ISO 9001:2000規格の追補となるISO 9001:2008が今年の10月に発行の予定です


ISOによると追補と改訂の公式の違いはないとのことですが、規格の利用者への便宜が高く、かつ影響度が低いことを強調して追補としているものです。


ISO 9001の大きな変更は、次回2012年以降の改訂時に検討を行う予定とされています。


当初の計画では、ISO 9001の追補とISO 9004の改訂は、2009年5月の同時発行を目指していましたが、2007年6月のISO/TC176/SC2のヘルシンキ総会で作業の進捗に対応して、上記のように(ISO 9004:2009は、2009年8月)スケジュールが変更されています。


JIS Q9005/9006をベースとしたISO 9004:2009改訂規格の名称は、「品質マネジメントシステム−持続可能なマネジメントに関する指針」となります。


またISO 9000:2005の改訂についてもISO 9004:2009の発行を待ってからとなり、2009年8月以降の規格の発行となります。


このISO 9001の追補の基本的な考え方は、「ISO 9001:2000の明確化、使い易さ、易翻訳性」、「ISO 9000ファミリーとの一貫性」、「ISO 14001:2004との両立性の改善」などで以下のようなポイントが追補されます。


  • ISO 9001の適用範囲、目的、タイトル、適用分野は、変更なし
  • 品質マネジメントシステムの8つの原則の適用は、変更なし
  • プロセスアプローチの重視
  • 適用除外できるケースの明確化
  • 「アウトソース」の文言を削除し、管理するプロセスとして定義を明確化
  • 記録の要求から記録の管理に重点化
  • プロセスの妥当性確認についての定義の明確化


今回の追補の発行に伴って組織のQMS構築・運用について大きな影響はないと思われます





ISOを活用して“強い企業”に向けたTQM総合質経営を目指すという、『超ISO企業研究会』が提唱しているISOからTQM総合質経営への4段階の発展モデルがあります


ここの発展モデルで目指しているTQM総合質経営がJIS Q9005の持続可能な成長の実現を可能とするQMSになります。


このISOからの成長モデルについては、『超ISO企業研究会』による「ISOからTQM総合質経営へ」(「ISOの本棚」でも紹介)の本で提示されています。


さて、本日は、前記の発展モデルのレベル3へのセカンドステップへ向けた基本的考え方、方法、具体的進め方について解説している本を紹介します。


着実に利益を上げる“強い企業”になるためにISO 9001の認証取得の実績をいかに有効活用すればよいか?」のステップを具体的に提示しています。


特に、セカンドステップとして取り組む典型的な7つの経営課題((1)魅力的製品・サービスの開発.(2)総合コスト競争力の強化.(3)自律的人材の育成.(4)問題解析力の深化.(5)知識・情報技術の活用.(6)経営資源の最適化.(7)QMSの再設計)について組織能力を高めつつ克服していく活動やセカンドステップの実践における24のポイントなどについて詳細に解説しています


本書:「競争優位の品質マネジメントシステム」です。


TQM総合質経営に向けたセカンドステップ! (ISO beyond)」との副題が付いています。


本書は、飯塚 悦功 先生の監修、ならびに超ISO企業研究会の編著にて、2008年3月に日本規格協会 より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


「ISOを使って”強い企業”へ

経営課題の達成やその過程を通じて、

組織能力を高める!強くなる!



また本書は、このようなレベルの方に最適ですとして、

  • レベル1:ISO 9001「決め事を定めて、そのとおりに実施できる企業」(普通の企業)
  • レベル2:TQMの基礎「効果も考慮しながら、決め事をさらに改善していくことができる企業」(そこそこ強い企業)

が挙げられ、目指すべきレベルアップ(本書は、レベル3を目指すものですが)について


  • レベル3:TQM品質保証「魅力ある製品、サービスの開発力及び総合コスト競争力がある企業」(強い企業)
  • レベル4:TQM総合質経営「環境変化に適応し、存在目的等を見直しつつ、継続的成長の可能な企業」(尊敬される企業)


の方向性が提示されています。


本書は、4章から構成されています。


本書は、経営課題についてどのようなステップで克服していくかという事例の解説も含め具体的に解説されています。


またセカンドステップの実践ポイントの解説も「ねらい」、「強化事項」、「実践ポイント」など要点が明快に整理されていて、分かり易い内容となっています。


以下に各章の概要を紹介します。


第1章では、「TQM 9000セカンドステップ
として、超ISO企業による4段階のISOからTQM総合質経営に至るモデルを概観しています。またとくに本書のターゲットであるセカンドステップ(レベル2→レベル3)における狙いや留意すべきポイントなどについて解説しています。


第2章では、「七つの経営課題に挑む経営者
として、セカンドステップに共通する固有の7つの経営課題を取りあげ、どのようにそれを解決・克服するかの超ISO企業シリーズで取りあげられていた企業事例で社長の悩み(魅力的製品・サービスの開発/総合コスト競争力の強化/自律的人材の育成/問題解析力の深化/知識・情報技術の活用/経営資源の最適化/QMSの再設計)が取りあげられ、いつもの登場人物の飯島先生のアドバイスのもとセカンドステップの考え方とどのように解決していくかの基本的な解決ステップが各想定した会社の社長と飯島先生とのやりとりを通じて展開されています。


第3章では、「セカンドステップの実践ポイント
として、QMS視点からのセカンドステップの実践ポイントについて『1. 人々の重視のポイント』から『24. 予防処置活用のポイント』の24項目について、表題、TQM9000発展表の項目番号と項目名(例えば、5.3 品質方針」に続いて、簡単な要点解説に続いて、『レベル3のねらい』、『レベル2からの強化事項』、『レベル3に向けた実践ポイント』の順で実践の要点が分かり易く解説されています。


第4章では、「TQM(総合質経営)に向けたさらなる展開
として、レベル3からレベル4へのステップステップアップを図っていく上でのヒントといった観点からレベル4(TQM総合質経営)のモデルとなる取組の事例などが紹介されています。


競争優位という言葉が品質マネジメントの上についています。M.E.ポーターの競争優位の戦略を連想する言葉です。


ちなみにポーターは、20年以上も前になりますが、競争優位のための3つの基本戦略として、「1.コストリーダーシップ戦略」、「2.差別化戦略」、「3.集中戦略」をあげていました。


本書は、上記のようなコスト、差別化、集中なども視野に競争優位の基本戦略に関わる経営課題の解決の方向性から具体的なステップアップのポイントが分かり易く解説されています


ISO 9001からのステップアップを考えておられる組織の関係者には、そのステップアップのガイドとしての役立つ考え方が満載されていて、是非とも読んで頂きたいと思います。



競争優位の品質マネジメントシステムの本のjpeg画像
日本規格協会
超ISO企業研究会(編さん)
発売日:2008-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:178902



なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 TQM 9000セカンドステップ
 1.1 ISO 9001の現状
 1.2 企業戦略とマネジメントモデル
 1.3 TQM 9000のレベル1及びレベル2と、レベル3の違い
 1.4 レベル3へのステップアップのための概念
 1.5 競争優位の品質マネジメントシステムへの展開
第2章 七つの経営課題に挑む経営者
 2.1 魅力的製品・サービスの開発
 2.2 総合コスト競争力の強化
 2.3 自律的人材の育成
 2.4 問題解析力の深化
 2.5 知識・情報技術の活用
 2.6 経営資源の最適化
 2.7 QMSの再設計
第3章 セカンドステップの実践ポイント
 1. 人々の重視のポイント
 2. 供給者との協働のポイント
 3. 経営課題の抽出のポイント
 (略)
 22. 供給者との共生関係の活用のポイント
 23. 改善活動の組織体制のポイント
 24. 予防処置活用のポイント
第4章 TQM(総合質経営)に向けたさらなる展開
 4.1 レベル3を超えて
 4.2 レベル4(TQM総合質経営)のモデル
 4.3 レベル3からレベル4へのステップアップ
 4.4 OK社におけるレベル4への取組み
付録 超ISO企業研究会が開発した支援ツール・参考図書








にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


FreeStyle II


アコースティックウェーブミュージックシステム+専用CDチェンジャー


「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

ISO 9001を導入し、運用している組織において、組織のパフォーマンスを継続的に向上させるためには、ISO 9001の範囲のみに留まっていては、不十分との観点から、ISO 9001から成長した展開として超ISO企業のTQM総合質経営のモデルが提案されています。(「ISOからTQM総合質経営へ」:当ブログでも紹介しています


本日は、上記の書籍のレベル3モデル:TQM品質保証TQMへのセカンドステップ」の取り組みで示されている「自己診断」についてクローズアップして解説している本を紹介します。


 内部監査の限界を克服する仕組みとして提示され、JIS Q 9006の視点を取り込んでの「自己診断」は、プロセスに関わる部門責任者(プロセスオーナー)が自ら運営管理しているQMSを評価する仕組みで、自己診断を実施する診断者(プロセスオーナー)が自らのTQM品質保証の高い理解のもとに、実践することでパフォーマンスの更なる向上に繋がるというものです

本書において、自己診断についての考え方から、自己診断システムの構築方法、更には、自己診断シートの多数の事例を紹介し、自己診断システムについて分かり易く解説しています。


本書:「品質マネジメントシステムの自己診断システム」です。


組織の求める品質マネジメントシステムに向けた改善! 」


ISO beyond


との副題が付いています。


本書は、超ISO企業研究会の編ならびに著者:福丸 典芳 氏にて、2007年11月に日本規格協会から発行されています。


また本書で示されている自己診断は、2001年に発行された「品質マネジメントシステムの自己評価方法」(当ブログでも紹介しています)の改訂版にもなります。

本書は、4章から構成されています。


1章では、「内部監査の限界
として、ISO 9001:2000の8.2.2項で規定される内部監査について触れ、その目的、範囲などについて整理した上で、内部監査員の力量、サンプリング等に伴う問題などの幾つかの内部監査の問題点を挙げ、組織においてQMSが本当に機能しているかを評価する上で内部監査には限界があるとして、組織の特徴を生かしたQMSの評価のための自己診断の必要性を強調しています。


2章では、「自己評価の考え方
として、プロセスオーナーである部門責任者が、自ら描くQMSを追求できるように、現状のQMSが有効に機能しているのか、期待通りの結果が得られているかを自己評価する仕組みが「自己診断」とし、『アイソス』での調査書/ISO 9004:2000付属書Aの自己評価/TQM品質保証の自己診断システム/JIS Q 9006:2005の自己評価の各自己評価システムの概要や位置づけ、使用する上での留意点等について解説しています。


3章では、「自己診断システムの構築
として、本書で提示しているTQM品質保証(レベル3)の自己診断システムについて、目的及び実施にあたっての留意事項から始まり、その具体的なステップ、関係者の役割、自己診断計画の策定、さらに自己診断シートについてその構成と設計及び作成等の要領について解説しています。また自己診断の方法、ポイント、まとめ方、QMS改善計画に関わる自己診断の診断結果から再診断までのフロー、自己診断の応用とその際の診断者に必要な知識など解説しています。


4章では、「自己診断の事例
として、自己診断手順書の事例とA社の事例ということで自己診断の実施事例が一連の自己診断の手順をまとめた形で紹介されています。


なお附属書として、本書の残りの半分程度のスペースを割いて「自己診断シートの例」が提示されており、この内容を活用することで具体的に有効な自己診断が実施できるように考慮されています。


自己診断は、QMSのパフォーマンス改善の強力なツールです。本書は、QMSについて更にパフォーマンスの面でISO 9001を超えて改善の成果を挙げたいと考えている組織の方や、QMSを核に自社の競争力を向上させたい等考えておられる方々に是非ともお奨めしたい一冊です


品質マネジメントシステムの自己診断システム―組織の求める品質マネジメントシステムに向けた改善! (ISO beyond)
日本規格協会
福丸 典芳(著)
発売日:2007-11
発送時期:通常2~3日以内に発送
ランキング:82312

なお本書の主要目次は、以下の内容です。
1.内部監査の限界
2.自己評価の考え方
3.自己診断システムの構築
4.自己診断の事例
附属書 自己診断シートの例






にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


CDを買うなら TSUTAYA online


TSUTAYA online


「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

  『ISO 9000を超えてこそ企業の持続的発展がある』とする超ISO企業シリーズで、とくに以下の3つの視点に立ってその意義と考え方を解説している本を紹介します。

  1. ISO 9001の枠組みの中での有効活用
  2. ISO 9000からTQMへのステップアップ
  3. 競争優位のためのQMS構築

本書:「総論−ISOを超える」です。

本書は、著者:飯塚 悦功先生にて、超ISO企業研究会の編にて、2005年7月に日本規格協会より発行されています。

同社の【 超ISO企業実践シリーズ】の1巻になります。

このシリーズは、自社内に構築されているISOに基づくQMSをいかにして超えるべきかその基本的な事項の解説と、具体的な実践ガイドを提供しているシリーズの一冊です。

すでに4段階のステップアップでQMSの成熟度を上げるISOからTQM総合質経営へのモデルについても2007年5月に書籍が発行され、5月21日付けのこちらのブログでも紹介しています

本書は、そのファーストステップとしての源流の考えを提示した位置づけの本になっています。

本書の「シリーズ発刊にあたって」で、この超ISO企業シリーズの意図するところについて、著者は、以下のように述べています。

「”ISO9000の有効活用”とは、ISO9000を運用する組織にとっての有効活用という意味である。

社会制度としての第三者認証登録制度の有効性を話題にしているわけではない。

本シリーズは、”ISO9000審査における顧客は、要するに私たちだ”と考える普通の方々に読んで頂きたいとおもって企画した。

もとは購入者のためであろうと、適合性評価における基準文書であろうと、とにかく使えるものなら、いやつかわなければならないというのなら、もっぱら自分のために使って、立派な組織にしたいと考えている、ごく常識的な方々に読んでいただければと思っている。

様々な圧力、雑音、誘惑のなかで、視界が開けず迷いつつ前進している方々に、すっきりとした気分になれるような本をお送りしたいと思う。

このため本シリーズでは、”ISO9000を超える”ということの3つの意味をご理解いただき、その上でTQM(総合質経営)への第一歩(TQMへのファーストステップ)を踏み出すことをねらいとして、代表的な経営課題をいくつも取り上げて、その取組みのステップを分かり易く解説する大部でない一連の書籍をお届けする。

さらに近い将来、競争力向上のために品質マネジメントシステムを自律的に改善・改革することができるような解説をお届けしたいと考えている。」


また本書の「まえがき」で本書の位置づけについて以下のようにも述べています。

「本書は、その(ISO9000の理解とそれに基づく実践を基盤として、これを超える方法についての様々なアプローチについて)総論として、そもそも「ISO9000を超える」とは何を意味しているのか、具体的に何をすることがISO9000を超えることになるのか、超えるためには何を理解し、何を実施すればよいのかなどについて、総合的に解説するものである

想定している読者は、いわゆる見識ある方々である、少なくともISO9000について何らかの問題意識を持ち、有効活用のためにどのような工夫がありうるのか、なぜそれが工夫になり得るのか自分でも考えようとしている方々である

(略)

ISO9000という時流に対して、その正体を見極め、品質保証における位置づけを真正面から論じ、その上でISO9000を経営ツールとして戦略的に活用しようとする方々に対し、思考の基礎を与えようとするものである。」

本書は、5つの章と、「ISO9000からTQMのファースト・ステップ発展表」を掲載している付表から構成されています。

第1章では「超ISO企業
として、「超ISO企業とは」、『ISO9000を適用していて、ISO9000のレベルを超えるQMSを構築・運用して、ビジネスにおいて成功している企業』を意味するとの定義づけからはじまり、ISO9000を超えるとはどういう意味かについて、冒頭に記載した3つの意味が重要な方向性と述べています。

第2章では、「ISO 9000の基礎知識
として規格開発の組織から規格審議のプロセスにはじまり、ISO 9000ファミリー規格、ISO 9001の要求事項の内容、品質マネジメント原則、ISO9000の持つインパクト、QMS審査登録制度などを概観しています。

第3章では、「ISO 9000の有効活用
として、ISO9000の枠組みの中での有効活用のポイントについて、有効活用とは、ISO9000の本質、組織の目的達成のための有効活用などを解説しています。本章の内容は、冒頭のISOを超える第1の意味に対応しています。

第4章では、「ISO 9000からのファースト・ステップ
として、「超ISO企業実践シリーズ」の中核となっているISO9000からTQMへのファーストステップの取組みについて解説しています。本章の内容は、冒頭のISOを超える第2の意味に対応しています。

第5章では、「競争優位のためのQMS構築
として、競争優位の要因にはじまり、その競争優位を実現するためのQMS構築、持続可能な成功のための指針としてのTRQ0005(クォリティマネジメントシステム-持続可能な成長の指針、TRQ0006(クォリティマネジメントシステム-自己評価の指針)の基礎概念の解説、質マネジメント12原則などについて解説しています。

超ISO企業実践シリーズ〈1〉総論 ISOを超える
日本規格協会
飯塚 悦功(著)超ISO企業研究会(編集)
発売日:2005-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:214775

なお本書の目次は、以下の内容です。
シリーズ発刊にあたって
まえがき
第1章 超ISO企業
第2章 ISO 9000の基礎知識
2.1 国際規格の開発
(1) 規格開発の組織
(2) 規格審議のプロセス
2.2 ISO 9000ファミリー規格
(1) QMS規格
(2) ISO 9000ファミリー2000年版
(3) コンシステントペア
2.3 ISO 9001
(1) ISO 9001の要求事項の内容
(2) ISO 9001の理解のために
(3) 品質マネジメント原則
2.4 ISO 9000現象
2.5 QMS審査登録制度
(1) 第三者機関によるQMSの評価
(2) QMS審査登録制度の枠組み
(3) 審査の方法
(4) 審査登録制度が経営に与える影響
第3章 ISO 9000の有効活用
3.1 有効活用とは何か
3.2 ISO 9000の本質の理解
(1) 管理システムの評価
(2) 民間の第三者機関による評価
(3) 適合性評価
(4) 任意の制度
(5) 品質保証+α
(6) 計画どおりの実施
(7) 管理スパンの限定
3.3 組織の目的達成のための有効活用
3.3.1 QMS基盤の確立
(1) 基本動作の徹底
(2) QMSの維持(継続的な見直し)
(3) 外圧の活用
3.3.2 国際的組織への脱皮
(1) QMSの国際モデル
(2) 責任・権限の明確化
(3) 文書によるコミュニケーション
3.3.3 2000年版の特徴の活用
(1) 顧客満足
(2) 継続的改善
(3) プロセスアプローチ
第4章 ISO 9000からのファースト・ステップ
4.1 ISO 9001モデルからのステップアップ
(1) ISO 9000は取ったけれど
(2) ISO 9000の限界
(3) TQMへのステップアップ
4.2 TQM
(1) TQMの全体像
(2) TQMの特徴
(3) ISO 9000からTQMへの道
4.3 ISO 9000からTQMへのステップアップの視点
(1) 品質システムの目的の拡大
(2) 品質活動のレベルアップ
(3) 管理の考え方・方法・システムのレベルアップ
(4) 改善の方法のレベルアップ
4.4 ISO 9000からTQMへの発展モデル
4.5 TQMへのファースト・ステップ
第5章 競争優位のためのQMS構築
5.1 競争優位要因
(1) 成功する組織の共通点
(2) コアコンピタンス
 (3) 競争優位要因
(4) 競争優位要因の例
(5) 二つの企業で
5.2 競争優位を実現するQMSの構築
(1) 競争力という視点での品質の考察
(2) 競争優位のためのQMS構築
5.3 持続可能な成功の指針
(1) 二つのTR(標準報告書)
(2) 持続可能な成功
(3) 事業戦略実現のためのQMSの構築
(4) 質マネジメントの12原則
(5) 価値創出の成熟度レベル
付表 ISO 9000からTQMへのファースト・ステップ発展表

にほんブログ村 本ブログへ


(広告)

オンラインショップ6月限定・ダウンロード特典

アルク

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

製品およびサービス提供の全体のプロセスからすると設計・開発のプロセスは、川上に位置します。

製品の品質に関わる素性といったものは、この段階で仕込まれます。

 設計・開発段階での品質問題として設計変更の多発、さらに設計スケジュールの遅れ、製造段階に入ってからの設計変更の発生などの問題を取り上げ、これらは、仝楜劼陵弋瓩正確に設計に反映されていない。∪澤廚棒渋ぞ霾鵑正確に盛り込まれていない。設計段階でのチェックが甘い。だ澤彿儿垢隆浜が十分でない。ためとして、「設計・開発段階での品質問題を減らすための取組みに焦点を当て、その基本ステップ等について解説している本を紹介します。

本書:「経営課題−設計・開発段階での品質問題を減らしたい」です。

本書は、著者:石川 茂氏、超ISO企業研究会の編集にて、2005年7月に日本規格協会より発行されています。 

同社の【 超ISO企業実践シリーズ】の7巻になります。

このシリーズは、自社内に構築されているISOに基づくQMSをいかにして超えるべきかその基本的な事項の解説と、具体的な実践ガイドを提供しているシリーズの一冊です。

本書の「はじめに」において著者は、以下のように述べています・

「企業が現在の厳しい経済環境の中で生き残っていくためには、品質(Q:Quality)だけではなく、コスト(C:Cost)、量・納期(D:Delivery)を考慮したQMSに基づくQMSの継続的改善を行うことが必要になる。

 本書では、"設計・開発段階での品質問題を減らしたい”をテーマに、ある中小企業を事例に取り上げて解説を行う。ここでは、自社開発製品を販売している事例となっているが、顧客から設計を含めた受注をしている企業にも適用できる。

(略)

本書では、設計・開発段階の品質問題の原因をまず明確にし、対応策をISO9001に基づくQMSの継続的な改善項目として整理を行っている。」


本書では、設計・開発段階での品質問題を減らすための基本的なステップとして4つのステップに分け、それぞれ分かりやすく説明するとともに、読者が実践する際の参考となるように、経営者層、管理者層、設計者層の役割の確認と各階層ごとの、基本ステップにおける自社のパフォーンマンスの改善の達成度合いを明確にするための自己診断チェックシートが添付されています。

  • ステップ 1:お客様の声をよく聞き、社内に徹底する
  • ステップ 2:お客様の声を設計図、工程表などに正確に盛り込む
  • ステップ 3:設計・開発のレビュー、設計検証、設計の妥当性確認を効果的に行う
  • ステップ 4:設計変更による品質トラブルが発生しないよう管理する


本書は、プロローグに続く、3つの章、ならびに設計・開発の品質問題を減らす取組のレビューをまとめたエピローグで構成されています。

プロローグでは、「はじめに」に続き、I社が紹介されます。

I社は、従業員約100名の組織で、顧客からの受託によりセンサ技術を中心とした開発設計、試作、製品化、製造供給、保守サービスまでを一環して実施している年間売上40億円の会社。

営業的には、センサなどの製造供給に加え、自社システム製品の設計開発から製造・保守までの新規受注の活動が拡大中で、入退室管理システムなどの引合いが増加中。

2年前にISO9001の認証登録を得ています。

次いで登場人物(I社の社長の石原社長、I社の品質保証部長の田中管理責任者、I社の設計部長の小倉設計部長、飯島先生:TQMとISO9001に基づくQMSの分野に精通している専門家)が紹介されます。

社長のもとに、相談の依頼により飯島先生が訪れたところから始まる。マネジメントレビューで、設計・開発段階での品質問題が多いことが分かり、設計・開発段階での品質問題を減らすことについて指導頂きたいとの展開になります。ここで飯島先生より設計・開発段階での品質問題を減らすための上記の4つの基本ステップの概要が解説されます。

第1章では、「設計・開発段階での品質問題を減らすための実践事項」
として、以下の4つの基本ステップとそのための実践内容が解説されます。この章が本書の中心になります。 ISO9001の関連要求事項を参照しながら更なるステップアップのためにいかなるアイテムを付加すべきか(本文中ではその箇所がハッチングでマーキングしてあります)などの観点から解説しています。また各ステップの終わりは、そのステップのまとめがあります。

  • ステップ1の「お客様の声をよく聞き,社内に徹底する」ための実施事項として以下のポイントが解説され、さらなるステップアップの要点が解説されます。
    (1) 顧客とのコミュニケーションを十分にとる
    (2) 顧客の要求事項を文書化する
    (3) 顧客が要求する内容をレビューする
  • ステップ 2の「お客様の声を設計図,工程表などに正確に盛り込む」ための実施事項として以下のポイントが解説され、さらなるステップアップの要点が解説されます。
    (1) 設計・開発の計画を立てる
    (2) 設計・開発のインプットとアウトプットを明確にする
    この章で、設計開発へのインプット項目を明確化する方法に関して付録1のQFD(Quality Function Deployment:品質機能展開)が解説されています。また設計・開発及び製造におけるリスク評価の方法として、付録2の「設計の故障モード影響解析(FMEA)」や付録3の「故障の木解析(FTA)」、連関図、シミュレーション技法、信頼性予測、順位付け技法などに触れています。  
      
  • ステップ 3の「設計・開発のレビュー,設計検証,設計の妥当性確認を効果的に行う」ための実施事項として以下のポイントが解説され、さらなるステップアップの要点が解説されます。
    (1) 設計・開発のレビュー,検証,妥当性確認を理解する
    (2) 設計・開発のレビュー,検証,妥当性確認を効果的に実施する
    (3) 設計・開発のレビュー,検証,妥当性確認の結果を記録する
  • ステップ 4の「設計変更による品質トラブルが発生しないように管理する」ための実施事項として以下のポイントが解説され、さらなるステップアップの要点が解説されます。
    (1) 設計変更の内容を明確にする
    (2) 設計変更の影響を評価し,確実な設計変更を行う

第2章では、「各階層の役割」
として、経営者層の役割、管理者層の役割、設計者層の役割が順に説明され、各階層ごとに設計プロセスの強化策や、人材スキルの向上策、充実すべき設計ツールなどがまとめられています。


第3章では、「自己診断チェックシート」
として組織のパフォーマンスの改善についての4つの基本ステップのステップアップについての自己評価のためのチェックシート等が掲載されています。

超ISO企業実践シリーズ〈7〉経営課題 設計・開発段階での品質問題を減らしたい
日本規格協会
石川 茂(著)超ISO企業研究会(編集)
発売日:2005-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:116171

なお本書の目次は、以下の内容です。
プロローグ
はじめに
I社と登場人物の紹介
社長の抱える悩み
設計・開発段階での品質問題を減らすための基本ステップ
第1章 設計・開発段階での品質問題を減らすための実践事項
ステップ 1
1.1 お客様の声をよく聞き,社内に徹底する
(1) 顧客とのコミュニケーションを十分にとる
(2) 顧客の要求事項を文書化する
(3) 顧客が要求する内容をレビューする
 ステップ 1のまとめ
ステップ 2
1.2 お客様の声を設計図,工程表などに正確に盛り込む
(1) 設計・開発の計画を立てる
(2) 設計・開発のインプットとアウトプットを明確にする
 ステップ 2のまとめ
ステップ 3
1.3 設計・開発のレビュー,設計検証,設計の妥当性確認を効果的に行う
(1) 設計・開発のレビュー,検証,妥当性確認を理解する
(2) 設計・開発のレビュー,検証,妥当性確認を効果的に実施する
(3) 設計・開発のレビュー,検証,妥当性確認の結果を記録する
 ステップ 3のまとめ
ステップ 4
1.4 設計変更による品質トラブルが発生しないように管理する
(1) 設計変更の内容を明確にする
(2) 設計変更の影響を評価し,確実な設計変更を行う
 ステップ 4のまとめ
第2章 各階層の役割
2.1 経営者層の役割
2.2 管理者層の役割
2.3 設計者層の役割
2.4 各階層での役割のまとめ
第3章 自己診断チェックシート
3.1 自己診断チェックシートの目的
3.2 設計・開発段階での品質問題を減らすための自己診断チェックシート
3.3 自己診断チェックシートの分析
エピローグ
付録 1 QFD:品質機能展開
付録 2 FMEA:故障モード影響解析
付録 3 FTA:故障の木解析

にほんブログ村 本ブログへ


(広告)

サーバープロテクトを割引購入するならこちら

ウイルスバスターライセンスセンター

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

 JIS Q 9005:2005質マネジメントシステム−持続可能な成長の指針」の規格の序文に記載されているこの規格の意図するところの要点を抜粋すると以下のような趣旨が書かれてあります。

「組織がその使命を果たし、競争優位を維持して持続可能な成長を実現するためには、組織の提供する製品・サービスの価値に対して顧客及びその他の利害関係者の満足を得ることを通じて組織の存在意義を高めることが不可欠で、この規格は、変容する環境に組織が俊敏に適応するための質マネジメントシステムのモデルを提供する」

 ISO9001をレベル1として、持続可能な成長の実現を可能にするQMS(すなわちJIS Q 9005:2005)をレベル4とした4段階の超ISO発展モデルを提示し、ISO9001の要求事項ごとに横並びでその発展の4段階を確認できるTQM9000発展表に基づくISOを超えて、TQM総合質経営へとステップアップしていくためのロードマップを解説している本を紹介します。

本書:「ISOからTQM総合質経営へ」です。

ISOからの成長モデル」との副題が付いています。

本書は、飯塚 悦功先生の監修にて、超ISO企業研究会の編著で、2007年5月に日本規格協会より発行されています。

本書の帯には、以下のことが書かれてあります。

ISO認証取得だけで満足ですか?

→QMSの成熟度を上げる!
  •  ISO 9001をレベル1、持続可能な成長の実現を可能にするQMS(JIS Q 9005)をレベル4とした、4段階の超ISO発展モデル!
  • レベル1のISO9001要求事項を主軸に、レベル2→3→4へ発展するための強化・追加事項が一目瞭然!超ISOへの羅針盤に!
  • ISOを超え、優良企業になるための”全貌”を知ることができる唯一の書!

本書の「まえがき」で飯塚先生は、本書の背景とその意義に関して以下のように述べています。

「(『超ISO企業実践シリーズ』の)シリーズ1巻の「ISOを超える」の巻末に”ISO9001からTQMへのファースト・ステップ発展表”という付表を収録した。

この表は、ISO9001からTQM総合質経営への4段階発展モデルのうち、レベル1(ISO-QMS)からレベル2(TQMの基盤)の二つのレベルの表を掲げ、ISO9000レベルからTQMへのステップアップモデルを示したものである。

レベル3は、TQM品質保証、レベル4は、TQM総合質経営とその基本概念は定義していたし、様々な側面から、それぞれのレベルの特徴を記述することもしていた。

しかしながら、ISO9001の要求事項を基軸として、これにどのようなQMS指針を追加したものが、レベル2、3,4であるのか、具体的には示してはいなかった。

(略)

このようにISO9001を出発点として、ISO9001の要求事項にどのようなQMS要素を追加し、深化させるかを、ISO9001の構造で具体的に記述した表を作成することを目標に活動してきたのである。

 本書は、その表を主たるメッセージとする書籍である

使い道はいろいろあるだろう。私たちは、本書を私たちの活動の全貌を示す海図と位置づけて、今後の研究活動の羅針盤にしていく。」

本書は、4つの章から構成されています。とくに3章がTQM9000の発展表が掲載され、本書のエッセンスとなっています。

第1章では、「超ISO企業−ISO 9000を超える」
として超ISO企業のコンセプトからそのISO9001を超えて目指すTQM総合質経営までのステップアップの取組の要点とJIS Q 9005の概要などが解説されています。

第2章では、「TQM 9000発展表の作成と使用」
としてISO900からTQMへのステップアップの視点としてどのように拡大と深化を図るのかを解説し、各レベルについてのポイントならびに3章のTQM発展表を適正に活用できるように、この表が何を意図しているのかなど含め、その使い方について解説しています。

第3章では、「TQM 9000発展表 [2007年4月版]」
として以下の注意書きの後、TQM 9000発展表が掲載されています。見開きの2ページで左側のページには、レベル1(ISO-QMS)ならびにレベル2(TQMの基礎:TQMへのファーストステップ)が右側のページには、レベル3(TQM品質保証:TQMへのセカンドステップ)ならびにレベル4(TQM総合質経営)が掲載されています。


[TQM 発展表は,原則として,縦軸をISO 9001:2000の“4(品質マネジメントシステム)”から“8(測定,分析及び改善)”の順としています。横軸は左から順にレベル1→レベル2→レベル3→レベル4としています。TQM 9000発展表の見方・使い方については,第2章 2.3節をご参照ください。 ]


第4章では、「TQM総合質経営を目指して」
として各レベルのステップアップの取組においての着眼点と、強化、充実すべき取組の側面についてのポイントならびにステップアップに活用できる支援ツールも含めて解説しています。

また本書の付録として「ファーストステップの実践ポイント」が分かり易く、フロー図や帳票類の様式も含めて掲載されています。

ISO9001からのステップアップをお考えの組織の人にとっては、欠かせない一冊と思います。

ISOからTQM総合質経営へ―ISOからの成長モデル
日本規格協会
超ISO企業研究会(編さん)
発売日:2007-05
発送時期:通常3~5週間以内に発送
ランキング:126295

なお本書の目次は、以下の内容です。
なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 超ISO企業−ISO 9000を超える
1.1 超ISO企業とは
1.2 ISO 9000を超える
1.3 ISO 9000モデルからのステップアップ
 1.3.1 ISO 9000の限界と克服のポイント
 1.3.2 超ISO企業への4段階モデル
1.4 JIS Q 9005
第2章 TQM 9000発展表の作成と使用
2.1 ISO 9000からTQMへのステップアップの視点
 2.1.1 QMSの目的の拡大
 2.1.2 品質管理活動のレベルアップ
 2.1.3 管理の考え方・方法・システムのレベルアップ
 2.1.4 改善の方法のレベルアップ
2.2 TQM 9000の各レベルの意図するモデル
 2.2.1 レベル1:ISO-QMS
 2.2.2 レベル2:TQMの基盤(TQMへのファーストステップ)
 2.2.3 レベル3:TQM品質保証(TQMへのセカンドステップ)
 2.2.4 レベル4:TQM総合質経営
 2.2.5 各レベルの関係
2.3 TQM 9000発展表の見方・使い方
第3章 TQM 9000発展表 [2007年4月版]
レベル1:ISO-QMS
レベル2:TQMの基盤
レベル3:TQM品質保証
レベル4:TQM総合質経営
第4章 TQM総合質経営を目指して
4.1 レベル1からレベル2にステップアップ
4.2 レベル2からレベル3にステップアップ
4.3 レベル3からレベル4にステップアップ
4.4 支援ツール
付録 ファーストステップの実践のポイント

にほんブログ村 本ブログへ


(広告)

アルクの通信講座の中身を「見る・聞く」

アルク

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

   「コスト」は品質の一要素との観点から、コスト低減の活動は、品質保証の活動の一部として、QMSの仕組みをうまく活用しながらどのようにコストダウンの取組みを進めるかについての方法論を具体的な事例を交えて分かり易く解説している本を紹介します。

本書:「経営課題−コスト低減を実現したい」です。

本書は、著者:丸山 昇氏て、超ISO企業研究会の編集で、2005年7月に日本規格協会より発行されています。

同社の【 超ISO企業実践シリーズ】の6巻になります。

このシリーズは、自社内に構築されているISOに基づくQMSをいかにして超えるべきかその基本的な事項の解説と、具体的な実践ガイドを提供しているシリーズの一冊です。

本書の「まえがき」で『コスト』に関係して著者は以下のように述べています。

「多くの企業は、現実的には、「品質」と「コスト」を切り離して考えるわけにはいかない。

またISO9001を利用して「コスト削減」ができたらこんなにうまいことはない。

このテーマに取り組んでいるときに、飯塚先生は何度も「品質とコストは別物ではない。

コストも品質の一部だ。

コストは品質で決まる」といってくれた

基本的には、この考え方を本書は貫いているつもりである。

「ISO9001をうまく使う」ということについて、今回のテーマに限らずまず一番に考えるのは、ISO9001が本来持っている特徴を十二分に発揮させることで、次にそのやり方を工夫することで効果をおおきくすること、そして3番目にはISO9001の枠組みを利用してISO9001にはない別の活動を効率的に行う、という段階があろう。

本書ではこれらを大いに活用して、そのポイントを要所となる箇所で、「”超ISO”への着眼点」として示している。

 

本書では、ISO9001の要求項目と連動させて以下の7つの基本ステップに基づくコスト低減活動を提示しています。

  • ステップ 1:「コストダウン推進体制を整備する」仕組みを作る
  • ステップ 2:「不良をなくす」
  • ステップ 3:「5Sでムダをなくす」
  • ステップ 4:「製造(サービス提供)工程の中にひそむムダをなくす(製造工程の原価低減)」
  • ステップ 5:「間接業務の中にひそむムダをなくす」
  • ステップ 6:「購入品や外注加工費の低減を図る」
  • ステップ 7:「設計段階でコストを下げる」


 
 一見、二律背反のあちらを立てればこちらが立たずのように思える「品質」と「コスト」との関係についてこれは、本来、コストも品質の一部との観点からISO9001の仕組みと連動させトータルのコスト低減活動として推進することでうまく整合させ、更なる顧客満足度の向上につながるという取組みが分かり易く解説されています。


本書は、本書の狙いならびに、本書の活動の舞台となるM社の概要、コスト低減の基本ステップなどを俯瞰したプロローグに続く、2つの章、ならびに「もうかる企業体質」に向かってのステップアップ等の取組等をまとめたエピローグで構成されています。

プロローグでは、「はじめに」の後、従業員60名のプレス工場で金型製作の技術を生かし、自動旋盤などの切削加工も行い、電機、自動車などの部品供給メーカーで20億円の年間売上で、2004年にISO9001の審査登録を行ったとする蝪誉什扈蠅粒詰廖α反イ覆匹紹介されます。

 次いで登場人物(大山社長:M社を創設した父親を継いだ職人気質を持った2代目社長。大山専務:32歳社長の息子で、家電メーカー勤務を経て6年前に入社。現在、QMS管理責任者、品質保証課長も兼務。金木部長:経理課長だが部長待遇。作田部長:現社長と共に苦労、職人で現場の職人、作業者から慕われている。田中課長:技術課長、10年前に採用され、温厚で若手技術者のまとめ役。飯島先生:TQMとISO9001に基づくQMSの分野に精通している専門家)が紹介されています。

社長のもとに、飯島先生が訪れたところから始まる。社長の悩みは、コスト。中国を代表とした海外生産の勢い強く。顧客である自動車メーカー、家電メーカのコストダウン要求は強く。根本的な対策が必要な状況。M社の関係者が集まったとことで、飯島先生よりコスト低減活動の基本。コストダウン活動の整理。さらにコスト低減のための上記の7つの基本ステップの概要が解説されます。

第1章では、「コスト低減のための実践事項」
として、以下の7つの基本ステップと蝪夕劼任亮汰内容が解説されます。この章が本書の中心になります。 この章で具体的な活動が解説されます。またそれぞれのステップについて「"超ISO”への着眼点」としてISO9001規格との関連が解説されます。
 例えば、第1.1の「コストダウン推進体制を整備する」においては、5.4.1項「品質目標」、5.5.3項「内部コミュニケーション」、8.5.1項「継続的改善」がが取り上げられ、ここではM社の取組みについて、フロー図、QC工程表、QC七つ道具などのQC手法などの図表等が多く用いられ、分かり易く吹き出しなどでその活用手順や中味等が解説されています。


第2章では、「階層別自己診断チェックシート」
として、コスト低減活動に関する経営者・管理責任者用、部門責任者用、担当者用に分けて、前記の第1章の7つの基本ステップについての推進状況を確認するための『階層別自己診断チェックシート』が示されています。

なお付録に品質管理の主な手法として、「パレート図」をはじめ9つの手法についての概要の解説が添付されています。

超ISO企業実践シリーズ〈6〉経営課題 コスト低減を実現したい
日本規格協会
丸山 昇(著)超ISO企業研究会(編集)
発売日:2005-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:356354

なお本書の目次は、以下の内容です。
まえがき

プロローグ
はじめに
M社と登場人物の紹介
社長の抱える悩み
コスト低減のための基本ステップ
第1章 コスト低減のための実践事項
ステップ 1
1.1 コストダウン推進体制を整備する
(1) コストダウン推進の体制と仕組みを作る
(2) コストダウン目標を設定する
(3) コストダウンの進捗を管理する
(4) 改善で人を育てる
ステップ 2
1.2 不良をなくす
(1) 製造工程を標準化する
(2) 製造工程を管理する
(3) 是正処置(再発防止対策)と予防処置で不良を減らす
(4) QC手法を活用する
ステップ 3
1.3 5Sでムダをなくす
(1) 5Sを知る
(2) 5Sの効果を確認する
(3) 5Sを進める
(4) 5Sの実例を学ぶ
ステップ 4
1.4 製造(サービス提供)工程の中にひそむムダをなくす(製造工程の原価低減)
(1) 工程改善をする
(2) “作りすぎのムダ”を排除する
(3) 加工時間のムダをなくす
(4) 設備を有効に活用する
(5) 検査を効率化する
(6) 現場のパフォーマンスを管理する
(7) 多能工を養成する
ステップ 5
1.5 間接業務の中にひそむムダをなくす
(1) “プロセス”を知る
(2) フロー図を作る
(3) フロー図による改善を進める
ステップ 6
1.6 購入品や外注加工費の低減を図る
(1) 購買品の不良をなくす
(2) 適切な業者の評価・選定をする
(3) 購買価格を見直す
(4) “無試験検査”や“工程保証”を導入する
(5) ABC分析による在庫管理や重点コストダウンを実施する
ステップ 7
1.7 設計段階でコストを下げる
(1) 過去の失敗を繰り返さないようにする
(2) 標準部材や標準モジュール化を推進する
(3) 効果的なデザインレビューを行う
(4) 原価企画を取り入れる
(5) ライフサイクルコストを下げる
第2章 各階層別自己診断チェックシート
エピローグ
付録 品質管理の主な手法

にほんブログ村 本ブログへ


(広告)

Adobe Acrobat Professional 8

LicenseOnline Adobe製品ストア

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

  ISO9001:2000(JISQ9001:2000)規格の序文の0.3項「ISO9004との関係」において以下のように記載されています。

 「この規格は、品質マネジメントシステム(以降QMSと略記)に関する要求事項を規定している。これらの要求事項は組織が内部で適用するため、審査登録のため又は契約のために用いることができる。この規格は、顧客要求事項を満たすQMSの有効性に焦点を合わせている。」

 この後にISO9004:2000は、QMSの目標の手引きで、有効性に加え、組織全体のパフォーマンスと効率の継続的改善のための手引きとの記載が続きます。

『有効性』と『効率』についてのISO9000の定義を引用すると、以下の通りです。

『有効性』:(「計画した活動が実行され,計画した結果が達成された程度」3.2.14)

効率』:(「達成された結果と使用された資源との関係」3.2.15)

 ISO9001のQMSを導入した企業の中で、その効果を享受している企業と、そのマイナス効果に失望してもうやめようかと考えていたり、やめることもできず大いなる不満を抱きながら継続している企業など二極化が起き始めていることについて、両者の違いは、QMSの効率の問題に起因しているとの観点から、ISO9001の世界を超えて、QMSの効率向上に焦点をあて、具体的な事例に基づき以下のような4つのステップを通してQMSの効率を高める方策について解説している本を紹介します。

  • ステップ 1.「QMSのムダやムリをなくす(スリム化)」
  • ステップ 2.「ITを活用してQMSのスピードアップと生産性向上を図る」
  • ステップ 3.「ISO9001の特徴を生かしてQMSの効率を高める」
  • ステップ 4.「『QMSの効率』を競争優位要因にする」


本書:「経営課題 QMSの効率を高めたい」です。

本書は、著者:丸山 昇氏ならびに超ISO企業研究会 の編集にて、2005年7月に日本規格協会 より発行されています。

同社の超ISO企業を目指し実践するにあたって、その基本的な事項の解説と、具体的な実践ガイドを提供する【 超ISO企業実践シリーズ】の10巻になります。

本書の「はじめに」で著者は、本書の背景について以下のように述べています。

「 さていまISO 9001のQMSを導入した企業の中でも、二極化が起き出している。

すなわち、このQMSを導入してその効果を享受している企業と、そのマイナス効果に失望してもうやめようかと考えていたり、やめることもできず大いなる不満を抱きながら継続している企業と…。

 この二つを分けるのは、一体何なのだろうか?

一方は、得ているもののほうが多い企業で、もう一方は失っているもののほうが多い企業である。

つまりかけた手間に見合うだけの見返りを得られた企業と、「骨折り損のくたびれもうけ」をした企業の違いである。

これはもう一つの側面から見ると、「スピード」の問題でもある。

まさに「生き馬の目を抜く時代であり、結果さえよければいくらでも時間をかえてもよいというような悠長なことをいってはいられない。

これらは、すなわち「効率」の問題なのである。

“効率”とは、インプットとアウトプットの比率でもある。

ISO9001は「適合性」と「有効性」を対象としているが、「効率」はあまり眼中にない。

 つまり、何も考えずにただ「いいだろう」としてやっていたらいつまでたっても「効率」の世界には入れず、むしろ「有効性」をあげるためにますます「効率」を悪くするということも招きかねないのである。」

本書は、はじめにに続いて舞台となるK社の社長の悩みの概要、QMSの効率を高めるための基本ステップなどを俯瞰したプロローグに続く、2つの章、ならびにK社での1年間のQMSの効率の向上の取組を総括的にレビューした内容からなるエピローグで構成されています。

プロローグでは、従業員45名の東京の下町に印刷屋として企業向けの印刷物から名刺などの印刷で事業着手し、先代の才覚で事業を拡大し、約15億円の年間売上があり、東京に本社工場ならびに近県にも工場を持つ6年前にISO9001の認証を取得したK社の概要と、登場人物(島田社長:K社の2代目社長。南谷専務:現場のたたきあげ最古参の一人で、工場長兼管理責任者、山本課長:印刷1課の課長。ISO認証取得の熱心な活動が評価され課長になる。石井課長:品質保証課の課長で、ISO推進事務局も兼務。飯島先生:TQMとISO9001に基づくQMSの分野に精通している専門家)が紹介され、社長のもとに、飯島先生が訪問し、ISO9001のメリットに関係して効率を考慮することの必要性とQMSの効率を高めるための基本ステップがここで解説されます。

第1章では、「QMSの効率を高めるための実践事項」
としての4つのステップ(QMSのムダやムリをなくす(スリム化):ぜい肉がついてしまったシステムをダイエットしてスリムになる。現状の文書や仕事の進め方を改善し、リバウンドしない企業風土を培う。ITを活用してQMSのスピードアップと生産性向上を図る:効率の概念にスピードがあり、最近はその重要度も大きくなっているのでスピードを強化する。ISO9001の特徴を活かしてQMSの効率を高める。:基本動作の徹底、責任・権限の明確化、顧客満足の継続的改善、プロセスアプローチなどを通してISO9001の特徴を活かす。ぁQMSの効率”を競争優位要因にする):参考事例として、効率をテーマとしたISO9001に基づくQMSの取組みで競争優位要因を既に確立できた測定器メーカーT社の事例が紹介されています。)の詳細な内容が解説されています。


第2章では、「階層別自己診断チェックシート」
として、QMSの効率化について階層別のチェックシートが「経営者」、「管理責任者」、「部課長」の各階層に分けて示されています。それぞれのステップにおいて各階層に求められる取組みが実行されているかを確認することができます。

超ISO企業実践シリーズ〈10〉経営課題 QMSの効率を高めたい
日本規格協会
丸山 昇(著)超ISO企業研究会(編集)
発売日:2005-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:191784

なお本書の目次は、以下の内容です。
シリーズ発刊にあたって
まえがき
プロローグ
はじめに
K社と登場人物の紹介
社長の抱える悩み
QMSの効率を高めるための基本ステップ
第1章 QMSの効率を高めるための実践事項
ステップ 1
1.1 QMSのムダやムリをなくす(スリム化)
(1) システム効率化の推進体制を整える
(2) 文書のムダをなくす
(3) ムダやムリな業務をなくす
(4) マネジメントシステムを共通化する
(5) “改善”の進めやすい企業風土を培う
ステップ 2
1.2 ITを活用してQMSのスピードアップと生産性向上を図る
(1) 情報機器を活用した文書管理システムを構築する
(2) 文書を“知識”として活用する
(3) コミュニケーションをよくする
ステップ 3
1.3 ISO 9001の特徴を活かしてQMSの効率を高める
(1) “基本動作の徹底”を活かす
(2) “責任・権限の明確化”を活かす
(3) “顧客満足”を向上する
(4) “継続的改善”を活かす
(5) “プロセスアプローチ”を活かす
(6) “内部監査”と“マネジメントレビュー”を活かす
ステップ 4
1.4 “QMSの効率”を競争優位要因にする
 測定器メーカT社の事例
第2章 階層別自己診断チェックリスト
2.1 経営者のためのチェックシート
2.2 管理責任者のためのチェックシート
2.3 部課長のためのチェックシート
エピローグ

にほんブログ村 本ブログへ


(広告)

Adobe Web Bundleはデザインから開発、メンテナンスまですべてに対応できるトータルパッケージです

LicenseOnline Adobe製品ストア

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

 「やったふり症候群」、「手順だらけ症」、「何でも指摘症」、「とにかく記録症」、「外圧利用症」、「現状維持症」などのISO症候群:すなわちISO9001を取り入れたはよいが、形骸化してしまっている。

 ISO認証取得したのに会社がよくならないのは、なぜか

 QMSを導入することによって、自社の製品・サービスの品質が改善し、顧客満足が向上し、ひいては社内の活性化や、業績のさらなる向上を期待してスタートしたにも拘らず

その原因として「人」に着眼し、ISO9001の導入と展開を人とシステムの変化と成長という側面から捉えて解説している本を紹介します。

 この本のプロローグでは、ISO9001の導入に踏み切った経営者が、ISO9001の認証を取得してから1年が経過した時点で、抱いた次のような「違和感」からストリーが展開しています。

「認証を取得したものの、以前と比べそれほど組織の変化は、ない。変化がないどころか、どこか、社内が官僚的となってしまっている。それは、何故か?」


本書:「中小企業に役立つ 人と組織を活かすISO9000」です。

ISOへのヒューマンアプローチ」という副題が付いています。

本書は、著者:山下 裕司氏ならびに超ISO企業研究会編にて、2007年3月に日本規格協会より発行されています。

 【超ISO企業】のコンセプトは、ISO9001が示しているQMSレベルを超えて、顧客に強い満足と感動を与えることができる、高い競争力を持つ製品・サービスを提供でき、組織として持続性を持つ企業を目指すというもの。すでに12巻の「超ISO企業実践シリーズ」が発行されています。

本書の帯には、以下の言葉が書かれてあります。

ISO認証取得であなたの会社は 

         前進していますか?
それとも
         停滞していますか?

  • ISO認証取得だけで会社はよくならない。ポイントは”人”にある。!
  • "人"がどうISOを使うのかが分かる、ISOへの取組みに欠かせない必読本!
  • 人に着眼し、”どうあってモチベーションを上げるか”
    ”どのように精神構造を変えていくのか”をやさしく説く一冊

本書の「はじめに」で本書の意図するところについて以下のように述べています。

「ISO9001が日本に普及し始めてから、かれこれ20年ほどになる。
(略)
しかしその多くの企業は、ISOを導入したことによって、「手順偏重」、「形式主義的」といった印象を持っている。
(略)
しかしながら、堅実にQMSの構築に取り組み、そして認証を得たとしても、その期待通りにならず、落胆する企業も多い。
これは、なぜか。

ISO9001がマネジメントする対象は、プロセスである。そして、プロセスには資源が必要となる。その資源には人も含まれている。

実は、ここに矛盾があるのではなかろうか。つまり、マネジメントされる資源が、マネジメントシステムを設計し、運営し、見直ししているという事実である。

よく考えると、マネジメントシステムとは、人を含む資源のメカニズムの因果を明確にするために、人によって設計された組織の仕組みである。

したがってマネジメントシステムは、人自らの手で創造しなければ存在しない。すなわち、組織の人によって作られ、人のためにあるシステムのはずである。それによって人がマネジメントされることは、どのような意味を持つのか。

人は、装置や機械と同様にシステムによって管理すべき「資源」なのか。本書は、ここにテーマを置く」

本書では、「株式会社 小林オフィスソリューション」という従業員:50名で、本社及び営業拠点を近隣に3箇所持つ社歴40年の会社が舞台となっています。

この会社は、コピー機やパソコンなどのOA機器やオフィス家具、事務用品などの、オフィス関連製品をリースまたは、販売し、さらにLAN環境の構築やパッケージソフトウェアによるITシステムの提案などの事業活動により、約21億円の年間売上高を持つ。

45歳の2代目社長である小林社長が主人公。ほかに安部リーダー(かってのISO推進チームリーダーで、現在、取締役)、千葉サブリーダー(かってのISO推進チームメンバー、若手)、高橋社員(かってのISO推進チームメンバー、現在営業部営業第1課係長)、川尻社員(かってのISO推進チームメンバー)、田中社員(昨年入社の新人)、田巻社員(総務担当)、佐藤営業担当(中堅クラスの営業担当)、山口営業担当(若手営業担当)、飯島先生(TQMとISO9001に基づくQMSの分野に精通している専門家、同社のISO認証取得時のコンサルタント)が登場します。

本書は、先に述べたプロローグと4つの章から構成されています。各章の終わりには、「まとめ」がありその章のエッセンスが総括されています。

プロローグで問題が提起される視点、第1章では、原因追及の視点、第2章では、ヒューマンアプローチの視点、第3章では、手法・技術の視点、第4章では、実践の視点からストーリーが展開されています。

第1章では、「原因は人と組織にある」
として、小林社長の抱いている違和感について、飯島先生との対話を通じて、その核心が次第に掘り起こされていく内容となっています。ISO9001の特徴とそれを活用する上での考え方と取り組み方との関連。また「適合思考と成長思考」、審査に対する考え方、人の恒常性−変化への抵抗、社会と企業経営との接点の変化、またこれらが組織の運営するISOに及ぼす影響などについて解説しています。

第2章では、「人とシステムの好循環を作る」
として、求められるヒューマンアプローチのモデルである人とシステムの成長サイクル及びその要素、さらにQMSとの関係について解説しています。とくに、機械論的パラダイムと生命論的パラダイムや、システムダイナミクスの視点から、人とシステムが好循環するための「人とシステムの成長サイクル」について提案しています。

第3章では、「人からの変化を作る」
として、自社のさらなる成長を実現するために必要となる人の参加を創出し、マネジメントしていく技術、さらにその基礎となる対話(コミュニケーション)の技術、さらにビジョンの要素と条件について解説しています。とくに人とシステムの成長サイクルから見たQMSの改善点、「学習する組織」という新たなアプローチにによる変化への抵抗に対する取組み、安全な対話の場を通じた創造的な環境の提供について解説しています。

第4章では、「ヒューマンアプローチを実践する」
として、前章で明確になった人から作る変化の手法に基づいて、それをどのように実践するかのサイクルの流れについて解説しています。ビジョンの構築と活用の流れから、QMSに対して人から作る変化の要素を取り込むための視点などを詳細に解説しています。

本書は、「人」に焦点を当てた含蓄に富んだ内容で,社員の意識改革や業務改善を期待する経営者(特に中小企業)のための有効なガイド書として、またISO関係者のみならず、社員の意識改革・業務改善に悩んでおられる管理者やビジネスパースンにお勧めの一冊です。

中小企業に役立つ人と組織を活かすISO9000―ISOへのヒューマンアプローチ
日本規格協会
山上 裕司(著)超ISO企業研究会(編さん)
発売日:2007-03
発送時期:通常2~3日以内に発送
ランキング:8723
おすすめ度:4.0
おすすめ度4 潜在意識


なお本書の目次は、以下の内容です。
プロローグ
第1章 原因は人と組織にある
1.1 ISO症候群
1.2 適合思考と成長思考
1.3 適合性審査システム
1.4 ISO9001の要求事項が求める“明確化”
1.5 人の恒常性−変化への抵抗
1.6 社会と企業経営の接点の変化
1.7 対話のまとめ
まとめ
第2章 人とシステムの好循環を作る
2.1 ヒューマンアプローチの必要性
2.2 組織マネジメントのパラダイム
2.3 人とシステムの成長サイクル
2.4 ヒューマンアプローチの要素
2.4.1 組織における変化のマネジメントモデル
2.4.2 創発の場
(1) 動機づけ
(2) 対話
2.4.3 ビジョンと価値観
(1) ビジョン:目指していることの明確化
(2) 価値観:共感性の基盤
2.4.4 “ヒューマンアプローチ”と“人とシステムの成長サイクル”の関係
まとめ
第3章 人からの変化を作る
3.1 ISO推進チームの再出発
3.2 革新会議
3.2.1 組織における変化のマネジメントモデル
3.2.2 創発の場
3.2.3 ビジョン及び価値観の要素と条件
まとめ
第4章 ヒューマンアプローチを実践する
4.1 最初の変化のサイクルを回す
4.2 人とシステムの成長サイクルを確立する
4.2.1 ビジョンの構築と活用
4.2.2 QMSの革新
(1) 品質目標のプロセス
(2) 内部監査・是正処置のプロセス
(3) マネジメントレビューのプロセス
4.2.3 QMSの再スタート
4.3 次のステップ
まとめ
 


(広告)

Office 2007

マイクロソフトライセンスセンター

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

  「ISO9000を超えてこそ企業の持続的発展がある」とのコンセプトのもと、TQM(総合質経営)へのファースト・ステップを踏み出すことを促すことをねらいとしてシリーズ化されている日本規格協会発行の超ISO企業実践シリーズ。

 その内訳は、シリーズ1~3が基本的な事項の解説、またシリーズ4~12が具体的な実践ガイドとなっています。

本日は、その3巻になりますが、TQMを支える思想、管理の仕組み、TQMの支援技術、TQMの運用技術の概要を解説している本を紹介します。

本書:「TQMの基本的考え方−超ISO企業の羅針盤」です。

本書は、『超ISO企業 実践シリーズ 3』として、超ISO企業研究会編にて、飯塚 悦功先生と慈道 順一氏との共著にて、2005年7月に日本規格協会より発行されています。

 本書では、各章のはじめに、その章の全体像が俯瞰できるような構造的な概念図が掲載され整理され、基本的な内容が理解しやすいように工夫されています。

本書は、6つの章から成り、さらに「日本的品質管理の発展」をまとめた付録とTQC、TQMについての参考文献が掲載されています。


第1章では、「企業のはたらき」として、企業のはたらきの中で重要な「いかにしてお客様第一の経営を実現するか」という内容を取り上げ、TQMを通してお客様第一の経営を実現するための考え方について解説しています。

第2章では、「TQMとは何か」として、企業・組織の分野・規模に関わりなく経営の質として貢献できるTQMについて、TQMとは何か、またTQMを構成する考え方、仕組み、更に支援技術などのTQMを構成する要素についてその概要を解説しています。

第3章では、「TQMを支える思想」として、TQMが目標とする思想の中でも、品質を最も重要な目標とする「品質第一」の考え方、またその考え方を実現する方法としてのデータ・事実に基づく管理とは、どのような活動かと言う点を解説し、TQMの特徴でもある「人間性尊重」の意義などについて解説しています。

第4章では、「管理の仕組み」として、理念、ビジョン及び戦略に対する考え方とその策定の方法について解説し、さらにTQMの経営システムを構成する「日常管理」、「方針管理」、「経営要素別管理」の考え方と仕組みについて解説しています。さらに、企業・組織が提供する製品・サービスの品質をお客様に保証し、顧客満足を得るための管理のシステムの「品質保証システム」について解説しています。

第5章では、「TQMの支援技術」として、QCストーリーについて、問題解決法・課題達成法の手順を解説しています。さらに数値データを対象とするQC七つ道具(パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ/管理図、チェックシート、散布図、層別)および言語データを対象とする新QC七つ道具(親和図法、連関図法、系統図法、マトリックス図法、マトリックス・データ解析法、PDPC法、アローダイヤグラム法)、さらに統計的手法(:SQC、基本的手法、検定と推定、実験計画法、多変量解析法、回帰分析、信頼性データ解析)、商品企画7つ道具(インタビュー調査、アンケート調査、ポジショニング分析、アイデア発想法、アイデア選択法、コンジョイント分析、品質表)、戦略立案七つ道具(環境分析、製品分析、市場分析、製品・市場分析、プロダクト・ポートフォリオ分析、戦略の要因分析、資源配分分析)、その他のQC手法(DR、OR手法、IE手法、VE/VA手法、モデリング手法、データマイニング、シナリオプランニング)について取り上げて概説しています。

第6章では、「TQMの運用技術」として、TQMを導入し、推進する方法論、個人・組織の活性化及び相互啓発・情報インフラなど解説しています。

超ISO企業実践シリーズ〈3〉TQMの基本的考え方―超ISO企業の羅針盤
日本規格協会
飯塚 悦功(著)慈道 順一(著)超ISO企業研究会(編集)
発売日:2005-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:211496

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 企業のはたらき
1.1 企業の社会的役割
 (1) 企業とは
 (2) 企業の存在感
1.2 お客様第一の経営
 (1) お客様満足
 (2) TQMによる“お客様第一の経営”の実現
第2章 TQMとは何か
2.1 TQMとは
2.2 TQMの構成要素
 (1) TQMを支える思想
 (2) 管理の仕組み
 (3) TQMの支援技術
 (4) TQMを運用する技術
第3章 TQMを支える思想
3.1 品質第一
 (1) 品質(質)とは
 (2) 製品・サービスの品質(質),そして業務・経営の質
 (3) TQMにおける“質”の意義
3.2 データ・事実に基づく管理
 (1) 管理とは
 (2) プロセスで結果を管理する
 (3) データ・事実に基づいて考える
 (4) 維持・改善・革新
3.3 人間性尊重
 (1) 全員参加
 (2) 自主管理
 (3) 業務を通じて成長
第4章 管理の仕組み
4.1 理念・ビジョン・戦略
 (1) 経営理念
 (2) 経営ビジョン
 (3) 経営戦略
4.2 経営管理システム
 (1) 日常管理
 (2) 方針管理
 (3) 経営の要素別管理
 (4) プロジェクト別管理
4.3 品質保証システム
 (1) 品質保証とは
 (2) 品質保証のための手法
 (3) 品質保証体系
 (4) 品質保証のための組織
 (5) 経営トップの診断と品質監査
 (6) 新製品(製品・サービス)開発の品質保証
第5章 TQMの支援技術
5.1 問題解決法・課題達成法
 (1) 問題解決法
 (2) 課題達成法
5.2 QC七つ道具・新QC七つ道具
 (1) QC七つ道具
 (2) 新QC七つ道具
5.3 統計的手法
5.4 商品企画七つ道具
5.5 戦略立案七つ道具
5.6 その他のQC手法
第6章 TQMの運用技術
6.1 TQMを“使う”技術(運用技術)
6.2 体系化すべき運用技術
 (1) 導入・推進の方法論
 (2) 個人及び組織の活性化
 (3) 相互啓発・情報インフラストラクチャー
付録 日本的品質管理の発展
参考文献
索 引


(広告)

【ベネトンコラボレーションモデル】BENETTONWS005IN[通話パック特価]

ウィルコムストア

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

Google 翻訳
Categories
運営者情報
track word
Profile
旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo