現在コンサルタントとして内部統制の整備・構築と文書化および評価(J‐SOX対応)、株式上場、内部監査、経営管理の最適化、組織と業務の整備・最適化、情報システムの整備など内部統制の全般に関わり活躍している著者が、内部統制についての全体像から、基礎知識、さらには、実務に即応しての詳細な活動などを分かり易く解説している本を紹介します。


本書の「はじめに」でも取り上げていますが、内部統制の整備が役立つ会社は、必ずしも内部統制報告制度(J-SOX)の適用を受ける上場会社だけでなく、規模の大小とは関係なく、全ての会社において、内部統制を整備しておくことを通して、不適正な行為の予防、経営活動の有効性、効率の改善などの多くのインパクトがあります。


<<ポイント>>


これ一冊でハンドブックとして網羅的に内部統制の基本を解説した書籍


75section(項目)の解説を通して、内部統制の全体像、基礎知識、実務に沿った詳細までを、分かり易く解説しています。


本書:「1冊で実務に役立つ内部統制整備ハンドブック」です。


46のチェック表で、困ったときにすぐ引ける! 」との副題が付いています。


本書は、著者:三重野 研一 氏にて、2008年8月にソシム より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙の下部には以下のように書かれてあります。


内部統制の枠組みを、実務に即して、いかに取り入れるかを具体的に解説!

内部統制報告制度(J-SOX)の核となる内部統制基準に準拠。

大企業だけでなく、中小規模の会社でもすぐに役立つ

内部統制の全体像、基礎知識、実務に沿った詳細までを、ていねいに解説。本書で、内部統制整備の準備と対応は万全

そのまま使える!チェック表付き


筆者は、「はじめに」で本書の3つの特徴を挙げています。


  1. ベンチャー、中小会社も含めた”全ての会社のための”基本書
  2. 内部統制の整備事項を”具体的に示した"基本書
  3. 制度や基準の解説は極力抑えた”マニュアル志向の”基本書

本書は、9章から構成されています。各章でそれぞれ、5から12項目が取り上げられ、各項目について見開きの2ページから数頁程度で解説されるという構成になっています。


特に要点をまとめた一覧表やチェック表を含めて多数の図表が挿入されていて整備ハンドブックに相応しくまとまりよく充実した内容となっています。


ざっと本書の内容について紹介します。


Chapter1では、「ベンチャー、中小会社にとっても役に立つ内部統制の整備」として、内部統制がどのようなもので会社にどのように役立つかを解説する「001 どんな会社でも役に立つ内部統制の整備」に始まり、10項目が解説されています。


Chapter2では、「内部統制の地図を持つ。内部統制の実効性を高める」として、内部統制の整備についてどこから着手すべきかなどを取り上げた「011 内部統制の整備の対象範囲を分類し、整理してみる」から、4種類のチェックシートを含めて、内部統制の整備から基本に関する12項目が取り上げられています。


Chapter3では、「全社的な内部統制の整備」として、「024 全社的な内部統制とは」から「032 『内部統制が機能するための要件』は実効性をもって機能しているか」までの全社的な内部統制の整備に関わる9項目が解説されています。


Chapter4では、「決算・財務報告に係る業務に関する内部統制の整備」として、決算・財務報告に関わる内部統制の整備について、「032 決算・財務報告に係る業務に関する内部統制の対象範囲とは」をはじめとして、決算の準備から決算書の作成に関わる内部統制の整備項目など11項目を取り上げ、解説しています。


Chapter5では、「決算・財務報告以外の業務に関する内部統制の整備」として、決算・財務報告以外の業務に関する内部統制の対象範囲の確認にはじまり、「049 出納取引を現金預金の管理業務に関する内部統制の整備項目とは」にいたる7項目を取り上げ解説しています。


Chapter6では、「開示(外部報告)に係る業務に関する内部統制の整備」として、開示(外部報告)に係る業務に関する内部統制の対象範囲の確認に始まり、「開示(外部報告)に係る業務に関する内部統制の整備項目とは」にいたる8項目が取り上げられ解説しています。


Chapter7では、「IT全社的統制の整備」として、「058 IT全社的統制とは」から「063 内部統制を意識した情報システムの構築・導入のあり方の視点」まで6項目を取り上げIT全社的統制について解説しています。


Chapter8では、「IT全般統制の整備」として、IT全般統制につい対象範囲の確認からはじまり、「068 IT全般統制・セキュリティ管理業務、コンティンジェンシー・プランに関する内部統制の整備項目とは」まで5項目を取り上げ解説しています。


Chapter9では、「IT業務処理統制の整備」として、IT業務処理統制に関する対象範囲の確認に始まり、「075 決算・財務報告の決算処理におけるIT業務処理統制に関する内部統制の整備項目とは」まで7項目を取り上げ解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、内部統制の全体像、基礎知識、実務に沿った詳細までを整理して分かり易く実務的に解説しています


自社の各項目毎の整備状況が確認できる多数のチェック表が挿入されていて、内部統制の整備状況を体系的にチャックすることもできます


基準の解説や内部統制の考え方等を解説した内部統制の解説書とは、一線を画し、まさに現場的な内容になっています。


<<まとめ>>


自社内で内部統制の整備の準備と対応のニーズをもっておられる経営者からビジネスパースンには、実務的な内部統制の整備ハンドブックとしてお薦めです


なお本書の目次は、以下の内容です。
Chapter1 ベンチャー、中小会社にとっても役に立つ内部統制の整備
Chapter2 内部統制の地図を持つ。内部統制の実効性を高める
Chapter3 全社的な内部統制の整備
Chapter4 決算・財務報告に係る業務に関する内部統制の整備
Chapter5 決算・財務報告以外の業務に関する内部統制の整備
Chapter6 開示(外部報告)に係る業務に関する内部統制の整備
Chapter7 IT全社的統制の整備
Chapter8 IT全般統制の整備
Chapter9 IT業務処理統制の整備






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会社法の改正や金融証券取引法(J-SOX法)等の背景から、コンプライアンス内部統制に関わる仕組みが強化されるつつある一方、企業不祥事が後を絶たない状況にあります。


企業不祥事としてひと言で括ってもその中味は、千差万別ですが、テレビ等で取り上げられた会社のこととなるほどそれではまずいだろうと感じるとしてもこれで良いのかについてなかなか分からないのが自社の内部統制コンプライアンスの実際


本書の「はじめに」にも書かれていますが、不祥事を起こしてしまった企業のトップに共通する反省の弁がたいてい以下の内容になるとのこと。


「マニュアルや決まりはあったのだが、それを守っていく風土が会社の中にはなかった」


こうなると後の祭り。


コンプライアンスの重要性がこれだけ叫ばれているのに、なぜ不祥事がなくならないのかについて、それは、単なる規則やシステムといった「ハード」面からの取組みだけでは、会社は守れない。そのポイントは、「ソフト」面と述べています。


<<ポイント>>


コンプライアンス内部統制の仕事とは、単なるチェック体制づくりとか法令遵守だけではなく、会社の価値基準を明確にし、浸透させ、従業員の幸せな毎日を創り出すこと。このようなソフト面が大切。


コンプライアンス及びリスク管理の第一線で活躍する著者が「ハード」面と併せて焦点を当てるべきは意識や組織文化など「ソフト」面の対策であるとして、ソフトの部分に焦点をあてて、個人の意識や組織文化をどう制御していけばいいのかを解説している本を紹介します。


さらに不正の早期発見と対策、調査委員会の立ち上げ方なども含めて詳解しています。


本書:「それでも不祥事は起こる」です。


『価値浸透』が変えるコンプライアンスと内部統制」との副題が付いています。


本書は、著者:秋山 進 氏にて、2008年8月に日本能率協会マネジメント 出版情報事業 より発行されています。


本書は、日経BP社のサイト「経営とIT」の連載記事を中心に大幅に加筆されたものとのこと。


それでも不祥事は起こる
日本能率協会マネジメント 出版情報事業
発売日:2008-08-29
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:31988

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


規則やシステムといった「ハード」面だけでは、会社は守れない

次にやるべきは、

ソフト面の対策だ!


また表紙カバーの折返し部には以下のように書かれています。


「社員の意識」や「企業の文化」というのは、

なかなか変わらない

だからこそ、コツコツと時間をかけて

着実に変化させる必要がある。

不祥事を「致命傷」にしないために!


本書は、6章から構成されています。ざっとした概要は、以下の通りです。


第一章では、「不祥事コンプライアンス」として、4節からなり、不祥事についての9つのタイプ分けから始まり、筆者のリクルート、カネボウ化粧品などでの体験を挙げ、不祥事は会社をよくするキッカケと述べています。またコンプライアンス体制を要求する6つの潮流として、「流動化する人材市場」から「グローバリゼーションへの巻き込まれ」までの動向を解説し、「管理部長のコンプライアンス」と「社長のコンプライアンス」 とを対比し、「社長のコンプライアンス」の重要性を説いています。


第二章では、「内部統制の理想と現実」として、最初に教科書的な対応が生む「合成の誤謬」として、本末転倒となってしまった内部統制対応の事例を紹介し、内部統制の正しい在り方を確認した上で、本来の内部統制がもたらす有効な側面について事例を交え解説しています。


第三章では、「経営理念と社会規範を統合せよ」として、コンプライアンスと経営の判断基準を整合させる方法、業務をマトリックスで考えた上でOBゾーンを明確にするリスクマネジメント的視点を解説し、会社の視点と社会の視点を軸にそれぞれ推奨行為、許容行為、禁止行為のマトリックスで価値基準を決める方法を解説しています。さらにこの価値基軸を浸透させていくためのコンプライアンス教育プログラムについて解説しています。


第四章では、「組織内の不正をいかに早く発見し対処するか」として、意図を持って対応される不正に対応する包括的なマネジメントの構築の必要性を強調しています。不正事例と不正の見つけ方から、捜査権の無い企業内での不正調査についてその留意ポイントから5つのステップによる方法などを解説しています。


第五章では、「不祥事後、調査委員会をいかに設置し運営するか」として、3つのフェーズの分けての危機レベルに見合った調査委員会の種類と危機レベル別の調査委員会の目的と役割、その設置・運用に関わる具体的なプロセスについて解説しています。


第六章では、「コンプライアンス教育の急所」として、不祥事を起こさないためのコンプライアンス教育の必要性について、Jリーグの警告数と成績のデータなど紹介しながら、コンプライアンス教育において、特に留意すべき視点、「意識」、「知識」、「常識」とのステップ、幹部向けに行うケーススタディなどコンプライアンス教育のポイントを解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


内部統制やコンプライアンスについてのこれまでの本には、そのシステム構築などのハード面に関するものがほとんどであったと思います。本書は、ソフト面の対策に焦点を当てて解説しています。


「社員の意識」や「企業の文化」などの風土は、一つの不祥事で脆くも壊れてしまいますが、なかなか一朝一夕には、築き上げることはできません。


企業の宝のようなものです。


しかしながら、そこをおろそかにして内部統制コンプライアンスの仕組みだけ整えたとしても機能しないと思われます。


まさに「ソフト」面の対策こそ内部統制コンプライアンスの画龍点睛のポイントと思われます。


そこを一冊の本で習得できるかとなると確かに容易ではないと思います。


この難しいポイントに対して特効薬を用意することは、極めて難しいことですが、本書では、筆者の経験やコンサルティングの実例をもとに説得力ある処方箋が説かれていると思います。


<<まとめ>>


本書は、コンプライアンス及びリスク管理の第一線で活躍する著者が「ハード」面と併せて焦点を当てるべきは意識や組織文化など「ソフト」面の対策であるとして、ソフトの部分に焦点をあてて、個人の意識や組織文化をどう制御していけばいいのかを分かり易く解説しています。


本書は、企業経営からマネジメントに関わるビジネスパースンに是非とも読んでい頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第一章 不祥事とコンプライアンス
第一節 不祥事の9つのタイプ
第二節 私の不祥事体験
第三節 コンプライアンス体制を要求する6つの潮流
第四節「管理部長のコンプライアンス」と「CEOのコンプライアンス」
第二章 内部統制の理想と現実
第一節 教科書的な対応が生む「合成の誤謬」
第二節 内部統制の正しい在り方
第三節 内部統制の効用
第三章 経営理念と社会規範を統合せよ
第一節 価値判断基軸はつながっている
第二節 業務をマトリックスで考える
第三節 価値基軸を決め浸透させる
第四章 組織内の不正をいかに早く発見し対処するか
第一節 今こそ不正対応のマネジメントを確立せよ
第二節 不正事例と不正の見つけ方
第三節 不正を調査する方法
第五章 不祥事後、調査委員会をいかに設置し運営するか
第一節 調査委員会の種類と3つのフェーズ
第二節 危機レベル別調査委員会の目的と役割
第三節 調査委員会を設置・運営する具体的プロセス
第六章 コンプライアンス教育の急所
第一節 コンプライアンス教育は本当に必要なのか
第二節 コンプライアンス教育で注意すべきポイント
第三節 「意識」「知識」「常識」の3ステップ






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先月の6月24日付の金融庁の報道発表で「内部統制報告制度に関するQ&A」(平成19年10月1日付公表)に制度の更なる明確化の点から47問の新たな質問・回答が追加されています。


金融庁のサイトでQ&AのPDFファイルが公開されています。(なおPDFファイルの閲覧には、Adobe Readerなどが必要です。)

追加されたポイントは、以下のような内容です。


  • 「重要な欠陥」の意義に関する内容(問48)
  • 中小規模企業の特性に応じた内部統制の取扱いに関する内容(問39、42、54、56)
  • 評価範囲外から重要な欠陥が発見された場合の内部統制報告書の訂正に関する内容(問67)

2008年度からスタートした「内部統制報告制度」は、日々の仕事に思いがけない影響を与えますが、そのことがなかなか現場で理解されていないということもあって「内部統制報告制度に関する11の誤解」(金融庁)や上記のQ&A集が追加されたという背景にもなっていると思われます。


これまでに発行されている内部統制に関する本は、制度の背景や内部統制で求められる仕組み等について理論的に解説するといった趣旨のものが多いように思われますが、本日は、あくまで現場視点から、実務はどう変わるべきかといった内部統制の現場への影響について、1項目2ページ・85項目(シーン)にまとめて解説している本を紹介します


『交際費の事後申請が認められない』、『指定業者以外から購入できない』といった実務的な内部統制の影響等について従来との比較などイラストを交えて分かり易く解説しています。


本書:「絵でみる内部統制で仕事はこう変わる! 」です。


本書は、堀内 正博 先生の監修ならびに著者 広川 敬祐 氏にて、2008年6月に日本能率協会マネジメント 出版情報事業より発行されています。同社の「絵でみるシリーズ」の一冊になります。


本書の表紙カバーの折返し部には、以下のように書かれています。


  • 接待で予定外の二次会になったら、自腹?
  • 遠い出張でも、旅費を前払いしてもらえない?
  • フロッピーもCD−RもUSBメモリも使用禁止、メールもすべて暗号化?
  • 会社が指定した業者以外から、備品を購入できない?
  • 高価なITシステムは本当に必要なの?


日本版SOX法によって現場の仕事はどう変わるのか?

イラストで具体的なイメージが理解できる!


本書の「はじめに」で著者は、内部統制について以下のような性格を有しているものと分析しているとした上で、内部統制を喩えて言えば、『健康診断』や『人間ドック』みたいなものであると述べています。名言と思います。


  • 会社ごとに業務プロセスの状況が異なる
  • 「何を」「どこまでやるか」の考えが人によって異なる
  • 内部統制を整備しても不祥事が起こり得る
  • 一過性のものでなく、継続的な実施が要求される

本書は、8章から構成されています。本書では、見開きの2頁で、85項目が取り上げられ解説されています。右側のページでは、タイトルに続いて、登場人物の対話のやりとりで解説が進みます。


課長と新入社員との会話が中心で、他に経理担当、課長の部下、先輩社員、営業担当、購買担当、総務担当、人事担当、社長、経営企画担当、在庫担当、IT担当と多彩な登場人物のやりとりを通して解説が進むという流れになっています。


各頁は3段組で、左側の上段と中段には、その項目のポイントをイラストで解説するという構成になっています。


また本文で重要なキーワードや箇所は、太字で強調され、また巻末には、重要キーワードの索引があって検索の便宜が考慮されています。


また各章の終わりには、コラム欄(Column)が設けられ、関連した話題が取り上げられています。


第1章では、「内部統制とは何だろう?
として、『1-1. 企業不祥事をこの世からなくすには?』から『1-9. 結局、どうなればゴールなのか』に至るJ-SOX法の位置づけ関連した解説となっています。


第2章では、「内部統制で日常業務はこう変わる!
として、内部統制によって日常業務はどのように変化するかとの内容について、『2-1. 職場へ「いつ」、「誰が」出入りしたかを管理するようになる』との入退室管理や立て替え、仮払制度の廃止などの10項目について解説しています。


第3章では、「内部統制で販売はこう変わる!
として、内部統制のもたらす販売関連に関する影響を取り上げ、『3-1. 販売代理店の管理に特に注意が注がれる』など販売代理店経由の不正対応から営業債権の滞留といった14項目について解説しています。


第4章では、「内部統制で購買はこう変わる!
として、内部統制の及ぼす購買関連への影響を取り上げ、『4-1. 仕入先の担当は複数人が原則となる』から、支払通知の発行などの11項目について解説しています。


第5章では、「内部統制で業務管理はこう変わる!
として、内部統制に伴う業務管理に対する影響について、『5-1. 不正防止のため職務分担が検討される』との職務文章に関するものから、下請法に関するものまで11項目について解説しています。


第6章では、「内部統制で経理はこう変わる!
として、内部統制に伴う経理への影響に関して、『6-1. 会社から現金が消える』など小口現金の廃止に関するものから、財務情報の開示手続きの関するものまで10項目について解説しています。


第7章では、「内部統制で資産管理はこう変わる!
として、内部統制に伴う資産管理に関する影響について、『7-1. 新設備の導入では使用開始日に注意する』など設備導入についてのものから在庫評価に関わる評価損の計上までの内容を解説しています。


第8章では、「内部統制でコンピュータのセキュリティはこう変わる!
として、セキュリティポリシーに関するものから『8-9. 電子メールの添付ファイルにはパスワードを設定する』との電子メールの暗号化に関するものまで、内部統制に伴うコンピュータのセキュリティへの影響を解説しています。


本書は、内部統制について、内部統制の影響を受ける現場側の視点から実務的に内部統制の影響について対話形式で85のシーンについて分かり易く解説されています。


多くの対話が課長と新入社員といった設定になっており、本書は、新入社員の方から、内部統制の仕組みをマネジメントする立場の方々までの幅広いビジネスパースンにご一読をお薦めします。


[絵でみるシリーズ] 絵でみる内部統制で仕事はこう変わる! (絵でみるシリーズ)
日本能率協会マネジメント 出版情報事業
堀内 正博(監修)
発売日:2008-06-20
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:112773
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 現場実務にそった内容
おすすめ度5 他の内部統制本と全然違いますね

なお本書の概要目次は、以下です。
第1章 内部統制とは何だろう?
第2章 内部統制で日常業務はこう変わる!
第3章 内部統制で販売はこう変わる!
第4章 内部統制で購買はこう変わる!
第5章 内部統制で業務管理はこう変わる!
第6章 内部統制で経理はこう変わる!
第7章 内部統制で資産管理はこう変わる!
第8章 内部統制でコンピュータのセキュリティはこう変わる!





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  • 他社より早くリスクを察知したい
  • コストを極力下げて効果を上げたい
  • 経営者・管理者の責任連鎖を保証したい
  • 財務報告の内部統制だけで終わらせたくない
  • ERMを戦略策定・経営計画と一体化させたい

というニーズに応えるために本書を執筆しました。


というのが「はじめに」の書き出しの言葉となっています。


ERMEnterprise Risk Management全社的リスクマネジメント)は、今日、コーポレートガバナンス、経営管理(業績管理)、内部統制、コンプライアンス、CSR、セキュリティ対策などを統合的にマネジメントするための概念としても注目されつつありますが、本書では、ERMを以下のような仕組みとしています


  1. 経営戦略の達成を合理的に保証するためのプロセス
  2. 経営者によってリードされ、戦略策定に活用され
  3. 組織全体に適用され、全社員が参画することによって活性化し
  4. 発生可能性の高いリスク事象を予見するように設計され
  5. 経営者への投資やリスクの選好の度合い(リスク・アピタイト)をマネージし
  6. ガバナンスを強化し、持続的な成長を支援する

コーポレート・ガバナンスの強化、コンプライアンス体制の見直し、新たな法制度への効果的な対応などに求められるERM(全社的リスクマネジメント)や内部統制の構築・高度化に必要な知識について分かり易く解説している本を紹介します


経営者、CFO、管理者の方々ためのERMの実践実務書になります。


金融庁の内部統制報告制度へのコスト効果を意識した対応、ERMの仕組み確立にむけてのロードマップの描き方、さらには、ERMの導入にあたって留意すべき事項、導入のために必要なプロセスなどを分かり易く解説しています


本書:「内部統制とERM」です。


透明性を高め、説明責任を果たす」との副題が付いています。


本書は、著者:神林 比洋雄 氏にて、2008年5月にかんき出版より発行されています。


本書の帯、並びに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれてあります。


全社的リスクマネジメントで


持続的成長を目指す


他社より早くリスクを察知したいとき


コストを極力下げて効果を上げたいとき


税務報告のみの内部統制に終わらせたくないとき



すばやい意志決定でリスクに対応し、チャンスに変える


  • 経営者と社員が説明責任を果たす
  • 財務報告の内部統制からERMへのロードマップを描く
  • ERMを戦略策定・経営計画と一体化させる
  • モニタリング機能により経営の品質を高める

経営者・管理者のためのポイント付


本書は、8章から構成されています。また各章の見出しの項目について、最初に「経営者・管理者のためのポイント」として、その見出し項目のエッセンスが枠囲みにて、箇条書きでまとめてあり、続いて解説がされるというスタイルで説明がされており、分かり易い構成となっています。


第1章では、「持続的成長を脅かす新たなリスクとは?
として、グロバリゼーションの進展に伴う、リスクの多様化、複雑化などを総括した上で、続発する不祥事について、その中味を分析し、トップマネジメントの責任を確認しています。さらに会計基準の国際的な統合の現状について概観しています。


第2章では、「新たなリスクにどう対応するか
として、コーポレートガバナンスの強化への対応、また内部統制とERMとの関わり、また企業不祥事に関わる予防ならびに企業価値向上の観点、効果的なコンプライアンス・CSRに応えるための内部統制・ERMの位置づけ、内部統制報告制度の導入2年目以降に対する展望、会社法と内部統制とERMとの関係、経産省、東証、日本経団連の期待といった側面に対してどう対応するか等のポイントを解説しています。


第3章では、「トップダウンによる、変化への全社的な対応
として、ERMを基軸としたトップダウンによる各種の変化への対応の考え方が解説されています。


第4章では、「内部統制はERMの基盤
として、内部統制が誕生してきた経緯にはじまり、COSOモデル、COSOの内部統制のフレームワーク、内部統制の目的から構成要素、内部統制に対応すべき経営者、管理者の役割、内部統制の限界、内部統制の構築・展開のためのロードマップ、リスクマネジメントとしての内部統制を基盤としてのERMの観点からのステップアップなどを解説しています。


第5章では、「財務報告のみの内部統制で終わらせない
として、金融庁の内部統制報告制度、のフレームワーク、アメリカのSOX法対応の初年度に発生した取組から学ぶこと、内部統制プロジェクトの効果的な進め方、内部統制の評価や不備に対応するためのスタンスなどを解説しています。さらに内部統制の付加価値を高めるとの観点からの重要な視点、そして内部統制からERMへと展開していくアプローチとそれに関する考え方などを解説しています。


第6章では、「ERMを導入・強化する
として、導入前に考えておくべき事項から始まり、COSOのERMフレームワークの概説、ERMの導入にむけてのリスクマネジメントビジョンの策定と共有化、リスクマネジメント能力の成熟度レベルとその特徴、要素などを解説し、ERMを導入・強化していく3つのステップとその概要を解説しています。次いで、第1のステップとなる「全社的リスクの評価」のための4つの取組、第2のステップとなる「ギャップ分析」のための2つの取組、さらに第3のステップとなる「継続的改善」のための2つの取組について順次、詳解しています。


第7章として、「内部統制・ERMの品質をモニタリングする
として、内部統制及びERMの品質をモニタリングするための「自己評価」、「内部監査」「監査役・監査委員会」、「外部監査人による内部統制監査」などについて、内部統制及びERMの品質との関わりについて、その意義や具体的な活動とその留意すべきポイントなどを解説しています。


第8章として、「ERMの将来ビジョン
として、事業パフォーマンスの改善へのERMの活用にはじまり、事業戦略策定とのERMの関わりについての展望、M&Aのプロセスについてリスクマネジメントの観点からM&Aを成功させるための進め方など解説しています。さらに持続可能な競争優位の確立にERMを活用するとの考え方やそのポイント等を解説しています。


ERMを企業価値を高める、事業戦略・目的の達成のためのリスクマネジメントとの視点から内部統制とからめて事業戦略策定・管理プロセスとリスクマネジメントとの統合の重要性などを実務的に経営者・管理者のためのポイントを重点に分かり易く解説しています


今日の不確実で激変する環境の中でしっかりと変化に対応して生き残り競争優位を確立し目標を達成していく企業のためのリスクマエジメントであるERMに関心がある経営者・管理者・ビジネスパースンには、読んで頂きたい一冊です


内部統制とERM 透明性を高め、説明責任を果たす
かんき出版
発売日:2008-05-13
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:69359

なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 持続的成長を脅かす新たなリスクとは?
1. 経済のグローバル化とリスクの多様化・複雑化
2. 不祥事の発生と法規制強化
3. 加速する会計基準の国際的な統合
第2章 新たなリスクにどう対応するか
1. コーポレートガバナンスを支える
2. 企業不祥事を予防する
3. コンプライアンス・CSRに応える
4. 適正な財務報告を支える
5. 会社法が期待する内部統制・リスク管理
6. 経産省、東証、日本経団連が期待すること
第3章 トップダウンによる、変化への全社的な対応
1. 変化にトップダウンで対応する
2. 全社的な視点で対応する
3. ERMの取り組み状況と進化への道
第4章 内部統制はERMの基盤
1. COSOモデルの誕生
2. 内部統制の目的を理解する
3. 内部統制の構成要素を知る
4. 内部統制にどう立ち向かうか
5. 内部統制の限界を知る
6. 内部統制構築のロードマップ
第5章 財務報告のみの内部統制で終わらせない
1. 金融庁がめざす内部統制の強化
2. アメリカの取り組みから学ぶこと
3. 内部統制プロジェクトを効果的に進める
4. 内部統制を効果的に評価する
5. 内部統制の不備に対応する
6. 内部統制の付加価値を高める
7. 内部統制からERMへ
第6章 ERMを導入・強化する
1. ERMの導入前に考えるべきこと
2. COSOのERMフレームワーク
3. ERMの導入に向けて
4. ERMの導入ステップ1:全社的リスクの評価
5. ERMの導入ステップ1:全社的リスクの評価
6. ERMの導入ステップ1:全社的リスクの評価
7. ERMの導入ステップ1:全社的リスクの評価
8. ERMの導入ステップ2:ギャップ分析
9. ERMの導入ステップ2:ギャップ分析
10.ERMの導入ステップ3:継続的改善
11.ERMの導入ステップ3:継続的改善
第7章 内部統制・ERMの品質をモニタリングする
1. 自己評価の意義と効果
2. 内部監査と内部統制・ERM
3. 監査役・監査委員会と内部統制・ERM
4. 外部監査人による内部統制監査
第8章 ERMの将来ビジョン
1. パフォーマンスを向上させる
2. 企業の意志決定に係るERM
3. M&Aにおけるリスクマネジメント
4. 競争優位の確立
おわりに−ERMの活用から企業価値向上へのロードマップ







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日本版SOX法に基づき、粉飾決算などの不正会計の防止を目的とした法律である内部統制報告制度が平成20年4月1日開始する事業年度から適用されます。


この内部統制報告制度は、すべての上場企業に対し、財務報告の健全さが問われているもの。経営者による社内管理体制の自己点検を義務づけるものです。


この内部統制についてこれまでに各社とも入念な準備を進めてきたとされていますが、万が一にも上場廃止という伝家の宝刀が振り下ろされることを警戒し“リスク過敏”に陥っている事例もみられ、依然として現場での混乱を抱えている実情と言われています。


このような背景から、3月には、金融庁による「内部統制報告制度に関する11の誤解」と呼ぶ文書も公表されています。


日経産業新聞(2007-10)の日本の人気講師ランキングのCSR・リスクマネジメント部門でトップ3にランク入りしている著者が、内部統制は経営そのもので、すでにやっているとし、内部統制について何をどこまでやれば良いかといった内部統制の本質を見極める目の『内部統制リテラシー』を高めることが大切と説いている本を紹介します。


企業価値を高めてくれる内部統制を本来の姿に戻すためにはどうしたらいいのか、内部統制に関わる「リスク過敏症」や社員が職場で抱いてしまった「やらされ感」は、如何にして解消すればいいかという処方箋を提示しています


また多くの企業、社員が悩まされている内部統制を価値あるものに変化させるためのノウハウ等について明快に伝授しています。


本書:「リスク過敏の内部統制はこう変える!」です。


本書は、著者:戸村 智憲 氏にて、2008年4月に出版文化社より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれています。


非まじめ」な


監査対応で、みるみる


になる


内部統制リテラシー


のすすめ



日経産業新聞


人気講師ランキング第3位


カリスマ講師が語る


効率的に内部統制とすすめる


奥義!



本書は、読者視点で書かれてあり、示唆に富んだ箴言の引用や身近なたとえ話なども交え、ここが重要と言ったポイントを強調しながらシンプルで分かり易く説得力に富んだ解説となっています。


本書は、5章からなりますが、各章の終わりには、「コラム1:同じ四文字の「内部統制」でもこんなに違う」といったトピックスを取り上げたコラム欄が設けられています。


第1章では、「内部統制は経営そのもの−すでにやっている内部統制
として、『身の回りを「内部統制メガネ」で見てみよう』ではじまり、内部統制を読み解く力を養うコツは、現状の業務などで表が「戦略遂行・業務活動」、裏が「リスク管理・内部統制」という一枚のコインと気付くことだなどの含蓄深い話しが展開されています。さらに不祥事問題、COSOモデルについての解説などに続いて、内部統制のエッセンスとして、『戸村オリジナル「七文字式内部統制−リスク管理・内部統制の神髄』について紹介しています。すなわち、「内部統制で大切なことは、「『正直に』『正確に』『正式に』対応することを『適時適切』に行うこと」と述べています。七文字は、3つの『正』と『適切適正』とし、これを備えた経営活動こそ顧客の信頼が高まり、内部統制による競争優位を獲得できるとしています。


第2章では、「仏作って魂入れずの内部統制からの脱出
として、ラーメン屋さんで内部統制を読み解く力を身につけるとし、コンサルティング会社についても自分の舌で良いコンサルタントを探すといった内容など内部統制リテラシーを高め、内部統制の基本や原点に戻ることの重要性を説いています。付け焼き刃にしない内部統制に取り組む上で、温故知新がキーワードとして、新しいことでなく、これまでやっていることを見直すことが大切と説いています。さらに監査法人・コンサルタントとのかしこい付き合い方について、監査法人との協議などの場面において、あなたの発言の語尾に『よ』と『ね』を付け加えることで、内部統制リテラシーも立場もがらっと良いものに変わると述べています。


第3章では、「幸せをもたらす内部統制へ
として、何にでも重大なリスクありとして過剰な反応を示す『リスク過敏症』を取り上げ、自分で内部統制リテラシーを働かせ、受容可能なリスクのレベルを判断して対応する姿勢を『非まじめ』と述べ、『非まじめ』な対応の心得を説いています。ここに監査に合格するヒントがあるとしています。すなわち、非まじめにここまでは、リスクの回避・低減・転嫁する代わりに、ここからは、リスクを受容しようという内部統制対策のある程度の落としどころを付けておくのが大切と述べています。またISOや規格と内部統制との関係についても言及し、根っこも目的も同じとの「包容力」に相当する内部統制リテラシーによる相互理解が大切としています。またミッション経営による本当の内部統制を目指す考え方について解説しています。


第4章では、「内部統制「非まじめ」問答集
として、内部統制の活動に関連して「フリーアドレス制」など実務的な8つの質問とそれに対する回答がQ&Aとして掲載されています。


第5章では、「内部統制リテラシーに役立つエッセー
として、内部統制リテラシーを高めるとの観点から身近な幾つかの社会現象に関わる含蓄に富んだ幅広いテーマのエッセーが掲載されています。


本書は、内部統制の本質は何かを見抜く力と筆者が定義する「内部統制リテラシー」を高めることに焦点をあて、本来、企業価値を高めてくれる内部統制についてどのように誤りの部分を正し、どのように価値あるものに転換していくべきか等のノウハウやポイントを分かり易く解説しています


内部統制に関心があるビジネスパースンには、是非、読んで頂きたい一冊です。


リスク過敏の内部統制はこう変える!
出版文化社
戸村 智憲(著)
発売日:2008-04-14
発送時期:通常3~5週間以内に発送
ランキング:86954
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 役立った


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 内部統制は経営そのもの−すでにやっている内部統制
第2章 仏作って魂入れずの内部統制からの脱出
第3章 幸せをもたらす内部統制へ
第4章 内部統制「非まじめ」問答集
第5章 内部統制リテラシーに役立つエッセー





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金融庁の内部統制部会専門委員でもある内部統制の第一人者の町田 祥弘先生の著作で、新書版とコンパクトながら、充実した内容で、「内部統制とは何か」、「構築、評価及び報告、監査などにおいて何をするべきなのか」を図表など使いながら分かり易く、体系的に解説している内容が好評で当該分野のベストセラーともなった内部統制の知識」(2007年3月発行:「ISOの本棚」ブログでも紹介が改訂され、第2版が発行されています。


第2版でも、一般のビジネスパースンや学生などを対象に内部統制の重要性に始まり、会社法、金融証券取引法に関わる内部統制の定義から構築プロセス、経営者の評価、外部監査の内容まで、内部統制の基礎的な知識を体系的にやさしく解説しています


また新たに内部統制報告制度について、内閣府令や内閣府ガイドライン、Q&A、日本公認会計士協会の内部統制監査に係る「実務上の取扱い」などが反映され、内部統制問題の焦点となる事項についての情報が新たに盛り込まれた内容になっています。


本書:「内部統制の知識 第2版 」です。


本書は、著者:町田 祥弘先生にて、2008年3月に日本経済新聞出版社より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


「ベストセラーを大改訂


難解なルールも


これで氷解!!


内閣府令や「業務上の取扱い」などに完全対応


内部統制の定義から構築プロセス、経営者の評価、外部監査の内容まで、知っておきたい知識を完全網羅。」



また本書の表紙の折り返し部には、以下のように本書の特徴を記載しています。

  • 本書は、内部統制の定義から、構築プロセス、経営者の評価、そして外部監査の内容まで体系的にやさしく解説しています。

  • 2008年度から導入される内部統制報告制度について、内部統制報告基準・実施基準をはじめ、内閣府令や日本公認会計士協会の「実務上の取扱い」など、最新の情報を盛り込みました。

  • 参考例を用いて報告書の具体的な記載内容を説明しています。

  • 実務の進展により、さまざまな問題が明らかになってきています。本書では、章を設けて詳しく紹介しました。



本書の「まえがき」で著者は、「内部統制の時代」として今日の状況を概観して、「会社法」、「金融証券取引法」などの法律が規定された背景に、不正な財務報告や法令等への違反が相次ぐという状況の中で、企業がリスクに対していかなる対応を払ってきたかが問われているとしています。さらに「企業活動の国際化や雇用環境の変化を背景として、今後、日本においても、経営者が自社の活動にかかるリスクを適切に把握し、自らの責任において自社の業容等に適した内部統制を構築することが重要になっていく」と述べています。


本書は、8章から構成されています。法令などの関係文書の要点は、枠囲いで示すなど多くの図表を用いて分かり易く解説されています。


[I]では、「内部統制とは何か
として、内部統制の時代的背景とその位置づけなど、また会社法で規定される「内部統制」では何が求められているか、さらに金融証券取引法で求められる「内部統制報告」についてその背景から概要までを解説しています。また新たに2007年8月10日および2007年10月1日の内閣府令、「内部統制報告制度に関するQ&A、日本公認会計士協会の「実務上の取扱い」などにも触れ解説しています。


[II]では、「内部統制の歴史
として、タイトルが第1版では、変遷でしたが歴史に変わっています。内容としては、アメリカにおける内部統制の歴史から、経営者の視点による内部統制に至るまでの概要を解説し、次いでCOSOのフレームワークについて、COSOの意味から、その詳細とCOSOフレームワークの展開までを解説し、我が国の内部統制の展開を取り上げ、「監査基準」での内部統制の概念定義、経済産業省の報告書(リスク管理・内部統制研究会による「リスク新時代の内部統制-リスクマネジメントと一体となって機能する内部統制の指針-」などを解説しています。


[III]では、「アメリカでの現状と問題点
として、「エンロン事件とSOX法」について、SOX法の概要から内部統制報告制度の展開、その見直し(コスト負担への(初年度の見直し)対応、規制・基準の改定とその後の展開としての中小企業への対応など)の経緯とその課題について解説しています。


[IV]では、「内部統制の基本的枠組み
として、「内部統制報告の定義と目的」において、その基本的な枠組み等について解説しています。内部統制の目的である業務の有効性及び効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令等の遵守、資産の保全、また内部統制の基本的要素である「統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング、ITへの対応」について解説しています。また内部統制の限界として、「リスクが受容可能なレベルまで低減できるという合理的保証をもたらすもの」とし、その限界について言及し、外部監査の観点で内部統制の評価が行われると、限界は、軽減または解消されると解説しています。さらに内部統制の基本的枠組みに関わる関係者の役割と責任について解説しています。


[V]では、「内部統制の構築プロセス
として、「内部統制構築の意義」について、実施基準に関わる内部統制の構築の目的と範囲、財務報告に係る内部統制構築の要点について解説しています。さらに内部統制構築の事例を交えて、内部統制の構築のプロセスについて、基本的計画と方針の決定、整備状況の把握、把握された不備への対応と是正、監査人の関与などについて解説しています。


[VI]では、「経営者による評価および報告
として、「内部統制の評価の意義」について財務報告の範囲などを解説し、「内部統制評価の範囲」について、原則として連結ベースとした上で、評価範囲の決定についてフローなどにより解説しています。また各種の内部統制の評価の方法、内部統制報告について報告書の例をあげて解説しています。


[VII]では、「内部統制の監査
として、「内部統制監査の意義」について内部統制監査の目的、監査と財務諸表監査との関係の解説に始まり、監査計画と評価範囲、さらには内部統制監査の実施の要領や留意ポイントなどを解説し、内部統制の重要な欠陥の報告と是正、さらに監査人の報告書の記載事項等を事例を交えて解説しています。


[VIII]では、「内部統制問題の焦点
として、会社法と金融商品取引の並列について、不正問題に対する重点移動、日本企業の内部統制の課題、内部統制の構築プロセスにおける課題、内部統制の重要な欠陥、中小企業の問題、内部統制報告のゆくえといった構成で今後の我が国の内部統制問題において焦点となると考えられる諸点について展望しています。


本書は、最新のトピックスも反映されて内部統制にまつわる全般的な概要が分かり易く解説されており内部統制に関心があるビジネスパーソンには、内部統制について網羅的に概観できるお奨めの一冊です。



内部統制の知識 第2版 (日経文庫 C 54)
日本経済新聞出版社
町田 祥弘(著)
発売日:2008-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:39036


なお本書の概要目次は、以下の通りです。
[I]内部統制とは何か
 1 内部統制の重要性
 2 会社法の「内部統制」規定
 3 金融商品取引法と内部統制報告
[II]内部統制の歴史
 1 アメリカにおける内部統制の歴史
 2 COSOのフレームワーク
 3 日本における内部統制の展開
[III]アメリカでの現状と問題点
 1 SOX法と内部統制報告制度
 2 内部統制報告制度の見直し
[IV]内部統制の基本的枠組み
 1 内部統制報告の定義と目的
 2 内部統制の基本的要素
 3 内部統制の限界
 4 関係者の役割と責任
[V]内部統制の構築プロセス
 1 内部統制の構築の意義
 2 内部統制の構築プロセス
[VI]経営者による評価および報告
 1 内部統制の評価の意義
 2 内部統制の評価の範囲
 3 内部統制の評価の方法
 4 内部統制報告
[VII]内部統制の監査
 1 内部統制監査の意義
 2 監査計画と評価範囲の検討
 3 内部統制監査の実施
 4 監査人の報告
[VIII]内部統制問題の焦点
 1 会社法と金融商品取引の並列について
 2 不正問題に対する重点移動
 3 日本企業の内部統制の課題
 4 内部統制の構築プロセスにおける課題
 5 内部統制の重要な欠陥
 6 中小企業の問題
 7 内部統制報告のゆくえ





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平成20年4月1日以後開始する事業年度から導入される内部統制報告制度への準備と対応も対象組織においては、いよいよ最終段階かと思われます。


というと全ての準備を4月1日までに完了していることが必要という印象となりますが、内部統制もプロセスなので問題点があれば、運用以降においてもその都度、継続的に是正処置を実施していくことが肝心です。


この3月11日に金融庁は、「内部統制報告制度に関する11の誤解」と呼ぶ文書を公表しています。その背景は、内部統制報告制度について、本来の意図は、企業等に過度のコスト負担をかけることなく、効率性と有効性のバランスをとりながら整備することを目指しているものだが、実務の現場では、一部に過度に保守的な対応が行われているとのことから、改めて制度の意図を分かり易くQ&A形式にて12ページの資料で説明しています。


ちなみに11の誤解とは、以下の点で、上記の文書では、『誤解』←『実際』、『具体例』の順で1頁1項目でシンプルに説明しています。


  1. 米国SOX法と同じか
  2. 特別な文書化が必要か
  3. すべての業務に内部統制が必要か
  4. 中小企業でも大がかりな対応が必要か
  5. 問題があると罰則等の対象になるのか
  6. 監査人等の指摘には必ず従うべきか
  7. 監査コストは倍増するのか
  8. 非上場の取引先も内部統制の整備が必要か
  9. プロジェクトチーム等がないと問題か
  10. 適用日までに準備を完了する必要があるのか
  11. 期末のシステム変更等は延期が必要か

ところで、書店でも内部統制のコーナーが設けられるほど内部統制についての各種の解説書も相次いで出版されています。


本日は、このJ-SOX法に関わる内部統制の対応業務を遂行する上で、業務の効率性や経営的実効を阻害する要因を落とし穴として紹介し、その解決に向けてのヒントを提供することを主眼に、経験豊富な第一人者が、総計66問のQ&A形式で内部統制プロジェクトの効率化と経営の実効性のポイントからおよび次年度以降の対処ノウハウを解説している本を紹介します。


本書:「内部統制の「落とし穴」完全対策ガイド」です。


第一人者が本音で指南!」との副題が付いています。


本書は、著者:森本 親治氏にて、2008年2月に日経BP社より発行されています。



本書の帯には、以下のように書かれてあります。


「 J-SOX完全対応


66のQ&Aで読み解く


これまでの解説書には載っていない「落とし穴」はココだ!


内部統制の勘どころ


内部統制プロジェクトを進めていくと、事前には予想しえない数々の「落とし穴」に遭遇します。解説書通りにプロジェクトが順調に進むことはまずありませんし、時には解説書とは違った解釈や考え方が求められる場合もあります。
US-SOX、J-SOXの経験豊富な第一人者が、Q&A形式で内部統制プロジェクトの効率化と経営の実効性のポイント、および次年度以降の対処ノウハウを網羅的に指南します。」



筆者が、本書の「はじめに」に記載していますが、本書は、以下のような方々を読者に想定しているとのことです。J-SOX対応に関与している担当役員、監査役、プロジェクトマネージャー、チームリーダー、各社。各拠点でのリーダー、内部監査人、外部アドバイザー、外部監査人、…。


本書は、13章から構成され、66のQ&Aを通して運用開始からSOX対応以降までを視野に入れての内部統制の「落とし穴」から解決策、さらに重点となる勘どころの全般にわたり、実務的な観点から詳細に解説されています


筆者の監査、事業会社、外部コンサルと三者の立場での経験に基づき、類書になかった経営的な観点からの内部統制の実務のポイントや本質を分かり易く解説しています。


Q&A形式のためどこからでも拾い読みができますが、第1章から第4章で全体感を、第5章から第12章については、個々の問題点に応じて読んで頂くと効果的であると筆者は、「はじめに」で述べています。


第1章では、「SOX対応戦略を策定するための全体観を持つ
として、自社の状況に応じた主体的なSOX対応業務を行い、業務の効率性と経営の実効性の追求することが必要とし、規制環境の動向の正確な理解に関わる『01. 内部統制の規制環境の動向』~『06. 内部統制目的の相互依存/トレードオフ関係』に至るQ&Aを通して全体観を持つことの重要性を説いています。


第2章では、「効率的な全社推進体制を組む
として、経理部門とその周辺のみで外部リソースに頼って、財務報告統制のプロジェクトを推進しようとする企業もあるが、だましだましの対応では、破綻するとし、関係部署が本格参加する効率的な全社推進体制をくみことが中・長期的視点では、定着・浸透が進むと述べ、『07. プロジェクトチームの組成』~『12. 外部のアドバイザーやベンダーの活用』など全社推進体制の取組方のポイントを解説しています。


第3章では、「全体的なSOX対応業務の削減を図る
として、財務報告統制が有効に整備・運用されていることを立証する上で、全ての対応業務の観点からのゼロベースの見直しが必要とし、『13. 外部監査人の依拠範囲を知る』~『15. SOX対応戦略策定の重要性』など全体的なSOX対応業務の見直しのポイントについて解説しています。


第4章では、「外部監査人との行き違いをなくす
として、外部監査人との関係について、その立場を正しく理解・尊重し、彼らが納得しやすいような形を意識してSOX対応業務を計画することが大切とし、『16. 外部監査人に対する代表的誤解』~『20. 外部監査人との接し方』などを解説しています。


第5章では、「評価範囲を絞り込む
として、評価範囲が拡散してしまわないように、拠点、勘定科目ないし業務プロセスの選定が重要とし、原則的な評価範囲の考え方からテスト対象拠点までの全体像について、『21. 評価範囲の原則的な考え方』~『24. 決算・財務報告プロセスの評価範囲』などを解説しています。


第6章では、「文書の手戻りをなくす
として、文書のどのような手戻りが発生しやすいか、またその発生を防止し、混乱を最小限にするためどのような点に留意すべきかなどについて、『25. 手戻り発生の全体像』~『30. 整備状況の有効性の判断基準』等について解説しています。


第7章では、「セルフテストの客観性を高める
として、有効性テストについて、SOX対応業務の効率化、独立性と専門性などの両立など含め客観性を高める視点について、『31. テスティング・チームの構成』~『34. 経営者評価の客観性向上策』等について解説しています。


第8章では、「テスト対象コントロールを絞り込む
として、SOX対応業務の全体的なボリュームの中で課題となる運用テストの負荷について、テスト対象となる統制活動数の絞り込みについて、『35. ロケーション別の統制活動のグルーピング』~『37. キー・コントロールの絞り込み』等について解説しています。


第9章では、「テスト対象期間を絞り、テスト方法を簡便化する
として、テスト対象コントロールの選定が終了した段階でテスト対象期間を絞り込み、テスト方法を簡便化する方法について、『38. 母集団の確定』~『42. 変更管理とウォークスルーの活用』等について解説しています。


第10章では、「IT統制を一体で評価する
として、システム部門に関係し、統制活動単位で権限認証、アクセス制御、インプット・バリデーション、自動計算や自動仕訳、インタフェース、集計・例外レポートの検証項目に分けての文書化・テストについて、『43. IT全般統制のスコーピング』~『47. ベンチマーキング戦略によるテスト削減』などIT統制に関わる評価について解説しています。

第11章では、「実質的な不備を減らす
として、売り上げが1兆円を超えるような企業であれば、数百から数千単位の文書化された所定の統制活動と異なる例外事項が検出されるとし、論理構成に乱れのない実証作業を、外部監査人と密接に連携しながらこのような実質的な不備を減らす取組について、『48. コントロールの選択』~『54. 不備の早期改善と重要な欠陥の判断』等について解説しています。


第12章では、「有効性の経営者報告に関する論拠を明確にする
として、経営者法記憶で財務報告統制が有効と評価されるためのポイントについて、『55. 有効性を主張する論理構成を明確にする』、『56. 経営者評価の妥当性の根拠を明確に主張する』について解説しています。


第13章では、「内部統制の経営的実効を上げる
として、内部統制システムの経営的実効性の向上について、企業グループ全体の連結経営が大きな課題を抱えていて、本社機能部分の役割の明確化、プロセスオーナーの確立、事業リスクの統合管理、財務報告統制以外の統制目的の拡大、リスク・マネジメントとの統合、現場への浸透定着などの認識と、それらに対する対処が必要とし、『57. 事業リスクの統合管理』~『66. 合併・買収先の統制』等の課題の対処の施策等について解説しています。


内部統制の「落とし穴」完全対策ガイド―第一人者が本音で指南!
日経BP社
森本 親治(著)
発売日:2008-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:22238
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 内部統制プロジェクトにかかわる方必携の1冊
おすすめ度5 実効性重視と本音の本格指南書
おすすめ度4 監査初年度を迎え、内部統制を実運用していく上で必要な情報が書かれています。
おすすめ度5 実務責任者には最適な指針書


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 SOX対応戦略を策定するための全体観を持つ
第2章 効率的な全社推進体制を組む
第3章 全体的なSOX対応業務の削減を図る
第4章 外部監査人との行き違いをなくす
第5章 評価範囲を絞り込む
第6章 文書の手戻りをなくす
第7章 セルフテストの客観性を高める
第8章 テスト対象コントロールを絞り込む
第9章 テスト対象期間を絞り、テスト方法を簡便化する
第10章 IT統制を一体で評価する
第11章 実質的な不備を減らす
第12章 有効性の経営者報告に関する論拠を明確にする
第13章 内部統制の経営的実効を上げる






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内部統制は、基本的に、業務の有効性及び効率性財務報告の信頼性事業活動に関わる法令等の遵守資産の保全4つの目的が達成されているとの合理的な保証を得るために、業務に組み込まれ、組織内のすべての者によって遂行されるプロセスをいい、統制環境リスクの評価と対応統制活動情報と伝達モニタリング(監視活動)及びIT(情報技術)への対応6 つの基本的要素から構成される。(以降略)』



というのが「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」(2008-02-15:企業会計審議会)による内部統制についての定義になります。


この2008年4月からの開始事業年度から内部統制報告制度がスタートになります。


内部統制とはどんなしくみなのか、内部統制にITを活用するにはどうしたらよいかなど内部統制の重要なポイントについてわかりやすく図解で解説している本を紹介します


本書:「図解 これならわかる!内部統制のしくみと実務」です。


「図解だから「内部統制」の重要ポイントが一目でわかる!」との副題がついています。


本書は、石島 隆 先生の監修にて、2008年1月にナツメ社より発行されています。


本書は、既刊『図解 内部統制のしくみがまるごとわかる』について、2008年4月からの実施基準に対応した内容へと一新されたものです。


本書の表紙の下部には、以下のように書かれてあります。


日本版
SOX法
実施基準
完全対応!


2008年4月開始事業年度


から適用の「内部統制」を


この一冊で徹底攻略!


本書は、内部統制の全体像とその要点について概観するといったスタイルでの監修者へのインタビューからはじまり、内部統制の組織での浸透度合いをチェックする経営陣10項目及び社員10項目のチェック表があります。さらに4つの章から構成された35問のQ&Aスタイルの解説で内部統制の仕組みと実務のポイントについて解説される構成になっています。


また1章~3章までの章の終わりには、「内部統制のはなし」のコラム欄が設けられ、「新会社法と内部統制の関係は?」などのテーマが取り上げられています。


なお巻末には、「財務項目に係る全社的な内部統制に関する評価項目の例」「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」の付録が添付されています。


Q&A的なテーマの項目について見開きの2ページで右側のページでは、テーマの解説文がまた下部には、「これも知っておこう」としてそのテーマに関連するトピックス事項が取り上げられ、解説されています。また左側のページでは、そのテーマについて、イラスト、概念図、スキーム図、チャートなどの図表を用いてテーマのキーポイントについて説明を補完するといった構成になっています。


本書では、内部統制についてその仕組みと実務の重要なポイントについて図解で分かり易く解説しています。金融証券取引法に関わる「日本版SOX法」および会社法で求められる内部統制について全体的に概観できる良い入門書と思います。



図解 これならわかる!内部統制のしくみと実務
ナツメ社
石島 隆(監修)
発売日:2008-01-18
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:189590



なお本書の概要目次は、以下です。
 内部統制の構築は、リスクマネジメントの一環
1章 なぜ今、内部統制が必要なの?
 なぜ今、内部統制が必要なの?//~//企業が抱えるリスクって何?
2章 そもそも内部統制って何?
 内部統制を一言で言うと//~//ITへの投資は何をすればいい?
3章 内部統制ってどんなしくみなの?
 内部統制のしくみってどんなもの?//~//内部統制の限界って何?
4章 内部統制にITを活用するには?
 なぜIT化する必要があるの?//~IT業務処理統制って何するの?





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 会社法ならびに金融証券取引法の内部統制についての要求内容が概念的要素が多いためなかなか分かり難いということもあってか、2007年度ならびに2008年になってからも内部統制に関する本は、相次いで出版されていてどれを読めば良いのかなかなか判断しづらいといった状況にあります。


内部統制モデルの包括的フレームワークが提唱されたトレッドウェイ委員会によるCOSO報告書で明示されている内部統制の本質は、「内部統制とは、人間が遂行するプロセスである」として、業務に組み込まれ、全ての関係者によって遂行されるプロセスを実現すること。そしてプロセスとしての内部統制を実現するために必要不可欠となる機能が内部監査と説いて内部統制の整備と内部監査の機能を重点に分かり易く解説している本を紹介します。


2002年から日本内部監査協会の講習会で講師を務めている著者が内部統制報告制度の歴史的経緯を整理して、日本の内部統制基準の解説とその中核となる内部監査の業務とその役割を重点としてグローバルな視点から明快に解説しています


本書:「内部統制と内部監査」です。


本書は、著者:川村 眞一 氏にて、2007年7月に同文館出版より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


この本一冊で


これまでの疑問と誤解が解消!


経営者、役員等内部統制推進責任者、内部監査人等必読の書



内部統制の整備なくして


会社の発展なく、


内部監査の働きなくして


内部統制の整備ならず




本書は、本書の執筆の経緯から本書の目的や構成の概要を解説していている序に続く、第吃堯 А崙睇統制」と第局堯А崙睇監査」の2部から構成されています。 


第吃瑤任蓮◆内部統制
として、内部統制の基礎知識/米国の内部統制概念の変遷と内部統制報告制度の歴史/COSO報告書の定義と概念/SOX法でいう内部統制/会社法でいう内部統制/金融商品取引法でいう内部統制/内部統制に関する要約整理/整備および運用すべき内部統制という章立てで、内部統制について、「内部統制とは人間が遂行するプロセスである」から経営者の内部統制の整備義務、財務報告に係る内部統制、金融証券取引法で導入された内部統制とは、内部統制報告制度のこと、経営者の責務の具体的な意味、内部統制は自社及び企業集団のために整備及び運用すべきもの、内部統制を有効に機能させる要件などに諸点について分かり易く解説しています。


第局瑤任蓮◆内部監査
として、 内部監査とは/三様監査の比較/監査と検査の相違/内部統制と内部監査/内部監査人の任務/実効を上げる内部監査の要件/実効を上げるための経営者の責務という章立てで、内部監査の機能の解説に始まり、外部監査や監査役監査との違い、監査と検査の違い、内部統制における内部監査、内部監査人の任務、実効をあげるための内部監査の手法ならびに経営者の責務などの諸点について解説しています。


また、「1.SOX法制定の経緯とその略称の由来」、……「10.アカウンタビリティとディスクロージャーの違い」までの10の関連キーワード解説のコラム欄が掲載されています。


本書は、内部統制ならびに内部監査について、一般読者は、ここが分かり難いだろうというツボが押さえられて明快に丁寧に解説してあり内部統制の整備並びに運用の実践に役立つお奨めの解説書です


内部統制と内部監査
同文館出版
川村 眞一(著)
発売日:2007-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:52840
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 目からうろこです。疑問が晴れました。



なお本書の目次は、以下の内容です。
序 執筆の経緯と本書の構成
1 内部統制への関心の高まり
2 内部統制に関する質問への回答
3 執筆の目的と本書の構成
第吃堯‘睇統制
1 内部統制の基礎知識
2 米国の内部統制概念の変遷と内部統制報告制度の歴史
3 COSO報告書の定義と概念
4 SOX法でいう内部統制
5 会社法でいう内部統制
6 金融商品取引法でいう内部統制
7 内部統制に関する要約整理
8 整備および運用すべき内部統制
第局堯‘睇監査
1 内部監査とは
2 三様監査の比較
3 監査と検査の相違
4 内部統制と内部監査
5 内部監査人の任務
6 実効を上げる内部監査の要件
7 実効を上げるための経営者の責務





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長年にわたりISO審査やISOコンサルティングに関わってきた著者:萩原 睦幸氏が、現状の内部統制の取組についてここが変と問題提起している本を紹介します。


企業の現場の混乱についてかってのISOの導入期に生じていた問題との類似性を指摘し、適正な日本版SOX法対策の取組について説いています。


 『にわかコンサルタントの出現、たいして追加機能のないソフトを「日本版SOX法対応」というベンダー、法外なコンサルティング料をふっかける会計士、しめつけに反発する連結子会社。』などの問題について、メーカー、サービス業、建設業などの事例を交えながら指摘しています。


 金融証券取引法に基づく日本版SOX法が本来意図している内部統制による企業改革への視点からの取組が重要と説いています。


本書:「ここが変だよ日本の内部統制」です。


本書は、著者:萩原 睦幸氏により、2007年12月に日経BP社より発行されています。



本書の帯には、以下のように書かれています。

バカ高いコンサル料、うなぎ上りのITコスト


本当にそれでいいの?


まだ間に合う”正しい”日本版SOX法対策とは?」



本書の概要を紹介します。『内部統制を「混乱」のまま終わらせないために』とした「まえがき」に続く、7章から構成されています。


第1章では、「内部統制に“受身”でいることのリスク
として、”システム構築”の経験がないIT企業の悩みとして、日本版SOX法関連の特需をビジネスチャンスとしてコンサルティング業務に取り組み出したもののシステム構築の経験がないために困惑しているIT企業の例をはじめ、内部統制に関する混乱のもと生じている企業の取組の問題点についてどのようにそれを方向転換すべきかなどを解説しています。


第2章では、「内部統制の現場は大混乱!」
として、無料セミナーなどで説かれるITモデルの問題点をはじめ、過剰な内部統制コスト、親会社と子会社との関係などの具体例に基づく現場での内部統制にまつわる課題が紹介されています。


第3章では、「「企業改革」は可能か?
として、内部統制の取組について、財務報告の健全化だけでなく、内部統制を推進することで得られる企業のメリットについて、「見える化」に加え、社員のモチベションの向上や企業改革などの内部統制が企業経営にもたらす重要な波及効果について解説しています。


第4章では、「内部統制の背景を読む
として、日本版SOX法が成立した背景について整理し、これを読み解く中から内部統制のシステムを推進することで、内部統制によりどのような成果が得られるかを解説しています。行政にこそ内部統制の仕組みが必要では?との論点は、実に共感するものがあります。


第5章では、「内部統制のシステム構築
として、内部統制の構築及び運用のステップを「1.現状調査とトップのコミットメント」から「11.内部統制の評価」に至る11段階に分けての仕組み構築が分かり易いとし、11のそれぞれのステップの留意点や勘所について、現場的な実務視点から解説しています。概念図などを用いて分かり易く解説されていて参考になります。


第6章では、「財務報告のためのIT統制
として、ITをベースとした健全な財務報告を実現するための方法についてITの効用に始まり、現状の調査、IT統制の区分、などから情報セキュリティ、事業継続管理などIT統制の概要について解説しています。


第7章では、「実施基準のわかりやすい解釈
として、2007年2月の「財務報告に関わる内部統制の評価及び監査の実施基準」について、筆者の解釈に基づく分かり易い論点から解説されています。「内部統制の基本的枠組み」、「財務報告に関わる内部統制の評価および報告」、「財務報告に関わる内部統制の監査」の各項目の概要を解説しています。


これまでに内部統制の本は、多数出版されていますが、極めて明快で分かり易い内部統制の入門書となっています


内部統制構築や運用にISOのシステム構築・運用の取組の経験者を活用されるのは、有効と思われますが、とくにISOのマネジメントシステムに関わった人にとっては、本書は、読みやすい構成になっていると思われます


ここが変だよ日本の内部統制
日経BP社
萩原 睦幸(著)
発売日:2007-12-20
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:12452


なお本書の目次は、以下の内容です。
まえがき
――内部統制を「混乱」のまま終わらせないために
第1章 内部統制に“受身”でいることのリスク
第2章 内部統制の現場は大混乱!
第3章 「企業改革」は可能か?
第4章 内部統制の背景を読む
第5章 内部統制のシステム構築
第6章 財務報告のためのIT統制
第7章 実施基準のわかりやすい解釈





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