電機業界で電子部品を中心とした購買活動に携わってきた著者が、新たに配属されてきた二人の新人教育のために作ったコストダウンについての業務指導のマニュアル:「コストダウンの戦術48手」。


営業マンにこれを見せたところ、このマニュアルは、営業マンにとっても対抗策を練るのに役立つとのコメントが契機で書籍出版に至ったとのこと。


「まえがき」で著者は、以下のように述べています。

本来であれば、コストダウンのノウハウとして秘伝扱いにすべき内容も思い切って資材・購買の実務に携わるバイヤーに何らかのヒントを提供できればと、また営業マンにも新たな対抗手段をつけてもらうためにこの実践的な購買のコストダウンのノウハウの公開に至ったとのこと


基本型(8手)、上級型(8手)、総合型(6手)、中期型(5手)、改革型(5手)、心理型(5手)、応用型(5手)、禁止型(6手)に区分してコストダウン戦術48手を説いています


交渉にまつわる基本セオリーから具体的な実践ノウハウまでが基礎編、応用編、実践編でそれぞれ詳しく語られています


本書:「購買の最強コストダウン手法」です。


本書は、著者:野口 隆 氏にて、2008年2月に文芸社より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


コストダウン

面白おかしく、

楽しく学べる本!

電機業界で培ってきたノウハウを一挙公開!!

実践的なコストダウンのマニュアルが記された、充実の一冊

立場の逆読みできる----営業マンにもおすすめ


10回読んででも身につけたいノウハウが満載

知恵を絞ってモノを買う『知恵購買』の提案!!

  1. コストダウンの5大戦略
  2. コストダウンの戦術48手
  3. コストダウンの七つ道具 etc

営業マンの心を動かす『心理購買』の提案」



本書は、5つの章から成る基礎編、そして同じく5つの章から成る応用編、さらに3つの章からなる実践編の13章の3編から構成されています。本文には、多数の図表が掲載され、読みやすい構成となっています。


本書の概要を紹介します。


基礎編として、
第1章では、「コストダウンの意義と目的
として、なぜコストダウンが必要となるか?の解説に始まり、コストダウンの意義、目的、要素、コストダウンの戦略、戦術、道具に触れ、コストダウン活動のPDCAサイクルに基づくマネジメントが解説されています。


第2章では、「コストダウン戦略の策定
として、1.開発購買、2.戦略購買、3.集中購買、4.グローバル調達、5.部品標準化のコストダウンの5大戦略、中期計画、短期戦略、コストダウン目標の具体化等が解説されています。


第3章では、「コストダウン戦術48手
として、基本型(8手)、上級型(8手)、総合型(6手)、中期型(5手)、改革型(5手)、心理型(5手)、応用型(5手)、禁止型(6手)から成るコストダウン戦術48手が解説されています。最初に「第1手 定率値引戦術(お願い戦術)」のようなタイトルに続いて、その戦術の長所、短所、有効活用法がハッチングの囲みで一言で要約されています。それに続いてその戦術の解説という流れで戦術48手が具体的に実践的に解説されています。


第4章では、「コストダウン交渉の七つ道具
として、業界市場分析、取引先分析、技術新製品情報などのコストダウン交渉において必要な七つの道具(武器、ツール)についてその活用方法とポイントが関連の帳票なども含め解説されています。


第5章では、「コストダウン交渉の心構え
として、仕入先から反発を招いたりすることが無いようにコストダウン交渉に臨む際の心構えについて、お互いに合意するなど7点のポイントを解説しています。

実践編として
第6章では、「コストダウン交渉の事前準備
として、定期コストダウン交渉の事前準備として、6ステージから成る定期コストダウン交渉の第1ステージに関わる、「コストダウン資料の準備と発送」について7つの要素について具体的に解説しています。


第7章では、「定期コストダウン交渉の進め方
として、この章では、6ステージから成る定期コストダウン交渉の第2ステージの「仕入先検討期間」から第6ステージの「新単価適用と反省」に至る各取り組み内容について解説しています。

第8章では、「部品標準化の進め方
として、製品に使用する部品点数が拡大化する流れの中で重要な取り組みの部品標準化について、部品標準化戦略の概要からその具体的な進め方までを解説しています。


第9章では、「製品別コストダウン交渉の進め方
として、製品のライフサイクルを企画・設計期、導入期、成長期、成熟期、衰退期と定義し、購買部門のコストダウン交渉に関わる前記のライフサイクルに応じた製品別コストダウン交渉について解説しています。


第10章では、「VA/VE活動の進め方
として、VAとVEの違いとして、VAは、量産後の段階で購買、生技、品管、製造部門の提案、VEは、量産前の段階で製品企画、設計、開発部門の提案とした上で、購買が絡んでのVA/VE活動についてその考え方から具体的な進め方まで解説しています。


応用編として、
第11章では、「人格分析による交渉術
として、信長型、秀吉型、家康型、第4型などの各性格型の交渉相手との交渉術についてどのような観点で交渉に臨むべきかなどを論じています。また各タイプのコストダウン交渉時の効果的なポイントを3点取り上げて解説しています。


第12章では、「コストダウンの先行管理術
として、コストダウン交渉に関わる先行管理について具体的に解説しています。仕入先別ごとの商談メモの作成について、EXCELを用いたシート事例や戦術のオプションの考え方、戦術と道具の有効活用、製品別販売価格予想などについて解説しています。


第13章では、「心理学の応用による交渉術
として、本書の至る所で心理学をコストダウン活動に取り込むとの視点が取り入れられていますが、この章では、「フット・イン・ザ・ドア法」をはじめとした5つの交渉法とコストダウン目標を達成できたら自分に褒美をという自己催眠法を解説しています。


最後に「あとがき+α」として、各章の要点をまとめると共に補足の解説がされています。


本書は、「心理購買」、「知恵購買」との観点から、コストダウンに関する実務的な購買手法が体系的にまとめられて解説されています。購買と営業の交渉のセオリーについて各シーンが具体的にイメージできそれを基本に応用もできるようによく整理されていて、職種が異なる分野の購買と営業の交渉においても役立つヒントが満載されているお奨めの本です


購買の最強コストダウン手法
文芸社
野口 隆(著)
発売日:2008-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:58022
おすすめ度:4.5
おすすめ度5 購買・調達部門のためのコストダウンマニュアル
おすすめ度4 バイヤーと営業担当におすすめ


まえがき
基礎編
第1章 コストダウンの意義と目的
第2章 コストダウン戦略の策定
第3章 コストダウン戦術48手
第4章 コストダウン交渉の七つ道具
第5章 コストダウン交渉の心構え
実践編
第6章 コストダウン交渉の事前準備
第7章 定期コストダウン交渉の進め方
第8章 部品標準化の進め方
第9章 製品別コストダウン交渉の進め方
第10章 VA/VE活動の進め方
応用編
第11章 人格分析による交渉術
第12章 コストダウンの先行管理術
第13章 心理学の応用による交渉術
あとがき+α






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