箇所を紹介します。

発刊の序の言葉ですが、以下のように書かれてあります。

「日本の品質管理の西堀栄三郎氏は、常々、以下のようなことを言われていたそうである。

『検査課の強大な会社ほど、品質は良くない』
『スタッフと称する部門に多くの人たちがいるところほど、能率は上がっていない』
『作業標準や諸規定の設定のやかましい会社ほど、だらしない作業をしている』」

こちらは、本文からです。

「標準時間は、一番短いのでいい。これは。トヨタ生産方式を中心になって作り上げた、大野耐一氏の言葉である。(略)実は、一番短い時間で出来た人のやり方が一番楽なやり方なのだ。それより長い時間がかかる人は、何かしら余分な動きをしていることになり、その部分を改善すればもっと楽に作業ができるようになる。というのがその理由である。」

もはや作業の効率化や管理指標の追求などの「プロジェクトX」的な手法ではなく、実質を重視する「ためしてガッテン」的な認識が、世界の潮流になりつつあるのだ。技術の本質であるアートの心を取り戻す技術マネジメントが、これからは求められているのではないだろうか

品質工学の3原則
1.原因を追究してはいけない。
2.品質にこだわってはいけない
3.ばらつきを大きくしなさい

本書は、経営者や組織管理者とありますが、モノづくりに関わる全ての人にお勧めしたい内容の本と思います。

技術にも品質がある―品質工学が生む革新的技術開発力
日本規格協会
長谷部 光雄(著)
発売日:2006-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:49412
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 非常に参考になりました。

なお本書の目次は、以下の内容です。
序 章 品質工学が提起していること
第1章 技術の空洞化
 空洞化の背景
 効率化が空洞化を生み出す
 空洞化を防止する方法
 開発ステップ全体を見直せ
 コラム  指導者を育てる教育とは
第2章 品質工学の基本思想
 技術力の差が分水嶺
 重要な点はユーザーによる評価
 創造主だからできる未然防止
 社会的責任の意味
第3章 品質工学の三原則
 見落とされていた当たり前の視点
 三原則
 三原則とは、ツールの使い方
 コラム  対象を抽象化する
第4章 合理性を追求する品質工学の方法論
 合理的な機能性評価
第5章 創造力を引き出す品質工学の方法論
 未病の段階で治すのが肝要
 頑強制
 機能の考え方
 付加する機能の例
第6章 問題点を浮き上がらせる品質工学の方法論
 オンライン品質工学と損失関数による可視化
 複雑系を解くMT法
終 章 経営価値の革新


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タグチメソッド(:別名「品質工学」は、田口玄一博士が開発した製品設計や・工程管理を行う上で、品質を経済的に作り込むためのアプローチならびに手法を言います。

すなわち、システムの機能のばらつきを効率的に評価することで、システムの品質を最適化する技術の体系といわれています。

タグチメソッドは、その体系に以下のような内容を含んでいます。

  • 直交表を使っての品質問題が発生しにくいロバスト(堅牢)なパラメータ設計を提供します。またパラメータ設計を行った後の、コストを考慮した許容差設計の方法も提供します。
  • また工程の管理では、検査を含めた品質管理に必要となる費用と、品質不良により発生する費用とのバランスをとって、総合的なコストを低下させる損失関数を使うオンライン品質工学も提供しています。
  •  さらには、異常判定やパターン認識のためのMTS(マハラノビス・タグチシステム)法もこれに含まれます。

しかしながら、タグチメソッドは、わかりにくく、初心者には取っつきにくく、敷居の高いものになっています。

このようなタグチメソッドを習得する良い方法は、身近な人に教えて貰うことですが、それができない場合は、タグチメソッドを適用している実務的な事例集や演習問題などを中心とした実務的な学習書に沿って、内容をトレースしてみながら、しっかりと学びつつ、自分の仕事に展開して実行してみることと思います。

なかなかそのような学習書は、ありませんでしたが、そのような目的に合致すると思われる書籍が発行されていますので、紹介します。

本書:「実践タグチメソッド」です。
「事例と演習でわかるタグチメソッドの使いどころ」との副題になっています。

本書は、鷺谷 武明氏、土居 雅幸氏、深澤 宏著氏、増田 雪也氏、守谷 敏氏、山本 桂一郎氏の共著で渡部 義晴氏の編著により、2006年6月に日科技連出版社より発行されています。

本書の裏表紙には、以下のように書かれてあります。

  • 本書は、本書は、タグチメソッドの活用に悩む実務者のために書かれたタグチメソッド実践の手引書である。
  • 実際の業務でタグチメソッドを活用する際のポイント・注意点を経験豊富な著者らによる10の事例をもとに解説している。
    例えば、『プレス打抜き加工における加工条件の最適化』、『簡便な実験装置を用いた潤滑油の機能性評価』、『用紙走行性に影響を与える用紙特性のMTシステムによる検討』などが取り上げられています。)
  • 事例は「パラメータ設計」、「機能性評価」、「MTシステム」、「損失関数」、「オンライン品質工学」のタグチメソッドの代表的な5つの手法を網羅。タグチメソッドが体系的に学べるようになっている。
  • さらに活用するうえで実際に技術者が直面する問題を演習問題として掲載している。演習問題では、必要な数値計算のほか、タグチメソッドの考え方も学べるようになっている。これらの問題の解説部分はすでにタグチメソッドを活用している人にとっても参考になる。
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日科技連出版社
渡部 義晴(著)
発売日:2006-06
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:20047

なお本書の目次は、以下のような内容です。
序章 タグチメソッド概論
第1章 パラメータ設計による最適化1 プレス打抜き加工における加工条件の最適化
第2章 パラメータ設計による最適化2 切削加工における加工条件の最適化
第3章 パラメータ設計による最適化3 めっきにおける加工条件の最適化
第4章 パラメータ設計による最適化4 口紅生産工程における成形条件の最適化
第5章 機能性評価1 簡便な実験装置を用いた潤滑油の機能性評価
第6章 機能性評価2 乾電池の機能性評価
第7章 MTシステムによる診断・予測1 用紙走行性に影響を与える用紙特性のMTシステムによる検討
第8章 MTシステムによる診断・予測2 TS法によるゴルフの獲得賞金予測
第9章 損失関数と許容差設計
第10章 オンライン品質工学
付録1 Excelで実践タグチメソッド
付録2 ゼロ点比例式と1次式のSN比の計算式
付録3 タグチメソッドに関する情報の入手先リスト

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