ISO 14001:2004(JIS Q 14001:2004)規格の「1.適用範囲(scope)」に以下のように書かれてあります。
「この規格は,組織が,法的要求事項及び組織が同意するその他の要求事項並びに著しい環境側面についての情報を考慮に入れた方針及び目的を策定し,実施することができるように,環境マネジメントシステムの要求事項を規定する。
この規格は,組織が管理できるもの及び組織が影響を及ぼすことができるものとして組織が特定する環境側面に適用する。この規格自体は,特定の環境パフォーマンス基準には言及しない。」
現状で、わが国のISO14001の第三者認証を取得した組織数は、2万数千組織に及ぶかと思われます。これからEMSの構築に取り組まれる組織の人にとっても、EMSの継続的な維持を進めておられる組織の人にとっても、ISO14001規格の本質をより深く理解されることは重要なことです。
ISO14001:2004規格の要求事項ならびに内部監査を重点にEMSの実務について絵と図解また一部にマンガを用いてわかり易く解説している本を紹介します。
本書:「図解 ISO14001実務入門―環境マネジメントシステムと内部環境監査」です。
本書は、著者:大浜 庄司氏でオーム社より、2006年9月に発行されています。
本書は、ISO14001規格の第一版(1996年版)に対応した前著:「ISO14000環境マネジメントシステムと監査の実務」の改訂版になります。
第1章にマンガで、ISO14001環境マネジメントシステムとは、どのようなものかという概要をISO規格の概要からマネジメントレビューの概要まで等について担当者と管理責任者との二人の会話を通して解説しています。
第2章では「環境マネジメントシステムの基礎知識」として、イラストを用いてEMS規格の概要や審査登録制度について解説しています。
第3章の「図解でわかるISO14001規格」の部分では、ISO14001:2004規格の要求事項のポイントについて図解により解説し、更に参考としてISO14001の付属書A、或いは、ISO14004:2004規格を参考に対比して解説が進められ、環境マネジメントシステムを構築する上での手順が理解できるように詳しく解説されています。
また第5章の「内部環境監査の実務知識」では、その前の第4章で第1章と同様にマンガで内部監査の概要を一通り解説した上で、『環境監査とはどういうものか』から『内部環境監査不適合の是正処置のしかた』まで図解やイラストなどを用いてわかり易く解説しています。
更に第6章では、ISO14001規格ならびに環境監査に関係する基本的な用語について、イラストなどにより解説されています。
なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 マンガ/ISO14001環境マネジメントシステム
第2章 環境マネジメントシステムの基礎知識
・ISO14000環境マネジメントシステム規格の構成
・環境マネジメントシステムとはどういうものか
・環境マネジメントシステム要求事項と組織の役割
・環境審査登録制度とはどういうものか
第3章 図解でわかるISO14001規格
・ISO14000規格の構成
・要求事項と利用の手引き
・適用範囲
・引用規格
・用語および定義
・環境マネジメント要求事項
・不適合ならびに是正措置および予防措置
・記録の管理
・内部監査
・マネジメントレビュー
第4章 マンガ/内部環境監査を理解する
第5章 内部環境監査の実務知識
・環境監査とはどういうものか
・内部環境監査とはどういうものか
・環境監査員にはどのような力量が必要か
・内部環境監査の導入準備はどのようにするか
・内部環境監査の計画の立て方(1)
・内部環境監査の計画の立て方(2)
・内部環境監査の実施の仕方
・内部環境監査の情報(証拠)収集のしかた
・内部環境監査情報(証拠)収集のための監査項目
・内部環境監査の監査証拠評価と監査報告書
・内部環境監査不適合の是正処置のしかた
第6章 環境マネジメントシステム・環境監査の基本用語
(広告)
Oracle Database割引購入ならオラクルライセンスセンター