なでしこジャパンの女子W杯ドイツ大会での優勝は、本当に明るく感動的なニュースだった。


澤選手をはじめ海外経験を持つ選手が7人と選手の力量が上がってきた背景もあるが、体格面で劣る相手にひるむことなく日本チームのスピードと技量を活かすことに徹し、協調性高く粘り強く戦い抜くチームを創った佐々木監督の存在が大きい。


監督の心がけとして上から目線でなく親父か兄貴といった選手との対等的なコミュニケーションを通じて選手との信頼関係を築いていったとのこと。


しかし明るく物怖じしないチームというだけでは、このような大きな戦いを勝ち抜くことはできない。


攻撃的なFWやトップ下でなく、ボランチのポジションまで下がった澤選手が結果的に得点王になったことがなでしこジャパンのサッカースタイルを象徴している。


日替わりでヒロインが生まれ、とくに交替で出場した選手がそれぞれモチベーション高く結果を出すといったこともチーム作りの巧みさをによるもの。


地道な努力の積み上げが生んだ成果には、もっと光を当てられても良いのだろうが、凱旋帰国してからのマスコミのなでしこジャパン選手達を招いてのフィーバーも実のある内容のものが少なかったように思う。


彼女たちの戦い方は、何よりも我々に元気や勇気を与えてくれるものだった。


「私もなでしこジャパンに負けず、いくら得点されてもそれを逆転するために頑張り抜く」と管首相が色々な場所で述べているようだが、


国民のためならず自身の権力維持という大義がないことで頑張って貰いたくない。


居座り続けることが国益を損なっている。


女子W杯のため中断していたなでしこリーグが24日から再開。


女子W杯前とは、打って変わって何倍という観客が集まったようだ。


一時的なフィーバーとかでなく、定着していって欲しいものだ。


放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられたと懸念される牛肉が沖縄を除く全国に流通してしまっている。


暫定規制値(1kg当たり500ベクレル)を超す放射性セシウムを検出した牛肉が消費されてしまっている。


「国民の生命・生活・財産を守るのは、政府の使命」と3月12日に管首相も東日本大震災の発生直後に開催された第5回緊急災害対策本部会合で挨拶している。


放射性セシウムに汚染された稲わらに関わる牛肉の放射能汚染リスクは、福島原子力発電所の事故で想定され対処されねばならなかったもの。


憲法13条で、


「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」


とあるがこんなひどい政府もないのでは。


責任を口にしても口先だけ。


誰も責任を取らない。


「原子力損害賠償紛争審査会」の結論はまだ出ていないにもかかわらず、暫定規制値(1kg当たり500ベクレル)を超えた汚染牛肉は、国が買い取って焼却処分する方針とのことで生産者は、賠償される方向の決定は早かったが、消費者である国民の生命とか軽視されるとかいうことはあってはならない。


放射性セシウムに汚染された稲わらは、乳牛にも与えられているのではと思うが、乳牛の方は、大丈夫なのだろうか。


放射能汚染に対する食の安全・安心がしっかりと保証されるシステムが確立されているように思えない。


細野原発事故担当相は、16日に工程表について「安定的な原子炉の冷却」を目指したステップ1の「達成」を宣言している。


しかし難題を抱えたままのダッチロール状態にしか見えない。


「循環注水冷却システム」等により、ステップ2では「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられている」状態を目指し、原子炉圧力容器底部の温度がおおむね100℃以下になる「冷温停止」を目指すとのこと。


しかしそもそも工程表は、燃料棒が一部露出状態だが圧力容器内に留まっていることを前提に作成されたもの。


燃料がメルトダウンのみならず、圧力容器からメルトスルーしており格納容器も破ってコンクリートにめり込んでいることが推測される状態においては、「安定的な原子炉の冷却」のステップは、大幅に見直されるべき。


地下水や海域への汚染が懸念されるが、どのようになっているのか。


大気中への放射性物質の放出は、減少したとしても地下水や海水中への放出は、果たして押さえられているのだろうか。


米スリーマイル島原発事故では、1基の原子炉でさえ、核燃料を取り出し終わるまで10年を要した。


工程表の実績をできたできたと自分たちで評価しても保身的な自己満足にしかならない。


裏付けとなる詳細なデータをつまびらかにした上で、達成度合いを第三者が評価するとかでないと余り意味がないのでは。


避難区域の見直し等はどうなるのか。


いつ住民が安心できるレベルに徐染が進むのか。


住民が知りたい肝心な部分が欠落していては、なかなか国民からは信頼されない。




さて本日の一冊は、ISO9001:2008 の解説書。


1994年版、2000年版、2008年版と規格の改訂にかかわってきた筆者:加藤重信氏が「QMSの効果的な運用に向けてISO9001:2008 を規格の背景や意図を正しく理解し直してもらいたい、ISO9001を効率よく運用することで、社内を活性化し、社外にアピールし、ビジネスを成功に導くことができる。」と説いています。


今は、入手不能となってしまいましたが、筆者による2003年刊行の「規格執筆者による解説 ISO9001はこう使う」(システム規格社)と同じタッチの解説となっています。


筆者は、本書の「まえがき」で以下のように述べています。


最近のQMSの運用状況をみると残念なことに認証を継続することが目的になってしまっている形骸化が目立ちます。

その原因を考えると,規格が正しく理解されていないことQMSの維持に関して内部監査が機能していないことなどをあげることができます。


<<ポイント>>


ISO9001の規格策定に携わってきた著者が、規格要求事項の意図・正しい読み方について明確に解説している本。


本書では、


なぜQMSが破綻に向かっているのかを論じた第吃瑤砲呂犬泙蝓


次いで第局瑤播切な規格の解釈として、


0:序文
から


8.5:改善
までを


規格の意図等を含め逐条的に解説しています。


本書:「ISO9001:2008を正しく理解しよう」です。


QMSの効果的な運用のために」との副題が付いています。


本書は、著者:加藤重信 氏にて、2011年7月に東京電機大学出版局より発行されています。



【送料無料】ISO9001:2008を正しく理解しよう

【送料無料】ISO9001:2008を正しく理解しよう
価格:2,100円(税込、送料別)


<<本書のエッセンスの一部>>


本書の意図について、本書の「まえがき」を引用すると筆者は以下のように述べています。


規格の意図を理解してQMSを構築し運用すれば,自社の問題点を客観的に洗い出すことが可能になります。


明確になった問題点を改善することで組織が活性化し,業績の向上に結びつき,ひいては顧客の満足を向上させることができるのです


 具体的には組織が自身を評価することで,より効果的・効率的な組織運営ができるようになります。


ISO9001はこのためのツールなのです


そこで,再度,規格が意図したところを明確にすることによって,QMSのあり方を見直すきっかけを提供しようとしたのが,この本です。』


本書は、下記の目次のように2部の構成になっっています。第局瑤本書の中心になります。


  • 第吃堯,覆次QMS認証は破綻に向かっているのか
  • 第局堯‥切な規格の解釈

第吃瑤任蓮◆なぜ、QMS認証は破綻に向かっているのか」と題して、認証制度の変遷についてここ2年の認証組織が減少している点に着目し、「負のダウンスパイラル」などQMSの信頼性が低下の原因系について以下の要因等を考察しています。


  • 規格の理解が不十分なままにQNSが構築されている
  • 組織の内部監査員の力量が不足している
  • 認証審査員の力量が不足している

このような事態から脱するには、組織は自力で規格の意図を理解し、QMSに反映し直すことから出発すべきとして本書の目的は、その支援のための情報提供にあるとしています。


第局瑤痢崚切な規格の解釈」は、ISO 9001:2008(JISQ 9001:2008)について「0 序文」から「8.5 改善」まで規格の条項番号順に以下の構成になっています。


最初に規格条文が枠囲みで示され、


次に


[これまでの解釈]として、間違っている解釈あるいは望ましくない解釈を例示して示し、


これまでの間違っている解釈に対比する形で[正しい読み方]として、規格の意図を含め規格の要求事項をどのように解釈すればよいのかをまとめています。


さらに[解説]として、


  • どうしてこれまでの間違った解釈が出てきたのか
  • 正しい解釈が広がらなかった背景
  • 規格がなぜそのような要求を記述することになったのか
  • これからどうすれば望ましい方向に向かうことができるか

といった点の解説が続くという展開になっています。


さらに[2008年版の改訂で議論されたこと]もいくつかの要求事項に対応して2008年版の改訂の議論の過程で取り上げられた情報を解説しています。


また途中に「プロセスの決定」などのトピックスを取り上げた「コラム」欄があり重要なポイントの理解を深めるための話題が提供されています。


なお巻末に付録として「ISO9000導入・支援パッケージ アウトソースしたプロセスに対する手引き」(ISO9001:2000の旧版に対応したもの)が掲載されています。


本書の読者として、筆者によると下記の方々を想定とのこと。


  • 組織でISO9001に基づいたQMSの構築・維持を担当される方々
  • 組織の内部監査員
  • QMSに関連しているコンサルタント
  • 認証機関の認証審査員の方々

本書は、入門者にはとっつき難いかもしれません。


いきなり[これまでの解釈]とかが出てきても戸惑うかと思われます。


入門者というよりは、すでにある程度ISO9001について知見を持っておられる方が本書のターゲット読者になると思います。


QMS認証は、破綻に向かっているか否かはともかくとして、我が国の経済力が低下してきているのはまぎれもない事実。


認証を取得される目的が多様だとすれば、認証を継続することが目的となってしまった組織も存在していることも事実。


認証を継続することが目的化した組織を原理主義のごとく非難してみてもはじまりません。


組織に規格をその意図も含め正しく理解して有効にQMSを運用し顧客満足の成果を上げて貰うことは、関係者の願うところです。


今回の震災影響で疲弊している中小企業が増加しています。


ISOのメリットがなければ疲弊した中小企業での認証の継続がされなくなっていきます。


ISOの認証を継続している組織の経営者は、見合った成果を得ることを期待されていると思います。


ISO9001:2008の規格の意図を適切に理解し、QMSの再構築を行うことで、


  • 社内を活性化し
  • 社外にアピールし
  • ビジネスを成功に導くことができる

に関心がない経営者はいないのではと思われます。


ただ本書を読むだけでなく、実践してみないことには成果には繋がりません。


ISO9001についての要求事項の解説書で複数の筆者による共著というのもありますが、[正しい読み方]との具体的に踏み込んだ解説で、一貫性が高く、読者にとって分かり易い構成となっています。


<<まとめ>>


規格の意図を改めて明確にし、自社のQMSのあり方を見直すきっかけを与えてくれる一冊でQMS関係者の方は、是非、読んで下さい


なお本書の目次は、以下の内容です。
第吃堯,覆次QMS認証は破綻に向かっているのか
第局堯‥切な規格の解釈
0 序文
0.1 一般
0.2 プロセスアプローチ
1 適用範囲
1.1 一般
1.2 適用
2 引用規格
3 用語及び定義
ISO/TC/SC/WG
WD/CD/DIS/FDIS/IS
JAB(Japan Accreditation board)
JIS
4 品質マネジメントシステム
4.1 一般要求事項
4.2 文書化に関する要求事項
5 経営者の責任
5.1 経営者のコミットメント
5.2 顧客重視
5.3 品質方針
5.4 計画(Planning)
5.5 責任,権限及びコミュニケーション
5.6 マネジメントレビュー
6 資源の運用管理
6.1 資源の提供
6.2 人的資源
6.3 インフラストラクチャー
6.4 作業環境
7 製品実現
7.1 製品実現の計画
7.2 顧客関連のプロセス
7.3 設計・開発
7.4 購買
7.5 製造及びサービス提供
7.6 監視機器及び測定機器の管理
8 測定,分析及び改善
8.1 一般
8.2 監視および測定
8.3 不適合製品の管理
8.4 データの分析
8.5 改善



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

突然の北朝鮮からの韓国領・延坪島(ヨンピョンド)への砲撃と韓国の応戦。


終わりのはじまりか 、


一線を踏み超えた瀬戸際外交の仕掛けなのか。


関係国はチキンレースの挑発には乗ることなく冷静に対応して欲しいものです。


我が国では、コップの中の嵐と言えるがこちらも与野党のチキンレース。


口は災いのもと。


地元の後援者へのリップサービスのつもりだったのか。


軽率な発言で前法相が辞任。


人とのコミュニケーションで大切なポイントは、信頼。


訪問営業でも。


就職試験などの面接でも。


挨拶、礼儀、マナーとかの社会人としての基本ができていないとそこで即レッドカードとなるのが常識。


法相としての国民に対する基本マナーを逸脱し、信頼を失う発言。


「~らしくあって欲しい」と思うのですが、そういうことが至るところで崩れてきている時代なのでしょう。


野党は「柳田氏の更迭だけでは、補正予算案の採決には応じられない」として対決姿勢を崩さず補正予算案の成立の見通しが立たないという状況になっています。


ただ朝鮮半島の緊張化の事態でこの与野党のチキンレースは休戦となるようですが。


相変わらすどっちもどっちで。


いつも国民不在。


人材難に見えてしまう政治家をごっそりと入れ替えないと政治はカイゼンされないのかなどと考えてしまいます。


さて、カイゼンと言えば、


カイゼンのツールとしてISO 9001を活用するとの観点から企業・組織の業務についてのムリ・ムラ・ムダを改善していく活動を説いている本を紹介します


「なぜISO9001でカイゼンなのか」という点について、


筆者の古賀章裕氏は、本書の「まえがき」で以下のように述べています。


なお古賀氏は、多年にわたりISO 9001及びISO 14001ファミリー 等の研修や審査に携わってこられた実績を持つ人。


「企業のシステム・カイゼンのポイントは、経営層が全員参加で、マネジメントシステム規格を使って、双方向のコミュニケーションを図る習慣をつけることである。

つまり”企業のシステムの何をカイゼンすべきか?”の原因分析において、ISO9001を大いに活用することが重要である。」


<<ポイント>>

ISO 9001を組織の業務等のムリ・ムダ・ムラの改善に活かしていく方法を説いている書籍。


最初に本書で用いる用語の定義にはじまり、


ISO 9001を基軸とした


企業のカイゼンの着眼点


「部門型管理システム」運用のムリ・ムダ・ムラのカイゼン。


といった基本的な考え方を説明し、


とくにカイゼンに向けてリーダーとして備えるべき10のマインドと行うべき以下のような活動の要領を説いています。


  • “ビジネス(品質)の不都合な結果”のカイゼン
  • ISO内部監査の実行
  • 日常のプロセス・マネジメント

このようなISO 9001を拠り所としたムリ・ムダ・ムラの改善の極意を説いています。


本書:「ISO 9001を活用した企業・組織のムリ・ムダ・ムラ 改善」です。


本書は、著者:古賀 章裕 氏にて、2010年10月に日本規格協会 より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には以下のように書かれています。


ISO 9001の条項から

業務カイゼンの糸口が見える!

カイゼンのツールとしてのISO 9001の実力がいま明らかに!


本書は、下の目次にあるように12章から構成されています。


また巻末には、下記の資料が掲載されていて参考になります。


  • 「カイゼンの可能性報告書」
  • 「品質・環境・安全側面でのマネジメントの関連条項対比表」
  • 「企業の”部門型管理システム”をISO 9001で分解し一連の活動を抽出する方法」
  • 「当該プロセス・リーダーとして自己反省すべきポイントの例」

本書は、ISO 9001:2008(JIS Q 9001:2008)規格の1.2項の適用のb)項に基づき、自組織のシステムの弱点をカイゼンするためにISO 9001の必要な条項のみを有効活用するとの論を含めて、本書で用いる用語の定義(基本は、ISO 9000として)の説明にはじまっています。


『品質マネジメントシステムの継続的改善のプロセスを含むシステムの効果的な適用、並びに顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項への適合の保証を通して、顧客満足の向上を目指す場合』


例えば、


  • 「顧客」は『(内部/外部)お客様』
  • ムリ・ムダ・ムラ」とは、企業のシステム運用の『有効性及び効率の悪さ』(=『成熟度レベルの低さ』)

としています。


QMSは、『ビジネス(品質)の不都合な結果を』を反省し、カイゼンのためのCDPA(PDCAではなく原因分析→監査(検証)→日常のプロセスマネジメント等)のサイクルをまわすことと理解すべしと説いています。


カイゼンへの活用のためのISO 9001について


  • 「プロセスとは何か」のタートル図(ダイアグラム)など参照しての解説。
  • ISO 9001の条項を特性要因図に描き、また主要条項を並べ替えて整理。

といった事項を整備し、


リーダーとして備えるべき“マインドの質”についての10のポイント』をエピソードを交えて詳細に説いています。


とくに以下のリーダーによるカイゼンの極意について伝授しています。


  • “部門型管理システム”運用のムリ・ムダ・ムラのカイゼン“ビジネス(品質)の不都合な結果”のカイゼン
  • ISO内部監査の実行
  • 日常のプロセス・マネジメント

本書では、ISO 9001を活用してシステムの「ムリ・ムダ・ムラ」をカイゼンする活動が良く練られて提案されており参考になります。


ISO 9001が企業のシステム・カイゼンに役だっていることが少ないのではということが本書の執筆の背景となったとの意をまえがきで筆者は述べています。


一般的に組織のQMS改善では、組織のニーズに併せて


  • ISO/TS 16949規格を活用する視点。
  • ISO 9004を活用する視点。
  • タグチメソッド(品質工学)の活用。
  • 各種QCツールの活用。 

などISO 9001から少し拡散していきますが、色々の有力な方法論の活用も考えられます。


本書では、他の手法を用いなくともISO 9001をベースにこのようにやればカイゼンに役立てるはずとの提示がポイントとなっています


本書でも100%がISO 9001の規格の要求事項だけかと言うと実際には、それに各種のツールを加味したものとなっています。


また明快さという点への配慮では、多数の事例を交えてシステム・カイゼンのためのISO 9001を活用していく方法論が分かりやすく解説されています。


なかなかの良書である思います。


しかし手法の解説というとこのような姿になるのかも知れませんが、具体的には書かれてあるのですが、どうしても概念的との印象が残ってしまいます。


本書の活動が実践できるためには


  • ある程度組織のISO 9001が成熟してきている。
  • リーダークラスがそれなりの力量を備えている。

ということが必要だろうと判断されます。


良い手法であることは分かったとしても読者がこの方法を自組織に取り込むとした際に、どうしても効果/費用?を考えてしまうと思います。


こういったことが実践のハードルになるとすれば、


組織の抱えている重要性の高い課題とフィットさせて、本書の一部の方法を取り上げて試行してみることが良いのではないかと思います。


多くの読者が客観的に理屈を超えてこの手法が腑に落ちるためにこの方法に基づく具体的な成功事例等の事実データなどがあるともっと説得力があったのにと感じます。


その辺りは、本書の方法に基づく実施例を取り上げた実践編が企画されることを期待します。


<<本書で何が学べるか>>

本書では、ISO 9001が企業のシステム・カイゼンのための品質マネジメントシステム規格との観点から「部門型管理システム」運用のムリ・ムダ・ムラのカイゼン(つまり部門間の障壁等をプロセス型に転換し取り除くといったこと)などに活用する方法を分かりやすく説いています


ISO9001を基軸とした業務等のカイゼンに向けての方法論をまとめ含蓄深く説いています


<<まとめ>>

ISO 9001をさらに上手く活用してカイゼン成果を上げたいと思っておられるリーダー等の皆さんは、是非、本書を読んでみて下さい。


本書が業務カイゼンのトリガーになることと思います。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 本書の前提と本書で使う主な用語の説明
第2章 企業は今、何のカイゼンに着手すればよいのだろうか?
第3章 ISO 9001は「部門型管理システム」運用のムリ・ムダ・ムラのカイゼンに役立つ
第4章 プロセスとは?
第5章 ISO 9001を特性要因図として描く
第6章 ISO 9001の主要な条項の並べ替え
第7章 リーダーとして備えるべき“マインドの質”についての10のポイント
第8章 ISO 9001を使った、リーダーによる“部門型管理システム”運用のムリ・ムダ・ムラのカイゼンの極意
第9章 ISO 9001を使った、リーダーによる“ビジネス(品質)の不都合な結果”のカイゼンの事例研究
第10章 ISO 9001を使った、リーダーによるISO内部監査の実行の極意
第11章 ISO 9001を使った、リーダーによる日常のプロセス・マネジメントの極意



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

品質マネジメントアプローチによる組織への持続的成功の達成を支援するための手引を示すISO 9000ファミリー規格のISO 9004:2009規格(「Managing for the sustained success of an organization -- A quality management approach」)のJIS版のJIS Q 9004:2010規格(「組織の持続的成功のための運営管理―品質マネジメントアプローチ」)が10月20日付けで発行されています


ISO 9001の規格要求事項の範囲を超えての品質マネジメントシステム(以降、QMSと略)の展開を考えている組織にとっては、9004は認証とかの対象にはなりませんが是非活用して欲しい規格です。



さて、……。


定番(商品)というのは、流行とかにかかわりなく、安定しての売上げが見込める代表的な(商品)を言うが、本日紹介する本書は、ISO 9001に取組む組織にとっての定番本。


世界的なベストセールス書としてISO 9001に関わる多くの人に読まれ活用されてきている一冊と思います。


「ISO」(国際標準化機構)のISO/TC176委員会の技術専門家のタスクグループが作成する中小組織のためのISO 9001で何をすべきかとの分かり易い指針書として、これまでに邦訳版についてISO 9001規格の94年版に対応して発行(1997年)され、また2000年版への対応した改訂版(2005年)がありましたが、今回、2008年の追補改正に対応した版が発行され、「中小企業のためのISO9001翻訳委員会」の監訳による書籍が発行されていますので紹介します。


このシリーズの第3版になります。


<<ポイント>>


ISO/SC176が作成したISO 9001の中小企業のための定番の実践ガイドハンドブックの2008年改正対応版。


本書は、冒頭の本書の使い方から始まり、


QMSとは何かという点について、QMSの必要性、始め方、その構築→運用のステップなど


構築の実践的な方法論(これからQMSを構築する場合、既存のQMSの最新化を図ろうとする場合)を


提言しています。


ISO 9001:2008規格の、まえがき、序文から、品質マネジメントシステム―要求事項について、


要求事項への理解の手引きからその要求事項の満たし方についての事例、提案を交えての指針を


分かりやすく解説しています。


本書:「中小企業のためのISO9001何をなすべきかISO/TC 176からの助言 2008年改正対応」です。


本書は、ISOの編著、原著:「ISO 9001 for Small Businesses. What to do」(ISOとITC(国際貿易センター)との共同発行)についての中小企業のためのISO 9001翻訳委員会(委員長 飯塚悦功先生)の監訳にて、2010年10月に日本規格協会より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


ISO」(国際標準化機構)が読者要望に応え「定番本を改訂」!


ISO 9001に取り組みたい/見直したい


スタッフにも最適な実践ガイド


-豊富な事例、やさしい解説


エキスパートからの有益な訳注付き



本書の中核となっている要求事項の解説等を含む『手引き』(ここでは、中小企業向けに、ISO9001:2008の組織への導入とシステム構築をどのように進めるべきかのノウハウについて、具体的に理解できるように実施事項の例も取り込んで解説してします。)の内容は、2008年改正に対応して更新されていますが、全体的な構成等の流れは、2000年版対応の前著(「ISOの本棚」で紹介)とあまり変わってはおりません。


本書には、その内容を補完する以下の付属書があります。


  • 附属書A:品質マネジメントシステムに向けたステップ
  • 附属書B:認証の概要
  • 附属書C:品質マネジメントの原則

本書は、最初に「QMSとは何か」といったQMSについての必要性の確認等からはじまり、


QMSの構築から運用、そして認証までの手順を付属書の内容を参照しながら解説していきます。


そして『手引き』では、用語の解説、まえがき、序文、要求事項といった規格の条項番号に沿って、最初にハッチングで規格本文があり、手引きによる解説が続くとの構成になっています。


とくに「邦訳版のまえがき」でも言及していますが、原著の一部に誤解を招きかねない記述・表現があるとして読者の理解を深める趣旨から本文の該当の箇所に訳注番号が付記され、巻末にまとめて中小企業のためのISO 9001翻訳委員会による訳注が掲載され本書の特徴にもなっています。


<<本書で何が学べるか>>


本書の前々版の原稿案のISO/SC176の審議過程で「このハンドブックは危険である。なぜならば中小企業だけでなくあらゆる起業(一般企業全般)にも適用できる有益な内容が解説されているかである。したがって指針にもかかわらず要求事項として用いられる危険性を秘めている」とのコメントを出したとの件が紹介されている。


前版で原書の一部に原著者の思い込みや誤解と思われる記述、言葉足らずな部分が少なからずあったとのことで訳注が掲載されるようになったとのこと。


今回の版では、我が国からの申し入れで一部その箇所の訂正が施されているとのことだが、訳注ともども『手引き』を活用することで組織のQMSの改善に役立つヒントが多数見いだせるように思います


<<まとめ>>


本書の活用の方法は、色々あると思いますが、ISO 9001に取り組む組織においては、QMSの構築・運用・見直しなどの局面で何か確認したい事項があった際の『手引き』書として手元に置いておきたい一冊と思います


なお本書の目次は、以下の内容です。
本書について
品質マネジメントシステム
 品質マネジメントシステムとは何か
 ISO 9001の品質マネジメントシステムとは何か
 なぜ品質マネジメントシステムが必要か
どのように始めるか
 最初のステップ
 次にすることは何か
 さらに先に進む
 自力でやる
 コンサルタントの活用
 認証とは何か
ISO 9001の手引
使われている用語の説明
ISO 9001
まえがき
序文
  0.1 一般
  0.2 プロセスアプローチ
  0.3 ISO 9004との関係
  0.4 他のマネジメントシステムとの両立性
品質マネジメントシステム―要求事項
1. 適用範囲
  1.1 一般
  1.2 適用
2. 引用規格
3. 定義
4. 品質マネジメントシステム
  4.1 一般要求事項
  4.2 文書化に関する要求事項
5. 経営者の責任
  5.1 経営者のコミットメント
  5.2 顧客重視
  5.3 品質方針
  5.4 計画
  5.5 責任,権限及びコミュニケーション
  5.6 マネジメントレビュー
6. 資源の運用管理
  6.1 資源の提供
  6.2 人的資源
  6.3 インフラストラクチャー
  6.4 作業環境
7. 製品実現
  7.1 製品実現の計画
  7.2 顧客関連のプロセス
  7.3 設計・開発
  7.4 購買
  7.5 製造及びサービス提供
  7.6 監視機器及び測定機器の管理
8. 測定,分析及び改善
  8.1 一般
  8.2 監視及び測定
  8.3 不適合製品の管理
  8.4 データの分析
  8.5 改善
附属書A 品質マネジメントシステムに向けたステップ
附属書B 認証の概要
附属書C 品質マネジメントの原則
参考文献
訳注



こちらのランキングに参加しています!↓


人気blogランキングへ


にほんブログ村 本ブログへ


「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

体力】というのは、一般には、「運動を続けたり病気に耐えたりする、からだの力」ということ。

筆者の西沢 隆二 氏によると、今日のように情報が氾濫しているなかで正確な情報を選択するためには、現代人は、【知的体力】(「自主的で知的な前向きの情報処理能力」)が求められているとし、筆者は、自身がISO9001 規格を相手に多年にわたり「知的体力」を培ってきた。

また本書の「はじめに」で筆者は、

『小学校の教育で、日本型の算数では、「3+2=?」という出題であるのに対して、イギリス型というのは、A+B=5で正解は一つでなくて良い』

というような話題を引いて、

ISO9001の規格というのは、イギリス型でつくられており、上記の「5」が規格で要求されているが、A,Bについては、組織のそれぞれの枠内で組織別に設計せよという性質のものである。

このISO9001への挑戦は、企業が個別に「知的体力」が問われる活動であると述べ、「会社の『知的体力』というのは抽象的だが、これをISO9001の認証取得という具体的な問題に絞ると、それは会社の「知的体力」を写す鏡になっている。」とし、ISO 9001:2008 規格の4項:品質マネジメントシステムの4.1項から8.5.3項までの要求事項に関して、『西沢式 よみこなし』として70問の設問と共に、【知的体力】の観点から論じています。

<<ポイント>>

ISOは、企業の「知的体力」を写す鏡であるとし、ISO 9001:2008 規格について、企業の「知的体力」レベルを確認できるように70の設問を提示し論じている本

本書では、筆者の前著の「ISOマネジメントシステムの崩壊は、なぜ起きたか」(「ISOの本棚」で紹介)を要約的にレビューする【序章】にはじまり、

本書は、ISO9001の規格の解説書では無いとことわった上で、

【本章】において、

ISO 9001:2008 規格の本文について逐条的に『西沢式 よみこなし』として70問の設問を問いかけて、コメントするとともに論じています

本書:「まず、ISO 70問の克服から」です。

経済危機克服に必要な「知的体力」は貴社にあるか」との副題が付いています。

本書は、著者:西沢 隆二 氏にて、2010年6月にルネッサンス・アイから発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。


経済低迷の中、企業は「知的体力」が必要な変革期を迎えている。

ISOは企業の「知的体力」の鏡である。

ある大手企業幹部は外注も含め作業標準の掲示を撤廃した。

経営者は、ISOに反映した自社の「知的体力」を掌握しているのだろうか。

本書はその「知的体力」レベルを70の設問で測定し、貴社の「知的体力」を原点から見直す

ISO取得企業・経営者 必見


本書は、序章と本章とから構成されています。

【序章】では、筆者の前著:「ISOマネジメントシステムの崩壊は、なぜ起きたか」での論の一部を再度、レビューするような内容となっています。

ISO 9001:2008 の構成の基本的な問題点』と題して、ISOマネジメントシステム規格にISO 9001:2000の改訂の際に、PDCAモデルを適用したのが混乱の始まりとし、PDCAモデルは、改善モデルであり、マネジメントシステムモデルとしては無理があるとの論を展開しています。

「コア活動」に関わるDo部分の「運用」、「製品実現」は、マネジメントシステムと分離すべきであったとし、マネジメント規格と製品(「コア活動」)との分離論を展開しています。

またISO 9001:2008 規格は、言語モデルであり、多様な企業から「好ましいマネジメント活動」を「コア活動」から切り離して抽出し、「言語」に表現したものであるが故の長所短所を考察し、特に言語モデルのマネジメントシステム規格を企業へ適用する際に「知的体力」が必要になるとしています

またISO 9001:2008 規格の組織での適用において、マネジメントシステム設計者に依存しており設計者次第で、『書類重視型パラダイム』、あるいは、『「コア活動」重視型パラダイム(品質向上に有効)』となったりすると論じています。

【本章】が本書のメインになります。

本章では、ISO 9001:2008 規格の4.1項:「品質マネジメントシステム:一般要求事項」から8.5.3「予防処置」までの本文について、逐条的に全文にわたり70の設問と共にコメントして論じています

形式は、ISO 9001:2008規格(JIS Q 9001:2008)の各条項番号の要求事項を最初に枠囲みで示し、次いで【西沢式 よみこなし】とのタイトルのもと【設問】と多数の事例など含めての筆者によるコメントが続くという構成になっています

この70問の一端を紹介すると以下の例のような問いかけが取り上げられています。

  • 第1問:「shallにあなたはどう対応したか? 」
  • 第21問:「 品質目標はムリに全部門で全員に立ててはいないか? 」
  • 第39問 :「「7.1」と「7.2」とは順序が逆と思わないか?」
  • 第37問:「 品質マネジメントシステムの有効性の継続的改善の正確な意味を理解しているか?」


本書では、このように、ISOに関わる70の設問と筆者の経験談に基づく事例の解説等を通して、組織の「知的体力」のレベルは、どのような水準にあるかについて見直してみたらと問いかけています

<<本書で何が学べるか>>

本書では、筆者の前著の「ISOマネジメントシステムの崩壊は、なぜ起きたか」(「ISOの本棚」で紹介)を要約的にレビューするPDCAモデルは、改善モデルであり製品(「コア活動」)とは異なったモデルとの序章にはじまり、ISOは、企業の「知的体力」を写す鏡であるとの観点から ISO 9001:2008 規格について、企業の「知的体力」レベルを確認できるような70の設問を提示し論じています。

これらの70の設問は、貴社の「知的体力」レベルを測定し、「知的体力」を原点から見直すためのものと説いています。

<<まとめ>>

本書は、ISO9001の認証を取得されている組織の経営者・QMS管理責任者・事務局等、また、マネジメント層の方から、ISO9001活動に関心がある関係者には是非、読んで頂きたい一冊です

なお本書の目次は、以下の内容です。
序章
ISO9001:2008の構成の基本的な問題点
1. PDCAモデルの誤用とコア活動の軽視
2. 言語モデルとしての規格の長所短所
3. マネジメントシステム設計者が持つパラダイム
本章
1. 一般要求事項(設問1-4)
2. 文書化に対する要求事項(設問5-17)
3. 経営者の責任(設問18-31)
4. 資源の運用管理(設問32-38)
5. 製品実現
5-1. 製品実現の計画と顧客関連のプロセス(設問39-45)
5-2. 設計・開発と購買(設問46-53)
5-3.  製造及びサービス提供と監視機器及び測定機器の管理(設問54-59)
6. 測定、分析及び改善
6-1. 一般、監視及び測定(設問60-64)
6-2. 不適合製品の管理及びデータの分析(設問65-66)
7. 改善(設問67-70)

にほんブログ村 本ブログへ

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

タートルチャート」(または、「タートル分析図」)は、ISO/TS 16949に基づく自動車産業のプロセスアプローチによるQMS実践の際に推奨されている有力なツール。

私の中では、このタートルチャートというのは、プロセスのマネジメントを有効に見える化するツールと考えています。

タートルチャート」(または、「タートル分析図」)の簡単な解説はこちら

プロセスのモデルとして、「中小企業のためのISO9001―何をなすべきか ISO/TC176からの助言」などで解説されている枠に囲ったプロセスに対して、左右にインプットの→とアウトプット←と上下に経営資源↓と監視・測定↑で示すシンプルなプロセスのマネジメントのモデルもありますが、

このタートルチャートでは、プロセスへの左右のインプットの→とアウトプット←は、同じですが、左上から『材料・設備(with what?)』、また右上から『力量、技能、教育・訓練(with who?)』が入り、左下から『方法・手順(how?)』が、また右下から『パフォーマンス指標、KPI(Maesures)』が矢印で入って、亀の頭としっぽ、4つの手足のような形に表現されます。

このタートルチャートは、当然ながらISO/TS 16949だけでなく、ISO9001のプロセスアプローチにも有効に活用できます。

ISO/TS 16949 プロセスアプローチ内部監査のノウハウ』(「ISOの本棚」でも紹介)の著作で知られる本書の筆者:沖本 一宏氏によると、「プロセスの明確な定義」がプロセスアプローチに基づくQMSの成功のために必要で、その上で「トップマネジメントの考え方」と「プロセスアプローチによる内部監査」がQMSの成功のキーであるとしています

タートルチャート」は、合理的なプロセスの定義書であるとして、「タートルチャート」を中心に効果的な「プロセスアプローチによるQMSの運用と内部監査の実施」方法を具体的な実例を交えて分かり易く解説している本を紹介します

<<ポイント>>

タートルチャート」を中心に効果的なプロセスアプローチによるQMSの運用と内部監査の実施を説いた解説書。

本書では、

なぜ今日QMSにおいて「プロセスアプローチ」が必要とされるか?

とのニーズの確認に始まり、

タートルチャート」を中心に据えたQMSとはどのようなもので、

そこで用いられる品質マニュアルはどういうものか、

を概観しています。

人事、財務、販売といったビジネスプロセスの質に焦点を向けたQMSの方法論を論じ、

とくに

タートルチャート」の活用に基づくプロセスアプローチの運用、

プロセスアプローチ内部監査をどのように行うか

などを実例を交えて分かり易く説いています。

本書:「タートルチャート活用によるプロセスアプローチの実践」です。

本書は、著者:沖本 一宏氏にて、2010年4月に日科技連出版社より発行されています。

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。

 本書は、合理的なプロセスアプローチの定義書である“タートルチャート”を中心に、効果的なプロセスアプローチによる品質マネジメントシステムの実践方法を具体的に事例を示しながら解説した。 「タートルチャートを使用するプロセスアプローチ」の進め方に改善しようと考えている組織が、その構成員や内部監査員を訓練する際の社内テキストとして活用してもらうことを期待している。 また本書は、ISO9000、ISO/TS 16949の品質マネジメントシステム運用の”マンネリ打破とチェンジ”に関心をもつ読者を対象としている。


本書は、5章から構成されています。

また巻末にかなりのページを割いて本書の解説を補完する以下の3つの付録が添付されています。

  • 付録1:用語集
  • 付録2:“読まれる”品質アニュアル事例
  • 付録3:内部監査ガイダンス

用語集は、本書で略号で使用されている(「ALC」~「spc」までの18語の)手法・技法・ツールの簡単な解説。

品質アニュアル事例は、自動車の生産、販売、サービスなど経営全般をカバーした筆者が推奨する”読まれるマニュアル”の雛形。

内部監査ガイダンスは、構築段階、実施段階、改善段階での内部監査のポイント(確認する内容、確認の仕方など)をガイダンスとして示したもの。

今、なぜプロセスアプローチか」について、昨今の経営環境の変化に迅速に対応できる意志決定、業務処理のスピードアップが課題となっているが、組織間の横方向への仕事の流れを重視するプロセスアプローチが解決策とし、そのための「タートルチャート」を中心とした本音で運用するQMSの変革の必要性を説いています。

次いで、「“今流”品質マネジメントシステム」について、「タートルチャート」を中心に据えたQMSはどのようなものになるかを品質マニュアルを例に挙げ、新入社員にも新規顧客にも読まれる品質マニュアルはどのようなものかを解説しています。

そして、「プロセスアプローチの実践」として、ISO 9001、ISO/TS 16949などの規格が意図していることとプロセスアプローチの基本となるプロセスの概念、顧客志向プロセスCOP)、さらにプロセスの定義の仕方からプロセスアプローチ、その実施ステップはいかにあるべきかを4.1項、「一般要求事項」のPDCAのモデルのステップを解説し、人事、財務、販売といったビジネスプロセスの質に焦点を向けたQMSの実践の方法論を解説しています。

またプロセスの定義を明確にする「タートルチャート」について、その意義から、作成方法、実施例を交えて詳解しています。

そして、「タートルチャート」以外のプロセス定義書として、筆者がプロセスアプローチのツールとして推奨している表形式でリストアップするプロセスの記述書に触れてフォームと製造プロセスでの例を示しています。

さらに「プロセスアプローチ内部監査」について、内部監査の重要性の確認にはじまり、プロセスアプローチ内部監査がどのようなものかの全体像をフローを交えて解説しています。

  • システム構築段階
  • システム実施段階
  • システム改善段階

の各段階毎に行うべきプロセスアプローチ内部監査の具体的な確認のポイント(【目的】、部門に対する確認項目、プロセスに関する確認項目)を解説しています。

またタートルチャートの管理項目を記載した「COPA監査ワークシート」の作成について、効果的でないとする規格逐条式の監査チェックリストとCOPA監査ワークシートの様式を比較し、その記入要領を解説しています。

ついで、「COPA監査ワークシート」の活用例と内部監査の結論のまとめについてワークシート事例、指摘事項表、指摘事項表/是正処置書の事例等を交えて具体的に解説しています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、「タートルチャート」を軸に効果的な「プロセスアプローチによる品質マネジメントシステムの実践」方法について具体的な事例を交えて解説しています。

<<まとめ>>

本書は、タートルチャートを活用したプロセスアプローチの実践によるQMSの有効性の改善に関心があるISO9001、ISO/TS 16949の関係者には、是非、読んでいただきたい一冊です

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 今、なぜプロセスアプローチか
1.1 マネジングサイドウェイ(縦から横への変革)
1.2 コミュニケーションスキル
1.3 プロセスの定義
第2章 “今流”品質マネジメントシステム
2.1 “今流”品質マネジメントシステムの基本
2.2 品質マニュアルに対する規格要求
2.3”読まれる”品質マニュアル
2.4 「プロセスマップ」「プロセスリスト」「プロセス・ファンクション・マトリックス」
第3章 プロセスアプローチの実践
3.1 プロセスの概念
3.2 顧客志向プロセス(COP)
3.3 プロセスアプローチの準備
3.4 プロセスアプローチの実施ステップ
3.5 プロセスアプローチの実践
第4章 タートルチャート
4.1 タートルチャートの意義
4.2 タートルチャートの作成方法
4.3 タートルチャートの実施例
4.4 タートルチャート以外のプロセス定義書
第5章 プロセスアプローチ内部監査
5.1 内部監査の重要性
5.2 プロセスアプローチ内部監査の全体像
5.3 システム構築段階の内部監査
5.4 システム実施段階の内部監査
5.5 システム改善段階の内部監査
5.6 内部監査(COPA監査)のワークシートの作成
5.7 COPA監査ワークシートの活用例
5.8 プロセスアプローチ内部監査の結論
付録1:用語集
付録2:“読まれる”品質アニュアル事例
付録3:内部監査ガイダンス

にほんブログ村 本ブログへ


(広告)

屁理屈無し 社長のための時間の使い方

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

前著のISO9001完全実例集の出版から10年が経過し、その間に筆者の組織のQMSも改善を重ね当初のマニュアルとは中味が異なってきたとのことで今回それらを反映した改訂のISO9001:2008 対応の書籍が発行されています。


この本は、「株式会社 ゼロソフト」というハードウェアの診断プログラムなどのソフトウェアを開発・販売する1974年に設立された会社が構築したQMSの『品質マニュアル、品質管理規定、帳票類』をそのまままとめて書籍化したことを特徴としているもの。(同社は、同様にスリムに実現するISO27001完全実例集についても書籍化しています。)


また本書に掲載されている文書類のフォーマットのCD-ROMも同社のウェブサイトでも販売されています。


本書は、これから認証取得を目指す組織の関係者をターゲットにISO9001の取得プロセスをわかりやすく実例をあげて解説したものになります


なお本書の「はしがき」で同社がISO9001の認証を取得したことによるメリットについて、少し抽象的ながら以下のような成果があったとしています。


<対外的>

  • お客様から求められる品質が向上
  • 社会的な信頼が得られた
  • 営業が有利に運んだ
  • ホームページで宣伝できた

<社内的>

  • 全社員の意識レベルの統一
  • 製品品質が安定化し、顧客からの信頼が高まった
  • より細かなサービスが図れた(プロジェクト単位での顧客満足の評価を通して)
  • 工程管理が可視化でき厳密な進捗管理ができるようになった
  • 問題が発生しても短時間で対処(トレーサビリティーの確立により)
  • 社員の一人ひとりの責任の明確化
  • 組織間の調整の容易化
  • 職位に準じた目標の明確化(品質方針を通じ)
  • 作業の手順化で無駄が減りコストダウンが図れた
  • 社員同士のコミュニケーションが活発で会社全体が活性化(定期的な内部監査で)

<<ポイント>>


ISO9001の認証取得プロセスについて自社の実例(文書、マニュアル、帳票類の全公開)をもとに解説している書籍。


本書では、


この会社が取り組んで来たISO9001の取得の決定から認証取得までの取組と継続的な改善・維持のプロセスといった全体像の解説に始まり、


QMS構築に関わる文書の構成と作成のポイント(品質マニュアル・品質管理規定・帳票の作成上及びそれらの運用上のポイント)を分かり易く説明し、


品質マニュアル、品質管理規定、各種帳票類をまるごと掲載しています。


さらに付録で帳票の記入例を示して解説しています。


本書:「スリムに実現するISO9001完全実例集―2008年版対応」です。


本書は、著者:村島昭男氏にて、2010年1月にオーム社より発行されています。




<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、3章から構成されています。


最初に株式会社 ゼロソフトが2000年1月にISO9001の認証を取得した活動の紹介から始まります。


最初に「ISO9001の取得のプロセス」に関して


時系列的な活動の流れを概観し、

同社が抱えていた悩みや要求についてQMSがその解決に有効との判断でISO9001の認証取得に向けての決定を行ったこと、

社内体制をどのように確立したか、

マニュアルの作成を含むQMS構築の考え方と手順、

事前審査に向けて3回の内部監査が必要と判断し、それらの内部監査においてどのように改善してきたか、

さらに審査(事前審査、本審査)がどのように行われたか


といった概要が解説されています。


また「文書の構成と作成のポイント」に関して、


QMS構築のための文書構成(3階層の文書と記録類)の階層、


品質マニュアルと品質管理規定の作成について、ISO9001:2008規格の要求事項の条項番号順に4.1:「一般要求事項」から8.5.3:「予防処置」までの文書化の考え方を簡単に整理して解説しています。


そして、とくに帳票を作成する上での(例えば、A4サイズの用紙、1枚に収めるなどの)基本とした原則、


また文書類を運用する際の考え方について「運用上のコツ」として解説しています。


また「文書実例」においては、


Q-100 品質マニュアル」(シンプルな記載になっています。ただし7.5.1d)項、7.5.2項、7.6項が適用除外となっています。)


Q-101 品質管理規定」(管理体制、年間計画、トップマネジメント、品質文書・品質記録、製品実現、プロセスの項分けで規定し、表やフロー図などを多用し、分かり易いものとなっています。)


帳票類(「F-01 プロジェクト企画書」から「F-37 作業技術者台帳」に至る37種類の帳票が掲載)


また付録では、上記の帳票の記入例が紹介されています。


<<本書で何が学べるか?>>

本書では、ソフトウェアを開発・販売している会社のISO9001の認証を取得し、維持しているQMSの文書類がすべて収録されています。


本書は、確かに「株式会社 ゼロソフト」という会社ならではのカスタマイズされた部分も多いですが、ソフトウェア開発の会社らしく文書の設計がロジカルに進められていてQMSの継続的改善の観点から同業種に限らず、異なる業種においても参考になる点は多いと思います


<<まとめ>>


これからISO9001の認証を目指す組織の関係者から、自社のQMSの文書体系の見直しに関心がある方は、ご一読下さい。


タイトルにあるスリムな文書体系という点について、少し違和感がありますが、自社の仕事の仕組みと合致したQMSをどのように構築し、改善していけばよいかのヒントが得られるかと思います


なお本書の目次は、以下の内容です。、
第1章 ISO9001の取得のプロセス
1.1 取得決定
1.2 社内体制の確立
1.3 品質マネジメントシステムの構築
1.4 内部監査
1.5 審 査
第2章 文書の構成と作成のポイント
2.1 ISO9001の文書構成
2.2 品質マニュアル,品質管理規定の作成ポイント
2.3 帳票作成上のポイント
2.4 運用上のコツ
第3章 文書実例
Q-100 品質マニュアル
Q-101 品質管理規定
帳票類
付録(帳票記入例)


にほんブログ村 本ブログへ

「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

内部監査を合目的性を備えた充実したものにできるかどうかは、組織のマネジメントシステムの成果に直結しています


例えば、ISO9001:2008JISQ9001:2008)規格に基づくQMSにおいては、内部監査の目的として以下のことを確認することが求められています。


しかしながら内部監査員が、その目的に合致した内部監査の方法を必ずしも理解できておらず、ともすると単に以前からの同じチェックリストを機械的に使い回したりといった形式的な内部監査に留まり、なかなかQMSの継続的改善に寄与する内部監査が行われないといった悩みを良く耳にします。


  • QMSの製品実現の計画への適合
  • ISO9001:2008規格の要求事項への適合
  • 組織のQMS要求事項への適合
  • QMSの有効な維持

とくに計画したことが達成され組織の役に立っているかとの有効性の観点が内部監査において確実に取り込まれているかがQMSの有効性の改善に直結します。


ここに内部監査員の力量が大きく関わってきます。


これは、EMSなどにおいても同様です。


本日は、内部監査のチェックポイント200を取り上げ、何を調べ、どのように監査すれば、改善の成果が得られるかを分かり易く説いている本を紹介します。


<<ポイント>>


ISO9001及びISO14001においての、有効で本質的なマネジメントシステムの改善のための内部監査について、200のチェックポイントを取り上げ、規格要求事項懸念事項と判断のポイント、さらに具体的な質問の仕方等を解説している本。


本書では、


内部監査が充実しないという問題の分析に始まり、


有効なQMS、EMSの要件を及び内部監査の進め方の工夫


及び内部監査によるマネジメントシステムの進化


を考察し、


以下の観点から具体的な200のチェックポイントを取り上げて解説し、


  • 業務部門別
  • すべての部門の共通事項
  • 経営層と推進役の特定活動

内部監査の改善と有効活用に何が必要かを説いています。


本書:「ISO 9001/14001 内部監査のチェックポイント200」です。


有効で本質的なマネジメントシステムへの改善」との副題が付いています。


本書は、著者:国府 保周氏にて、2009年11月に日本規格協会より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


表面的な監査から、本質に迫る監査へ

何を、どう監査すれば、改善に結びつけられるか。

内部監査で、何を調べて、どのように活用するのかで苦労していませんか?

本書のチェックポイント200で、その解決へと導きます。


本書は、5章から構成されています。


2、3、4の各章が200のチェックポイントの解説になります。


最初に、「マネジメントシステムにおける改善」の観点から内部監査が充実しないとの問題点を考察すると言う話題から始まり、内部監査の位置づけの重要性を確認し、有効性とQMS、EMSとの関係、内部監査の進め方で工夫すべき点などを説いていきます。


筆者は、本書の「本書の趣旨と使い方」との副題が付いた「はじめに」でマネジメントシステムの有効活用を目指した内部監査のチェックポイントについて以下の3つの機能を織り込むことが可能と述べています。


  1. 内部監査を通じた調査・確認のポイント
  2. マネジメントシステムの構築のポイント
  3. マネジメントシステムの改善にポイント

その意味から本書では、『マネジメントシステムで抜け落ちたり意識することが少なかったりすることが多い事項、審査・認証を意識しすぎると形式的になりやすい事項』を中心にチェックポイントを取り上げたとのこと。


ということでチェックポイントは、原則1ページでタイトルに続き、以下のような順で構成されて箇条書き形式でまとめられています。


  • 規格要求事項
  • 懸念事項と判断の要旨
  • 質問の仕方

各種業務部門
について、最初に【当該部門・業務部門毎の特徴的な事項】についての解説に続き、チェックポイント(1~108)に関して、「製品企画・営業・受注・販売部門」/「設計・開発・基礎研究部門」/「購買・調達&原材料・資材保管部門」/「生産技術・施工技術・サービス技術部門」/「生産部門&生産計画部門(製造・施行・サービス提供)」/「検査・試験部門」/「在庫管理・出荷・引渡し部門」/「付帯サービス部門」/「環境保全・処理技術部門」/「設備管理・測定機器管理部門」に区分について解説しています。


すべての部門に対する共通事項
について、最初に【当該部門・業務部門毎の特徴的な事項】についての解説に続き、チェックポイント(109~162)に関して、「品質・環境方針と品質目標・環境目的・目標の展開」/「日常の環境活動」/「要員育成と要員確保」/「文書化・文書管理・記録管理」/「是正処置・予防処置・継続的改善」といった区分について解説しています。


経営層と推進役の特定活動
について、最初に【当該部門・業務部門毎の特徴的な事項】についての解説に続き、チェックポイント(163~200)に関して、「組織形態と責任・権限」/「著しい環境側面の決定」/「内部監査」/「状況・成果とマネジメントレビュー」」といった区分について解説しています。


また「内部監査の改善と有効活用に向けて
との観点から、内部監査を通して得られる情報を整理し、分析から、活用・応用のための着眼点など結果をマネジメントシステムの改善にどのように活かすかを説き、内部監査員の力量の向上等のためのポイント、さらには、内部監査の改善・進化に向けての留意点などを説いています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、このようなケースでは、このようなチェックリストをといった形式的な方法でなく、改善に活かすための本質に関わる主要なチェックポイントを規格の要求事項を踏まえ、組織の(経営において)役に立つとの面からその要求事項の水準を超えた範囲にも踏み込んで、考え方から具体的な質問の内容までを分かり易く説いています。


<<まとめ>>


本書は、内部監査員だけでなく、組織のマネジメントシステムの改善効果を高めたい関係者には、読んで頂きたい一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 内部監査の改善は、マネジメントシステム改善への道
第2章 各種業務部門
第3章 すべての部門に対する共通事項
第4章 経営層と推進役の特定活動
第5章 内部監査の改善と有効活用に向けて


にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


最大14,000ポイントキャンペーン中。


アメリカン・エキスプレス


「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

ISO9001の審査員やTQMのコンサルタントなどの品質管理の実務者の著者らがコンサルや審査の場を通じて、中小企業の方々が直面しているISO9001に関する悩みや疑問に対してQ&A形式で現場の困りごとに対する解決のヒントを提示し解説している本を紹介します。


本書の「はじめに」で著者は、「ISO9001の認証を取得している企業について、地道にPDCAを回して着実に成果を上げている企業がある一方、経営者は、品質マネジメントシステム(QMS)の必要性を認識しているものの、活動が空回りして、具体的な成果が実感できていない企業がたくさんある。そんななかで活動はやがて形骸化してしまう。」とした上で、筆者らが考察した結論、また本書を企画した動機、そして本書の特徴について以下のように述べています。


「なぜ、ISO9001に基づくQMSが有効に機能しないのか、われわれの中で連関図を作りながら議論しました。その結果、責任の半分は、現行の認証制度の中で形式的な審査をする審査員の側にありますが、残りの半分は、企業側が「ちょっとした活用の術」を知らないことに起因しているのではないか、という結論に至りました。

そこで、コンサルや審査の場を通じて、実際に中小企業の方々が直面している悩み、疑問を集めてみようということになりました。そして、約1年間、100件近い現場の声”どうすればいいんだ”(困り毎)が集まりました。それに対して、われわれで議論して”こうすればいいんだ”(解決のヒント)を加えてできたのが本書です。

したがって本書は、既存の品質管理の書籍やISO9001の解説書のように体系化した内容にはなっていません。内容の粗密もあります。しかし、差し迫った疑問や悩みに直接応える仕事のやり方やヒント、そしてすぐ使える帳票の様式や参考事例を盛り込むことに注力しました

 本書は、始めから通して読んでもらうことを意図していません。今抱えている疑問や、困ったことに関連するところを拾い読みしてもらえばよいと思っています。」


<<ポイント>>


ISO9001について中小企業が直面している悩み、疑問に対する解決のヒントをQ&A形式で解説している本


方針管理プロセスを中心としたPDCAサイクルによる継続的改善の取り組みから


顧客満足度、人材育成、5S活動などのQMSの基本的事項、


設計開発/購買/製造・サービス/検査・試験/不適合・クレーム対応、


QCストーリーよる問題解決に手順までの52のQ&Aについて


具体例を交えて分かり易く解説しています。


本書:「ISO9001 現場の困りごと解決事例集」です。


Q&A」との副題が付いています。


本書は、著者:小柳津 正彦氏、 篭橋 正則氏、 春日 修氏、 細田 章氏、 笹原 時博氏、 上杉 和久氏、 門間 清秀 の共著にて、2009年10月に日科技連出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、8つの章から構成され、52件のQ&Aが取り上げられています。


またQ&Aとは別に資料編では、Q&Aを補完するような観点からの以下の資料1から資料3が掲載されています。


資料1では、「現状の把握の道具
と題して、「推移図」、「管理図」、「チェックシート」、「パレート図」、「ヒストグラム」を取り上げ、解決すべき問題を把握するためのツールとして、それぞれどのようなものかを例も含めて解説してます。


資料2では、「原因の追求の道具
と題して、「特性要因図」(魚の骨)、「連関図」、「FTA故障の木解析)」の原因の候補をもれなく抽出するためのツールとしてそれぞれどのようなものかを例も含めて解説してます。


資料3では、「対策の検討と実施の道具
と題して、「系統図」と対策評価表を例を交えてどのように用いるのかを解説しています。


また途中の随所に[コラム]欄が設けてあり、ISO9001等に関係しての色々のエピソードを親しみ深く取り上げています。


各章のQ&Aによる解説は、


最初にQ&Aの「タイトル


『Q』については、


次いで枠囲みで[現場の困りごと]として現場の疑問や問題点などの「困りごと」について数行で解説しています。


さらに【ここが知りたい?】としてQのポイントを要約して取り上げています。


『A』については、


最初に【改善のヒント】として、「困りごと」をどのようにしたら解消できるかの「解決のヒント」を箇条書きで要約してあります。


次いで3から数ページ程度にわたり、解決のための考え方から業務の進め方、具体的な活動といった解説が多数の帳票の様式や参考事例を交えて分かり易く解説されるとの構成になっています。


それでは章を追って概要を紹介します。


第1章では、「PDCA
と題して、方針管理プロセスにまつわる方針に沿った目標立案から、具体活動計画への展開し、進捗状況を監視・測定しながら、内部監査やマネジメントレビューで総括し、継続的改善に結びつけていくための工夫といった以下のような8件のQ&Aを取り上げ解説しています。

  • 『Q&A1. PDCAだけでなくC→APD、D→CAPでサイクルを回す』
  • 『Q&A2. 品質方針、品質目標を明確にして、全社活動のベクトルを合わせる』
  • 『Q&A3. 現場の”悪さ加減”と”上司の方針”を品質目標に反映する』
    (略)
  • 『Q&A7. マネジメントレビューではシステムに対する改善の方向付けをする』
  • 『Q&A8. PDCAの”CとA"に注目して、継続的改善を目指す』


第2章では、「QMSの枠組み
と題して、QMSの基本的要素の「顧客満足度・従業員満足度」、「人材育成」、「5S活動」、「文書体系と標準書」といった内容についての以下のような7件のQ&Aを取り上げ解説しています。

  • 『Q&A9. 経営者の意志決定には、「顧客満足」の姿勢を強く打ち出す』
  • 『Q&A10. 簡単なアンケートで、顧客満足度の情報を入手し改善に反映する』
  • 『Q&A11. 重度の重点課題に直結した「社員教育・訓練計画表」を策定する』
    (略)
  • 『Q&A14. 失敗・クレームの事例を技術標準書にフィードバックし活用する』
  • 『Q&A15. マネジメントレビューを活用して文書体系と品質マニュアルを点検する』

第3章では、「設計開発
と題して、ISO9001規格の7.3項「設計・開発」のプロセスに関係した以下のような5件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A16. 設計・開発管理は画一的ではなく、内容に応じた柔軟な仕組みをつくる』
  • 『Q&A17. ISO9001規格の「7.3 設計・開発」の考え方は、製造部門でも活用できる』
  • 『Q&A18. 「お客様の使われ方」を設計のインプット、妥当性確認に適用する』
  • 『Q&A19. 試作段階で心配事を洗い出し、宿題を解決して生産に移行する』
  • 『Q&A20. 簡潔なFMEA(故障モード影響解析)で製品のリスクを低減する』

第4章では、「購買
と題して、ISO9001規格の7.4項「購買」プロセスに関係した以下のような4件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A21. 購買品、購買先を層別し、それぞれに適した購買管理が求められる』
  • 『Q&A22. 購買先に「購買先評価表」の評価情報を提供し改善を促す』
  • 『Q&A23. 協力工場からの納品遅れの問題は、発注側も協力して改善する』
  • 『Q&A24. 製造委託に際しては、契約文書として「品質管理協定書」を結ぶ』

第5章では、「製造・サービス
と題して、ISO9001規格の7.5項「製造・サービス提供の管理」プロセスに関係した以下のような11件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A25. グラフには上下管理限界を入れ「管理図」にして工程管理に従う』
  • 『Q&A26. 4Mの”変化点管理ボード”を活用し、不具合の未然防止に役立てる』
  • 『Q&A27. 管理指標は「定義」と「計算式」を明確にして情報を共有化する』
    (略)
  • 『Q&A34. リードタイムの短縮には、製造部門だけでなく全社の協力が必要だ』
  • 『Q&A35. トレーサビリティは、仕事のしかたの改善のきっかけに役立つ』

第6章では、「検査・試験
と題して、ISO9001規格の7.6項「監視機器及び測定機器の管理」及び8.2.4項「製品の監視・測定」プロセスに関係した以下のような6件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A36. ”悪いものを出さない、悪いものを作らせない”検査体制を築く』
  • 『Q&A37. 抜取検査結果にもとづいて、ロットに対する処置基準を明確に決める』
  • 『Q&A38. 検査基準は、適宜「お客様の期待」を反映して見直しをする』
    (略)
  • 『Q&A40. 外注委託の場合でも、計測機器の管理状況の確認は必要である』
  • 『Q&A41. 「計測機器は必ず専門業者による校正が必要」という誤解を解く』

第7章では、「不適合・クレーム対応
と題して、ISO9001規格の8.3項「不適合製品の管理」に対応するが、問題解決の進め方に焦点を当てて、以下のような5件のQ&Aを取り上げ解説しています。


  • 『Q&A42. ヒューマンエラーの原因を”作業標準”の視点から分析する』
  • 『Q&A43. 簡潔な「不適合報告書」の様式で、現場から報告を出しやすくする』
  • 『Q&A44. ”不適合らしい製品”は定期的に再評価し、白黒をつける』
  • 『Q&A45. クレームに迅速・確実に対応する「クレーム処理連絡書」の工夫』
  • 『Q&A46. クレーム対応の進捗管理と対策・処置の最終確認を確実に実施する』

第8章では、「問題解決」
と題して8.5.2項「是正処置」、8.5.3「予防処置」に関係して、特に、「QCストーリーによる問題解決の手順」について以下の6つのQ&Aにより解説しています。


  • 『Q&A47. 【手順1 問題の特定】』
  • 『Q&A48. 【手順2 目標・実行計画の設定と現状の把握】』
  • 『Q&A49. 【手順3 原因の追及】』
  • 『Q&A50. 【手順4 対策の検討と実施】』
  • 『Q&A51. 【手順5 効果の確認】』
  • 『Q&A52. 【手順6 標準化と管理の定着】』

<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISO9001に関わる審査員やコンサルタントの立場の筆者らが、ISO9001の認証を取得した中小企業の抱える課題や疑問についてQ&A形式で分かり易く解説しています。


ISO9001の主要な各プロセスの運用のポイントや改善のためのヒントなどすぐ使える帳票の様式や参考事例も盛り込み実務的に解説してあるのでそのまま活用することもできます


<<まとめ>>


ISO9001の認証を取得されている中小企業の関係者には、本書は、QMSの改善のヒントを得るためにお薦めしたい一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 PDCA
第2章 QMSの枠組み
第3章 設計開発
第4章 購買
第5章 製造・サービス
第6章 検査・試験
第7章 不適合・クレーム対応
第8章 問題解決
資料編
資料1 現状の把握の道具
資料2 原因の追求の道具
資料3 対策の検討と実施の道具


にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


スーパー先得 ご搭乗日の45日前まで予約OK


JAL日本航空 最安値検索


「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

ISO(ISO9001 (品質マネジメント)、ISO14001(環境マネジメント)、ISO19011(マネジメントシステム監査))の3つのマネジメントシステムについて『6コママンガ』で見てわかるように解説しているISOマネジメントシステムの入門書を紹介します


本書は、ISO9001:2008 改訂に対応して改訂された第2版になります。


はじめてISOマネジメントシステムについて学習しようとする人を対象に管理責任者(O部長)と担当者(S君)との二人のQ&A形式の会話を通してISOマネジメントシステムの考え方と基本的事項を説くという構成になっています。


本書の「はしがき」で筆者の大浜 庄司氏は、本書の特徴について以下のように述べています。


  1. 品質の認証の審査基準である2008年改正のISO 9001:2008規格の品質マネジメントシステムの要求事項をやさしく説明してあります。
  2. 組織がISO 9001:2008規格に基づき品質マネジメントシステムを構築し、運用する手順を、そのノウハウと共に説明してあります。
  3. 環境の認証の審査基準である2004年改正のISO 14001:2004規格の環境マネジメントシステム要求事項について、規格の体系に従ってわかりやすく説明してあります。
  4. 品質、環境のマネジメントシステム監査について、ISO 1901:2002規格で規定された内容に沿って、くわしく説明してあります。
  5. 組織が構築し運用している環境マネジメントシステムを、ISO 14001:2004規格を監査基準とした内部環境監査について、具体的に説明してあります。
  6. セクター規格の例として、電力業界における事業用電気工作物の法定自主検査実施のための品質マネジメントシステムに対する安全管理審査について、説明してあります。

<<ポイント>>


赤黒の2色刷の6コマのマンガで「品質」(ISO 9001:2008)、「環境」(ISO 14001:2004)「監査」(ISO 19011:2002)を解説している3つのISOマネジメントシステムの入門書


本書では、


ISO 9001:2008規格に基づく品質マネジメントシステムの要求事項や、システムを構築し運用する手順、


ISO 14001:2004規格に基づく環境マネジジメントシステムの要求事項や、システムを構築し運用する手順、


ISO 19011:2002規格に基づくマネジメントシステム監査及び環境マネジメントシステムの内部環境監査の手順、


ISOセクター規格の概要とISO9001に基づく安全管理審査


についてマンガでわかりやすく解説しています。


本書:「マンガISO入門 [改訂2版]」です。


ISO 9001 2008年版 準拠 」になります。


本書は、著者:大浜 庄司 氏にて、2009年9月にオーム社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、序章および4編の6章から構成されています。


編の構成は、第1編がISO 9001に基づく「品質マネジメントシステム」(第1章、第2章)、第2編がISO 14001に基づく「環境マネジメントシステム」(第3章)、第3編がISO 19011に基づく「マネジメントシステム監査」(第4章、第5章)、第4編が「ISOセクター規格」(第6章)について解説するという構成になっています。


以下で章を追って概要を紹介します。


序章では、「ISOを理解するために
と題してこちらは6コママンガではなく、イラスト混じりのフロー図を中心に「ISOとは国際標準化機構をいう」、「認定・認証制度」などから「『監査とはどういうものか』という監査に関する基本用語と内部監査の実施手順」といったISOに関する基本的事項と本書の構成を解説しています。


以降の本編については、すべて管理責任者(O部長)と担当者(S君)との二人のQ&A形式の会話の6コマの漫画で解説が進む構成になっています。


第1編の「品質マネジメントシステムとはどういうものか
については、


第1章では、「ISO9001品質マネジメントシステムを理解する
と題して、ISO 9001:2008JIS Q 90001:2008:「品質マネジメントシステム-要求事項」)規格の要求事項のポイントを規格の条項番号順に「1.組織は品質マネジメントシステムを確立する」から「31.不適合に対し是正処置・予防処置をとる」までを解説しています。


第2章では、「ISO9001品質マネジメントシステムを構築・運用する
と題して、ISO 9001:2008 によるQMSの構築・運用(キックオフ、導入調査、推進体制、推進計画の作り方、運用、認証機関の選定、教育計画、現状把握の仕方、認証取得における部門の長の役割、文書体系、品質マニュアル・手順書の作成、QMSの運用、内部監査など)のポイントを「1.ISO9001は経営戦略として取り組み利益を得る」から「15.内部監査を実施する」までを解説しています。


第2編の「環境マネジメントシステムとはどういうものか
については、


第3章では、「ISO14001環境マネジジメントシステムを理解する
と題して、環境問題の現状についての「1.地球規模で環境が問題になっている」からはじまりEMSの認証制度、ISO 14001:2004JIS Q 140001:2004:「環境マネジメントシステム-要求事項」)規格の要求事項のポイントを規格の条項番号順に「8.一般要求事項はシステムの確立・改善を示す」から「31.組織は継続的改善を図るのが使命である」までを解説しています。


第3編の「マネジメントシステム監査とはどういうものか
については、


第4章では、「ISO19011マネジメントシステム監査を理解する
と題して、ISO 19011:2002JIS Q 19011:2003:「品質及び/又は環境マネジメントシステム監査のための指針」規格に基づく、マネジメントシステム監査の概要(監査の種類、原則、監査の目的、……、監査プログラム、監査の一連の手順、………、監査報告書、是正処置など)について「1.監査にはこのような種類がある」から「23.是正処置はフォローアップする」までの事項を取り上げ解説しています。


第5章では、「ISO14001環境マネジメントシステムの内部環境監査を理解する


と題して、ISO 14001:2004 規格の要求事項への適合を検証するための環境内部監査について「1.内部環境監査とはどういうものか」にはじまり、監査システム、監査チーム編成、個別実施計画、初回会議、監査の実施、「15.内部環境監査の不適合は是正処置をとる」までを解説しています。


第4編の「ISOセクター規格とはどういうものか
については、


第6章では、「ISO9001に基づく安全管理審査を理解する
と題して、ISO9001セクター規格とはどのようなものかを解説しています。


次いでISO9001に準じて経済産業省原子力安全・保安院が制定した「安全管理実施要領」を審査基準とした『安全管理審査』について解説し、事業用電気工作物の設置者が「安全管理実施要領」に適合する品質マネジメントシステムを構築する手順を解説しています。


「1.電気保安体制は自主保安体制が主となる」から「11.法定自主検査に用いる検査装置を管理する」までの解説となっています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、、ISO9001品質マネジメントシステム)、ISO14001環境マネジメントシステム)、ISO19011マネジメントシステム監査指針)に関して6コママンガにより、それぞれの要求事項や考え方や関連知識について管理責任者(O部長)と担当者(S君)との二人のQ&A形式の会話形式でわかりやすく解説しています


<<まとめ>>


本書は、マンガで親しみやすく、これからISOの認証取得を目指す組織の関係者の予備知識の習得のためのテキストとして、新人教育や自己学習等に活用できる一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
序章 ISOを理解するために
第1編 品質マネジメントシステムとはどういうものか
第1章 ISO9001品質マネジメントシステムを理解する
第2章 ISO9001品質マネジメントシステムを構築・運用する
第2編 環境マネジメントシステムとはどういうものか
第3章 ISO14001環境マネジジメントシステムを理解する
第3編 マネジメントシステム監査とはどういうものか
第4章 ISO19011マネジメントシステム監査を理解する
第5章 ISO14001環境マネジメントシステムの内部環境監査を理解する
第4編 ISOセクター規格とはどういうものか
第6章 ISO9001に基づく安全管理審査を理解する







にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


三越のギフト(09年秋冬コレクション)


三越のギフト


「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク

くたばれ!ISO」(「ISOの本棚」でも紹介)というとても刺激的な名前を付けた前著は、現在7刷まで発行されているとのことでネーミングの巧みさもあってよく売れたようです。


前著では、業務改善コンサルタントとしてISOとも関わってきた著者が、ISO9001の認証を取得したとしても、実際の経営、業務に全く活かされていない実態などの問題提起も含めてユニークで個性的なISO論を展開しておりました


その続編が発行されましたので紹介します。


本書の冒頭では、『「はじめに」にかえて』と題した「くたばれ!ISO。」を読んだある会社(A社)の経営改革推進室長からのメールの紹介からはじまる。


このメールでは、筆者に「くたばれ!ISO」で主張している内容を受け入れてくれる審査機関を紹介して欲しいとの内容で、さらにこの会社を筆者は訪問することにしたとのこと。


これを受けてA社では、管理職を中心とした社員に30冊の「くたばれ!ISO」の本を買い与えそれに対する感想文を提出させ、筆者を待っていたとのことで各種の職能の立場の人からの幾つかの感想文が紹介されています。


筆者は、この「くたばれ!ISO」の感想が真実を語っているとしています


続編となる本書では、ISOのマネジメントシステムについて特に経営に役立つものとするために筆者がコンサルティングをする中で実践してきたことをまとめたものとのこと


筆者は、本書の「あとがき」で筆者のISOについて以下のように述べています。


「私のライフワークは、企業の経営改善だと思っているから、ISOの問題に焦点を合わせる必要はないのだけれど、日本の多くの企業がISO9001のマネジメントシステムを導入した結果、製品やサービスや仕事の品質が本当に向上したのか疑わしいばかりか、むしろISOの認証を維持するために様々な弊害が表面化していることに危機感を感じているのである。

(略)

ISO9001は経費がかかるからと、コストダウンの対象としての俎上にあげるのではなく、これまで努力して築き上げてきたマネジメントシステムを、今こそ本当に機能するものに変えていく必要があるのではないだろうか。

これは企業だけでなく、審査機関や審査員個人に与えられたテーマでもあるのだ。

まずは、ISOが引き起こしている現状の問題をきちんと認識すること。

そして真に経営に役立つものにレベルアップさせていくこと。

そのための一助に「続・くたばれISO。」がなれるのなら、私にとってこの上ない幸せである。」


<<ポイント>>


経営に役立つISOマネジメントシステムについて説く本。


本書では、経営に役立つとの観点からの筆者によるA社に対するISOマネジメントシステムの再構築とそれに基づく運用などのコンサルティングの活動を通して感じた点などをまとめています。


ISOが経営改善に役立たない大きな要因として組織側の問題がある。


ISOを上手に運用するためのコツ。


実業務に役立つ文書管理の方法。


審査についての所感。


などを説いています。


本書:「続・くたばれ!ISO。」です。


本書は、著者:森田 勝氏にて、2009年7月に日刊工業新聞社 より発行されています。


「続くたばれ!ISO。」の本のjpg画像
日刊工業新聞社
発売日:2009-07
発送時期:在庫あり。
ランキング:78433
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 ISOが基本だからこその「くたばれ」

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの下部には、以下のように書かれています。


固定観念をぶち壊すために

ISOと闘う会社がある


このISOと闘う会社というのは、筆者が指導されたA社のことになります。


ISOと繰り返しでてきますが、本書のISOは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)を指すものではなくISO9001のことをいっており、ISO9001が実際の経営、業務に全く活かされていないといったISO9001を導入した成果が得られていないといった事象を指しています。


本書では、そういった現状の問題を取り上げ、ISO9001を真に経営の役に立つものにレベルアップするための考え方や方法で筆者が実践しているような内容を取り上げ解説しています


写真、イラスト、フロー図、帳票例、…などの多くの図表を交え、具体的で分かり易い解説となっています。


本書は、4つの章から構成されています。


簡単に章を追って概要を紹介します。


第1章では、「ISOは経営改善の役に立たない
(-それは貴社に明確な”意志”がないからだ!)
と題して、A社において7年間継続してきたISO9001を更新せず、経営に活かせなかった理由分析の紹介からはじまります。


ここでは、ISO9001が重荷で、ダブルスタンダード、形式的、全社員に共有化されないなどの状況について、「自分たちで変えられるものだと考えていなかった。むしろ変えてはいけないものだと思っていた。」といったことが取り上げられています。


QMS管理文書(マニュアル、規定類、手順書、指示書など)が重厚で、規格要求事項をそのまま規定したような抽象的なものであったことなどと筆者がその状況を改善するために行った活動などが解説されています。


ISO9001を取得している工場で品質問題が発生するという状況に対する筆者の見方、またISOを取得していない会社でもISO9001を取得していれば起こらないであろう基本的な問題点があることなど考察し、認証取得が目的か企業力を向上させたいのかとし、認証(ライセンス)としてのISO9001の取り組みで満足している中小企業のISO活動をそれでよいのですかと提起し、筆者の感じているISO9001の危機感を取り上げ考察しています。


第2章では、「ISO取得!でも運用に行き詰まった
(本当に上手に使うためのツボとコツ。)
と題して、経営に役立つか役立たないかはISO9001の運用にもあるとし、筆者が考察したISO9001が経営成果に結びつく運用のポイントを説いています。


ISO9001が自社で機能しているかをチェックするチェックリスト。
ISO9001に取り組み全体構想を明確にするとして、フロー図など幾つかの活動を整理して提示しています。


以下のような観点からポイントを説いています。


  • 最初から100点満点を目指したシステムを目指そうとするから運用で問題が生じる。
  • 顧客指向の仕事ができているか
  • 顧客満足度の把握方法
  • 管理責任者に相応しい人物とは
  • ISO推進チームは不要
  • 妥当性の意味
  • 不適合という言葉を分かりやすい言葉に
  • 授業員の力量と教育・育成との関わり
  • 業務のプロセスをフロー図にするコツ
  • 目標管理の活動成果を評価することの意味
  • 計測器の校正でのトレーサビリティの必要性
  • 設備点検の監督者の代行
  • 供給者の評価を形骸化させない方法

第3章では、「ISOのための文書類作成は重労働
(-実務に役立つ文書管理ができないのはなぜ?)
と題して、A社の事例でISOの書類とそうでない書類とを区別して管理していたとの話題からその重厚で現実的でない文書管理システムの問題点を取り上げ、筆者が関わったシンプル化のステップを解説しています。


  • 役に立つマネジメントシステム構築のためには、規定類を作らないこと
  • 品質マニュアル作成のポイント
  • 業務マニュアル
  • 工程検査
  • 是正指示書
  • 問題解決は1枚の帳票で完結、マニュアルだけに頼らない
  • 文書の改変
  • トレーサビリティ
  • QC工程表に持たせるべき機能
  • 品質マニュアルに改善要素と盛り込む

といった筆者が工夫している事柄を取り上げて解説しています。


第4章では、「役に立たない審査は疲れるだけだ
(-会社とよくするという共通の目的を忘れるな!)
と題して、最初に内部監査の目的は、改善を進めることだとして、1枚の帳票で完結させる内部監査についての筆者流の方法を説いています。


またマネジメントレビューの解釈に関して、経営者が第3者的な立場で行われる「社長審査」とのスタイルの問題を説いています。


審査機関の審査を受審する上での組織の意識について、品質目標の設定についての筆者の考えを披露し、企業、審査機関、審査員に対しても注文をつけ、ISOコンサルタントに対しても改善というスタンスが欠けていると論じています。


以上のように筆者独自の論点からISO9001論を展開しています


ところで、ISOが経営の役に立たないということの中味に入り込むと千差万別の側面があると思われます。


組織の側の問題、審査に関する問題、そしてISOコンサルタントにまつわる問題などそれぞれ改善が必要だと思われます。


組織には、経営上の試験勝負、審査機関や審査員にも規格やそのための要件で管理されているのに対してISOコンサルタントなることについては何もハードルになるものは存在していません。


極端な話、営業が巧みで顧客獲得ができれば、たとえ、ISO9001の規格の要求事項の理解が曖昧でもコンサルタントとして仕事ができることになります。


筆者の場合はそうではないのでしょうが、自称ISOコンサルタントがISO9001の規格の要求事項や意図について適切に理解できていないまま我流のマネジメントシステムを構築してしまいISO規格要求事項をぶち壊した無茶苦茶なQMSで顧客に迷惑をかけているといった事例もあるように思われます。


ISOコンサルタントに問題があって筆者があげているような組織の問題点を生んでいるというケースも少なからず見かけるように思います。


本書であと一歩、踏み込んで欲しかったのは、筆者が構築したISO9001のマネジメントシステムについて着手前と改善後で結果的に組織の経営数字は、どのように改善されたのか、不良率、品質ロスコストなどの品質指標は、どれくらい改善されたのか、顧客の評価指標は、どのように変化したかという経営に役立つことの実績です。


8.4項の「データの分析」ではありませんが、肝心・要の面での客観性が欠けているため本書の論点は、説得力がもう一つ迫力が無いように感じられます。


是非、今後、本書の次のバージョンの続々とかを出されるのであれば、製品やサービスや仕事の品質がどれだけ向上したといった具体的なパフォーマンスの実績で現場・現物・事実主義で説いて欲しいと思います。


読者は、ISO9001に関係しての批判や問題提起よりは、提起された問題がISO活動を通して、経営においてどのように解決されたのかに強い関心を抱いていると思います。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、筆者の独自の論点からISO取得企業の問題点等を具体的に取り上げ、ISOを役立つものとするためにどのようにすると経営に役立ちそうかといった点を説いています


<<まとめ>>


ISO9001の認証を取得された組織の関係者やこれからISOの9001の活動をされるという組織の関係者には、本書には、経営に役立つISOとの観点から参考になる論点が取り上げられており、一度、読んで頂きたいと思います


なお本書の目次は、以下の内容です。
「くたばれ!ISO。」を読んだ感想が真実を物語っている
「はじめに」にかえて
第1章 「ISOは経営改善の役に立たない」
(-それは貴社に明確な”意志”がないからだ!)
第2章 「ISO取得!でも運用に行き詰まった」
(本当に上手に使うためのツボとコツ。)
第3章 「ISOのための文書類作成は重労働」
(-実務に役立つ文書管理ができないのはなぜ?)
第4章 「役に立たない審査は疲れるだけだ」
(-会社とよくするという共通の目的を忘れるな!)





にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


チェア68


SOHO家具オンラインショップ Garage


「ISOの本棚」ページのトップへ!



RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク
Google 翻訳
Categories
運営者情報
track word
Profile
旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo