アクセシブルデザインというのは、一般の製品やシステムを、高齢者や障害がある人々が使いやすいように配慮した設計のこと。車いすを利用している人も含む、より多くの人が利用しやすいように設計されたトイレ、展示表示ボタンが備えられたエレベータ・自働券売機や、乗り降りしやすく設計されたノンステップバスなどがアクセシブルデザインの例。

 この「アクセシブルデザイン」という言葉は、ISO/IEC Guide 71:2001JIS Z 8071:2003)「高齢者及び障害のある人々のあるニーズに対応した規格作成配慮指針」で登場した言葉。

 この「アクセシブルデザイン」について、JIS Z 8071の使い方を分かり易く解説している本を紹介します。

本書:「より多くの人が使いやすいアクセシブルデザイン入門」です。

本書は、星川 安之氏、ならびに佐川 賢氏の共著にて、2007年2月に日本規格協会より発行されています。

同社の標準化、品質管理に関するテーマを分かり易く解説する入門書の「やさしいシリーズ19」になります。

本書の帯には、以下のことが書かれてあります。

「高齢者・障害のある人々に配慮した

やさしいデザインとは?!

日本提案の国際規格 ISO/IEC Guide 71:2001JIS Z 8071:2003)を分かり易く読み解く

読みやすい活字、最新トピックス満載の楽しいコラム


本書は、プロローグに続いて第1話から第5話までの構成になっています。

上にもありましたが、アクセシブルデザインの本とのことで活字のポイントも従来のシリーズ本より大きく見やすい配慮がされています。アクセシブルデザインの理解を深めるためのコラム欄が設置され、9件のコラムがトピックスとして紹介されています。

第1話では、「まず知りたい15のQ&A」として『Q1:アクセシブルデザイン(Accessible Design:AD)とは何ですか?』に始まり、『Q15:アクセシブルデザインをより普及させるためには、今後どのような取組みが必要ですか?』という15問のQ&Aが用意され、ここで「アクセシブルデザイン」に関わる全体像が把握できるようになっています。

第2話では、「アクセシブルデザインとは」として、アクセシブルデザインが必要な背景から、アクセスブルデザインの対象とその具体的な進め方などが解説されています。

第3話では「アクセシブルデザインを考慮した製品・設備の例」として、アクセシブルデザインにおいて配慮すべき要素の7つのデザイン分野(‐霾鵝↓∧饒、A悩燹↓ぜ萇佞院↓ゥ罅璽供璽ぅ鵐拭璽侫А璽后柄犧鄒)、κ歇蕁∧欖鼻廃棄、Х築環境および4つの人間機能(a)感覚能力、b)身体能力、c)認知能力、d)アレルギー)のマトリックス表からなる要素や代替様式(視覚を触覚で置き換える方法など)から識別しやすい形(サイズの異なる硬貨)から難燃性(障害者による火災の防止など)の詳しい要素が解説されます。更に分野別にアクセシブルデザインの製品を視てみようとして、情報、包装、素材、取付け、ユーザーインターフェース(操作性)、保守・保管・廃棄、建築環境の各分野での事例について解説されています。

第4話では、「アクセシブルデザイン規格の活用」として、ISO/IEC Guide71(JISZ8071)の概要、とくにその内容と使い方が紹介され、関連規格のJIS S0021、0031、0032、0033、0044などが解説され、ISO/TR 224111などの今後の関連する規格の動向にも触れています。

第5話では「ビジネスから見るアクセシブルデザイン」としてアクセシブルデザインビジネスの現状並びに、その市場規模について経済産業省、財団法人共用品推進機構による調査結果を紹介しています。2004年度の共用品市場規模は、2兆6290億円で前年比10.7%増との数字とその内容について紹介しています。

 高齢者や障害のある人々の“不便さ”を解消するような設計にするだけで、より多くの人にとって利用しやすい製品・施設・サービスが日常的になり、使う人が恩恵を受けられる、ハートのあるモノづくりのヒントとありますが、アクセシブルデザインについて丁寧に書かれたお奨めの入門本です。末尾に添付されている参考資料も充実しています。

より多くの人が使いやすいアクセシブルデザイン入門
日本規格協会
星川 安之(著)佐川 賢(著)
発売日:2007-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:527699

なお本書の目次は、以下の内容です。
プロローグ
第1話 まず知りたい15のQ&A
 Q1 アクセシブルデザイン(Accessible Design:AD)とは何ですか?
 Q2 “アクセシブルデザイン”と“ユニバーサルデザイン(Universal Design:UD)”,“共用品”には違いがありますか?
 Q3 アクセシブルデザインが配慮する対象として,例えばどのような人がいますか?
 Q4 デザインの対象は何ですか? 製品に限らず,情報,建物の設計などもアクセシブルデザインと呼べるのですか?
 Q5 アクセシブルデザインを取り入れると,どのようなメリットがありますか?
 Q6 身近なAD製品を教えてください。
 Q7 公共施設でのAD製品を教えてください。
 Q8 アクセシブルデザインの基本となる規格を教えてください。
 Q9 アクセシブルデザインを推進するための国内法はありますか?
Q10 アクセシブルデザインに関する国際的な動きを教えてください。また,日本の取組みは,国際的に見て進んで
    いるのでしょうか?
Q11 日本におけるアクセシブルデザインの市場規模はどの程度だといわれていますか?
Q12 アクセシブルデザイン製品を開発するとき,多様なユーザーとの調整はどのように行うことが多いのですか?
Q13 アクセシブルデザイン製品の使い勝手等に関して,ユーザー評価制度のようなものはありますか?
Q14 教育分野での取組みで,参考になるものはありますか?
Q15 アクセシブルデザインをより普及させるためには,今後どのような取組みが必要ですか?
第2話 アクセシブルデザインとは
 2.1 アクセシブルデザインの必要性
 2.2 アクセシブルデザインって何だろう
 2.3 アクセシブルデザインの対象となるもの
 2.4 アクセシブルデザインを実現する方法
第3話 アクセシブルデザインを考慮した製品・設備の例
 3.1 配慮すべき要素は何か
 3.2 分野別に身近なAD製品を見てみよう
第4話 アクセシブルデザイン規格の活用
 4.1 基本規格ISO/IECガイド71(JIS Z 8071)を知る
 4.2 アクセシブルデザイン関連規格の使い方
 4.3 アクセシブルデザインの留意点
 4.4 アクセシブルデザイン規格を使う意味
第5話 ビジネスから見るアクセシブルデザイン
 5.1 アクセシブルデザインビジネスの現状
 5.2 AD製品(共用品)の市場規模
 5.3 今後の課題
エピローグ
参考資料
 1 日本規格協会で入手できる高齢者・障害者関連ISO,JIS一覧
 2 関連法令及び関連省庁
 3 関連機関・団体
 4 参考となるウェブサイト一覧
 5 参考となる書籍一覧
引用・参考文献


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