リスクマネジメントシステムについて解説している本書の「はしがき」で筆者は、本書の意図する点などについて以下のように述べています。


リスクマネジメントシステムは、企業活動の不確実性を想定内にコントロールすることで、組織の持続可能性を高める効果があります。

本書は、組織における主要なリスクを体系化し、管理するためのシステムアプローチを解説しています

個別リスクには、環境リスク、品質リスク、労働安全リスク、情報セキュリイティリスクなどがあり、それぞれのリスク対策には専門性を要求されることも多くあります。

一方で経営者や株主の立場を考慮すると、リスク統合により、個別リスクのインパクト比較による優先順序などの意志決定や、予算が適切に配分されることが必要になってきます。

この専門領域に関する縦のマネジメントと専門領域を俯瞰できる横のマネジメントが必要になります。

その縦と横が連携できるリスクマネジメントシステムを構築することが大切です。(略)

本書では、個別のリスクマネジメントシステムの解説を行い、そのうえでリスクアセスメント結果を統一的な指標で分析し、リスクマネジメントの統合化を推進することを詳説しています。(略)

本書では、「人材育成」と「モニタリング手法」を特徴とし、リスクマネジャー養成やリスクマネジメント監査について演習を実施し、その結果を解説しています。(略)

低成長時代であっても企業価値を継続して高めている企業があります。その共通要素は質の高いリスクマネジメントシステムを構築している企業です。」


<<ポイント>>


リスクマネジメントシステムについての教科書的な解説書として、組織における主要なリスクを体系化し、統合管理するためのシステムアプローチ等を重点解説している本


本書では、リスクマネジメントシステムについて概観し、


リスクアセスメント手法を詳解し、


ISO9001、ISO14001、OHSAS18001の統合マネジメントシステムに関するリスクマネジメントの考え方等を解説し、


情報セキュリティに関するリスクマネジメントの考え方等を解説し、


リスクマネジメント監査の進め方を演習事例を交えて解説し、


CSRに関わる企業価値の創造およびその進め方について事例を交えて解説しています。


本書:「リスクマネジメント・システム」です。


本書は、著者:矢野 昌彦氏、「環境リスク管理のための人材育成」プログラムの編にて、2009年4月に大阪大学出版会より、「シリーズ環境リスクマネジメント」の3巻として発行されています。


リスクマネジメント・システム (シリーズ環境リスクマネジメント)
大阪大学出版会
発売日:2009-04-10
発送時期:在庫あり。
ランキング:480427

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


「リスク」であふれる社会を生き抜く

第一線の専門家によるわかりやすい講義形式

一人一人のリスク感性を養い、「リスク文化」をもつ組織づくりへ


本書は、7講から構成されています。


また本書の巻末には、【ISO9000】~【フォルトツリー分析(Fault Tree Analysis】に至る用語の解説があります。


以下、講を追って概要を紹介します。


第1講では、「リスクマネジメントシステム総論
と題して、通常の事業活動の中でのリスク(オペレーショナルリスク)を中心にリスク分析について色々の側面から考察しています。


そして、コーポレートガバナンスの考え方、内部統制の目的、トレンド、日本版SOX法での内部統制に関わる企業における4つの目的と6つの基本的要素等について解説しています。


またJIS Q 2001リスクマネジメントシステム構築のための指針」についてその主要なポイント等を概説しています。リスク移転、回避、低減、保有の考え方など解説しています。


またリスクマネジメントにおけるリスクについて、企業におけるリスクの分類、リスクの分類事例、ISO31000などへの動きを交えたISO規格との関連、近年の事件・事故事例、ヒューマンエラーパターンテストなどの事項を概説しています。


さらに企業経営のリスク、マネジメントシステムの範囲と統合化(ISO9001、ISO14001、OHSAS18001)について考察しています


第2講では、「リスクアセスメント手法
と題して、リスクについてどのように定量化するかといった手法を解説しています。


リスクの大きさと発生の確率をもとに定量化する労働安全の定量化法の解説からはじまり、今なぜこのようなリスクマネジメントが求められるかといった社会的な背景を解説し、リスクマネジメント関連用語を解説した上で、各種のリスクの推定評価方法について、とくにFMEAFTAHAZOPなどの原点となるリスクマップの利用、七つの評価軸の利用などを解説しています


  • リスクマネジメントの基本(リスク分析手順、リスク対応の分類と方法、リスク対応目標の設定、情報漏洩と対策など)
  • クライシス(リスク)コミュニケーション(事例、BCP、利害関係者とのコミュニケーション、不測のクライシスや緊急事態を招く要因例、クライシス(リスク)コミュニケーションの進め方と10のポイントなど)
  • ISOのマネジメントシステムがリスクマネジメントに役立つか
  • 内部告発の是非
  • リスクマネジメント成功要因

などを論じ、さらに企業活動におけるリスク抽出に関して評価演習の方法を解説しています。


第3講では、「統合マネジメントシステムとリスクマネジメント
と題して、品質(ISO9001)、労働安全(OHSAS18001)、環境(ISO14001)の各マネジメントシステムの手法を解説し、統合化マネジメントシステムとリスクマネジメントとの関わりを概観しています


ISO9001、ISO14001、OHSとはとの解説からはじまり、その対象範囲、リスクの連鎖論の考え方、これらの統合の考え方を解説しています。


またOHSMSの導入の効果とOHSAS18001の概要についてEMSとの比較、安全・危険・リスクの概念と残余リスクの考え方などを解説しています。


ISO9001について体系から、品質マネジメントの8原則、サプライチェーンマネジメントの重要性、WEEE&RoHSの影響などについて解説しています。


またリスクの評価と見える化の考え方、さらにリスクマネジメントのヒントとして、ヒヤリハット情報の活用の観点、変更管理、プロアクティブな活動、顧客満足度の向上の施策、リスク管理項目のチェック、クレーム対応のケーススタディと再発防止策などを解説しています。


またリスクマネジメントの心得としてこの講の内容を総括し、まとめています。


第4講では、「情報セキュリティとリスクマネジメント
と題して、情報セキュリティマネジメントに関わるリスクマネジメントについて解説しています


企業における情報セキュリティマネジメントの位置づけについてコーポレートガバナンスCSRとの関係の解説にはじまり、JISQ2001から見た位置づけ、「情報」の定義、情報セキュリティ関連規格、情報資産の価値、情報セキュリティマネジメントシステムの構築、プライバシーマーク、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の概要とPマーク制度と個人情報保護法などとの関わり、リスクの識別と脅威・脆弱性への対応、リスクマネジメントシステムによる監査の6事例の演習といった事項を取り上げ解説しています


第5講では、「リスクマネジメント監査の進め方と演習
と題して、リスクマネジメン監査について、監査の種類の解説からはじまる監査論および内部監査の進め方(計画、チェックリスト作成など)、JISQ2001を基準とした監査演習に基づいてリスクマネジメント監査のための基本的事項を解説しています。


第6講では、「CSRによる企業価値の創造と演習
と題して、CSRとはといった解説からはじまり、なぜCSRが注目されているか、CSR違反事例、社会環境の変化、環境経営からCSR経営への世界の動向、CSRの行動憲章、「CSR」の本質などを考察しています


またCSR実践の事例について、取組体制、コーポレートガバナンスとステークホルダー、CSRに関わる3つの主要なキーワード(ステークホルダー・エンゲージメント、企業価値の創造、リスクマネジメント)と企業価値、さらにCSRの取り組むための手法等について概観しています。


第7講では、「CSRの進め方と演習問題のまとめ
と題して、CSRの進め方について社会面、環境面、経済面からの評価指標、CSR報告書などを含めてのCSR推進の動向、CSRマネジメントシステム構築のステップ、管理システムのS(Specific:具体的であること)・M(Measurable:測定可能であること)・A(Achievable:実現可能であること)・R(Result Oriented:成果指向であること)・T(Time Specific:期限が明確であること)+A(Agreement:同意があること)、CSR報告書の意味、ネガティブ情報の開示といった事項を解説しています。


さらに真のCSRを成功させるとの観点から、適正なCSRの考え方、日本型CSR経営の重要な視点といった点について考察しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、リスクマネジメントシステムは、企業活動の不確実性を想定内にコントロールすることで、組織の持続可能性を高める効果があるとの観点からリスクマネジメント・システムについて体系的に解説しています


とくに組織における主要なリスクを体系化し、管理するためのシステムアプローチを解説し、さらに企業価値の創造とリスクマネジメント等を統合化した包括的なCSRについて考察し、CSRの進め方についても解説しています


<<まとめ>>


本書では、リスクマネジメントおよびCSRについて関心を持つビジネスパースンや、ISO9001ISO14001OHSAS18001ISO27001などのマネジメントシステム認証を取得している組織の関係者には、読んで頂きたい一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1講 リスクマネジメントシステム総論
第2講 リスクアセスメント手法
第3講 統合マネジメントシステムとリスクマネジメント
第4講 情報セキュリティとリスクマネジメント
第5講 リスクマネジメント監査の進め方と演習
第6講 CSRによる企業価値の創造と演習
第7講 CSRの進め方と演習問題のまとめ






にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


オラクル ライセンス販売



「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

CSRの入門書である『CSR入門−企業の社会的責任とは何か』(日経文庫)(「ISOの本棚」でも紹介)の著者が、改めてCSR(企業の社会的責任)をテーマに取り上げ、10年先を見たCSR(企業の社会的責任)について俯瞰し、CSRの本質を論じている本を紹介します。


「まえがき」で、本書の趣旨は、以下の点と言及しています。


  1. CSRについて、「コンプライアンス」、「ガバナンス」、「リスクマネジメント」、「法令に沿った環境対応」といった基本部分にとどまらず、「貧困の撲滅」、「生態系・生物多様性の保護」、「先進国の消費の在り方の再考」なども踏まえて、俯瞰的にとらえる必要がある。
  2. CSRの遂行には、CSRを統合化するマネジメント・システムが重要であり、統合化なくしてはCSRによる企業/国家の競争優位は達成できない。
  3. CSRの遂行は、一部門や専門家に任せる事柄ではない。企業経営のなかに、CSRを取り入れなければ対応に遅れをとり、企業間の競争に負けるだけではなく、日本企業、日本国そのものの地盤沈下につながる。

本書では、『「CSR=企業の社会的責任」という言葉が使われて久しいが、その解釈はあいまいで今日では、単に企業の宣伝として使われているケースも多い』と述べた上で、CSRの全体像を俯瞰的に概観しながら、マネジメント・システムのあり方、生物多様性の関連情報としてバイオミミクリー(生物から学ぶモノづくり)、CSRと先進国の消費のあり方、イギリスのCSR事情、新たな消費動向に対する優位性を高めるCSRの在り方といった内容について解説しています。


本書:「進化するCSR」です。


「企業責任」論を超えた〈変革〉への視点 」との副題が付いています。


本書は、著者:岡本 享二 氏にて、2008年7月にジェイアイピーエムソリューション より発行されています。


進化するCSR―「企業責任」論を超えた〈変革〉への視点
ジェイアイピーエムソリューション
発売日:2008-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:24813
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 自分なりの「CSR論」を進化させていくための良書です

本書の帯には、以下のように書かれています。


「CSR入門(日経文庫)」の著者が語る

10年先を見た

CSRの俯瞰と本質」


本書は、JIPMソリューションの月刊誌『プラントエンジニア』に「進化するCSR」として連載されたのが本書の発刊の契機となったとのことです。


「一寸先は、闇」というのが政治の世界とか言われますが、社会的な動向についてもなかなか先のことは、予見し難いものです。


先を予見するための方法論としては、一般には、過去の歴史から学ぶこととか、現在に萌芽している兆候を感受性鋭く把握するとか、近似した現象から類似性を掴む、原理原則に立ち返ってあるべき論を考える、先進事例を徹底分析し外挿してみるなどの各種の方法が考えられます。


筆者は、このような難しい側面について、日米欧のCSRについてその背景と違いについて比較したり、金融界がリードするCSRに関わるSRI(Socially Responsible Investing:社会的責任投資)やPRI(Principles for Responsible Investing:責任投資原則)等の動向を分析したり、生物や生態系の仕組みからバイオミミクリーを応用する視点に立脚したり、マネジメントシステムの重要性を強調し、統合化したCSRへの展望、イギリスでのCSRからCR(Corporate Responsibility) 、そしてSD(Sustainable Development)への変遷の経緯などを論じ、CSRの方向性とあるべき像を説得力を持って描き出しています。


ところで、CSRについては、ISO(国際標準化機構)でも、SR(Social Responsibility:組織の社会的責任)に関する第三者認証を目的としないガイダンス規格のISO 26000について2009年11月の発行を目指して推進中です。(日本規格協会のウェブサイトでは、SR(社会的責任)の国際標準化活動の経緯について紹介しています。)


本書では、上記のISOの動向については、特に触れてはおりません。


本書は、CSRについて幅広い視点から概観しており、CSRの全体像がわかるだけでなく、ある程度のCSRの将来の方向性を推測することができるように思います。


本書は、CSRに関心があるビジネスパースンにお薦めの一冊です。


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 CSR(企業の社会的責任)全体像
第2章 CSRの基本部分「コーポレートガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメント、法令に沿った環境対応」
第3章 金融界がリードするCSR ーSRIからPRIへー
第4章 生物から学ぶバイオミミクリー(Biomimicry)
第5章 CSRと先進国の消費のあり方
第6章 競争優位をもたらすCSRからみたマーケティング考
第7章 統合化したCSR
第8章 日本のCSRの将来を予感させるイギリスのCSR事情
第9章 CSRは社会の変革点
第10章 進化するCSR年表




にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


ソニースタイルのVAIOは年間保証サービス、送料無料


Sony Style(ソニースタイル)


「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

 環境報告書の普及促進と信頼性向上のための制度的枠組みの整備や一定の公的法人(特定事業者)に対する環境報告書の作成・公表の義務付け等について規定している環境配慮促進法(「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」)などの背景のもと、我が国では、環境報告書、環境ラベリング、環境パフォーマンス評価、環境会計、ライフサイクル・アセスメント、環境マネジメントシステム、環境適合設計等に取り組む事業者が次第に増加してきています

 これらはいずれも、事業活動における環境への負荷を把握・評価し、時にはステークホルダーの理解と協力を得ながら、その削減のための対策を進める有効な手法となっています

 環境コミュニケーションについては、ISO14001:2004(JISQ14001:2004)でも、「4.4.3項 コミュニケーション」で『組織は、著しい環境側面について外部コミュニケーションを行うかどうかを決定し、その決定を文書化すること。外部コミュニケーションを行うと決定した場合は、この外部コミュニケーションの方法を確立し、実施すること。』 とし、組織の環境パフォーマンスなどの情報公開について組織にその判断を委ねています。またリスクコミュニケーションに関わる「4.4.7項 緊急事態への準備及び対応」の規定もあります。

 環境コミュニケーションの指針規格として、ISO/TC207/WG4において作成されたISO14063:2006(2006年8月発行)規格について、JISへの取入れが検討され、この6月にJISQ14063:2007規格:「環境マネジメント-環境コミュニケーション-指針及びその事例」が発行されています。

 この規格は、その1項 適用範囲において、『組織に対し,内部及び外部環境コミュニケーションについての一般的な原則,方針,戦略及び活動についての手引を提供する』ものと規定されています。

 本日は、TC207/WG4に参加し、2001年以降、規格の作成に関わり、ISO/TC207/WG4国内委員会のメンバーでもある筆者がISO 14063(JIS Q 14063)の基本的考え方だけでなく、他分野への応用なども加え、環境経営の柱となる有効な外部コミュニケーションのあり方について解説している本を紹介します。

本書:「環境コミュニケーション入門」です。

ISOガイドラインからの展開!」との副題が付いています。

本書は、吉澤 正 先生の編集にて、吉澤 正 先生ならびに後藤 敏彦 氏ならびに松本 清文 氏の共著にて、2007年6月に日本規格協会 より発行されています。

本書の帯には、以下のように書かれてあります。

有効な外部コミュニケーションのあり方に

興味のある方、悩みを抱えている方や、

新入社員教育用のテキストとしても最適!

  • 環境コニュニケーション規格作成に携わった、専門家による 的確で実用的な一冊
  • ISO 14063の基本解説だけであく、環境コミュニケーションに 定評あるキャノンの事例や他分野への応用等のやさしい解説も!」


本書は、5つの章から構成されています。

第1章では、「環境コミュニケーションの基礎知識
として、『環境コミュニケーションとは』など10問のQ&Aが掲載され、環境コミュニケーションに関係する基本的な知識について分かり易く解説されています。

第2章では、「ISO14063の概要
として、ISO14063規格について構成と特徴を紹介し、そこに織り込まれている基本的な考え方(5原則)、序文、適用範囲、用語及び定義、環境コミュニケーション活動を幅広いコミュニケーション活動のプロセスと位置づけ、そのプロセスの方針、戦略などについて、P-D-C-Aの流れで実践的な手引きやツールの紹介などを交えて解説しています。

第3章では、「キヤノンにおける環境コミュニケーション―経営に有効なコミュニケーション事例
として、先進的な環境コミュニケーションの取組を実践してきたキャノンの環境コミュニケーションの考え方と各種の取組事例が紹介されています。

第4章では、「総合的マネジメントシステムへの環境コミュニケーションの展開
として、品質、環境、労働安全衛生、情報セキュリティ、食品安全などのマネジメントシステム規格の現状と構造を解説し、全体的な経営管理システムの中に環境コミュニケーションプロセスをどのように組み込んだら良いかという考え方を解説しています。

第5章では、「CSRへの環境コミュニケーションの展開
として、ISO14063をCSRに活用する観点から、CSRの二つの流れ、CSR―社会にかかわるアクターすべての関係性の見直しなど応用的な活動について解説しています。

なお付録として「ISO14000ファミリー規格内の参照表」「持続可能な開発に関するヨハネスブルグ宣言(仮訳)」が添付されています。

environcomm.jpg
日本規格協会
吉澤 正(編さん)
発売日:2007-06
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:104635


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章環境コミュニケーションの基礎知識(Q&A)
 環境コミュニケーションとは/環境コミュニケーションの必要性/メリット/方法と環境報告書/情報・意見の活用/実践のステップ/効率的に効果をあげるには/CSRなどへの展開/ほか
第2章ISO 14063の概要
 2.1 規格構成と特徴
 2.2 序文、適用範囲、用語及び定義
 2.3 環境コミュニケーションの原則
 2.4 環境コミュニケーションのPDCA
第3章キヤノンにおける環境コミュニケーション−経営に有効なコミュニケーション事例−
 3.1 情報開示−環境コミュニケーションの基礎
 3.2 キヤノンの環境コミュニケーション活動
 3.3 企業(組織)にとっての利害関係者との関係
第4章総合マネジメントシステムへの環境コミュニケーションの展開
 4.1 マネジメントシステム規格の現状と構造
 4.2 EMSへの環境コミュニケーションプロセスの組み込み
 4.3 QMSとの統合
 4.4 関係性マネジメントツールとしてのコミュニケーション
 4.5 EMSのプロセスアプローチ
第5章CSRへの環境コミュニケーションの展開
 5.1 CSRの二つの流れ
 5.2 CSR−社会にかかわるアクターすべての関係性の見直し
 5.3 企業の取組み
 5.4 CSRとコミュニケーション
 5.5 ステークホルダー・エンゲージメント
 5.6 環境コミュニケーション規格のCSRへの応用
 

にほんブログ村 本ブログへ


(広告)

夏語学キャンペーン2007

アルク

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

「利は、元にあり」とは、昔からの商売の格言で仕入れの重要性を説いたものです。

今日では、購買の活動は、グローバルに拡大しています。

CSRサプライチェーンマネジメント』とは、サプライヤーに対して,CSRに関する調達基準(行動規範)を提示し、その遵守状況をモニタリングする一連のプロセスの中で、サプイヤーのCSR意識を啓発し、サプライチェーンに潜在するCSRリスクを低減することを目的として,PDCAサイクルを運用し、その継続的な取り組みを通してリスクの顕在化を防ぎ、自社製品の社会的信頼をアピールすることで、サプライチェーン全体の価値を向上させるマネジメントの仕組みです

 本日は、このCSRサプライチェーンマネジメントについてわが国で最初に取り上げた解説書を紹介します。

本書:「グローバルCSR調達」です。

サプライチェーンマネジメントと企業の社会的責任」との副題がついています。

本書は、藤井 敏彦 氏ならびに 海野 みづえ氏の編著にて、冨田秀美氏、鈴木均氏、西面和巳氏、武田倫世氏、矢口哲三氏、寺田良二氏、大石貴子氏、足立直樹氏、満田夏花氏、桑山三恵子氏の10人の各分野の専門家が執筆者として参加し、2006年10月に日科技連出版社より発行されています。

本書の帯には、以下のことが書かれてあります。

調達こそ、

CSR経営のカギである。

CSRサプライチェーン

マネジメントの全て!」

本書の表紙の折り返しで、本書の内容について以下のように紹介されています。

「欧米の先進的多国籍企業ではCSR(企業の社会的責任)をより徹底させるために、

サプライチェーンまでCSRの取り組みを拡大する動きが強まっている。

 たとえば、発展途上国にある調達先の不祥事を見過ごすことが、企業にとって大きなリスクとなる時代がそこまできているのだ。

 日本でも本格的な取り組みが始まったCSR調達の基礎知識、そして最前線での取り組みを最強の執筆陣が徹底解説する。」

本書は、7章から構成されています。

第1章では、「調達とCSR」と題して、「CSR調達」、「CSRサプライチェーンマネジメント」と呼ばれる潮流について、CSRの変化、サプライチェーンの変化、企業のリスク認識の変化の観点から俯瞰しながら、CSR要請事項について説明し、さらに資源採取のCSRについても概観しています。

第2章では、「CSR調達の国際規格およびイニシアティブ」と題して、SA8000や電子業界サプライチェーンにおける行動規範、ISO26000(社会的責任規格)、情報開示のためのGRI(Grobal Reporting Initiative)ガイドラインの中のCSR調達に関する内容などが解説されています。

第3章では、「CSR調達を実践する企業事例」として、リーバイ・ストラウス、ミズノ、イオン、ソニー、NEC、資生堂などのCSR調達の事例が紹介されています。

第4章では、「原材料調達におけるサプライチェーンマネジメント」として、先進的な取り組みを進める日本製紙グループ、ユニリーバなどの事例が紹介されています。

第5章では、「CSRサプライチェーンマネジメントの導入、実行」として、行動規範とモニタリングを中心としたCSRに関するサプライチェーンマネジメントを想定し、調達企業が仕組みを構築するステップをPDCAサイクルの順を追って解説しています。なお,この章では、「監査」(会計界における監査は、保証業務の1種類とのことで、CSR調達で実施する監査は、保証業務に相当しないことからこの章では「モニタリング」と呼んでいるとのことです.) 

第6章では、「サプライヤー、調達企業の悩みどころと対応方法」として、調達側だけでなくサプライヤーにも視点をおいて、行動規範の遵守に関してサプライヤーが直面する問題点、矛盾、解決策などが提示されています。また日本国内の工場での注意点やCSR調達への対応の必要性についても説かれています。

第7章では、「グローバル経営とCSRサプライチェーンマネジメントの将来」として、将来においてCSR調達に関して留意すべき視点として、人事政策におけるグローバルな視点等が取り上げられ、多国籍企業がグローバル化を図る上での考察などが提示されています。

グローバルCSR調達―サプライチェーンマネジメントと企業の社会的責任
日科技連出版社
藤井 敏彦(著)海野 みづえ(著)
発売日:2006-10
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:95563

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 調達とCSR
1.1 CSR調達とは
1.2 グリーン調達からCSR調達へ
1.3 サプライチェーンとCSR調達
1.4 CSR調達を行わないことによるリスク
1.5 CSR調達の要求事項
1.6 原材料調達におけるCSR配慮
第2章 CSR調達の国際規格およびイニシアティブ
2.1 政府のCSR調達
2.2 CSR調達にかかわる各種の枠組み
2.3 CSR全般の規格
第3章 CSR調達を実践する企業事例
3.1 リーバス・ストラウス
3.2 ミズノ
3.3 イオン
3.4 ソニー
3.5 NEC
3.6 資生堂 
第4章 原材料調達におけるサプライチェーンマネジメント
4.1 原材料調達の先行事例
4.2 原材料調達マネジメントでの実践のポイント
第5章 CSRサプライチェーンマネジメントの導入、実行
5.1 CSRサプライチェーンマネジメント
5.2 基本計画
5.3 サプライヤーのための行動規範の策定
5.4 対象サプライヤーの選定
5.6 サプライヤーのモニタリング
5.7 活動結果の評価と見直し
5.8 情報開示
5.9 モニタリング型マネジメントの今後     
第6章 サプライヤー、調達企業の悩みどころと対応方法
6.1 調達側の行動規範に従いCSR要求事項を実践する
6.2 サプライヤーとしての取り組みの流れ
6.3 大きなリスクを伴う項目、難しい項目
6.4 日本国内で監査を受ける際に注意すべき事項の例
6.5 CSR対応による顧客拡大
第7章 グローバル経営とCSRサプライチェーンマネジメントの将来
7.1 モニタリング型から連携型マネジメントへ
7.2 グローバルな人材戦略の展開
7.3 サステナブル・サプライチェーンの構築
7.4 日本が拓くCSRサプライチェーンマネジメントの将来


(広告)

ツクモインターネットショップ

Gigabyte製  ノートパソコン 日本初上陸!

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

地球温暖化に起因すると考えられる台風、ハリケーンの規模の強大化、集中豪雨、異常高温、干ばつ、水不足、食糧不足などの災害は至る所でその影響を発揮しつつあります。

京都議定書の発効を受けてCO2に代表される温室効果ガス排出に関して、既に、ヨーロッパでは、炭素税や排出権取引制度等が導入されてきています。

またISOでは、2006年3月に発行された温室効果ガス排出量の算定・報告・検証に関する国際規格ISO14064が策定されています。(ISO/TC-207のWG3で検討)

現在、JIS化が推進中。

ISO14064は14064-1、-2、-3の3つのパッケージ化されたガイドライン規格で構成されています。

14064-1:「組織の排出量算定報告」に関わるもので『温室効果ガス−第1部:仕様並びに温室効果ガス排出量及び除去量の定量化と報告に関する組織レベルの手引』

14064-2:「プロジェクトの排出削減量算定報告」に関するもので『温室効果ガス−第2部:仕様並びに温室効果ガス排出量削減又は除去量増大の定量化、監視及び報告に関するプロジェクトレベルの手引』

14064-3:「排出量検証」に関するもので『温室効果ガス−第3部:仕様並びに温室効果ガス主張の検査及び検証の手引』

1または2への適合性を3を利用して検証することが可能な構成になっています

また2007年には、WG6で検討され、現在DIS段階にあるISO14065規格「温室効果ガス−温室効果ガスの検証及び検証機関に対する要求事項」が発行される予定となっています。


本日は、上記のISOについては、言及していませんが、気候変動:地球温暖化の現状と 地球環境問題とビジネスとの関わり、さらには世界の機関投資家が重視する、CSRとしての温暖化対策について解説している本を紹介します。

本書:「カーボンリスク」です。
本書には、「CO2・地球温暖化で世界のビジネス・ルールが変わる」との副題が付いています。

本書の著者は、末吉 竹二郎氏ならびに井田 徹治氏で、2006年7月に北星堂書店より発行されています。

末吉氏は、元三菱銀行ニューヨーク支店長でみのもんたの「朝ズバッ!」の人気コメンテーターです。井田氏は、環境問題の著名なジャーナリストです。

本書の冒頭に環境問題で有名なアースポリシー研究所代表のレスター・ブラウン氏からのメッセージが寄せられています。

本書のプロローグで以下のように本書の目的について言及しています。

「京都の約束は、温暖化との戦いの中で画期的なものではあるが、温暖化のない社会を築くには一層の排出削減が必要なのも事実である。温暖化との戦いは、まだ始まったばかりだ。

ここでは、人類が直面する最も解決困難な環境問題とされる地球温暖化をめぐり、世界で今、何が起こっているのかを報告する。

本書の内容は、地球温暖化が日々のビジネスをどう変えるか、を中心に書かれている。だが地球温暖化に取り組むのは、ビジネス界だけではない。温暖化の影響、つまり「カーボンリスク」は、地球上を生きる全ての人に関わる問題だ。本書の最後で述べるように、ビジネスや政治をかえることができるのは、市民一人一人の行動である。
地球温暖化に少しでも関心がある一人でも多くの人に、本書を手にとってもらえれば幸いである。」

カーボンリスク―CO2・地球温暖化で世界のビジネス・ルールが変わる
北星堂書店
末吉 竹二郎(著)井田 徹治(著)
発売日:2006-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:85411

本書の帯の裏面には以下のように書かれてあります。

気候変動が引き起こす災厄はすでに始まっている。

地球環境経営戦略に入れない企業は淘汰される時代になった。

世界の機関投資家が重視する、CSRとしての温暖化対策を提示する。」

なお本書の目次は、以下の内容です。
レスター・ブラウン氏からのメッセージ
プロローグ
第1部 見えてきたカーボンリスク―動き始めた金融界
第1章 温暖化のリスク
第2章 ビジネスを襲うカーボンリスク
第2部 変わるビジネスゲームのルール―ビジネス界とグリーンピースの共同
第3章 ビジネスを変える環境問題―新しい経済の理念
第4章 動き始めたビジネス社会
第3部 カーボンリスクと市民社会―市民が変える企業の行動
第6章 市民社会が生み出す変化
エピローグ
あとがき


(広告)

【法人様向け】デル、お得なキャンペーン情報

デル株式会社

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

 個人情報保護に関連して、昨今、急速に普及が高まったシュレッダーによる幼児事故が問題になっています。

エレベータ事故、給湯器の一酸化炭素中毒事故の際の企業の対応が消費者の不信を招いたのもつい最近の出来事でした。

このような社会背景のもと、企業経営の主要な課題としてCSRに対する重要性の認識が高まってきています。

これまでにCSRの専門部署を設置している企業数も100社に及ぶとされています。

 企業の不祥事が頻発するなかで、企業の「利益」の追求と企業活動における法令順守(コンプライアンス)、環境保護、人権擁護、労働環境、消費者保護などさまざまな社会的責任:「CSR」の実践の両立が企業の持続的発展にとって不可欠な要件となってきているためです。

CSRについて基礎から解説している入門書を紹介します。

本書:「CSR入門」です。
本書には、「―「企業の社会的責任」とは何か― 」との副題が付けられてあります。

本書の著者は、岡本享二 氏で、2004年12月に日経文庫のシリーズとして日本経済新聞社より発行されています。

本書の表紙の折り返し部分には、以下の通り書かれてあります。

  • CSRは、多分野にまたがり、とらえづらい考え方です。その本質を、環境問題やコンプライアンスなど、さまざまな面から丁寧に解き明かしていきます。
  • 日本より進んでいるヨーロッパをはじめ、アメリカ、アジアといった海外での取り組みを紹介します。
  • 企業へのアンケート調査や先進事例のケーススタディをもとに、日本の現状を明らかにします。
  • 社内へのCSRの浸透のさせ方を、トップのリーダーシップ、組織のつくり方など具体的に解説します。
CSR入門―「企業の社会的責任」とは何か
日本経済新聞社
岡本 享二(著)
発売日:2004-12
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:16035
おすすめ度:4.5
おすすめ度3 本当に「CSR」を考えるなら…
おすすめ度3 CSRという概念が、いろいろな方面から説明してあります
おすすめ度5 地球の未来を明るくする一冊
おすすめ度5 熱いメッセージが込められている
おすすめ度5 CSR入門から学ぶ

本書は、CSRのこれまでの経緯からCSRの本質は何か、更には、CSRの将来展望までを含むCSRの全体像について図表を多用し、これまでこの分野に馴染みが無かった人にも分かり易く解説しています

なお本書の目次は、以下の内容です。
[I] 「CSR(企業の社会的責任)」とは何か
 1 社会・環境問題への取り組みが企業価値で重要に
 2 持続可能性をもたらすCSR
 3 メセナ、企業倫理、環境経営からの発展
 4 CSRの実践内容と社会・市場との関係による変化
 5 江戸時代の「商家の家訓」や「庶民の生活」から学ぶ
 6 CSRと生物多様性・生態系保護との関係
[II] なぜCSRが求められているのか
 1 日米の有力企業で不祥事が続発
 2 SRI(社会的責任投資)の拡大
 3 グローバル化が求める環境・社会への配慮
 4 情報技術の発達
 5 科学的データで明白になった地球環境の悪化
 6 生物多様性・生態系を守る
[III] 世界中で進むCSRの導入
 1 世界に見るCSRの地域的特徴
 2 ヨーロッパ――CSRをリードするイギリス
 3 アメリカ――企業が主体となって展開
 4 アジア・オセアニア――日本がCSR推進のリーダーに
 5 CSRに取り組む諸団体
[IV] 動き出した日本の取り組み
 1 産業界――各企業の自主性・多様性を尊重
 2 行政官庁――研究会などの立ち上げ
 3 学術研究界――CSR普及の役割を担う
 4 民間組織――独自の活動を展開
[V] 日本企業のCSR導入事例
 1 アンケート調査から見た企業の全体動向
 2 企業別の特徴とCSR報告書概要
[VI] 企業におけるCSR組織の策定と展開
 1 経営トップのリーダーシップの必要性
 2 CSRの本質の理解
 3 全社を統括するCSR組織の策定
 4 日本IBMの事例
 5 情報技術(IT)の有効活用
 6 ステークホルダーとのコミュニケーション
 7 「哲学⇔知識⇔行動」の実践
 8 新しい試み――GLN(グローバル・リーダーシップ・ネットワーク)の例
[VII] 21世紀に花開くCSR
 1 マーケティングのあり方――企業と消費者の攻防
 2 非財務情報(環境・社会)の重要性とCSRの多様な見方
 3 CSRの本質を見極める
 4 21世紀への提言――パラダイム・シフトを喚起するCSR
Coffee Break


(広告)

能力を高めた新しいW-ZERO3、登場。(ウィルコムストア)

 

ウィルコムストア

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

CSR企業の社会的責任Corporate Social Responsibility)についての定義、考え方は、CSRをめぐる世界的な関心の高まりをうけて色々と提示されています。

「組織が人々、地域社会及び社会に恩恵をもたらす形で経済、社会及び環境問題に取り組むためのバランスのとれた方法」(ISO 報告書  仮定義)

「責任ある行動が持続可能な事業の成功につながるという認識を、企業が深め、社会・環境問題を、自発的に、その事業活動及びステークホルダーとの相互関係に取り入れるための概念」(欧州委員会)

「企業が、法律遵守にとどまらず、企業自ら、市民、地域及び社会を利するような形で、経済・環境・社会問題においてバランスのとれたアプローチを行うことにより、事業を成功させること」(経済産業省)


「「社会的責任経営」とは様々なステークホルダーを視野に入れながら、企業と社会の利益を高い次元で調和させ、企業と社会の相乗効果を図る経営のあり方」(経済同友会)

「経済・社会の重要な構成要素となった企業が、自ら確立した経営理念に基づいて、企業を取り巻くステークホルダーとの間の積極的な交流を通じて事業の実施に努め、又その成果の拡大を図ることにより、企業の持続的発展をより確かなものとするとともに、社会の健全な発展に寄与することを規定する概念」(経済産業省  報告書)


このCSRについての分かり易い入門書を紹介します。

本書:「 CSR入門 」です。

本書は、著者が小野 桂之介先生で2004年12月に日本規格協会より発行されています。

同社の「やさしいシリーズ13」になります。

最初に「CSRことはじめ」として、このシリーズに共通のQ&Aが掲載されています。「Q1:そもそもCSRとは何を意味するのですか?」から「Q11:ISOがCSRに関する規格を検討していると聞きました。いずれはISO 9000やISO 14000のような審査登録制度(認証制度)がスタートするのでしょうか?」までのQ&Aを通して、最初にCSRの全体像がつかめるように構成されています。

さらにCSRの定義やこれまでの経緯やISOの動向、企業においてこれからCSRについてどのように取り組むべきかの考え方を提示しています。

さらに最終章において4問のQ&Aが示され、本書をトリガーにして更に勉強するためのガイドなどが示されています。

以上のような構成で「CSR(企業の社会的責任)とは何か」、「 なぜ、今CSRなのか」、「企業においてCSRをどのように捉え、対応していけばよいのか」などが多くのイラストも含む丁寧な説明によって分かり易く理解できるように工夫されています。

CSR入門
日本規格協会
小野 桂之介(著)
発売日:2004-12
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:77977
おすすめ度:4.5
おすすめ度4 学ぶべきは考え方。
おすすめ度4 CSRの基本を平易に解説した本
おすすめ度5 CSRの重要ポイントを押さえた分かりやすい一冊
おすすめ度5 誰にでも理解できる良書
おすすめ度5 誰にでも理解できる良書

なお本書の目次は、以下の内容です。
はじめに
第1章 CSRことはじめ:読者と著者のQ&A
Q1 そもそもCSRとは何を意味するのですか?
Q2 「社会と良好な関係」という場合の「社会」とは、具体的に何を意味するのですか?
Q3 「ステークホルダー」という言葉も新聞その他でよく目にしたり聞いたりしますが、具体的に何を意味する言葉ですか?
Q4 なぜ、いまCSRという特別な言葉まで掲げて議論しなければならないのでしょうか?
Q5 新聞やビジネス誌などを見ていると、CSRのほかにSRとかOSRといったよく似た用語を目にしますが、これらはCSRとどのように違うのですか?
Q6 「サステナビリティ」という言葉も似たような文脈でよく目にしますが、CSRとはどのような関係にあるのでしょうか?
Q7 CSRと関連する記事でSRIという言葉もよく見ます。CSRとの関係も含めて説明してください。
Q8 多少現実論になりますが、CSRに取り組むと、企業としてどんなメリットが期待できるのでしょうか?
Q9 CSRから期待できるメリットは、不祥事の防止だけですか?
Q10 ステークホルダーの間に企業経営者が守るべき優先順位というのはあるのでしょうか?
Q11 ISOがCSRに関する規格を検討していると聞きました。いずれはISO 9000やISO 14000のような審査登録制度(認証制度)がスタートするのでしょうか?
第2章 CSRの沿革と現状
2.1 CSRの定義
2.2 これまでの経緯と現状
2.3 国際機関等が策定した規格・ガイドライン
2.4 ISOの動向
2.5 SRI(社会的責任投資)について
第3章 企業におけるCSRと今後の展望
3.1 CSR的企業理念と行動
3.2 CSR推進に向けた専門部署のあり方
3.3 CSR専門部署の活動内容
3.4 企業の立場から見たCSRの効用
3.5 CSR会計
第4章 これからの企業経営とCSR
4.1 企業が担う責任とCSR
4.2 CSR型企業経営の姿
4.3 企業パーソナリティ
4.4 企業ブランドとCSR
4.5 ベンチャービジネスとCSR
4.6 理想と現実のギャップを埋める努力
4.7 CSRとミッション経営
第5章 CSRの実現に向けて:読了後のQ&A
Q1 CSRを組織に導入する際、特に留意すべきポイントはどのようなことでしょうか?
Q2 私たちの会社でこれからCSRレポートを作ろうとする場合に、何を参考にしたらよいのでしょうか?
Q3 CSR経営を行うためには、やはりCSRの専門部署を設置しなければいけませんか?
Q4 自社でCSRを実践する準備のために、さらに詳しくCSRについて理解を深めたいと思うのですが、どのように勉強していったらよいでしょうか?
参考 CSR関連ウェブサイト一覧

本書でも触れられていましたが、その後のISOの動向ですが、2008年にガイドライン規格(要求事項規格ではありません)のISO26000が発行されることが決定されています

スウェーデンとブラジルがこの規格検討ワーキンググループ「WG SR」の共同議長国に選出されています。 (ISOでは、SRとしております)

なおISOでは、2005年2月からSRに関わるウェブサイトを開設しております最新のSRに関するISOの情報が入手できます

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

東京都港区の23階建て公営マンションで高校生がエレベーターに挟まれて死亡した事故後、シンドラー社製エレベーターによるトラブルが各地で次々と判明し、エレベータの利用者の間で「うちのマンションは大丈夫なのか!」といった不安が全国的に広がってきています。

基本的には、シンドラー社の苦情対応のマネジメントにまずいところがあり、ユーザーの不安をますます助長させているように思います。

どうも製品安全のPL(製造物責任)が念頭にあってまずい対応になっているように見受けられます。PLは、基本的に世界の各国にあって、『欠陥商品による事故等の損害に対する製造業者等が負うべき賠償責任を定め』ています。

エレベータ関連の業界に限らず、シンドラー社の問題から学ぶべきは、自社内にしっかりと苦情対応のマネジメントシステムを確立しておくことかと思います。

本日は、2004年4月に制定されている苦情対応のマネジメントシステムの国際規格であるISO10002:2004品質マネジメントー顧客満足ー組織における苦情対応のための指針」(これは、2005年6月にJIS Q10002:2005としてJIS化されています。)の解説書を紹介します。

本書:「ISO10002:2004/JIS Q10002:2005 苦情対応のための指針―規格の解説 」です。

本書の著者は、鍋嶋 詢三 氏で2005年10月に日本規格協会より発行されています。

ISO10002:2004/JIS Q10002:2005 苦情対応のための指針―規格の解説
日本規格協会
鍋嶋 詢三(著)
発売日:2005-10
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:84695

この規格の原型ともなった規格にJISZ9920「苦情対応マネジメントシステムの指針」があります。このJISZ9920の序文には、規格策定の目的として以下のことが書かれたありました。

組織が消費者の基本的権利を尊重しながら、苦情を組織全体の責任として真摯に受け止め、問題解決に努める

ISO 10002は、上記の内容も取り込まれて、CS向上苦情リスクへの対応、また、CSRの中の消費者保護の取組みなどについて規定している苦情対応マネジメントシステムについての規格として制定されています。

本書では、旧規格のJISZ9920規格との対比および規定内容ごとにその意図を分り易く解説しています。

また苦情対応の内部監査の目的や実施手順、自己適合宣言の方法や留意事項についても解説しております。

さて、先のエレベータですが、エレベーターの寿命は機器全体として考えた場合は、法定償却耐用年数は17年と定められているようですが、平均25年前後は、使用されることが多いようです。

ただし、その構成部品については、電子部品やワイヤー、軸受などはほぼ寿命が、10年程度とのことで、使い方によっても異なるため基本的にエレベーターには定期的なメンテナンスが必要になっています。

このような性格の製品については、航空機や自動車などで実施されているようなその重要構成部品について、エレベータの開発段階から製造段階、さらにメンテナンスを通して、トレーサビリティ(追跡性)をずっと記録して管理していく『構成管理』あるいは別名『形態管理』(Configuration Management)が必要に思います。このためのガイドラインの国際規格もあります。(ISO10007:2003「Guidelines for configuration management」)

なお本書の目次は、以下の内容です。
I. ISO 10002/JIS Q 10002概要
1. 消費者問題と苦情対応マネジメントシステムの必要性
1.1 今までの消費者問題
1.2 組織内の消費者部門の位置付け
1.3 近年の消費者を取り巻く社会の変化
1.4 行政の変化
1.5 マネジメントシステムの必要性
2. 制定の経過
2.1 制定の発端
2.2 国内の対応
2.3 原案作成作業部会
2.4 翻訳JIS
2.5 規格の名称
2.6 JIS Q 10002の制定
3. 企業の社会的責任(CSR)との関係
3.1 企業の社会的責任(CSR)
3.2 CSRへの国際的な期待感の相違
3.3 ISOでのCSRの状況
4. その他の苦情対応に関連する動き
4.1 日本におけるコンプライアンス経営
4.2 公益通報者保護法
5. JIS Z 9920との差異
5.1 JIS Z 9920とJIS Q 10002の相違点
5.2 JIS Q 10002への移行のポイント
6. 苦情対応プロセスの導入
6.1 まず現状を把握し問題点を抽出する
6.2 不足又は改善が必要な手順を整備する
6.3 導入教育・訓練を実施する
6.4 運用を開始し維持・改善を継続する
II. ISO 10002/JIS Q 10002の逐条解説
序文
0.1 一般
0.2 JIS Q 9001:2000とJIS Q 9004:2000との関係
1. 適用範囲
2. 引用規格
3. 定義
3.1 苦情申出者
3.2 苦情
3.3 顧客
3.4 顧客満足
3.5 顧客サービス
3.6 フィードバック
3.7 利害関係者
3.8 目標
3.9 方針
3.10 プロセス
4. 基本原則
4.1 一般
4.2 公開性
4.3 アクセスの容易性
4.4 応答性
4.5 客観性
4.6 料金
4.7 機密保持
4.8 顧客重視のアプローチ
4.9 説明責任
4.10 継続的改善
5. 苦情対応の枠組み
5.1 コミットメント
5.2 方針
5.3 責任及び権限
6. 計画及び設計
6.1 一般
6.2 目標
6.3 活動
6.4 経営資源
 7. 苦情対応プロセスの実施
7.1 コミュニケーション
7.2 苦情の受理
7.3 苦情の追跡
7.4 苦情の受理通知
7.5 苦情の初期評価
7.6 苦情の調査
7.7 苦情への対応
7.8 決定事項の伝達
7.9 苦情対応の終了
8. 維持及び改善
8.1 情報の収集
8.2 苦情の分析及び評価
8.3 苦情対応プロセスに対する満足度
8.4 苦情プロセスの監視
8.5 苦情プロセスの監査
8.6 苦情対応プロセスのマネジメントレビュー
8.7 継続的改善
III. 継続的改善と内部監査・自己適合宣言
1. 継続的改善の仕組み
1.1 PDCAマネジメントサイクルとは
1.2 JIS Q 10002のPDCAマネジメントサイクル
2. 内部監査の目的
2.1 プロセスの適合性の確認
2.2 プロセスの実施と維持の確認
2.3 見直しのための情報収集
2.4 顧客や利害関係者からの信頼感の向上
3. 内部監査の体制
3.1 内部監査部門の位置付け
3.2 内部監査の外部委託
4. 内部監査員の要件
4.1 内部監査責任者
4.2 内部監査員
5. 内部監査の計画
5.1 内部監査計画策定の準備
5.2 内部監査チェックリストの準備
5.3 内部監査計画書の作成
6. 内部監査の実施手順
6.1 内部監査実施の通知
6.2 内部監査の実施
7. 内部監査の報告
7.1 内部監査報告書
7.2 内部監査報告のタイミング
8. 是正・予防処置
8.1 是正処置と予防処置
8.2 是正・予防処置の検討手順
8.3 是正・予防処置の実施
8.4 是正・予防処置の評価
9. マネジメントレビュー
9.1 マネジメントレビューの目的
9.2 マネジメントレビューの実施方法
10. 自己適合宣言
10.1 自己適合宣言のメリット
10.2 自己適合宣言の条件
10.3 自己適合宣言の方法
10.4 不実の自己適合宣言を行った場合
IV. 内部監査チェックリストの視点
1. トップマネジメントへの質問
2. マネジメントシステム事務局への質問
3. 消費者(顧客)対応部門への質問


(広告)

特定路線のANA世紀割引航空券「エコ割」がANA SKY WEBでお求めいただけるとさらに割引に! 

ANA 国際線航空券

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

Google 翻訳
Categories
運営者情報
track word
Profile
旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo