ISO/TS 16949:2002 規格(TS2)規格は、ISO 9001:2000をベースに、自動車産業界に固有の要求事項をさらに付加して作成された自動車セクター規格になります

このISO/TS 16949:2002の構築・運用を進める上のノウハウについて詳細に解説しているガイドブックを紹介します。 

ただし、ISO/TS 16949:2002規格の本文とかは、IAOBによる著作権の制約のため、本書とは別に、ISO/TS 16949:2002規格対訳本とか、IATFのガイダンスなどを参照する必要があります。

本書:「ISO/TS 16949構築・運用ガイド」です。

本書は、著者:吉間 英宣氏ならびに沖本 一宏氏の共著で、2004年2月に日科技連出版社より発行されています。

本書の冒頭の「この本を使って頂きたい人々および使い方」で読者として、自動車関連企業(自動車メーカー、関連する部品・材料など及び各種サービスを提供している企業)、また、多くの製造業で、ISO/TS 16949:2002、あるいはISO 9001:2000の導入・推進・技術支援をする人、経営者・管理職者・スタッフ、品質保証・品質管理活動に関係する人達など幅広い人達に役立つよう意図した旨が書かれてあります。

本書の表紙の折り返しに本書の特徴などが書かれてあります。

『品質マネジメントシステムの構築・運用に取り組まれる以下の企業の参考書として有効』

  • ISO9001:2000、QS-9000:1998、ISO/TS 16949:1999からISO/TS16949:2002へ移行する企業
  • 新規にISO/TS 16949:2002を導入・受審する企業


また『ISO/TS 16949:2002を審査登録するメリット』とのタイトルで以下のことが書かれてあります。

  • 審査登録証の取得によって取引条件をクリアでき、登録証を保有することでこれを要求する顧客の取引先として必要条件を満たすことができる
  • 環境マネジメントシステムなど、ほかの分野のマネジメントシステムを構築する際に、効率的に構築できる
  • 自動車産業界のさまざまな業種間の共通言語として、いろいろな場面でコミュニケーションがよくなり、業務の効率が上がる

本書は、9章からなります。

1章では、ISO/TS 16949:2002の概要を解説し、COP(顧客志向プロセス)アプローチなどについて説明しています。

2章は、第三者認証登録制度と審査実施の手順に関する内容を説明しています。

3章は、表を中心にしてQS-9000との違いとISO/TS 16949:2002への移行のポイントなどを解説しています。

本書の中心となる4~8章では、ISO/TS 16949:2002規格の要求事項について、見開きの2ページで、表により、条項、見出し/キーワード、規格の意図、品質マネジメントシステムの構築方法、実践運営のポイントを分かり易く解説しています。

とくにISO/TS 16949:2002規格のISO 9001:2000規格に対する特有の要求事項をクローズアップして識別して表現されています。

また9章では、片山工業株式会社の「品質マニュアル」を紹介しています。

ISO/TS 16949構築・運用ガイド
日科技連出版社
吉間 英宣(著)沖本 一宏(著)
発売日:2004-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:106378
おすすめ度:4.0
おすすめ度4 ISO9001との対応が無いのが残念
おすすめ度4 ISO9001取得後にも

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ISO/TS 16949:2002とはどんな規格か
第2章 ISO/TS 16949:2002の審査登録
第3章 QS‐9000:1998からISO/TS 16949:2002への移行のポイント
第4章 「品質マネジメントシステム」の構築・運用のポイント
第5章 「経営者の責任」の構築・運用のポイント
第6章 「資源の運用管理」の構築・運用のポイント
第7章 「製品実現」の構築・運用のポイント
第8章 「測定、分析及び改善」の構築・運用のポイント
第9章 品質マニュアルの実例


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ISO/TS16949:2002自動車セクター規格の2005年度の世界での認証組織数は、17,047件(前年比70%増)と伸び、特に中国では、2,151件(459件:前年比359%)と顕著な伸びを示しています。」「ISOの『survey 2005』による

ちなみに日本は、上記の資料で、177件(前年度:169件)となっていますが、日本は,IATFメンバーに入っていない背景もあり、自動車サプライヤーでISO/TS16949:2002に基づきシステム構築をして運用もしているが認証取得を行っていない組織は、かなりの数に及ぶかと思われます。

このISO/TS16949についての入門書を紹介します。

本書:「ISO/TS16949入門」です。

本書は、著者:菱沼 雅博氏で、2004年4月に日本規格協会より、同社の『やさしいシリーズ7』として発行されています。

本書のまえがきで著者は、この本の意図について以下のように述べています。

「この本は、業務上これからISO/TS16949自動車セクター規格を学ぶ必要がある人への入門書として、又は既にある程度知っている人が知識を整理する際の参考となることを意図しています。社内研修での教育テキストとしても活用いただけます。」

本書の構成は、同社のやさしいシリーズの他の本と同様の構成をとっています。

すなわち、本書は、6章からなりますが、第1章では、Q&A形式で例えば「ISO/TS16949:2002って何ですか?」などの質問に、簡潔に答えるような方法で、ISO/TS16949:2002について、その経緯や規格の内容の解説に加え、QS-9000との対比や移行の留意点などについて概説しています。

第2章~第4章までは、第1章で概説された内容をより掘り下げて詳しく解説する構成となっています。また第1章の回答内容について、更に補完するといった形になっています。

第5章は、著者が、セミナーやサプライヤーからの相談で受けた質問をベースとして、いわゆるFAQ(良くある質問)の形式で、ISO/TS16949:2002をシステム構築したり、審査登録の準備をしたりする際の参考となるような事項について、解説しています。

第6章は、著者のむすびの言葉が添えられ、ISO/TS16949審査登録機関一覧などの参考資料が掲載されています。

ISO/TS 16949入門
日本規格協会
菱沼 雅博(著)
発売日:2004-06
発送時期:通常2日間以内に発送
ランキング:76975
おすすめ度:4.0
おすすめ度4 基本的で分りやすい

なお本書の目次は、以下の内容となっています。
第1章 ISO/TS16949を知るための13のQ&A
Q1 ISO/TS16949:2002って何ですか?
Q2 自動車セクター規格って何ですか?
Q3 ISO9001ではなくてなぜISO/TS16949なのですか?
Q4 IATFは規格作成以外にも機能があるのですか?
Q5 QS-9000との関係はどうなっていますか?
Q6 自動車業界におけるISO/TS16949の位置付けはどうなっていますか?
Q7 審査登録制度はどうなっていますか?
Q8 ISO/TS16949審査登録のビジネス上のメリットは何ですか?
Q9 ISO/TS16949導入にあたって、特に中小企業において、投資に見合ったメリットはありますか?
Q10 実際に審査登録した企業はどういうことをしていますか?
Q11 ISO9001を審査登録していますが、その上ISO/TS16949をとる必要は、あるのですか?
Q12 ISO9001を審査登録していないと、ISO/TS16949の審査登録はできないのでしょうか?
Q13 ISO/TS16949:2002に関して、日本を含め世界における反応や状況は、どうなっていますか?
第2章 ISO/TS16949って何だろう
2.1 ISO/TS16949の誕生
2.2 QS-9000の問題点と改善
2.3 ISO/TS16949の構成
2.4 ISO/TS16949の開発組織
2.5 日本の自動車業界の対応
2.6 各国自動車メーカーの動向
第3章 ISO/TS16949ってどんな規格だろう
3.1 ISO/TS16949の特徴
3.2 ISO/TS16949の各条項の概要
3.3 ISO/TS16949の審査登録制度
3.4 今後の動向
第4章 企業はどう対応したらよいのか
4.1 世界におけるISO/TS16949に対する企業の動向
4.2 自動車メーカーはどう考えればよいか
4.3 ISO/TS16949を導入するサプライヤーは何をすればよいか
4.4 上手に導入するために
第5章 FAQ(よくある質問)
5.1 ISO/TS16949の各条項について
5.2 ISO/TS16949の審査登録について
5.3 ISO/TS16949の動向について
第6章 むすび
参考1 ISO/TS16949審査登録機関一覧
参考2 ISO/TS16949審査登録状況
参考3 ISO/TS16949の参考となるウェブサイト一覧
引用・参考文献


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ISO/TS16949では、ISO9001の目的である顧客満足と、品質マネジメントシステムの有効性の改善に加えて、品質、生産性、およびコストなど企業の種々のパフォーマンスの改善を目的としています

 そしてねらいは、不適合の検出ではなく、不適合の予防と工程レベルの改善です
したがってISO/TS16949は、自動車業界のみならず、あらゆる製造業におけるパフォーマンス改善のために活用することができる規格といえます。」

これは、本日紹介するISO/TS16949 の入門書のまえがきに記載されてある言葉です。

本日紹介するのは、本書:「図解 ISO/TS 16949入門」です。

本書は、著者が、岩波 好夫氏で2005年3月に日科技連出版社より発行されています。

本書の表紙の折り返し部分には、以下のように書かれています。

「本書は、“むずかしい”と言われる自動車産業用マネジメントシステムISO/TS 16949の規格要求事項を要求事項の要旨→要求事項のポイント→QS‐9000からの変更点の流れでわかりやすく解説している。

 規格要求事項の要旨については、その体系を図解し、ビジュアルにとらえることが可能である

さらに、QS‐9000からISO/TS 16949への移行審査にも対応しており、移行の際のポイントをコンパクトにまとめている。」

本書は、以下の3部で構成されています。

  • 1部  ISO/TS 16949の概要:ISO/TS 16949制定の経緯から適用範囲ならびに審査登録制度など解説しています。
  • 2部 ISO/TS 16949の解説:ISO/TS 16949の4項から8項までについて
  1. ISO/TS 16949の要旨」:ポイントをIATFガイドラインの内容も含め、図解により解説
  2. ISO/TS 16949のポイント」:ISO9001の要求事項のポイント+ISO/TS 16949の追加要求事項のポイントを解説
  3. 「QS-9000からの変更点」:QS-9000とISO/TS 16949の変更点を解説
  • 3部 「 ISO/TS 16949のシステム構築と移行のポイント」:QS-9000からの移行、ISO9001からの移行、さらに ISO/TS 16949のシステム構築と運用のポイントを解説しています。

本書は、IAOBの著作権上の理由からか、ISO/TS16949 規格本文が掲載されていないため、別途、「ISO/TS16949 品質マネジメントシステム-自動車生産及び関連サービス部品組織のISO9001:2000運用に関する固有要求事項」や「ISO/TS16949 :2002に対するIATFガイダンス」などを参照しながら、読み進めることが必要です。

図解ISO/TS 16949入門
日科技連出版社
岩波 好夫(著)
発売日:2005-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:185686

本書の目次は、以下の内容です。
第1部 ISO/TS16949の概要
     ISO/TS16949制定の経緯と関連規格
     ISO/TS16949のねらいと適用範囲
     ISO/TS16949審査登録制度
第2部 ISO/TS16949の解説
     品質マネジメントシステム
     経営者の責任
     資源の運用管理
     製品実現     
           測定・分析・改善
第3部 ISO/TS16949システム構築と運用のポイント
     ISO/TS16949システム構築のポイント
     ISO/TS16949システム運用のポイント
付録:用語の解説


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ISO/TS 16949:2002(通称TS2)は、2002年に発行された自動車セクター規格で、品質マネジメントシステム(QMS)に関する国際標準になります。

ISO/TS 16949:2002についての分り易い解説書を紹介します。自動車業界の関係者だけでなく、一般製造業でも役に立つと思われます。

本書:「よくわかるISO/TS16949自動車セクター規格のすべて」です。

本書は、著者:長谷川 武英 氏で、日刊工業新聞社より2005年9月に発行されています。

よくわかるISO/TS16949自動車セクター規格のすべて
日刊工業新聞社
長谷川 武英(著)
発売日:2005-09
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:63163

本来、ISO/TSは、ISOが発行する技術仕様書(Technical Specification)で、将来国際規格(IS)への移行を前提とし、発行の3年後にIS化の可否判断が求められ、6年後には,IS化または破棄が決定される性質のものということになります。

この技術仕様書は、IATF(International Automotive Task Force)が作成し、ISO/TS 176傘下のAutomotive Pilot Project により検証された共同策定との経緯となります。

なおISO/TS 16949:2002の関連文書は、以下の4部構成になっています。

  1. 要求事項本文(規格本文)
  2. IATFガイダンス(実例や解説の記述)
  3. Rules for achieving IATF recognition(審査登録のスキーム)
  4. Quality Management System Assessment Check List(審査に用いるチェックリスト)

なお要求事項本文については、 ISO TS16949自動車セクター規格WG翻訳による対訳本があります。

対訳・ISO/TS16949品質マネジメントシステム―自動車生産及び関連サービス部品組織のISO9001:2000適用に関する固有要求事項 ポケット版
日本規格協会
ISO TS16949自動車セクター規格WG(翻訳)日本自動車工業会(翻訳)自工会=(翻訳)
発売日:2002-10

従来のQS-9000(第3版)が2006年12月14日で廃止とのことで、ISO/TS 16949:2002が自動車業界の実質的なデファクトになる流れで動いています。

なおQS-9000(1994年8月に発行)は、ビッグ3が発端となってのその作成の背景から、「APQP」(新製品開発の品質計画)、「PPAP」(生産部品承認プロセス)、「FMEA」(故障モード影響解析),「SPC」(統計的手法」、「MSA」(測定システム解析)などの日本自動車業界がすでに現場で実践してきた品質管理手法が盛り込まれた特色を備えているが、基本的には、ISO9001:2000の改定に伴う改定を行わないで、ISO/TS16949に集約される流れとなった経緯があります。

なお本書(「よくわかるISO/TS16949自動車セクター規格のすべて」)では、要求事項部分は、IAOB(International Automotive Oversight Bureau)による日本語訳の著作権のため著者による独自訳が掲載されています。(他のTS16949関連本では、著作権のため要求事項自体の記載が無いものが多いかと思われます。)

本書は、フロー図や、重点箇所のハッチング等により分り易く構成されています。

本書は、自動車業界だけでなく、TS16949は、QMSパフォーマンスの向上を目的としていることから製造業においてもそのパフォーマンスの改善部分で大いに参考になると思われます。

なお本書の目次は、以下の内容です。
まえがき
第1章 自動車産業と品質マネジメントシステム
 1.1 自動車産業の特徴と製品特性
 1.2 日本の自動車業界とISO9000
 1.3 なぜ、ISO/TS16949はJISにならなかったのか?
第2章 ISO/TS16949:2002に至る自動車セクター規格の経緯
 2.1 米国ビッグ3から始まったQS―9000
 2.2 自動車セクター規格の基となっているQS―9000の特徴
 2.3 QS―9000からISO/TS16949へ
第3章 ISO/TS16949:2002の基本
 3.1 ISO/TS16949の枠組みと要点
 3.2 審査登録制度の特徴
 3.3 基本となっているISO9000:2000
      品質マネジメントの8原則と解説
 3.4 TSの目標は“QMSパフォーマンスの改善” 
 3.5 プロセスアプローチ
 3.6 ISO/TS16949:2002に対するIATFガイダンス
 3.7 TSの達成目標
 3.8 適用範囲
 3.9 定義
第4章 ISO/TS16949:2002の要求事項の要点
 4.1 一般要求事項
  5. 経営者の責任
 5.6 マネジメントレビュー
  6. 資源の運用管理
  7. 製品実現
 7.2 顧客関連のプロセス
 7.3 設計・開発
  8. 測定、分析及び改善
 8.2.2 内部監査
第5章 ISO/TS16949要求事項に対するチェック項目
  4. 品質マネジメントシステム
  5. 経営者の責任
  6. 資源の運用管理
  7. 製品実現
  8. 測定、分析及び改善
第6章 顧客固有要求事項
第7章 品質コアツール
 7.1 故障モード影響解析(FMEA)
      ケーススタディ:自動車のDFMEA
 7.2 統計的工程管理手法(SPC)
 7.3 測定解析(MSA)
第8章 TSの内部監査
 8.1 内部監査は効果的な経営ツール
 8.2 ISO/TS16949:2002で要求されている内部監査
 8.3 効果的な内部監査員の選定
 8.4 内部監査員の教育及び力量
 8.5 効果的な内部監査アプローチ
 8.6 プロセスアプローチ型内部監査
 8.7 内部監査のテクニック
 8.8 品質リスク予防の内部監査
 8.9 是正処置及びフォローアップ
第9章 自動車産業の社会的責任(CSR)とリコール
 9.1 リコール隠しの原因
 9.2 リコール隠しをISO/TS16949で検証する
 9.3 リコール欠陥を作らないシステムこそが再発防止策


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