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JIS Q 9005/9006

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品質マネジメントシステムの自己診断システム

ISO 9001を導入し、運用している組織において、組織のパフォーマンスを継続的に向上させるためには、ISO 9001の範囲のみに留まっていては、不十分との観点から、ISO 9001から成長した展開として超ISO企業のTQM総合質経営のモデルが提案されています。(「ISOからTQM総合質経営へ」:当ブログでも紹介しています


本日は、上記の書籍のレベル3モデル:TQM品質保証TQMへのセカンドステップ」の取り組みで示されている「自己診断」についてクローズアップして解説している本を紹介します。


 内部監査の限界を克服する仕組みとして提示され、JIS Q 9006の視点を取り込んでの「自己診断」は、プロセスに関わる部門責任者(プロセスオーナー)が自ら運営管理しているQMSを評価する仕組みで、自己診断を実施する診断者(プロセスオーナー)が自らのTQM品質保証の高い理解のもとに、実践することでパフォーマンスの更なる向上に繋がるというものです

本書において、自己診断についての考え方から、自己診断システムの構築方法、更には、自己診断シートの多数の事例を紹介し、自己診断システムについて分かり易く解説しています。


本書:「品質マネジメントシステムの自己診断システム」です。


組織の求める品質マネジメントシステムに向けた改善! 」


ISO beyond


との副題が付いています。


本書は、超ISO企業研究会の編ならびに著者:福丸 典芳 氏にて、2007年11月に日本規格協会から発行されています。


また本書で示されている自己診断は、2001年に発行された「品質マネジメントシステムの自己評価方法」(当ブログでも紹介しています)の改訂版にもなります。

本書は、4章から構成されています。


1章では、「内部監査の限界
として、ISO 9001:2000の8.2.2項で規定される内部監査について触れ、その目的、範囲などについて整理した上で、内部監査員の力量、サンプリング等に伴う問題などの幾つかの内部監査の問題点を挙げ、組織においてQMSが本当に機能しているかを評価する上で内部監査には限界があるとして、組織の特徴を生かしたQMSの評価のための自己診断の必要性を強調しています。


2章では、「自己評価の考え方
として、プロセスオーナーである部門責任者が、自ら描くQMSを追求できるように、現状のQMSが有効に機能しているのか、期待通りの結果が得られているかを自己評価する仕組みが「自己診断」とし、『アイソス』での調査書/ISO 9004:2000付属書Aの自己評価/TQM品質保証の自己診断システム/JIS Q 9006:2005の自己評価の各自己評価システムの概要や位置づけ、使用する上での留意点等について解説しています。


3章では、「自己診断システムの構築
として、本書で提示しているTQM品質保証(レベル3)の自己診断システムについて、目的及び実施にあたっての留意事項から始まり、その具体的なステップ、関係者の役割、自己診断計画の策定、さらに自己診断シートについてその構成と設計及び作成等の要領について解説しています。また自己診断の方法、ポイント、まとめ方、QMS改善計画に関わる自己診断の診断結果から再診断までのフロー、自己診断の応用とその際の診断者に必要な知識など解説しています。


4章では、「自己診断の事例
として、自己診断手順書の事例とA社の事例ということで自己診断の実施事例が一連の自己診断の手順をまとめた形で紹介されています。


なお附属書として、本書の残りの半分程度のスペースを割いて「自己診断シートの例」が提示されており、この内容を活用することで具体的に有効な自己診断が実施できるように考慮されています。


自己診断は、QMSのパフォーマンス改善の強力なツールです。本書は、QMSについて更にパフォーマンスの面でISO 9001を超えて改善の成果を挙げたいと考えている組織の方や、QMSを核に自社の競争力を向上させたい等考えておられる方々に是非ともお奨めしたい一冊です


品質マネジメントシステムの自己診断システム―組織の求める品質マネジメントシステムに向けた改善! (ISO beyond)
日本規格協会
福丸 典芳(著)
発売日:2007-11
発送時期:通常2~3日以内に発送
ランキング:82312

なお本書の主要目次は、以下の内容です。
1.内部監査の限界
2.自己評価の考え方
3.自己診断システムの構築
4.自己診断の事例
附属書 自己診断シートの例






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持続可能な成長を実現する質マネジメントシステム

2005年12月20日に「質マネジメントシステム」のモデルを提示する位置づけのJIS Q 9005/9006規格が制定されています。

この規格開発の発端は、「品質管理」に対する危機感のもと、TQM(Total Quality Management)の標準化の調査からスタートとのことですが、その後の論議検討を経て、「変化への対応」「持続可能な成長」「競争優位」「事業戦略実現」などの概念を目的に取り込み、その成熟度を自己評価する指針を含む規格へと集約されてきたようです。

JIS Q 9005/9006規格のガイド書を紹介します。ISO9001だけでは、持続的な成長の限界があると感じておられる組織の人には、参考になると思われます。

本書:「持続可能な成長を実現する質マネジメントシステム」です。
JIS Q 9005/9006ガイド 活用事例付き」の副題が付いています。

本書は、飯塚 悦功 先生の監修で、JIS Q 9005/9006ガイド編集委員会 編著にて、2006年7月に日本規格協会より発行されています。
ちなみに住本 守氏、福丸 典芳氏、三浦 重孝氏、棟近 雅彦氏、村川 賢司氏が委員です。

組織自らがこのガイドを参考にしながら、自律的に事業戦略とも整合を図った質マネジメントシステムを構築できるように、そのための手順と考え方について、具体的な取組み方についての事例を交え、分かり易く解説しています。

本書の帯には、以下のように書かれてあります。

競争環境の変化への対応を可能にし、製品・サービスの質の向上を徹底的に追究したマネジメントシステム!主体的に持続可能な成長を実現したい組織のバイブル。」

また前田建設工業(株)の前田 又兵衛氏が、以下の推薦の言葉を寄せています。

「組織は、変化の予兆を機敏に察知し、組織自らを経営環境の変化に適応して変革し、社会に受け入れられる製品・サービスを提供しなければ生き続けることができない。(略) 本書を熟読の上活用され、本書が永続的に強い企業であり続けるための自立的な変革への道標となり、ひいては我が国の産業競争力強化に貢献することを願ってやまない」


本書は、4つの章から構成されています。

第1章では、規格の概要(当規格の制定の経緯、位置づけ、適用範囲、性格など)を解説しています。

第2章では、JIS Q 9005/9006規格の重要概念(「持続可能な成長」「学習・革新」「戦略実現のための質マネジメントシステム」「質マネジメントの12原則」など9つの重要概念)について解説しています。

例えば、質マネジメントの12原則の項では、それらの相互関係や3階層質マネジメントシステムモデルの概念などについて詳しく解説しています。
価値(顧客価値創造、社会的価値重視)
リーダーシップ(ビジョナリーリーダーシップ)
自我の確立(コアコンピタンスの認識)
経営資源(人々の参画、パートナーとの協働)
運営(全体最適、プロセスアプローチ、事実に基づくアプローチ)
組織文化(組織及び個人の学習、俊敏性、自律性)

第3章では、質マネジメントシステムの改善・革新-実践ガイド(JIS Q 9006をもとに、自己評価を計画、実施、質マネジメントシステムの改善・革新-実践)をどのように行うかを解説しています。

第4章では、製造業(情報通信機器)とサービス業(ゴルフ場)の2つの事例について、組織能力像を明確にして、自己評価を行い、質マネジメントシステムの改善・革新をどのように行うかを解説しています。

持続可能な成長を実現する質マネジメントシステム―JIS Q 9005/9006ガイド 活用事例付き
日本規格協会
JIS Q 9005 9006ガイド編集委員会(著)
発売日:2006-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:51327

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 規格の概要
1.1 規格制定の経緯
1.2 規格概要
1.3 ISO 9001及びISO 9004との関係
第2章 JIS Q 9005 質マネジメントシステムモデルの重要概念
2.1 重要概念とそれらの位置づけ
2.2 持続可能な成長
2.3 学習・革新
2.4 組織能力像
2.5 事業戦略
2.6 3階層質マネジメントシステムモデル
2.7 自己評価
2.8 質マネジメントの12原則
2.9 拡大された製品実現のプロセス概念
2.10 拡大された価値概念
第3章 質マネジメントシステムの改善・革新−実践ガイド
3.1 JIS Q 9006 の活用の考え方
3.2 組織能力像の明確化の方法
3.3 自己評価の進め方
第4章 質マネジメントシステムの改善・革新−事例
4.1 製造業(情報通信機器)
4.2 サービス業(ゴルフ場)
参考1 JIS Q 9005:2005とISO 9001:2000の主要項目対照表
参考2 JIS Q 9005:2005とISO 9004:2000の主要項目対照表
索  引


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