内部監査は、ISOマネジメントシステムの活動の中でも組織のマネジメントシステムの適切性、妥当性、有効性などをチェックし、改善していく観点において極めて重要な位置づけになります。


ISO9001:2008JISQ9001:2008)規格の8.2.2項:「内部監査」でも、『品質マネジメントシステムが,個別製品の実現の計画に適合しているか、この規格の要求事項に適合しているか、及び組織が決めた品質マネジメントシステム要求事項に適合しているか。』といった点が満たされているかを明確にすることが内部監査の目的と規定されています。


しかしこの内部監査が形式的なものに陥ると確実に組織のQMSの形骸化へと進んでしまいます。


本書の「まえがき」の冒頭でもJAB(日本適合性認定協会)のアンケート結果で半数以上の企業が『自社の内部監査は目的を果たしていない』と考えているとしています。

上記の「まえがき」で筆者は、ISO9001における内部監査の役割についてTQM活動との関連も含めて以下のように述べています。


内部監査は問題の発見と改善後の維持に活用し、発見された問題をTQMの考え方と手法で解決していくことが、品質マネジメントシステムを継続的に運用、改善するために大変効果的である。すなわち、内部監査でISO9001TQMを融合させることでもある。


本書は、『内部監査の実際』のシリーズのISO9001:2008版改正に対応した第3版になりますが、2001年9月に発行のISO9001:2000の発行後から今日に至るまでの間に蓄積された内部監査技術情報等を参考に、以下のようなストーリーにてその内容を見直したものとなっています。


  1. 内部監査とは
  2. TQMの監査との違い
  3. 監査のやり方
  4. 内部監査のために知っておくべき管理技術
  5. 内部監査の活用の視点
  6. 内部監査の指摘事項についての再発防止策の考え方
  7. これからの監査についての考え方

<<ポイント>>


ISO9001内部監査についての解説の定番書で、規格の2008年版改訂を反映し構成・内容を見直した第3版。


本書は、内部監査とはどのようなものかからはじまり、指摘事項の原因究明と対策はどのように考えたらよいかなど、組織に役立つ内部監査のノウハウを実務的に解説しています。


とくにISO9001に関わる組織のQMSに必要なプロセス等についての問題の発見から改善・維持改善までの活動に役立ち、内部監査の本来の目的が理解できると評価されてきた本です


本書:「ISO 9001:2008 内部監査の実際」です。


本書は、著者:上月 宏司 氏にて、2009年3月に日本規格協会より発行されています。同社の『内部監査の実際』シリーズの第3版で「Management System ISO SERIES」の一冊になります。


ISO9001:2008内部監査の実際 (Management System ISO SERIES)
日本規格協会
発売日:2009-03
発送時期:通常5~7日以内に発送
ランキング:51969

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


組織に役立つ内部監査のノウハウを惜しみなく伝授!

ISO 9001内部監査員の定番書,

改訂版発行!

  • 2008年版 ISO 9001を反映
  • 構成・内容を見直して一層の使いやすさを追求
  • 実例を充実

内部監査の形骸化に歯止めをかける


本書は、7章から構成されています。


全体的にフロー図や概念図、またチェックシート、チェックリスト、不適合の指摘の仕方の事例、様式例といった多数の図表を交えて分かり易い解説となっています。


各章のざっとした概要を紹介します。


第1章では、「内部監査とはどのようなものか
と題して、内部監査の意義を理解する上で基本的な「内部監査がなぜ必要か?」、「内部監査とはどのようなものか」、「内部監査ではどんなことをするか」、「内部監査を行うために何を準備しておくべきか」といった内部監査のABC部分について分かり易く解説しています。

第2章では、「TQMの中での監査の種類と内部監査との関連はあるのか
と題して、ISO9001の規格で要求されている内部監査についてTQMの中でも実施されてきた方針管理に関わるトップ診断を中心にその目的、手順、役割等を解説しています。

またその他の(PLP監査、製品品質監査、量産立上がり監査、工程監査、標準化監査、特別監査)は、どのようなことを実施するかの概要を解説しています。

さらにISO9001の内部監査TQMでの監査とは何が違うのかを整理した上で、内部監査TQMの監査を対比し、両者の融合がどのように役立つかについて説いています。

第3章では、「上手な内部監査のやり方
と題して、ISO9001の8.2.2項を考慮した内部監査の7つのステップ(1.事前準備→2.監査作業の実施→…(略)…→7.是正処置の実施、8.フォローアップの実施)に沿って、ISO19011の指針に基づき、具体的にどのように監査を進めるかを解説しています。

とくに事前準備で行うべきこと監査の具体的な進め方監査後打合せにおいて実施すべきこと監査報告書に記載するべき内容プロセスの改善の観点からの被監査部門での監査報告書の検討フォローアップによる再発防止の確認といったポイント(『組織内で監査を計画し、客観的証拠である業務遂行上の規範(規格、手順書、作業各種ルール。帳票など)及び実作業を調査して、QMSが適正に機能しているかを調査する手順』など)について具体的な事例を交えて分かり易く解説しています。


第4章では、「監査技術を身につけるために知っているとよいこと
と題して、まず「監査基準であるISO 9001とはどのような内容か」について、ISO9001の制定・改正の経緯から、ISO9001に基づくQMSにおける品質管理、品質保証との関連、ISO9001に基づくQMSとTQMにおける品質保証体制の違いなどを説き、さらにISO9001の基本思想と2008年版における主要な変更ポイントについて解説しています。


次いで、「品質マニュアルは何のために作成するか」として、品質マニュアルの定義からその監査基準としての位置づけやその内容について解説しています。


また審査登録制度の概要を説明しています。


内部監査の積極的活用の観点からISO9001とTQMとの融合化、審査登録機関の審査と内部監査との違い、内部監査で知っていると有効な管理技術として「方針管理」、「日常管理」、「計測管理」、「5S」を取り上げ、内部監査への適用について解説しています。


第5章では、「内部監査をどのように活用するか
と題して、内部監査の活用について、『ISO9001に基づくQMSの導入から審査登録まで』にすべき活動の概要と、とくに導入準備段階で行う内部監査のポイントについて取り上げ、現状把握のために行う内部監査の方法について事例を挙げてその要領や留意ポイント等を解説しています。


第6章では、「プロセス改善につながる是正処置はどうしたらよいか
と題して、内部監査の具体例に基づいて、指摘内容の是正の仕方とその徹底をどのようにすべきかを解説しています。


不適合の事例を「1.「意図」に不適合」、「2.「実施状況」で不適合」、「3.「有効性」で不適合」の3つに区分し解説しています。


また観察事項について「原因が現象として現れたプロセスだけに焦点を合わせた指摘だとマネジメントシステムの奥に潜んでいる問題まで踏み込めないときに、被監査側にさらに踏み込んで調査をしてプロセス改善につなげて欲しい場合と考えるとよい」として例を挙げて解説しています。


さらに「内部監査での是正処置とはどのようなことをするのか」/「品質マネジメントシステムがより確実になったかの評価の仕方」/「是正処置の事例」/「是正処置の日常業務への定着はどのように行うか」といった事項についてプロセス改善につながる是正処置の考え方について事例を交えて解説しています。


第7章では、「これからの内部監査について考えよう
と題して、TQMとの融合も考慮したこれからの内部監査について考察しています。


TQMとはどのようなものかとの確認にはじまり、ISO 9001に対してTQMの活用の仕方や今後の内部監査等に関して、ISO9001とTQMとの融合の接点としての内部監査のあり方など提示しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


本書では、内部監査とはどのようなものかからはじまり内部監査の基本について解説し、ISO9001の有効性を継続的に改善していく観点からのISO9001とTQMとの融合化といった内容を交えながら内部監査により見いだされた指摘事項の原因究明と対策はどのように考えたらよいかなど、組織に役立つ内部監査のノウハウを分かり易く解説しています。


<<まとめ>>


本書は、「ISO9001内部監査員の定番書」として築いてきた評判に違わず、分かり易い内部監査の解説書となっています。


最新の情報を反映して構成・内容を見直されており、とくに組織に役立つ内部監査のための考え方等のノウハウについて具体的に説いています。


本書は、組織の内部監査が形式的であったり、マンネリ化しているのではとの問題を感じている組織の内部監査員をはじめ、改善効果を着実なものとしたいと考えているQMSの関係者には、読んで頂きたい一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 内部監査とはどのようなものか
第2章 TQMの中での監査の種類と内部監査との関連はあるのか
第3章 上手な内部監査のやり方
第4章 監査技術を身につけるために知っているとよいこと
第5章 内部監査をどのように活用するか
第6章 プロセス改善につながる是正処置はどうしたらよいか
第7章 これからの内部監査について考えよう





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ISO 9001は、仕事を進める上での約束事を書いた品質マニュアルを作成し、作った品質マニュアル通りに実施することを求めている。業務が円滑に流れ、品質のバラツキをおさえ、納期遅れのない、お客様とトラブルを生じない製品やサービスを提供し顧客満足を高めるためだ。

「ISOは大変」と言っている会社の多くが、間違った取り組みをしている。

その一つが膨大なマニュアルを作っていることだ。

多いところでは厚さ5センチを超えるマニュアルを作っている。

なかには、8センチを超えるものまである。

ISO9001は膨大なマニュアルを作れとは要求していない。

私が推奨するコンパクトISOなら、2~3ミリ程度のマニュアルが1冊あれば済む。」

冒頭から少し長い引用となりましたが、本書の雰囲気を知って頂く意味で取り上げてみました。

最近は、コンパクトなQMS文書が増えて、5センチを超えたり、8センチを超えたりする品質マニュアルには、さすがに見かけなくなったように思います。

福岡県小郡市を中心として片道3時間以内で行ける企業を対象にISO9001やISO13485、ISO14001、ISO22000、ISO27001等のコンサルティングを行っているコンサル会社を運営する平川 雄典 氏が2003年に発行した「取る前に読む本 ISO9001編」(2000年度版)「ISOの本棚」でも紹介)は、既に6,000部を出荷したとのこと。

この本が、ISO 9001:2008規格の改定に対応して改訂されていますので紹介します

本書は、3部構成となっていますが、第3部の「規格解説編」だけでなく、第1部、第2部についても現状に合わせて改訂されています。

<<ポイント>>

ISO 9001に基づく品質マネジメントシステムの構築・運用・認証取得の筆者のノウハウをかみ砕いて解説している本。

筆者が自らのISOとの関わりの経験をもとに組織の活動と整合したやさしいマニュアルづくりから、有効性、顧客満足の継続的改善のための運用のコツ、認証取得に向けてのノウハウなどを分かり易く解説しています

本書:「取る前に読む本ISO9001編 2008年版対応」です。

警告! 読むまで取るなISO」との副題が付いています。

本書は、筆者:平川 雄典 氏にて、2009年3月にブイツーソリューションより『ISO関連特選書』として、発行されています。

本書は、書店の棚に並んでいるA4サイズと大きく、また黄色の表紙カバーに黒い帯といった目立った外観になっています。

取る前に読む本 ISO9001編2008年版対応―警告!読むまで取るなISO (ISO関連特選書)
ブイツーソリューション
発売日:2009-03-01
発送時期:在庫あり。
ランキング:200368

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

平川 雄典 が自らの経験から学んだ

ISO9001取得ノウハウ!

やさしいマニュアルをつくるヒントを満載

          →継続できるISO運営!

目からウロコが落ちると大評判!

読者の声

  • とても読みやすく、わかりやすい!
  • 今までの参考書と全然違って霧が晴れた思いです。
  • 社員のISO教育用テキストとして最適です!
  • この本にであえて本当にラッキーでした。


本書は、3部(基礎編活用のためのテクニック編規格解説編)から構成されています。

全体的にイラストや写真、フロー図といった図表類がが多数挿入されており、やさしく分かり易い解説となっています。

ざっとした概要を紹介します。

第1部の「基礎編
では、「ISOとは何か?何をしている所か?」といったところからはじまり、ISO9001、認証取得、コンサルタント、筆者の提唱するコンパクトISO等についての概要をかみ砕いて解説しています。

また第2部の「活用のためのテクニック編
では、筆者が元の勤務先の機械装置製造会社での認証取得の経験や、その後のコンサルタントとしての活動の経験で掴んだISO9001の有効な活用ノウハウについて解説しています。

ISO9001の認証取得に向けての体制づくりから、品質マネジメントシステムの構築に関連しての品質マニュアル等のQMS文書を作成するコツや、QMS構築のためのポイント等について解説しています。

例えば、「品質マニュアルの作り方」では、「ISO9001規格要求事項」→「規格の解釈(やさしい表現)」→「マニュアル化のヒント」といった要領で4.2.4項、8.2.1項などの例を挙げてどのように品質マニュアルに反映するかを解説しています。

特に筆者が提唱する『コンパクトISO』システムのための具体的な手法について、ISO9001規格の要求事項の主要な項に沿って順次解説しています。

さらにまとめとして審査を受ける当日の審査の流れについて説いています。

最後にISO9001にはじめて取り組む組織の人が疑問を感じるようなポイントについてQ&Aの形式で、「Q1:ISO9001とJISQ9001がありようですが、その違いは何ですか?」から「Q8:ISO9001の2000年版と2008年版の違いは何ですか?」までの事項について説明しています。

また『おまけ』として筆者が過去に主催していた『楽々取れるISO9001~失敗しない取得方法』と題する22回分の過去のメルマガが掲載されています。

第3部の「規格解説編」
では、ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格について、条項番号順に「0. 序文」から「8.5.3 予防処置」までを最初に枠囲みでJIS Q 9001:2008を引用し、【解説】としてそのポイントについて解説しています。

さらに巻末には、品質マネジメンの8原則、規格が要求する記録、組織マトリックス、品質マネジメントシステムフロー図の例、といった参考資料が添付されています。

<<本書で何が学べるか?>>

本書では、現場的な視点からのISO9001に基づくQMSの構築・運用・改善のコツが筆者独特のかみ砕いた表現で具体的に分かり易く解説されています

<<まとめ>>

これから本書は、ISO9001の認証取得に取り組む組織の方には、「取る前に読む本」という趣旨で参考になると思います。

またすでに認証を取得されている組織の方でもISO9001:2008になったからといってISO9001:2000の規格要求事項に関して、実質的な変更はないので、「マニュアル等で引用されているISO9001:2000、ISO9000:2000をISO9001:2008、ISO9001:2005等に変更して終わり」というのではなく、このISOISO9001:2008への移行の機会に自社のQMSについて更なる改善に向けて品質マニュアルや関連文書を見直そうという組織の方には、本書は、かみ砕いて分かり易く書かれているので参考になると思います。

なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1部 基礎編
1. はじめに
2. ISOとは何か?何をしている所か?
3. ISO9001とは何か?
4. ISO9001は何を求めているか?
5. 今なぜ企業にISO9001が必要か
(略)
16. 審査員とコンサルタントの違い
17. コンパクトなISOを目指そう
18. コンサルティングに賭ける思い
第2部 活用のためのテクニック編
1. はじめに
2. プロジェクトチームはこうした方が良い
3. 準備期間はどの程度が適切か?
4. マニュアル作成は、こんなに時間がかかる
5. 社内のISO9001はこうなったら失敗する
(略)
27. 自力で認証取得するのもよいが…
28. 審査を受ける
29. Q&A
Q1:ISO9001とJISQ9001があるようですが、その違いは何ですか?
(略)
Q8:ISO9001の2000年版と2008年版の違いは何ですか?
おまけ 過去のメルマガ
楽々取れるISO9001~失敗しない取得方法
第3部 規格解説編
0. 序文
1. 適用範囲
2. 引用規格
3. 定義
(略)
7. 製品実現
8. 測定、分析及び改善




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ISO 9001が2008年版として2008年11月15日に追補改正されました。


これに対応してISO 9001:2000規格の関連本も2008年改正対応として発行されています。


ISO 9001の解説書も色々な立場の執筆者による解説書が発行されていますが、本日、紹介するのは、ISO審査登録機関の審査員の観点からのISO9001:2008年改正規格の解説書になります


ISO審査登録機関として登録顧客に提供してきた規格解釈の内容を盛り込み、主張してきた基本的な規格解釈の考え方を詳説する形で、今回の対応に対応した内容となっています


本書の「はじめに」で執筆者を代表して阿倍氏が本書の発行および現下の我が国のISO9001をめぐる状況について以下のように述べています。


「今回、7年ぶりに改訂することになる本書は、これまでわたしたちが審査機関として、認証登録顧客向けに別冊としてまとめて提供してきたJMAQA版「ISO9001:2000の規格解釈」の内容を盛り込み、一貫して主張してきた基本的な規格解釈の考え方を詳説する形でISO9001:2008に合わせた改訂を行った。

 改訂された本書では、ISO9001:2000で、曖昧さを残し、明瞭でなかった解釈、規格条項適用の留意点などを、ISO9001:2008に合わせて改めてわかりやすく紹介している。
(略)
 規格を活用して経営に役立てられている成功例と規格に合わせた形式運用のみに陥り、成果が思うように得られていない失敗例をよく比較してみると、成功例はいずれもトップマネジメントが、自ら強い意志をもって、具体的な品質方針を掲げ、組織全員の参加を促し、経営目標に向かって改善の努力をし、的確なシステム運用のOutput Matttersを得ていることが共通にうかがえる。 

 今後、経営環境が激変する時代を迎えることが予想される今こそ、ISO 9001に代表するマネジメントシステム規格を徹底的に活用して、経営の大幅な効率化とRe-Engineeringを成功させることで、経営を取り囲むこの難局を乗り切ることが期待される。」


<<ポイント>>


ISOの審査登録機関によるISO 9001:2008規格の解説書


本書では、これからISO9001によるQMSを構築しようとする組織及びISO9001:2000による認証を取得済みで、これからISO 9001:2008へと移行しようとする組織の関係者に向けて、審査登録機関の審査員の視点からISO9001:2008規格について解説しています


規格要求事項などについて、条文引用形式により、解釈と留意点、要求されるもの、注意すべきポイント、用語の定義等をわかりやすく解説しています。


本書:「2008年改正対応 審査員が教えるISO9001実践導入マニュアル」です。


本書は、社団法人日本能率協会審査登録センター の編著にて、2009年3月に日本能率協会マネジメントセンターより発行されています。


2008年改正対応 審査員が教えるISO9001実践導入マニュアル
日本能率協会マネジメントセンター
日本能率協会審査登録センター(編集)
発売日:2009-03-20
発送時期:通常6~7日以内に発送
ランキング:73932

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの及びカバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


経験豊富な審査員のノウハウが満載!

要求事項、注意すべきポイント、用語の定義…

ISO審査登録機関が規格解釈の要点をまとめた「導入手引き書」

本書の特徴

  • 審査員がまとめたISO9001の導入マニュアル
  • 条文引用形式により、2008年版ISO9001の要求事項をわかりやすく解説
  • ISO9001導入推進担当者のマニュアルとして利用できる

本書は、5章から構成されています。


最初に「2008年改正対応 審査員が教えるISO9001実践導入マニュアル」の使い方の説明があります。


本文中には、随所にフロー図、概念図などの多数の図表が挿入されていて分かり易い解説となっています。


ざっとした構成を紹介します。


第1章では、「ISO9001:2008変更内容の概要
と題して、今回の2008年改訂の(1.要求事項の明確化、2.曖昧さの除去、3.ISO 14001との両立性といった)狙いや改訂の経緯を中心に概観しています。


2000年版を引き継いでいるQMSの8原則の考え方、ISO9000ファミリー規格との関係、JIS化の際の変更点など、改正で積み残された課題、QMSを経営に役立てるという観点からの重要ポイント などを取り上げ解説しています。


第2章では、「ISO9001:2008要求事項と規格解釈
と題して、規格条項番ごとに、最初にJIS Q 9001:2008の要求事項を枠囲みで引用し、次いで、「解釈と留意点」、「要求されるもの」、「審査員の目」、「ISO9000の用語の定義」といった要領で詳しく解説しています。この章が本書のメインとなる箇所でもあります。


とりわけ、「審査員の目」の箇所は、その要求事項のなかでも肝となる部分をシンプルに現場的な視点から解説しています。


このような記載の要領は、同審査機関による他のISO27001やISO22000を対象とした「審査員が教える 実践導入マニュアル」とも同様の構成となっています。


第3章では、「 主な業種での適用のあり方
と題して、代表的な業種での、対象となる分野、適用の考え方、留意すべき要求項目などを解説しています。建設分野ソフトウェア分野、医療分野、食品分野、サービス分野が取り上げられ解説されています。


第4章では、「ISO認証を取り巻く環境と経営に役立つ審査
と題して、平成20年7月29日の経済産業省の「マネジメントシステムの信頼性確保のためのガイドライン」にまつわる社会動向、認証制度の課題、真に経営に役立つ審査とはどのような審査かについて考察しています。


第5章では、「認証プロセスとポイント
と題して、これからISOの認証を取得する組織のために、ISO認証の仕組み、認証制度、認証を受けるためのプロセス、各プロセスにおける手順、ポイント等を解説しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


ISO9001:2008(JIS Q9001:2008)規格の要求事項の本質は同じはずで、特にコンサルタントでも審査員でも誰が解説しても変わるはずものではありません。


しかしながら審査員は、審査員としての強みを有しています。


それは、例えば、審査員は、組織のQMSの構築・運用等でどのような点について組織が分かりにくいのか、間違いやすいのかなどの多数の審査現場を通しての得難い情報を把握していことです。


その意味で、本書のような審査員ならではの解説書としてのカラーが生まれていると思います


<<まとめ>>


本書は、ISO審査登録機関の審査員視点からの規格解釈の要点をまとめた導入手引書です


これから認証取得を計画している組織、あるいは、2008年版への移行審査を計画している組織の関係者には、本書は、自社のQMSの見直し等に参考になる情報が要領よくまとめられており、お薦めの一冊です


なお本書の主要目次は、以下の内容です。
第1章 ISO9001:2008変更内容の概要
第2章 ISO9001:2008要求事項と規格解釈
第3章 主な業種での適用のあり方
第4章 ISO認証を取り巻く環境と経営に役立つ審査
第5章 認証プロセスとポイント





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ISO 9001:2008規格への追補改訂に伴ってISO 9001:2000に関する解説書が改訂発行されてきています。


このシリーズの本がそういうコンセプトで規格されているようですが、若い世代からトップまでの読者層をターゲットに、平易な文章と親しみやすいイラストを用いて、基本から次のステップへのガイドまでといった広い範囲をカバーして、ISO 9001の認証を取得する組織の関係者が最初に読む本、あるいは、社内のQMSの教育テキスト等として幅広く活用されてきた「やさしいシリーズ」のISO 9000の入門書が改訂発行されています


2002年に発売され、ISO 9000ファミリー規格の入門書として評判が高かった本書ですが、ISO 9001:2008の改正内容を盛り込んでリニューアル発行されていますので紹介します。


本書の「はじめに」で筆者は、今回のISO 9001の改訂とISO 9001の活用に関して、以下のように述べています。


本書に対する筆者の考え方の一端が伺える言葉と思われ、紹介します。


ISO 9001は、仕事の方法(how to do)を示したものではありません。組織が備えていなければならない要件(留意事項、what to do)をまとめたもので、規格制定の当所から専門家でも規格の理解の仕方に幅がありました。規格は解釈すべきではなく、規格の意図を理解すべきだと言われてきました。それでも規格の意図が伝わらない箇所をできる限り読み手に本意が理解できるよう規格の文言の見直しが行われ、2008年11月15日に追補改正版(ISO 9001:2008)が発行されました。
(略)
ISO 9001の規格は要求事項規格ではありますが、お客様から信頼を得て儲かる会社にするために、マネジメントシステムの質を高めるための指針と言えます。審査登録制度は、自己責任の表明と情報開示による企業の透明性の向上から信頼される企業に体質を変えるためのシステムであることの理解が定着してきたためだと思われます。


<<ポイント>>


ISO 9000ファミリー規格の基本を学ぶ入門書の定番本の2008年改訂対応版。


以下の内容が本書のテーマとなっています。


  1. ISO 9001と何か、また規格の意図する点をどう読むか
  2. 審査登録制度の意義
  3. 上手なISO 9000ファミリー規格の活用法

ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008:「品質マネジメントシステム−要求事項」)の概要、内部監査と審査登録制度、品質マネジメントシステムの組織への上手な導入と維持の仕方などをわかりやすく解説


ISO 9001:2008の追補改正の主な変更点の解説、それに伴うQMSの見直しの着眼点など最新の情報が反映され、ISO 9001の導入に成功した企業の事例などが追加され充実されています


本書:「ISO9000入門 改訂版―2008年改正対応」です。


本書は、上月 宏司 氏、ならびに 井上 道也 氏の共著にて、2009年2月に日本規格協会より同社の「やさしいシリーズ1」として発行されています。


 ISO9000入門のjpg画像
日本規格協会
発売日:2009-02
発送時期:在庫あり。
ランキング:117620

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


ISO 9000のいろはを知るために役立つ

改訂版!

  • 内容を見直しで最新の情報へ
  • 具体例を充実

本書は、料亭の不祥事に触れ、ISO9001の顧客重視の意義を確認するプロローグではじまります。


5つの章から構成されています。


本書でも、全般的にイラストが多用され、親しみやすく平易に解説されているのは、他の「やさしいシリーズ」とも同様です。


ざっと章の構成を紹介します。


第1章では、「ISO 9000ファミリー規格を学ぶ前に
と題し、標準、標準化とはから始まり、標準化の意義を確認し、現状を“見える化”し、改善した結果について“見える化”による標準化を図るなど解説し、標準化活動について、1.何をやるか(基準)、2.どうやるか(手順)、3.結果は良いかの流れが標準化活動とまとめています。


第2章では、「ISO 9001って何?
と題し、ISO 9001について概観していきます。ISO 9001が誕生した経緯、ISO 9000のファミリー規格の構成、ISO 9001の変遷をたどり、ISO 9001:2008規格の主な変更点(一般(1.1)、是正処置(8.5.2)及び予防処置(8.5.3)までの17項目の主な改正内容について解説しています。またISO 9001が規定する要求事項の意図は何かについて、品質マネジメントシステムの概念、プロセス、品質マネジメントの8原則などについて解説し、規格の意図について序文、適用範囲(箇条1)、品質マネジメントシステム(箇条4)、経営者の責任(箇条5)、資源の運用管理(箇条6)、製品実現(箇条7)、測定、分析及び改善(箇条8)解説し、同じ要領で、ISO 9001:2008の主な変更点の意図について解説しています。またISOとTQM(Total Quality Management)との関係、以下のISO 9001の5つの要求事項のポイントを詳解しています。


  1. 品質方針とマネジメントレビュー(組織をあげての継続的改善)
  2. プロセスの監視及び測定(業務遂行の出来映えの監視と身の回りの継続的改善)
  3. 内部監査(自分を知って自律的なプロセス改善)
  4. 文書管理(プロセスの見える化)
  5. 記録の管理(プロセスの実行の証明と改善データの確保)

第3章では、「内部監査と審査登録制度とは?
と題し、内部監査の意義及び審査登録制度の概要について解説しています。


第4章では、「ISO 9001の上手な導入(審査登録)と維持の仕方は?
と題し、ISO9001の導入(審査登録)と維持についての理解しておくべきポイントについて審査登録が企業の経営に有効なインパクトを持つにはといった観点から、どのように点検・整理(構築)するべきかの手順、継続的改善、ISO 9001審査登録・維持のポイントと工夫すべき手順などを解説しています。さらにISO 9001:2008による見直しの着眼点について、一般(0.1)~製品の監視及び測定(8.2.4)に至る7項目を取り上げ解説しています。


第5章では、「導入に成功した企業
と題し、ISO 9001の導入によって企業の収益を左右する内部要因を改善した5社(A社(計測器メーカ)/B社(サービス業)/S社(建設設備工事会社)/Y社(採石会社)/O社(電線メーカ))の事例を紹介しています。


<<ISO 9001:2008の関係書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『ISO 9001:2008』に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか?>>


何かを学ぶ上で入門書との出会いというのは重要ですが、なかなか良い入門書というのは少ないようにも思います。


良い入門書の要件は、以下のようなものではないかと思っています。


  • 想定される読者ターゲットが明確になっている
  • 内容が平易である
  • しっかりと基本・本質が押さえされている
  • 次のステップ良いガイドとなる

このことはなかなか難しく、筆者において、専門性のみならず、文章技術に加え、コーチングの心得等も必要になります。


本書は、上記のような入門書の要件がしっかりと押さえられたISO 9000の入門のための良書と思います。


<<まとめ>>


本書の「おわりに」で本書は、「経営者に読んで貰えるとありがたいが、時間的にもそうはいかないだろうとして、若手のスタッフや推進リーダーの方々に読んで頂いて、自己啓発、トップマネジメントへの提言、社会教育用の教材にして頂ければ」と述べています。


しかしながら私は、本書は、若手のスタッフや推進リーダーの方々に加え、どうしても経営者やマネジャーの方々にこそ読んで頂き、改めてISO 9001の有効活用を見直す契機にして頂きたいと思います。


なお本書の主要目次は、以下です。
第1章 ISO 9000ファミリー規格を学ぶ前に
1.1 標準とは? 標準化とは?
1.2 標準化のメリットとは?
1.3 標準化のデメリットとは?
1.4 身近な話での標準化の意義を考えてみよう
第2章 ISO 9001って何?
2.1 ISO 9001の誕生
2.2 ISO 9000ファミリー規格の全体構成
2.3 ISO 9001の変遷
2.4 ISO 9001:2008の主な変更点
2.5 ISO 9001が規定する要求事項(組織が備えるべき要件)の意図とは?
2.6 ISO 9001とTQMはどのような関係か?
2.7 ISO 9001要求事項のポイントは何か?
第3章 内部監査と審査登録制度とは?
3.1 内部監査とはどのようなことなのか?
3.2 審査登録制度とはどのようなものか?
第4章 ISO 9001の上手な導入(審査登録)と維持の仕方は?
4.1 ISO 9001の導入(審査登録)とはどのようなことか?
4.2 品質マネジメントシステムをどのように点検・整理(構築)するのか?
4.3 品質マネジメントシステムの継続的改善とはどのような意味があるのか?
4.4 ISO 9001審査登録・維持のポイント
4.5 ISO 9001:2008による見直しの着眼点とは何か?
第5章 導入に成功した企業
5.1 A社(計測器メーカ)の事例
5.2 B社(サービス業)の事例
5.3 S社(建設設備工事会社)の事例
5.4 Y社(採石会社)の事例
5.5 O社(電線メーカ)の事例





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ISO 9001:2000規格が追補として改正され、2008年11月15日には、第4版規格のISO 9001:2008が発行されています。


これに連動して昨年末(2008年12月20日)には、ISO 9001:2008規格の完全一致翻訳規格のJIS Q 9001:2008が発行されています。


ISO 9001:2008に関わる関連書籍の発行がこれから計画されているようです。


本日は、2008年改正対応の品質マネジメントシステム規格国内委員会監修にて、規格の意図を解説している書籍を紹介します。

ISO 9001:2000の公式的な観点に基づく『規格の意図の解決書』としてすでに2002年にISO/TC 176エキスパートの飯塚 悦功 先生、棟近 雅彦 先生、住本 守 氏、加藤 重信 氏の共著にて、ISO/TC 176国内対策委員会のレビューのもと日本規格協会より発行されている前著『ISO 9000 要求事項及び用語の解説』の改訂版になります。

本書の「まえがき」で著者を代表して飯塚 悦功 先生が記述していますが、「2008年ISO 9001追補改正版は、実質的にはISO 9001:2000と同一であり、要求事項に追加も変更もなく、適用において実質的に変化はないものと見なされている」ので「追補改正版の解説は前版と酷似した内容となるが、追補改正にあわせた改訂を施し、またこれまでの運用実績をもとに解説を増強した書の存在意義がある」、また「追補改正の名のもとに、どこを何故変えたのかを丁寧に説明する解説書も必要」との観点から改訂されたとのことです。


<<ポイント>>


品質マネジメントシステム規格国内委員会監修によるISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)規格の意図を解説した書籍


本書は、3部から構成され、


第1部では、ISO 9001 規格の2008年追補改正版の基本的な特徴ISO 9001の追補改正の審議経緯ISO 9001:2008規格の要求事項の意図の解説、またISO 9001のこれまでの概観認証制度とISO 9000ファミリーのこれからの解説


そして第2部では、ISO 9000:2005JIS Q 9000:2006)に基づく用語の解説


さらに第3部では、ISO 9001:2008JIS Q 9001:2008)の要求事項の解説


といった構成になっています。


本書:「ISO9001:2008(JIS Q9001:2008)要求事項の解説」です。


本書は、品質マネジメントシステム規格国内委員会の監修、ならびに飯塚 悦功 先生、棟近 雅彦 先生、住本 守 氏、平林 良人 氏、福丸 典芳 氏にて2008年12月に日本規格協会より発行されています。


ISO9001:2008(JIS Q9001:2008)要求事項の解説
日本規格協会
発売日:2008-12
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:4123

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


ISO/TC 176 日本代表委員が、ISO 9001 関係者のバイブルを、

いち早く2008年改正対応

我が国で唯一の、

品質マネジメントシステム規格国内委員会監修による

規格の意図を解説した書

ISO 9001という規格が何を要求しているのかを正しく知りたい方にお勧め

改正内容を踏まえた要求事項の正しい解釈


本書は、3部より構成されています。


第1部では、「ISO 9001要求事項 規格の基本的性格
と題して、最初に「ISO 9001規格 2008年追補改正」の全体を総括した上で、ISO 9001の追補改正審議の経緯について、会議の状況、定期見直し、規格の仕様書、追補作業の流れ、とくに審議中に議論となったとされる「Output Matters」と呼ばれる「品質マネジメントシステムが認証されても、そのアウトプットである製品の品質が保証されるとは限らない」との問題に関わる検討経緯、ISO 9000ファミリー規格及び支援規格の規格開発状況、ISO 9001:2008追補改正版の特徴について、規格の構成に関わる特徴、ISO 9001の基本的性格に関わる特徴、ISO 9001の品質マネジメントシステムモデルに関わる特徴などを概観しています。そして、ISO 9001 要求事項の意図の理解のためにとして、「(1)アウトソース及び購買」から「(11)データの分析」までを解説しています。さらに「ISO 9001のこれまでとこれから」として、ISO 9001のこれまでの位置づけを総括し、ISO 9000ファミリー規格の将来について考察しています。


第2部では、「ISO 9000:2005 用語の解説
と題して、ISO 9000:2005で定義されている各用語について、JIS Q 9000:2006の訳語に基づいて解説しています。とくにISO 9000:2005の主要な用語について、定義されている内容の本質や背景面、さらには関連用語との差異、訳語の選択といった面から解説しています。ここでは、ISO 9000:2005(JIS Q 9000:2006)の定義が最初にわく囲みで示され、続いてその解説が記載されるという構成になっています。ここでの用語は、ISO 9000の順序に沿って「品質に関する用語」、「マネジメントに関する用語」、「組織に関する用語」、「プロセス及び製品に関する用語」、「特性に関する用語」、「適合性に関する用語」、「文書に関する用語」、「評価に関する用語」、「監査に関する用語」、「測定プロセスの品質保証に関する用語」の内容で解説されています。


第3部では、「ISO 9001:2008 要求事項の解説
と題して、ISO 9001:2008(JIS Q 9001:2008)規格について、1.2項の「適用」ならびに4.1項の「品質マネジメントシステム 一般要求事項」から8.5.3項の「予防処置」までの要求事項について、最初にわく囲みで規格の内容があり、次いで解説が、さらに要所に「品質マネジメントシステム及びプロセスアプローチに関する要点」といった例のように要求事項のポイントが箇条書きでまとめられるという展開で前著の流れを踏襲した構成となっています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書は、品質マネジメントシステム規格国内委員会監修によるISO 9001:2008規格の意図を解説した書籍です


<<まとめ>>


ISO 9001という規格が何を要求しているのかをしっかり理解しておきたい方には必要な本と思われます


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1部 ISO 9001要求事項 規格の基本的性格
1. ISO 9001規格 2008年追補改正
2. ISO 9001の追補改正審議
3. ISO 9001:2008追補改正版の特徴
4. ISO 9001要求事項の意図の理解のために
5. ISO 9001のこれまでとこれから
第2部 ISO 9000:2005 用語の解説
3.1 品質に関する用語
3.2 マネジメントに関する用語
3.3 組織に関する用語
3.4 プロセス及び製品に関する用語
3.5 特性に関する用語
3.6 適合性に関する用語
3.7 文書に関する用語
3.8 評価に関する用語
3.9 監査に関する用語
3.10 測定プロセスの品質保証に関する用語
第3部 ISO 9001:2008 要求事項の解説
1.2 適用
4. 品質マネジメントシステム
4.1 一般要求事項
4.2 文書化に関する要求事項
5. 経営者の責任
5.1 経営者のコミットメント
5.2 顧客重視
5.3 品質方針
5.4 計画
5.5 責任,権限及びコミュニケーション
5.6 マネジメントレビュー
6. 資源の運用管理
6.1 資源の提供
6.2 人的資源
6.3 インフラストラクチャー
6.4 作業環境
7. 製品実現
7.1 製品実現の計画
7.2 顧客関連のプロセス
7.3 設計・開発
7.4 購買
7.5 製造及びサービス提供
7.6 監視機器及び測定機器の管理
8. 測定,分析及び改善
8.1 一般
8.2 監視及び測定
8.3 不適合製品の管理
8.4 データの分析
8.5 改善





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500社を超えるISO審査実績を持ち、また第三者認証を行う審査機関の代表でもある著者が本来のISOは、いかにあるべきかを説いている本を紹介します。


本書の「はしがき」で、ISOにまつわる現状の審査側及び受審組織側の問題点等を総括した上で、本書の意図している点について、『ISOを取得をしている、あるいはこれから取得をしようとしている企業の方』及び『審査員をつとめいている、あるいはこれから審査員になろうとしている方に向けて』、以下のように問いかけています。


ISOの規格は、本来、組織に役立つ「経営のツール」として開発されました。

でなければ、このISOが世界の180ケ国を超える国々へ広まるはずがありません。

さあ、もう役立たない仕組みとは、おさらばです。

ISOの意図をもう一度レビューし、日常業務と一体となった仕組みを目指そうではありませんか。



本書において、ISOの経緯、ISO審査の目的と意義、ISO審査の流れ、付加価値審査、ISO審査事例、また審査員の観点からの分かり易いマネジメントシステム規格の共通事項、さらにISO9001、ISO14001、ISO27001の各規格の特有のポイントの解釈などを実務的に解説しています。


本書:「ISO審査の極意」です。


本書は、著者:萩原 睦幸 氏にて、2008年4月にオーム社 より発行されています。


本書は、5章から構成されています。多数のイラストや図表類も挿入され、分かり易い解説となっています。


以下に各章の概要をざっと紹介します。


第1章では、「ISO審査の目的と意義
として、マネジメントシステム規格のISOが「2者間取引」から始まったことから「審査機関」と「ISO 17021」などに触れ、さらにISO取得の意義、ISO審査の意義などを総括した上で、ISOのランク付け、ISOの要求事項の意図を理解すること、サービス業の解釈、複合システムへの対応、といった観点からどうすれば『経営に役立つ』ISOとなるのか解説しています。


第2章では、「ISO審査の流れ
として、見積りと審査料の決定に始まり、申請、審査、不適合の判断、是正処置報告書のまとめと是正処置の確認、認証判定委員会といった認証取得に至る流れから認証の維持に関わるサーベイランスと更新審査、認証の一時停止と取り消し、認証ロゴマークの活用、苦情処理、審査員の交代と継続性、審査員の果たすべき役割と責任などまでのISO審査の流れと審査において留意すべき点について解説しています。


第3章では、「付加価値審査
として、形式的で役立たない審査が後を絶たないとして、ISO審査のバラツキの問題から審査員の力量、コミュニケーション能力、審査とコンサルティングの境界といった問題を取り上げながら、審査の流れに沿った「審査前の準備、審査のシナリオを考える、不適合の指摘、感動を与える審査」などの事例を紹介しながら『組織に役立つ付加価値審査』とはどのようなものかを解説しています。


第4章では、「超わかりやすい規格の解釈
として、マネジメントシステム規格に共通する、方針、責任と権限、法的要求事項、教育・訓練、文書管理、記録の管理、電子データの管理、内部監査、マネジメントレビュー、継続的改善、是正処置、予防処置の各項目について要求事項の要点について解説しています。

そして、ISO 9001特有として、インフラストラクチャー、作業環境、内部コミュニケーション、製品実現の計画、顧客関連のプロセス、設計・開発、購買、製造およびサービス提供、識別およびトレーサビリティ、顧客の所有物、製品の保存、監視・測定機器の管理、顧客満足、プロセスの監視・測定、製品の監視・測定、不適合製品の管理、データの分析の各項目についてその要求事項のポイントについて解説しています。


またISO 14001特有として、 環境側面、緊急事態への準備と対応、コミュニケーション、運用管理、監視及び測定、順守評価の各項目についてその要求事項のポイントについて解説しています。


さらにISO 27001特有として、ISMSの確立、ISMSの導入及び運用、ISMSの監視・レビュー、ISMSの維持・改善、付属書A 管理目的と管理策の各項目についてその要求事項のポイントについて解説しています。


第5章では、「ISO審査事例集
として、筆者が経験された審査事例をもとに本来のISO審査はいかにあるべきかとの論点から顧客満足、受審側、審査員側の種々の問題について取り上げ解説しています。


本書は、タイトルからすれば、ISO審査のノウハウをISO審査員に向けて解説しているような印象を受けますが、というよりは、中味は、ISOを経営に役立つツールとして日常業務と一体化し役立たせていくには、これから受審組織及び審査員として共にどのようにしていくべきかとの筆者の論点をまとめた解説書の趣となっています。


ISOを経営に役立つツールに役立てるとの筆者の論点には共感します。ISO審査の観点から見ると筆者の付加価値審査を通じての審査員の果たすべき役割も確かに大きいとは思います。その面で本書の指摘の内容も含めて改善すべき点が多数あることを痛感しています。


ただし多くの場合には、コンサルタントが受審側の組織と審査員以上の濃密な接触があるはずでその影響力は、より大きいとも思われます。


受審側の組織、コンサルタント、審査員含めて、今一度、ISOを経営に強いインパクトを持たせることができるようにどのように活用していくべきかそのためにどのようなビジョンのもとどのように舵取りをすべきかをレビューしてみることが必要な時代になっていると感じます。


ISO審査の極意
オーム社
萩原 睦幸(著)
発売日:2008-04
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:126602



なお本書の概要目次は、以下です。
第1章 ISO審査の目的と意義
第2章 ISO審査の流れ
第3章 付加価値審査
第4章 超わかりやすい規格の解釈
第5章 ISO審査事例集







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ISO 9001の認証を取得した会社について、それが業績向上に結びついている会社とそうでない会社があります。


審査登録が業績向上に結びつくか否かについて両者を比較してみて、「審査登録の成果を左右するもっとも大きな要因は、経営者と品質管理責任者の認識にある」する著者(企業でTQC推進役を10年経験し、ISO審査員として約8年の経歴)が業績向上のために品質ISOを活用してどのように取り組むべきかを説いている本を紹介します。


ISO 9001規格が抽象的であるとし、品質ISO規格の本は、これまでにも多数出ているが、どの参考書にもこのことは触れられなかったと述べ、この抽象的な判断基準による審査・監査の性格と活用方法から規格の神髄を理解して、なぜ失敗するのかを具体的に明示し、レベルアップに向けて規格をどのように使えば良いかを解説しています。


また品質管理の観点から業績向上に役立つ手法、テクニック等も紹介しています。


本書:「だから、あなたの会社の「品質ISO」は失敗する」です。


本書は、著者:中村 伸 氏にて、2008年4月に日刊工業新聞社 より発行されています。


同社の「B&Tブックス」の一冊になります。


本書の表紙カバーの下部には、以下のように書かれています。



「なぜ失敗するのか? なぜううまくいかないのか? どうすれば成功するのか?


失敗から学ぶ


成功のノウハウ教えます


本書は、9章から構成されています。


1章では、ISO 9001の抽象的な判断基準が持つ審査・監査の性格と活用方法について、2~4章では、規格への対処方法とレベルアップのための規格の活用法を提示しています。


また5~9章では、業績の向上に役立つ手法からテクニックを解説するといった展開です。

全般的に、イラストや図表を交えて分かり易く解説されています。


また『余談』と題して「組織の顧客が審査登録機関の顧客か」から「眼は口ほどにものを言う」まで16のトピックスが本文中に取り上げられています。


第1章では、「審査・監査を上手く使わないから審査登録の成果が上がらない
として、認証を返上する組織が出てきていることを取り上げ、その理由が『ISOの認証を継続しても、審査料金に見合うメリットが得られていない』ためだろうと冒頭に述べています。メリットが得られない大きな要因は、審査員が規格の末端的要求への不適合にのみ拘泥し、大局的な見地(顧客満足や継続的改善)からの適切性審査をしないためと述べています。審査・監査の効果を正しく評価するという視点からの順守性審査と適切性審査について幾つかの課題を取り上げ解説しています。とくに規格要求事項への適合に関して、組織側に具体的な判断が委ねられている記述部分については、適切性審査が重要だとの筆者の独自の論点を強調しています。


第2章では、「品質目標が狭いから審査登録の効果が限定される
として、ISO 9000規格の品質、製品、品質目標の定義の確認に始まり、品質目標の設定に関する誤解について解説すると共にISO 14001のような責任者、日程、手段を明示した品質目標の設定の考え方について解説しています。


第3章では、「品質保証の仕組みを認識していないから有効なシステムにならない
として、ISO 9001:2000規格の7.5.2項の「製造及びサービス提供の妥当性確認」等の解釈の品質保証的な観点からの見直しを中心に効果的で効率の良いQMSについて解説しています。


第4章では、「規格の解釈が浅いから効率的なシステム運用に結びつかない
として、前向きの規格の解釈の例として、6.2項「人的資源」、7.3項「設計開発」、8.2.3項「プロセスの監視測定」、4.2項「文書化に関する要求事項」について取り上げ効率的なシステム運用をする考え方を解説しています。


第5章では、「原因究明が浅いからクレーム・不適合品が減らない
として、クレーム件数や不適合製品がなかなか減らない会社では、往々にして原因究明が不十分な場合が多いと述べ、原因究明の基本的な手法から、とくに「なぜなぜ分析」を中心に掘り下げて解説しています。


第6章では、「QC手法を知らないから有効なデータ分析ができない
として、TQC手法について、層別(考え方、MECE、必要十分条件)、グラフの活用(各種ブラフの活用、管理図、工程能力指数、ヒストグラム)、新QC七つ道具(連関図、系統図、親和図法、工程表、アローダイヤグラム、FMEA)などのQC手法の活用について解説しています。


第7章では、「品質管理に確率の考え方を活用していない
として、事前確率と観測確率とを結合して事後確率を評価する『ベイズの定理』を取り上げ、確率論的な考え方を品質管理に活用することの重要性について再検査の必要性の判断などの事例を交えて解説しています。


第8章では、「ヒューマンエラーによる不適合・事故の発生が絶えない
として、ヒューマンエラーを取り上げ、そのメカニズムから6つの対策(「やらずに済ます」、「ポカよけの工夫をする」など)を解説しています。


第9章では、「情報が適切に伝わない
として、会社の仕事の中で要領よく意図や意味を伝える上で、どのような注意や作法が必要かについて解説しています。


また『付表 9001規格の抽象的な部分と具体的な部分の例示』との表が添付されています。


折角のISO 9001の認証を取得していたとしてもそれが経営的な成果に結びついていないとすれば、実にもったいないことで本書の筆者の論点には、大いに、共感します。


ただし、ISO 9001は、あくまでISO 9001の規格要求事項の範囲内でということになりますので筆者の言う適切性審査で提示されたコメント、推奨事項などは、重要なのですが、基本的には、組織には是正義務が発生しないことになります。組織の規模やQMSの段階といったものに応じて、組織側の裁量で、継続的改善の観点から再判断して組織のQMSに取り込むとことになります。


品質ISOを前向きにとらえ、組織のステージに応じて、QMSの効率(すなわち費用対効果比:投入経営資源に対する経営効果のアウトプット)をテーマにしてISO 9004:2000(2009改訂では、JIS Q 9005、9006が取り込まれる)やJIS Q 9005、9006規格、更には、本書のような観点も含めて取り込めば、確実に費用対効果比の高いQMSが目指せると考えます。



「だから、あなたの会社の「品質ISO」は失敗する」のjpeg画像
日刊工業新聞社
中村 伸(著)
発売日:2008-04
発送時期:通常3~5週間以内に発送
ランキング:23941


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 審査・監査を上手く使わないから審査登録の成果が上がらない
第2章 品質目標が狭いから審査登録の効果が限定される
第3章 品質保証の仕組みを認識していないから有効なシステムにならない
第4章 規格の解釈が浅いから効率的なシステム運用に結びつかない
第5章 原因究明が浅いからクレーム・不適合品が減らない
第6章 QC手法を知らないから有効なデータ分析ができない
第7章 品質管理に確率の考え方を活用していない
第8章 ヒューマンエラーによる不適合・事故の発生が絶えない
第9章 情報が適切に伝わない
付表 9001規格の抽象的な部分と具体的な部分の例示





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ISO 9001:2000規格の追補となるISO 9001:2008が今年の10月に発行の予定です


ISOによると追補と改訂の公式の違いはないとのことですが、規格の利用者への便宜が高く、かつ影響度が低いことを強調して追補としているものです。


ISO 9001の大きな変更は、次回2012年以降の改訂時に検討を行う予定とされています。


当初の計画では、ISO 9001の追補とISO 9004の改訂は、2009年5月の同時発行を目指していましたが、2007年6月のISO/TC176/SC2のヘルシンキ総会で作業の進捗に対応して、上記のように(ISO 9004:2009は、2009年8月)スケジュールが変更されています。


JIS Q9005/9006をベースとしたISO 9004:2009改訂規格の名称は、「品質マネジメントシステム−持続可能なマネジメントに関する指針」となります。


またISO 9000:2005の改訂についてもISO 9004:2009の発行を待ってからとなり、2009年8月以降の規格の発行となります。


このISO 9001の追補の基本的な考え方は、「ISO 9001:2000の明確化、使い易さ、易翻訳性」、「ISO 9000ファミリーとの一貫性」、「ISO 14001:2004との両立性の改善」などで以下のようなポイントが追補されます。


  • ISO 9001の適用範囲、目的、タイトル、適用分野は、変更なし
  • 品質マネジメントシステムの8つの原則の適用は、変更なし
  • プロセスアプローチの重視
  • 適用除外できるケースの明確化
  • 「アウトソース」の文言を削除し、管理するプロセスとして定義を明確化
  • 記録の要求から記録の管理に重点化
  • プロセスの妥当性確認についての定義の明確化


今回の追補の発行に伴って組織のQMS構築・運用について大きな影響はないと思われます





ISOを活用して“強い企業”に向けたTQM総合質経営を目指すという、『超ISO企業研究会』が提唱しているISOからTQM総合質経営への4段階の発展モデルがあります


ここの発展モデルで目指しているTQM総合質経営がJIS Q9005の持続可能な成長の実現を可能とするQMSになります。


このISOからの成長モデルについては、『超ISO企業研究会』による「ISOからTQM総合質経営へ」(「ISOの本棚」でも紹介)の本で提示されています。


さて、本日は、前記の発展モデルのレベル3へのセカンドステップへ向けた基本的考え方、方法、具体的進め方について解説している本を紹介します。


着実に利益を上げる“強い企業”になるためにISO 9001の認証取得の実績をいかに有効活用すればよいか?」のステップを具体的に提示しています。


特に、セカンドステップとして取り組む典型的な7つの経営課題((1)魅力的製品・サービスの開発.(2)総合コスト競争力の強化.(3)自律的人材の育成.(4)問題解析力の深化.(5)知識・情報技術の活用.(6)経営資源の最適化.(7)QMSの再設計)について組織能力を高めつつ克服していく活動やセカンドステップの実践における24のポイントなどについて詳細に解説しています


本書:「競争優位の品質マネジメントシステム」です。


TQM総合質経営に向けたセカンドステップ! (ISO beyond)」との副題が付いています。


本書は、飯塚 悦功 先生の監修、ならびに超ISO企業研究会の編著にて、2008年3月に日本規格協会 より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


「ISOを使って”強い企業”へ

経営課題の達成やその過程を通じて、

組織能力を高める!強くなる!



また本書は、このようなレベルの方に最適ですとして、

  • レベル1:ISO 9001「決め事を定めて、そのとおりに実施できる企業」(普通の企業)
  • レベル2:TQMの基礎「効果も考慮しながら、決め事をさらに改善していくことができる企業」(そこそこ強い企業)

が挙げられ、目指すべきレベルアップ(本書は、レベル3を目指すものですが)について


  • レベル3:TQM品質保証「魅力ある製品、サービスの開発力及び総合コスト競争力がある企業」(強い企業)
  • レベル4:TQM総合質経営「環境変化に適応し、存在目的等を見直しつつ、継続的成長の可能な企業」(尊敬される企業)


の方向性が提示されています。


本書は、4章から構成されています。


本書は、経営課題についてどのようなステップで克服していくかという事例の解説も含め具体的に解説されています。


またセカンドステップの実践ポイントの解説も「ねらい」、「強化事項」、「実践ポイント」など要点が明快に整理されていて、分かり易い内容となっています。


以下に各章の概要を紹介します。


第1章では、「TQM 9000セカンドステップ
として、超ISO企業による4段階のISOからTQM総合質経営に至るモデルを概観しています。またとくに本書のターゲットであるセカンドステップ(レベル2→レベル3)における狙いや留意すべきポイントなどについて解説しています。


第2章では、「七つの経営課題に挑む経営者
として、セカンドステップに共通する固有の7つの経営課題を取りあげ、どのようにそれを解決・克服するかの超ISO企業シリーズで取りあげられていた企業事例で社長の悩み(魅力的製品・サービスの開発/総合コスト競争力の強化/自律的人材の育成/問題解析力の深化/知識・情報技術の活用/経営資源の最適化/QMSの再設計)が取りあげられ、いつもの登場人物の飯島先生のアドバイスのもとセカンドステップの考え方とどのように解決していくかの基本的な解決ステップが各想定した会社の社長と飯島先生とのやりとりを通じて展開されています。


第3章では、「セカンドステップの実践ポイント
として、QMS視点からのセカンドステップの実践ポイントについて『1. 人々の重視のポイント』から『24. 予防処置活用のポイント』の24項目について、表題、TQM9000発展表の項目番号と項目名(例えば、5.3 品質方針」に続いて、簡単な要点解説に続いて、『レベル3のねらい』、『レベル2からの強化事項』、『レベル3に向けた実践ポイント』の順で実践の要点が分かり易く解説されています。


第4章では、「TQM(総合質経営)に向けたさらなる展開
として、レベル3からレベル4へのステップステップアップを図っていく上でのヒントといった観点からレベル4(TQM総合質経営)のモデルとなる取組の事例などが紹介されています。


競争優位という言葉が品質マネジメントの上についています。M.E.ポーターの競争優位の戦略を連想する言葉です。


ちなみにポーターは、20年以上も前になりますが、競争優位のための3つの基本戦略として、「1.コストリーダーシップ戦略」、「2.差別化戦略」、「3.集中戦略」をあげていました。


本書は、上記のようなコスト、差別化、集中なども視野に競争優位の基本戦略に関わる経営課題の解決の方向性から具体的なステップアップのポイントが分かり易く解説されています


ISO 9001からのステップアップを考えておられる組織の関係者には、そのステップアップのガイドとしての役立つ考え方が満載されていて、是非とも読んで頂きたいと思います。



競争優位の品質マネジメントシステムの本のjpeg画像
日本規格協会
超ISO企業研究会(編さん)
発売日:2008-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:178902



なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 TQM 9000セカンドステップ
 1.1 ISO 9001の現状
 1.2 企業戦略とマネジメントモデル
 1.3 TQM 9000のレベル1及びレベル2と、レベル3の違い
 1.4 レベル3へのステップアップのための概念
 1.5 競争優位の品質マネジメントシステムへの展開
第2章 七つの経営課題に挑む経営者
 2.1 魅力的製品・サービスの開発
 2.2 総合コスト競争力の強化
 2.3 自律的人材の育成
 2.4 問題解析力の深化
 2.5 知識・情報技術の活用
 2.6 経営資源の最適化
 2.7 QMSの再設計
第3章 セカンドステップの実践ポイント
 1. 人々の重視のポイント
 2. 供給者との協働のポイント
 3. 経営課題の抽出のポイント
 (略)
 22. 供給者との共生関係の活用のポイント
 23. 改善活動の組織体制のポイント
 24. 予防処置活用のポイント
第4章 TQM(総合質経営)に向けたさらなる展開
 4.1 レベル3を超えて
 4.2 レベル4(TQM総合質経営)のモデル
 4.3 レベル3からレベル4へのステップアップ
 4.4 OK社におけるレベル4への取組み
付録 超ISO企業研究会が開発した支援ツール・参考図書








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 製造現場におけるマネジメントの観点から、クレーム管理について、『クレームとは、作業者の作業結果が顧客の必要とする機能・品質・納期などを満たさなかった場合にギャップが生じる。顧客がそれを生産者に申し立てること」と述べています。


さらに『管理の目的について、経験・知識の積み重ねを計画的に行うことに目的があり、日常活動にPDCAのサイクルによる管理を取り入れることでスピードアップができる』としています。


そして、クレーム管理により『後工程及び顧客の満足感・達成感を高める』そして、『生産現場を強くする』と『クレーム管理』(異常・苦情管理)の基本と原則といったものについて、生産現場に働く管理・監督者をターゲットにそのヒントからノウハウを解説している本を紹介します。


クレーム管理、異常管理、苦情管理について、イラストを含めた図表及び多数の事例解説などを交えて、わかり易く解説しています


とくに生産活動のプロセスにおいて、または、製品に異常が発生したらそのインパクトを最小限に止め、再発を防止することが肝心。


さらに、クレーム管理は発生した製品の処置にとどまらず、顧客に満足を与える改善活動に結びつけていくことが大切と強調しています。


本書:「クレーム管理 (実践 現場の管理と改善講座 6)」です。


本書は、『実践 現場の管理と改善講座』シリーズの6巻で、名古屋QS研究会の編集により、2001年6月に改訂版版 として、 日本規格協会より発行されています。


この改訂版では、特に 峪伝箸漾廚筺屮轡好謄燹廚噺討个譴觜佑方、▲レームに関する法規制の概要、ISO9000シリーズの2000年改訂への対応などが追加された内容になっています。



本書は、6章から構成されています。


1. では、「クレーム管理
として、『クレームとは』、『管理とは』との定義から始まり、クレーム管理の目的、種類、内容からクレームを受けた際の精神的負担への対処法などが解説されています。


2. では、「異常管理
として、現場における異常管理の考え方・進め方の原則から、異常管理の仕組みの構築について、異常の発見から再発防止対策の確認に至る6ステップの手順とそのポイントが解説されています。さらに現場の異常低減活動の進め方、事前防止・再発防止の具体例として、『事例1:品質責任パスポート』から『事例31:標準作業票』まで異常管理のための事前防止・再発防止の現場事例が解説されています。


3. では、「苦情管理
として、苦情管理の意味、目的、効果、体系などを解説し、苦情処置活動のチェックリストや苦情管理の具体例について、苦情基本心得7か条、苦情受付要領など苦情の受付から、重要度評価、苦情の処置、苦情の管理のための手順などについて具体例を挙げて解説しています。


4. では、「クレームに関する法規
として、生産現場の管理・監督者に求められるクレームに関する法規について、売買契約(民法・商法)、プログラム使用契約(著作権法)、製造物責任法の概要が解説され、総合的な安全対策の生産現場の果たすべき役割のポイントについて解説しています。

  
5. では、「損失コスト
として、異常・苦情は、クレーム管理により減少できるとし、損失コストの中味について、^枉錙Χ貍霆菽屮灰好函↓⊃用回復コストとに区分して、その算出法とその管理法の具体的な進め方などを解説しています。


6. では、「ISO9001とクレーム管理
として、ISO9001の概要からクレーム管理に関係する要求事項についてその概要を解説し、QMSを構築する上でのクレーム管理の観点からの注意事項など解説しています。


苦情処理・クレーム管理について現場の実務的な活動を中心に発生した品質異常ならびに製品のクレームへの対応処置にとどまらず、顧客に満足を与える改善活動、事前防止・再発防止までの顧客に満足を提供する改善活動について事例を交えて具体的に解説されており、生産現場に働く管理・監督者は、是非読んでおきたい一冊です。


「クレーム管理」の本のjpg画像
日本規格協会
名古屋QS研究会(編集)
発売日:2001-06
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:346168

なお本書の目次は、以下の内容です。
1. クレーム管理
1.1 クレームとは
1.2 管理とは
1.3 クレーム管理の目的
1.4 クレームの種類
1.5 クレーム管理の内容
1.6 精神的負担への対処
2. 異常管理
2.1 現場の異常管理の考え方・進め方
2.2 仕組みの構築
2.3 現場の異常低減活動の進め方
2.4 事前防止・再発防止の具体例
3. 苦情管理
3.1 苦情の意味
3.2 苦情管理の目的
3.3 苦情管理の効果
3.4 苦情管理の体系
3.5 苦情管理のチェックリスト
3.6 苦情管理の具体例
4. クレームに関する法規
4.1 売買契約(民法・商法)
4.2 プログラム使用契約(著作権法)
4.3 製造物責任法
4.4 法規制への総合安全対策
5. 損失コスト
5.1 損失コストとは
5.2 損失コストの算出
5.3 損失コストの管理
6. ISO9001とクレーム管理
6.1 ISO9001品質マネジメントシステムとは
6.2 ISO9001要求事項とクレーム管理
6.3 要求事項の理解





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中小企業診断士として、中小企業の経営改善や製造業の作業改善、品質管理指導などの活動を多年にわたり行ってきた著者が、中堅・中小製造業で既にISO9001の認証を取得している企業及びこれから認証取得を目指す企業の経営者・従業員を対象読者と想定し、『中堅・中小製造業が生き永らえるための有効な手段の一つは、ISOを認証取得し、その運用を有効にすること』と説いている本を紹介します。


そのためには、ISO9001の規格要求事項を良く理解することが必要』とISO規格の項番号の順序でなく、各主要プロセスの視点から解説しています。解説では、ISO9001について、その背景にあるものも含めて、簡単に、カジュアルに記述しながら解説しています。


本書の「はじめに」で、「要求事項がわかりにくい」「取得しても使えない」「効果がでない」などの疑問について、筆者の考察を述べています。


例えば、ISOの要求事項は、経営にとって重要な機能の一つである管理技術の枠組みの構築を求めているものとし、会社経営にとっては、組織の枠組み設定の上手下手よりも、運用の上手下手が、鍵を握る大きな課題と述べています。


そして、運用を有効にするためには管理技術の設定及び活用の他に固有技術が必要で、中堅・中小製造業は、固有技術に優れているが、管理技術に難があるとし、これを強化するのがISOと述べています。


本書:「これでわかった! 経営に活かすISO9001」です。


本書は、著者:田村 英也氏にて、2008年1月に出版文化社より発行されています。



本書の帯には、以下のように書かれています。

  • 要求事項がわかりにくい
  • 取得しても使えない
  • 効果がでない

中堅・中小製造業の悩みを解決!!


ISO9001をベースに


経営との関わりを明かした良書!


テキストや辞書としても最適!



本書は、10章から構成されています。


第1章では、「品質マネジメントシステムの確認:全社~経営マネジメントシステムの確立」として、「品質マネジメントシステムとは何か」についてISO9000:2000のマネジメントに関する用語の定義から始まっています。


以降、第2章:「品質方針展開プロセス」、第3章:「顧客関連プロセス」、第4章:「設計・開発プロセス」、第5章:「購買プロセス」、第6章:「製造プロセス」、第7章:「不適合(製品)管理プロセス/継続改善プロセス」、第8章:「文書管理プロセス」、第9章:「教育・訓練プロセス」第10章:「内部監査プロセス」という構成となっています。


各章では、そのプロセスに関係するJISQ9001:2000の要求項目が取り上げられ、JISQ9000:2000の用語の定義を交えながら、筆者流のかみ砕いての個別の要求項目についての説明が続くという展開になっています。


各章のはじめまたは、終わりにそのプロセスのPDCAを含むインプット~プロセスからアプトプットについてまとめています。


さらにそのプロセスについて中堅・中小製造業のISO/経営上の留意点が総括されています。またISO90001を離れて筆者の独自の中堅・中小製造業の経営論が展開されている箇所もあります。



これでわかった!経営に活かすISO9001
出版文化社
田村 英也(著)
発売日:2008-01-01
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:404538



なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 品質マネジメントシステムの確認
第2章 品質方針展開プロセス
第3章 顧客関連プロセス
第4章 設計・開発プロセス
第5章 購買プロセス
第6章 製造プロセス
第7章 不適合(製品)管理プロセス/継続改善プロセス
第8章 文書管理プロセス
第9章 教育・訓練プロセス
第10章 内部監査プロセス





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