品質管理は、有形のモノのみではなく、無形のモノをも対象としている。』。


この言葉は、少し分かり難いが、製造業で製品の質を対象として、品質管理をエンジニア的な取り扱いをするだけでなくて、サービスの質といった無形のモノも含めて、ノンエンジニア的な対象まで範囲を拡げて活用してもらおうといった観点。


すなわち、製造業のみならず、非製造業も含むすべての分野に品質管理を浸透させ、経営の質向上に役立てるとの視点から、品質管理の意義ならびに手法から始まり、品質マネジメントシステム環境マネジメントシステムシックスシグマなどの品質管理マネジメントを取り上げ、分かり易く解説している入門書を紹介します。


本書:「品質管理のマネジメント」です。


入門ガイダンス」との表題が付いています。


本書は、著者:古殿 幸雄先生にて、2006年6月に中央経済社より発行されています。


同じ著者による「入門ガイダンス 経営科学・経営工学」、「入門ガイダンス 情報マネジメント」の姉妹書の位置づけになります。

本書は、冒頭に紹介したノンエンジニア系の大学等での講義のためのテキストやビジネスマンの基礎知識の習得を意図して構成されたとのことです。


本書は、10章から構成されています。理解のための多数の演習問題が付いています。またガイダンスとしての位置づけから、各章の終わりには、その章に関係する引用・参考文献が付せられています。


第1章では、「品質管理
として、最初にNBCの放映した番組タイトル:「if Japan Can Do,Why Can't We?」の紹介に始まり、QC→SQC→TQCというQCの変遷が整理され、本書の構成の概要と本書を教科書として用いた場合の講義の目安等が紹介・解説されています。

  
第2章では、「QCの意義
として、品質管理の代表的な定義を紹介し、設計品質と製造品質について解説し、品質とコストとの関連、1960~1980年代までの我が国のQCの以下の6つの特徴として、TQC、QCのための教育・訓練、QC監査、統計的手法の活用、QCサークル、全国的QC活動の推進 について概観しています。


第3章では、「QC七つ道具
として、QC活動を行う上で、データ収集、次いでのデータの要約が必要とし、その方法として図的要約と量的要約のケースがあると説明し、統計的な考え方の解説に続き、QC七つ道具(チェックシーと、ヒストグラム、パレート図、特性要因図、層別、散布図、グラフ・管理図)の各手法について解説しています。さらに統計的方法に用いられる分布についての基本(確率分布、理論分布、標本分布など)を解説しています。


第4章では、「QCの手法
として、QC手法には、QC七つ道具以外に、新QC七つ道具、検定と推定、実験計画法、品質工学、相関分析、回帰分析、直交多項式、二項確立紙、簡易分析法、多変量解析法、最適化手法、サンプリング法、抜取検査、官能検査法、信頼性工学(FTA、FMEA、ワイブル分布法、累積ハザード紙)、IE手法、OR手法、創造性開発手法、QCストーリーなどの使われる場面を簡単に紹介し、これらの中から特に管理図抜取検査を取り上げ、解説しています。


第5章では、「デミング経営哲学
として、デミングの経営原則としての「製品とサービスの品質改善に対する一貫した目的意識を創れ」などの14のポイントについて解説しています。さらに同じくデミングによる「一貫した目的意識の欠如」などの7つの致命的症状といくつかの障害について解説し、さらにTQMの活動にトリガーとなったフォード自動車の経営改革について解説しています。


第6章では、「TQM
として、品質マネジメントシステムの8原則の解説に始まり、1996年の日本科学技術連盟によるTQM宣言の解説、TQMの概要の解説、マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)、さらに日本経営品質賞のガイドラインとTQMについて解説しています。


第7章では、「ISO 9000ファミリー規格
として、2000年以前と以降とを「ISO 9000シリーズ規格」、「ISO 9000ファミリー規格」として、その経緯、概要について解説し、審査登録制度がどのような仕組みで行われているか、認定範囲、セクタ規格の概要などを解説しています。


第8章では、「環境マネジメント
として、ローマクラブによる成長の限界にはじまり、京都議定書、地球温暖化シミュレーションなどの概要、ISO 14000シリーズ規格の制定の経緯からその体系、世界におけるISO 9001ならびにISO 14001 認証取得件数の推移などを解説しています。


第9章では、「シックスシグマ経営
として、シックスシグマが誕生した背景からシックスシグマ手法の概要、とくにシックスシグマの目標、シックスシグマの重要な考え方であるCOPQ(Cost of Poor Quality)、CTQ(Critical to Quality)、VOC(Voice of Customer)、QFD(Qualiy Function Development)などの概念の解説と、 シックスシグマの改善サイクルのDMAIC(Define Measure
 Analyze Improve Control)、さらにはシックスシグマ活動におけるブラックベルトなどの主要な役割、シックスシグマとTQCとの比較などについて解説しています。 


第10章では、「今後の展開
として、2001年の日本政府による世界最先端のIT国家となることを目指したe-Japan戦略の概要などを解説しています。


入門ガイダンス 品質管理のマネジメント
中央経済社
古殿 幸雄(著)
発売日:2006-06
発送時期:通常3~5週間以内に発送
ランキング:220422

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質管理
第2章 QCの意義
第3章 QC七つ道具
第4章 QCの手法
第5章 デミング経営哲学
第6章 TQM
第7章 ISO 9000ファミリー規格
第8章 環境マネジメント
第9章 シックスシグマ経営
第10章 今後の展開








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   本日は、品質管理について、その基本と手法の基礎知識を初めて学ぶひとのために書かれた定番の入門書を紹介します。


 新入社員の方から学生の皆さん、更には、企業にあって、今一度、品質管理の基本について見直したいという方、更には、QC検定試験を受けようと考えている方々を対象として書かれています


 QC検定」は、品質管理に関する知識についての客観的な評価のために、2005年から行われている筆記試験で、毎年、3月、9月に開催されています


 QC検定」では、品質管理全般についての知識が要求される業務にたずさわる方々をターゲットとする1級から品質管理の実務をこれからという方々をターゲットとした4級までに区分されています


本書は、3級、4級の受講者に対応する参考図書として日本品質管理学会から認定されています

本書:「品質管理入門テキスト 改訂2版 」です。


本書は、著者:奥村 士郎氏にて、2007年4月に日本規格協会から発行されています。


 本書は、1996年に第1版が発行され、2000年には、改訂され、今回が改訂2版になります。改訂により全般的に見直され、とくに『抜取検査』についての解説が追加されています。


 筆者は、大学や企業で、品質管理及び統計的手法の教育・指導を多年にわたりされています。


本書は、その豊富な経験をもとに、品質管理の自習書として、かゆいところに手の届く配慮がされ、内容的にも明快で教科書としての完成度も高く仕上がっていると思います。

 内容理解のために演習問題を添付しているテキストも多くありますが、その回答が掲載されていないというものも多数見かけます。


確かに手法を学ぶので答えを求めるのではないとの考え方もあります。


しかしながら、本書では、巻末にその演習問題解答も収録してあり自習者に優しい配慮となっています。


本書の内容は、QC検定3級が、『QC七つ道具の個別の手法を理解している方々、小集団活動などでメンバーとして活動をしている方々』とのことから本書もそれに呼応して、品質管理の基本とQC七つ道具の手法解説から抜取検査、TQMといった解説が核になっています。


本書は、10章から構成されています。


1章では、「品質管理
として、品質管理(SQC)から総合的品質管理(TQM)に始まり、ISO9000:2000規格を引用しての品質管理の用語の定義とか、品質、管理を含め、我が国のQCの歴史、品質管理に関わる各種のキーワードなどについてポイントを解説しています。


2章では、「データについて
として、データの種類、データには,ばらつきがある、統計的な考え方、母集団とサンプルなど品質管理におけるデータの取り扱いの基本的事項を解説しています。


3章では、「データのまとめ方とその活用
として、統計的手法、QC七つ道具のうち層別、パレート図、特性要因図、散布図、チェックシートについて、その考え方から作り方、その活用の手順、留意点などを含めて解説しています。


4章では、「グラフ
として、グラフを作る目的から、その種類、(円グラフ、棒グラフ、帯グラフ、折れ線グラフ)の作り方、グラフを作る上での留意事項などを解説しています。


5章では、「ヒストグラム(度数分布図)
として、ヒストグラムの概要から、作り目的、その作り方、正規確率紙を用いての正規性の検討、ヒストグラムの見方など解説しています。


 6章では、「データの数量的な表し方
として、サンプリングしたデータについての母集団の中心、バラツキの情報のまとめ方。ヒストグラムを活用しての平均、標準偏差の推定、その他、教習具を使っての正規分布の習得、さらに教習具による工程の不適合解析の習得の例が解説されています。


7章では、「管理図(シューハート管理図)
として、JIS Z 9021(シューハート管理図)に基づく、管理図について、種類、その作り方、その見方と活用の仕方などを解説しています。


8章では、「工程解析と改善
として、問題解決型QCストーリーなどの手順に基づく工程解析、工程管理の考え方、さらに標準化、規定及び標準類などの基本を解説しています。


9章では、「抜取検査
として、検査とは、から始まり、検査の分類、特に抜取検査についてその意味、型、累計確率曲線、OC曲線を作成する手順、計数規準型一回抜取検査表の活用など抜取検査の基本とその概要について解説しています。


10章では、「TQMを進めるためには
として、従業員の教育指導、管理・監督者の役割、TQMの実施による効果、TQCからTQMへなどの項目について、その基本と要点を箇条書きにより整理し、解説しています。


品質管理入門テキスト 改訂2版
日本規格協会
奥村 士郎(著)
発売日:2007-04
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:180921

なお本書の主要目次は、以下の内容です。
1. 品質管理
2. データについて
3. データのまとめ方とその活用
4. グラフ
5. ヒストグラム(度数分布図)
6. データの数量的な表し方
7. 管理図(シューハート管理図)
8. 工程解析と改善
9. 抜取検査
10. TQMを進めるためには
付 表
演習問題
演習問題解答





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  生産管理とのタイトルの本ながら、実務的で現場重点の内容というよりはむしろ、マネジメントを基軸とした視点から、あるいは、経営戦略の全体的なグランドデザインの中に生産管理をどのように位置づけるべきかというような観点から生産管理を中心に品質管理ロジスティクスについて今後の展望も含めて解説している本を紹介します。


本書:「生産管理(プロダクション)品質管理ロジスティクス」です。


本書は、著者:茂垣 広志先生、淀川 里美先生、根本 孝先生、島谷 祐史先生、ならびに編著者:池田 芳彦先生の執筆にて、2007年2月に学文社より、マネジメント全体を統括的かつ体系的に理解するために経営・会計の基本を解説するシリーズのマネジメント基本全集の14巻になります。


本書の「はしがき」で編著者は、製造業を取り巻く環境が、厳しくなってきているのは、「情報化」と「グローバル化」の背景によると総括している。


すなわち、「情報化」については、「インターネットを通じて多数の消費者が、一夜にして欠陥消費の潜在的被害者になってしまうなど企業の対応が難しくなっていること」。


さらに「グローバル化」については、「世界の工場としての中国の台頭が大きなコスト削減プレッシャーとなっていること」等を分析しています。


そして、経営者が品質管理生産管理に目を向けにくくなってきていることを問題提起し、「より良いものをより安く」という日本企業の基本戦略は、このような「情報化」と「グローバル化」のなかでどのような影響を受けてきたのかを問い直しています


とくに日本独自の生産管理システムについて、品質レベルを生産コストの犠牲としてではなく、生産プロセスにおいて積極的に取り込んでいくものととらえた上で、独自な意識が結果として生産の効率性を高めてきたとして、改めて評価し、本書での展望に繋げています


本書は、4部(第1部:「生産システム」、第2部:「品質管理」、第3部:「生産管理」、第4部:「ソーシングとロジスティクス」)とその内容となる13の章から構成されています。各章の終わりには、教科書テキストとしてのその章の理解のための演習問題と本書からさらに進んだ学習のための手引きのため参考文献ならびに推薦図書が掲載されています。


第1部では、「生産システム」(第1章から第3章)
として、『競争優位と生産』、『日本的生産システム』、『サプライヤー・システムと系列』といった章立てで、日本企業の強みとしてきた生産(ものづくり)の側面から、どのような分野で競争優位を有しているかを製品アーキテクチャーの観点から解説し、生産システムについてQCD(品質、コスト、納期)の評価基準から、人材育成の観点も含めて製造現場の特徴について考察し、サプライヤーシステムに焦点をあて、日本型サプライヤーシステムの特徴と課題について解説しています。


第2部では、「品質管理」(第4章から第6章)
として、最初に「品質管理の発展」について、フォード型の大量生産のための品質検査の考え方から、顧客満足に基づく品質管理、消費者保護や製造物責任を基盤とする品質保証、TQCからTQMへの発展などの流れを総括し、TQM、MB(マルコム・ボルドリッジ)賞、シックスシグマ、ISO9000シリーズなどを概観しています。さらにQCサークル、TQC、TQM、品質経営活動などの品質管理の考え方や特徴について解説しています。さらには、日本企業が海外生産を行う上での品質管理活動の移転のあり方について解説しています。


第3部では、「生産管理」(第7章から第9章)
として、「生産管理」について製造業の目的・生産活動の概念の整理から入り、顧客にとって価値のある製品やサービスを提供することが目的とした上で、生産活動は、インプット→プロセス→アウトプットの流れで説明できるとし、さらに生産管理の概念は、生産活動の各フェーズで目標値を設定し、常にそれを測定し評価することで、QCDを最大限に高めるための管理活動であることを提示しています。さらに生産性プロセスの効率化を図るIE(Indutrial Engineering)について、その歴史的過程から「テイラーシステム」、「ギルブレスの「動作研究」、「フォードシステム」などについて詳しく解説しています。更に、「工程分析」、「レイアウト分析」、「連合作業分析」、「動作分析」、「稼働分析」などを解説した上で、「ECRSの原則」、「5W1Hの原則」を生産性改善の指針として解説しています。さらにかんばん方式などを理解する上で必要な工程管理と在庫管理について詳解しています。


第4部では、「ソーシングとロジスティクス」(第10章から第13章)
として、国内での活動に重点を置いた戦略的ソーシング活動についての概要とその具体的なプロセスについて、「購買方針の決定」、「何を自社の内部で作り、何を外部に依存するか」等の意志決定などソーシングの戦略選択について解説しています。またグローバルソーシングについての意志決定要因、ミルクラン方式やVMI(ベンダー・マネジメント・インベントリー)などの3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)など含めてグローバルソーシングの課題を解説しています。さらにロジスティクスの効率化についてのJIT(ジャストインタイム)などの基本的な考え方や経緯を総括し、これからのロジスティクスの方向性を展望しています。最後に自動車産業の調達のグローバル化の流れを取り上げ解説しています。


生産管理(プロダクション)―品質管理とロジスティクス (マネジメント基本全集 14)
学文社
池田 芳彦(編さん)
発売日:2007-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:529607

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1部 生産システム
第1章 競争優位と生産
第2章 日本的生産システム ほか
第2部 品質管理
第4章 品質管理の発展
第5章 日本的品質管理の展開 ほか
第3部 生産管理
第7章 生産管理
第8章 IE(Industrial Engineering) ほか
第4部 ソーシングとロジスティクス
第10章 ソーシングの戦略選択
第11章 グローバル・ソーシング ほか






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  プロ野球のセリーグは、巨人が02年以来、5年ぶりに31度目のセ・リーグ優勝を飾りました。ただし日本一の目標には、クライマックスシリーズの突破のハードルと日本シリーズというまだまだ高いハードルが待っています。


 いずれにしても巨人が、ここ何年かの低迷を脱することができたのは、谷、小笠原、李などの戦力強化と若手投手陣の育成、さらに押さえに上原を配し、投打のバランスが取れてきたことで総合力がアップしたことによると思われます。


 企業経営において、営業や技術・開発が攻撃的とすれば、品質管理の位置づけは、守備的なものと思われます


 企業経営において他社との競争優位を確保して利益などの成果を獲得するためには、攻守のバランスが必須


 高度成長期には、雑な守備でも余りそれに足を引っ張られることは少なく、多くの失敗(クレーム)を経験し、痛い授業料を払いながらも、その過程で人材育成を図りつつ、品質向上を果たし、優良企業を目指すといった道も可能であったが、低成長時代には、先ず守備がしっかりしていることが生き残りの要件になります。


 そのため製造の現場で品質管理の基礎がしっかりと理解され、実務的に実践されることが重要になります。そのための品質教育の必要性がますます高まっていると思われます。またそのようなニーズに合致したテキストが望まれていると感じています。


本日は、品質管理の基本に絞ってわかりやすく書かれたテキストとして好評を得てきた本で、本年、現場の再教育ニーズに合わせて、より読みやすくするため改訂された品質管理テキストを紹介します。


本書:「品質管理がわかる本 改訂版」です。


本書は、著者:佃 律志氏にて、2007年5月に日本能率協会マネジメント 出版情報事業 より発行されています。


こちらのブログでも紹介した1998年9月発行の初版の初版の改訂版となります。


基本的な章の構成とその内容の概要について、初版から変わっていませんが、(是非、初版の紹介ブログをご参照下さい)全般的に補足説明に用いられているイラスト等が改定されたほか文書がより分かり易く訂正されています。右側のページにテーマとその解説が左側のページにその解説を補完するイラストなどの図表が掲載というスタイルは変わっていません。


とくにISO9001に関する記述が以前は、1994年版の第二版に対応していましたが、ISO9001:2000規格の第三版に対応した内容になり大幅に改訂されています


また7章のQC七つ道具に関する解説の項で、管理図とくにX(エックスバー)-R(アール)管理図について解説が大幅に強化された内容になっています。


品質管理について品質管理の目的と必要性に関する全般的な解説に始まり、品質管理の基本となる考え方、TQCのための小集団活動の進め方、ISO9001を中心に、品質向上のための統計的品質管理の考え方から、検査の考え方などの基礎と不良対策統計処理、さらにQC七つ道具の作成とそれらを活用した問題解決力など品質管理の基本から実務までが本書により一通り習得できる構成となっており、現場の品質教育にお奨めの一冊です。


本書の出版社による推奨の対象者は、以下のような方とのことですが本書の内容はもっと幅広い階層の方に活用できるように思われます。


●生産現場において品質の維持・向上を課題とするグループ活動のリーダー、メンバー。
●品質管理、品質保証、ISO9000の導入・推進などに従事する現場リーダー、新任管理者・スタッフ。 



品質管理がわかる本 改訂版
日本能率協会マネジメント 出版情報事業
佃 律志(著)
発売日:2007-05
発送時期:通常4~6日以内に発送
ランキング:58262


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質管理の目的と必要性―企業の何が良くなるのか
第2章 品質管理の基本―品質とは、管理とは
第3章 TQCの基本―小集団活動のすすめ方
第4章 統計的品質管理の考え方―やさしい統計理論
第5章 検査の考え方―不良をチェックするしくみ
第6章 品質問題の解決手順―不良対策を例に
第7章 品質問題の解決手法―QC7つ道具とその使い方
第8章 現場主義QCですすめる不良対策






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 現場力の強化による品質改善等の基本セオリーや「段違い品質」を具現化するためのノウハウなどをテーマとしている本を取り上げます。


 ホンダで35年間一貫して「品質管理」分野で、部品検査、監査、材料検査、海外品質、企画管理、調達等の品質業務に従事し、この間、国内、海外の数多くの取引先部品企業も含めて現場の第一線で品質改善活動、品質指導を実践してきた著者が、その過程で体得し、血肉となった「品質管理改善セオリー」と「実践ノウハウ」を説いている本を紹介します。


本書:「「段違い品質」を実現する現場力」です。


ホンダで品質管理に35年従事したベテランが明かす改善実践ノウハウ」並びに


品質信頼のブランド「メイドインジャパン」の復活は、三現主義(現場・現物・現実)の徹底化から!」との副題が付いています。


本書は、著者:酒見 和行 氏にて、2005年11月に日本実業出版社より発行されています。

本書が発行された背景の一つに団塊の世代の一斉の退職と共にそのノウハウの断絶が懸念されたいわゆる2007年問題が関係しています。


ことにマニュアル化しづらい現場固有の「暗黙知」の世界における技能・技術の継承の問題についての筆者の危機感があります。


このような「品質管理改善のセオリー」や「実践ノウハウ」といった属人的要素の強い内容を「形式知」として公開される場合には、この分野の新人にとっても明快で分かり易いことが必須と思われますが、本書では、91件のセオリーについて、見開きの1ページで完結する構成となっています。


すなわち、最初にセオリーがタイトルとして示され、そのポイントの解説本文が右側にページにさらに左側のページには、「対応策のヒント」として、「対応の視点」、「対象業務例」、「対応実践のコツ(How to do)」として、【対応の視点】、【アプローチの具体策】、さらに「よく見られる問題例」のような構成で箇条書きで集約されています。


 極めて丁寧な文章で明快に書かれています。欲を言えば、もう少し解説文が欲しいという印象の箇所もありますが、余分な贅肉がそぎ落とされた印象でスッキリと禅語のようにシンプルにまとめられています。


 一見当たり前のことがそれがなかなかできていないものとして、やさしい言葉で淡々と説かれています。そして、このようにムダが無くまとめられているのは、確かに長年に渡って積み上げられてきたエッセンスというように筆者の思いがよく伝わっているように思います。


91のセオリーは、セオリー1の『品質には、「仕事の品質」と「製品の品質」の二つがある』から91の『品質問題→決着→落ち着く→根付く→定着→社風形成→終わりなし』まで含蓄の深い言葉が満載になっており、勉強になります。


 徹底した三現主義“現場・現物・現実”に基づく現場力を基軸とした品質管理改善の考え方と実践手法が分かり易く説かれています


 また『からだを張って品質保証「五感の活用」の実践』などのトピックスを取り上げた14のコラム(見開きの1頁)が掲載されています。


また品質の十戒(「戒律一▼やってるはずと言うことなかれ」◎タラレバ、デモシカ、ハズは禁句」など)が紹介されています。


「段違い品質」を実現する現場力
日本実業出版社
酒見 和行(著)
発売日:2005-11-10
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:192564
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 三現主義が基本


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 製品の品質は仕事の品質から
第2章 現場力の改善から始まる
第3章 問題解決のための環境づくり
第4章 改善活動のためのリーダーシップ
第5章 失敗に学び、失敗を活かす
第6章 人が育つ、人を育てる
第7章 行動主義と現場主義が品質を育てる
第8章 「日々完結」が品質管理・改善の基本
第9章 衆知を集めて結果を出す
第10章 当たり前のことを積み重ねる―本書のまとめ


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  SQC(Statistical Quality Control:統計的品質管理)すなわち統計的な方法を用いて、品質や工程などの改善を行うQC手法について、特にMicrosoft Excelの機能だけを使ってできるQC手法について、その考え方、例題なども含めてのExcelを用いての解析ならびにグラフ化するための手順などやさしく解説している本を紹介します。


本書:「すぐわかるEXCELによる品質管理」です。


 本書は、この分野の多数の著作で知られる内田 治 先生で、2004年11月に東京図書より発行されています。1998年の初版本の改訂2版になります。第2版での改訂の主要部分は、抜取検査に関する内容が新たに追加されている点になります。


 多くのSQCのための専用ソフトもあり、それらは、確かに優れた機能を持っていますが、一般的には、高額になります。


 Microsoft Excelのような既にビジネス現場に幅広く導入されている汎用の表計算ソフトを活用することで実務的なSQCのかなりの部分がカバーされるため、このような汎用表計算ソフトの有効な使いこなしが推奨されます


本書では、品質管理についてSQCのための実務的な使いこなしの具体的な方法が解説されています


 少々脱線しますが、Microsoft Excelについて触れるとかっては、ISO9001やISO14001のマニュアル、規定、手順書、各種帳票類などの作成に広く活用されていました。昨今では、主体がほとんどMicrosoft Wordになり、一太郎による文書類とともにMicrosoft Excelの文書を見かける機会は、減りました。


 Microsoft ExcelがISOマネジメントシステムの運用の実務でもっと活用されても良いのでは無いかと考えています。


 例えば、ISO14001において、4.3.1項の「環境側面」などに関係して、組織の管理できる、および影響を及ぼせる環境側面について特定化した結果の一覧表などと、その環境影響の評価から著しい環境側面の特定化などでは、Microsoft Excelを用いるとロジックや計算を含むようなかなりの作業が自動的に進み、さらにその表をソートして影響の大きなものから並べるなど一連の作業が間違いが少なく比較的簡単に進められ、扱うデータが増えるほど効率的です。


 これも一端ですが、ISO9001の8.4項のデータの分析などでは、本書で記載されている手法の活用なども含めてMicrosoft Excelが極めて役立ちます。


 本書では、品質管理の考え方から、QC七つ道具(パレート図、チェックシート、ヒストグラム、散布図、管理図、グラフ、特性要因図)のなかからとくにグラフ、パレート図、ヒストグラム、管理図(8種類の管理図を紹介)についてその解析手順からグラフ化まで例題などを交えて実務的に詳しく解説されています


 さらに品質管理に必要となる統計量・確率分布・検定と推定・相関と回帰、統計手法の基礎知識に関連して工程能力指数、さらにOC曲線の作り方など含めて抜取検査などの項目についてExcelによる統計解析の方法が具体的に解説されています。


 汎用の表計算ソフトのMicrosoft Excelを用いて、SQCを進める際に手元で活用するハンドブック的な本になっています


すぐわかるEXCELによる品質管理
東京図書
内田 治(著)
発売日:2004-11
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:77254

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質管理と統計的方法
第2章 グラフ
第3章 パレート図
第4章 ヒストグラム
第5章 統計的方法の基礎知識
第6章 管理図
第7章 検定と推定
第8章 相関と回帰
第9章 抜取検査
第10章 アドインソフト


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  各種QC手法については、日常活動の中であるいは、ISO9001ISO/TS16949シックスシグマなどの各活動の一環として、活用されていると思います。


 今日では、コンピュータによるデータの取扱いが、非常に便利になり各種の専用ソフトやエクセルのアドオンのマクロを用いてデータ整理から解析まで、データ入力だけでグラフ化などまでの一切をやってくれます。


 実務的には、途中がブラックボックスであってもインプットとアウトプットとの関係のみをルーチン業務として割り切って活用することも重要ですが、ただのブラックボックスの積もりが時としてブラックホールとなっていて誤った判断に陥ってしまう懸念があります。


基礎をしっかりと確立した上での応用ということで、データに振り回されることなく、しっかりとデータを活用できるためには、QC手法を支えるQC数学の原理・原則的な考え方の基本をよく理解しておくことが必要です


このような観点からデータ整理の定石から統計的検定や推定、抜取検査、管理図、相関と回帰、分散分析などの各種のQC手法の基本中の基本を分かりやすく解説している本を紹介します。


本書により、例えば、なぜQCの中心に正規分布が位置づけられるのか、3シグマや6シグマが現象的に何を意味しているかなどのQC数学の原理・原則的な考え方の基本が学べます


本書:「QC数学のはなし」です。

品質管理を支える統計の初歩」との副題が付いています。


本書は、こういった分野の分かり易い多くの啓蒙書の著作で知られる大村 平氏で、2003年4月に日科技連出版社 より「はなしシリーズ」の一冊として発行されています。


本書の「はじめに」で本書の執筆の背景について、品質管理(QC)が日本の近代工業を一流に引き上げた牽引力の一つだが、近年になってQCについてマニュアル化した弊害のようなものとしてものを考えず、法の精神を考えずに条文だけをしゃくし定規に適用とするQCマンが増加するという老化の兆しが見られるとした上で、以下のように述べています。


QCは1種の科学技術です。科学技術は常に前進し続け、向上しなければ敗北です。そのためには、QCの土台を構築している数理について正当な認識を身につけておくことが必須の条件です。

(略)

QCマンとしては、なぜQCの中心にはいつも正規分布があるのか、とか、3シグマや6シグマが現象的には何を意味しているかなど、QC数学の根っこにある考え方を、しっかり理解していることのほうが肝心です。

そうすれば、QCの本音が確認できて、QCの将来の展望も開けるにちがいありません。」

本書は、9つの章から構成されています。随所にイラストや表、グラフなどが用いられ分かり易い解説文となっています。


第1章では、「互換性から品質管理へ―近代文明への立役者
として、原子力の利用など20世紀の技術突破の話題からはじまり、品質管理の普及も有力な技術突破の一つとし、互換性の概念と品質管理、とくに品質管理の展開の経緯について触れ、SQCTQCまでの展開を総括し、SQCこそQCの知識とセンスの根源としています


第2章では、「データ整理の定石―木を見て森を思うテクニック
として、母集団から標本を取り出し、その標本の統計情報から母集団の性質を推定する手順を解説しています。この章で解説されているキーワードを拾うと標本の代表値、メジアン、相加平均、相乗平均、レンジ、平均偏差、標準偏差、シグマ、分散、ヒストグラム、分布の型、折れ線グラフ、正規分布、指数分布、一様分布、生データ、データのクラス分け、不偏推定値などの基本が解説されています。


第3章では、「正規分布が拠り所―QC理論は、これできまり
として、正規分布に関連する各種の特性が解説されています。この章の解説されているキーワードの一端を紹介すると変曲点、正規分布表、誤差曲線、変動率などが解説されています。またCEP(Circular Error Probabirity)というミサイルなどの命中精度に関係する軍事用語などの話題も面積を正規分布で扱う例として登場しています。


第4章では、「推定とか検定とか―捜査と判決の道筋
として、この章では、推定検定に関する用語の解説も含めて推定・検定が論じられています。点推定、区間推定、信頼区間、信頼水準、信頼係数、推測統計、t分布、仮説、検定、有意差、危険率、あわてものの誤り、ぼんやりものの誤り、帰無仮説、両側検定、片側検定などについて事例も含め解説されています。


第5章では、「抜取検査の数理―リスクは分け合うのがいい
として、抜取検査の数学的な基礎についてパスカルの3角形、二項分布、ポアソン分布、破壊検査、OC曲線(検査特性曲線)、生産者リスク、消費者リスク、2回抜取検査などが解説されています。


第6章では、「管理図を描いて観察しよう―目でみるQCの実情
として、異常な兆候を把握する:すなわち統計的な管理状態にあるか否かを判断するための管理図の使い方について解説しています。X(エックスバー)-R管理図の各種異常の見方からさらにその他の各種管理図の作り方とその見方、さらに工程能力指数に基づく工程の安定状態の判別などを解説しています。


第7章では、「相関回帰を巡って―両者の仲と将来を読む
として、散布図による相関の読み取り、相関係数による計算、回帰直線の求め方、相関を評価する際の留意事項などを解説しています。


第8章では、「分散分析実験計画法―因子の効果を見破る法
として、因子と水準の説明から、効果、誤差、分散分析、F検定、交互作用など分散分析と実験計画法の手法とその基礎となる統計数学について解説しています。


第9章では、「品質信頼性の二人三脚―ごく小さな確率との戦い
として、信頼性品質の一部との観点から、バスタブ曲線、初期故障、偶発故障期間、偶発故障、摩耗故障期間、摩耗故障、耐用命数、有効寿命、減衰曲線、平均故障期間(MTBF)、信頼度、冗長度、フェールセーフ、フェールプルーフ、マーフィの法則、4.5σ管理、6σ管理など信頼性に関わる統計数学について解説しています。

QC数学のはなし―品質管理を支える統計の初歩 (Best selected business books)
日科技連出版社
大村 平(著)
発売日:2003-04
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:54026
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 大人になってからの数学は

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 互換性から品質管理へ―近代文明への立役者
第2章 データ整理の定石―木を見て森を思うテクニック
第3章 正規分布が拠り所―QC理論は、これできまり
第4章 推定とか検定とか―捜査と判決の道筋
第5章 抜取検査の数理―リスクは分け合うのがいい
第6章 管理図を描いて観察しよう―目でみるQCの実情
第7章 相関と回帰を巡って―両者の仲と将来を読む
第8章 分散分析と実験計画法―因子の効果を見破る法
第9章 品質と信頼性の二人三脚―ごく小さな確率との戦い

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  継続的改善という言葉がありますが、新たな情報が織り込まれた最新の本がベストかというと品質管理の基本の考え方の面で、出版されてからかなり経過していても名著は沢山あると感じています。

 このような名著について、こちらのブログでも積極的に取り上げていきたいと考えています。

 1984年に発行された本ですが、品質管理を進めていく上で特にその有効性を高めるために重要な20のキーワードを取り上げ、具体的な実例を挙げながらQCTQCTQM)の本質、考え方、進め方を論じ、解説している本を紹介します。

本書:「QC的ものの見方・考え方」です。

本書は、著者:細谷 克也氏にて、1984年に日科技連出版社より発行されています。

本書は、品質月間テキストが原型となって策定されたものです。


 なお蛇足になりますが、1960年(昭和35年)に毎年11月を「品質月間」とすることが決まり、主催機関は日本科学技術連盟、日本規格協会、日本生産性本部、日本能率協会、後援機関は、文部科学省、経済産業省、日本商工会議所、日本放送協会と決められています。

 品質月間の主な目的は、『全社員の品質意識の高揚 顧客満足、従業員満足の徹底 品質保証体制の確認 製品、サービスの質向上 ISO9000認証取得後の品質レベル向上 協力企業の体質強化、経営方針の展開と成果の確認 』等です。

 私が所属していた組織でも品質月間に向けて種々の関連行事が計画され、年間計画で決まってはいるのですが、実務的には、お盆明けの頃からその準備等で忙殺されていたことを思い出します。

 こういった時期に基本的なところで、QC的ものの見方・考え方をレビューしてみることは、意義深いように思います

 本書では、まえがきの前に「効果的なTQC推進の秘訣」の第1条:「TQCにより永続的繁栄のできる企業体質に改善すること」以下の20条の考え方が提示されています。

 本書で取り上げられている20項目のキーワードは、『企業体質の強化 / 全員参加の経営 /品質第一 / PDCAのサイクル /重点指向 / ファクト・コントロール / プロセス・コントロール /消費者指向 / 後工程はお客様 /QC手法の活用 / 問題解決の手順 /標準化 / バラツキ管理 / 再発防止、未然防止 / 源流管理 /教育・普及 /方針管理 / 機能別管理 / QC診断 /人間性の尊重』ですが、この各キーワードについて、以下のような記載順序にて解説されています。

「○○とは?」という形式でのキーワードについての定義やその意図する目的やとくに『QC的なものの見方と考え方』を強調しての解説。

キーワードについて、それを実践することでどのような効果が得られるかを箇条書きでまとめた上で、さらに成果を確実なものにするための進め方、ノウハウ、留意点について詳細に解説。

そのキーワードに関する企業での実施事例を詳しく紹介し、解説。

また最初に本書の推奨される読み方や勉強の仕方などの読み方・使い方のガイドが掲載されています。

トップ、部課長、スタッフを中心に、職場第一線の監督者、QCサークルリーダーなどそれぞれの立場の方に活用される工夫がされていることを上記の読み方・使い方のガイドで説明しています。

qckeyword.jpg
日科技連
細谷 克也(著)
発売日:1984-10
発送時期:通常4~5日以内に発送
ランキング:59508
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 マヌケ工場を立て直してくれた有り難い一冊

なお本書の目次は、以下の内容です。
まえがき
本書の読み方・使い方
1. 企業体質の強化
2. 全員参加の経営
3. 品質第一
4. PDCAのサイクル
5. 重点指向
6. ファクト・コントロール
7. プロセス・コントロール
8. 消費者指向
9. 後工程はお客様
10. QC手法の活用
11. 問題解決の手順
12. 標準化
13. バラツキ管理
14. 再発防止、未然防止
15. 源流管理
16. 教育・普及
17. 方針管理
18. 機能別管理
19. QC診断
20. 人間性の尊重

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  統計的検定推定とは、ともに収集したデータを母集団(ユニバース)から抽出した標本(サンプル)との考え方に基づいて、標本データから母集団が備えていると思われる情報を推測する方法になります。

 検定は、母集団を規定している特性値(平均値や分散、不良率など)について仮説を立て、サンプルから求められるデータ(統計量の値)に基づいてその仮説が正しいか否かを推測するもの

 また推定は、サンプルの値から求められるデータ(統計量の値)を用いて母集団の母数(母集団の分布を決めるような数値)の値を推測する方法

 本日は、限られたサンプルデータから母集団の特性値にあたりをつけたり、検定すべき仮説に基づき、サンプルデータから現実と仮説との整合を検証したりすることで、限られたデータ数から特性に影響を与える要因の把握をする場合に、有効な手法となり、また実験計画法など他の統計的手法の基礎ともなる統計的検定と推定を対象にして分かり易く解説している本を紹介します。

 表計算ソフトのマクロのアドオンソフトや統計解析ソフトを利用してそのまま機械的に計算して結論を出してしまうのではなく、その計算過程のもつ具体的な意味の把握と、結果の固有技術的解釈が重要であるとの考え方から、本書では、計算の手順だけでなく、その計算の物理的な意味合いの解説や理論の直観的な解釈法に重点を置いて書かれています。

本書:「統計的検定・推定」です。

本書は、著者: 谷津 進氏で、編集:鐵 健司氏にて2000年3月に日本規格協会より発行されています。

本書は、日本規格協会出版の9巻からなる[新版QC入門講座]の第8巻になります。

この[QC入門講座]シリーズは、TQM、管理・改善、社内標準化、品質保証などの進め方の基本を解説する1から4巻までの運営編とQC手法について解説する5から9巻までの手法編から構成されています。このシリーズの初版は、1984年ですが、1999年に新版に改定されています。

本書の「まえがき」で著者は、全社的品質管理(TQC)あるいは、総合的品質管理(TQM)を導入・推進している企業では、必ずしも統計的方法を有効に使いこなしていないようだとした上で以下のように述べています。

「本書で扱う検定推定は、品質管理手法のうちでは難解な部類に属し、敬遠されることも多い。

しかし、それほど多くないデータから、特性に影響を与える要因の把握をするには有効な手法であるし、実験計画法などの他の統計的方法の基礎としても重要なものである

 検定推定の運用にあたっては、機械的に計算して結論を出してしまうのでなく、その計算過程のもつ具体的な意味の把握と、結果の固有技術的解釈が重要である。

そこで本書では、計算の手順だけではなく、その計算の物理的意味合いの解説や理論の直感的な解釈法に重点を置いて書いたつもりである。」

本書は、7つの章から構成されています。また本シリーズの他の本と同様に各章の終わりには、その章を理解するための演習問題が付いています。また最後のその回答が掲載されています。


1では、「統計的なデータ解析の考え方
として、データを採取することの大切さや、データの見方の基本について(正規分布、正規分布表の使い方、分布の位置の表し方、分布のバラツキの度合いの表し方など)、たとえばデータに伴うバラツキをどのように見るべきかなど事例を用いて解説されています。


2では、「平均と分散の推定
として、正規分布を示す母集団の代表的な特性値である平均、分散、標準偏差について、サンプルの値から求められるデータにより推定する方法を公式を与えこれにより、母平均、母分散の95%信頼区間、母標準偏差の推定区間などを推定する方法として解説しています。


3では「平均と分散の検定
として、計量値に関する二つの正規分布を示す母集団の比較手法について、等分散性の検定、母分散の比の95%信頼区間、(母分散が等しい場合の)二つの母平均の差の検定、(母分散が等しい場合の)二つの母平均の差の95%信頼区間、(母分散が異なる場合の)二つの母平均の差の検定、(母分散が異なる場合の)二つの母平均の差の95%信頼区間、対応がある場合の母平均の差の検定、母平均と基準値との差の検定などについて解説しています。


4では、「検定と推定の考え方
として、2、3で省略されていた検定と推定の理論的側面について、標準偏差が既知の場合と未知の場合の平均の検定と推定、分散に関する検定と推定、分散の加法性、両側検定と片側検定などについて解説しています。


5では、「計数値に関する検定と推定
として、不適合品の個数といった二項分布やポアソン分布に従う計数値データに対しての検定と推定について取り上げ、その一端お紹介すると母不適合品率と基準値との差の検定、母不適合品率Pの95%信頼区間、二つの母不適合品率の差の検定、その95%信頼区間、母不適合数と基準値との差の検定、母不適合数の95%信頼区間、m×n分割表の検定、などについて解説しています。

6では、「推計紙による母不適合品率に関する検定と推定
として、前章の不適合品率に関わるデータが既に得られている場合や比較的簡単に大量のデータが得られる場合などで、どの程度悪いか、どの程度良いのかといった推定や検定を推計紙(あるいは二項確立紙)を用いてグラフ上で解析する方法について解説しています。


7では「2変数の間の関係
として、互いに関連する二つの変量の関係を散布図を用いて、さらには、相関係数を求めたり、相関検定、母相関係数の95%信頼区間、推計紙による相関の簡易検定、回帰直線のあてはめなどについて解説しています。

統計的検定・推定(「QC入門講座8」)jpg
日本規格協会
谷津 進(著)鉄 健司(編集)
発売日:2000-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:119252


なお本書の目次は、以下の内容です。
1 統計的なデータ解析の考え方
2 平均と分散の推定
3 平均と分散の検定
4 検定と推定の考え方
5 計数値に関する検定と推定
6 推計紙による母不適合品率に関する検定と推定
7 2変数の間の関係

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  工程の管理、抜取検査などで、母集団からサンプルを抜き取り、そのサンプルの情報から母集団の工程平均、品質などを推定するが、この際に、正しくサンプリングを行い、正しいデータを解析することにより工程の改善・管理を行うことを目的に、データを正しく収集・活用するためのサンプリング、検査の考え方・実施、抜き取り検査について解説している本を紹介します。

本書:「サンプリングと抜取検査」です。

本書は、著者:加藤 洋一氏、編集:鐵 健司氏にて2000年3月に日本規格協会より発行されています。

本書は、日本規格協会出版の9巻からなる[新版QC入門講座]の第9巻になります。

この[QC入門講座]シリーズは、TQM、管理・改善、社内標準化、品質保証などの進め方の基本を解説する1から4巻までの運営編とQC手法について解説する5から9巻までの手法編から構成されています。このシリーズの初版は、1984年ですが、1999年に新版に改定されています。

本書の「まえがき」で著者は、以下のように述べています。

「品質を管理する基本は、事実に基づいてPDCAのサイクルを確実に回すことであり、私たちは事実をとらえるためにデータを活用している。

しかし、実際には、正しくデータを収集しているだろうか、設定した母集団に誤りはないか、あるいはデータを正しく解析して事実をとらえているのだろうか、などの問題が存在している。

正しく事実をとらえるためには、正しくデータを収集すること、収集されたデータを正しく解析することが大切である。

 そこで本書ではデータを正しく収集するために、「サンプリング」について解説する。内容としては、「サンプリングの基本的考え方」および「各種ランダムサンプリングの試論と実際」について解説している
(略)
 現在は、検査移行の時代であるといえる。すなわち、工程で品質を作り込めないときには検査を確実に実施し、工程で品質が作り込めているときには検査は無試験検査などに移行することである。

検査を固定して考えるのではなく、検査を実施しなければならないときに確実に実行し、検査を実施しなくてよいときには省略するというように、前工程の品質作り込みの能力によって検査は移行していくのである。
(略)
 本書では、基準型および調整型を中心に、検査の考え方、検査の計画、抜取検査の理論、検査の実施について解説している。」

本書は、2つの章「1.サンプリング」、「2.抜取検査」の2つの章から構成されています。本シリーズの他の巻と同様に各章の終わりには、理解を深めるための演習問題が添付されています。

1.では「サンプリング
として、サンプリングや母集団などの用語の解説から始まり、ランダムサンプリングと有意サンプリング、ランダムサンプリングの手順、単純サンプリングに関する乱数表の使い方、その際の分散の期待値の算出とサンプリングの設計、次いで2段サンプリング、層別サンプリング、集落サンプリング、各サンプリングにおける分散の期値の算出とサンプリング設計について例題を交えて解説しています。


2.では、「検査
として、検査とは?から始まり、受入検査、購入検査、工程間検査・中間検査、最終検査・出荷検査などの段階による分類から、全数検査、抜取検査、無試験検査(間接検査)などの検査の種類を説明し、検査の計画として、どのような検査を行うか、経済性からの検討や品質面からの検討、抜取検査の形式の選択、ロット品質指標の選択(AQLの設定)、どのような品質特性を検査するのか等を解説しています。
 そして抜取検査について、どのような検査なのか、サンプル中に含まれる不良品のばらつき、抜取検査で合格する割合、OC曲線、OC曲線の見方について事例を交えて解説しています。
 また計数基準型抜取検査について、JISZ9002「計数基準型一回抜取検査」の使い方について例題を交えて解説しています。
 次いで、調整型抜取検査について、JISZ9015-1「計数値検査に対する抜取検査手順-第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式)の使い方、検査の手順、抜取検査方式の求め方などについて例題を交えて解説しています。
 さらに検査の実施、検査の管理におけるポイントについて解説しています。

「サンプリングと抜取検査」書籍の外観
日本規格協会
加藤 洋一(著)鉄 健司(編集)
発売日:2000-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:181521


なお本書の目次は、以下の内容です。
1 サンプリング
1.1 サンプリングとは
1.2 サンプリングの種類
1.3 ランダムサンプリングの種類
1.4 サンプリング単位
1.5 ランダムサンプリングの実際
1.6 単純サンプリング
1.7 2段サンプリング
1.8 層別サンプリング
1.9 集落サンプリング
1.10 各種サンプリング比較
2 検査
2.1 検査とは
2.2 検査の目的
2.3 検査の種類
2.4 検査と品質保証
2.5 検査の計画
2.6 抜取検査
2.7 計数基準型抜取検査
2.8 調整型抜取検査
2.9 検査の実施
2.10 検査の管理
付表1 乱数表
付表2 計数基準型1回抜取検査表
   抜取検査設計補助表
付表3 サンプル(サイズ)文字
付表4 なみ検査1回抜取方式
付表5 きつい検査の1回抜取方式
付表6 ゆるい検査の1回抜取方式
付表7 なみ検査の2回抜取方式
付表8 きつい検査の2回抜取方式
付表9 ゆるい検査の2回抜取方式
付表10 なみ検査の多回抜取方式
付表11 きつい検査の多回抜取方式
付表12 ゆるい検査の多回抜取方式

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