ISOの本棚

ISO9001、ISO14001、ISO22000、OHSAS18001、ISO/IEC 27001、ISMS、Pマークなどのマネジメントシステムの書籍からビジネス書などを書評を交えて順次紹介していきたいと考えています

QC手法、統計、QC7つ道具

開発・設計における“Qの確保”

品質は、人質との言葉があります。

すなわち、モノづくりの基本は、究極のところヒトづくりに帰すると言われます。

現下の職場に多数の課題が山積している環境下で、より高いモノづくり品質を目指すとなるとそれに携わる技術者が適切な力量と顧客視点のセンスをしっかりと磨くことが重要になります。

本日は、開発・設計における“Qの確保”をテーマとした書籍を紹介します。

日本品質管理学会中部支部産学連携研究会の編集による本書において、厳しい環境の中、モノづくり品質をつくり込むためにエンジニアがどのように仕事を進めたらよいかといった一つの指針を説いています

モノづくりの成果は、製開販に関わる実務担当者の思いと努力と粘りの結晶がもたらすものということになりますが、とりわけ原流側の立場にある開発・設計のエンジニアは、大きな位置づけを占めています。

とくに「お客様に安心して、いつまでも安全に使っていただける“良いモノづくり”を可能にするのは、モノづくりに携わる一人ひとりの技術者」次第とも言えます。

本書の「まえがき」で日本品質管理学会中部支部 支部長の木下潔氏は、本書について、


『モノづくりに携わる一人ひとりの技術者が、愚直に、地道に、徹底して品質にこだわりをもち続けることができるよう、研究会で検討を続けた”Qの確保”のための道筋をまとめました。

自らの仕事のプロセスを常に見える化し、潜在する問題にもスポットがあるようにして問題解決・未然防止につなげられる実践的な内容です。

この中で述べられている内容をモノづくりに携わる一人ひとりが実践できるかどうかが、次の時代への飛躍につなげるための鍵を握っているといっても過言ではありません』

と述べています。

<<ポイント>>

品質(Q)の確保”をテーマに、現在、モノづくりの現場が抱えている問題を現地・現物の視点から抽出し、具体的に解決していくための方法論・考え方・手順等を中心に“品質(Q)の確保のための指針として多数の事例解説を交えて説いている本

本書は、社団法人 日本品質管理学会中部支部 産学連携研究会(早稲田大学 永田靖教授を代表とした12名の執・編著者)で“品質(Q)の確保”をテーマに検討を重ねてきた内容で、

トヨタグループの取組みを基に、品質工学を効果的に活用するためのコツと社内に展開する上でのポイント等を分かり易く解説しています。

また設計の変更点やお客様の使用条件・環境条件の変化点に潜んでいる問題にいかに気づくか、一人ひとりの技術者が、これまで以上に感度を上げていくために、モノづくり品質をつくり込むためにエンジニアがどのように仕事を進めていけばよいのかの道標となる内容にまとめられています。

本書:「開発・設計における“Qの確保”」です。

より高いモノづくり品質をめざして」との副題が付いています。

本書は、日本品質管理学会中部支部 産学連携研究会の編集にて、2010年5月に日本規格協会より発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

高い品質で新たな時代を切り開く!

品質確保のための新しい実践的手法の提案


本書は、10章から構成されています。

トヨタ自動車(株)の豊田章一郎名誉会長の自動車技術会60周年講演での日本の自動車産業の今日までの発展要因について「現場現物」、「品質は工程でつくり込む」、「価格はお客様が決める」、「モノづくりはヒトつくり」という4つの努力があった結果とのお話から、トヨタのモノづくり基盤を築いて来た人たちの品質に対する考え方を上記4つの言葉にまつわるエピソード等を交えて紹介するところから始まります。

また最近のモノづくりに関して技術分野の「信頼の崩壊」とも言える重大事故、失敗、問題による信頼の崩壊といった事象を取り上げ、それらの「開発・設計問題」の真因は何かを考察し、開発・設計の早い段階で、変更点、変化点に潜む問題を発見して未然に対処する「未然防止」を徹底するマネジメントの必要性を強調しています。

そして、本書の「Qの確保」というテーマに関して、『現在の厳しい経済状況のもと、逆風を追い風に変えていくためのキーワードは、仕事のプロセスを見える化する「プロセスマネジメント」と、問題発見に着目した「未然防止」』と述べています。

また「Qの確保」の重要性を再確認し、中部地方のモノづくりの現場が抱えている問題の調査の結果、「仕事のプロセスが見えていない」「見えていない問題を解決する能力の低下」の問題に集約されたとし、「Qの確保」のルーツとなる『トヨタ生産方式TPS)』(”ジャストインタイム”と”自働化”)を概観し、自工程完結に繋がる仕事のプロセスが「Qの確保」のキーになるとしています。

そして、「Qの確保”のための問題発見と問題解決(未然防止)」をテーマに顕在化した問題の再発防止と対比して起こりそうな問題を予測してそれに未然に対処する未然防止に焦点を当てて論じています。

FMEAやFTAなどリスク評価の手法に触れ、未然防止の観点からリスク評価の結果、切り捨てられそうになった部分に問題が潜んでいる可能性があることなど留意した上で、

  • 「変更点」や「変化点」に潜む問題を発見すること
  • 比較による思考の連鎖から問題の芽に気づくといったこと
  • 既存の問題解決手法

について考察し、実践的問題解決手法をその手順と共に提示しています。

またなぜなぜ5回で真の原因に到達できるかを考察し、真の原因を特定するのにStress-Strengthモデルを考えることの意義を説いています。

そして「Qの確保」をモノづくりの開発・設計現場で実践していくために必要なマネジメント力の発揮に焦点をあて、プロセスマネジメント問題解決の側面から何が必要かを説いています。

自工程完結の基本思想の「One Process,One Decision)を果たすための手法として、品質工学SQCデザインレビューについてプロセスマネジメントの視点からどのように取組むべきかを説いています。

また「マネジメントの基本は“プロセスの見える化”」と「プロセスマネジメントの実践手法と事例」について、方針使命の理解、ビジョン策定、お客様の声(VOC)から要求項目の整理、方針管理と日常管理、プロセスリンクマネジメント、TLSC(Total Link System Chart)の実践事例、QCMS(Quality Chain Management System)の実践事例など詳解されています。

そして、品質工学とSQC との融合などを含む「開発・設計における技術力アップのための問題解決の実践方法」について、機能展開の手順、品質工学の効果的活用のポイント、適合設計の進め方、有限要素法(FEM)シミュレーション実験の合わせ込みの品質工学の活用、品質工学とシャイニンメソッドの活用、設計・製造におけるばらつきの低減、品質工学とSQC の推進体制等のポイント、パラメータ設計の留意点などを解説しています。

次いで「問題の見える化」から「問題解決」につなぐプロセスとしての視点からのデザインレビューと情報抽出、問題発見のためのデータベースの活用をどのように進めたらよいかについて事例を交えて詳解しています。

また“Qの確保”の源泉となる「現場力と職場力」についてその重要性、「現場力と職場力」に基づくエンジン開発、ハイブリッド車開発の事例を交えて問題解決に現場力と職場力がどのように発揮されたかを解説しています。

最後に、“Qの確保”に関わる産学連携研究会、テーママップなどをまとめ整理した上で、今後の課題について展望しています。

<<本書で何が学べるか>>

本書では、商品の質と価値を守り、安心・安全を保証する“Qの確保”には何が必要かとの観点から日本品質管理学会中部支部 産学連携研究会で重ねてきた検討がベースになっています

特に「仕事のプロセスが見えていない」「見えていない問題を解決する能力の低下」が課題であるとしてこれを解決すべく、トヨタグループでの取組みを基に、SQC品質工学デザインレビューを核としてこれらを融合的に効果的に活用するためのコツと社内に展開する上でのポイント等を事例を交えて分かり易く解説しています

<<まとめ>>

本書は、開発・設計に関わるエンジニアの方々をはじめ“品質(Q)の確保”に関心がある技術者には読んで頂きたい一冊です。

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 先人たちの品質へのこだわり
1.1 現地現物
1.2 品質は工程でつくり込む
1.3 価格はお客様が決める
1.4 モノづくりはヒトづくり
第2章 最近のモノづくりで何が起こっているか
2.1 最近多発している重大事故,失敗,問題による信頼の崩壊
2.2 日本のモノづくり品質における優位性の低下
2.3 開発・設計現場で発生している問題の真因は何か
2.4 経済危機の中で“Qの確保”の解を見いだせるか
第3章 モノづくりにおける“Qの確保”
3.1 “Qの確保”の重要性
3.2 “Qの確保”のルーツ―トヨタ生産方式(TPS)
3.3 “Qの確保”はそれぞれの工程で品質をつくり込む自工程完結
第4章 “Qの確保”のための問題発見と問題解決(未然防止)
4.1 見えていない問題を発見して解決する未然防止
4.2 これまでの問題解決手法で見えていない問題に手を打てるか
4.3 問題発見に着目した実践的問題解決手法の提案
第5章 “Qの確保”へのアプローチ―プロセスマネジメントと問題解決
5.1 プロセスマネジメントからのアプローチ
5.2 問題解決からのアプローチ
第6章 プロセスを見える化するプロセスマネジメントの実践方法
6.1 マネジメントの基本は“プロセスの見える化”
6.2 プロセスマネジメントの実践手法と事例
第7章 開発・設計における技術力アップのための問題解決の実践方法
7.1 品質工学とSQC との融合に向けて
7.2 基本機能を導くための機能展開
7.3 品質工学の効果的活用のポイント
7.4 適合設計の方法論
7.5 シミュレーション実験における品質工学とシャイニンメソッドの活用
7.6 設計・製造におけるばらつきとは
7.7 品質工学とSQC の推進体制
7.8 パラメータ設計における留意点
第8章 “Qの確保”を支えるデザインレビューとデータベース
8.1 デザインレビューのシステム
8.2 データベースと情報抽出,問題発見について
第9章 “Qの確保”の源泉―現場力と職場力
9.1 現場力と職場力の重要性
9.2 現場力と職場力の発揮による問題解決事例
第10章 まとめと今後の課題
10.1 “Qの確保”のための産学連携研究会
10.2 “Qの確保”のためのテーママップ
10.3 “Qの確保”のための今後の課題

にほんブログ村 本ブログへ

「ISOの本棚」ページのトップへ!

ExcelでつくるQC七つ道具を使いこなす本

QC七つ道具パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ、チェックシート、散布図、管理図)は、品質管理等の部門のみならず、企業内の製造、技術、営業、総務といった各種の職場で役立つ統計的な手法になります。

Excelに組み込まれている表計算、グラフ機能、図形機能、関数、分析ツール、ビボットテーブルなどを活用して、QC七つ道具を作る手順を以下のような職場での活用場面を想定しながら図解で解説している入門書を紹介します。

  • 製造部:不良品の項目別パレート図を書いて重要問題を抽出
  • 食品販売部:野菜サラダの売り上げが伸び悩んでいる原因を特性要因図で考察
  • 果実農園部:贈答用リンゴの重さのヒストグラムで品質チェックを実施
  • 営業部:今期の販売実績グラフから販売戦略を検討
  • 総務部:始業時の車両点検にチェックシートを活用
  • 企画部:ダイエットの成果を散布図で評価
  • 健康管理室:日々の血圧値を管理図でチェック

本書で取り扱うExcelは、Excel2007が中心ですが、Excel2003ユーザーにも適用できるように[参考]欄を設け解説されています。

<<ポイント>>

ExcelユーザーのためのQC七つ道具の活用の入門書。

本書では、

事実を図表に表すことで仕事の実態を正確に掴み、現状や課題を視覚的に整理するための統計的手法のQC七つ道具パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ、チェックシート、散布図、管理図)を使いこなす観点から、

Excelの表計算やグラフ、関数といった基本的な機能を使ってQC七つ道具を作るための操作手順を企業活動の事例を取り上げ、図解でやさしく解説しています。

本書:「ExcelでつくるQC七つ道具を使いこなす本」です。

分析と改善のためのQC Excel入門」との副題が付いています。

本書は、著者:今里健一郎氏にて、2010年7月に秀和システムから「How-nual図解入門ビジネス」の一冊として発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の表紙カバーの下部には、以下のように書かれています。

はじめてでも気楽に作れる!

  • Excelの操作ステップがよ~くわかる!
  • Excelの基本機能で手軽に作成できる
  • 製造、事務、営業活動に活用できる!
  • 企業活動のケースごとに詳細に解説!
  • Excelユーザのための簡単QC入門!


本書は、QC七つ道具の概要から、Excel関数、分析ツールを使うための準備などを説明している第0章はからはじまり、QC七つ道具の作成手順等を解説する7つの章から構成されています。

各章では、最初に、例えば「製造部では、不良品の項目別パレート図を書いて重要問題を引き出しました」といった企業活動のケースがCASE1~CASE7として取り上げられています。

冒頭の【CASE】の箇所では、上記のような具体的事例についてどのようにアプローチするか、またその手法の活用でどのようなことができるかを含め、その章の全体を概観するような構成となっています。

次いで【Step】として、「グラフ機能でパレート図をつくってみよう」といった要領で、手順の解説が操作に関わる何頁かにわたって操作の順番が上部に、下にExcel画面と操作の順番が吹き出し付きの図解で配置されるという構成で解説が進むという流れになっています。

また【Step】に関しては、Excel関数、分析ツールなどを活用しての関連した統計的手法(例えば、「ヒストグラム」に関して、「平均値と標準偏差の計算」、「工程能力指数の算出」といった)の手順の解説が加えられている章もあります。

また章の終わりには、コラム欄があり、『豆知識7 QC七つ道具は統計的品質管理の出発点』といった7つの豆知識の解説が取り上げられています。

また8つの【参考】が挿入され、Excel2003を用いる場合の手順が解説されています。

QC七つ道具については、

  • パレート図
  • 特性要因図
  • ヒストグラム
  • グラフ
  • チェックシート
  • 散布図
  • 管理図

との順に取り上げられ、【CASE】の企業活動のケースから、各QC七つ道具の作成手順の解説、そして、【Step】への展開というように構成されています。

パソコンで実際にExcelを操作しながら、本書を読み進めることでQC七つ道具の作成の手順が図解で一通り理解できるように工夫されています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、QC七つ道具(パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ、チェックシート、散布図、管理図)について、職場で手軽に活用できるようにといった観点から企業活動のケースを中心にExcelで作成して活用する手順について、分かり易い図解で解説しています

はじめてQC七つ道具について学ぶ人でも抵抗感無く、Excelを立ち上げ、気楽に学べるような内容となっています。

<<まとめ>>

職場で、QC七つ道具を分析・改善の統計的手法として活用したいと考えておられる方には、本書は、格好の入門書です。

なお本書の目次は以下の内容です。
第0章 Excelを使うにあたって
1 QC七つ道具とは
2 ExcelでつくるQC七つ道具
3 Excel関数で統計量を計算する
4 Excel分析ツールで解析する
第1章 Excelでつくるパレート図
CASE 1 どこから攻める? パレート図
Step 1 グラフ機能でパレート図をつくってみよう
Step 2 累積比率折れ線グラフを広げてみよう
Step 3 見やすいパレート図に仕上げてみよう
コラム 豆知識1 電気を使わない3つの手動計算機
第2章 Excelでつくる特性要因図
CASE 2 なぜなの? 特性要因図
Step 1 図形機能で特性要因図を書いてみよう
コラム 豆知識2 特性要因図の生い立ち
第3章 Excelでつくるヒストグラム
CASE 3 品質を保持している? ヒストグラム
Step 1 分析ツールでヒストグラムを書いてみよう
Step 2 関数機能で平均値と標準偏差を計算してみよう
Step 3 工程能力指数を求めてみよう
コラム 豆知識3 偏差値とは
第4章 Excelでつくるグラフ
CASE 4 どういう状態なの? グラフ
Step 1 グラフ機能でグラフを書いてみよう
コラム 豆知識4 “見える化”とは
第5章 Excelでつくるチェックシート
CASE 5 もれはないか? チェックシート
Step 1 シートでチェックシートをつくってみよう
Step 2 ピボットテーブルでクロス集計を行ってみよう
コラム 豆知識5 電卓を使わずに“√”を計算する
第6章 Excelでつくる散布図
CASE 6 成果は出たの? 散布図
Step 1 グラフ機能で散布図を書いてみよう
Step 2 層別散布図を書いてみよう
Step 3 散布図に近似直線を書いてみよう
Step 4 関数機能と分析ツールで相関係数を計算してみよう
Step 5 分析ツールで回帰分析を行ってみよう
コラム 豆知識6 相関係数を“r”と呼ぶのは?
第7章 Excelでつくる管理図
CASE 7 状態がどう変わったの? 管理図
Step 1 グラフ機能で管理図を書いてみよう
コラム 豆知識7 QC七つ道具は統計的品質管理の出発点
参考1.Excel2003での関数の使い方
参考2.Excel2003での分析ツールの使い方
参考3.Excel2003でのパレート図の作成
参考4.Excel2003での累積比率折れ線グラフの拡大
参考5.Excel2003でのクロス集計の作成
参考6.Excel2003での散布図の作成
参考7.Excel2003での層別散布図の作成
参考8.Excel2003での近似直線の記入

にほんブログ村 本ブログへ

「ISOの本棚」ページのトップへ!

QC手法の基本と活用

QC七つ道具新QC七つ道具といったQC手法は、企業を取り巻く環境が激変し、職場の第一線で就業する人たちの雇用形態が大きく変わったとしてもその必要性は変わらないと筆者は、本書の「はじめに」で述べています。

「不易流行」という言葉がありますが、経営に関わる基本ツールのQCノウハウといった部分は、時代が変わっても不易のコアの部分として引き継いでいくことが必要な部分だと私も共感します。

また2007年問題といった世代交代に関してQCのノウハウを後世に引き継ぐ担い手が少なくなっているという状況も懸念されます。

そのような背景のもと、データを取り扱う際の常識を説明しながら、手法別に解説と演習問題を織り込むといった構成で、QC手法の基本と活用をわかりやすく解説している本を紹介します。

本書は、2008年7~12月にかけて「QCサークル」誌(日科技連出版社)に掲載された「はじめて学ぶQC七つ道具」をベースとして、よく用いられる新QC七つ道具の一部を加えて、より実践的な内容となるよう再編集・加筆したものとのこと。

またQC検定4級から3級の内容により近づけるとの意図のもと再編集されているとのこと。

<<ポイント>>

QC七つ道具などのQC手法の基本と活用を分かり易く説く入門書

本書では、データの取扱の常識といった解説にはじまり

以下のQC七つ道具の特長・作り方・見方・活用法などを説き、

  • グラフ
  • チェックシート
  • パレート図
  • 特性要因図
  • ヒストグラム
  • 散布図
  • 管理図

また新QC七つ道具から連関図法親和図法系統図法マトリックス図法の4手法を取り上げ解説しています。

本書:「QC手法の基本と活用」です。

本書は、山田 佳明氏の編著ならびに羽田 源太郎氏、松田 啓寿氏、 新倉 健一氏の共著にて、2010年5月に日科技連出版社より、「はじめて学ぶシリーズ」の一冊として発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書は、10章から構成されています。

全般的に多数の図表や事例が挿入され分かり易い構成となっています。

第1章~8章までの各章の終わりには、演習問題が添付されています。

またその解答も巻末に掲載されています。

最初に全体的なテーマとして「データは語る」として、情報とデータ、統計的な考え方、データを取り扱う上での基本常識といった内容を取り上げ、また本書で取り上げるQC七つ道具と新QC七つ道具のうちの4つのツールについてざっとどのようなものかを概説しています。

第2章~第8章までがグラフ、チェックシート、パレート図、特性要因図、ヒストグラム、散布図、管理図の順にQC七つ道具についての基本と活用について解説しています。

また新QC七つ道具のうち、連関図については、原因を追究する道具との観点から特性要因図と併せて解説しています。

ここでの各章の解説は、共通して、最初に「○○とは」とのツールの概要の解説にはじまり、その作り方の手順の解説、さらには、見方・使い方の解説が続く構成となっています。

ヒストグラムと管理図については、さらに活用編として「工程能力指数」、「相関係数」を算出するとの解説が加わっています。

第9章では、『代表的な新QC七つ道具』として、親和図法、系統図法、マトリックス図法を取り上げ、それぞれ、「○○とは」とのツールの概要の解説に続き、その作り方の手順を解説しています。

また「トヨタ自動車(株)高岡工場「チェックマンサークル」」のQCサークル活動による改善事例を紹介し、その中でQCツールがどのように活用されていたかを解説しています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、筆者らの「QCが備え持つ科学性・合理性・効率性などのメリットを、多くの方々に学んでいただき、仕事の管理・改善、そしてQCサークル活動などの小集団活動に活かしてもらえるように」との狙いのもと具体的な事例を交えてQC手法の基本と活用が丁寧に説かれています

<<まとめ>>

QC手法をこれから学ばれる方、今一度、QC手法の基本を押さえておきたい方などに本書はお薦めの一冊です。

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 データは語る
1-1 情報はデータの積み重ね
1-2 統計的な考え方とその活用
1-3 データを取り扱う際の常識
1-4 良く用いられるQC手法の種類と概要
第2章 グラフ
2-1 グラフとは
2-2 代表的なグラフの作り方のポイント
第3章 チェックシート
3-1 チェックシートとは
3-2 チェックシートの作り方の基本
3-3 チェックシートの作り方の手順
第4章 パレート図−重点指向をする道具−
4-1 パレート図とは
4-2 パレート図の作り方
4-3 パレート図の見方・使い方
第5章 特性要因図・連関図−原因を追究する道具−
5-1 特性要因図とは
5-2 特性要因図の作り方
5-3 特性要因図の使い方
5-4 連関図とは
5-5 連関図の作り方
第6章 ヒストグラム
6-1 ヒストグラムとは
6-2 ヒストグラムの作り方
6-3 ヒストグラムの見方・使い方
6-4 活用編…工程能力指数を求める
第7章 散布図
7-1 散布図とは
7-2 散布図の作り方
7-3 散布図の見方・使い方
7-4 活用編…相関係数を求める
第8章 管理図
8-1 管理図とは
8-2 X(エックスバー)-R管理図の作り方
8-3 管理図の見方・使い方
第9章 代表的な新QC七つ道具
9-1 親和図法
9-2 系統図法
9-3 マトリックス図法
第10章 改善事例に見るQC手法の活用
トヨタ自動車(株)高岡工場「チェックマンサークル」

<<QC七つ道具に関する関連書籍>>

以下のようなQC七つ道具に関する解説書があります。

QC七つ道具100問100答 (なるほど・ザ・やさしい統計手法)


2520円

やさしい基礎から,その理論的な解説まで,よく書かれている.現場主任クラスの,品質教育のテキストとして最適である.また,QCサークル活動を進めるにあたり,常に手元に置いておきたい本である.残念なのは,解
改善ブレイン − 定性情報の整理・分析のためのツール


9870円

定性情報(定性データ)は、数値で表すことができず、分析するのが困難な情報と言えます。
しかし、多様化する現代社会では、この定性情報を制することが非常に重要になっています。
定性情報を分
JUSE‐StatWorksによるQC七つ道具、検定・推定入門 (StatWorksによる新品質管理入門シリーズ)


2730円

JUSE‐StatWorksというソフトの解説書という位置づけながら、品質管理における「七つ道具」の一般的な考え方を数式を交えながら解説しているので勉強になった。
ただ、数式に対してアレル
管理者スタッフの新QC七つ道具


2940円

QCの古典的名著です。原論から当たりたい方はお勧めです。

にほんブログ村 本ブログへ

「ISOの本棚」ページのトップへ!

データ解析に役立つExcel関数

ISO9001などのマネジメントシステムのマニュアルについて、最近では、Excelで作成されているところは、少なくWordがメインと思われますが、リスクアセスメント、環境影響評価といった計算を伴う帳票類については、Excelを用いると便利です。

Excelを活用することで、計算間違いとかは無くなり、降順のソートなどで並び替えて、分かり易く表示すること等も簡単にできます。

ISO 9001:2008(JIS Q 9001:2008)規格の8.4項の「データの分析」では、

品質マネジメントシステム(以降QMSと略記)の適切性及び有効性を実証するため、また、QMSの有効性の継続的な改善の可能性を評価するために適切なデータを明確にし、それらのデータを収集し、分析しなければならない。』

と要求されています。

例えば、顧客満足等の評価の観点から監視・測定で収集した折角のデータも有効に活用できなければもったいないはなしで、共分散構造分析といった複雑なことをしなくてもグラフ化なども含めデータを有効に分析することで改善に向けての意味ある情報を獲得することが可能になります。

Excelには、表作成、グラフ、データベースという基本に加え、Excel関数をはじめ、ゴールシーク、ピボットテーブル、分析ツール、ソルバー、VBAといったデータ分析に有用な多数の機能があります。

本日は、とくにExcel関数に照準を当て、その中でも特にデータ解析に役立つものに絞って、その関数の特徴、使い方、留意すべきポイントなどを分かり易く解説している本を紹介します

これまでにも、Excel関数を取り扱っている解説書は、多数発行されています。

しかしデータ分析の目的で、Excel関数をどのように使うかの事例を交えて詳解している本は比較的少ないように思われます。

<<ポイント>>

データ解析への有効活用を目的としたExcel関数の解説書

本書では、

以下の分野の主要なExcel関数について、関数の特徴、使い方、利用例、留意すべきポイントといった内容を解説しています。

  • 統計関数
  • 非統計関数
  • 分布関数
  • 乱数
  • LINEST関数
  • 行列計算
  • その他

さらに著者が作成されたマクロ付Excelファイルを参照しながら読み進めることでさらにエクセル関数の使いこなしがイメージし易いものとなっています。

本書:「データ解析に役立つExcel関数」です。

本書は、著者:芳賀 敏郎先生ならびに永田 靖先生の共著にて、2009年12月に日科技連出版社より発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書は、日本科学技術連盟が主催する実験計画法のセミナーのテキストとして、芳賀 敏郎先生が作成されたものがベースとのこと。

本書は、Excel関数の種類に区分した7つの章から構成されています。

また章の本文とは別に「Excelヒント」として『関数名の入力』といったExcelを使う上で便利な16件の機能の活用を取り上げ、枠囲みで説明しています。

本書がどのような内容かという点に関して最初の1、2章を少し詳しく紹介します。

最初に『統計関数』について、「データの個数を求める関数」の「引数リストの各項目に含まれる数値の個数を返す」:COUNT関数の解説にはじまります。

また「和、2乗の和、積を求める関数」、「各種平均値を求める関数」、……「分布の形状パラメータを求める関数」など、COUNTA 、COUNTBLANK、SUM、SUMSQ、PRODUCT、PRODUCT、AVERAGE、AVERAGEA、GEOMEAN、HARMEAN、…DEVSQ、VAR、STDEV、VARP、STDEVP、AVEDEVといった基本的な関数が取り上げられ解説されています。

また「平方和,平均平方,標準誤差などの計算誤差」、「偏差値の計算」、(MAX、MIN、MINA、SMALL、LARGE、PERCENTILE、MEDIAN、QUARTILE、MODE、AVERAGE、TRIMMEAN、MEDIAN、RANK、PERCENTRANKといった)「順序統計量と順位」、そして「フィルタ機能とSUBTOTAL関数」、(CORREL、PEARSON、RSQ、CORREL^2、COVARといった)「2変数の統計関数と相関係数行列」に関する関数が解説されています。

非統計関数』については、「計算関数」として、「一般関数」について4つのグループ(1.「ABS(x)、SQRT(x)、SIGN(x)、LN(x)、LOG10(x)、LOG(x)、LOG(x,底) (底=2)、EXP(x)、PI()、4*ATAN(1)」、2.「ROUND(x,k)、ROUNDDOWN(x,k)、ROUNDUP(x,k)、TRUNC(x)、INT(x)」、3.「FLOOR(x,a)」、4.「QUOTIENT(x/y)、MOD(x,y)」)に分けて、また「確率計算に役立つ関数」についてFACT(x)、FACTDOUBLE(x)、COMBIN(x,y)、PERMUT(x,y)、GAMMALIN関数について、「積和を求める関数」について、SUMPRODUCT関数について、利用例、関数の定義、使い方といった要領で「基本関数」が解説されています。

さらに以下の関数の使い方が詳解されています。

COUNTIF関数」、「SUMIF関数」、さらに(ISBLANK、ISTEXT、ISNONTEXT、ISNUMBER、ISLOGICAL、ISEVEN、ISODD、ISREF、ISERROR、ISNA、ISERRといった)「IS関数群」、また「表の検索に用いられる」MATCH、HLOOKUP、VLOOKUP、LOOKUP、、また「ポインター関数」のINDEX、OFFSET、さらにSEARCH、REPTなどの「文字の比較と文字列を扱う関数」、Excelに装備されているVBAを使っての「ユーザー定義関数」の概説。

以降の章は、ざっと以下の概要です。

分布関数』(「連続分布」、「小数自由度の分布」、「非心分布」、「連続分布(補遣)」、「離散分布」との区分で、標準正規分布、カイ2乗分布、t分布、F分布、指数分布、ベータ分布、ガンマ分布、ワイブル分布、r分布、ポアソン分布、2項分布に関わるNORMDIST、CHIDIST、……GAMMADIST、WEIBULL、POISSONなどの関数が取り上げられています。)

乱数』(「EXCELの乱数関数」、「連続分布に従う関数」、「離散分布に従う関数」に関して、RAND、また「EXCEL付属の分析ツールを用いた乱数生成法についても触れています。)

LINEST関数』(最初に単回帰分析について基本的な関数だけを用いて解析する手順を示し、次いでLINEST関数による解析手順を解説しています。そして、TREND関数、原点を通る回帰式、重回帰分析等へのLINEST関数の応用例、さらにLOGEST関数による回帰について解説しています。)

行列計算』、『その他』(「複数のセルを一度に求める」方法、(TRANSPOSE、MDETERM、MINVERSE、MMULTといった)行列関数の取扱、(分割表のカイ2乗検定、…マハラノビスの距離といった「行列計算の利用例」、ZTEST、FTEST、TTESTなどを含む平均と分散に関する検定などを解説しています。)

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、EXCEL関数について特にデータ解析に役立つものに絞って、最初に例示を示した上でその関数の特徴、使い方、留意すべきポイントなどを解説しています

EXCELにも簡単に関数の定義など解説しているHELP機能はありますが、データ解析にどのように使うかと言う点で著者が作成したマクロ付ファイルを参照しながら本書を読み進めることでデータ解析にどのように適用するかが具体的に理解することができます

<<まとめ>>

データ分析へのEXCEL関数の有効な活用に関心がある方には、本書は、お薦めの一冊です。

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 統計関数
1.1 基本的な関数
1.2 基本的な関数(補遣)
1.3 順序統計量と順位
1.4 フィルタとSUBTOTAL
1.5 2変数の統計関数と相関係数行列
第2章 非統計関数
2.1 計算関数
2.2 IF関数とそれに関連する関数
2.3 表の検索に用いられる関数
2.4 ポインター関数
2.5 文字の比較と文字列を扱う関数
2.6 ユーザー定義関数
第3章 分布関数
3.1 連続分布
3.2 小数自由度の分布
3.3 非心分布
3.4 連続分布(補遣)
3.5 離散分布
3.6 補遣
第4章 乱数
4.1 EXCELの乱数関数
4.2 連続分布に従う関数
4.3 離散分布に従う関数
4.4 分析ツールによる乱数生成
第5章 LINEST関数
5.1 単回帰分析
5.2 LINEST関数の応用
5.3 LOGEST関数
第6章 行列計算
6.1 複数のセルを一度に求める
6.2 行列関数
6.3 行列計算の利用例
第7章 その他
7.1 平均と分散に関する検定
7.2 その他の関数など

<<エクセル関数の関連書籍>>

以下のようなEXCEL関数の解説書があります。

Excel関数 2007/2003/2002/2000対応 (できる大事典)


3675円

「でか!」…到着して開封した瞬間の感想です。表紙の写真では伝わらなかった厚みがあります。それだけ内容量が多いということです。さすがに全ては把握できていません…時間をかけて熟読していきたいと思います。状
できる逆引き Excel関数を極める勝ちワザ700 2007/2003/2002/2000対応


2520円

関数単体の機能(使い方)を説明した解説書ではなく、このような処理を行い
たい時には、この関数とこの関数を組み合わせて使う、といった内容の解説書
です。
従って、関数
最速攻略 Excel 関数組み合わせ サンプル大全集


2289円

実用的な関数の使い方が掲載しています。
トレーニング形式なので練習しながら身につけることができます。

初心者から中級者まで役に立つと思います。
やさしくわかるExcel関数・マクロ 改訂版 (Excel徹底活用シリーズ)


2079円

本当に、Excelの関数とマクロが「やさしくわかる」本です。
すべての文章が、決して私を退屈にさせることはありませんでした。
一字一句が丁寧に、興味深く、ときには世間話風に書か
やさしくわかるExcel関数・マクロ (Excel徹底活用シリーズ)


1115円

私も初心者です!現在、初心者まっただ中です!

仕事の能率を上げるために関数の組み合わせから脱出すべく、
VBAに意識を移しました。
他人が作った者を使用していただけの私でしたが、
<>

Excel関数パーフェクトマスター(Excel2007/2003/2002完全対応) (Perfect Master SERIES)


3360円

辞書として使う本です。

何しろ千ページ近くある本。
まるで「現代用語の基礎知識」のような厚みです。

3千円以上のお値段ですが、
<>
今すぐ使えるかんたんmini Excel関数小事典


1344円

このサイズに詰め込む項目は詰め込まれています。
関数名・用例索引の両方で作業を探すことが出来ますが、ある程度仕事でExcelを使いこなしている人がちょっと忘れたな、という時の確認に使う方に
できるExcel 関数編―2003&2002対応 (できるシリーズ)


1890円

この手の本は、事典のように、関数を順番に解説しているのが多い。
しかし、この本は実際にテーマをいくつか設定して、そのなかでいかに関数を使っていくかという、きわめて実践的な内容になっている。
<>

にほんブログ村 本ブログへ


(広告 )

【FREE(フリー)】

もしあなたが大量の見込み客と、今までにない売上アップ
その両方を望むならこの無料ビデオを確認してください。

このビデオに登場する小川さんは
「FREE戦略」を使い、たった3年で20億以上の
商品をネット上で販売して来ました。

なぜそんなことが可能になったのでしょうか?

その秘密はこのビデオコースを見れば分かります。

このビデオは小川さんの「FREE本」出版記念
ということで無料で提供されています。

近々、有料で販売されることもあるとのことなので

今のうちにこちらをチェックしておいてください。

こちらから ⇒ビデオをチェックする

 

「ISOの本棚」ページのトップへ!

商品開発のための品質機能展開

品質機能展開QFD: Quality Function Development)というのは、顧客の要求を代表特性に変換して製品の設計品質を決めこれを各機能部品の品質、さらには個々の部品の品質や工程の要素まで含めて系統的に展開していく手法の品質展開(QD)、と品質を形成する機能または、業務を目的手段の系統でステップ別に細部に展開していく業務機能展開のことを呼びます

品質機能展開は、開発・設計の源流の顧客ニーズの把握から始まり、品質展開表にまとめ、最終的にはQC工程表や作業標準等のQA(品質保証)表に結びつけるといったすべてのプロセスで品質を確保する源流管理の方法として生まれた手法になりますが、最近では、魅力的品質創造に力点が置かれてきています

多種多様の情報源を扱うこともある膨大な品質のネットワークを視覚化して重点を押さえ込んでいくためのアプローチである“品質機能展開”(QFD)について、第一人者の:赤尾 洋二氏の編著により、長年の研究成果と通常目にすることのできないQFD企業事例成果を交えて解説している本を紹介します。

<<ポイント>>

商品開発に関わる「品質機能展開」(QFD)手法について具体的事例を交えての体系的解説書。

本書では、

【基礎編】(6章)と【実施事例編】(7章)を通して、

【基礎編】においては、

品質機能展開の原理など基礎的事項の解説にはじまり、

  • 共同化(Socialization):暗黙知を暗黙知へ
  • 表出化(Externalization):暗黙知を形式知へ
  • 連結化(Combination):形式知を形式知へ
  • 内面化(Internalization):形式知を暗黙知へ

SECIモデルについての開発事例の解説、

  • 製品品質と業務品質との関係、
  • 更にISO 9001 取得企業の内部監査に役立つ業務機能展開の適用による業務機能の見直し

といった事項を解説しています。

また【実施事例編】では、

  • 製造業の3件の事例
  • ソフトウェア開発の事例
  • 手術を受けた患者満足度調査
  • 行政とSECIモデル
  • QFDとKano Model

など新製品開発の品質保証のための品質機能展開の手法について

明快かつ具体的に解説しています。

本書:「商品開発のための品質機能展開」です。

知識変換のSECIモデルとQFD」との副題が付いています。

本書は、編著者:赤尾 洋二氏にて2010年3月に日本規格協会より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

顧客重視の商品開発を実施するために、事例で学ぶQFD

本書の「まえがき」で編著者は、現在、世界的な不況を克服すべく商品開発による起死回生が望まれている中で、本書は、単なる願望でなく具体的な方法論を提供するものとした上で、QFDと本書のタイトルに関して以下のように述べています。

QFDの出発点は、「商品開発」である。この観点から、本書の書名に「商品開発のための」とサブタイトルを冠し、マーケティング分野の方々にも関心を持っていただくこととした。もちろん、商品開発だけでなく、製品設計やそれをつくりあげる全プロセス分野を対象とするものが品質機能展開(QFD)である。」

本書は、【基礎編】(1-6章)と【実施事例編】(1-7章)の13の章から構成されています。

また各編の終わりには、多数の詳細な参考文献が掲載されています。

基礎編】(1-6章)では、

品質機能展開とはどのようなものといった基礎的事項(QFD発展の経緯、QFDの原理、SECIモデル)等の解説に始まります。

そして、『QFDとSECIモデル』について「サーフィン用ウェットスーツの開発事例」と「銀行窓口業務用スキャナーの開発事例」の2つの事例が詳解され、また『製品品質と業務品質』、(ISO9001をベースとした品質システムモデルなど)を含む『品質のネットワークによるQFDの品質システムの構築』、さらに『新しい財布の開発におけるQFD手法の適用』といった演習の事例が解説されています。

実施事例編】(1-7章)では、

製造業の3事例(「大型船外機の開発事例」、「指静脈認証装置の開発」及び「変電機器の開発事例」)、『ソフトウェア開発事例』、『手術を受けた患者の満足度調査』、『QFDの行政への適用』、について、最初にその概要、次いで『共同化』、『表出化』、『連結化』、『内面化』とのSECIモデルに沿って、技術展開、成果といった事項を中心に解説されています。

そして、1984年に狩野紀昭氏によって魅力的品質創出のため提案されたKano ModelとそのQFDへの適用について解説しています。

ここでは、QFDによる企画設定にKano Modelを役立てるとの観点から女子学生会館の住居に対しての要求品質をKano Modelにより分類し、レーダーチャートで視覚化し、主成分分析をするといった適用について解説しています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、新製品開発の品質保証に関わる品質機能展開(QFD)について、幾つかの具体的な事例を交えて解説しており、品質機能展開の基礎的事項から応用までを学ぶことができます

<<まとめ>>

本書は、商品企画から設計・開発・製造に携わる関係者だけでなく顧客重視の商品開発に関心があるビジネスパースンには読んで頂きたい一冊です

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1編 基礎編
第1章 品質機能展開とは
1.1 QFD発展の経緯
1.2 品質機能展開とは
1.3 業務機能展開
1.4 QFDの原理
1.5 QFDとSECIモデル
第2章 QFDとSECIモデル(その1)
―サーフィン用ウェットスーツの開発事例―
2.1 開発事例の背景
2.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
2.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
2.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
2.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
2章備考 AHPによる重要度の設定
第3章 QFDとSECIモデル(その2)
―銀行窓口業務用スキャナーの開発事例―
3.1 銀行窓口業務用スキャナーの開発
3.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
3.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
3.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
3.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
3.6 ネック技術抽出のための技術展開
第4章 製品品質と業務品質
4.1 品質機能展開(QFD)とは
4.2 通信設備設置企業の品質展開事例
4.3 業務機能展開とは
4.4 製品品質と業務品質(Job Quality)とは
4.5 業務品質
4.6 業務品質の事例
4.7 あとがき
第5章 品質のネットワークによる品質システム
5.1 QFDの品質システム
5.2 QFDとISOの位置付け
5.3 QFDによる品質システムモデル
5.4 TQMへのアプローチとしての品質システム
第6章 演習:新しい財布の開発におけるQFD手法の適用
1. はじめに
2. 会社概要
3. QFDの適用
4. 提案商品
第2編 実施事例編
第1章 製造業の事例(1)大型船外機の開発事例
1.1 大型船外機のQFDの事例の内容
1.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
1.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
1.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
1.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
第2章 製造業の事例(2)指静脈認証装置の開発事例
2.1 指静脈認証装置の事例の内容
2.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
2.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
2.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
2.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
2.6 ボトルネック技術抽出のための技術展開
2.7 製品開発における成果
2.8 あとがき
第3章 製造業の事例(3)変電機器の開発事例
3.1 変電機器のQFDの事例の内容
3.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
3.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
3.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
3.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
3.6 ボトルネック技術抽出のための技術展開
第4章 QFDを実施するためのソフトウェア開発事例
4.1 QFDのコンピュータ化の事例
4.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
4.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
4.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
4.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
第5章 手術を受けた患者満足度調査を中心として
5.1 手術を受けた患者の満足度調査のQFDの事例
5.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
5.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
5.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
5.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
第6章 行政とSECIモデル
6.1 行政とナレッジマネジメント
6.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
6.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
6.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
6.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
6.6 あとがき
第7章 女子学生会館へのQFDとKano Model の適用
7.1 Kano Model
7.2 女子学生会館におけるKano Model の適用
7.3 QFDの企画品質設定への適用
7.4 QFDとKano Model について

にほんブログ村 本ブログへ

「ISOの本棚」ページのトップへ!

QCの基本と活用

先日(11/20)、政府から3年5ヶ月ぶりのデフレ宣言があったばかりですが、ここにきてUAE(アラブ首長国連邦)のドバイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワールドの債務返済延期要請で世界の金融機関が新たに損失を抱える懸念が生じているとのことも要因になり、円高・株安が進んでいます。

師走を迎え、トンネルの先の光が見えにくい状態で、経済情勢は、なかなか閉塞感から抜けることができません。

先日、知り合いからこれまで営業を担当していたのだが、急に品質管理(以下では、QCと略記)を担当することになったが、QCの適切な入門書がないかとの相談を受ける機会がありました。

その時には、本書はまだ発行されていませんでした。

あったら本書を薦めていたかと思います。

本日は、はじめてQCを勉強するという人向けにQCの基本と活用のポイントをイラストやグラフなどの図表を交えてストーリー形式でわかりやすく解説している本を紹介します。

<<ポイント>>

QCをはじめて学ぶ人のための物語形式でのQCの基礎の解説書。

本書では、

品質管理とは?としてQCの必要性、目的、全体像等を概観した上で、

『キューシー食品(株)』での仮想の物語とその解説を通して、

QCのポイント、考え方、活用の方法等を学ぶという構成になっています。

また章の最後には、理解のための演習問題も付いています。

本書:「QCの基本と活用」です。

本書は、山田 佳明 氏の編著ならびに新倉 健一氏、羽田 健太郎氏、松田 啓寿氏の執筆にて2009年11月に日科技連出版社より「はじめて学ぶシリーズ」の一冊として発行されています。

本書は、もともと本書は、日科技連出版社の「QCサークル」誌の2007年1月号から6月号に連載された「はじめて学ぶQC−その基本と活用−」をベースに、より理解を深めるために再編集・加筆されたものです。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書は、6章から構成されています。

全般的に親しみやすいイラストをはじめ、概念図、グラフといった多数の図表が挿入され、分かり易い構成となっています。

また各章の終わりには、演習問題があります。

演習問題だけでその解答が掲載されていない書籍もよくありますが、本書では、その解答が巻末に掲載されています。

また「ちょっとブレーク」が挿入され、その章のテーマと関連する話題や興味深いトピックス等が取り上げられています。

最初に「品質管理とは?−そのはじまりと概要−」として、品質管理の全体像をざっと概観するという観点から、品質管理のはじまりから、品質管理の目的、なぜ品質管理が必要か、QCDSMSE、QC的なセンスの習得、5Sといった基本的な点を解説しています。

第2章からは、「卵焼き」を主力商品とする「キューシー食品(株)」をめぐる物語となっており、原則として見開きの2ページの紙面で上段が「物語」、下段がQCの「基本と活用」の解説という構成になっています。

物語は、社長と6人の社員および総菜協会の専務理事が登場するという構成になっています。

また本書の発行に当たって、QC検定3~4級への内容に対応して再編集・加筆されたとのことです。

品質とは、誰が評価するかといった点など品質の意味、品質第1の考え方、マーケット・イン、後工程はお客様、プロセスの管理、3ム、4M・層別、ばらつきなどをテーマに解説していきます。

また「管理とは、PDCAを回す」といった点について、維持・改善・改革、日常管理(DSCA)、標準化、5W1H、社内標準・国際標準・国際規格、工程管理、源流管理、方針管理・機能別管理などを説き、「統計・QC手法(事実に基づく意志決定)」について、データ、データの取り方・まとめ方、層別したヒストグラム、データ管理の考え方、プロセスコントロール、三現主義、QC手法の七つ道具といったポイントを解説していきます。

そして、「QCストーリーによる問題解決手法」について、その手順(1.テーマの設定→2.現状の把握→……→8.反省と今後の進め方)を解説しています。

さらに「QCサークル活動」についての概要、とくに目的、運営、運営の工夫、発表会といった内容を解説しています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、QC品質管理)の基本について、親しみやすい物語と「基本と活用」の解説を通してはじめて学ぶ人でも自習で理解できるように分かり易く解説されています

また演習問題を解いて、その章のテーマの理解度を確認することもできます。

<<まとめ>>

本書は、QC品質管理)についてはじめて学ぶ人、QC検定の4級から3級を目指される人のニーズを十分満足してくれるお薦めの一冊と思います

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質管理とは?−そのはじまりと概要−
第2章 品質とは?−品質は誰が評価する?−
第3章 管理とは?−PDCAを回そう!−
第4章 統計・QC手法とは?−事実にもとづく意思決定−
第5章 QCストーリーとは?−QC的に問題解決を−
第6章 QCサークル活動とは?−力を合わせて職場の問題解決を!そして自己実現を−


にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


Inspiron Zino HD


デル株式会社


「ISOの本棚」ページのトップへ!

シミュレーションとSQC

技術開発での各種シミュレーションの活用は、うまく使うと開発期間の短縮化など開発効率の向上が見込めます。


シミュレーション技術により電磁波分布、熱伝達、空気流といった見えない世界を可視化して説得力あるデータを得ることができます。


私も昔、大型コンピュータでNASTRANという有限要素法の汎用ソフトを計算センターの人の支援を受けて活用したことがあります。


結果は、コンピュータの高額の使用料に対して見合った成果には至りませんでした。


3D-CADと組み合わせて結果をまとめると実に素晴らしそうな結果が得られます。


本日紹介する本の筆者は、技術のブラックボックス化と呼んでそれが技術力の低下をもたらすと懸念していますが、ブラックボックス化というのは本来、進化の過程の段階の展開で悪いことではないように思います。


ただし、シミュレーション技術に限らず、その技術が標準化され、バカちょん式に誰がやっても間違いのないところに行き着ける場合にはということですが。


技術開発のツールの部分においては、何も考えることなく機械的なルーチンワークとして評価等ができるというのが開発の理想的な世界でもあります。


しかし現状では、シミュレーションはそこまで進化しておらず、厳密な意味での物理定数や境界条件などのデータが揃わなかったり技術的な知見を十分に備えてシミュレーションを行わないと大きな誤りを招いてしまったり、意味のないデータを作ってしまう懸念があります。


現場・現物での泥臭い実証確認を伴わないとシミュレーションは、只の机上の空論の世界となってしまいます。


バカと鋏は、…とかいいますが、シミュレーション技術は、正に使い方次第です。


シミュレーションを援用した業務スタイルでは技術のブラックボックス化を招き、このままでは開発スピードは向上しても技術力低下を招きかねないという問題が生じていると危惧し、SQC統計的品質管理)とうまく融合させてこのような問題を解決するというテーマでシミュレーションSQCとの関わり方を論じている本を紹介します


<<ポイント>>


シミュレーションSQCとを有効に融合しての技術的に見通しよくシミュレーションを活用する方法を説いている本


本書では、


これまでのシミュレーション技術を概観し展望すると共に、


シミュレーション適用におけるブラックボックス化の問題点を指摘し、


シミュレーションとSQCの併用の効果・課題を考察し、


シミュレーションによる合わせ込み、応答曲面法、最適化などの


事例を交えてシミュレーションとSQCとの融合化による


技術問題の解決を図る方法論(考え方・手順等)を解説しています。


本書:「シミュレーションとSQC」です。


場当たり的シミュレーションからの脱却」との副題が付いています。


本書は、吉野 睦氏と仁科 健氏との共著、ならびに(財)日本品質管理学会の監修にて、2009年11月に日本規格協会よりJSQC選書の一冊として発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


SQC(統計的品質管理)

技術的に納得できる

シミュレーション適用手順


本書は、9章から構成されています。


多数の写真、グラフなど図表が挿入され初心者向きとは言えませんが、分かり易い解説の構成となっています。


本書のまえがきにも書かれていますが、本書の対象として想定している読者は、以下のような方々とのことです。


  • 一通りのSQC手法を既に学びシミュレーションに適用してみたが芳しい結果が得られていないという技術者。
  • 企業でSQCの推進を担当し、シミュレーションに適用したいとの相談に対してどのように指導すればよいか思案している人。

本書では、「シミュレーションとは」として「現物を用いずに結果を図る手法」との話題からはじまり、シミュレーションの目的、種類(とくに有限要素法(FEM)の業務の流れなど解説)、製造業(自動車関連企業)での適用分野などを解説し、シミュレーションの歴史と現状、大規模シミュレーションの不確実性の課題、シミュレーションのためのソフトのソルバー、最適化エンジン等の進歩などを展望しています。


またソルバーを用いた構造解析のステップなどの例をもとにシミュレーション適用の課題を精度、下流再現性、近似手法の問題を考察し、また外乱や設計パラメータの変動に対する特性値のロバストネスの確保を意図するロバスト最適化の問題点を考察し、本書で取り上げる問題点(ブラックボックス化下流再現性SQC手法の従来パラダイムの使用)を整理しています。


そして、シミュレーションSQCとの併用のメリットとデメリット(フィッシャーの3原則が通用しない、実験順序がランダムでなくとも良い、繰返し誤差がない、収束効率最優先)を考察し、メカニズムの解明とばらつき退治における留意点を説いています。


また実機における実験結果とシミュレーションの結果を一致させる合わせ込み」についてどのようにして行うかの方法・手順等について解説しています。


そして「応答曲面法」(設計パラメータと特性値の関係を応答関数によりモデル化した効率的な最適地探索法)について、その普及と課題、メリット、応答曲面法の概要、単峰仮定、実験計画法と重回帰分析を併用するときの留意ポイント、中心複合計画、ボックス−ベンケン計画、コンピュータ支援計画など解説し、要因効果モデルの違いを考察しています。


また「最適化」について片持ち梁での形状の最適化の事例を通して最適化探索の進め方、ステップの解説にはじまり、目的関数が複数となる多目的最適化、制約条件を含む場合の最適化、最適化の留意点といった点にも触れています。


第7章から第9章までは、事例解説になります。


また「合わせ込み」については、超音波Alワイヤボンディングにおけるループ共振のワイヤ破損についての解析の事例での2段階合わせ込み方法を適用した事例を取り上げ、合わせ込み因子及び検証因子の選定と水準の設定から合わせ込みの結果までの取り組みをを解説しています。


そして、「最適化」については、RCカー(ラジコンの自動車模型)の設計パラメータの最適化を行った事例について設計パラメータのスクリーニングからロバスト最適化までの取り組みを解説しています。


さらに下流再現性に関わる「適合」については、RCカーの設計シミュレーションでの下流での適合化を行った事例を取り上げ、適合のモデルについての従来の適合との比較から問題を解決し結論に至るまでの取り組みを解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、折角のシミュレーションを活用しても場当たり的シミュレーションとなってしまい、技術のブラックボックス化を招くとの危機感が出発点にあります。


そのような場合に開発スピードは、見かけ上で向上しても技術力低下を招きかねないという問題が生じているとして、SQC(統計的品質管理)との融合化が解決の切り口になると説いています


SQC のもつモデル化の機能や直交分解の方法の活用を通して、シミュレーションの技術問題の解決が開けるとし、シミュレーションSQCの融合による「最適化」、「応答曲面法」の理論面の解説から、とくに「合わせ込み」、「最適化」、「適合」などについては、事例を交えて解説しています


<<まとめ>>


シミュレーションSQCとの融合化に関心がある方は、本書を是非、読んでみて下さい


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 シミュレーションとは
第2章 シミュレーション適用における課題
第3章 シミュレーションとSQC―併用のメリット・デメリット
第4章 シミュレーションの合わせ込み
第5章 モデル化法―応答曲面法
第6章 シミュレーションを用いた最適化
第7章 合わせ込みの事例―ワイヤボンディングの共振問題への適用
第8章 最適化(ロバスト最適化)の事例―RCカーの設計パラメータの最適化
第9章 適合の事例


にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


名酒百選!


「ISOの本棚」ページのトップへ!

日本の品質を論ずるための品質管理用語85

時代の変遷と共に言葉は、微妙に変化していきます。


専門用語等についても同様の面があります。


当たり前のことながら有効なコミュニケーションを図る上で、先ずベースになるのが用語についての概念を共有化しておくことが肝心です。


歌は世につれ、世は歌につれといわれますが、品質管理に関わる用語もQCからTQCへそしてTQMQMSといった流れと共に日本語と英語とカタカナがミックスした和洋折衷の世界になっています。


どんどん継続的に発展していくコンセプトをうまく取り込み有効に活用するには、共通のベースが必要となります。


過去にも品質にまつわる以下のような評判の高かった用語解説書はありましたが、(社)日本品質管理学会(JSQC=Japanese Society for Quality Control)が「質(品質)」をテーマとした教養講座シリーズの一冊として監修した『日本の文化に適応し世界標準との整合化を配慮した』という品質管理のための重要な用語を85項目を取り上げ解説している本が発行されていますので紹介します。




 本書の「まえがき」の(社)日本品質管理学会第36、37代標準委員会 委員長の永原賢造氏の言葉によると、「本書では、関係するISO、JISなどの標準類、用語辞典類、そして多くの専門書の中からの主張・要点を横並べし、それらの変遷や特徴を理解することに努めたうえで、より分かり易く、かつ時代に即した『定義と解説』に焦点を絞ってまとめた」とのことです。


<<ポイント>>


重要な品質管理用語 85項目を取り上げ解説したハンディな用語解説書。


本書では、


以下の項目に区分して『総合的品質管理/総合的品質マネジメント』から『統計的手法』に至る85語を分かり易く解説しています。


  • 品質管理と品質保証
  • 製品と顧客と品質
  • プロセス
  • システム
  • 管理と改善
  • 問題解決と課題達成
  • 方針管理
  • 日常管理
  • 小集団活動と品質管理教育
  • 文書と記録
  • 検査
  • 診断と監査
  • 手法

本書:「日本の品質を論ずるための品質管理用語85」です。


本書は、(社)日本品質管理学会 監修、ならびに日本品質管理学会 標準委員会 の編集にて、2009年11月に日本規格協会より「JSQC選書」のシリーズの一冊として発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


品質管理(QC)検定

参考図書として最適!


本書は、次の13のカテゴリー区分(品質管理と品質保証(4)/製品と顧客と品質(5)/プロセス(6)/システム(3)/管理と改善(9)/問題解決と課題達成(9)/方針管理(7)/日常管理(9)/小集団活動と品質管理教育(6)/文書と記録(8)/検査(7)/診断と監査(7)/手法(5))に整理され、85項目が取り上げられ解説されています。


用語の解説は、原則として見開きの2ページ(或いは、1ページ)を用いて、最初に『番号』『タイトルの用語』(その英語)に続き、『JSQC定義』(日本品質管理学会が推奨する用語の定義)が枠囲みで掲載されており、さらに要領よく箇条書き形式でまとめた『解説』、さらに参考文献と関連用語が掲載されるという構成になっています


本書の巻末には、「引用・参考文献」集がまとめられ、[欧文索引]とい[和文索引]がついて検索の便宜も配慮されています。


途中に「プロセスに基づく管理とプロセスアプローチ」といったトピックスを取り上げた「Coffee Break」が挿入されています。


<<まとめ>>


本書は、持ち歩くのにも便利なハンディー(四六判サイズの158頁)で検索し易くまとめられておりQC検定の学習をはじめ、品質に関心がある関係者には、お薦めの一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
[品質管理と品質保証]
(1. 総合的品質管理/総合的品質マネジメント/(略)/4. 全員参加)
[製品と顧客と品質]
(5. 製品/製品・サービス/(略)/9. 顧客満足)
[プロセス]
(10. プロセス/工程/(略)/15. 源流管理)
[システム]
(16. システム/(略)/18. 品質マネジメントシステム/品質管理システム)
[管理と改善]
(19. 管理(広義:マネジメント)、(狭義:コントロール)/(略)/27. 潜在不良、潜在トラブル)
[問題解決と課題達成]
(28. 要員/(略)/36. 三現主義)
[方針管理]
(37. 方針管理/(略)/43. 機能別管理)
[日常管理]
(44. 日常管理/(略)/52. 見える化/目で見る管理)
[小集団活動と品質管理教育]
(53. 小集団活動/(略)/58. 力量)
[文書と記録]
(59. 文書/(略)/66. 品質計画書)
[検査]
(67. 検査/(略)/73. 限度見本)
診断と監査]
(74. マネジメントレビュー/経営者による見直し/(略)/80. 認証制度)
[手法]
(81. QC七つ道具/(略)/85. 統計的手法)


にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


不況に強い資格を取ろう!資格の大原 医療事務講座


資格の大原 宅建主任者講座


「ISOの本棚」ページのトップへ!

「なぜなぜ分析」習得の7ステップ

問題解決手法において真の原因を把握するための代表的な手法である「なぜなぜ分析」について以下の7つのステップに基づく手法の習得について説いている本:「なぜなぜ分析の入門書」を紹介します。


  • 第1ステップ:「工程・設備の絞込み」
  • 第2ステップ:「現象の絞込み」
  • 第3ステップ:「設備、加工条件・材料・人(作業)の理解」
  • 第4ステップ:「事実を正確に理解する」
  • 第5ステップ:「分析」
  • 第6ステップ:「復元・改善案の立案・評価・実施」
  • 第7ステップ:「効果の確認と維持項目の設定」

本書の「はじめに」で本書の編集組織のトップの大橋秀夫氏は、「なぜなぜ分析」と本書について以下のように述べています。



「問題解決手法の代表である「なぜなぜ分析」も、その活用例を見ると、結果を急ぐあまりの思いつき改善が多いことに気がつきます。

また発表される「なぜなぜ分析」は、論理にワープや飛躍があることも多いものです。
 
 自分たちの事後との「あるべき姿」を知り、その状態とズレ(問題点)を見つけることが「なぜなぜ分析」の本来の目的です

上手に活用することによって、改善の進め方や理屈がわかってくると、職場全体の見方・考え方が変わります。

 本書は「なぜなぜ分析」を、現場・現物・現象で徹底的に観察し、原理・原則で問題発生の仕組みをしっかりと理屈づけながら解いていくための入門書です

体系的に」「誰でも」「いつでも」「簡単に」活用していただくために、事例を多く取り入れて構成しています。

生産現場で働く皆さんが働き易い職場、維持管理しやすい設備。

いつもよい品質の製品がつくれるようになることを主眼にまとめました。」


<<ポイント>>


問題解決手法のとくに真の原因を探るための手法である「なぜなぜ分析」の入門解説書。


本書では、「なぜなぜ分析」の概要、目的、狙い、従来の進め方の問題点などの解説にはじまり、


なぜなぜ分析」の7ステップ展開の基本を解説し、


そして、分析するときの留意点とルールとさらなるなぜなぜ分析の進め方の工夫、


なぜなぜ分析実践演習帳で、実践事例の紹介と演習による学習を説いています。


本書:「「なぜなぜ分析」習得の7ステップ」です。


真の原因をつかめ!」との副題が付いています。


本書は、小松正氏の監修ならびに著者:JIPMソリューションなぜなぜ分析研究会による執筆にて、2009年9月にJIPMソリューションより発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの下部には、以下のように書かれています。


 問題解決手法の代表である「なぜなぜ分析」本来の目的とは、仕事の「あるべき姿」とのズレを見つけることです。

しかし、結果を急ぐあまりの思いつきや、論理に飛躍がある分析も多いものです。

本書では、現場・現物・現象で徹底的に観察し、原理・原則によって問題発生のしくみを理屈付けしながら解いていきます


「体系的に」「誰でも」「いつでも」「簡単に」できる

なぜなぜ分析の入門書です


本書は、5章から構成されています。


本書では、フロー図、概念図、写真、断面図、グラフ、表などの各種の図表が多数挿入されており、「なぜなぜ分析」の分析表の事例も多数掲載されており、分かり易い構成になっています。


章を追って本書の概要を紹介します。


第1章では、「なぜなぜ分析とは
と題して、ここでは、「なぜなぜ分析」の全体像を概観する位置づけの章で、現場力の向上に「なぜなぜ分析」が役立つとの効用の解説にはじまります。


改善のストーリーについての5W1Hの明確化の必要性とステップ、また現場での必要技術(PM分析FMEAFTA)を説いています。


また、「なぜなぜ分析」についてPM分析FMEAFTAと比較しながら、その利点と概要を解説しています。


なぜなぜ分析」とは、【故障・不良を発生させている要因を、思いつきで考えるのではなく、「なぜ」「なぜ」と段階を追って、規則的に漏れ・落ちなく出すための分析手法】と説いています。


とくに「なぜなぜ分析」の目的、狙い、更には、従来のなぜなぜ分析の以下の4つの問題点を上げ、それらを解消するための留意すべき7つの観点を説いています。


  1. 仮説のまま「次のなぜ」に進んでしまう
  2. 経験値を優先し、判断がある方向に偏ってしまう
  3. 判定段階で事実と比較・検証しないまま、判定をしてしまう
  4. 管理点を原因系で基準化できず、問題が再発してしまう

また従来の問題点を解消する観点が織り込まれた本書による「なぜなぜ分析の7ステップ」についての各ポイントとそのエッセンスを(PDCAの各ステップについて、第1ステップでの【どこに問題があるかをデータで絞り込む】から第7ステップの【対策の効果確認と維持のための標準化】までを)説いています。


第2章では、「なぜなぜ分析の7ステップ展開
と題して、以下のなぜなぜ分析の7ステップ』についてその全体像と各ステップにおいて特に留意すべきポイントやその際に活用する手法等についてどのようにアプローチしていくかなぜなぜ分析表のフォーマット例や具体的な事例解説を交えて分かり易く説いています


  • 第1ステップ:「工程・設備の絞込み」(準備段階)
  • 第2ステップ:「現象の絞込み」(準備段階)
  • 第3ステップ:「設備、加工条件・材料・人(作業)の理解」(準備段階)
  • 第4ステップ:「事実を正確に理解する」(準備段階)
  • 第5ステップ:「分析」(分析段階)
  • 第6ステップ:「復元・改善案の立案・評価・実施」(計画・実施段階)
  • 第7ステップ:「効果の確認と維持項目の設定」(効果確認・維持段階)

この章が本書の中核になります。


第3章では、「分析するときの留意点とルール
と題して、なぜなぜ分析を実施する上で、留意すべき点やルールについて以下の9箇条にまとめその詳細について解説しています。


  • 第1条 不具合現象やなぜの要因は5W1Hで層別し、ミクロでとらえる
  • 第2条 加工点での加工原理と原則は何かを考えるようにする
  • 第3条 なぜ?では、加工点での基本原則に反することをあげる
  • 第4条 前後のなぜ間に、因果関係があることを確認する
  • 第5条 要因が存在しているか、早い段階で現場・現物・現象で確認する
  • 第6条 同じ現象が同じところで再発するときは、もう一度見直す
  • 第7条 心理面への原因追求をしない
  • 第8条 微欠陥を見逃さない
  • 第9条 「どこどこ分析」と「なぜなぜ分析」を混同しない

最後になぜなぜ分析」の実践の7つのポイントについて図でまとめてあります


第4章 では、「さらに進めたなぜなぜ分析
と題して、前章のまとめのなぜなぜ分析の実践の7つのポイントを改めて確認した上で、従来のなぜなぜ分析に関する進め方の以下の3点の問題に留意が必要と説いています。


  1. 対策のキーワードの見逃し
  2. 分析のプロセスの見直し
  3. 従来の進め方の問題点

そして、調査・検証を重視した進め方、なぜなぜ分析は考え方のプロセスを学ぶとの視点、数字による客観化、「判定」による要因の絞り込みといった観点について解説しています。


第5章では、「なぜなぜ分析実践演習帳
と題して、実際に「なぜなぜ分析」を行った3事例を紹介し、5つの「なぜ」を分析するための演習題があり、その解答が掲載されています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、問題解決のために真の原因を把握するための手法の代表である「なぜなぜ分析」を体系的に7つのステップで実践する手法を解説しています


従来の「なぜなぜ分析」の問題点を考察し、真の原因が的確に把握できるように現場・現物・現象で徹底的に観察し、原理・原則によって問題発生のしくみを理屈付けしながら解いていくという体系的な「なぜなぜ分析」の手法を説いています。


<<まとめ>>


本書は、「なぜなぜ分析」の入門書として、問題解決手法としての「なぜなぜ分析」をしっかりと学びたいとのニーズを持つビジネスパースンには、お薦めの一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 なぜなぜ分析とは
1 現場力の向上に役立つなぜなぜ分析
2 改善ストーリー
3 なぜなぜ分析とは
4 なぜなぜ分析の目的
5 なぜなぜ分析のねらい
6 従来の進め方の問題点
7 なぜなぜ分析7ステップ展開のエッセンス
第2章 なぜなぜ分析の7ステップ展開
1 第1ステップ 工程・設備の絞込み(準備段階)
2 第2ステップ 現象の絞込み(準備段階)
3 第3ステップ 設備・加工条件・材料・人(作業)の理解(準備段階)
4 第4ステップ 事実を正確に把握する(準備段階)
5 第5ステップ 分析(分析段階)
6 第6ステップ 復元・改善案の立案・評価・実施(計画・実施段階)
7 第7ステップ 効果の確認と維持項目の設定(効果確認・維持段階)
第3章 分析するときの留意点とルール
第1条 不具合現象やなぜの要因は5W1Hで層別し、ミクロでとらえる
第2条 加工点での加工原理と原則は何かを考えるようにする
第3条 なぜ?では、加工点での基本原則に反することをあげる
第4条 前後のなぜ間に、因果関係があることを確認する
第5条 要因が存在しているか、早い段階で現場・現物・現象で確認する
第6条 同じ現象が同じところで再発するときは、もう一度見直す
第7条 心理面への原因追求をしない
第8条 微欠陥を見逃さない
第9条 「どこどこ分析」と「なぜなぜ分析」を混同しない
「なぜなぜ分析」実践のポイント
第4章 さらに進めたなぜなぜ分析
1 従来のなぜなぜ分析に関する進め方の問題
2 調査・検証を重視した進め方
3 考え方のプロセスを学ぶなぜなぜ分析
4 数字は究極の客観表現
5 「判定」で要因を絞り込む
第5章 なぜなぜ分析実践演習帳
1 なぜなぜ分析の実践事例
2 「なぜ」を追求するための演習帳
Q1~5の解答


にほんブログ村 本ブログへ



「ISOの本棚」ページのトップへ!

フリーソフトウェアRによる統計的品質管理入門第2版

フリーソフトウェアRを使いながら、統計的品質管理(SQC)の基礎手法であるQC7つ道具の各手法の使い方から、問題解決の手順における総合的な利用法など問題解決に役立つデータ分析に役立つ基本的な手法の習得を目的にRによる統計的品質管理について解説している本を紹介します


Rというのは、近年急速に発展した統計計算グラフィックスのための言語・環境を提供するソフトウェアになります。


Rは、UNIX互換のソフトウェア環境を全てフリーソフトウェアで実装することを目標とするプロジェクトGNUプロジェクトの一つであり、AT&Tベル研究所で J.Chambersと同僚により開発された統計処理言語のS言語を取り入れほぼ同等の機能を備えています。(S言語自体の処理系としては、商用版のS-PLUSが知られています。)


S用に書かれたコードの多くは、変更なしでRでも実行できます。


Rは、以下のような特徴を備えています。


  • R は、オープンソースで、世界の第一線研究者がボランティアで開発に参画しています、Rは、統計的手法による研究活動にオープンソースから参加できます。とても広範囲で高度な、開発速度の速いソフトウェアになっています。
  • Rは、多様な統計手法 (線形・非線形モデル、古典的統計検定、時系列解析、判別分析、クラスタリング、その他) とグラフィックスを提供し、広汎な拡張が可能です。様々な分野・手法に対応した機能拡張パッケージがあり、必要に応じて、自分なりのプログラミングを工夫して自分の目的にかなったRの利用環境をつくっていくことが可能です。
  • 世界中のRユーザが開発した膨大なRプログラム(パッケージ)が「CRAN」(国内の幾つかの大学にそのミラーサイトが設置されています。)と呼ばれるネットワークで配信され、それらをR言語環境単独でオンラインのダウンロード・インストール・アップグレード管理等が可能になっています。フリーソフトなのでGNU General Public License のもとで自分のパソコンに自由にインストールして用いることができます。またRは、動作するOSを選びません(Windows、Mac OS、Unixプラットホーム、類似のLinuxなど)。

本書の編著者の荒木 孝治 教授は、本書の目的及び今回の4年ぶりの改訂となる第2版について以下のように述べています。


本書は、企業の技術者や製造に携わっている人、ものづくりに興味を持つすべての人、さらに経済・商学系から工学系までを学ぶ学生が、フリーソフトウェアRを使いながら、問題解決に役立つデータ分析の基本的な手法を身につけることを目的にしています

本書では、データ分析の方法として、品質管理の基礎手法であるQC七つ道具を取り上げています。

それは、品質管理では、問題解決の方法とそこで役立てるための手法とが有機的に結合された理想的なシステムとして、提示されているからです。

データ分析には関心があるが統計学には余りなじみがない人が、QC七つ道具と呼ばれる基本的な道具を用いて、統計的品質管理SQC)に入門・再入門することを目指しています。
 
第1版の特徴は3つありました。やさしいSQCの入門書であることR及びRcmdrRコマンダー)を利用すること実際に企業内で起こっている豊富な事例を紹介していることです。

4年ぶりに改訂した第2版では、これらに加えて、Rコマンダーのプラグインを利用してさらに機能を拡張し、利用しやすくしたQCツールに基づいて詳しく説明しています。

QC七つ道具(チェックシート・パレート図・管理図(グラフ)・ヒストグラム・特性要因図・散布図・層別)はデータを分析する際に役立つ基本的な手法です。この利用法を学ぶとともに、Rを利用しながら、それらを問題解決においてシステマチックに役立てるための考え方やその方法を学ぶことができます。」


<<ポイント>>


フリーソフトウェアRを使って統計的品質管理の基礎手法であるQC7つ道具の各手法の使い方から、問題解決の手順における総合的な利用法までを解説している統計的品質管理(SQC)の入門書


本書では、


品質管理に関わる基本的な考え方とQC的問題解決と分析ツールを概観し、


Rのインストールから本書で使うRcmdr、RcmdrPlugin、QCtools(編著者の開発)等のパーケージのインストールとその仕組み等を解説し


QC七つ道具チェックシート・パレート図・管理図(グラフ)・ヒストグラム・特性要因図・散布図・層別)、検定推定について解説し。


さらには、「製品不良率の低減」といった3つの解析事例への適用について解説しています。


本書:「フリーソフトウェアRによる統計的品質管理入門 第2版」です。


本書は、編著者:荒木 孝治 教授(ならびに稲葉 太一氏、今里 健一郎氏、清水貴宏氏、橋本 紀子氏、濱口 勝重氏、山来 寧志氏、吉田 節氏の執筆)にて2009年8月に日科技連出版社 より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


日本で最初のRによる品質管理のテキスト

品質管理の分野では、品質改善問題解決を図るための方法とこれに役に立つ手法が理想的なシステムとして提示されている。
本書はフリーソフトウェアRを使いながら、統計的品質管理の基礎手法であるQC七つ道具の各手法の使い方から問題解決の手順における総合的な利用法までを解説。本書によって問題解決のための考え方や基礎手法が身につく。

Rとは何?

  • オープンソースで、世界の第一線の研究者がボランティアで開発に従事した。そのため、データ解析環境が高機能である。
  • フリーソフトウェアでだれでも自由にダウンロードして活用できる。
  • OSはWindoWs、Mac OS、Linuxいずれも利用できる(本書はWindows版で解説)。
  • Rコマンダーに対するプラグインを用いて、QC七つ道具に関してメニューによる分析を可能としている。

本書では、Rのインストールなどの操作に関する画面のキャプチャー像をはじめ、グラフ等の多数の図表が挿入され、Rを用いてのQC七つ道具の活用についての操作の手順などが非常に分かり易いものになっています。


章の終わりの一部に「コラム」があり、章の内容に関係した解説等が付加されています。


本書は、10章から構成されています。


章を追って本書の概要を紹介します。


第1章では、「品質管理をはじめよう−QC的問題解決と分析ツール
と題して、品質管理のPDCAサイクルに基づく問題解決のツールとして、QC七つ道具が最も基本的なツールであるとしQC七つ道具のグラフ、管理図、チェックシート、パレート図、ヒストグラム、特性要因図、散布図、層別についてどのような目的に使われ、何ができるか等を解説しています


次いで「テーマ選定」から「標準化と今後の課題」に至るQC的問題解決の8つのステップについてQC七つ道具がその各ステップでどのように活用できるかとの観点から解説しています。


第2章では、「Rの基本を知っておこう
と題して、最初にRがどのようなソフトウェアでどのような特徴を備えているか等について解説してします。


次いでRのインストールの手順、パッケージのインストールの手順、パッケージの使い方、パッケージRcmdr(Rコマンダー)の利用、Rコマンダーの主要なプラグイン、Rcmdr Plugin.QCtoolsのインストールについて解説しています。


さらにRコマンダーおよびRcmdr Plugin.QCtoolsの起動、Rコマンダーの終了と再起動、データの直接入力、表計算ソフトからのCSV形式ファイルでの読み込みといった内容を含むRコマンダーのしくみについて解説しています。


第3章では、「データを視覚化しよう−グラフ
と題して、一般によく用いられる折れ線グラフ、棒グラフ、帯グラフ、円グラフ、レーダーチャートの各グラフについて、Rによるグラフの作成の手順とそのグラフについてどのように考察するかといった考え方、各グラフの使い分けといった事項を「A工場における製品Xの不良率の推移データ」といった事例を交えて解説しています。


第4章では、「重点指向で問題を解決しよう−パレート図
と題して、『パレート図とは?』といったパレートの法則などの紹介にはじまり、パレート図の役割と作り方と見方について事例を挙げて解説しています。


次いでRによるパレート図の作成手順について解説し、改善効果の把握の目的に活用するといった事例を交えパレート図の活用の仕方を解説しています。


また層別の手法の考え方とパレート図層別について事例を交えてその重要性を強調しています。


第5章では、「データの姿を見よう−分布
と題して、最初に品質特性のばらつきをもったものを測定した結果がデータとして、データ分析における統計的な見方・考え方の習得の必要性を説いています。


またばらつきの対象を理論化したものが確率変数であり、データがばらつく姿を理論化したものが分布として、データと分布の種類について、計量値に関する(正規分布、対数正規分布、指数分布)、計数値に関する(二項分布、ポアソン分布)との概要を解説しています。


特に分布の姿を見るとして、『ヒストグラム』、『箱ひげ図』、『QQプロット』を取り上げ、それぞれの作成手順とその見方について解説し、さらにRを用いての各作成手順について解説しています。また『ヒストグラム』、『箱ひげ図』、『QQプロット』の対応関係についてまとめています。


とくに『ヒストグラム』について層別ヒストグラムの作成、計数値のヒストグラムと分析の注意点、ヒストグラムの見方、工程能力指数Cpの算出と分析の手順等を詳解しています。


第6章では、「工程の変化を捉えよう−管理図
と題して、『管理図とは?』との管理図の概要にはじまり、管理図の種類、解析用管理図と管理用管理図、管理図の見方、工程の変化と管理図管理図の例といった事項を解説しています。


解析用管理図について、X(エックスバー)-R管理図の一般の作成手順とRによる作成手順を解説しています。


またシューハート管理図の見方、工程の変化と管理図に見られる変化パターンとの関係について解説しています。


さらにX(エックスバー)-R管理図以外の管理図として、X(エックスバー)-s管理図、X-R管理図、p管理図について、Rによる作成およびその管理図の見方と分析等について解説しています。


第7章では、「ばらつきの要因をつかもう−特性要因図
と題して、他の章と同様にこの章も『特性要因図とは?』とのタイトルで特性要因図の由来、概要の解説に始まります。


次いで特性要因図の作り方についての手順とアプローチの解説があり、特性要因図の良い例と悪い例の比較を通してその留意ポイント等を解説しています。


また価値ある特性要因図にするためのポイント、特性要因図と他のQC七つ道具の他の手法との関わり、価値ある特性要因図を作成するための10のポイント、といった解説に続き、Rによる(qccパッケージが必要)特性要因図の作成(ただし、一次原因までしか要因表現ができない、大骨も4個に限定などの制約有り)の方法を3つの事例について解説しています。


第8章では、「関係を調べてみよう−散布図
と題して、2変数の対応関係を視覚的に捉えるために用いられる散布図について、『散布図とは?』にはじまり、散布図の描き方、散布図の見方、層別の必要性、散布図層別の例といった事項について解説しています。


散布図の描き方に関して、Rによる散布図の作成方法を解説しています。


また散布図を用いる際の層別の必要性に関して、「周辺箱ひげ図」、「最小2乗直線」、「平滑線」の活用の見方も交えて解説しています。


第9章では、「データの比較をしよう−検定と推定
と題して、Rへのコマンドの直接入力によるグラフの作成や検定・推定を行うデータの分析方法について解説しています。


以下のそれぞれの事例における「基本となる考え方」、「検定」、「推定」について解説し、Rを用いた検定・推定の手順を箱ひげ図を用いての等分散かどうかの判定も含めて解説しています。


  1. 2つの母分散σ12、σ22が既知の場合
  2. 2つの母分散σ12、σ22が未知で等しい場合(σ12=σ22
  3. 2つの母分散σ12、σ22が未知で等分散でない場合(σ12≠σ22
  4. データに対応がある場合

第10章では、「解析事例
と題して、「製品不良率の低減」といった3つの事例を取り上げ、QC七つ道具等を活用してのテーマの選定、品質問題の分析から対策と歯止めに至る問題解決に関わる解析の手順について解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、フリーソフトウェアRを使ってそのインストールからはじまり、Rコマンダーのプラグイン機能を利用した統計的品質管理の基礎手法であるQC7つ道具の各手法についての使い方からQC的見方や考え方、また問題解決の手順における総合的な利用法までを入門者向けに分かり易く解説しています


<<まとめ>>


本書は、QC七つ道具などの統計的手法を用いた品質管理・データ分析の手法をこれから学ぶ人、またソフトウェアRの使用方法を学びたい人などの学習テキストとしてお薦めの一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質管理をはじめよう−QC的問題解決と分析ツール
第2章 Rの基本を知っておこう
第3章 データを視覚化しよう−グラフ
第4章 重点指向で問題を解決しよう−パレート図
第5章 データの姿を見よう−分布
第6章 工程の変化を捉えよう−管理図
第7章 ばらつきの要因をつかもう−特性要因図
第8章 関係を調べてみよう−散布図
第9章 データの比較をしよう−検定と推定
第10章 解析事例







にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


【ANA国内航空券+宿泊】秋の特価セール!!


ANAの旅行サイト【ANA SKY WEB TOUR】旅ドキハワイ125_125


「ISOの本棚」ページのトップへ!

Google 翻訳
Categories
広告
運営者情報
旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo

Profile
track word
  • livedoor Readerに登録
  • RSS
  • ライブドアブログ