人づくり、人材育成
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たった10日で部下をホンキにさせる100の言葉
松下幸之助さんの「指導者の条件」という本の中に『ほめる』と題して、加藤清正の家老の飯田覚兵衛という人が語ったという次のような話が紹介されています。
「初めて戦場に出た時に、多くの朋軍が敵の弾に当たって死ぬのを見て、"恐ろしいことだ、もう武士はやめよう”と思った。ところが、帰陣するや否や清正公から、”今日の働きは誠に見事だった”として刀まで賜ったので、やめそびれてしまった。その後も、合戦に出る度に”今度こそ”と考えるのだが、いつも時を移さす陣羽織や感状を与えられ、周囲の人も羨んだり、ほめそやすので、それに心ひかれて最後まで自分の本心通りにいかず、ご奉公してしまった。考えて見れば、清正公にまことに巧みに使われたのだと思う。」
なかなか印象的なエピソードですが、この話題から松下幸之助さんは、『指導者は部下をほめるべき時にほめることを惜しんではならない』としています。
さて、上司たるもの部下に対するちょっとした一言の工夫で部下の「やる気」はグングン上がるものとして、相手のタイプや状況別にすぐに使える言葉を満載して解説している本を紹介します。
とかく、「無気力!」、「消極的!」、「宇宙人?」と部下を嘆く上司のために、部下との良好なコミュニケーションを図り、そして部下を奮起させることが見込める100のキーワードを解説しています。
本書:「たった10日で部下をホンキにさせる100の言葉」です。
本書は、著者:知的生産研究会にて、2008年1月にPHP研究所 より発効されています。本書は、PHP文庫の一冊です。
本書の帯には、以下のように書かれてあります。
「部下はおだてりゃ
木に登る!?
褒める・叱る・引き出す・認める
「たった一言」のテクニック集」
本書の「プロローグ」で上司となったら身につけておくべき以下の「四つの心得」が紹介されています。それが上でも紹介している『褒める』、『叱る』、『引き出す』、『認める』の4つで、以降、6つの章で相手のタイプや状況別にすぐに使える100の言葉が取り上げられ、解説されています。
第1章:「部下の気持ちを前向きにさせる15の言葉」、第2章:「部下の積極性を引き出す16の言葉」、第3章:「部下の士気を鼓舞する18の言葉」、第4章:「部下を勇気づける15の言葉」、第5章:「部下のやる気をそがない19の言葉」、第6章:「”できない部下の背中をそっと押す17の言葉」のような構成になっています。
見開きの2ページで言葉とその解説、さらに吹き出しで具体的な声のかけ方が紹介されています。
現場で役立つと思われる実践的なコミュニケーションテクニックが満載されています。一端を紹介します。
- 「失敗は成功で返せば」いいと慰める
- 成功した時の嬉しさを語る
- 減点方式でなく加点方式で評価する
- 時には挑発してみる
- 仲間意識を育てる
- 「褒める・叱る」よりも「ねぎらう」
- 説得するのはなく納得させる
- できない人こそ褒める
『実践わずか2週間で、あなたは活気に満ちた部下たちに囲まれる!』とありますが、明快で具体的で実践すれば確かに成果が上がるだろうという言葉が取り上げられています。
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“できる人”を育てるチーム改善のすすめ
経営者が全て自ら判断し、指示するというのでは限界があり、せいぜい10人までの規模の場合。
小さな会社で小さくても強い会社になるために、自ら考え自ら行動する人材を育てることが必要。
そのための改善意識、マネジメント能力、達成感、仕事への愛着を身に付けるための人材育成の取り組みをTK活動:『なお、このTKは、チーム改善(Team Kaizen)、体質強化(Taishitsu Kyouka)、体力向上(Tairyoku Koujyo)、強い会社(Tsuyoi Kaisha)からとっているとのこと』と名付けて、その人づくりを主目的としたチーム改善活動について、解説している本を紹介します。
TK活動についてのその考え方から、推進の原則、さらに効果的に推進するための必要なストーリー、有効な改善ツールを紹介し、また25の活動事例も交えて詳細に解説しています。
本書:「“できる人”を育てるチーム改善のすすめ」です。
「小さくても強い会社になるための」との題が頭に、さらに
「成功へと導く5原則・5ステップ・9ストーリー・9ツール」との副題が付いています。
本書は、著者:小林久貴氏にて、2007年11月に日本規格協会より発行されています。
本書の帯には、次のように記載されています。
「チーム改善活動を通じて、
改善活動・マネジメント能力・
達成感・仕事への愛着を持ってもらい、
”自ら考え、自ら行動する人材”
の育成に役立つ!」
「本書を読む前に」の項で、筆者は、この本での読者の到達目標について、『TK活動の目的、ねらいを十分に理解して、自社にうまく導入して展開できるまでの知識、力量を持つこと』と述べ、『小さくても強い、楽しく働きがいのある会社となって、顧客、従業員、経営者の全てが満足できるよう』にすることが最終的な目標としています。
本書は、9章で構成されています。図表も多く用いられ、重点箇所は、太字で記載されていたり、囲いで強調されたり、また25の事例については、写真で紹介されたり、最後の章では、TK活動の徹底理解のためのQ&Aが用意されているなど分かり易く工夫されています。
第1章では、「小さな会社の現状」
として、本書がターゲットとしている小さな会社の現状の整理から始まり、小さな会社の定義とか特徴、さらに必要なこととして本書のテーマの「自ら考え、自ら行動する」ことができる人材育成の重要性が述べられています。
第2章では、「TK活動とは」
として、人づくりのためのTK活動の主要素となる改善意識、マネジメント能力、達成感、仕事への愛着の各要素についてTK活動の目指すべき方向性のイメージが解説されています。
第3章では、「TK活動5原則」
として、原則1の全員参加から原則2の習慣づけ、原則3の動機づけ、原則4の正しい評価、原則5の長い目のTK活動の5原則が順次解説されます。
第4章では、「TK活動5ステップ」
として、TK活動を奨める5ステップの体制整備、教育、実施、評価、発表の各ステップについて、どのように推進するかが解説されます。
第5章では、「TK活動9ストーリー」
として、効率的にTK活動を推進するための9つのストーリーについて解説されます。その内容としては、小改善の3ストーリー(問題の把握/対策の実施/効果の確認)と中・大改善の6つのストーリー(問題の把握と現状分析/目標設定/要因解析/対策の立案と実施/検証/定着化)から成る)についての方法や要領が解説されています。
第6章では、「TK活動9ツール」
として、QC七つ道具のようなTK活動9ツールについて、問題発見ツール2、問題の掘り下げのツール5、改善の見える化のためのツール2としてその概要と活用の手順などが解説されています。以下の9つのツールになります。1.工程フロー図、2.工程管理表、3.マトリックス、4.グルーピング、5.要因解析図、6.ブロック図、7.グラフ、8.活動シート、9.活動ボード。
第7章では、「人づくりで大切なこと」
として、人づくりについて組織あげての活動として推進することが大切と述べています。そこで、経営者に聞いて欲しいこと、また管理者の皆さんに聞いて欲しいこと、そして従業員の皆さんに聞いて欲しいことの階層毎の心構えなどを説いています。
第8章では、「TK活動事例集」
として、3社の25件の小改善事例が写真も交えて、取り組んだ改善テーマ、問題点、改善内容などについて1ページで一つの改善テーマが紹介されています。
第9章では、「より良い理解のためのQ&A」
として、Q1:「TK活動の目的を教えてください」からQ21:「当社はサービス業ですが、TK活動の導入を考えています。TK活動は、製造業向けなのでしょうか?」までのQ&AでTK活動のポイント等について総括的に解説しています。
小さな会社が強い会社になるためにどのように人材育成を進めるか、とくに改善意識、マネジメント能力、達成感、仕事への愛着などを持ってもらい自ら考え、行動する頼もしいエンジン付きの人材を育成する具体的で有効な手法のTK活動について分かり易く解説されており、経営者をはじめ、マネジメント層の皆さんに是非ともお奨めの一冊です。
中小企業の悩み解消!
なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 小さな会社の現状
第2章 TK活動とは
第3章 TK活動5原則
第4章 TK活動5ステップ
第5章 TK活動9ストーリー
第6章 TK活動9ツール
第7章 人づくりで大切なこと
第8章 TK活動事例集
第9章 より良い理解のためのQ&A
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