FMEA(Failure Mode and Effects Analysis:”故障モード影響解析”)手法は、設計の不完全な点や潜在的な欠点を見出すために、部品などの構成要素の故障モードとその上位アイテム(製品、システム)への影響を解析する技術です

 IEC規格として1985年に制定され以降、信頼性の高い製品作りを進める上で、幅広く活用される手法になっています。航空機産業の開発プロセスに採用され、自動車産業の開発プロセスから一般製造業において、さらに医療業界の医療リスク防止手法等に活用されてきています。

 とくに自動車産業品質マネジメントシステムの国際規格ISO/TS 16949:2002規格では、コアツールとして規格要求の幾つかの所でFMEA手法の適用が要求されています。

 本日は、そのまえがきで『ISO9000ファミリーに関連し、製品設計に関連する設計者、技術者、製造や建設において品質の向上と改善を意図している技術者、さらに運用段階における運用方法や保全作業に関して問題点を摘出し、改善しようと思われている技術者』に読んでいただきたいとしています。

FMEA手法の実践実施手順について』多数の事例を取り上げ、分かり易く解説している本を紹介します。

本書:「FMEA手法と実践事例」です。
品質管理と信頼性、保全性、安全性解析、医療事故防止 」との副題がついています。

本書は、著者:小野寺 勝重 氏で2006年8月に日科技連出版社より発行されています。

同社による「ISO9000品質システム構築に役立つ手法シリーズ」の一冊となっています。

本書の表紙の折り返し部には、本書の内容として以下のことが記載されてあります。

FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)手法は、IEC(国際電気標準会議)規格として1985年に制定されており各国で適用され、国内外でよく活用されている。

 いま、ISO9000ファミリー適用の品質管理プログラムの中にFMEA手法の活用を明記し、信頼性の高い製品作りを目指すことが大切な時期となっている。

本書は、著者の長年にわたる実践経験とFMEA活用事例約150例の調査などをもとに、FMEA手法を体系的に説明している。」

本書の「まえがき」で著者は、以下のように記載しています。

新製品設計や新製造工程には、潜在的故障要因があり、この故障要因を摘出する手法としてFMEA手法が活用されている。我が国のFMEA活用事例を調査した結果、自動車、鉄道車輌、通信システム、電力設備、住宅、建設工事、家電製品、一般産業などあらゆる産業で活用されている。そして、これらの製品の信頼性のみならず品質管理、品質保証の改善のためのFMEA手法が広く活用されていて、その活用範囲も、製品計画から、設計、製造、建設そして運用と製品のライフサイクルにわたっている。最近では、医療関係で医療事項防止を目的にFMEA解析が行われている

(中略)

本書の特徴は、次の通りである。
(1) FMEA手法で、解析のはじめに必要となる故障モードおよびヒューマンエラーの事例を示し、故障モードの抽出法を説明した。

(2) FMEA手法は、全ライフサイクルの問題点摘出に活用できるが、ライフサイクル段階ごとのワークシートの作り方について事例を入れて説明した。

(3) 製品に重要な故障モードの摘出方法として相対的定量評価ができる致命度および危険優先数(RPN)の評価方法と評価点表の作り方、および対象範囲の決定方法について事例を入れて示した

(4) 実践事例として、品質保証プログラムなどの事例やライフサイクル段階ごとの多数のFMEA実践事例を紹介した。特に、産業界の事例に、医療界の実践事例も加えた。

本書は、第1章~10章までで構成されます。

第1章は、「FMEA手法の概要」として、FMEA手法は、どのようなものかを入門者向けに解説しています。

第2章~第7章までで、実践的FMEA手法とライフサイクルごとのFMEAワークシートが示され、多くの関連する実践事例が紹介されています。

第8章では、「FMEA手法の拡張:故障診断装置の設計と保全性作業計画手法」として、FMEA手法の拡張としての、保全性作業計画手法:RCM(Reliability Centered Mentainance)と故障診断装置の設計手法について実践実例を含めて解説されています。

第9章では、「FMEAに関連する信頼性解析手法」として、FTA(Fault Tree Analysis:故障の木解析)手法、著者が開発した故障要因摘出手法:HI-FMECA(Hitachi-Failure mode、Effects and Criticality Analysis)、安全性解析手法:HAZOP(Hazard and Operation Study)を解説しています。

第10章では、「設計改善支援技術:信頼性、保全性、安全性設計技術とライフサイクルコスト」とし、重要故障要因に対する対策案の検討に必要となる設計支援技術としての信頼性設計技術、保全性設計技術、安全性設計技術およびライフサイクルコストについて解説しています。

全体的に豊富な実践事例に加えて図表などにより分かり易く解説されてあります。

FMEA手法と実践事例―品質管理と信頼性、保全性、安全性解析、医療事故防止
日科技連出版社
小野寺 勝重(著)
発売日:2006-08
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:85158

なお本書の目次は、以下の内容となっています。
第1章 FMEA手法の概要
第2章 実践FMEA手法
第3章 ライフサイクル段階ごとのFMEAワークシート
第4章 致命度、危険優先数の評価方法と評価点表
第5章 故障モード
第6章 品質保証、信頼性保証、安全性保証プログラムによるFMEA実施計画
第7章 FMEA実践事例
第8章 FMEA手法の拡張:故障診断装置の設計と保全性作業計画手法
第9章 FMEAに関連する信頼性解析手法
第10章 設計改善支援技術:信頼性、保全性、安全性設計技術とライフサイクルコスト


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故障モード影響解析FMEA)の目的は、問題が発生する前にプロセス及び製品の問題を予防することにあります
故障モード影響解析FMEA)とは、製品及びプロセスについての問題が発生する前に、問題を識別し、予防する体系的な方法になります。以下のような要領で実施します。

・設計及び工程の潜在的な故障を特定し、予測し、格付けし、評価します。
・潜在的な故障が発生する可能性を除去するか、発生頻度を低くするか、検知能力を上げて発生の可能性を少なくします。
・プロセスをワークシート化して、対策も含めての一連の活動に用いる。

故障モード影響解析FMEA:Failure Mode and Effect Analysis)は、米国軍用規格MIL-P-1629(Procedure for Performing a Failure Mode,Effects and Critical Analysis)として1949年意発行されたのが始まりとのことで、1960年代の半ばから航空機産業の開発に採用され、さらにQS-9000の供給者に対する要求事項(ISO/TS16949にも引き継がれ)に取り込まれ自動車業界から製造業まで広く活用されてきています。

QS-9000では、自動車業界の部品供給者に対して、製品/設計およびプロセスのFMEAを実施して不具合の発生する前にそれらを除く努力をするよう要求しています。

FMEAについての全体像を解説している書籍を紹介します。

本書:「FMEAの基礎故障モード影響解析」です。

本書は、Robin E. Mcdermott, Raymond J. Mikulak, Michael R. Beauregard 著、今井 義男氏訳で、2003年11月に日本規格協会より発行されています。

本書は、10章からなりますが、
第1章と第2章で,FMEAの歴史及びFMEAを実行するとどんな効果が見込めるかを事例に基づき説明しています。
第3章と付属書5で、ISO9001及びQS-9000FMEAの関係が述べられています。
第4章では、コーヒーメーカーの事例についてのFMEAの手順が解説されています。
第5章及び第6章で、FMEAのためのチーム編成と、その運用に関わるノウハウが示されています。第7章では、FMEAが対象とする製品/設計とプロセスの違いについて説明されています。
第8章及び第9章では、FMEAを実施する10段階のステップについて詳しく解説され、家庭用消火器を対象に10のステップが具体的に解説されています。
第10章では、FMEAの対象となる分野の説明があります。

本書の帯には、ISO9000、QS-9000関連、「リスクマネジメント」と「顧客満足のための」必読書と書かれてあります。

FMEAの基礎―故障モード影響解析
日本規格協会
Robin E. Mcdermott(著)Michael R. Beauregard(著)Raymond J. Mikulak(著)今井 義男(翻訳)
発売日:2003-11
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:55322
おすすめ度:3.0
おすすめ度2 基礎ではないですね。
おすすめ度4 読むのに頭が疲れました

なお本書の目次は、以下の内容となっています。
はじめに
第1章 FMEAとは?
第2章 FMEAの目的は?
第3章 ISO 9000,QS-9000及びFMEA
第4章 FMEAの手順
第5章 FMEAチーム
第6章 FMEAチームの裁量権の限界
第7章 製品/設計FMEAに対するプロセスFMEA
第8章 FMEAにおける10のステップ
第9章 FMEAのケーススタディ
第10章 FMEAをいつどの分野で使用すべきか
附属書1:プロセスフローチャートの作成
附属書2:ブレインストーミング
附属書3:厳しさ、発生頻度、及び検出可能性評価についてコンセンサスに達する
附属書4:プロセスを改善する技法
附属書5:QS-9000のFMEAについての要求事項
FMEAの用語集


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