行動に焦点をあてる科学的で実用的なマネジメント:行動科学(分析)マネジメントの第一人者として知られ、『すごい実行力』(「ISOの本棚」で紹介)、『短期間で組織が変わる行動科学マネジメント』(「ISOの本棚」で紹介)などの著書でも知られる石田 淳 氏がやる気などは関係なく、机の上やビジネス環境から頭の中まで、以下のシンプルな4つのステップから成る誰でもカンタンにできる整理法を説いている本を紹介します。
- 重要なモノ(こと)「ピンポイント行動」を見極める
- なすべき行動を一目でわかる形に
- ピンポイント行動を計測
- 継続のためのプログラム
ビジネスパースンが自分の仕事の効率(アウトプット(成果)/インプット)のボトルネックは何かを考えて見たときに多くの人が共通して、悩んでいたり、気になる問題として取り上げられるのが、「時間の管理」、「仕事の中味」、「環境」、「頭の中」などでそのキーになるのが整理の問題。
行動科学の基づく、自分マネジメント整理を実行していくことで、いままでの悩みから脱し、大きな成果を挙げることが可能になると説いています。
<<ポイント>>
『「自分マネジメント整理術」は、目標達成のための最強の方法』
『「自分マネジメント整理術」を活用することで、ゴチャゴチャしていた頭のなかの情報やアイデアもすっきりクリアになる。すなわち、いい仕事は「整理」をすることから始まる。』と説いています。
本書:「超! 自分マネジメント整理術」です。
「行動科学で3倍の成果を上げる方法」との副題が付いています。
本書は、著者:石田 淳 氏にて、2008年8月にインデックス・コミュニケーションズ より発行されています。
分かりやすい
中長期的計画を持っている方は一見の価値あり
整理術の本ではない
自分の行動を科学する
<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯には以下のように書かれています。
自分マネジメント整理のカンタン4ステップ
ピンポイント把握→ビジュアル化・言語化→計測→強化
いままでのもやもやを一気に解決!
アイデアにも情報にも
全ての仕事に生かせる
スゴイ技!
誰だってできる!
もう机の上、頭の中のゴチャゴチャからサヨナラ!!
整理ができない理由について、以下の2つと述べています。
- 「整理のやり方」がわからない
- やり方がわかっているが「継続する方法」を知らない
本書の「自分マネジメント整理術」では、その両者をカバーしています。
すなわち、「整理のやり方」については、「整理」の本質は、要・不要を区別し、不要を捨てるということになるので、言い方を変えると「選択と集中」と言うことになるので、重要なこと(モノ)を明確化し、優先順序化するといったことで、行動に繋がらないと意味が無いので、何をするかのピンポイント行動に絞り込むという1番のステップになります。
さらにモチベーションをあげ、明確な目標とするためになすべき行動を一目でわかる形にする2ステップになります。
ピンポイント行動が目標に合致しているかをチェックするための計測の3ステップ。
上記のようなサイクルを習慣化するための継続のためのプログラムということで、4ステップとなります。
一連のステップについて、唐突でなくああなるほど常識的だなと感じると言うことは、理に適っていると言うことだと思います。
本書は、「はじめに」に続く5つのステップから構成されています。各ステップの終わりに箇条書きでそのステップのポイントが整理されています。
ステップ1では、「「整理」のカギは行動科学にある」題して、行動科学マネジメントはそのようなものかに始まり、その魅力と整理術の関わりなど行動科学に基づく「自分マネジメント」とはどのようなものかの概要を解説しています。
ステップ2では、「自分マネジメント整理術1 (仕事の中身を整理する)」と題して、仕事の中身の整理についてどのように自分マネジメント整理術を進めるか「ピンポイント行動」を軸に仕事の内容を整理し、成果を挙げるツボやそのために必要な時間管理の方法を解説しています。
ステップ3では、職場の身の回りの環境を整理して仕事の効率を高める方法について、ステップ4では、情報の活用の観点から頭の中をどのように整理して目的を達成するかとの方法を解説しています。ステップ5では、さらに自己マネジメント整理術を活用し、「自己実現を果たす」など自分の将来の目標を達成するためのプロセスについてピンポイント行動が重要であるなど解説しています。
本書から切り取って、自分の目標を書き込んで目標管理できる「自分マネジメントノート」が添付されています。
<<本書で何が学べるか?>>
目標達成法としての行動科学の手法に基づく自分マネジメント整理術の方法とそのステップが具体的に分かり易く解説されています。
石田氏が実際にやっている整理法など多数の事例を交えて解説が進められており自分マネジメント整理術が具体的にイメージし易く展開されています。
本書から成果が見込める目標管理の手法として色々な活用方法が考えられると思います。
<<まとめ>>
本書は、机の上から頭の中のすっきりとした整理、そして仕事の効率化、時間の有効活用といったことについて整理の必要性からやり方なども知っていたとしても行動に結びつかないたためにジレンマを感じていたビジネスパースンには、大いに参考になると思います。
なお本書の目次は、以下の内容です。
はじめに
STEP1 「整理」のカギは行動科学にある
STEP2 自分マネジメント整理術1 (仕事の中身を整理する)
STEP3 自分マネジメント整理術2 (環境を整理する)
STEP4 自分マネジメント整理術3 (頭の中を整理する)
STEP5 自分マネジメント整理術でさらなるステップ
おわりに
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