ISO 90012008年改訂に対応してISO 9001の入門書の「これだけは知っておきたい 完全図解 ISO9001の基礎知識126」(「ISOの本棚」でも紹介)が改訂されています。


この本は、ISO 9001 規格の品質マネジメントシステム(以降、QMSと略)の基礎知識について、1テーマについて1ページで、イラストや図表チャートを用いた「完全図解」により体系的に解説してある入門書です。


ISO 9001規格について、初めて接するが良く分らない。


しかしながら今更、人にも聞きにくいというような人のニーズに応え、


ISOとは何かからQMS構築、認証取得の手順などを一目でわかるようして分り易く解説しています。


<<ポイント>>


ISOに初めて接する人にも完全図解にて分かり易く解説しているISO9001の入門書


本書では、


  • ISOとは何か
  • 審査登録の仕組み
  • QMSの基本の考え方
  • ISO9001:2008規格要求事項の解説
  • システム構築のポイント
  • 内部監査の進め方

に至るまでの126の基本知識について、1テーマ1ページにてイラストと図表チャートとを融合させた「完全図解」で解説しています


本書:「これだけは知っておきたい 完全図解ISO9001の基礎知識126―第2版 2008年改正対応」です。


本書は、著者:大浜 庄司氏にて、2009年8月に日刊工業新聞より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、8章から構成されています。


以下章を追って概要を紹介します。


第1章では、「ISOとは国際規格を制定するところ
と題して、ISOとは何かの理解にはじまり、ISOの組織、国際規格と国家規格、マネジメントシステム規格の種類、ISO9000ファミリー規格の誕生と現在までの経緯、ISOのTS176委員会の活動と役割、ISO9000ファミリー規格と自動車、航空宇宙、電気通信、医療用具などのセクター規格との関係といったテーマを取り上げ解説しています。


第2章では、「認定・認証制度とは適合性を検証し認定・認証するしくみ
と題して、認定・認証制度とはどのような仕組みかといった事項等を取り上げ解説しています。


認定制度、認証制度の仕組みと概要、認証機関の選定の仕方と申請から認証に至る手順、認証機関で審査できる認証範囲、認証機関による審査の種類とその概要、更には認証取得によるメリット、どのような業種の組織がこれまでに認証を取得しているか等を解説しています。


第3章では、「組織は顧客要求事項を満たす製品を提供する
と題して、組織が顧客に製品を提供する上で行うべきことと発生してくる問題の解決の方法を解説しています。


組織は顧客要求事項を満たす製品を提供するするには、経営者から担当者まで業務(プロセス)を分担すればよいかを定め、管理することが必要で、その管理する仕組みがQMSと説いています。


また製品のQ・C・D(品質・価格・納期)の3要素、製品品質の4つの品質側面、PDCAサイクル、問題点の検出と改善活動、問題解決の手順、QC手法の活用などを取り上げ解説しています。


第4章では、「品質マネジメントシステムの基本を知る
と題して、QMSとはどのようなものかといった点について解説しています。


マネジメント』、『品質マネジメント』等の用語の理解にはじまり、品質マネジメントの8つの原則について、2項目ずつ解説しています。


また文書化の役割、文書の種類とその違い、「プロセス」、「プロセスアプローチ」の意味、製造業と建設業のQMS体系、「製品」という用語の意味する内容といったQMSの基本を解説しています。


第5章では、「ISO9000ファミリー規格の構成を知る
と題して、コア規格(ISO9000ISO9001ISO9004ISO19011)とその他の規格、技術報告書TR、技術仕様書TS、小冊子から構成されるISO9000ファミリー規格の基礎概念、からISO9001を重点に各コア規格の概要等について解説しています。


第6章では、「ISO9001規格の要求事項の解釈を知る
と題して、ISO9001:2008JISQ9001:2008)規格の要求事項について全体像の解説からはじまり、PDCAの関わり、序文(0.1項)から8.5.3項までの条項番号順に、1ページ1条項について解説し、

またこの章の終わりに、「製品実現のプロセス」のフロー図とQMS構築の手順をまとめています。


テーマの解説についての構成は、図を上段に配して、趣旨を示すサブ表題を併記し、規格要求事項をそのまま記載するのではなく、その意図するところについて口語式の読み物風の表現で解説しています


また重要な用語については、ISO9000:2005(JISQ9000:2006「基本及び用語」)から定義を引用し解説してあります。


第7章では、「品質マネジメントシステム構築・運用成功の秘訣
と題して、組織がISO9001規格に基づくQMSを構築し、運用する手順等のポイントを解説しています。


ISO9001の構築・運用の基本の流れ、ISO9001の要求事項と部門責任のマトリックス、組織の長の役割、部門がQMS構築・運用において実施すべき事項、認証を取得するのに必要な費用、ISO9001の導入から認証取得までの手順、トップの導入決意、認証/登録の範囲の決定、キックオフ、推進体制、プロジェクト・事務局の役割、推進計画の立案のポイント、推進計画の例、認証機関の選定と申請、ISO9001関連教育の実施、業務の現状把握、システム構築の進捗管理、文書体系の確立、マニュアル・システム文書の作成、運用と必要な記録、受審準備、審査を受けるといった各事項について解説しています。


第8章では、「内部監査の基本を習得する
と題して、内部監査とはどのようなものか、また内部監査はどのように実施するか等の基本を解説しています。


内部監査の手順の解説にはじまり、監査プログラムの策定、監査の準備、現地監査の実施の要領、監査所見と最終会議、監査報告書、フォローアップまでの活動について、


監査に関わる関係者の役割、監査、監査基準、監査証拠などの用語の意味など交えて解説しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書は、これから取得に取り組む組織を対象に企画されたと思われますが、ISO9001の認証をすでに取得している組織にとってもISO9001の全体が分かり易い解説で示されてありますのでこの内容を抜粋して新人教育用のテキストや自部門の仕事に関係するプロセスについての規格要求事項のポイントを改めて見直すための参考資料等として活用できる内容です。


<<まとめ>>


本書は、ISO9001に取り組む際の最初の入門書として、またQMSにおける新人教育用のテキスト等の目的にお薦めの一冊です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ISOとは国際規格を制定するところ
第2章 認定・認証制度とは適合性を検証し認定・認証するしくみ
第3章 組織は顧客要求事項を満たす製品を提供する
第4章 品質マネジメントシステムの基本を知る
第5章 ISO9000ファミリー規格の構成を知る
第6章 ISO9001規格の要求事項の解釈を知る
第7章 品質マネジメントシステム構築・運用成功の秘訣
第8章 内部監査の基本を習得する





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「ISO規格は分かり難い」という読者のニーズに応えて、ISO 9001JIS Q 9001)規格について、図解で一目でわかるをモットーに2004年に発行された前著の「一番やさいい・一番くわしい 図解でわかるISO9001のすべて」がISO 9001:2008の改訂に伴って最新版として改訂発行されています


本書の「はしがき」で筆者は、本書の意図する点などについて以下のように述べています。


今回のISO 9001:2008規格の改定は、要求事項の明確化を主な目的としています。

そのため、本書は、規格改定の主旨に添って、規格の要求事項を、より詳しく理解してもらえるように解説しています。

 組織が認証機関の認証を取得するにあたり、まず悩むことは「ISO9001規格は読んでもよくわからない」「品質マネジメントシステムはどのように構築・運用したらよいのか」ということです。

 そのため本書は「ISO9001とは何かを知りたい」という人にために、絵と図を一体化させることで「目で見てわかる」を実現し、わかりやすく説明しています。」


本書は、これからISO 9001の認証取得をめざす組織の関係者にとっては、ISO 9001に関わる全体像を把握するための参考図書として、すでに認証を取得された組織でISO9001の2000年版(第3版)から2008年版(第4版)への移行に向けての参考図書、また2008年版での組織での関係者への教育参考資料などといった目的での活用に適切なISO 9001:2008の入門書と思います。


<<ポイント>>


ISO 9001とは何かから、認証取得のノウハウまで、ISO 9001の全体像を「目で見てわかる」ように図解で概観できるISO9001(2008年対応の)入門書。


本書では、審査員側、企業側両方の視点を併せ持つ筆者が、


ISO9001の認証を取得することで見込まれるメリット


から


  1. アウトソーシングについての説明の追加、プロセスの測定が常に可能なわけではないことの明確化
  2. 管理責任者は組織自身の管理者のメンバーでなければならないことの明確化
  3. 作業環境の例として、騒音、温度、湿度、照度、天候といった物理的、環境的及びその他の要素を含むことの明確化
  4. 知的所有物及び個人データが顧客所有物と見なされるべきであることの説明

といったISO 9001:2008改訂内容を含むISO 9001:2008規格の要求事項の解説


品質マネジメントシステム(以降QMSと略記)構築と運用のコツ。


品質マニュアル・文書作成の秘訣。


業種別のQMSの事例解説などを豊富な図版で解説しています。


本書:「最新版 図解でわかるISO9001のすべて」です。


一番やさしい・一番くわしい」との副題が付いています。


本書は、著者:大浜 庄司 氏にて、2009年8月に日本実業出版社より発行されています。



<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯ならびに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


2008年12月改訂版に完全対応!

豊富な図解で基礎から「規格の要求事項」を解説

『ISO9001規格は読んでもわからない…』

と嘆くあなたに贈る

目で見てわかる

完全図解

ISO9001とは何かから、

認証取得のノウハウまで、

ISO9001のすべてがつまった一冊。


本書は、9つの章から構成されています。


全般的に各章の節毎に、タイトルについて原則見開きの2ページで図解を含めた解説といった構成で文字通り図を見ただけで内容が概ね理解できる内容となっています。


また章の終わりには、『参考』として「組織」、「供給者」といったISO9000で定義されている基本用語の図解で分かりやすい解説が添付されています。


また巻末に「資料1:認定機関・審査員評価登録機関」、「資料2:認証機関」が添付されています。


章を追って本書の概要を紹介します。


第1章では、「ISO9001を取得すれば多くのメリットが得られる
と題して、ISO9001の認証の取得に取り組むことで、どのようなメリットが見込めるかといった点について経常利益が増大するといった4つの切り口から解説しています。


第2章では、「ISOの規格とは何かを理解しよう
と題してそもそもISO規格とはどのようなものか、国際標準化機構、ISO9000ファミリー規格、ISO9000ファミリー規格の誕生の経緯、ISO9001から派生したセクター規格といったことを解説しています。


第3章では、「認定・認証制度とはどんな制度か
と題して、認定・認証制度について認定制度とはどのようなものか、認証機関を選定するコツ、認証登録申請から登録証の発行までの手順、審査員に求められる力量、資格といった事項を取り上げ解説しています。


第4章では、「品質マネジメントシステムの基本を知る
と題して、QMSの8つの原則をはじめ、品質マネジメントシステム、マネジメント、システムの意味の違い、QMSの要求事項と製品の要求事項との違い、QMSの要求事項についてどのような方法で満たすかは組織の実力を考慮して決める、「プロセス」と「プロセスアプローチ」の概念の解説などを取り上げ解説しています。


第5章では、「ISO9000ファミリー規格の基礎知識を習得する
と題して、ISO9000ファミリー規格の基本的事項について解説しています。


すなわち、ISO9000ファミリー規格が制定された背景、ISO9000ファミリー規格相互の関連性、ISO9000規格の概要と特に用語の理解の重要性、ISO9001規格の概要、ISO9004規格の概要、ISO19011規格の概要について解説しています。


第6章では、「ここが肝心ISO9001規格の要求事項を理解しよう
と題して、ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格の要求事項を解説しています


この章が本書の主要部になります。


ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格の各条項毎に見開きの2ページで図解して、図だけを見ても一目でわかるように解説しています。


表題については、表題の中味が理解し易いようにとの観点からサブ表題が設けられ併記されています。


例えば、8.2.4項:「製品の監視及び測定」であれば、「-製品の特性を監視・測定する-」というようなサブ表題が付けられています。


ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格の全体像をはじめとして、「序文0.1一般」から「3用語及び定義」、さらに品質マネジメントシステム「4.1項:一般要求事項」から「8.5.3項:予防処置」までを解説しています。


第7章では、「品質マネジメントシステム構築・運用のノウハウを学ぶ
と題して、組織がISO9001規格に基づくQMSを構築し、運用・維持し、認証機関の認証を取得するまでの手順を解説しています。


認証登録の適用範囲、適用除外の設定、また認証取得に必要な費用の概要、キック・オフから推進体制の確立、…、品質マニュアル・文書作成といった運用の概要、内部監査の概要、認証機関の審査の内容と受審の仕方などを解説しています。


第8章では、「品質マニュアル・文書作成の秘訣
と題して、品質マニュアル等のQMSの手順を効果的に文書化するための考え方等を解説しています。


文書化にあたり目的を明確にすること、文書体系をどのようにするかの判断、ISO9001規格で要求されている文書と記録、品質マニュアルを作成する上でのポイント、文書作成の仕方・文書の書き方・表現方法といった事項を解説しています。


第9章では、「業種別品質マネジメントシステムの事例
と題して、製造業、建設業、ソフトウェア業、証券代行サービス業、医療業、ホテル業、百貨店業、飲食サービス業、幼稚園、ビル清掃サービス、美術館の各業種においてどのようにQMSを構築しているかの事例をQMS体系図をベースに解説しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、「目で見てわかる」完全図解を特徴として、ISO 9001:2008規格の要求事項の解説を中心に、ISO 9001とは何かから、認証取得のノウハウまで、ISO 9001の全体像をまとめて解説しています


<<まとめ>>


本書は、これからISO 9001の取得を目指す人がISOを概観するには格好の入門書です。またISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)への移行を控えている組織の関係者、すでにISO9001:2008の移行を完了した組織での教育参考図書としてお薦めです


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ISO9001を取得すれば多くのメリットが得られる
第2章 ISOの規格とは何かを理解しよう
第3章 認定・認証制度とはどんな制度か
第4章 品質マネジメントシステムの基本を知る
第5章 ISO9000ファミリー規格の基礎知識を習得する
第6章 ここが肝心ISO9001規格の要求事項を理解しよう
第7章 品質マネジメントシステム構築・運用のノウハウを学ぶ
第8章 品質マニュアル・文書作成の秘訣
第9章 業種別品質マネジメントシステムの事例






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ISO9001のマネジメントシステムに関係して、組織で初めて内部監査について学習したいという人のために内部品質監査の基本的事項から実務的な監査技法までをイラスト等の図解を交えて体系的に分かり易く解説している入門書の『ISO9000内部品質監査の実務知識早わかり』がISO9001規格の2008年版への改正に伴って改訂版として発行されていますので紹介します。


内部品質監査についての解説書になると、ISO19011:2002(JISQ19011:2003:「品質及び/又は環境マネジメントシステム監査のための指針」に沿っての内部品質監査員の訓練のためのガイドが中心であったり、ISO9001に関わる内部品質監査のためのチェックリストの作成に焦点をあてたり、内部品質監査における適切な不適合指摘や是正処置に焦点をあてたりといった特色を備えた優れた解説書がすでに多く発行されています。


それぞれのニーズに応えた特色ある内容を備えています。


本書は、内部品質監査の入門書としてこういった内部品質監査員として必要と思われる内容を網羅して基礎から計画、評価実務まで事例を多く取り入れており、イラストを交えて親しみやすい内容になっています


本書は、組織のなかで、ISO9001の規格要求事項、ISO9000の基本用語、内部監査の準備、計画、内部監査の進め方、監査報告書、是正処置などの基本的事項は、一応研修等で学んで結果的に内部監査員として認定されているけれども、今一度、内部監査員としての実務的な監査技法を基本からしっかりと学びたいと考えている人のニーズに合致した入門書だと思います。


本書は、組織で内部監査員を教育する立場にある品質管理責任者や事務局といった関係者の教育用のテキストとしても役立つと思われます。


<<ポイント>>


ISO9001:2008改正に対応して、内部品質監査に関する監査技法を解説する入門書。


品質マネジメントシステムについての基礎知識にはじまり、


内部品質監査の基本/導入準備/実施計画/初回会議/監査証拠の収集/監査所見の作成/不適合事例/監査所見・監査結論/内部品質監査報告書/是正処置


などの実務的な監査技法の解説に加えて


内部品質監査のケーススタディ及び役割演習までをイラストなどの図解【絵とき解説】にて分かり易く解説しています


本書:「ISO9001(改訂4版)内部品質監査の実務知識早わかり」です。


ISO9001‐2008年版準拠」との副題が付いています。


本書は、著者:大浜 庄司 氏にて、2009年4月にオーム社より発行されています。


ISO9001内部品質監査の実務知識早わかり―ISO9001‐2008年版準拠
オーム社
発売日:2009-04
発送時期:在庫あり。
ランキング:191382

<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、14章から構成されています。


ざっとした内容を紹介します。


本書の「はしがき」に続く冒頭に「絵とき内部品質監査の監査サイクルISO19011内部品質監査の手順)と題して、内部品質監査の手順(「準備・計画段階」→「実施段階」→「フォーローアップ段階」)、監査の原則、監査の種類などの概要についてカラフルなイラスト(漫画)で解説してあります。


取り上げられているテーマ項目の解説は、見開きの2ページから数ページに及ぶものもありますが、タイトルに対して中見出し幾つかの小見出しのもと概念図やフロー図などの図解など交えて解説が進められるという構成になっています。


第1章では、「品質マネジメントシステムの基礎知識
と題して、「”品質”とはどういったものか」との品質の定義や製品品質に関わる4つの側面、品質管理と品質保証の違い、QMSの確立と文書化の解説、改善の概念の解説といったQMSの8つの基礎知識が解説されます。


第2章では、「まず、品質監査から学ぼう
と題して、品質監査とはどういうものかとの観点から、監査用語の解説、品質監査の目的、第一者監査、第二者監査、第三者監査の違い、各種の品質監査の方法についての分類といった11の事項について解説しています。


第3章では、「内部品質監査の基本を習得しよう
と題して、内部品質監査の目的、QMSにおける位置づけ、ISO9001:2008の8.2.2項:「内部監査」の要求事項の解説、外部品質監査との違い、内部品質監査員に求められる力量、マネジメントレビューとの関係、監査プログラムについての図解解説といった内部品質監査の基本となる15項目について解説しています。


第4章では、「内部品質監査の導入準備はこうする
と題して、内部監査の準備段階の手順としての監査プログラムの作成の手順について、トップマネジエントの決意からの時系列的な流れに沿って解説しています。


さらに内部監査規定の作成、監査員の教育計画と内容、内部品質監査の年間計画の種類と計画の立て方とその方法、内部監査の頻度の決定、チェックリストなどの作業文書の準備、チェックリストの作成の方法などを解説しています。


第5章では、「内部品質監査の実施計画を立てる
と題して、監査チームリーダーによる内部監査の実施計画の作成の手順と実務について解説しています。監査員、被監査者、監査依頼者の各役割、監査チーム内のリーダー、メンバーの責任権限、また監査員の作業の割当、さらには、認証審査受審のための体制整備の方法といった13項目について解説しています。


第6章では、「内部品質監査は初回会議から始める
と題して、ここでは、初回会議(オープニングミーティング)のやり方と手順、内容について解説しています。


また認証機関の審査の際の初回会議の内容について、例をあげて解説しています。さらに内部監査員の養成研修で行うロールプレーでの初回会議の事例といった5項目について解説しています。


第7章では、「内部品質監査成功のカギは“監査証拠の収集”にある
と題して、内部監査での監査員の監査証拠の収集の手順、留意ポイント、方法について解説しています。文書審査と現場審査、チェックリストの使い方、被監査者へのインタビュー、面談のテクニック、監査メモの作成、不適合検出の際の処置といった20項目を取り上げ解説しています。


第8章では、「監査所見を作成する
と題して、監査員が内部監査時に見いだした監査証拠を評価し、監査所見を作成する手順を解説しています。


監査所見の作成の手順、監査チームミーティング、監査証拠の評価と適合、不適合、推奨事項、不適合の判断のポイント、不適合の評価の仕方などの6項目について解説しています。


第9章では、「内部品質監査における不適合事例
と題して、内部品質監査のISO9001規格の4.2.3項から8.5.2項までの20要求項での良くある不適合事例を列挙しています。


第10章では、「最終会議で監査所見・監査結論を報告する
と題して、最終会議(クロージングミーティング)の開催手順について解説しています。
監査所見、監査結論、最終会議の進め方、認証機関の審査での最終会議の例、内部監査員の養成研修でロールプレーで最終会議を行う場合の例といった5項目について解説しています。


第11章では、「内部品質監査報告書はこのように書く
と題して、内部品質監査報告書の書き方について、報告書の目的を確認し、内部品質監査の実施の記録、報告書に記載すべき内容、報告書の書式の例といった4項目について解説しています。


第12章では、「不適合は是正処置をとる
と題して、再発防止策としての是正処置のやり方とその手順について解説しています。是正処置、予防処置、是正処置の手順、是正処置不適合の決定法、是正処置の具体的な手順、被監査者および監査員の責任と考え方、フォローアップの実施の要領など10項目について解説しています。


第13章では、「内部品質監査のケーススタディ
と題して、最初にケーススタディについての活用方法の解説があります。


次いで、設計課、受入検査課、…などの各部門での監査の状況と各3事例における監査員と関係者の問答が掲載されています。


ケーススタディについてのISO9001:2008(JIS Q 9001:2008:「品質マネジメントシステム−要求事項)規格のどの要求項に対して、適合、不適合、観察といった判断をすべきかの解説が続くという構成になっています。


第14章では、「内部品質監査の役割演習
と題して、内部品質監査実施について初回会議、監査証拠の収集、最終会議について、監査員、被監査員の役割を演習できるように場面の設定、チーム編成、用意する文書などが掲載され、研修等に活用できるようになっています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISO9001:2008JIS Q 9001:2008)に関わる内部品質監査のための監査技法について、初めて内部監査を学ぶ人を対象に基本から実務の詳細まで図解で分かり易く丁寧に解説されています


本書は、組織で行う内部品質監査員研修の際の監査技法を学ぶためのテキストとしても有効に活用できる内容となっています。


<<まとめ>>


本書は、ISO9001内部品質監査員等の内部品質監査の実務知識を基本から習得したいというニーズを持っている人には、お薦めの一冊です


またQMS管理責任者、事務局など品質内部監査員教育に関係者にも役立つ一冊です。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
絵でみる内部品質監査の監査サイクル
(ISO19011内部品質監査の手順)
第1章 品質マネジメントシステムの基礎知識
第2章 まず,品質監査から学ぼう
第3章 内部品質監査の基本を習得しよう
第4章 内部品質監査の導入準備はこうする
第5章 内部品質監査の実施計画を立てる
第6章 内部品質監査は初回会議から始める
第7章 内部品質監査成功のカギは“監査証拠の収集”にある
第8章 監査所見を作成する
第9章 内部品質監査における不適合事例
第10章 最終会議で監査所見・監査結論を報告する
第11章 内部品質監査報告書はこのように書く
第12章 不適合は是正処置をとる
第13章 内部品質監査のケーススタディ
第14章 内部品質監査の役割演習





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ISO9001で規定されている内部監査は、品質マネジメントシステム(QMS)の適合性、有効性等を検証する目的で行われます


しかし、ISO9001の運営管理に関係して組織の管理責任者が抱える悩みのなかで組織の業種・規模の如何を問わず、一番多いのが内部監査に関する悩みとのこと。


内部監査で見いだされた不適合についての再発防止としてしっかりと実施されるべき是正処置がうまく機能しないためにQMSの継続的改善の活動が進まないといった問題。


継続的改善の仕組みが機能しないとQMSの根幹が損なわれてしまう問題へと波及し、経営にも悪影響を与えてしまうことが懸念されます。


内部監査にまつわる問題としては、内部監査が形骸化し、単なるセレモニー化してしまっているといった問題があります。


また、内部監査員が重要な要求事項が満たされていない事態を検出できなかったり、不適合に対する指摘があいまいなため是正処置の焦点がぼけてしまうといった内部監査員の力量に関わる種類の問題があります。


さらには、指摘事項に対する被監査部門の処置が適切な再発防止策に結びついていないといった問題もあります。


効果が上がる内部監査を行うための内部監査のノウハウについて、中小企業での不適合報告書・35実例を取り上げて専門家が添削・解説している本を紹介します


ISO 9001:2000に関して内部監査のノウハウを解説した前著:「(こうすれば効果があがる)ISO9001内部監査指摘ノウハウ集」(2007年1月発行:「ISOの本棚」でも紹介))のISO 9001:2008の改正に対応した第二版になります。


ISO 9001:2008の改正に対応して、より適切な事例の内容と解説が改めて収録された改訂版になります。


<<ポイント>>


不適合報告書の事例を中心に実践的に内部監査ノウハウを伝授している本


なぜ内部監査の効果を上げることが必要かなど内部監査の機能を再確認すると共に有効な内部監査のためのアドバイスから始まっています。


また専門家が真のQMS改善につながる35の是正処置事例を解説し、是正処置事例から発見された組織の弱点とその解決法などを説いています。


またトップ/管理責任者/内部監査員/被監査部門/推進事務局・推進スタッフのそれぞれの立場において抱えている内部監査実施上の悩みを取り上げ、Q&A形式で解決策について解説しています。


本書:「(こうすれば効果が上がるISO9001内部監査指摘ノウハウ集〈2008年改正対応〉」です。


本書は、ISO9001内部監査指摘ノウハウ集編集委員会(福丸 典芳 委員長、小谷 博信 委員、斉藤 忠 委員、櫻井 耕一 委員、西野 武彦 委員、本居 哲也 委員)による編集にて、2009年3月に日本規格協会より発行されています。


こうすれば効果が上がるISO9001内部監査指摘ノウハウ集〈2008年改正対応〉
日本規格協会
ISO9001内部監査指摘ノウハウ集編集委員会(編集)
発売日:2009-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:59210

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


中小企業事例による

内部監査員への応援本!


本書は、第0章から第4章までの5つの章から構成されています。


ざっと紹介します。


第0章では、「品質マネジメントシステムの内部監査の視点
と題して、ISO 9001:2008の序文を引用し、QMSがどのような考え方でつくられているかについて解説しています。またISO 9000(JIS Q 9000)の品質マネジメントの8原則を解説し、QMSにおける内部監査の位置づけがどのようなものかを説いています。


第1章では、「内部監査の効果を上げる意義と必要性
と題して、最初にISO9001規格との向き合い方、使い方について解説しています。


ISOの導入前から仕事はしていたし、マネジメントシステムも存在していたとして、自組織を見定めることの重要性、社会、ライバル企業・顧客の変革を把握すること、自組織にマッチしたQMSを推進することの必要性と、ツールとしてのISO 9001の活用の視点、QMSの継続的改善に重要な観点などを解説しています。


また内部監査の機能とその活用について解説しています。


QMSにおける内部監査の目的、内部監査の機能、内部監査の効果的活用のためのポイントなど解説し、内部監査の実際の事例として、以下の3点の問題を取り上げ、どのように解消すべきかを説いています。


  1. 内部監査で何を指摘してよいかわからない
  2. 是正処置を行ったはずなのに同じ問題が再発する
  3. 経営課題、品質目標が前年度未達なのに毎回同じ問題が指摘されるが直らない

第2章では、「真のQMS改善につながる是正処置事例の解説
と題して、中小企業の「不適合報告書」の35の是正処置事例を取り上げて、『事例の背景』、『解説』としてその不適合報告書の内容についてポイントを掘り下げ、どこが課題でどのように改善すべきかについて専門家が添削・解説しています。


左右の見開きの2ページで左側のページに「不適合報告書」が、そして右側のページが『事例の背景』、『解説』と対比して掲載してあります。


以下の事例が取り上げています。


  • 事例1 (4.品質マネジメントシステム,7.製品実現)
  • 事例2 (4.品質マネジメントシステム)
  • 事例3 (4.品質マネジメントシステム)
  • 事例4 (7.製品実現)
  • 事例5 (5.経営者の責任,8.測定,分析及び改善)
  • 事例6~9 (4.品質マネジメントシステム)
  • 事例10 (4.品質マネジメントシステム,6.資源の運用管理)
  • 事例11 (5.経営者の責任)
  • 事例12 (6.資源の運用管理)
  • 事例13 (6.資源の運用管理)
  • 事例14 (6.資源の運用管理,7.製品実現)
  • 事例15 (6.資源の運用管理,7.製品実現)
  • 事例16 (6.資源の運用管理)
  • 事例17~20 (7.製品実現)
  • 事例21 (7.製品実現,8.測定,分析及び改善)
  • 事例22~28 (7.製品実現)
  • 事例29~35 (8.測定,分析及び改善)

この解説が本書の中核になります。


第3章では、「是正処置事例から発見された組織の弱点とその解決法
と題して、先の章の是正処置事例で見いだされた共通した課題を取り上げ、その解説方法について解説しています。


不適合報告書」の記述方法について、とくに監査基準(計画面も)が不明確な点について、不適合報告書推奨例を挙げて記述の仕方を解説しています。


また効果的に是正処置を実施するための方法について解説しています。


是正処置の定義に確認にはじまり、第2章の事例で見いだされた『原因の追及が弱い』という課題に関して、是正処置の進め方(目的、9ステップからなる手順)を詳細に解説しています。


とくに4つの事例を通して是正処置の進め方を解説しています。


不適合報告書是正処置に関わる内部監査員の力量などのチェックポイントをまとめています。


さらに内部監査の着眼点について、内部監査員に対してのISO 9001で規定している規格の意図の理解と内部監査の質問事例について解説しています。


各部門でISO9001に関する要求事項をどのように監査するかのポイントと意図と効果を重視した質問事項の例を挙げて解説しています。


第4章では、「内部監査実施上の悩みとその回答(Q&A)
と題して、トップ/管理責任者/内部監査員/被監査部門/推進事務局・推進スタッフがそれぞれの立場において抱えている内部監査実施上の悩みを取り上げ、その悩みに対するコメントとその解決策について(ではどうすればよいか?)Q&Aで解説しています。


上記のQMSの関係者毎にどのように考えるべきかといった「まとめ」が枠囲みで整理されています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、組織において効果が上がる内部監査を実施していくためのノウハウについて、ISO 9001における内部監査のアウトプットの一つである不適合報告書の多数の具体的事例などをもとに実務的に解説しています


ISO9001:2008の改訂に対応した内容となっています。


<<まとめ>>


QMSの有効性の継続的改善に観点において、内部監査についての悩みを感じておられる関係者には、本書から有効な解決策のヒントが得られると思います。


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第0章 品質マネジメントシステムの内部監査の視点
第1章 内部監査の効果を上げる意義と必要性
第2章 真のQMS改善につながる是正処置事例の解説
第3章 是正処置事例から発見された組織の弱点とその解決法
第4章 内部監査実施上の悩みとその回答(Q&A)





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ISO 9001の入門書として、これから認証取得に向けて取り組む組織の人が最初に読む本という位置づけであったり、ISO9001の社内教育のためのテキストとして定評があった本:「図解ISO9001 早わかり」(2004年発行)シリーズの本がISO 9001:2008JISQ9001:2008:「品質マネジメントシステム-要求事項」)規格への改訂に伴って、2000年版対応から2008年版対応へと改訂発行されています


本書の「はじめに」にもその旨が記載されていますが、本書の今回の改訂では、ISO 9001:2008の追補改訂を受けて、本書では、その変更があった箇所の解説と共に、前作と同様にISO9001を容易に取得できるようになるためのノウハウに力点を置き、とくに以下の2点について読者の理解を得られるように工夫したとのことです。


  1. お客様の満足度を向上するためISO 9001を経営にどのように活用するか
  2. 認証を取得した後に後悔しないようにISO 9001をシンプルに解釈する

とくに1.については、規格の各条項毎に『経営ツール』としてどのように活用していけばよいかとの観点から解説がされています。


また同時に、それぞれの条項について、経営ツールとしてどの程度使えるものであるかについて、「役に立つ」、「ふつう」の2段階で評価したものが挿入されています。


2.については、ISO9001は、「正解のない」規格であることから、「シンプル・イズ・ベスト」が成功のポイントであるとの考えをもとに本文の記載に反映しているとのことです。


<<ポイント>>


ISO9001:2008規格改訂に対応した図解によるシンプルな解説で定評あるISO 9001の入門書の最新改訂版。


お客様の満足度を高め、また会社の売上増・コスト減に役立つ経営ツールとしてISO 9001を有効に活用する観点からシンプルで明快な解説がされています


ISO 9001の認証取得後もISO 9001をどのように経営に活かしていくかの観点も強化されています


本書:「図解ISO9001早わかり 2008年12月最新改訂版完全対応」です。


本書は、白潟 敏朗氏の編著にて、2009年4月に中経出版 より、「2時間でわかる」シリーズの一冊として発行されています。


図解ISO9001早わかり2008年12月最新改訂版完全対応
中経出版
発売日:2009-04-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:105623

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯ならびに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


2008年12月改訂版の変更点を詳説

規格要求事項の明確化」、「JIS Q 14001との整合性向上」…

改訂の有無と内容が一目でわかる!

取得のポイントと豊富な成功事例で解決!

  1. ISO9001は短期間で取得できる!
    •  会社の売上増・コスト減に役立つ!
    •  経営ツールとして使える!
  2. ISO 取得を目指す多くの企業をサポートしてきた著者 
    • これまでの豊富な指導実績、およびISOの最新動向をふまえて解説したISO 9001「入門書の決定版!
  3. 時間やお金をかけずにISO 9001を簡単に取得
    • 取得後も経営に活かすための方法を紹介します!


本書は、5章から構成されています。


これまでの「図解 早わかり」のシリーズと同様に、ほとんど各ページに配置された多数のフロー図や概念図等のイラストを用いた図解でISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格の要求項等のエッセンスが明快にビジュアルに理解できるように構成されています。


すなわち、MSオフィスのPowerPointといったプレゼンテーションソフトによる分かり易い解説を受けているようなイメージで視覚的に理解できるといった内容になっています。


本書のざっとした概要を紹介します。


第1章では、「今、なぜISO9001なのか
と題して、企業を取り巻く環境変化に言及した上で、ISO 9001が目指しているものはどのようなことか、また、ISO 9001は、経営ツールとしてどのように活用できるか等について説き、さらにISO 9001の認証を取得することで(1.売上の増加、2.コスト削減、3.会社の変身)といったメリットが得られるといった点などを概観しています。


第2章では、「ISO9001とは何か
と題して、ISO(国際標準化機構)はどのような組織化にはじまり、ISO 9001の要求事項の体系と、ISO 9001が組織にどのような活動を求めているか、更には認証取得までの大略のステップとISOマネジメントシステム認定制度の概要について解説しています。


第3章では、「ここで成否が決まる!規格の要求事項はこう解釈する
と題して、最初にシンプルに考えれば成功するとした内容にはじまり、「序文」から「8.5.2是正処置、8.5.3予防処置」までを63項目に区分し、規格要求事項の解釈のポイントについて解説しています。


この章が本書の中核になります。


この解説では、ISO 9001:2008規格の要求事項について以下の4つのマークで特徴付けています。


  • 「2008年改訂で変更」があった内容について、「2008年変更
  • 「経営ツール」としての価値について、「ふつう」、「役に立つ
  • 会社を変えるために有効な要求事項について「会社変身
  • 要求事項の実現のパターンについて、「実現のみ」、「マニュアル作成」、「記録作成」、「マニュアル・記録作成」、「他の要求事項で実現

第4章では、「認証取得成功のための推進ノウハウ」
として、認証取得範囲の決定、準備期間の確保と推進体制、認証取得までの流れ、……ISOコンサルタントの活用価値、ISOコンサルタントの選定ポイント、審査登録機関の選定ポイントといった21の観点から認証取得の成功に関わる活動の要点について解説しています。


第5章では、「成功事例に学ぼう
と題して、食品、製造、……IT、小売り、外食といった異なる業種の14の組織での認証取得のための活動の概要と認証を取得したことに伴う成果、会社として変化に繋がった点などを図解により解説しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、お客様の満足度を高め、また会社の売上増・コスト減に役立つ経営ツールとしてISO9001を有効に活用する観点からISO9001:2008規格要求事項を中心にシンプルで明快な解説がされています


またISO9001:2008の認証取得までのステップがどのようなものかを掴むことができます。


ISO 9001の認証取得後もISO 9001をどのように経営に活かしていくべきかに関して成功事例等の参考になる情報が多数掲載されています。


<<まとめ>>


本書は、これからISO 9001の認証取得を考えている組織ならびに既に認証取得している組織の経営者、管理者、スタッフの方々に読んでいただきたい入門書です。


ISO 9001の社内教育テキストの素材としても役立つ内容が満載されています


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 今、なぜISO9001なのか
第2章 ISO9001とは何か
第3章 ここで成否が決まる!規格の要求事項はこう解釈する
第4章 認証取得成功のための推進ノウハウ
第5章 成功事例に学ぼう
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わかる!ISO9000ファミリー」という日科技連出版社より発行されているシリーズがありますが、このシリーズの第2巻の品質監査の進め方とチェックリスト」がISO 9001:2008年版(第4版)の発行に対応して、改訂発行されています


このシリーズの本は、以下のような特徴付けの観点から企画されているとのこと。


  1. 実際の審査を多く経験した主任審査員の現場経験がベースになっている。
  2. すでに認証を取得している企業の取得経験が反映されている。
  3. 受審のための事例とのウハウが豊富に盛り込まれている。
  4. 規定や帳票などの実例、具体例を示した実務的な内容。
  5. どの産業分野、どの業種、どの製品にでも適用できるように配慮。
  6. シリーズを通して、どの巻でもISO9000ファミリー規格が理解できる。
  7. 実務にすぐ役立つように考慮。

本書は、内部監査の進め方、また実際の品質マネジメントシステムの審査経験に基づいて、審査時の着眼点になった質問事項を条項毎に約1,000のチェック項目として掲載しています


また監査の指針であるISO 19011:2002規格の条項を品質マネジメントシステムの監査に適用するためのチェックリストとしてまとめ掲載しています。


<<ポイント>>


ISO9001についての認証機関の審査の手順、内部監査の進め方、QMS審査時のチェック項目をチェックリストで提示し、不適合事例も収めた2008年版対応の品質監査の解説書


品質マネジメントシステムの審査、内部監査の目的以外においても、システムの構築や見直しの際の参考として役立つ内容となっています。


本書:「品質監査の進め方とチェックリスト―2008年版対応」です。


本書は、細谷 克也氏の編著にて、2009年3月に日科技連出版社より、同社の「わかる!ISO9000ファミリー 2巻 」として発行されています。


<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


2008年版対応 ISO9001

こう監査する

 あらゆる商品やサービスに高い品質が要求される中、品質マネジメントシステムに関する国際規格ISO9000ファミリー規格による認証取得は、今やビジネスのパスポートとなっている。

 本書は、認証機関による審査の手順をはじめ、内部監査の進め方、品質マネジメントシステム審査時のシステムチェック項目をチェックリストにして提示し、さらに不適合事例も収めている。

 品質マネジメントシステムの審査、内部監査以外でも、システムの構築や見直しに際して有用な本である。

本書の特徴

  1. 認証機関による審査の手順や内部監査の進め方、審査の不適合事例など監査のやり方がわかる。
  2. 品質マネジメントシステム審査時におけるチェック項目を「必須」、「推奨」に分けて示したので、外部審査内部監査の着眼点や現状の問題点がつかめる。
  3. 品質マネジメントシステムのチェックリストの実例が示してあるので、社内の内部監査員や外部審査員は、監査や審査時の審査チェックリストが簡単に作成できる。
  4. 監査の指針(IS019011:2002)をチェックリストにして提示している。

本書は、11章から構成されています。


表題にチェックリストとある通り、本書には、当然ながらチェックリスト表が1,000項目余と満載されています。


ざっとした内容を紹介します。


第1章では、「ISO9000ファミリーによる認証
と題して、最初にISO9000ファミリー規格の概要と、その改正の経緯、さらにISO9001:2008の発行の背景などを解説しています。


また認証制度について取り上げ、その制度の動向とISO 9001に基づく、認証制度の概要と我が国の品質マネジメントシステムの特徴などを概観しています。


第2章では、「品質マネジメントシステム要求事項
として、品質マネジメントシステムに関わる目標/プロセスの明確化・実施・改善といった品質マネジメントシステム要求事項の基本的なポイントを解説しています。


ISO 9000:2005JIS Q 9000:2006 「品質マネジメントシステム−基本及び用語)など参照しながら基本の用語を解説すると共に、ISO9001ISO9004との位置づけの違いなど取り上げ解説しています。


第3章では、「認証の前準備
と題して、規格の読み方にはじまり、本書のチェックリストの活用の仕方の留意ポイントなど解説しています。


本書では、ISO9001の要求項目は、■で、またISO9001の注記項目は、△でチェックリストの区分がされています。


またここでは、要求事項の全体を鳥瞰図で見るとの観点から、ISO 9001:2008(JIS Q 9001:2008)規格のキーワードを系統的に表にまとめ掲載しています。また今回の追補改正版の意図の明確化を含め、修正があったキーワードについて、【*】印により明確化しています。


またQMSの構築前に準備すべき事項や理解しておくべき事柄をチェックリストとして、ISO9001:2008(JISQ9001:2008)の「序文(0.1一般)」から「3.用語及び定義」までの質問事項をチェックリストにまとめ掲載しています。


第4章から、第8章までが、ISO9001:2008JIS Q 9001:2008)規格について、項番号順に「「品質マネジメントシステム」のチェックリスト」(第4章)の4.1項の「一般要求事項」から、「「経営者の責任」のチェックリスト」(第5章)、「「資源の運用管理」のチェックリスト」(第6章 )、「「製品実現」のチェックリスト」(第7章)、「「測定、分析及び改善」のチェックリスト」(第8章)と8.5.3項の「予防処置」までのチェックリストを掲載しています。


各章のはじめにその章の全体の概要を解説した上で、チェックリストが掲載されるという構成になっています。


第9章では、「品質マネジメントシステムの監査
と題して、「監査」の用語の解説にはじまり、監査の目的、必要性、種類などについての概要が解説されています。


また認証制度による第三者認証機関の審査の手順(「1.認証の申請」から「9.登録認証が通知され,認証文書が交付される」まで)と認証審査に絡んでの判定保留時の是正処置、再審査、変更届と審査、サーベイランス審査などの認証の維持、登録及び登録マークの使用条件、認証の一時停止、取り消しなどについて解説しています。


さらに内部監査の進め方について、ISO9001:2008JISQ9001:2008)の8.2.2項「内部監査」の要求事項を確認した上で、「内部監査計画の作成」から「不適合事項の是正処置」までの手順について、「内部監査実施計画書」、「不適合報告書」などの関連帳票の例を交えて各手順において留意すべきポイントなど取り上げて解説しています。


第10章では、「ISO19011による「品質マネジメントシステム監査」のチェックリスト
と題して、ISO 19011:2002JIS Q 19011:2003:「品質及び/又は環境マネジメントシステム監査のための指針」について「序文」から「7.6.2項:評価プロセス」までをチェックリストとしてまとめ、内部監査の充実の参考として掲載しています。


第11章では、「審査の不適合事例
と題して、認証機関の審査の内容、不適合の指摘の仕方などの概要を解説しています。


とくに不適合事項の事例として、指摘件数が多いとする文書管理の不適合事例をはじめ、品質マネジメントシステムの4.1項:「一般要求事項」から8.5.3項の予防処置までの項番号ごとに不適合事例をまとめています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)の内部監査に関わるチェックリストを掲載し、組織でのQMS内部監査に活用できるように約1,000のチェック項目としてまとめてあります


また実際の品質マネジメントシステムの審査経験に基づいて、審査時の着眼点になった質問事項が掲載されています。


さらには、監査の指針であるISO 19011:2002規格の条項を品質マネジメントシステムの監査に適用するためのチェックリストとしてまとめ掲載しています。


ISO9001についての認証機関の審査の手順や不適合事例も収めています。


品質マネジメントシステムの審査、内部監査の目的以外においても、システムの構築や見直しの際の参考としても役立つ内容となっています。


<<まとめ>>


本書は、これからISO9001の認証取得を考えておられる組織の品質監査のガイドとして、またISO9001の認証取得済みの組織でも、ISO9001:2008に対応したシステム移行に関わる内部監査の参考として、またQMSのチェックの目的などに役立つ一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 ISO9000ファミリーによる認証
第2章 品質マネジメントシステム要求事項
第3章 認証の前準備
第4章 「品質マネジメントシステム」のチェックリスト
第5章 「経営者の責任」のチェックリスト
第6章 「資源の運用管理」のチェックリスト
第7章 「製品実現」のチェックリスト
第8章 「測定、分析及び改善」のチェックリスト
第9章 品質マネジメントシステムの監査
第10章 ISO19011による「品質マネジメントシステム監査」のチェックリスト
第11章 審査の不適合事例






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解体新書』は、よく知られた杉田玄白(前野良沢なども関わったが)の著となるドイツ人医師クルムスの医学書"Anatomische Tabellen"のオランダ語訳『ターヘル・アナトミア』の有名な翻訳書。


ISOの関係では、インパクトの強かった本で、2001年7月に日本規格協会から発行された本で、「ISO 9001:2000:『解体新書」という本があります。


この本は、ISO 9001:2000の理解を助けるために、これまでの改正の経緯を検討して改正の目的、ねらいを明確にし、その上で2000年版と1994年版の相違を逐条的に、名外科医が鮮やかに解剖していくかのごとく、明快に、丁寧かつ詳細に解説されており評判が高い本です。


ものごとを理解するための視点としては、マクロに鳥瞰し全体を把握する視点とミクロに分析し細部まで詳細に明確にしていく視点との両方が必要です。


ISO 9001:2000:『解体新書」は、QMSを構築し、運用する組織の人が、規格について細部まで詳細に正確に理解し、主体的に判断し、規格の原則に基づいてQMSの設計を進めるためのガイドとして優れた書籍です。


2008年11月15日付けで、ISO9001の第4版のISO 9001:2008が発行されました。


新規導入の要求事項はない」とISOとIAFは、その発行前の共同コミュニケで公表しています。


本書の「はじめに」で筆者:岩本 威生 氏 は、今回の改訂に対して、規格利用者として、果たして何も対応しなくて良いかという点について、以下のような趣旨を述べています。


認証は、得たものの一向に品質は良くならないといった批判がグローバルにあることから、ISO、IAFは、今回の要求事項の明確化を図った。


JIS Q 9001:2008でもISO 9001:2008の規格の変更だけでなく、それ以外の翻訳も修正。


このような要求事項の明確化を図るための規格改正が必要となったということは、認証された組織や認証機関、それらを取り巻く利害関係者に、ISO 9001の理解を新たにすることを求めているとも言える。


その理解は、単に追補によって変化した規格の部分の対応では済まず、理解不足があったとすれば、その理解不足の原因を調べ、ISO9001が条項8.5.2で求めている是正処置の考え方での対応が必要


こういった対応のために、規格を作成したISOという機関の存在意義から認識を持つ必要があり、認証・認定制度を理解しておくことも重要


名前は、『新・解体新書』で、その考え方の基本は、前著の「解体新書」と同じと思われますが、内容と構成とは、全く新規な解説書となっています。


<<ポイント>>


Q&A形式を通して、その意図する狙いを深く認識し対応すべき手立てを示したISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)についての解説書


岩本 氏と鏡の向こうの解説者の「イソノ」氏との対談形式で岩本氏が発するQに対して、「イソノ」氏がAで答えるといったスタイルでISOの歴史から始まり、ISO9001のこれまでの経緯を交え、ISO 9001:2008改正の経緯と考え方、修正点のポイントからISO 9001:2008JIS Q 9001:2008「品質マネジメントシステム−要求事項」)の0.1:序文から、8.5.3項の予防処置までの詳細な解説と認定・認証制度も取り上げて重層的に解説しています


本書:「ISO9001新・解体新書―2008年版対応」です。


本書は、著者:岩本 威生 氏にて、2009年3月に日刊工業新聞社より発行されています。


ISO9001 新・解体新書−2008年対応の本のjpg画像
日刊工業出版プロダクション
発売日:2009-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:169467

<<本書のエッセンスの一部>>


本書は、11章から構成されています。すべての章の内容は、岩本氏と「イソノ」氏との対話のQ&Aにより構成されています。


またところどころに澤 庸子氏による人物漫画イラストが挿入されています。


解説は、追補の改正があるところだけでなく、追補等の改正が無かった条項についてもその意味の克明な解説がされていて、その条項が意図している意味が極めてロジカルに分かり易くかつミクロに掘り下げて詳しく解説されています。


ざっと構成を紹介します。


第1章では、「ISOの歴史とISO9001のこれまで
と題して、ISOの組織が成立した背景と経緯の解説に始まります。


次いでISO9001が制定されるに至った背景から、第三者適合性評価の歴史、EU市場統合と第三者適合性評価の関係、米国と日本の第三者適合性評価への対応、そして第三者適合性評価の国際整合化(ISO/IEC Guide61、62)の最新(ISO/IEC 17021)までの状況、さらにISO9000シリーズの第1回改正、第2回改正の概要が「ISO9001のこれまで」として解説されています。


第2章では、「ISO 9001の2008年改正
と題して、今回の2008年改正までの論議の経緯の解説に始まります。


そして、IAF-ISOの共同コミュニケを紹介しながら2008年版への移行の取り組みの考え方を解説しています。


またISO 9001:2008の翻訳JISのJIS Q 9001:2008の全般的な修正点について、「shall」訳の変更、「performance」の訳、「apropriate」の訳、「record」の訳、「conformity」、「identify」から「determine」への変更などといった詳細について解説しています。


以降、第3章から第10章までにおいて、ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)の「序文」から、「1. 適用範囲」、 「2. 引用規格」と「3. 定義」、「4. 品質マネジメントシステム」、「5. 経営者の責任」、「6. 資源の運用管理」「7. 製品実現」、「8. 測定、分析及び改善」までのすべての規格条項について、例えば、「追補が加えられたには何故か」、「修正部分」、「その項の意味と重要性」、「その項の狙い」、「意図している点」などについて原文に戻りながら克明にまさに新・解体新書に相応しくディテイルまで掘り下げて丁寧に解説されています。


ここが本書の主要部分になります。


例えば、7.3.1項では、こんなQです。


条項7.3.1では注記が追補されたようですが、この追補の意味も含めて、この条項の説明をして下さい。

Aについては、以下の順に解説しています。

  • (全般的に解説)
  • 次いで以下の項目を順次詳解。
  • 「「設計・開発」は、一語か」
  • 「プロセスの設計・開発の扱いは」
  • 「設計・開発の適用除外は」
  • 「明確化が求められている事項は」
  • 「グループ間のインターフェース」
  • 「設計・開発の計画の見直し」
    ……。

第11章では、「認定・認証制度について
と題して、最初に、第三者適合性評価の認証機関と認定機関の規制に関して、ISO/IEC17011:2004規格の序文を引用しながらその仕組みを解説しています。


また認証機関が行う「適合性の評価」と認定機関が行う「力量の評価」はどのようなものか、認定審査員の力量確保などを取り上げ解説しています。


またISO/IEC17021:2006規格の序文など紹介しながら認証制度の目的、認証の[desired outcome−期待される結果」についてのIAFでの議論の概要、審査員の力量確保の仕組み、最近の企業不祥事とISO9001の認証制度といったテーマを取り上げて認証制度について解説しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書は、岩本 氏と鏡の向こうの解説者の「イソノ」氏との対談形式で岩本氏が発するQに対して、「イソノ」氏がA:答えるといったQ&Aスタイルを通して、ISO 9001:2008の規格が意図する狙いを深く認識し、適切に対応すべき手立てを分かり易く解説しています。


本書では、まさに新・解体新書の名にふさわしくあくまでロジカルに規格に忠実にISO9001:2008JIS Q 9001:2008)の詳細を掘り下げて解説しています。


<<まとめ>>


本書は、単にISO 9001:2008の変更の表面に見えているものだけでなく、関連条項の正確な理解も含めてその条項の適正な理解のために規格の意味から適切な活用までを詳しく解説しています


本書は、ISO 9001を有効に活用するために、ISO9001についてこの機会にしっかりと理解したいとのニーズを持つISO9001関係者には、お薦めの一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 ISOの歴史とISO9001のこれまで
第2章 ISO 9001の2008年改正
第3章 「序文」について
第4章 「1. 適用範囲」について
第5章 「2. 引用規格」と「3. 定義」について
第6章 「4. 品質マネジメントシステム」について
第7章 「5. 経営者の責任」について
第8章 「6. 資源の運用管理」について
第9章 「7. 製品実現」について
第10章 「8. 測定、分析及び改善」について
第11章 認定・認証制度について






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内部監査は、ISOマネジメントシステムの活動の中でも組織のマネジメントシステムの適切性、妥当性、有効性などをチェックし、改善していく観点において極めて重要な位置づけになります。


ISO9001:2008JISQ9001:2008)規格の8.2.2項:「内部監査」でも、『品質マネジメントシステムが,個別製品の実現の計画に適合しているか、この規格の要求事項に適合しているか、及び組織が決めた品質マネジメントシステム要求事項に適合しているか。』といった点が満たされているかを明確にすることが内部監査の目的と規定されています。


しかしこの内部監査が形式的なものに陥ると確実に組織のQMSの形骸化へと進んでしまいます。


本書の「まえがき」の冒頭でもJAB(日本適合性認定協会)のアンケート結果で半数以上の企業が『自社の内部監査は目的を果たしていない』と考えているとしています。

上記の「まえがき」で筆者は、ISO9001における内部監査の役割についてTQM活動との関連も含めて以下のように述べています。


内部監査は問題の発見と改善後の維持に活用し、発見された問題をTQMの考え方と手法で解決していくことが、品質マネジメントシステムを継続的に運用、改善するために大変効果的である。すなわち、内部監査でISO9001TQMを融合させることでもある。


本書は、『内部監査の実際』のシリーズのISO9001:2008版改正に対応した第3版になりますが、2001年9月に発行のISO9001:2000の発行後から今日に至るまでの間に蓄積された内部監査技術情報等を参考に、以下のようなストーリーにてその内容を見直したものとなっています。


  1. 内部監査とは
  2. TQMの監査との違い
  3. 監査のやり方
  4. 内部監査のために知っておくべき管理技術
  5. 内部監査の活用の視点
  6. 内部監査の指摘事項についての再発防止策の考え方
  7. これからの監査についての考え方

<<ポイント>>


ISO9001内部監査についての解説の定番書で、規格の2008年版改訂を反映し構成・内容を見直した第3版。


本書は、内部監査とはどのようなものかからはじまり、指摘事項の原因究明と対策はどのように考えたらよいかなど、組織に役立つ内部監査のノウハウを実務的に解説しています。


とくにISO9001に関わる組織のQMSに必要なプロセス等についての問題の発見から改善・維持改善までの活動に役立ち、内部監査の本来の目的が理解できると評価されてきた本です


本書:「ISO 9001:2008 内部監査の実際」です。


本書は、著者:上月 宏司 氏にて、2009年3月に日本規格協会より発行されています。同社の『内部監査の実際』シリーズの第3版で「Management System ISO SERIES」の一冊になります。


ISO9001:2008内部監査の実際 (Management System ISO SERIES)
日本規格協会
発売日:2009-03
発送時期:通常5~7日以内に発送
ランキング:51969

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


組織に役立つ内部監査のノウハウを惜しみなく伝授!

ISO 9001内部監査員の定番書,

改訂版発行!

  • 2008年版 ISO 9001を反映
  • 構成・内容を見直して一層の使いやすさを追求
  • 実例を充実

内部監査の形骸化に歯止めをかける


本書は、7章から構成されています。


全体的にフロー図や概念図、またチェックシート、チェックリスト、不適合の指摘の仕方の事例、様式例といった多数の図表を交えて分かり易い解説となっています。


各章のざっとした概要を紹介します。


第1章では、「内部監査とはどのようなものか
と題して、内部監査の意義を理解する上で基本的な「内部監査がなぜ必要か?」、「内部監査とはどのようなものか」、「内部監査ではどんなことをするか」、「内部監査を行うために何を準備しておくべきか」といった内部監査のABC部分について分かり易く解説しています。

第2章では、「TQMの中での監査の種類と内部監査との関連はあるのか
と題して、ISO9001の規格で要求されている内部監査についてTQMの中でも実施されてきた方針管理に関わるトップ診断を中心にその目的、手順、役割等を解説しています。

またその他の(PLP監査、製品品質監査、量産立上がり監査、工程監査、標準化監査、特別監査)は、どのようなことを実施するかの概要を解説しています。

さらにISO9001の内部監査TQMでの監査とは何が違うのかを整理した上で、内部監査TQMの監査を対比し、両者の融合がどのように役立つかについて説いています。

第3章では、「上手な内部監査のやり方
と題して、ISO9001の8.2.2項を考慮した内部監査の7つのステップ(1.事前準備→2.監査作業の実施→…(略)…→7.是正処置の実施、8.フォローアップの実施)に沿って、ISO19011の指針に基づき、具体的にどのように監査を進めるかを解説しています。

とくに事前準備で行うべきこと監査の具体的な進め方監査後打合せにおいて実施すべきこと監査報告書に記載するべき内容プロセスの改善の観点からの被監査部門での監査報告書の検討フォローアップによる再発防止の確認といったポイント(『組織内で監査を計画し、客観的証拠である業務遂行上の規範(規格、手順書、作業各種ルール。帳票など)及び実作業を調査して、QMSが適正に機能しているかを調査する手順』など)について具体的な事例を交えて分かり易く解説しています。


第4章では、「監査技術を身につけるために知っているとよいこと
と題して、まず「監査基準であるISO 9001とはどのような内容か」について、ISO9001の制定・改正の経緯から、ISO9001に基づくQMSにおける品質管理、品質保証との関連、ISO9001に基づくQMSとTQMにおける品質保証体制の違いなどを説き、さらにISO9001の基本思想と2008年版における主要な変更ポイントについて解説しています。


次いで、「品質マニュアルは何のために作成するか」として、品質マニュアルの定義からその監査基準としての位置づけやその内容について解説しています。


また審査登録制度の概要を説明しています。


内部監査の積極的活用の観点からISO9001とTQMとの融合化、審査登録機関の審査と内部監査との違い、内部監査で知っていると有効な管理技術として「方針管理」、「日常管理」、「計測管理」、「5S」を取り上げ、内部監査への適用について解説しています。


第5章では、「内部監査をどのように活用するか
と題して、内部監査の活用について、『ISO9001に基づくQMSの導入から審査登録まで』にすべき活動の概要と、とくに導入準備段階で行う内部監査のポイントについて取り上げ、現状把握のために行う内部監査の方法について事例を挙げてその要領や留意ポイント等を解説しています。


第6章では、「プロセス改善につながる是正処置はどうしたらよいか
と題して、内部監査の具体例に基づいて、指摘内容の是正の仕方とその徹底をどのようにすべきかを解説しています。


不適合の事例を「1.「意図」に不適合」、「2.「実施状況」で不適合」、「3.「有効性」で不適合」の3つに区分し解説しています。


また観察事項について「原因が現象として現れたプロセスだけに焦点を合わせた指摘だとマネジメントシステムの奥に潜んでいる問題まで踏み込めないときに、被監査側にさらに踏み込んで調査をしてプロセス改善につなげて欲しい場合と考えるとよい」として例を挙げて解説しています。


さらに「内部監査での是正処置とはどのようなことをするのか」/「品質マネジメントシステムがより確実になったかの評価の仕方」/「是正処置の事例」/「是正処置の日常業務への定着はどのように行うか」といった事項についてプロセス改善につながる是正処置の考え方について事例を交えて解説しています。


第7章では、「これからの内部監査について考えよう
と題して、TQMとの融合も考慮したこれからの内部監査について考察しています。


TQMとはどのようなものかとの確認にはじまり、ISO 9001に対してTQMの活用の仕方や今後の内部監査等に関して、ISO9001とTQMとの融合の接点としての内部監査のあり方など提示しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、内部監査とはどのようなものかからはじまり内部監査の基本について解説し、ISO9001の有効性を継続的に改善していく観点からのISO9001とTQMとの融合化といった内容を交えながら内部監査により見いだされた指摘事項の原因究明と対策はどのように考えたらよいかなど、組織に役立つ内部監査のノウハウを分かり易く解説しています。


<<まとめ>>


本書は、「ISO9001内部監査員の定番書」として築いてきた評判に違わず、分かり易い内部監査の解説書となっています。


最新の情報を反映して構成・内容を見直されており、とくに組織に役立つ内部監査のための考え方等のノウハウについて具体的に説いています。


本書は、組織の内部監査が形式的であったり、マンネリ化しているのではとの問題を感じている組織の内部監査員をはじめ、改善効果を着実なものとしたいと考えているQMSの関係者には、読んで頂きたい一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 内部監査とはどのようなものか
第2章 TQMの中での監査の種類と内部監査との関連はあるのか
第3章 上手な内部監査のやり方
第4章 監査技術を身につけるために知っているとよいこと
第5章 内部監査をどのように活用するか
第6章 プロセス改善につながる是正処置はどうしたらよいか
第7章 これからの内部監査について考えよう





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ISO 9001は、仕事を進める上での約束事を書いた品質マニュアルを作成し、作った品質マニュアル通りに実施することを求めている。業務が円滑に流れ、品質のバラツキをおさえ、納期遅れのない、お客様とトラブルを生じない製品やサービスを提供し顧客満足を高めるためだ。

「ISOは大変」と言っている会社の多くが、間違った取り組みをしている。

その一つが膨大なマニュアルを作っていることだ。

多いところでは厚さ5センチを超えるマニュアルを作っている。

なかには、8センチを超えるものまである。

ISO9001は膨大なマニュアルを作れとは要求していない。

私が推奨するコンパクトISOなら、2~3ミリ程度のマニュアルが1冊あれば済む。」

冒頭から少し長い引用となりましたが、本書の雰囲気を知って頂く意味で取り上げてみました。

最近は、コンパクトなQMS文書が増えて、5センチを超えたり、8センチを超えたりする品質マニュアルには、さすがに見かけなくなったように思います。

福岡県小郡市を中心として片道3時間以内で行ける企業を対象にISO9001やISO13485、ISO14001、ISO22000、ISO27001等のコンサルティングを行っているコンサル会社を運営する平川 雄典 氏が2003年に発行した「取る前に読む本 ISO9001編」(2000年度版)「ISOの本棚」でも紹介)は、既に6,000部を出荷したとのこと。

この本が、ISO 9001:2008規格の改定に対応して改訂されていますので紹介します

本書は、3部構成となっていますが、第3部の「規格解説編」だけでなく、第1部、第2部についても現状に合わせて改訂されています。

<<ポイント>>

ISO 9001に基づく品質マネジメントシステムの構築・運用・認証取得の筆者のノウハウをかみ砕いて解説している本。

筆者が自らのISOとの関わりの経験をもとに組織の活動と整合したやさしいマニュアルづくりから、有効性、顧客満足の継続的改善のための運用のコツ、認証取得に向けてのノウハウなどを分かり易く解説しています

本書:「取る前に読む本ISO9001編 2008年版対応」です。

警告! 読むまで取るなISO」との副題が付いています。

本書は、筆者:平川 雄典 氏にて、2009年3月にブイツーソリューションより『ISO関連特選書』として、発行されています。

本書は、書店の棚に並んでいるA4サイズと大きく、また黄色の表紙カバーに黒い帯といった目立った外観になっています。

取る前に読む本 ISO9001編2008年版対応―警告!読むまで取るなISO (ISO関連特選書)
ブイツーソリューション
発売日:2009-03-01
発送時期:在庫あり。
ランキング:200368

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

平川 雄典 が自らの経験から学んだ

ISO9001取得ノウハウ!

やさしいマニュアルをつくるヒントを満載

          →継続できるISO運営!

目からウロコが落ちると大評判!

読者の声

  • とても読みやすく、わかりやすい!
  • 今までの参考書と全然違って霧が晴れた思いです。
  • 社員のISO教育用テキストとして最適です!
  • この本にであえて本当にラッキーでした。


本書は、3部(基礎編活用のためのテクニック編規格解説編)から構成されています。

全体的にイラストや写真、フロー図といった図表類がが多数挿入されており、やさしく分かり易い解説となっています。

ざっとした概要を紹介します。

第1部の「基礎編
では、「ISOとは何か?何をしている所か?」といったところからはじまり、ISO9001、認証取得、コンサルタント、筆者の提唱するコンパクトISO等についての概要をかみ砕いて解説しています。

また第2部の「活用のためのテクニック編
では、筆者が元の勤務先の機械装置製造会社での認証取得の経験や、その後のコンサルタントとしての活動の経験で掴んだISO9001の有効な活用ノウハウについて解説しています。

ISO9001の認証取得に向けての体制づくりから、品質マネジメントシステムの構築に関連しての品質マニュアル等のQMS文書を作成するコツや、QMS構築のためのポイント等について解説しています。

例えば、「品質マニュアルの作り方」では、「ISO9001規格要求事項」→「規格の解釈(やさしい表現)」→「マニュアル化のヒント」といった要領で4.2.4項、8.2.1項などの例を挙げてどのように品質マニュアルに反映するかを解説しています。

特に筆者が提唱する『コンパクトISO』システムのための具体的な手法について、ISO9001規格の要求事項の主要な項に沿って順次解説しています。

さらにまとめとして審査を受ける当日の審査の流れについて説いています。

最後にISO9001にはじめて取り組む組織の人が疑問を感じるようなポイントについてQ&Aの形式で、「Q1:ISO9001とJISQ9001がありようですが、その違いは何ですか?」から「Q8:ISO9001の2000年版と2008年版の違いは何ですか?」までの事項について説明しています。

また『おまけ』として筆者が過去に主催していた『楽々取れるISO9001~失敗しない取得方法』と題する22回分の過去のメルマガが掲載されています。

第3部の「規格解説編」
では、ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格について、条項番号順に「0. 序文」から「8.5.3 予防処置」までを最初に枠囲みでJIS Q 9001:2008を引用し、【解説】としてそのポイントについて解説しています。

さらに巻末には、品質マネジメンの8原則、規格が要求する記録、組織マトリックス、品質マネジメントシステムフロー図の例、といった参考資料が添付されています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、現場的な視点からのISO9001に基づくQMSの構築・運用・改善のコツが筆者独特のかみ砕いた表現で具体的に分かり易く解説されています

<<まとめ>>

これから本書は、ISO9001の認証取得に取り組む組織の方には、「取る前に読む本」という趣旨で参考になると思います。

またすでに認証を取得されている組織の方でもISO9001:2008になったからといってISO9001:2000の規格要求事項に関して、実質的な変更はないので、「マニュアル等で引用されているISO9001:2000、ISO9000:2000をISO9001:2008、ISO9001:2005等に変更して終わり」というのではなく、このISOISO9001:2008への移行の機会に自社のQMSについて更なる改善に向けて品質マニュアルや関連文書を見直そうという組織の方には、本書は、かみ砕いて分かり易く書かれているので参考になると思います。

なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1部 基礎編
1. はじめに
2. ISOとは何か?何をしている所か?
3. ISO9001とは何か?
4. ISO9001は何を求めているか?
5. 今なぜ企業にISO9001が必要か
(略)
16. 審査員とコンサルタントの違い
17. コンパクトなISOを目指そう
18. コンサルティングに賭ける思い
第2部 活用のためのテクニック編
1. はじめに
2. プロジェクトチームはこうした方が良い
3. 準備期間はどの程度が適切か?
4. マニュアル作成は、こんなに時間がかかる
5. 社内のISO9001はこうなったら失敗する
(略)
27. 自力で認証取得するのもよいが…
28. 審査を受ける
29. Q&A
Q1:ISO9001とJISQ9001があるようですが、その違いは何ですか?
(略)
Q8:ISO9001の2000年版と2008年版の違いは何ですか?
おまけ 過去のメルマガ
楽々取れるISO9001~失敗しない取得方法
第3部 規格解説編
0. 序文
1. 適用範囲
2. 引用規格
3. 定義
(略)
7. 製品実現
8. 測定、分析及び改善




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ISO 9001が2008年版として2008年11月15日に追補改正されました。


これに対応してISO 9001:2000規格の関連本も2008年改正対応として発行されています。


ISO 9001の解説書も色々な立場の執筆者による解説書が発行されていますが、本日、紹介するのは、ISO審査登録機関の審査員の観点からのISO9001:2008年改正規格の解説書になります


ISO審査登録機関として登録顧客に提供してきた規格解釈の内容を盛り込み、主張してきた基本的な規格解釈の考え方を詳説する形で、今回の対応に対応した内容となっています


本書の「はじめに」で執筆者を代表して阿倍氏が本書の発行および現下の我が国のISO9001をめぐる状況について以下のように述べています。


「今回、7年ぶりに改訂することになる本書は、これまでわたしたちが審査機関として、認証登録顧客向けに別冊としてまとめて提供してきたJMAQA版「ISO9001:2000の規格解釈」の内容を盛り込み、一貫して主張してきた基本的な規格解釈の考え方を詳説する形でISO9001:2008に合わせた改訂を行った。

 改訂された本書では、ISO9001:2000で、曖昧さを残し、明瞭でなかった解釈、規格条項適用の留意点などを、ISO9001:2008に合わせて改めてわかりやすく紹介している。
(略)
 規格を活用して経営に役立てられている成功例と規格に合わせた形式運用のみに陥り、成果が思うように得られていない失敗例をよく比較してみると、成功例はいずれもトップマネジメントが、自ら強い意志をもって、具体的な品質方針を掲げ、組織全員の参加を促し、経営目標に向かって改善の努力をし、的確なシステム運用のOutput Matttersを得ていることが共通にうかがえる。 

 今後、経営環境が激変する時代を迎えることが予想される今こそ、ISO 9001に代表するマネジメントシステム規格を徹底的に活用して、経営の大幅な効率化とRe-Engineeringを成功させることで、経営を取り囲むこの難局を乗り切ることが期待される。」


<<ポイント>>


ISOの審査登録機関によるISO 9001:2008規格の解説書


本書では、これからISO9001によるQMSを構築しようとする組織及びISO9001:2000による認証を取得済みで、これからISO 9001:2008へと移行しようとする組織の関係者に向けて、審査登録機関の審査員の視点からISO9001:2008規格について解説しています


規格要求事項などについて、条文引用形式により、解釈と留意点、要求されるもの、注意すべきポイント、用語の定義等をわかりやすく解説しています。


本書:「2008年改正対応 審査員が教えるISO9001実践導入マニュアル」です。


本書は、社団法人日本能率協会審査登録センター の編著にて、2009年3月に日本能率協会マネジメントセンターより発行されています。


2008年改正対応 審査員が教えるISO9001実践導入マニュアル
日本能率協会マネジメントセンター
日本能率協会審査登録センター(編集)
発売日:2009-03-20
発送時期:通常6~7日以内に発送
ランキング:73932

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの及びカバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


経験豊富な審査員のノウハウが満載!

要求事項、注意すべきポイント、用語の定義…

ISO審査登録機関が規格解釈の要点をまとめた「導入手引き書」

本書の特徴

  • 審査員がまとめたISO9001の導入マニュアル
  • 条文引用形式により、2008年版ISO9001の要求事項をわかりやすく解説
  • ISO9001導入推進担当者のマニュアルとして利用できる

本書は、5章から構成されています。


最初に「2008年改正対応 審査員が教えるISO9001実践導入マニュアル」の使い方の説明があります。


本文中には、随所にフロー図、概念図などの多数の図表が挿入されていて分かり易い解説となっています。


ざっとした構成を紹介します。


第1章では、「ISO9001:2008変更内容の概要
と題して、今回の2008年改訂の(1.要求事項の明確化、2.曖昧さの除去、3.ISO 14001との両立性といった)狙いや改訂の経緯を中心に概観しています。


2000年版を引き継いでいるQMSの8原則の考え方、ISO9000ファミリー規格との関係、JIS化の際の変更点など、改正で積み残された課題、QMSを経営に役立てるという観点からの重要ポイント などを取り上げ解説しています。


第2章では、「ISO9001:2008要求事項と規格解釈
と題して、規格条項番ごとに、最初にJIS Q 9001:2008の要求事項を枠囲みで引用し、次いで、「解釈と留意点」、「要求されるもの」、「審査員の目」、「ISO9000の用語の定義」といった要領で詳しく解説しています。この章が本書のメインとなる箇所でもあります。


とりわけ、「審査員の目」の箇所は、その要求事項のなかでも肝となる部分をシンプルに現場的な視点から解説しています。


このような記載の要領は、同審査機関による他のISO27001やISO22000を対象とした「審査員が教える 実践導入マニュアル」とも同様の構成となっています。


第3章では、「 主な業種での適用のあり方
と題して、代表的な業種での、対象となる分野、適用の考え方、留意すべき要求項目などを解説しています。建設分野ソフトウェア分野、医療分野、食品分野、サービス分野が取り上げられ解説されています。


第4章では、「ISO認証を取り巻く環境と経営に役立つ審査
と題して、平成20年7月29日の経済産業省の「マネジメントシステムの信頼性確保のためのガイドライン」にまつわる社会動向、認証制度の課題、真に経営に役立つ審査とはどのような審査かについて考察しています。


第5章では、「認証プロセスとポイント
と題して、これからISOの認証を取得する組織のために、ISO認証の仕組み、認証制度、認証を受けるためのプロセス、各プロセスにおける手順、ポイント等を解説しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


ISO9001:2008(JIS Q9001:2008)規格の要求事項の本質は同じはずで、特にコンサルタントでも審査員でも誰が解説しても変わるはずものではありません。


しかしながら審査員は、審査員としての強みを有しています。


それは、例えば、審査員は、組織のQMSの構築・運用等でどのような点について組織が分かりにくいのか、間違いやすいのかなどの多数の審査現場を通しての得難い情報を把握していことです。


その意味で、本書のような審査員ならではの解説書としてのカラーが生まれていると思います


<<まとめ>>


本書は、ISO審査登録機関の審査員視点からの規格解釈の要点をまとめた導入手引書です


これから認証取得を計画している組織、あるいは、2008年版への移行審査を計画している組織の関係者には、本書は、自社のQMSの見直し等に参考になる情報が要領よくまとめられており、お薦めの一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 ISO9001:2008変更内容の概要
第2章 ISO9001:2008要求事項と規格解釈
第3章 主な業種での適用のあり方
第4章 ISO認証を取り巻く環境と経営に役立つ審査
第5章 認証プロセスとポイント





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