福島第1原発の事故影響による内部被曝関連の情報が公開されてきている。


福島県内の市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などによる尿検査で、6~16歳の男女10人(うち1人は3月23日に山形県内に避難)からセシウムが検出されたと6月30日に報道されている。


尿は、5月20~22日にサンプリングされたもの。


フランスの放射線測定機関「ACRO(アクロ)研究所」が検査。


検査の結果、セシウム134(半減期2年)が1リットル当たり0.41~1.13ベクレル、セシウム137(同30年)が0.43~1.30ベクレルが検出されたとのこと。


これは、これらの放射能レベルは事故前には、ゼロであったと考えられ、間違いなく福島第1原発の事故によるものと推定される。


この内部被曝は、空気中の浮遊セシウムの吸引、または、水、食物の接収によるものと思われる。


汚染レベルはチェルノブイリ事故で被ばくした周辺の子どもの5分の1から50分の1程度だが。


チェルノブイリ事故では、牛乳、野いちご、きのこ類などの食物摂取による内部被曝が著しかったとされている。


内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は、これについて、「十分低い値。健康への影響は疫学的に考えられない」との認識を示した上、継続的に子どもの健康を管理するシステムを構築するよう国に求めた。


高木文部科学大臣が、「詳しくは健康診断しないといけないが、ただちに(健康に影響が出る)というものではない」とのコメント。


原発事故の発生後、枝野幸男官房長官は、「直ちに影響はない」と連発してきた。


しかし、原子炉の状態の情報も「メルトダウン(炉心溶融)ではない」と言い張ってきたが、結局は、メルトスルー(溶融貫通)というさらに深刻な状況となっていた。


結果的に国民の健康被害が軽視されてきた。


管首相が少し前まで命を賭けるとしてきた社会保障と税の一体改革だが、もう全く関心はないらしい。


「再生エネルギー法案」「第2次補正予算」「公債特例法」の成立が退陣の「1つのメド」とのこと。


「脱原発」が人気を取れそうとなると無節操にそちらに乗り換え。


三顧の礼で迎えたはずの与謝野大臣も使い捨てという印象。


原発再開とかの問題は、海江田経産大臣に任せきり。


面倒そうだと先送りにするか部下たる大臣に丸投げと徹底したやりたい放題。


安岡正篤氏は、古来から言われている以下の4つの政治の病弊(「政治の4患」)について説いている。



その意味するところは、字の通りになるが、管首相には、どれも当てはまっていそうに見える。


どうやら4患に病んでいるのは、管首相だけではないようだ。


復興担当大臣になったばかりの松本龍氏が宮城県庁を訪れ、村井宮城県知事が先に出迎えていなかったことにブチギレ。


そして報道陣に向かって次のセリフ。


「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか? 皆さん。絶対書いたらその社は終わりだから」


また知事に向けての言葉もヤクザのそれも大物でなくチンピラの脅迫のセリフかと耳を疑う言葉。


大臣が仕事で自治体の長を訪問した場でのやりとりとは思えず。


本性が露呈したという印象。


自分をわかっていないというか何さまと思っているのか極めて幼稚。


接客の礼というのはあるが村井知事にものっぴきならない事情があったかもしれない。


そもそも自分をお客様と見立てるという感覚もずれている。


中身がない人物に限って席次だとか形式的でつまらないことに執着するもの。


こんな低俗な人物が復興担当大臣では、復旧・復興など進むはずがない。


国民は、大臣の資質を3日で見極めるもの。


このような醜態を見せてしまった以上は、辞任しかないのかも。


しかし政界等には、横行する病弊を治療できる名医は、見当たりそうにない。




さて、ISO9001などの国際規格でもそうだが、往々にしていきなり要求事項の部分から入る人も多いようだが、序文から読み進めることが重要で、特に3項の「用語及び定義」は、ISO9000のような基本と用語を取り上げた規格も別途あるが、しっかりと押さえておくことが必要。


本日、紹介する一冊は、「日本の品質を論ずるための品質管理用語85」(「ISOの本棚」でも紹介。)の第2弾に相当する本。


上記の本では、品質管理に関する85の基本用語を取り上げていたのに対して、本書では、総合的品質管理の実践に関わる10分類62の用語を取りあげ、前著と同様に日本品質管理学会が推奨する定義・解説・参考文献・関連用語を記載して解説しています


<<ポイント>>


総合的品質管理の実践」に関わる10分類の用語62項目を取り上げ解説したハンディな用語解説書。


本書では、


以下の項目に区分して「総合的品質管理の実践」に関する62語を分かり易く解説しています。


  • 開発管理(7用語)
  • プロセス管理(12用語)
  • 調達管理(1用語)
  • 顧客管理(7用語)
  • 品質論(12用語)
  • 改善論(4用語)
  • 品質機能展開(4用語)
  • 七つ道具とツール(7用語)
  • 品質にかかわる組織マネジメント(4用語)
  • 欧米流マネジメント(4用語)

本書:「日本の品質を論ずるための品質管理用語〈Part2〉」です。


本書は、日本品質管理学会(JSQC=Japanese Society for Quality Control)の監修及び日本品質管理学会標準委員会の編集にて2010年5月に「JSQC 選書 16」としてに日本規格協会より発行されています。


(なお、この「JSQC 選書」というのは、昨今の産業界の競争力低下と相次ぐ質トラブルを憂い、「品質重視」への原点回帰の意義を再認識するために日本品質管理学の監修のもと「質(品質)」をテーマとした教養講座シリーズです。)



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


品質管理(QC)検定

参考図書として最適!

「品質/質」にかかわる基本用語

に続き、「総合的品質管理の実践」にかかわる62の用語に

ついて解説。


本書は、下記の目次の通り、次の10のカテゴリー区分のもと「開発管理(7用語)」/「プロセス管理(12用語)」/「調達管理(1用語)」/「顧客管理(7用語)」/「品質論(12用語)」/「改善論(4用語)」/「品質機能展開(4用語)」/「七つ道具とツール(7用語)」/「品質にかかわる組織マネジメント(4用語)」/「欧米流マネジメント(4用語)」62の重要な品質管理用語が取り上げられています


用語の解説部の構成は、Part1と同様で、原則として見開きの2ページ(用語によっては、1~3ページ)を用いて、最初に『用語番号』『見出しタイトルの用語』(その英語)に続き、『JSQC定義』(日本品質管理学会が推奨する用語の定義)が枠囲みで掲載されており、さらに要領よく箇条書き形式でまとめた『解説』、さらに参考文献と関連用語が掲載されるという構成になっています


概念図やフロー図を含む図表も適度に挿入され、分かり易い解説になっています。


また本書の途中には、Cofee Breakが設けられ、「認定と認証」といったトピックスが取り上げられています。


本書の巻末には、「引用・参考文献」集がまとめられ、[欧文索引]と[和文索引]がついて検索の便宜も配慮されています。


座右にpart1ともども置いておきたい一冊です。


QC検定の参考書としても最適です。


<<まとめ>>


本書は、持ち歩くのにも便利なハンディー(四六判サイズの158頁)な本で、検索し易くまとめられておりQC検定の学習をはじめ、品質管理/質に関心がある関係者には、お薦めの一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
開発管理
1. 新製品開発管理
2. 検証
3. 妥当性確認
4. デザインレビュー
5. 初期流動管理
6. 変更管理
7. 原価企画
プロセス管理
8. 直行率
9. 特別採用/特採
10. 再格付け
11. 修理
12. やり直し
13. トレーサビリティ
14. 計測マネジメントシステム
15. 初物検査
16. 工程能力
17. エラープルーフ/フールプルーフ
18. 工程異常報告書
19. 5S
調達管理
20. アウトソーシング/外部委託
顧客管理
21. 苦情
22. クレーム
23. 顧客の声
24. 顧客サポート
25. グレード/等級
26. 製造物責任
27. 欠陥
品質論
28. 品質要素/品質項目
29. ディペンダビリティ
30. 安全性
31. 互換性
32. 社会的品質
33. 品質特性
34. 代用特性
35. 品質水準
36. 魅力的品質, 当たり前品質
37. ねらいの品質/質
38. できばえの品質/質
39. マーケットイン
改善論
40. QCストーリー/改善の手順
41. プロセス解析/工程解析
42. 自責
43. 自己実現
品質機能展開
44. 品質機能展開
45. 品質表
46. ボトルネック技術
47. QA表
七つ道具とツール
48. 商品企画七つ道具
49. 戦略立案七つ道具
50. 新QC七つ道具
51. 信頼性七つ道具
52. 統計的品質管理
53. 品質工学/タグチメソッド
54. 管理図
品質にかかわる組織マネジメント
55. 品質方針
56. 品質目標
57. 品質管理診断/QC診断
58. 組織能力像
欧米流マネジメント
59. 品質コスト
60. ベンチマーキング
61. バランストスコアカード
62. シックスシグマ



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品質管理についての基本的で重要なキーワードを図表を用いて分かり易く解説している定番書の「品質管理の基本」(「ISOの本棚」で第3版については紹介)が改訂され、第4版が発行されていますので紹介します。

初版の制定が1995年ということで15年間にわたりよく売れてきた人気の高いロングセラー書になります。

基本の「基」という漢字は、穀物を保管する倉庫の壁の土台、特別に倉庫に限らず建造物の土台を示す漢字に由来するようです。

基本と応用といいますが、何ごとも基本の土台がしっかりしないとその上の建造物は不安定なものなってしまいます。

本書は、品質管理に関わる『品質とは何か』といった考え方から、ISO、QC七つ道具、各種統計的手法などオールラウンド的に77の品質管理に関わるキーワードをビジュアルに図解を交えて解説しています。

今回の第4版の改訂では、品質管理検定(QC検定)試験の参考書(3級相当に対応)としての活用の観点から、統計や検査に関する項目が追加されたり修正されたりしています

また本文とは別に5つの章の終わりに設けられている『Coffee Break』が全面的に変更され、検定試験の4級レベルで要求される用語の一部を解説しているほか、検定試験それ自体についての情報も記載されています。

<<ポイント>>

品質管理に関わる77の重要で基本的なキーワードの図解を交えた定番の解説書の第4版改訂版。

本書では、「品質管理」の意味するところなどの「品質管理の基本」から、「品質保証」の考え方、

「QCストーリー」などを含む問題解決の進め方

「QC七つ道具と新QC七つ道具」を対象とした品質管理の手法、

さらに「統計的品質管理」から「官能評価と官能検査」を含む統計的方法、

といった広い範囲での77の重要キーワードについて図解を交えて、分かり易く解説しています。

本書:「ビジュアル 品質管理の基本[第4版]」です。

本書は、著者:内田 治先生にて、2010年7月に日本経済新聞出版社から「日経文庫」の一冊として発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯、並びに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。

QC検定対策にも役立つ

見やすい!使いやすい!

キーワード解説

QCの基本用語からISO、QC七つ道具、統計的手法まで実務に活かせる知識を網羅。

Point

  • 製造業、サービス業など業種を問わず、品質管理はビジネスに不可欠な知識です。
  • 品質とは何かといった基礎知識から、QC七つ道具など品質管理特有の手法、主要な統計的方法まで一冊で網羅しています。
  • 品質管理検定(QC検定)対策にも役立ちます。
  • 文科系の管理職、新入社員など、品質管理をはじめて学ぼうとする方に最適な内容です。


本書は、77のキーワードを5つの章に分けて解説しています。

キーワードの解説は、見開きの2頁を用いて、左側のページに解説文、そして右側のページには、図解解説が掲載されるという構成になっています。

右側のページの図解部分は、そのキーワードの概念図、グラフ、フローチャートなどの図表を用いてビジュアルにそのキーワードを活用事例なども含めて分かり易く可視化し、解説した図解が配される構成になっています。

また左側の解説文については、キーワードの番号およびタイトルが左側ページの上部に示され、簡単にキーワードがどのような目的で使われるかといった副題と共に、ハッチングの枠囲みでそのキーワードがどのようなものかという4行程度の要約文があり、その下に解説文がつづくという構成になっています。

また5章の各章の終わりには、『Coffee Break』が掲載されています。

この『Coffee Break』では、「5S・ほうれんそう」、…、「QCDPSMEの管理」、…、「品質管理検定-3級と4級」といったトピックスが取り上げられ、コメントされています。

品質管理の基本」をテーマとした章では、品質管理の全体像を概観できるような「1.品質管理」から「13.QC診断」までの13のキーワードが解説されています。(ここでは、例えば、「5.PDCAのサイクル」、「9.方針管理」、「10.日常管理」なども取り上げられています。)

品質保証の考え方」の章では、「14.品質保証」から「27.シックスシグマ活動」までの14のキーワードが解説されています。(他にも「23.顧客満足度」、「25.ISO9001」、「27.品質工学」といった事項が取り上げられています。)

問題解決の進め方」とした章では、「28.問題解決」から「40.課題達成型QCストーリー」までの13のキーワードが解説されています。(他にも、「32.QCストーリー」、「35.目標の設定」、「39.標準化」といった用語が取り上げられています。)

品質管理の手法」については、「41.QC七つ道具と新QC七つ道具」から「55.マトリックスデータ解析法」までの15のキーワードが解説されています。(ここでは、「パレート図」、「チェックシート」、「ヒストグラム」、「散布図」、「管理図」、「グラフ」、「特性要因図」、「連関図」、「系統図」、「マトリックス図」、「PDPC」、「アロー・ダイアグラム」、「親和図」、「マトリックス・データ解析法」の14のツールが個別に解説されています。)

統計的方法」では、「56.統計的品質管理」から「77.官能評価と官能検査」までの22のキーワードが解説されています。(ほかにも「68.回帰分析」、「70.抜取検査」、「72工程能力」、「76.MTS法」などが解説されています。)

10年一昔といいますが、本書は、15年にわたり支持されてきた理由はどこかというと、私は、一目で分かる分かり易さに徹しているところが大きいように思います。

基本の解説をやさしく行うというのは、なかなか難しいことですが、本書では、型を決めてビジュアルに簡潔に分かり易く「品質管理」の重要なキーワードを明快に解説しています。

しかし頭では理解できたとしても実際に使いこなせるかとなるとまた別で、これは、現場で実践して泥臭く積み上げていくことが必要なように思われます。

品質管理検定(QC検定)試験を目標にされている人にも、本書は、基本の考え方などの自分の理解度をレビューしてみるのにお薦めの一冊です。

文系の方で品質管理にはじめて触れる方でも抵抗感なくスムースに読破できる内容と思います。

<<本書で何が学べるか>>

本書では、品質管理の基本としての「品質とは何か」といった基礎的な概念をはじめ、QC七つ道具及び新QC七つ道具を中心とした品質管理手法、さらには、主要な統計的方法まで77の重要キーワードをビジュアルに図解解説しています

<<まとめ>>

本書は、学生、実務者を問わず、品質管理をこれから学ぼうとされる方の入門書として、また品質管理検定試験を考えておられる方、管理者から担当者までの品質管理に関心がある方には、お薦めの一冊です

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質管理の基本
第2章 品質保証の考え方
第3章 問題解決の進め方
第4章 品質管理の手法
第5章 統計的方法

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品質は、人質との言葉があります。

すなわち、モノづくりの基本は、究極のところヒトづくりに帰すると言われます。

現下の職場に多数の課題が山積している環境下で、より高いモノづくり品質を目指すとなるとそれに携わる技術者が適切な力量と顧客視点のセンスをしっかりと磨くことが重要になります。

本日は、開発・設計における“Qの確保”をテーマとした書籍を紹介します。

日本品質管理学会中部支部産学連携研究会の編集による本書において、厳しい環境の中、モノづくり品質をつくり込むためにエンジニアがどのように仕事を進めたらよいかといった一つの指針を説いています

モノづくりの成果は、製開販に関わる実務担当者の思いと努力と粘りの結晶がもたらすものということになりますが、とりわけ原流側の立場にある開発・設計のエンジニアは、大きな位置づけを占めています。

とくに「お客様に安心して、いつまでも安全に使っていただける“良いモノづくり”を可能にするのは、モノづくりに携わる一人ひとりの技術者」次第とも言えます。

本書の「まえがき」で日本品質管理学会中部支部 支部長の木下潔氏は、本書について、


『モノづくりに携わる一人ひとりの技術者が、愚直に、地道に、徹底して品質にこだわりをもち続けることができるよう、研究会で検討を続けた”Qの確保”のための道筋をまとめました。

自らの仕事のプロセスを常に見える化し、潜在する問題にもスポットがあるようにして問題解決・未然防止につなげられる実践的な内容です。

この中で述べられている内容をモノづくりに携わる一人ひとりが実践できるかどうかが、次の時代への飛躍につなげるための鍵を握っているといっても過言ではありません』

と述べています。

<<ポイント>>

品質(Q)の確保”をテーマに、現在、モノづくりの現場が抱えている問題を現地・現物の視点から抽出し、具体的に解決していくための方法論・考え方・手順等を中心に“品質(Q)の確保のための指針として多数の事例解説を交えて説いている本

本書は、社団法人 日本品質管理学会中部支部 産学連携研究会(早稲田大学 永田靖教授を代表とした12名の執・編著者)で“品質(Q)の確保”をテーマに検討を重ねてきた内容で、

トヨタグループの取組みを基に、品質工学を効果的に活用するためのコツと社内に展開する上でのポイント等を分かり易く解説しています。

また設計の変更点やお客様の使用条件・環境条件の変化点に潜んでいる問題にいかに気づくか、一人ひとりの技術者が、これまで以上に感度を上げていくために、モノづくり品質をつくり込むためにエンジニアがどのように仕事を進めていけばよいのかの道標となる内容にまとめられています。

本書:「開発・設計における“Qの確保”」です。

より高いモノづくり品質をめざして」との副題が付いています。

本書は、日本品質管理学会中部支部 産学連携研究会の編集にて、2010年5月に日本規格協会より発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

高い品質で新たな時代を切り開く!

品質確保のための新しい実践的手法の提案


本書は、10章から構成されています。

トヨタ自動車(株)の豊田章一郎名誉会長の自動車技術会60周年講演での日本の自動車産業の今日までの発展要因について「現場現物」、「品質は工程でつくり込む」、「価格はお客様が決める」、「モノづくりはヒトつくり」という4つの努力があった結果とのお話から、トヨタのモノづくり基盤を築いて来た人たちの品質に対する考え方を上記4つの言葉にまつわるエピソード等を交えて紹介するところから始まります。

また最近のモノづくりに関して技術分野の「信頼の崩壊」とも言える重大事故、失敗、問題による信頼の崩壊といった事象を取り上げ、それらの「開発・設計問題」の真因は何かを考察し、開発・設計の早い段階で、変更点、変化点に潜む問題を発見して未然に対処する「未然防止」を徹底するマネジメントの必要性を強調しています。

そして、本書の「Qの確保」というテーマに関して、『現在の厳しい経済状況のもと、逆風を追い風に変えていくためのキーワードは、仕事のプロセスを見える化する「プロセスマネジメント」と、問題発見に着目した「未然防止」』と述べています。

また「Qの確保」の重要性を再確認し、中部地方のモノづくりの現場が抱えている問題の調査の結果、「仕事のプロセスが見えていない」「見えていない問題を解決する能力の低下」の問題に集約されたとし、「Qの確保」のルーツとなる『トヨタ生産方式TPS)』(”ジャストインタイム”と”自働化”)を概観し、自工程完結に繋がる仕事のプロセスが「Qの確保」のキーになるとしています。

そして、「Qの確保”のための問題発見と問題解決(未然防止)」をテーマに顕在化した問題の再発防止と対比して起こりそうな問題を予測してそれに未然に対処する未然防止に焦点を当てて論じています。

FMEAやFTAなどリスク評価の手法に触れ、未然防止の観点からリスク評価の結果、切り捨てられそうになった部分に問題が潜んでいる可能性があることなど留意した上で、

  • 「変更点」や「変化点」に潜む問題を発見すること
  • 比較による思考の連鎖から問題の芽に気づくといったこと
  • 既存の問題解決手法

について考察し、実践的問題解決手法をその手順と共に提示しています。

またなぜなぜ5回で真の原因に到達できるかを考察し、真の原因を特定するのにStress-Strengthモデルを考えることの意義を説いています。

そして「Qの確保」をモノづくりの開発・設計現場で実践していくために必要なマネジメント力の発揮に焦点をあて、プロセスマネジメント問題解決の側面から何が必要かを説いています。

自工程完結の基本思想の「One Process,One Decision)を果たすための手法として、品質工学SQCデザインレビューについてプロセスマネジメントの視点からどのように取組むべきかを説いています。

また「マネジメントの基本は“プロセスの見える化”」と「プロセスマネジメントの実践手法と事例」について、方針使命の理解、ビジョン策定、お客様の声(VOC)から要求項目の整理、方針管理と日常管理、プロセスリンクマネジメント、TLSC(Total Link System Chart)の実践事例、QCMS(Quality Chain Management System)の実践事例など詳解されています。

そして、品質工学とSQC との融合などを含む「開発・設計における技術力アップのための問題解決の実践方法」について、機能展開の手順、品質工学の効果的活用のポイント、適合設計の進め方、有限要素法(FEM)シミュレーション実験の合わせ込みの品質工学の活用、品質工学とシャイニンメソッドの活用、設計・製造におけるばらつきの低減、品質工学とSQC の推進体制等のポイント、パラメータ設計の留意点などを解説しています。

次いで「問題の見える化」から「問題解決」につなぐプロセスとしての視点からのデザインレビューと情報抽出、問題発見のためのデータベースの活用をどのように進めたらよいかについて事例を交えて詳解しています。

また“Qの確保”の源泉となる「現場力と職場力」についてその重要性、「現場力と職場力」に基づくエンジン開発、ハイブリッド車開発の事例を交えて問題解決に現場力と職場力がどのように発揮されたかを解説しています。

最後に、“Qの確保”に関わる産学連携研究会、テーママップなどをまとめ整理した上で、今後の課題について展望しています。

<<本書で何が学べるか>>

本書では、商品の質と価値を守り、安心・安全を保証する“Qの確保”には何が必要かとの観点から日本品質管理学会中部支部 産学連携研究会で重ねてきた検討がベースになっています

特に「仕事のプロセスが見えていない」「見えていない問題を解決する能力の低下」が課題であるとしてこれを解決すべく、トヨタグループでの取組みを基に、SQC品質工学デザインレビューを核としてこれらを融合的に効果的に活用するためのコツと社内に展開する上でのポイント等を事例を交えて分かり易く解説しています

<<まとめ>>

本書は、開発・設計に関わるエンジニアの方々をはじめ“品質(Q)の確保”に関心がある技術者には読んで頂きたい一冊です。

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 先人たちの品質へのこだわり
1.1 現地現物
1.2 品質は工程でつくり込む
1.3 価格はお客様が決める
1.4 モノづくりはヒトづくり
第2章 最近のモノづくりで何が起こっているか
2.1 最近多発している重大事故,失敗,問題による信頼の崩壊
2.2 日本のモノづくり品質における優位性の低下
2.3 開発・設計現場で発生している問題の真因は何か
2.4 経済危機の中で“Qの確保”の解を見いだせるか
第3章 モノづくりにおける“Qの確保”
3.1 “Qの確保”の重要性
3.2 “Qの確保”のルーツ―トヨタ生産方式(TPS)
3.3 “Qの確保”はそれぞれの工程で品質をつくり込む自工程完結
第4章 “Qの確保”のための問題発見と問題解決(未然防止)
4.1 見えていない問題を発見して解決する未然防止
4.2 これまでの問題解決手法で見えていない問題に手を打てるか
4.3 問題発見に着目した実践的問題解決手法の提案
第5章 “Qの確保”へのアプローチ―プロセスマネジメントと問題解決
5.1 プロセスマネジメントからのアプローチ
5.2 問題解決からのアプローチ
第6章 プロセスを見える化するプロセスマネジメントの実践方法
6.1 マネジメントの基本は“プロセスの見える化”
6.2 プロセスマネジメントの実践手法と事例
第7章 開発・設計における技術力アップのための問題解決の実践方法
7.1 品質工学とSQC との融合に向けて
7.2 基本機能を導くための機能展開
7.3 品質工学の効果的活用のポイント
7.4 適合設計の方法論
7.5 シミュレーション実験における品質工学とシャイニンメソッドの活用
7.6 設計・製造におけるばらつきとは
7.7 品質工学とSQC の推進体制
7.8 パラメータ設計における留意点
第8章 “Qの確保”を支えるデザインレビューとデータベース
8.1 デザインレビューのシステム
8.2 データベースと情報抽出,問題発見について
第9章 “Qの確保”の源泉―現場力と職場力
9.1 現場力と職場力の重要性
9.2 現場力と職場力の発揮による問題解決事例
第10章 まとめと今後の課題
10.1 “Qの確保”のための産学連携研究会
10.2 “Qの確保”のためのテーママップ
10.3 “Qの確保”のための今後の課題

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QC七つ道具パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ、チェックシート、散布図、管理図)は、品質管理等の部門のみならず、企業内の製造、技術、営業、総務といった各種の職場で役立つ統計的な手法になります。

Excelに組み込まれている表計算、グラフ機能、図形機能、関数、分析ツール、ビボットテーブルなどを活用して、QC七つ道具を作る手順を以下のような職場での活用場面を想定しながら図解で解説している入門書を紹介します。

  • 製造部:不良品の項目別パレート図を書いて重要問題を抽出
  • 食品販売部:野菜サラダの売り上げが伸び悩んでいる原因を特性要因図で考察
  • 果実農園部:贈答用リンゴの重さのヒストグラムで品質チェックを実施
  • 営業部:今期の販売実績グラフから販売戦略を検討
  • 総務部:始業時の車両点検にチェックシートを活用
  • 企画部:ダイエットの成果を散布図で評価
  • 健康管理室:日々の血圧値を管理図でチェック

本書で取り扱うExcelは、Excel2007が中心ですが、Excel2003ユーザーにも適用できるように[参考]欄を設け解説されています。

<<ポイント>>

ExcelユーザーのためのQC七つ道具の活用の入門書。

本書では、

事実を図表に表すことで仕事の実態を正確に掴み、現状や課題を視覚的に整理するための統計的手法のQC七つ道具パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ、チェックシート、散布図、管理図)を使いこなす観点から、

Excelの表計算やグラフ、関数といった基本的な機能を使ってQC七つ道具を作るための操作手順を企業活動の事例を取り上げ、図解でやさしく解説しています。

本書:「ExcelでつくるQC七つ道具を使いこなす本」です。

分析と改善のためのQC Excel入門」との副題が付いています。

本書は、著者:今里健一郎氏にて、2010年7月に秀和システムから「How-nual図解入門ビジネス」の一冊として発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の表紙カバーの下部には、以下のように書かれています。

はじめてでも気楽に作れる!

  • Excelの操作ステップがよ~くわかる!
  • Excelの基本機能で手軽に作成できる
  • 製造、事務、営業活動に活用できる!
  • 企業活動のケースごとに詳細に解説!
  • Excelユーザのための簡単QC入門!


本書は、QC七つ道具の概要から、Excel関数、分析ツールを使うための準備などを説明している第0章はからはじまり、QC七つ道具の作成手順等を解説する7つの章から構成されています。

各章では、最初に、例えば「製造部では、不良品の項目別パレート図を書いて重要問題を引き出しました」といった企業活動のケースがCASE1~CASE7として取り上げられています。

冒頭の【CASE】の箇所では、上記のような具体的事例についてどのようにアプローチするか、またその手法の活用でどのようなことができるかを含め、その章の全体を概観するような構成となっています。

次いで【Step】として、「グラフ機能でパレート図をつくってみよう」といった要領で、手順の解説が操作に関わる何頁かにわたって操作の順番が上部に、下にExcel画面と操作の順番が吹き出し付きの図解で配置されるという構成で解説が進むという流れになっています。

また【Step】に関しては、Excel関数、分析ツールなどを活用しての関連した統計的手法(例えば、「ヒストグラム」に関して、「平均値と標準偏差の計算」、「工程能力指数の算出」といった)の手順の解説が加えられている章もあります。

また章の終わりには、コラム欄があり、『豆知識7 QC七つ道具は統計的品質管理の出発点』といった7つの豆知識の解説が取り上げられています。

また8つの【参考】が挿入され、Excel2003を用いる場合の手順が解説されています。

QC七つ道具については、

  • パレート図
  • 特性要因図
  • ヒストグラム
  • グラフ
  • チェックシート
  • 散布図
  • 管理図

との順に取り上げられ、【CASE】の企業活動のケースから、各QC七つ道具の作成手順の解説、そして、【Step】への展開というように構成されています。

パソコンで実際にExcelを操作しながら、本書を読み進めることでQC七つ道具の作成の手順が図解で一通り理解できるように工夫されています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、QC七つ道具(パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ、チェックシート、散布図、管理図)について、職場で手軽に活用できるようにといった観点から企業活動のケースを中心にExcelで作成して活用する手順について、分かり易い図解で解説しています

はじめてQC七つ道具について学ぶ人でも抵抗感無く、Excelを立ち上げ、気楽に学べるような内容となっています。

<<まとめ>>

職場で、QC七つ道具を分析・改善の統計的手法として活用したいと考えておられる方には、本書は、格好の入門書です。

なお本書の目次は以下の内容です。
第0章 Excelを使うにあたって
1 QC七つ道具とは
2 ExcelでつくるQC七つ道具
3 Excel関数で統計量を計算する
4 Excel分析ツールで解析する
第1章 Excelでつくるパレート図
CASE 1 どこから攻める? パレート図
Step 1 グラフ機能でパレート図をつくってみよう
Step 2 累積比率折れ線グラフを広げてみよう
Step 3 見やすいパレート図に仕上げてみよう
コラム 豆知識1 電気を使わない3つの手動計算機
第2章 Excelでつくる特性要因図
CASE 2 なぜなの? 特性要因図
Step 1 図形機能で特性要因図を書いてみよう
コラム 豆知識2 特性要因図の生い立ち
第3章 Excelでつくるヒストグラム
CASE 3 品質を保持している? ヒストグラム
Step 1 分析ツールでヒストグラムを書いてみよう
Step 2 関数機能で平均値と標準偏差を計算してみよう
Step 3 工程能力指数を求めてみよう
コラム 豆知識3 偏差値とは
第4章 Excelでつくるグラフ
CASE 4 どういう状態なの? グラフ
Step 1 グラフ機能でグラフを書いてみよう
コラム 豆知識4 “見える化”とは
第5章 Excelでつくるチェックシート
CASE 5 もれはないか? チェックシート
Step 1 シートでチェックシートをつくってみよう
Step 2 ピボットテーブルでクロス集計を行ってみよう
コラム 豆知識5 電卓を使わずに“√”を計算する
第6章 Excelでつくる散布図
CASE 6 成果は出たの? 散布図
Step 1 グラフ機能で散布図を書いてみよう
Step 2 層別散布図を書いてみよう
Step 3 散布図に近似直線を書いてみよう
Step 4 関数機能と分析ツールで相関係数を計算してみよう
Step 5 分析ツールで回帰分析を行ってみよう
コラム 豆知識6 相関係数を“r”と呼ぶのは?
第7章 Excelでつくる管理図
CASE 7 状態がどう変わったの? 管理図
Step 1 グラフ機能で管理図を書いてみよう
コラム 豆知識7 QC七つ道具は統計的品質管理の出発点
参考1.Excel2003での関数の使い方
参考2.Excel2003での分析ツールの使い方
参考3.Excel2003でのパレート図の作成
参考4.Excel2003での累積比率折れ線グラフの拡大
参考5.Excel2003でのクロス集計の作成
参考6.Excel2003での散布図の作成
参考7.Excel2003での層別散布図の作成
参考8.Excel2003での近似直線の記入

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QC七つ道具新QC七つ道具といったQC手法は、企業を取り巻く環境が激変し、職場の第一線で就業する人たちの雇用形態が大きく変わったとしてもその必要性は変わらないと筆者は、本書の「はじめに」で述べています。

「不易流行」という言葉がありますが、経営に関わる基本ツールのQCノウハウといった部分は、時代が変わっても不易のコアの部分として引き継いでいくことが必要な部分だと私も共感します。

また2007年問題といった世代交代に関してQCのノウハウを後世に引き継ぐ担い手が少なくなっているという状況も懸念されます。

そのような背景のもと、データを取り扱う際の常識を説明しながら、手法別に解説と演習問題を織り込むといった構成で、QC手法の基本と活用をわかりやすく解説している本を紹介します。

本書は、2008年7~12月にかけて「QCサークル」誌(日科技連出版社)に掲載された「はじめて学ぶQC七つ道具」をベースとして、よく用いられる新QC七つ道具の一部を加えて、より実践的な内容となるよう再編集・加筆したものとのこと。

またQC検定4級から3級の内容により近づけるとの意図のもと再編集されているとのこと。

<<ポイント>>

QC七つ道具などのQC手法の基本と活用を分かり易く説く入門書

本書では、データの取扱の常識といった解説にはじまり

以下のQC七つ道具の特長・作り方・見方・活用法などを説き、

  • グラフ
  • チェックシート
  • パレート図
  • 特性要因図
  • ヒストグラム
  • 散布図
  • 管理図

また新QC七つ道具から連関図法親和図法系統図法マトリックス図法の4手法を取り上げ解説しています。

本書:「QC手法の基本と活用」です。

本書は、山田 佳明氏の編著ならびに羽田 源太郎氏、松田 啓寿氏、 新倉 健一氏の共著にて、2010年5月に日科技連出版社より、「はじめて学ぶシリーズ」の一冊として発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書は、10章から構成されています。

全般的に多数の図表や事例が挿入され分かり易い構成となっています。

第1章~8章までの各章の終わりには、演習問題が添付されています。

またその解答も巻末に掲載されています。

最初に全体的なテーマとして「データは語る」として、情報とデータ、統計的な考え方、データを取り扱う上での基本常識といった内容を取り上げ、また本書で取り上げるQC七つ道具と新QC七つ道具のうちの4つのツールについてざっとどのようなものかを概説しています。

第2章~第8章までがグラフ、チェックシート、パレート図、特性要因図、ヒストグラム、散布図、管理図の順にQC七つ道具についての基本と活用について解説しています。

また新QC七つ道具のうち、連関図については、原因を追究する道具との観点から特性要因図と併せて解説しています。

ここでの各章の解説は、共通して、最初に「○○とは」とのツールの概要の解説にはじまり、その作り方の手順の解説、さらには、見方・使い方の解説が続く構成となっています。

ヒストグラムと管理図については、さらに活用編として「工程能力指数」、「相関係数」を算出するとの解説が加わっています。

第9章では、『代表的な新QC七つ道具』として、親和図法、系統図法、マトリックス図法を取り上げ、それぞれ、「○○とは」とのツールの概要の解説に続き、その作り方の手順を解説しています。

また「トヨタ自動車(株)高岡工場「チェックマンサークル」」のQCサークル活動による改善事例を紹介し、その中でQCツールがどのように活用されていたかを解説しています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、筆者らの「QCが備え持つ科学性・合理性・効率性などのメリットを、多くの方々に学んでいただき、仕事の管理・改善、そしてQCサークル活動などの小集団活動に活かしてもらえるように」との狙いのもと具体的な事例を交えてQC手法の基本と活用が丁寧に説かれています

<<まとめ>>

QC手法をこれから学ばれる方、今一度、QC手法の基本を押さえておきたい方などに本書はお薦めの一冊です。

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 データは語る
1-1 情報はデータの積み重ね
1-2 統計的な考え方とその活用
1-3 データを取り扱う際の常識
1-4 良く用いられるQC手法の種類と概要
第2章 グラフ
2-1 グラフとは
2-2 代表的なグラフの作り方のポイント
第3章 チェックシート
3-1 チェックシートとは
3-2 チェックシートの作り方の基本
3-3 チェックシートの作り方の手順
第4章 パレート図−重点指向をする道具−
4-1 パレート図とは
4-2 パレート図の作り方
4-3 パレート図の見方・使い方
第5章 特性要因図・連関図−原因を追究する道具−
5-1 特性要因図とは
5-2 特性要因図の作り方
5-3 特性要因図の使い方
5-4 連関図とは
5-5 連関図の作り方
第6章 ヒストグラム
6-1 ヒストグラムとは
6-2 ヒストグラムの作り方
6-3 ヒストグラムの見方・使い方
6-4 活用編…工程能力指数を求める
第7章 散布図
7-1 散布図とは
7-2 散布図の作り方
7-3 散布図の見方・使い方
7-4 活用編…相関係数を求める
第8章 管理図
8-1 管理図とは
8-2 X(エックスバー)-R管理図の作り方
8-3 管理図の見方・使い方
第9章 代表的な新QC七つ道具
9-1 親和図法
9-2 系統図法
9-3 マトリックス図法
第10章 改善事例に見るQC手法の活用
トヨタ自動車(株)高岡工場「チェックマンサークル」

<<QC七つ道具に関する関連書籍>>

以下のようなQC七つ道具に関する解説書があります。

QC七つ道具100問100答 (なるほど・ザ・やさしい統計手法)


2520円

やさしい基礎から,その理論的な解説まで,よく書かれている.現場主任クラスの,品質教育のテキストとして最適である.また,QCサークル活動を進めるにあたり,常に手元に置いておきたい本である.残念なのは,解
改善ブレイン − 定性情報の整理・分析のためのツール


9870円

定性情報(定性データ)は、数値で表すことができず、分析するのが困難な情報と言えます。
しかし、多様化する現代社会では、この定性情報を制することが非常に重要になっています。
定性情報を分
JUSE‐StatWorksによるQC七つ道具、検定・推定入門 (StatWorksによる新品質管理入門シリーズ)


2730円

JUSE‐StatWorksというソフトの解説書という位置づけながら、品質管理における「七つ道具」の一般的な考え方を数式を交えながら解説しているので勉強になった。
ただ、数式に対してアレル
管理者スタッフの新QC七つ道具


2940円

QCの古典的名著です。原論から当たりたい方はお勧めです。

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ISO9001などのマネジメントシステムのマニュアルについて、最近では、Excelで作成されているところは、少なくWordがメインと思われますが、リスクアセスメント、環境影響評価といった計算を伴う帳票類については、Excelを用いると便利です。

Excelを活用することで、計算間違いとかは無くなり、降順のソートなどで並び替えて、分かり易く表示すること等も簡単にできます。

ISO 9001:2008(JIS Q 9001:2008)規格の8.4項の「データの分析」では、

品質マネジメントシステム(以降QMSと略記)の適切性及び有効性を実証するため、また、QMSの有効性の継続的な改善の可能性を評価するために適切なデータを明確にし、それらのデータを収集し、分析しなければならない。』

と要求されています。

例えば、顧客満足等の評価の観点から監視・測定で収集した折角のデータも有効に活用できなければもったいないはなしで、共分散構造分析といった複雑なことをしなくてもグラフ化なども含めデータを有効に分析することで改善に向けての意味ある情報を獲得することが可能になります。

Excelには、表作成、グラフ、データベースという基本に加え、Excel関数をはじめ、ゴールシーク、ピボットテーブル、分析ツール、ソルバー、VBAといったデータ分析に有用な多数の機能があります。

本日は、とくにExcel関数に照準を当て、その中でも特にデータ解析に役立つものに絞って、その関数の特徴、使い方、留意すべきポイントなどを分かり易く解説している本を紹介します

これまでにも、Excel関数を取り扱っている解説書は、多数発行されています。

しかしデータ分析の目的で、Excel関数をどのように使うかの事例を交えて詳解している本は比較的少ないように思われます。

<<ポイント>>

データ解析への有効活用を目的としたExcel関数の解説書

本書では、

以下の分野の主要なExcel関数について、関数の特徴、使い方、利用例、留意すべきポイントといった内容を解説しています。

  • 統計関数
  • 非統計関数
  • 分布関数
  • 乱数
  • LINEST関数
  • 行列計算
  • その他

さらに著者が作成されたマクロ付Excelファイルを参照しながら読み進めることでさらにエクセル関数の使いこなしがイメージし易いものとなっています。

本書:「データ解析に役立つExcel関数」です。

本書は、著者:芳賀 敏郎先生ならびに永田 靖先生の共著にて、2009年12月に日科技連出版社より発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書は、日本科学技術連盟が主催する実験計画法のセミナーのテキストとして、芳賀 敏郎先生が作成されたものがベースとのこと。

本書は、Excel関数の種類に区分した7つの章から構成されています。

また章の本文とは別に「Excelヒント」として『関数名の入力』といったExcelを使う上で便利な16件の機能の活用を取り上げ、枠囲みで説明しています。

本書がどのような内容かという点に関して最初の1、2章を少し詳しく紹介します。

最初に『統計関数』について、「データの個数を求める関数」の「引数リストの各項目に含まれる数値の個数を返す」:COUNT関数の解説にはじまります。

また「和、2乗の和、積を求める関数」、「各種平均値を求める関数」、……「分布の形状パラメータを求める関数」など、COUNTA 、COUNTBLANK、SUM、SUMSQ、PRODUCT、PRODUCT、AVERAGE、AVERAGEA、GEOMEAN、HARMEAN、…DEVSQ、VAR、STDEV、VARP、STDEVP、AVEDEVといった基本的な関数が取り上げられ解説されています。

また「平方和,平均平方,標準誤差などの計算誤差」、「偏差値の計算」、(MAX、MIN、MINA、SMALL、LARGE、PERCENTILE、MEDIAN、QUARTILE、MODE、AVERAGE、TRIMMEAN、MEDIAN、RANK、PERCENTRANKといった)「順序統計量と順位」、そして「フィルタ機能とSUBTOTAL関数」、(CORREL、PEARSON、RSQ、CORREL^2、COVARといった)「2変数の統計関数と相関係数行列」に関する関数が解説されています。

非統計関数』については、「計算関数」として、「一般関数」について4つのグループ(1.「ABS(x)、SQRT(x)、SIGN(x)、LN(x)、LOG10(x)、LOG(x)、LOG(x,底) (底=2)、EXP(x)、PI()、4*ATAN(1)」、2.「ROUND(x,k)、ROUNDDOWN(x,k)、ROUNDUP(x,k)、TRUNC(x)、INT(x)」、3.「FLOOR(x,a)」、4.「QUOTIENT(x/y)、MOD(x,y)」)に分けて、また「確率計算に役立つ関数」についてFACT(x)、FACTDOUBLE(x)、COMBIN(x,y)、PERMUT(x,y)、GAMMALIN関数について、「積和を求める関数」について、SUMPRODUCT関数について、利用例、関数の定義、使い方といった要領で「基本関数」が解説されています。

さらに以下の関数の使い方が詳解されています。

COUNTIF関数」、「SUMIF関数」、さらに(ISBLANK、ISTEXT、ISNONTEXT、ISNUMBER、ISLOGICAL、ISEVEN、ISODD、ISREF、ISERROR、ISNA、ISERRといった)「IS関数群」、また「表の検索に用いられる」MATCH、HLOOKUP、VLOOKUP、LOOKUP、、また「ポインター関数」のINDEX、OFFSET、さらにSEARCH、REPTなどの「文字の比較と文字列を扱う関数」、Excelに装備されているVBAを使っての「ユーザー定義関数」の概説。

以降の章は、ざっと以下の概要です。

分布関数』(「連続分布」、「小数自由度の分布」、「非心分布」、「連続分布(補遣)」、「離散分布」との区分で、標準正規分布、カイ2乗分布、t分布、F分布、指数分布、ベータ分布、ガンマ分布、ワイブル分布、r分布、ポアソン分布、2項分布に関わるNORMDIST、CHIDIST、……GAMMADIST、WEIBULL、POISSONなどの関数が取り上げられています。)

乱数』(「EXCELの乱数関数」、「連続分布に従う関数」、「離散分布に従う関数」に関して、RAND、また「EXCEL付属の分析ツールを用いた乱数生成法についても触れています。)

LINEST関数』(最初に単回帰分析について基本的な関数だけを用いて解析する手順を示し、次いでLINEST関数による解析手順を解説しています。そして、TREND関数、原点を通る回帰式、重回帰分析等へのLINEST関数の応用例、さらにLOGEST関数による回帰について解説しています。)

行列計算』、『その他』(「複数のセルを一度に求める」方法、(TRANSPOSE、MDETERM、MINVERSE、MMULTといった)行列関数の取扱、(分割表のカイ2乗検定、…マハラノビスの距離といった「行列計算の利用例」、ZTEST、FTEST、TTESTなどを含む平均と分散に関する検定などを解説しています。)

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、EXCEL関数について特にデータ解析に役立つものに絞って、最初に例示を示した上でその関数の特徴、使い方、留意すべきポイントなどを解説しています

EXCELにも簡単に関数の定義など解説しているHELP機能はありますが、データ解析にどのように使うかと言う点で著者が作成したマクロ付ファイルを参照しながら本書を読み進めることでデータ解析にどのように適用するかが具体的に理解することができます

<<まとめ>>

データ分析へのEXCEL関数の有効な活用に関心がある方には、本書は、お薦めの一冊です。

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 統計関数
1.1 基本的な関数
1.2 基本的な関数(補遣)
1.3 順序統計量と順位
1.4 フィルタとSUBTOTAL
1.5 2変数の統計関数と相関係数行列
第2章 非統計関数
2.1 計算関数
2.2 IF関数とそれに関連する関数
2.3 表の検索に用いられる関数
2.4 ポインター関数
2.5 文字の比較と文字列を扱う関数
2.6 ユーザー定義関数
第3章 分布関数
3.1 連続分布
3.2 小数自由度の分布
3.3 非心分布
3.4 連続分布(補遣)
3.5 離散分布
3.6 補遣
第4章 乱数
4.1 EXCELの乱数関数
4.2 連続分布に従う関数
4.3 離散分布に従う関数
4.4 分析ツールによる乱数生成
第5章 LINEST関数
5.1 単回帰分析
5.2 LINEST関数の応用
5.3 LOGEST関数
第6章 行列計算
6.1 複数のセルを一度に求める
6.2 行列関数
6.3 行列計算の利用例
第7章 その他
7.1 平均と分散に関する検定
7.2 その他の関数など

<<エクセル関数の関連書籍>>

以下のようなEXCEL関数の解説書があります。

Excel関数 2007/2003/2002/2000対応 (できる大事典)


3675円

「でか!」…到着して開封した瞬間の感想です。表紙の写真では伝わらなかった厚みがあります。それだけ内容量が多いということです。さすがに全ては把握できていません…時間をかけて熟読していきたいと思います。状
できる逆引き Excel関数を極める勝ちワザ700 2007/2003/2002/2000対応


2520円

関数単体の機能(使い方)を説明した解説書ではなく、このような処理を行い
たい時には、この関数とこの関数を組み合わせて使う、といった内容の解説書
です。
従って、関数
最速攻略 Excel 関数組み合わせ サンプル大全集


2289円

実用的な関数の使い方が掲載しています。
トレーニング形式なので練習しながら身につけることができます。

初心者から中級者まで役に立つと思います。
やさしくわかるExcel関数・マクロ 改訂版 (Excel徹底活用シリーズ)


2079円

本当に、Excelの関数とマクロが「やさしくわかる」本です。
すべての文章が、決して私を退屈にさせることはありませんでした。
一字一句が丁寧に、興味深く、ときには世間話風に書か
やさしくわかるExcel関数・マクロ (Excel徹底活用シリーズ)


1115円

私も初心者です!現在、初心者まっただ中です!

仕事の能率を上げるために関数の組み合わせから脱出すべく、
VBAに意識を移しました。
他人が作った者を使用していただけの私でしたが、
<>

Excel関数パーフェクトマスター(Excel2007/2003/2002完全対応) (Perfect Master SERIES)


3360円

辞書として使う本です。

何しろ千ページ近くある本。
まるで「現代用語の基礎知識」のような厚みです。

3千円以上のお値段ですが、
<>
今すぐ使えるかんたんmini Excel関数小事典


1344円

このサイズに詰め込む項目は詰め込まれています。
関数名・用例索引の両方で作業を探すことが出来ますが、ある程度仕事でExcelを使いこなしている人がちょっと忘れたな、という時の確認に使う方に
できるExcel 関数編―2003&2002対応 (できるシリーズ)


1890円

この手の本は、事典のように、関数を順番に解説しているのが多い。
しかし、この本は実際にテーマをいくつか設定して、そのなかでいかに関数を使っていくかという、きわめて実践的な内容になっている。
<>

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品質機能展開QFD: Quality Function Development)というのは、顧客の要求を代表特性に変換して製品の設計品質を決めこれを各機能部品の品質、さらには個々の部品の品質や工程の要素まで含めて系統的に展開していく手法の品質展開(QD)、と品質を形成する機能または、業務を目的手段の系統でステップ別に細部に展開していく業務機能展開のことを呼びます

品質機能展開は、開発・設計の源流の顧客ニーズの把握から始まり、品質展開表にまとめ、最終的にはQC工程表や作業標準等のQA(品質保証)表に結びつけるといったすべてのプロセスで品質を確保する源流管理の方法として生まれた手法になりますが、最近では、魅力的品質創造に力点が置かれてきています

多種多様の情報源を扱うこともある膨大な品質のネットワークを視覚化して重点を押さえ込んでいくためのアプローチである“品質機能展開”(QFD)について、第一人者の:赤尾 洋二氏の編著により、長年の研究成果と通常目にすることのできないQFD企業事例成果を交えて解説している本を紹介します。

<<ポイント>>

商品開発に関わる「品質機能展開」(QFD)手法について具体的事例を交えての体系的解説書。

本書では、

【基礎編】(6章)と【実施事例編】(7章)を通して、

【基礎編】においては、

品質機能展開の原理など基礎的事項の解説にはじまり、

  • 共同化(Socialization):暗黙知を暗黙知へ
  • 表出化(Externalization):暗黙知を形式知へ
  • 連結化(Combination):形式知を形式知へ
  • 内面化(Internalization):形式知を暗黙知へ

SECIモデルについての開発事例の解説、

  • 製品品質と業務品質との関係、
  • 更にISO 9001 取得企業の内部監査に役立つ業務機能展開の適用による業務機能の見直し

といった事項を解説しています。

また【実施事例編】では、

  • 製造業の3件の事例
  • ソフトウェア開発の事例
  • 手術を受けた患者満足度調査
  • 行政とSECIモデル
  • QFDとKano Model

など新製品開発の品質保証のための品質機能展開の手法について

明快かつ具体的に解説しています。

本書:「商品開発のための品質機能展開」です。

知識変換のSECIモデルとQFD」との副題が付いています。

本書は、編著者:赤尾 洋二氏にて2010年3月に日本規格協会より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

顧客重視の商品開発を実施するために、事例で学ぶQFD

本書の「まえがき」で編著者は、現在、世界的な不況を克服すべく商品開発による起死回生が望まれている中で、本書は、単なる願望でなく具体的な方法論を提供するものとした上で、QFDと本書のタイトルに関して以下のように述べています。

QFDの出発点は、「商品開発」である。この観点から、本書の書名に「商品開発のための」とサブタイトルを冠し、マーケティング分野の方々にも関心を持っていただくこととした。もちろん、商品開発だけでなく、製品設計やそれをつくりあげる全プロセス分野を対象とするものが品質機能展開(QFD)である。」

本書は、【基礎編】(1-6章)と【実施事例編】(1-7章)の13の章から構成されています。

また各編の終わりには、多数の詳細な参考文献が掲載されています。

基礎編】(1-6章)では、

品質機能展開とはどのようなものといった基礎的事項(QFD発展の経緯、QFDの原理、SECIモデル)等の解説に始まります。

そして、『QFDとSECIモデル』について「サーフィン用ウェットスーツの開発事例」と「銀行窓口業務用スキャナーの開発事例」の2つの事例が詳解され、また『製品品質と業務品質』、(ISO9001をベースとした品質システムモデルなど)を含む『品質のネットワークによるQFDの品質システムの構築』、さらに『新しい財布の開発におけるQFD手法の適用』といった演習の事例が解説されています。

実施事例編】(1-7章)では、

製造業の3事例(「大型船外機の開発事例」、「指静脈認証装置の開発」及び「変電機器の開発事例」)、『ソフトウェア開発事例』、『手術を受けた患者の満足度調査』、『QFDの行政への適用』、について、最初にその概要、次いで『共同化』、『表出化』、『連結化』、『内面化』とのSECIモデルに沿って、技術展開、成果といった事項を中心に解説されています。

そして、1984年に狩野紀昭氏によって魅力的品質創出のため提案されたKano ModelとそのQFDへの適用について解説しています。

ここでは、QFDによる企画設定にKano Modelを役立てるとの観点から女子学生会館の住居に対しての要求品質をKano Modelにより分類し、レーダーチャートで視覚化し、主成分分析をするといった適用について解説しています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、新製品開発の品質保証に関わる品質機能展開(QFD)について、幾つかの具体的な事例を交えて解説しており、品質機能展開の基礎的事項から応用までを学ぶことができます

<<まとめ>>

本書は、商品企画から設計・開発・製造に携わる関係者だけでなく顧客重視の商品開発に関心があるビジネスパースンには読んで頂きたい一冊です

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1編 基礎編
第1章 品質機能展開とは
1.1 QFD発展の経緯
1.2 品質機能展開とは
1.3 業務機能展開
1.4 QFDの原理
1.5 QFDとSECIモデル
第2章 QFDとSECIモデル(その1)
―サーフィン用ウェットスーツの開発事例―
2.1 開発事例の背景
2.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
2.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
2.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
2.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
2章備考 AHPによる重要度の設定
第3章 QFDとSECIモデル(その2)
―銀行窓口業務用スキャナーの開発事例―
3.1 銀行窓口業務用スキャナーの開発
3.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
3.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
3.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
3.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
3.6 ネック技術抽出のための技術展開
第4章 製品品質と業務品質
4.1 品質機能展開(QFD)とは
4.2 通信設備設置企業の品質展開事例
4.3 業務機能展開とは
4.4 製品品質と業務品質(Job Quality)とは
4.5 業務品質
4.6 業務品質の事例
4.7 あとがき
第5章 品質のネットワークによる品質システム
5.1 QFDの品質システム
5.2 QFDとISOの位置付け
5.3 QFDによる品質システムモデル
5.4 TQMへのアプローチとしての品質システム
第6章 演習:新しい財布の開発におけるQFD手法の適用
1. はじめに
2. 会社概要
3. QFDの適用
4. 提案商品
第2編 実施事例編
第1章 製造業の事例(1)大型船外機の開発事例
1.1 大型船外機のQFDの事例の内容
1.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
1.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
1.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
1.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
第2章 製造業の事例(2)指静脈認証装置の開発事例
2.1 指静脈認証装置の事例の内容
2.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
2.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
2.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
2.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
2.6 ボトルネック技術抽出のための技術展開
2.7 製品開発における成果
2.8 あとがき
第3章 製造業の事例(3)変電機器の開発事例
3.1 変電機器のQFDの事例の内容
3.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
3.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
3.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
3.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
3.6 ボトルネック技術抽出のための技術展開
第4章 QFDを実施するためのソフトウェア開発事例
4.1 QFDのコンピュータ化の事例
4.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
4.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
4.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
4.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
第5章 手術を受けた患者満足度調査を中心として
5.1 手術を受けた患者の満足度調査のQFDの事例
5.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
5.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
5.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
5.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
第6章 行政とSECIモデル
6.1 行政とナレッジマネジメント
6.2 共同化(Socialization):暗黙知から暗黙知への変換
6.3 表出化(Externalization):暗黙知から形式知への変換
6.4 連結化(Combination):形式知から形式知への変換
6.5 内面化(Internalization)―新しい知識創造へ―:形式知から暗黙知への変換
6.6 あとがき
第7章 女子学生会館へのQFDとKano Model の適用
7.1 Kano Model
7.2 女子学生会館におけるKano Model の適用
7.3 QFDの企画品質設定への適用
7.4 QFDとKano Model について

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先日(11/20)、政府から3年5ヶ月ぶりのデフレ宣言があったばかりですが、ここにきてUAE(アラブ首長国連邦)のドバイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワールドの債務返済延期要請で世界の金融機関が新たに損失を抱える懸念が生じているとのことも要因になり、円高・株安が進んでいます。

師走を迎え、トンネルの先の光が見えにくい状態で、経済情勢は、なかなか閉塞感から抜けることができません。

先日、知り合いからこれまで営業を担当していたのだが、急に品質管理(以下では、QCと略記)を担当することになったが、QCの適切な入門書がないかとの相談を受ける機会がありました。

その時には、本書はまだ発行されていませんでした。

あったら本書を薦めていたかと思います。

本日は、はじめてQCを勉強するという人向けにQCの基本と活用のポイントをイラストやグラフなどの図表を交えてストーリー形式でわかりやすく解説している本を紹介します。

<<ポイント>>

QCをはじめて学ぶ人のための物語形式でのQCの基礎の解説書。

本書では、

品質管理とは?としてQCの必要性、目的、全体像等を概観した上で、

『キューシー食品(株)』での仮想の物語とその解説を通して、

QCのポイント、考え方、活用の方法等を学ぶという構成になっています。

また章の最後には、理解のための演習問題も付いています。

本書:「QCの基本と活用」です。

本書は、山田 佳明 氏の編著ならびに新倉 健一氏、羽田 健太郎氏、松田 啓寿氏の執筆にて2009年11月に日科技連出版社より「はじめて学ぶシリーズ」の一冊として発行されています。

本書は、もともと本書は、日科技連出版社の「QCサークル」誌の2007年1月号から6月号に連載された「はじめて学ぶQC−その基本と活用−」をベースに、より理解を深めるために再編集・加筆されたものです。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書は、6章から構成されています。

全般的に親しみやすいイラストをはじめ、概念図、グラフといった多数の図表が挿入され、分かり易い構成となっています。

また各章の終わりには、演習問題があります。

演習問題だけでその解答が掲載されていない書籍もよくありますが、本書では、その解答が巻末に掲載されています。

また「ちょっとブレーク」が挿入され、その章のテーマと関連する話題や興味深いトピックス等が取り上げられています。

最初に「品質管理とは?−そのはじまりと概要−」として、品質管理の全体像をざっと概観するという観点から、品質管理のはじまりから、品質管理の目的、なぜ品質管理が必要か、QCDSMSE、QC的なセンスの習得、5Sといった基本的な点を解説しています。

第2章からは、「卵焼き」を主力商品とする「キューシー食品(株)」をめぐる物語となっており、原則として見開きの2ページの紙面で上段が「物語」、下段がQCの「基本と活用」の解説という構成になっています。

物語は、社長と6人の社員および総菜協会の専務理事が登場するという構成になっています。

また本書の発行に当たって、QC検定3~4級への内容に対応して再編集・加筆されたとのことです。

品質とは、誰が評価するかといった点など品質の意味、品質第1の考え方、マーケット・イン、後工程はお客様、プロセスの管理、3ム、4M・層別、ばらつきなどをテーマに解説していきます。

また「管理とは、PDCAを回す」といった点について、維持・改善・改革、日常管理(DSCA)、標準化、5W1H、社内標準・国際標準・国際規格、工程管理、源流管理、方針管理・機能別管理などを説き、「統計・QC手法(事実に基づく意志決定)」について、データ、データの取り方・まとめ方、層別したヒストグラム、データ管理の考え方、プロセスコントロール、三現主義、QC手法の七つ道具といったポイントを解説していきます。

そして、「QCストーリーによる問題解決手法」について、その手順(1.テーマの設定→2.現状の把握→……→8.反省と今後の進め方)を解説しています。

さらに「QCサークル活動」についての概要、とくに目的、運営、運営の工夫、発表会といった内容を解説しています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、QC品質管理)の基本について、親しみやすい物語と「基本と活用」の解説を通してはじめて学ぶ人でも自習で理解できるように分かり易く解説されています

また演習問題を解いて、その章のテーマの理解度を確認することもできます。

<<まとめ>>

本書は、QC品質管理)についてはじめて学ぶ人、QC検定の4級から3級を目指される人のニーズを十分満足してくれるお薦めの一冊と思います

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質管理とは?−そのはじまりと概要−
第2章 品質とは?−品質は誰が評価する?−
第3章 管理とは?−PDCAを回そう!−
第4章 統計・QC手法とは?−事実にもとづく意思決定−
第5章 QCストーリーとは?−QC的に問題解決を−
第6章 QCサークル活動とは?−力を合わせて職場の問題解決を!そして自己実現を−


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技術開発での各種シミュレーションの活用は、うまく使うと開発期間の短縮化など開発効率の向上が見込めます。


シミュレーション技術により電磁波分布、熱伝達、空気流といった見えない世界を可視化して説得力あるデータを得ることができます。


私も昔、大型コンピュータでNASTRANという有限要素法の汎用ソフトを計算センターの人の支援を受けて活用したことがあります。


結果は、コンピュータの高額の使用料に対して見合った成果には至りませんでした。


3D-CADと組み合わせて結果をまとめると実に素晴らしそうな結果が得られます。


本日紹介する本の筆者は、技術のブラックボックス化と呼んでそれが技術力の低下をもたらすと懸念していますが、ブラックボックス化というのは本来、進化の過程の段階の展開で悪いことではないように思います。


ただし、シミュレーション技術に限らず、その技術が標準化され、バカちょん式に誰がやっても間違いのないところに行き着ける場合にはということですが。


技術開発のツールの部分においては、何も考えることなく機械的なルーチンワークとして評価等ができるというのが開発の理想的な世界でもあります。


しかし現状では、シミュレーションはそこまで進化しておらず、厳密な意味での物理定数や境界条件などのデータが揃わなかったり技術的な知見を十分に備えてシミュレーションを行わないと大きな誤りを招いてしまったり、意味のないデータを作ってしまう懸念があります。


現場・現物での泥臭い実証確認を伴わないとシミュレーションは、只の机上の空論の世界となってしまいます。


バカと鋏は、…とかいいますが、シミュレーション技術は、正に使い方次第です。


シミュレーションを援用した業務スタイルでは技術のブラックボックス化を招き、このままでは開発スピードは向上しても技術力低下を招きかねないという問題が生じていると危惧し、SQC統計的品質管理)とうまく融合させてこのような問題を解決するというテーマでシミュレーションSQCとの関わり方を論じている本を紹介します


<<ポイント>>


シミュレーションSQCとを有効に融合しての技術的に見通しよくシミュレーションを活用する方法を説いている本


本書では、


これまでのシミュレーション技術を概観し展望すると共に、


シミュレーション適用におけるブラックボックス化の問題点を指摘し、


シミュレーションとSQCの併用の効果・課題を考察し、


シミュレーションによる合わせ込み、応答曲面法、最適化などの


事例を交えてシミュレーションとSQCとの融合化による


技術問題の解決を図る方法論(考え方・手順等)を解説しています。


本書:「シミュレーションとSQC」です。


場当たり的シミュレーションからの脱却」との副題が付いています。


本書は、吉野 睦氏と仁科 健氏との共著、ならびに(財)日本品質管理学会の監修にて、2009年11月に日本規格協会よりJSQC選書の一冊として発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


SQC(統計的品質管理)

技術的に納得できる

シミュレーション適用手順


本書は、9章から構成されています。


多数の写真、グラフなど図表が挿入され初心者向きとは言えませんが、分かり易い解説の構成となっています。


本書のまえがきにも書かれていますが、本書の対象として想定している読者は、以下のような方々とのことです。


  • 一通りのSQC手法を既に学びシミュレーションに適用してみたが芳しい結果が得られていないという技術者。
  • 企業でSQCの推進を担当し、シミュレーションに適用したいとの相談に対してどのように指導すればよいか思案している人。

本書では、「シミュレーションとは」として「現物を用いずに結果を図る手法」との話題からはじまり、シミュレーションの目的、種類(とくに有限要素法(FEM)の業務の流れなど解説)、製造業(自動車関連企業)での適用分野などを解説し、シミュレーションの歴史と現状、大規模シミュレーションの不確実性の課題、シミュレーションのためのソフトのソルバー、最適化エンジン等の進歩などを展望しています。


またソルバーを用いた構造解析のステップなどの例をもとにシミュレーション適用の課題を精度、下流再現性、近似手法の問題を考察し、また外乱や設計パラメータの変動に対する特性値のロバストネスの確保を意図するロバスト最適化の問題点を考察し、本書で取り上げる問題点(ブラックボックス化下流再現性SQC手法の従来パラダイムの使用)を整理しています。


そして、シミュレーションSQCとの併用のメリットとデメリット(フィッシャーの3原則が通用しない、実験順序がランダムでなくとも良い、繰返し誤差がない、収束効率最優先)を考察し、メカニズムの解明とばらつき退治における留意点を説いています。


また実機における実験結果とシミュレーションの結果を一致させる合わせ込み」についてどのようにして行うかの方法・手順等について解説しています。


そして「応答曲面法」(設計パラメータと特性値の関係を応答関数によりモデル化した効率的な最適地探索法)について、その普及と課題、メリット、応答曲面法の概要、単峰仮定、実験計画法と重回帰分析を併用するときの留意ポイント、中心複合計画、ボックス−ベンケン計画、コンピュータ支援計画など解説し、要因効果モデルの違いを考察しています。


また「最適化」について片持ち梁での形状の最適化の事例を通して最適化探索の進め方、ステップの解説にはじまり、目的関数が複数となる多目的最適化、制約条件を含む場合の最適化、最適化の留意点といった点にも触れています。


第7章から第9章までは、事例解説になります。


また「合わせ込み」については、超音波Alワイヤボンディングにおけるループ共振のワイヤ破損についての解析の事例での2段階合わせ込み方法を適用した事例を取り上げ、合わせ込み因子及び検証因子の選定と水準の設定から合わせ込みの結果までの取り組みをを解説しています。


そして、「最適化」については、RCカー(ラジコンの自動車模型)の設計パラメータの最適化を行った事例について設計パラメータのスクリーニングからロバスト最適化までの取り組みを解説しています。


さらに下流再現性に関わる「適合」については、RCカーの設計シミュレーションでの下流での適合化を行った事例を取り上げ、適合のモデルについての従来の適合との比較から問題を解決し結論に至るまでの取り組みを解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、折角のシミュレーションを活用しても場当たり的シミュレーションとなってしまい、技術のブラックボックス化を招くとの危機感が出発点にあります。


そのような場合に開発スピードは、見かけ上で向上しても技術力低下を招きかねないという問題が生じているとして、SQC(統計的品質管理)との融合化が解決の切り口になると説いています


SQC のもつモデル化の機能や直交分解の方法の活用を通して、シミュレーションの技術問題の解決が開けるとし、シミュレーションSQCの融合による「最適化」、「応答曲面法」の理論面の解説から、とくに「合わせ込み」、「最適化」、「適合」などについては、事例を交えて解説しています


<<まとめ>>


シミュレーションSQCとの融合化に関心がある方は、本書を是非、読んでみて下さい


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 シミュレーションとは
第2章 シミュレーション適用における課題
第3章 シミュレーションとSQC―併用のメリット・デメリット
第4章 シミュレーションの合わせ込み
第5章 モデル化法―応答曲面法
第6章 シミュレーションを用いた最適化
第7章 合わせ込みの事例―ワイヤボンディングの共振問題への適用
第8章 最適化(ロバスト最適化)の事例―RCカーの設計パラメータの最適化
第9章 適合の事例


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時代の変遷と共に言葉は、微妙に変化していきます。


専門用語等についても同様の面があります。


当たり前のことながら有効なコミュニケーションを図る上で、先ずベースになるのが用語についての概念を共有化しておくことが肝心です。


歌は世につれ、世は歌につれといわれますが、品質管理に関わる用語もQCからTQCへそしてTQMQMSといった流れと共に日本語と英語とカタカナがミックスした和洋折衷の世界になっています。


どんどん継続的に発展していくコンセプトをうまく取り込み有効に活用するには、共通のベースが必要となります。


過去にも品質にまつわる以下のような評判の高かった用語解説書はありましたが、(社)日本品質管理学会(JSQC=Japanese Society for Quality Control)が「質(品質)」をテーマとした教養講座シリーズの一冊として監修した『日本の文化に適応し世界標準との整合化を配慮した』という品質管理のための重要な用語を85項目を取り上げ解説している本が発行されていますので紹介します。




 本書の「まえがき」の(社)日本品質管理学会第36、37代標準委員会 委員長の永原賢造氏の言葉によると、「本書では、関係するISO、JISなどの標準類、用語辞典類、そして多くの専門書の中からの主張・要点を横並べし、それらの変遷や特徴を理解することに努めたうえで、より分かり易く、かつ時代に即した『定義と解説』に焦点を絞ってまとめた」とのことです。


<<ポイント>>


重要な品質管理用語 85項目を取り上げ解説したハンディな用語解説書。


本書では、


以下の項目に区分して『総合的品質管理/総合的品質マネジメント』から『統計的手法』に至る85語を分かり易く解説しています。


  • 品質管理と品質保証
  • 製品と顧客と品質
  • プロセス
  • システム
  • 管理と改善
  • 問題解決と課題達成
  • 方針管理
  • 日常管理
  • 小集団活動と品質管理教育
  • 文書と記録
  • 検査
  • 診断と監査
  • 手法

本書:「日本の品質を論ずるための品質管理用語85」です。


本書は、(社)日本品質管理学会 監修、ならびに日本品質管理学会 標準委員会 の編集にて、2009年11月に日本規格協会より「JSQC選書」のシリーズの一冊として発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


品質管理(QC)検定

参考図書として最適!


本書は、次の13のカテゴリー区分(品質管理と品質保証(4)/製品と顧客と品質(5)/プロセス(6)/システム(3)/管理と改善(9)/問題解決と課題達成(9)/方針管理(7)/日常管理(9)/小集団活動と品質管理教育(6)/文書と記録(8)/検査(7)/診断と監査(7)/手法(5))に整理され、85項目が取り上げられ解説されています。


用語の解説は、原則として見開きの2ページ(或いは、1ページ)を用いて、最初に『番号』『タイトルの用語』(その英語)に続き、『JSQC定義』(日本品質管理学会が推奨する用語の定義)が枠囲みで掲載されており、さらに要領よく箇条書き形式でまとめた『解説』、さらに参考文献と関連用語が掲載されるという構成になっています


本書の巻末には、「引用・参考文献」集がまとめられ、[欧文索引]とい[和文索引]がついて検索の便宜も配慮されています。


途中に「プロセスに基づく管理とプロセスアプローチ」といったトピックスを取り上げた「Coffee Break」が挿入されています。


<<まとめ>>


本書は、持ち歩くのにも便利なハンディー(四六判サイズの158頁)で検索し易くまとめられておりQC検定の学習をはじめ、品質に関心がある関係者には、お薦めの一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
[品質管理と品質保証]
(1. 総合的品質管理/総合的品質マネジメント/(略)/4. 全員参加)
[製品と顧客と品質]
(5. 製品/製品・サービス/(略)/9. 顧客満足)
[プロセス]
(10. プロセス/工程/(略)/15. 源流管理)
[システム]
(16. システム/(略)/18. 品質マネジメントシステム/品質管理システム)
[管理と改善]
(19. 管理(広義:マネジメント)、(狭義:コントロール)/(略)/27. 潜在不良、潜在トラブル)
[問題解決と課題達成]
(28. 要員/(略)/36. 三現主義)
[方針管理]
(37. 方針管理/(略)/43. 機能別管理)
[日常管理]
(44. 日常管理/(略)/52. 見える化/目で見る管理)
[小集団活動と品質管理教育]
(53. 小集団活動/(略)/58. 力量)
[文書と記録]
(59. 文書/(略)/66. 品質計画書)
[検査]
(67. 検査/(略)/73. 限度見本)
診断と監査]
(74. マネジメントレビュー/経営者による見直し/(略)/80. 認証制度)
[手法]
(81. QC七つ道具/(略)/85. 統計的手法)


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